5月2004
CROSSFADE 90
White on Blue (2004)

ABBA, a-ha 等のスウェーデンのトップ・バンド群に関わった経歴を持つセッション・ミュージシャンらによる A.O.R. プロジェクト CROSSFADE のデビュー・アルバム。

仄かな叙情を湛えながらも清澄な透明感に包まれた“A.O.R. ハード”ではない“A.O.R. そのもの”な穏やかなサウンドは、80年代のウェスト・コースト系に通じる超 TOTO タイプの洗練を堪能できるもの。(嬉)

なんといっても本作の目玉は、シンガーを務めるのがあの Goran ‘Mr. Scandinavian Voice’ Edman ってことでしょ!(当然本作の購入動機はソレだしさ) 正直、ブルーズ・ベースのエモーションの吐露優先で歌われているメロディ自体の即効性はやや低めかな?と思えるものの、穏やかながら確実に「たおやかなスリル」の存在が感じられる極上のアンサンブルの上で艶やかに漂う Goran のクリアでアダルトな清涼たる哀感の味わいに身を委ねる心地良い時間は、まさに「至福」のひとときだ。 #5 “A Deeper Shade of Love” ~ #6 “Thorns of Life” の流れ・・・マジ泣けるッス。。。

遠くに広がる丘の遥か彼方に雲間から差し込む陽を見ながら、霧が淡く漂うのどかな田園都市をドライヴするのに最適な珠玉の逸品。

 (May. 16, 2004)

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DARKEST HOUR 84
Hidden Hands of a Sadist Nation (2003)

米国は Washington DC をベースに活動する5人組メロディック・デス・メタル・バンド DARKEST HOUR の 4th アルバム。

Fredrick Nordstrom をプロデューサとして Studio Fredman にてレコーディング、そのうえ Tomas Lindberg (ex-AT THE GATES), Peter Wichers (SOILWORK), Anders Bjorler (THE HAUNTED), Marcus Suneson (ex-THE CROWN) らをゲストに迎えてしまういう徹底したディテール作りに拘った本作は、その甲斐あって米国産バンドながら AT THE GATES に代表される典型的な Gothenburg メロディック・デスラッシュ・サウンドを形成することに成功している。

米産バンドらしい暴虐な骨太さに満ちた安定プレイで奏でる叙情ギター・フレーズの響きを満載した豪快にブラストする激烈なへヴィ・メタルは、本場のバンド群となんら変わらぬ「北欧型エクストリーム・メトゥ」と呼べるもので、特に #2 “Pay Phone and Pills”, #5 “The Misinformation Age”, #6 “7 Day Lie”, #7 “Accessible Loss”、そして Marcus Suneson & Peter Wichers という有り得ないほどに豪華ツイン・ギターを実現させた(両者ともそれほど弾きまくってないけど…)ラストを飾るメロディック・ドゥームな叙情インスト #9 “Aquetis, Vertunis” あたりに充満しまくるメランコリックな空気感は・・・ネオ=クラシカル的ですらあるかも?(嘘)

うむ、今後の躍進においてマイナスともなろう「ハードコア畑出身」という恥ずかしい経歴を、見事に過去に葬り去るだろう快作だ。

 (May. 16, 2004)

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DISILLUSION 88
Back to Times of Splendor (2004)

ドイツのプログレッシヴ・デス・メタルの新星 DISILLUSION の、Metal Blade からのリリースとなったデビュー・アルバム。

切れ味鋭いブルータリティとメロディックなクリーン・トーン・コーラスの落差がもたらす SOILWORK 的な地盤を、最長17分の6曲構成という大曲群を密度濃くダークで内省的な色に染め上げる OPETH 風味で調理したとも喩えられる魅力的なスタイルの本作は、まさに「整合たる混沌」という表現がピッタリの、極上の知的暗黒プログレ。

高揚感溢れるアグレッシヴな空気を切り裂いてしっとりと響き渡る、叙情がメロウに染み入る静のパートの潤いは、OPETHPAIN OF SALVATION などの暗黒混沌音楽好きのツボを、突いて突いて突きまくっちゃうよなぁ。

エスニックなメロディック・リフに瞬殺必至のオープニング・チューン #1 “And the Mirror Cracked”、重厚なリフに乗る哀愁を撒き散らすヴァイオリンによるリード・メロディが悶絶を誘う14分を超えるタイトル・トラック #4 “Back To Times Of Splendor” をはじめ、極めて大人なプレイで演奏される隙のない緻密な楽曲群がクリアなプロダクションで収録された、恐るべきクオリティの一枚。

うん、やっぱこーゆーの好きデス。(^^)
 (May. 08, 2004)

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ENTWINE 86
Dieversity (2004)

フィンランドのメランコリック・ゴシックカー ENTWINE の 4th アルバム。

定評あるキャッチーなメロディの魅力はそのままに、リフのエッジをへヴィに研ぎ澄ますと同時にメロウな退廃感も増幅させて堂々さをグッと増した感のあるサウンドは、進境著しい同系統の CHARON 同様にバンドの格を一段も二段も上昇させた印象の、期待に応え得る充実の出来。

相変わらず疑いようもなく類型的ではあるけど、作品中に満ち溢れている Mika Tauriainen (vo) が情熱的に歌い上げちゃう胸キュン・メロディの狂おしき魅力の前には、んーなことはどうでもよくなるね。収録された高品質な哀愁チューンの数々にて、サビメロが聴こえた瞬間に思わずキャ━━━━p(T∀T)q━━━━!!となっちゃうその感覚ってばホントたまらないもん。

まぁ欲を言えば、#4 “Bleeding for the Cure” で聴けるような秀逸な哀愁ギター・ソロの出番がもっともっと増えると更に嬉しかったりするんだけどな。
 (May. 08, 2004)

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KILLSWITCH ENGAGE 86
The End of Heartache (2004)

米マサチューセッツ州出身のへヴィ・メタル・バンド KILLSWITCH ENGAGE の 3rd アルバム。

凄絶な咆哮、そして切れ味と重量感を兼ね備えた強力リフがミステリアスな思慮深さを身に纏いながらザクザクと突撃する中、クリーン・ヴォーカルを伴って哀感たっぷりに展開するメロディック・パートが絶妙な切り込み方を見せる様は、否が応にも SOILWORK を想起させる。

が、本作で聴ける、それをさらに骨太にしたかのような音圧と気迫に満ちた強靭たるメロディック・エクストリームの信じ難いほどの完成度は、この KILLSWITCH ENGAGE が単なる SOILWORK フォロワーには決してなり得ないことを証明しているだろう。

とにかく、シンガー Howard Jones(って、どうしても80年代の British Invasion で登場した同名シンガーを思い出しちゃうんだけど/苦笑)の歌唱が、メチャンコ刺激的で素晴らしい。 圧倒的な威圧感を放つ野太いデス・スクリームで音場をトゲトゲしく蹂躙しながら、一転してクリーン・トーンではふくよかな歌唱でエモーショナルなヒューマン・ノートを響き渡らせるそのポテンシャルの高さは、驚きの一言だ。 攻撃的な濁声で上手く旋律感を保てる人ってスッゲー好きなんだよね。

ま、話に聞いていたようにギター・ソロはほぼ皆無なんだけど、各曲のフックの中にしっかりと練りこまれた Adam Dutkiewicz & Joel Stroetzel のコンビによる思いのほか豊潤なタッチのエモーショナルなギター・ワークがそれに代わる満足感をバッチリと運んできてくれるので、それは思ったほど気にならなかったな。ラッキー。(^^)

うん、こりゃ極上のヘッドバンギング・ミュージックだわ。いいね。

 (May. 16, 2004)

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VARIOUS ARTISTS 85
Monsters of Metal -The Ultimate Metal Compilation Double DVD- (2003)

NUCLEAR BLAST 関連の P.V. 40本を4時間に亘って楽しめる2枚組 DVD。

普段は Web に Upload されてるサンプル P.V. くらいしか観ないけど、こーゆーのを酒飲みながら TV の大画面でワイワイ&マターリと観るのも楽しいもんだね。

ってか、DIMMU BORGIR の #1 “Progenies of the Great Apocalypse” ばっかリピートしちゃって全然先に進まんし。(^o^;

 (May. 16, 2004)

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