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ALKEMYST | 83 |
| Meeting in the Mist (2003) |
フランスから登場したニュー・メロディック・スピード・メタル・バンド ALKEMYST のデビュー作。
かなりの弾き込みを聴かせるギター・チームや多彩な手業足技を見せつけるドラムが色付けるテクニカルな側面を強調しながら大仰に疾走するドラマティックなサウンドは、いわゆる「メロスピ」らしさに満ちていながら、なかなか堂に入ったプログレッシヴな展開を見せたりバラード・パートでは実に普遍的なしみじみ感を出せていたりと、それのみに留まらない幅の広さを実感させるもの。
イタリアの SECRET SPHERE からレンタルした(推測/汗)シンガー Ramon Messina のそこそこは歌えてはいるハイ・トーンがさほど魅力的でもなかったり、全体に漂うドタバタ感が気になって最初はあまり楽しめなかったんだけど、聴き重ねるうちに本作が内包した悶々としたメロディに溢れるセンチメンタリズムに侵食されてきた。
そのメロディの端々に漂うクサさに、イタリアン・メタル史上に燦然と輝く激クサ盤である ATHENA の “Twilight of Days” に通じるものを感じる・・・ってのはあまりに褒めすぎかな。(笑)
ドラマー Arnaud Gorbaty の、Simon Philipps, Mitch Mitchell, Virgil Donaty, Dennis Chambers, Jeff Porcaro をフェイヴァリッツに挙げるのが超納得の凄まじいドラミングは、メッチャ好み!
(Jun. 04, 2003)
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AMORPHIS | 88 |
| Far from the Sun (2003) |
「フィンランドが生んだ奇跡」AMORPHIS の 6th アルバム。本作から Relapse を離れ、大手メジャーである Virgin へ。
ヴァイキングとエスニックが融合した悶絶フォークロア旋律を存分に配したタフで骨太なサイケデリック・ヘヴィ・ロックは、前作の延長線上の「祖国の英雄 KINGSTONE WALL の正統な後継者」と呼ぶに相応しいモノ。
本作ではさらに普遍的なロック・スピリットを増量しつつ、同時に悶々とした哀愁も極端なまでに増量。そのクッサクサなメロは、聴きながら笑ってしまうほどの殺傷力だわ。
混沌としながら心地良い極上のグルーヴの中に北欧の叙情美がしっかりと漂ってるのが、この AMORPHIS の凄いところだな。キーボードの使い方に URIAH HEEP を想わせる部分があるのもツボだしね。
荒涼とした叙情を湛える #4 “Morning Soil” とか、ホンット酒飲みながら聴くとマジ最高いッス。
ちなみ本作、忌々しい CCCD。我が愛車 Odyssey のカーステで聴くと音飛びしやがんの・・・Fuck !
(Jun. 16, 2003)
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CATAMENIA | 84 |
| Chaos Born (2003) |
フィンランドのドラマティック狼ブラック・メタル・バンド CATAMENIA の 5th アルバム。
奇跡の最高傑作である 5th “Eternal Winter’s Prophecy” には到底及ぶべくもないけど、怒涛の如く吹き荒れる哀愁ストームの極限までに寒々しい響きは、やっぱチョー好みだわ。
濁声ながらしっかりとメロディを歌うパートも出てきてさらに高まった煽情力が、当初感じさせていた DIMMU BORGIR っぽさを徐々に薄れさせているのが、なんとも凛々しいな。
だた、ドラムがヨレヨレ(特にバスドラ)なのと、何故か作を重ねる毎にショボくなってくプロダクションだけは、どーにもこーにも歯痒い感じデス・・・。
(Jun. 16, 2003)
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DESDEMONA | 76 |
| Stagnacja (2001) |
ポーランドのフィメール・ゴシック・メタル・バンド DESDEMONA のデビュー作。
朴訥なフワフワ・ソプラノ・ヴォーカルが舞う耽美なゴシック・チューンは、パワー感のあるリフ使いがメタル色の強さを感じさせると同時に、ポーランド・ゴシックならではの東欧風味もたっぷり。
あまりに打ち込み臭いリズムとややドタバタ気味の展開は気になるが、快活かつドラマティックなシンフォ・メタル・テイストだけではなく、ヘヴィなドゥーム色、鐘やオルガン等の宗教的な装い、そしてデジなユーロ・ポップ風味など、ゴシック・メタルに絡み得る多様な要素を贅沢に採り入れた作風は充分に魅力的だわ。
(Jun. 04, 2003)
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DISARMONIA MUNDI | 86 |
| Nebularium (2002) |
イタリア産メロディック・デス・メタル・バンド DISARMONIA MUNDI の2002年にリリースされたデビュー・アルバム。
地力の高さを感じさせる高次元で安定した演奏で奏でられるのは、「アンダーグラウンドなダーク・ゴシックに傾倒した SOILWORK」とでも形容したくなるような、なんとも不思議な音像。
その SOILWORK 風味だけではなく、往年の PARADISE LOST に通じる良質のメロディ・センス、OPETH 的な拡散する淡白さの心地良い揺れ、そして正統派スラッシュ・メタルの如き整然たる疾走までが顔を出す楽曲は、グロウル、スクリーミング、ウィスパーそしてノーマル・ヴォイス・・・と持てる技を最大限を駆使したシンガー Benny Bianco Chinto の歌唱のカラフルさも手伝って一聴して捉えどころがなさそう・・・
・・・なのだが、ところがどっこいソロイスト・タイプのギタリスト Simone Palermiti の存在が一本筋を通している感じ。要所要所で悶絶ネオ=クラ系ギターをセンス良く鳴り渡らせて哀愁を塗りたくってる姿がマジたまんないんだよね・・・って、結局いつもそこかよ!みたいな。(苦笑)
各楽器のプレイのタッチがナニゲにプログレッシヴ・メタル的なのも◎。
SCARLET と契約して今年中にリリース予定の新作は、なんと日本リリースも予定されてるという超期待株デス。
(Jun. 16, 2003)
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DREAMTALE | 76 |
| Ocean’s Heart (2003) |
フィンランド産 XaMetal バンド DREAMTALE の 2nd アルバム。
HELLOWEEN をベースにした「キーパー・ルーツ」なヨーロピアン・シンフォニック・メロディック・スピード・メタルな佇まいは前作同様だが、STRATOVARIUS, SONATA ARCTICA それぞれの近作を思わせる“疾走にこだわらない洗練された風情”も強く感じさせるようになった本作は、より優等生的な整合感に満ちた前作比ワン・ランク上の音像。
確かにこの DREAMTALE に期待する悶絶メロディも多く聴かれるし、クオリティ高いプロダクションも聴いてて気持ちがいいんだけど・・・オレ的にはあまりにもエモーションが希薄な各人のプレイがどうにもこうにもダメっす。(x_x)
魅力的なメロディの構成要素として女声やデス・ヴォイスまでもを有効に配した楽曲の出来が決して悪くないだけに・・・アンサンブルの端々にそそられる魅力を感じるだけに・・・その無機質なプレイに悶絶感を削がれるのがなんとも惜しい感じ。
冒頭でのお約束のハイトーン・シャウトについつい笑いを誘われてしまったニューシンガー Tomi Viiltola のヘナチョコ度の高いハイトーン・ヴォイスは、XaMetal 的には高ポイント。(苦笑) いや、実際なかなかに上手い部類ではあるッスよ。
そんな Tomi のフェイヴァリット・バンドは MANOWAR らしいが、#10 “If You will Go” でその影響をモロにさらけ出しちゃってるのが・・・カコイイッ!(マジ)
(Jun. 24, 2003)
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EDGUY | 91 |
| Burning Down the Opera – Live (2003) |
ジャーマン・メタルの若き旗手・・・と言われ続けてるうちにいつの間にか中堅として確固たる地盤を築いた感のある EDGUY 初のライヴ・アルバム。
この EDGUY、2002年に RHAPSODY のサポートとして来日した際にはやや小粒な印象だったが、同年の Wacken Open Air では、ヘッドライナーも真っ青のスケールの大きなショウの素晴らしさと、それに応える数万人の観客の有り得ないほどに熱狂的な姿に心底驚かされたのを思い出すなぁ・・・。(遠い目)
そして、Mandrake World Tour in Europe の代表的な一夜の様子をほぼ完全な形で収録したこの2枚組ライヴ・アルバムには、そんな堂々たるライヴ・バンドである彼らの凛々しい姿が見事に封入されている!
キャッチーな楽曲自体が持つ力と各メンバーの渾身のパフォーマンスが相乗効果が生んだ、高揚を誘う空気感は実に魅力的で、CD1-#3 “Tears of a Mandrake” では悶涙を流しながら哀切なるサビを絶唱し、#4 “Babylon” では喉を枯らしながら♪Babylon!と叫び、#8 “The Headless Game” では Tobias ‘Eggi’ Exxel に負けじと鬼のヘドバンで応酬し、CD2-#1 “Vain Glory Opera” ではその勇壮な旋律をヲーヲーと歌いまくり、そして最早 EDGUY の重要なレパートリーとして定着しつつある #6 “Avantasia” は終始天才 Tobias Sammet の魅惑の歌唱にあわせて歌いまくり・・・という至福の一時が堪能できる。
ベスト・アルバムとしても機能しそうな好選曲が嬉しい本作をこうして聴くと、どの曲もスッゲー良く出来てるな。シンプルながら、観客とのコール&レスポンスを念頭に置いていかにもライヴでの感情移入に効力を発揮するような絶妙な作りには、こうして CD で聴いてるだけでもグイグイ惹き込まれるわ。
で、今回買ったのは、32ページのフォト・ブックレットが綴じられた限定デジブック仕様のヤツなんだけど、載ってる写真が世界各地を楽しみながら演奏して旅する5人組・・・って感じで、なんか和むんだよね。
Video Track として、2002年に米アトランタで行われた Prog Power Fes. での “The Headless Game” の様子を収録。
あ、Felix Bohnke が実に優れたメタル・ドラマーだというのも再発見~。(^^)
(Jun. 16, 2003)
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ETERNAL CONSPIRACY | 72 |
| Koran Killer / A Funeral Banquet at Dawn (2002) |
オランダ産シンフォニック・ブラック・メタル・バンド ETERNAL CONSPIRACY の2000年リリースの 1st アルバムに MCD をカップリングした2枚組。
沈み込むヘヴィなパートとファストな崖っ淵の疾走が繰り返される、キーボードの大活躍によって壮麗に飾られたドラマティックなサウンドからは、CRADLE OF FILTH, DIMMU BORGIR に通じるアノ雰囲気がプンプン漂ってくる。
女性シンガー Karen 嬢の語り中心の女声パートも非常に特徴的な楽曲の出来は、実際ナカナカのものなんだけど、いかんせんプロダクションが相当にチープなのが非常に惜しい感じ。もしこれが良好なプロダクションで録られていたら、全然印象違うと思うわ。
ってゆーかこのバンド、もう解散しちゃったってホント?(謎)
(Jun. 04, 2003)
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EVANESCENCE | 83 |
| Fallen (2003) |
米産ヌー・メトゥ・バンド EVANESCENCE のデビュー・アルバム。買ったのは、“Bring Me To Life” の PV 入り DVD との2枚組で2000円っちゅーお得な感じの国内初回限定盤。でもケースぶ厚すぎ。(贅沢)
映画 Daredevil で使われた #2 “Bring Me to Life”, #4 “My Immortal” の2曲を聴いて感じたその欧州系女声ゴシック・メタルを思わせる(しかもかな~りイイ感じの)雰囲気、ゴシック風味なこのバンド名、そして女声物メイニアなら必ず手に取りそうな萌え目線ジャケットなど、全ての要素が気になりつつも「どーせアメリカのヌー・メトゥだから」って高を括っていたが・・・蓋を開けてみたら、確かにモダンなミクスチャー・ロックならではのアレンジ/音使いに根差してはいるものの、LACUNA COIL あたりに通じるモダンな欧州系王道女声ゴシック・メタルな出音が全編に亘ってしっかりと鳴り響いてて、んもービックリっすわ。
主役はやっぱり、実物はジャケ写ほどじゃないにしろ充分にキュートな Amy Lee 嬢。透明感漂うメロディを歌い上げる、キャッチーな耳触りと情念の深みの両面を漲らせた張りのある叙情歌唱は、何はさて置きスゲー魅力的。
エモーショナルなギター・ソロも時折聴こえる(嬉)メランコリックでヘヴィな楽曲に施されたデジ風味が、ユーロ・ポップのそれとは違うインダストリアルな素地のものだったり、やっぱりどことなくカラッとした空気感からは「絶望感」や「耽美さ」という暗黒系ならではの味わいが希薄だったり(って、最初から暗黒系じゃないっての/笑)って、気になる点を感じながらも、単純に歌モノとして今後聴くほどにどんどん良くなってく気配はバリバリ。
いやー、それにしても、どんな音楽でも「売り方」次第では一般浮動票を獲得することが可能な大衆音楽になり得るんだなぁ。アメリカ主導のメジャーなミュージック・ビジネス恐るべし!って感じぃ。
(Jun. 25, 2003)
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KALMAH | 86 |
| Swampsong (2003) |
フィニッシュ・メロディック・デス・メタル・バンド KALMAH の 3rd アルバム。
テクニカルなギター&キーボードがリードする CHILDREN OF BODOM 系な出で立ちは従来通りだが、より攻撃的になったと同時にエモーションをも大幅に増加させて骨太になった音像から窺い知ることができるのは、格段の成長。
ピロピロ感がやや強かった Antti Kokko のギター・プレイはいい意味で落ち着き、これまで以上にメロディへの執着を見せるシンガー Pekka Kokko の歌唱と、相変わらず普段はサポートに徹しながらここぞという時にセンス良く攻めてくる Pasi Hiltura の味のあるキーボードとが実にバランス良くテリトリーを分け合った楽曲は、ややワンパターン気味だったこれまでとは一味違うパターンの豊富さが、一皮ズル剥けた印象を与えている。
疾走感溢れるスリリングな旋律美がこの KALMAH の魅力ではあるんだけど、本作においてはそれに頼らぬミディアム・テンポの重厚な楽曲での「ヴァイキング風味」と言ってしまってもよいだろう哀切なる勇壮旋律にこそ、悶絶ポイントを得ることができるかも。
いやいや、化ける一歩手前の充実感を溢れ出させた好盤だわ。
2002年の Wacken で体験したショウでの立ち姿のカッコよさが瞼に焼き付いているだけに、またいつかこのバンドのライヴが観てみたいな。
(Jun. 04, 2003)
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LABYRINTH | 86 |
| Labyrinth (2003) |
悶絶イタリアン・メロディック・スピード・メタル・バンド LABYRINTH の、約3年振りのリリースとなる 4th アルバム。
前作 “Sons of Thunder” で垣間見せた拡散への迷いを上手く消化し、神盤である 2nd “Return to Heaven Denied” の頃に半歩だけ立ち戻ったかのドラマティックな疾走メタルをメインとした楽曲スタイルは、デビュー作で顕著だったテクノなデジ風味と 3rd でのプログレッシヴな味わいを上手く採り込んだ、現時点での集大成とも言える作風。
常に美旋律を撒き散らしながら疾走する、復活に賭ける勢いに乗ったそのプレイは、これまでになくタフでストロングな印象だ。
最初聴いた時は、不思議な程にイマサンな音質(ホントに音悪いデス…)のせいか悪い部分ばかりが耳についてどーにも微妙な表情になっちゃったけど、繰り返し聴くうちにやっぱ Roberto Tiranti (a.k.a. Rob Tyrant) のしなやかな声の魔力に侵食されてしまったッスわ。うん、とってもイイかも!(笑)
中心人物だった割にはその稚拙なギター・プレイで一人足を引っ張っていた Olaf Thorsen の脱退の穴を完璧過ぎるほどに埋める元々 2nd ギタリストだった Andrea Cantarelli (a.k.a. Anders Rain) のメロディック&テクニカルなプレイは、Olaf の約69倍の安定感を持ち合わせた煽情力の高いものだし、ゴストーゾな鍵盤奏者(笑)Andrea De Paoli (a.k.a. Andrew Mc.Pauls) の時にオールド・テイストを隠さないセンスフルなキーボード・ワークも非常に効果的。
強力な疾走チューン #8 “Synthetic Paradise” にグッとキながらも、哀愁たっぷりのミディアムな #9 “Hand in Hand” に心酔中ナリ。
(Jun. 25, 2003)
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SECTION A | 79 |
| The Seventh Sign (2003) |
Torben Enevoldsen なるオランダ人テクニカル・ギタリストが率いるプログレッシヴ・メタル・バンドのデビュー作。
なんつっても、脇を固める Andy Engberg (vo/ex-LION’S SHARE), Andreas Lill (g/VANDEN PLAS), Gunter Werno (key/VANDEN PLAS), Derek Sherinian (key/ex-DREAM THEATER) ってなメンツに超そそられたデス。
Torben による歪みが強めのファットなヘヴィ・リフとふくよかな叙情を携えた粒の揃ったファスト・プレイのコントラストを主軸に据えたその楽曲スタイルは、精神に訴えかける不条理系テクニカル・プログレ・メタル。
イイ感じの暗黒な浮遊感をそこはかとなく漂よわせながらも、正統派ヘヴィ・メタルの解り易さに加え間口の広いフュージョン色をも感じさせるアレンジ/プレイの妙には、唸らされることしきり。
LION’S SHARE のデビュー作でオレを虜にした Andy Engberg の、北欧メタルならではのポップ・センスを含有した力強くも耳触りの良い極上な哀愁歌唱は、この拡散気味の楽曲の中において魅力でもありミスマッチでもあり・・・ってな微妙な感じ。歌唱自体は嬉しいほどに超強力なんだけど・・・全体を俯瞰して見ると、やや中途半端な印象かも。
ってことで今はまだやや捉えどころの希薄な感じだけど、聴き込むにつれて味わいが増していくタイプのアルバムではあるんで、これから気長に楽しむとしますわ。
(Jun. 24, 2003)
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STEEL ATTACK | 81 |
| Predator of the Empire (2003) |
スウェディッシュ・メロディック・メタル・バンド STEEL ATTACK の、AFM から Arise へと移籍しての 3rd アルバム。
EDGUY 同様(笑)「超 SEVENTH AVENUE タイプ」のピュア・ジャーマン系メタルを標榜していた彼等だが、#3 “The Darkness” に代表される秀逸な爽快疾走チューンはしっかりと存在しぃの、本作で印象強いのはこれまでのような馬鹿馬鹿しさたっぷりの疾走感をやや抑え目にしてその代わりたっぷりと導入された DREAM EVIL に通じる地道な剛健正統ヘヴィ・メタル・テイスト。
その変化は、CARNAL FORGE のドラマーに専念するために脱退したシンガー Steve が歌うヘナチョコ・ハイトーンに代わって、新加入のシンガー Dick の堂々とした程々に実力派な中の上の歌唱(ってスゲー微妙な表現だな/汗)を手に入れたってのが大きな理由なのかな?
元々安定したクオリティの作品を出してはいたが、本作ではさらにサウンドのクオリティを増したと同時に、その Dick が歌う「キャッチーなヴォーカル・パート」という新たな武器を得て、今後の飛躍を予感させる一枚に仕上がってる感じ。
・・・といいつつ、依然として全体にしっかりと B 級の香りが漂ってるのが、やっぱり STEEL ATTACK らしくていいんだよな~。(苦笑)
(Jun. 04, 2003)
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TWISTED TOWER DIRE | 85 |
| Crest of the Martyrs (2003) |
アメリカはヴァージニア州に生息するトゥルー・メタル・バンド TWISTED TOWER DIRE が、この 3rd アルバムでまさかの日本盤リリース。(驚) Hail! Spiritual Beast!(苦笑)
欧州への憧憬を露わにした 80’s スタイルのアメリカン・パワー・メタルは、否が応でもシンガロングを誘われる雄々しくもキャッチーなメロディへの感情移入が死を賭してのヘッドバンギングを禁じ得ない、血沸き肉踊る逸品。
シンガー Tony Taylor の微妙にフラット気味ながら魅力的な歌声が綴る明快な節回しが Joacim Cans を髣髴させるという理由だけではなく、全体的に HAMMERFALL を思い起こさせる印象だけど、ギタリスト Dave Boyd, Scott Waldrop のそれぞれのプレイに滲むウェットなタッチや煽情的なギター・ハーモニーの充実度合いが、本家よりも全然好み♪
現在猛威を振るうシンフォニック・メタル勢とは一線を画す前時代的な鋼鉄センスの懐かしさには、理屈じゃなく自然と体が動いてしまうわ。
今年の Wacken Open Air で観る時には、実家の箪笥の奥から二十数年前のパッチGジャンを引っ張り出して着てみるか!(笑)
(Jun. 16, 2003)





















