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ADAGIO | 92 |
| A Band in Upperworld – Live (2004) |
超絶ギター・マスター Stephan Forte 率いるフランスのプログレッシヴ・メタル・バンド ADAGIO が2004年2月17日にパリで行った公演の模様を収録した初のライヴ・アルバム。
彼らの複雑過ぎないドラマティック&メロディックな楽曲が、生演奏でさらにヘヴィ・メタルとしてのエキサイトメントを増して迫ってくる様の前には、得も言えぬ一級の高揚感を感じずには居られない。
Stephan をはじめとする演奏陣の匠の技も想像以上の余裕ある熟達さを見せているが、それと対峙するシンガー David Readman のメタリックな歌いっぷりがそれ以上に素晴らしい。#5 “From My Sleep to Someone Else” のデス・スクリームまで自分で出しちゃってるもんね。(驚) 大好きなバラード #6 “Promises” でのしっとりとした歌唱もまた見事だし。
いや~、いいライヴ盤ですわ。マジで生で観たくて観たくて仕方なくなってきた・・・。
(Jul. 08, 2004)
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BOB KATSIONIS | 85 |
| Imaginary Force (2004) |
IMAGINERY, CASUS BELLI, NIGHTFALL, SEPTIC FLESH, STAR QUEEN 等に参加し、最近では FIREWIND の来日公演での予想外のイケメンっぷりや MAGIC KINGDOM “Metallic Tragedy” へのゲスト参加の報が耳に新しい、ギリシャの売れっ子鍵盤奏者 Bob Katsionis の2枚目のソロ・アルバム。
メイン楽器であるキーボードの他ギターもプレイする Bob、そして Fotis Benardo (dr), Stavros Giannakopoulos (b) というグリーク・トリオが奏でるのは、超絶テクニックが炸裂するハイ=テンションなインストゥルメンタル・チューンズだ。
なにより、楽曲の傾向がガッツリと疾走する(時にはブラストをも厭わぬ!)シンフォニックな欧州メロディック・スピード・メタル的なものであるというのがまずは高ポイントっしょ。この手のハイ=テク・インスト物にありがちなアダルトなフュージョン・タッチが楽曲を支配する場面も無くはないが、それらが良い方に作用してスマートでプログレッシヴなクオリティを生むのに一役買っちゃってるという実に幸運(ってゆーかそんだけメタル・センスが優れてるってことよね)な一面もアリ。
いやー、インスト作である云々を超越して、「マイナー・キー主体のテクニカルなヘヴィ・メタル」としての悶絶ポイントが多数存在する、メタル・ヘッズとして自然にヘドバンを誘発されるなかなかの一枚に仕上がってると思うデスわ。そのメタル・エッセンスの原動力となってるドラマー Fotis Benardo のプレイが驚愕レベルの凄さに満ちていたっちゅーのも儲けもんだったし。(嬉)
しかしさ、鍵盤奏者としての達者っぷりはもちろん普通に「相当なテクニシャン」と呼べるほどに7弦ギターをも弾きこなすイケメンな Bob Katsionis 君、「超 Daniele Liverani タイプ(笑)」としてこれから更に引っ張りだこになっちゃうんぢゃないの~?
(Jul. 18, 2004)
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BURNING IN HELL | 85 |
| Burning in Hell (2004) |
数年前にリリースされたデモが局地的な話題になってたブラジルのメロディック・スピード・メタル・バンド BURNING IN HELL の 1st フルレンス・アルバム。
メランコリックなメロディを携えて超速なる疾走を重ねまくる様は、否応にも“神速メロスパー”(←一発変換/汗)DRAGONFORCE を想起させる。
・・・が、同じ超速でも、いわゆる“メロスピ”の軽快さとは一線を画した“無骨な漢らしさ”が漂っているのがこの BURNING IN HELL ならではの味わい。ライヴでのシンガロング、コール&レスポンスを想定した勇壮な楽曲を支える、スピードを載せつつもパワー感のあるリズムの凛々しさは、OUF とすら呼べよう正統派ピュア・メタルがそのままスピード・アップしたかのような地に足の着いた興奮を運んでくるデスわ。
高音でヨレるヴォーカルをはじめ随所にヘナチョコ感もあるけど、それもまた愛嬌と許せる何かが存在するのも面白いな。
(Jul. 08, 2004)
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CARNAL FORGE | 85 |
| Aren’t You Dead Yet? (2004) |
スウェディッシュ激烈デスラッシャー CARNAL FORGE の 5th アルバム。
Stefan Westerberg (dr) の怒涛の豪快ドラミングをエンジンにすべての物をなぎ倒しながら邁進する整合感に満ちたブルータル・メタルの破壊力が生む心地良さはサスガの一言。
オレ的にはこの CARNAL FORGE 最大の魅力である Jari & Petri Kuusisto 兄弟の扇情的なツイン・ギターが、本作ではこれまで以上にたっぷりとフィーチュアされている印象なのが嬉しいッス♪
(Jul. 08, 2004)
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CENTINEX | 73 |
| Decadence-Prophecies of Cosmic Chaos (2004) |
スウェーデンの古豪デスラッシャー CENTINEX の 6th アルバム。
アーリー・スウェディッシュ・デス・メタルの豪快な破壊力と近年のデスラッシュ然とした切れ味を兼ね備えたザクザクの剛健デスラッシュは、ヅダヅダヅダヅダと暴虐に突進しながら、随所にグッと来る旋律美を奏でるギター・プレイが織り込まれた、想像してたよりも遙かにメロディックな印象。
ただ、この手のメロディック・デスラッシュに期待してしまうネオ=クラシカル度(ソロ・パートのウェット感とかね)は、かなり低めかな。 確かに意外なほどにソロ・プレイの頻度自体は高いし、メロディックに攻めようとする意欲も豊富そうではあるんだけど・・・。
というか、ネオ=クラだメロディックだ云々以前に、曲自体がイマイチ好みじゃくてツボに入らないんですわ。(^o^; ちょいと雰囲気カブッてる DISMEMBER もそうなんだけど、実際にライヴ体験しちゃうときっとメッチャ楽しめるんだろうな。
関係ないけど、ボーナス・トラックのライヴ音源、歓声からすると観客は・・・20人くらい・・・かな。(汗)
(Jul. 25, 2004)
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DARE | 88 |
| Beneath the Shining Water (2004) |
英国のメロディック・ロック・バンド DARE の 5th アルバム。
穏やかに哀愁を歌いあげる Darren Wharton (vo, key) のアダルト・ヴォイス、そして Andrew Moore (g) の控えめながらツボを得た泣きっぷりが湿り気たっぷりのアイリッシュな空気を震わしまくる本作は、超名盤である 3rd “Calm Before the Storm” には一歩及ばないとしても(ってかアレを超えるのは今後も多分無理だしぃ)その域に迫ると確信できる充実の出来。
緑の大地を包む霧の向こうに浮遊する仄かな哀感がアコースティカルに響く、ほんのりとケルティックな叙情世界は、ホント聴いてるだけでたまらないモノがこみ上げて来ちゃうんだよなぁ。#1 “Sea of Roses”, #4 “Beneath the Shining Water”, #7 “I’ll be the Wind” あたりはマジでツボだし。
あ、どっかで言われてたとおり、メジャー系の曲に微妙ながら確かに BON JOVI っぽさもあるなぁ。「ケルティックな BON JOVI」ってか。(笑)
(Jul. 08, 2004)
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DYECREST | 75 |
| The Way of Pain (2004) |
ヨーロッパのメタル系雑誌7誌共催による平均年齢が23歳以下のメタル・バンドを対象としたコンテスト“Young Metal Gods”で優秀バンドとなったことで Noise Records との契約を得た勝ち得たフィンランドの若きメロディック・メタル・バンド DYECREST のデビュー・アルバム。
Piet Sielck のプロデュースによってカッチリとクリアにまとまったプロダクションで展開される楽曲は、STRATOVARIUS, SONATA ARCTICA らのスマート系欧州メタルからの影響を隠さない非常に優等生的なもので、バンドと等身大の若さを感じさせつつも堂々としたその落ち着きある佇まいからは「より堅実になった TWILIGHTNING」ってな印象も受けたな。
そんな風に、細部に亘って丁寧に作られた非常に高品質なアルバムだとは確実に言えるだろうけど、現時点でのあまり冒険心を感じない刺激の少ないサウンドは何気にこの耳を素通りして行ってしまい気味なんだよね・・・。
(Jul. 24, 2004)
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ENSIFERUM | 86 |
| Iron (2004) |
剣を手にしたコスプレ姿があまりにも素敵過ぎなフィンランドのメロディック・ヴァイキング・デス・メタラー ENSIFERUM が衝撃のデビュー作から3年の月日を経て放つ待望の 2nd アルバム。
デビュー作で感じられた CHILDREN OF BODOM っぽさをやや減少させ、ヴァイキング本来のフォークロアなシケシケ感を増量したサウンドは、過大に膨らみ過ぎてしまった期待には正直やや届かなかったものの、情景が瞼に浮かぶ良質なヴァイキング・メタルとして十分に納得することのできる高いクオリティを持った「逸品」と呼べるもの。
あまりに強力だったデビュー作と比べて、やや小さく纏まっちゃった感は否めないんだけど、武器を掲げてアグレッシヴに疾走したり霧の漂う川面をゆったりと流れたり・・・と様々な表情を見せながら全編で飛翔する勇壮な民謡的メロディ、そしてテクニカルな素養を生かした緊張感のコントロールに長けた構成力が持つ殺傷力はやはり相当に強力で、ついリピートを繰り返してしまうんだよね。
今宵も #9 “Lai Lai Hei”、歌いまくりっス!(^^)
(Jul. 08, 2004)
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FEINSTEIN | 78 |
| Third Wish (2004) |
ELF, THE RODS で活躍したニューヨークの伝説のメタル・ガイ・・・というよりは、オレ的には「Ronnie James Dio 師匠の従兄弟」という印象の方が強い(汗)David “Rock” Feinstein 先生 (g) の新たなリーダー・バンド FEINSTEIN のデビュー・アルバム。
MANOWAR の Joey DeMaio 閣下 (b) がエグゼクティヴ・プロデューサーとして関わった本作で聴けるのは、80’sスタイルの堅実なアメリカンB級ヘヴィ・メタルだ。
今風のエッジとキャッチーなメロディを持ったヨーロピアン・インフルエンスな正統派メタル・サウンドは、聴く前の勝手な予想からすると驚くほどに古臭さが希薄。
その「今風さ」のキモは、やはりシンガーの John West その人の存在だな。伸びやかかつエモーショナルによくコントロールされたクリアな歌唱は、ホント聴いてるだけで惚れ惚れしちゃうわ。(*^_^*)
(Jul. 08, 2004)
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HATESPHERE | 82 |
| Ballet of the Brute (2004) |
デンマークの激烈メロディック・デスラッシャー HATESPHERE の 3rd アルバム。
Jacob Bredahl (vo) の殺傷力の高い強烈な骨太ブルータル・ヴォイスと Anders Gyldenohr (dr) の絶え間なく生み出されるエナジーをグルーヴィーに爆発させる怒涛のドラミングが圧倒的な迫力を生みながら、重量感、切れ味、スピードが黄金比と思える絶妙なバランスを保ちながら硬派に爆走する、まさに「デスラッシュ」という言葉から連想できる音楽の理想系がここにある。
・・・んだけど、全体を通して聴いて、他の何より期待していた Peter Lyse Hansen & Henrik Jacobsen のギター・チームによるテクニカルな扇情ネオ=クラシカル・ギター・パートが大活躍するメロディックな場面が思いのほか少なかった事実に気付いたときは、正直落胆を隠せなかったなぁ。。。 #6 “What I See Despise” で堪能できる悶絶感が、もし他の曲にも同等にたっぷりと配されていたらどれだけ幸せだったことか・・・。
OZZY OSBOURNE の #12 “Bark at the Moon”, ANTHRAX の #13 “Caught in a Mosh” という先の MCD に収録されていたカヴァー2曲の、ボーナス・トラックでありながら本作のハイライトと言っても過言ではないその輝きっぷりは、マジ感動的なまでに素晴らしいんだけどね。
(Jul. 24, 2004)
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HOUSE OF SHAKIRA | 61 |
| First Class (2004) |
スウェーデンのメロディック・ハード・ロック・バンド HOUSE OF SHAKIRA の 4th アルバム。
大陸的な渇きに欧州の叙情を仄かに絡めた、骨太さと繊細さが同居するアメリカン・テイストなハード・ロックは、「スウェーデンの JOURNEY」と喩えられた初期からすると随分とそれっぽさが抜けた印象・・・なんだけど、たいしたオリジナリティも無いのにそれを減らしちゃったら一体何が残るの?って。(大汗)
確かに、垢抜けたクリアなクオリティを持つ安心感のある一枚ではあるけど、引っ掛かりがないまま全13曲53分を聴き終えてしまう感じ。楽曲にスリルと叙情を与える Mats Hallstensson (g) の Neal Schon 度満点のギター・プレイは決して悪くなくて、特に #8 “State of Grace” のメランコリックなイントロでは一瞬身を乗り出したんだけどなぁ・・・うーん、残念。
それにシンガーの Andreas Eklund、昔はもっと艶やかな声だった記憶があるんだけどなぁ・・・(涙)
(Jul. 18, 2004)
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LEAVES' EYES | 76 |
| Lovelorn (2004) |
元 THEATRE OF TRAGEDY の歌姫 Liv Kristine Espenaes Krull 嬢率いるノルウェーのゴシック・メタル・バンド LEAVES’ EYES のデビュー・アルバム。
しっかりとヘヴィ&シンフォニックなバックに Liv タンのフワフワなエンジェリック・ヴォイスが載る音像は、まさに「正しい暗黒耽美ゴシック・メタルをやられています」って感じ。
ただ、「やっぱ Liv たんはこーゆーのだよなぁ」と頷きを誘うそのムードこそ最高なんだけど、いざ個々の楽曲に耳を転じてみると意外なほどにスーっと通り過ぎてゆく「ありがちな耽美ゴシック」の様相を呈しているのも確か。ま、いくら素通りされようとも、その間は心地よいではあるからイイんだけどね。
(Jul. 08, 2004)
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MAGIC KINGDOM | 84 |
| Metallic Tragedy (2004) |
ベルギーのネオ=クラシカル馬鹿 Dushan Petrossi (g) 率いる様式美メタル・バンド MAGIC KINGDOM の実に5年振りの 2nd アルバム。
Dushan 自身のやや粗めなギター・プレイこそ Yngwie の亜流と呼ぶのもおこがましい“ソコソコ”なレベルだが、その精神性から感じられる本気度はかなりのもので、今時珍しいほどのコッテコテなネオ=クラシカル・アレンジが施された疾走感豊富な欧州メタルに流れるメロディの構成力はなかなかのもの。聴いてて思わず口ずさんでしまいそうになる(って、別に口ずさめばいいじゃん!/汗)場面が多数登場するもんね。
デス・ヴォイスやソプラノを配して壮大な暗黒大作となったラストの13分にも及ぶタイトル・トラック #10 “Metallic Tragedy” が「らしくない」んだけどメチャかっこいいッス。
ちなみにアートワークが今のところダントツで本年度 No.1なんだけど。(馬鹿)
(Jul. 08, 2004)
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NIGHTWISH | 83 |
| Once (2004) |
フィニッシュ・シンフォ・メタラー NIGHTWISH の 5th アルバム。
自身も前作同様に歌いまくる Marco Hietala (b, vo) のインプットが Tarja の歌メロにまで感じられるせいか、彼女の歌唱法からオペラティックっぽさがやや減少したこれまで以上に聴きやすい作品。
既に安心の域に達した NIGHTWISH 節満載のハイ・クオリティな出来で、ファンとしては十二分に楽しめているではあるんだけど、このいかにも「出来の良い」って感じのコンパクトな楽曲群に「初期のあのドラマティックさ」が希薄だって事実を諦めて受け入れちゃってる自分に気付くと、ちょいと困ってしまうね。いや、ホント、決して悪くないんだけど。
今回、生のオーケストラと共演してる箇所もあって、確かに空気の震えるスケール感は得られているけど、オレは Tuomas のハリウッド映画的なシンセのオーケストレーションの方が好きだな。それこそが NIGHTWISH って感じで。
(Jul. 08, 2004)
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PAATOS | 89 |
| Kallocain (2004) |
スウェーデンのプログレッシヴ・ロック・バンド PAATOS の 2nd アルバム。
メロトロンの優美な響きを下敷きに、ジャジーなハイ=テック(特にドラマーは超強力!!)で動静を絡めながら混沌とした暗黒美を描くアーティスティックなサウンドは、系統としては ANEKDOTEN, ANGLAGARD 系の KING CRIMSON チルドレンの一派に加えられようスタイル。
が、美形(コレ大事)女声シンガー Pertonella Nettermalm 嬢の可憐に浮遊する清涼歌唱が「女声ヴォーカル物」の旨味を加えているのがなんともイイ感じなんだよね。
冒頭のチェロのソロを耳にしただけで多くのメイニアは頷きながら親指突き立てまくり(苦笑)なことが容易に想像できる本作、安穏の中に狂気が潜む北欧プログレ独特の荒涼とした美旋律の混沌に耽溺できる名盤だと思うよ。
(Jul. 08, 2004)
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PERSUADER | 86 |
| Evolution Purgatory (2004) |
本邦では同日リリースとなった DYECREST と同様に“Young Metal Gods”コンテストで優秀バンドに輝き Noise Records とサインすることになったスウェーデンのパワー・メタル・バンド PERSUADER だが、DYECREST と違いこちらは既に2000年に一枚アルバムをリリースした経歴があり、本作は 2nd アルバムとなるはず。
いやはや、とにかく聴いてクリビツテンギョー!(古) ギター兼任のシンガー Jens Carlsson の声質&歌唱が Hansi Kursch に余りにも酷似してるうえに、コーラスの構築方法や楽曲のツボ部分の高揚感の発生に繋がるコツに至るまで、すべてが BLIND GUARDIAN な超 ETERNAL NIGHT & MANTICORA タイプの一級品だ。(笑)
“Somewhere Far Beyond” の時期に BLIND GUARDIAN が好きだったりしたけど今は特にメタルを聴いてなかったりする・・・ってな当時のファンのオッサン&オバハン達に、本作を現在の BLIND GUARDIAN の音源だよ~と言って聴かせたら、ほぼ100%間違いなく信じてしまうだろうなぁ。(汗)
で、この PERSUADER が凄いのは、それが単なる物真似でなく完全に演者の血肉になってると感じさせる怖さを滲ませてるトコ。BLIND GUARDIAN のエッセンスを完全に消化しきったうえで、現代の若いバンドならではの荒々しく猛り狂うアグレッションをたっぷりと加味したサウンドは、彼らを極端なまでのフォロワーであるように見せる色眼鏡をQちゃんのその動作を超えるマッハの速度で道端に投げ捨てさせるに十分な刺激でイパーイだもん。
ってか、ウォームなタッチを持ってテクニカルなプレイを聴かせる Emil Norberg (g) による何気に美味しいギター・パートの存在があるってだけで、今の BLIND GUARDIAN より全然好みだったり・・・。(^-^;
(Jul. 24, 2004)
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POOH | 83 |
| Ascolta (2004) |
イタリアの叙情ロック/ポップ・バンド POOH(いつの間にか I POOH の “I” が無くなってたらしい…)の通産29枚目(?)のアルバム。
既に完全にポップスな音ではありながら、73年に泣きのウルトラ名曲 “Parsifal” を遺したおかげで今でもプログレッシヴ/シンフォニック・ロックの範疇で語りたくなる彼らだが、本作に濃厚に漂う甘く切ない哀愁に包まれた優美シンフォ・ユーロ・ロック風味を聴くに、やっぱりそう語らざるにはいられないな。
重厚にロックする文句なく名曲クラスと思える哀愁シンフォ・タイトル・チューン #1 “Ascolta” をはじめ、全編で意外にもテクニカル&エモーショナルに弾きまくっちゃうメタル・ギターも◎。
小雨のドライヴに是非携帯したい一枚だな。
(Jul. 08, 2004)
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RHAPSODY | 91 |
| The Dark Secret (2004) |
現在のヘヴィ・メタルの頂点に位置するイタリアン・エピック・メタル・キング RHAPSODY が来るべき 5th アルバムに先駆けてリリースした5曲入り MCD。(購入したのは DVD と2枚組の輸入盤 Limited Digipack)
いくら大御所 Christopher Lee だとはいえジャケこそ歴代作品中最悪レベルだが(苦笑)、ここに封入された生オーケストラの起用によって更なる壮大さを手に入れた究極のシンフォニック・メタル・サーガは、もはや敵無しの域に達したかの文句なしの完成度。
楽曲を構成するパーツや手法の一つ一つは“マンネリ”と呼べるほどにこれまでと全く変わり映えのしないモノだが(特に Luca Turilli 王子 (g) のプレイは相変わらず…)、その組み合わせでこれほどまでに新鮮な感激を呼び込める作品を作り上げることが出来るその計り知れぬポテンシャルの高さには驚愕を禁じえない!
とりあえず、#2 “Thunder’s Mighty Roar” での Fabio Lione 様 (vo) のアグレッシヴな熱唱と #4 “Sacred Power of Raging Winds” での笛の乱舞でパンツを汚しちゃいました。(恥)
(Jul. 08, 2004)
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RING OF FIRE | 81 |
| Lapse of Reality (2004) |
Mark Boals (vo) 率いる米国ベースのテクニカル集団 RING OF FIRE の 3rd アルバム。
これまでの作品は、各メンバーの資質に似合わぬその無理やりな様式美路線に、崇高なる「ネオ=クラシカル・メタル」を冒涜するかのような愛と敬意の足りなさを感じてしまっていたせいか、聴く度に悪いところばかリが気になって仕方がなかった。
が、これまでも持ち合わせていたプログレッシヴな要素を一気に増強し、ネオ=クラシカル風味が「主役」ではなく「エッセンス」として有効に作用することになった結果生まれた感のある本作の「ポンプ・メタル」とも呼べよう気負いの無い作風の楽曲群からは、無理強いから開放された各天才プレーヤそれぞれの職人技の鬩ぎ合いに今初めて生まれたマジックによって、バンドとしてのアイデンティティがシッカリと感じられるのが嬉しいわ。
今ンとこ、演奏陣の卓越した技巧と Mark Boals の大仰なハイ・トーン歌唱の双方の魅力が結実したドラマティックな #3 “The Key” がカナーリ気に入っちゃって困ってマス。
(Jul. 25, 2004)
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SENSE | 80 |
| Out of Range (2004) |
カナダのプログレッシヴ・ロック・バンド SENSE の 2nd アルバム。
ECHOLYN, GLASS HAMMER のメンバーもゲスト参加して、テクニカル・ロックの手法で繊細に叙情を組み上げた本作は、10分超の楽曲を2曲も含むシンフォニック・ロック大作。
時にテクニカル・メタル的なスリルを孕みながらも全体に穏やかなファンタジック風味を滲ませるその佇まいは、GENESIS, MARILLION, CAMEL の名を思い起こさせる「叙情派全部入り」(笑)な気配アリ。
けっこう濃密にドラマティックなんだけど、適度に淡々としてる部分がプラスに作用して気楽に和める一枚。
(Jul. 08, 2004)
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SILENT SCYTHE | 80 |
| Suffer in Silence (2004) |
スウェーデンのパワー・メタル・バンド SILENT SCYTHE が、2003年に自主制作でリリースした 1st アルバムのタイトル&アートワークを変更し、再デビュー作として流通を図る事実上のデビュー・アルバム。
叙情的なハーモニー・ギターが慟哭のアグレッションを生成する Gothenburg 系メロディック・デス・メトゥ風味満点のリフ攻撃に、John Gallagher (RAVEN) を髣髴させるハイ=テンションで旋律を天空に照射するメロディックな歌唱を載せた新鮮なスタイルは、なんだか聴いたことがあるようでないような摩訶不思議な感覚でいっぱいだ。
そんな欧州的エクストリーム・メタルな空気に混じって、HELSTAR や METAL CHURCH、ICED EARTH といった連中に通じる伝統的な U.S. 骨太メタル風味が多分感じられるのが面白い。#3 “Old World Disorder” や #5 “Backstabber” なんてその無骨なコード運びがモロ ICED EARTH だったりするもんな。
そのせいか、ウェットなタッチでテクニカルなフレーズを連発するギター・チームの仕事っぷりも、なんとなく U.S. 的。いや、十分美味しいからいいんだけどさ。
欲を言えば、タイトル・トラック #6 “Suffer in Silence” の一部で聴けるような「浮遊する耽美感」が増えきたりしてもっともっとメリハリ付いてくると、更にオレ好みかも♪
(Jul. 18, 2004)
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SILENT VOICES | 79 |
| Infernal (2004) |
現 SONATA ARCTICA の Henrik Klingenber (key) を擁するフィンランドのプログレッシヴ・メタル・バンド SILENT VOICES の2ndアルバム。
近年の DREAM THEATER に通じるモダンなへヴィ・テイストを身に纏ったプログ・メタル・サウンド・・・というのは高いクオリティを持ちつつも全体的に平坦で非常に退屈だったデビュー作同様だが、本作ではアグレッションとキャッチーなフック、そして各プレイの質の向上によるアレンジの洗練さをも大幅に増強し、「化けた」と言えるほどに充実した内容に仕上がっている。
確かに、突き抜けるにはあと一歩何かが必要だと思うけど、それも不可能じゃないと思えるほどの成長っぷりが純粋に嬉しいね。
つーか、Jukka-Pekka Koivisto (dr)、メチャクチャ上手いんですけど!
(Jul. 08, 2004)
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SKYFIRE | 82 |
| Spectral (2004) |
スウェディッシュ・シンフォニック・デス・メタル・バンド SKYFIRE の 3rd アルバム。
独特の煌きを持ち合わせた壮麗なストリングス・オーケストレーションと叙情ギターのハーモニーが激烈なアグレッションを包み込むメロディックなデス・メタルは過去作から大きく逸脱しないものだが、これまで以上に気を配ったと思わせる細部のアンサンブルと動静のダイナミクスの妙には、前作まで以上にリピートを誘われてしまう。
そして、二段三段もの向上を感じさせる各曲に配されたテーマ・メロディの質の高さも特筆すべき。#4 “Cursed by Belief” や #7 “A Dead Mans Race” のメロハー真っ青な(笑)展開には思わずニヤリとしちゃうもんな。
しかし・・・ここまで好みの音なのにイマイチ乗り切れないのは・・・やっぱ相変わらずギター・ソロ・パートが皆無に等しいせい?(汗)
(Jul. 08, 2004)
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TEN | 77 |
| Return to Evermore (2004) |
英国のハード・ロック・バンド TEN の 7th アルバム。
Gary Hughes (vo) の独特の落ち着いた歌唱で歌われる、多彩なドラマティックさを見せる楽曲群のソフト&マイルドな味わいは、これまでの延長線上としてまぁ安心して聴ける一枚ではある。
・・・んだけど、Chris Francis (g) のプレイが 前任の Vinny Burns と比べてかなりパンチ&エッジに欠けるのは少々困りモノ。リフがなーんかダラーっとしちゃってる感じだもんな。
今回も DOKKEN やら GARY MOORE やら BON JONI その他パクリ満載でソッチ方面でも楽しめるんだけど・・・メンバー&スタッフの中に誰か止める奴はいなかったのか?(笑)
今のとこ、メロウ&ポップな #5 “Temple of Love” が一番好きかな。
(Jul. 08, 2004)
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THE RASMUS | 92 |
| Dead Letters (2004) |
フィンランドの4人組センチメンタル・ロック・バンドの 5th アルバム。
言葉を吐き出す寸前の息を吸い込む音すらセクシーな反則レベルの甘いハスキー・ヴォイスを持つシンガー Lauri Ylonen の歌う、琴線撫でまくりな叙情メロディの哀切なる悲壮感がたまらない、超 Mikael Erlandsson, 超 CLOCKWISE & 超 SPITZ タイプ。(笑) あ、ENUFF Z’NUFF に期待したちゃってた物もここにあるなぁ。
とにかく、4曲のボーナストラックを含めた全曲から流れ出る、メランコリックなポップ・センスを爆発させたあざといまでの哀感に、凄絶なまでにツヴォを直撃されてしまったッスわ。メロディ自体の切なさだけでなく、青臭い若さが弾けるエネルギーが生む拳を握りしめる力強さ、そして北欧ならではの寒々しいダークが漂う荒涼たる浮遊感を持ち合わせているのもイイね。
全曲、キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!! ってな魅惑のメロディ満載の佳曲揃いなんだけど、今のトコは極限のメランコリック・エナジーに号泣しながら激ヘドバン確実の #4 “In My Life” が一番好きかな。
冒頭の #1 “First Day of My Life” で予想もしていなかった歪んだ轟音リフに驚いたように、各曲ともメイン・リフは意外なほどにハード&ヘヴィ(といっても幾分ザラついたオルタナ的なモノではあるけど)だったりするのが、メタル者的には逆に聴き易かったりするのも◎。
もし・・・もしだよ、この上に更に北欧系の悶絶ネオ=クラシカル・ギターまで配されちゃったら・・・と思うと、背筋が凍るね。(んなこと思うなよ、馬鹿/笑)
(Jul. 25, 2004)
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VISION | 76 |
| On the Edge (2004) |
Lars Eric Mattsson 社長率いるフィンランドのメロディック・ハード・ロック・バンド VISION の7年振りのリリースとなる 3rd アルバム。
ニューシンガー John Jeff Touch のやや中性的なしなやかなハイトーンを生かした哀愁漂うハード・ロックが持ついかにも北欧的な涼しげな空気感には、往年の北欧メトゥ Love なオサーンとしては、ついついかなーりなアピール力を感じてしまう。(汗)
それにしても、かつては Axel Rudi Pell と共にヘタクソ・ギタリストの代名詞としてその名を欲しいままにしてきた Lars Eric Mattsson 社長の、別人かと見紛う程の粒の揃ったソロ・プレイったら・・・いったいどうよ!? あくまで楽曲を盛り立てる役割に徹したオトナな立ち位置が映えるその整合感溢れる北欧プレイの前には、これまで散々罵詈雑言を言い放ってきたことへのお詫びの気持ちでイパーイです。m(_ _)m
ま、そんな Lars 社長のプレイも含めてミュージシャンシップの低さを露にするプレイ/アレンジの底の浅さや、恥ずかしいほどに野暮ったいリズムの薄さが気になりまくるB~C級北欧ハードではあるんだけど、TNT ばりの透明感を持つ #2 “Girl Goodbye” やほんのりとクラシカルな #8 “Meant to be” を聴くと、無条件に「イイナァー」とニヤけてしまう39才も終盤に近づいたある蒸し暑い夏の日の夕方なのでありました。
(Jul. 18, 2004)

































