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BEHOLDER | 83 |
| Lethal Injection (2004) |
イタリアン・メロディック・メタル・バンド BEHOLDER の、有り得ないジャケの 3rd アルバム。
S.E.を絡めてみたりしながら近未来チックなプラスティックの手触りを感じさせつつ展開するヨーロピアン XaMetal は、ますます表現力を激増させた Patrick Wire (♂vo) のヘタウマ(ウマ…微妙…/汗)・エキセントリック歌唱と、溌剌とした中に柔らかな色気を漂わせる Leanan Sidhe 嬢 (♀vo) の魅惑の女声が絶妙にパート・チェンジを繰り返しながらアドレナリンの噴出を促す、前作までの延長線上のスタイル。
テンション高くアグレッシヴに刻まれるサウンドの中、今回はアコギやピアノが響く静のパートが催す悶々とした愁いがこれまで以上にフィーチュアされ、さらに各々のプレイの余裕と安定がある種の風格まで滲ませ始めた印象だ。
中でも、楽曲に知的な冷ややかさを加味し、それを完全にこの BEHOLDER の「色」にまで昇華させている鍵盤奏者 Mark Vikar のプレイは、前作のリーダー・トラックの P.V. で世界を震撼させた衝撃のパフォーマンスが伊達ではないほどに本作で効果的に響きまくっているのが誇らしいね。多分、鍵盤噛むだけじゃなくてちゃんと弾かせても相当凄いッスよ、コイツ。(笑)
ただ、安定感を増した分、悪い意味での落ち着きが出てきてしまったのもまた事実で、美味しいパートが連続しつつも決め手の曲が惜しくも見当たらない無いせいもあって「おぉ~、なかなかいいんじゃん~?」と思いっぱなしでいつの間にか終わってる感もアリ。
ピアノ・バラード #7 “Far Away” にて Roberto Tiranti (a.k.a. Rob Tyrant/LABYRINTH) がびしょ濡れ歌唱を披露。同一アルバムの中に比較対象が出来ちゃうと、Patrick・・・ちょっと辛いね。。。(^o^;
(Aug. 29, 2004)
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BORKNAGAR | 88 |
| Epic (2004) |
ノルウェーのプログレッシヴ・メロディック・ブラック・メタル・バンド BORKNAGAR の 6th アルバム。
DIMMU BORGIR に加入するため脱退したシンガー I.C.S. Vortex の後任に Andreas Hedlund (a.k.a. Vintersorg) を据えるという奇跡のシンガー人事が衝撃的だった前作に続き、本作でもその Vintersorg 君の哀愁朴訥ヴォイスが冴え渡るったら冴え渡る。
アグレッシヴに荒れ狂いながらもハモンドやピアノ等のレトロな音色のキーボードが温かみを演出するメロディック・ブラストが、独自の感性で構築されたやや不協なアンサンブルを独特のフックとして静かに広がる暗黒叙情美に鮮やかに場面転換する BORKNAGAR ならでは醍醐味はこの新作でも健在だ。
さらに本作は、たおやかな叙情パートの分量をグッと増量したこれまで以上にアーティスティック&プログレッシヴな印象で、それによってますますバンド VINTERSORG との差異が少なくなってきたような・・・。(^o^;
うん、やっぱホント好きだわ BORKNAGAR。程よい難解さが快感を呼び込む濃密な美麗ケイオス・・・タマランデス♪
(Aug. 22, 2004)
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DEMONOID | 89 |
| Riders of the Apocalypse (2004) |
THERION の Christopher Johnsson (vo), Kristian Niemann (g), Johan Niemann (b) が、Rickard Evensand (dr/ex-SOILWORK) と共に興したデス・メタル・プロジェクト DEMONOID のデビュー・アルバム。
重厚でクリアな良質のプロダクションの中、強力極まりないリズム隊がアグレッションを爆発させる激烈なデス・メタルは、本家 THERION のシンフォニックかつオペラティックな佇まいとは意を異にした、ギター・オリエンテッドな音像でスラッシーに迫る逸品だ。
高揚感を煽りまくるヴァイオレントな突撃だけでなく、退廃に酔いしれるドゥーミーとも言えるダークでミステリアスな暗黒美がたっぷりとフィーチュアされているのも非常に嬉しく、アンサンブル自体は比較的シンプルでありながら、甘過ぎないメロディを効果的に盛り込んだその出で立ちから受けるのは、実にドラマティックな印象だったり。
そのドラマ作りの一番の立役者は、やっぱりスーパー・ギタリスト Kristian Niemann その人っしょ。極限のエモーションをも封じ込めて縦横無尽に駆け巡る入魂のマジカル・ファスト・プレイのその超ネオ=クラシカルな風合いが運ぶ悶絶フィーリングには、いつもは厳しい表情を決して崩さないこの顔を(大嘘)ついつい超ニヤケ顔にさせられちゃうもんね。
自分チの CD 棚に並んでいると思うだけで嬉しさがこみ上げてくる、完ッ璧にビューチホーな素晴らしいアートワークも超々高ポイント。
(Aug. 28, 2004)
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FOREFATHER | 70 |
| Ours is the Kingdom (2004) |
英国の自称「アングロサクソン・メタル」なメロディック・ブラック・メタル・バンド(ってかマルチ・プレーヤ2人によるプロジェクト)FOREFATHER の 4th アルバム。
チリチリとしたファストなブラスト・リフの壁こそブラック・メタル・・・それもノルウェイジャン・ペイガン・ブラック的な空気を漂わせているが、メインで聴こえてくる歌声が朗々とした普通声による民謡風味の叙情メロディなので、その印象は一風変わったものになっている。
ヴァイキング・メタル的勇壮さをも含むそれなりにドラマティックでメロディックなサウンドからは、前述の自称が伊達ではないスピリチュアルな気概がビンビンに伝わってくるではあるけど、抱いていたイメージと実際のギター中心のシンプルなプロダクションのギャップのせいか、残念ながら今のところイマイチのめり込めてない感じ・・・。
(Aug. 21, 2004)
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FORGOTTEN TALES | 86 |
| All the Sinners (2004) |
カナダ産シンフォニック XaMetal バンド FORGOTTEN TALES の 2nd アルバム。
中世の魔女狩りを題材とした6章構成のコンセプト・パート “Pagan Chronicles” をメインにそれと関連するテーマを持った楽曲を揃えた本作は、デビュー作からの更なる成長を実感することが出来る、なかなか・・・いや、かなーりナイスな出来栄え。
ますます堂に入った感のある壮麗なシンフォニック・アレンジと、それとタッグを組んでアンサンブルの骨格を支える Martin Desharnais (g) のよくコントロールされた構築美が美味しいクラシカル・プレイの充実はもちろん、それらが奏でる相変わらず DARK MOOR タイプではあるものの疾走チューンからバラードまでコレ系のバンドにしては幅広めな楽曲を堂々と伸びやかに歌い上げる赤毛のシンガー Sonia Pineault 嬢によるヴォーカル・メロディが、勇壮さと爽快感を同時に大幅に増した印象の相当な充実っぷりなのがなんとも頼もしい。
今回は何故か所々で微妙に NIGHTWISH 風味が顔を覗かせるご愛嬌(苦笑)もありーの、叙情が沁みるバラード #4 “Wind Oh Wind” や9分弱の悶絶疾走大作 #7 “Three wishes” 等で聴ける意外とキュートな声質でのパワフルな歌唱の端々で響くセンチメンタルな愁いには、幾度となくグッと来ちゃったデス。
うん、コリャ是非来日して、ステージ前方を占拠するだろうキモスパー軍団を全員昇天させるような素敵なショウを観せて欲しいッスな。
(Aug. 28, 2004)
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KEE MARCELLO'S K2 | 83 |
| Melon Demon Divine (2004) |
元 EUROPE のギタリスト Kee Marcello のソロ・プロジェクト KEE MARCELLO’S K2 のデビュー・アルバム。
そのダイナミックなハード・ロックは、ややグランジーでヘヴィな質感を響かせつつも、今時の北欧らしいザラついた哀感をしっかりと滲ませたキャッチーなメロディを主軸とした、北欧系歌物ヘヴィ・ポップとしての魅力が感じられるもの。
「歌物」というとおり、Kee 自身の歌唱がナイーヴなエモーションに満ちた意外にも旨味あるものだったというのが驚きだが、耳を惹かれるのはやはり彼のギタリストとしての達者ぶり。特にファスト・プレイでのスケーリングに指癖気味なワン・パターンさを見せながらも、キーボードによって施された効果的な空間処理を味方に緩急自在に弾きまくられるスムース・プレイが呼び込む極上の泣きは、彼が参加した EUROPE の名作 “Prosoner in Paradise” で得られた悶絶感を継承する嬉しいフィーリングだ。
・・・といいつつ、本作を買った最大の動機はドラムが Snowy Shaw であることだったりするんだけど!(汗) Snowy、ここでも鬼神の如き手数とパワーで特級のグルーヴを生んじゃってマス。・・・ホンマ神や、コイツ。
(Aug. 25, 2004)
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MOONLIGHT AGONY | 81 |
| Echoes of a Nightmare (2004) |
ツイン・ギター+キーボードを要するスウェーデンの6人組メロディック・メタラー MOONLIGHT AGONY のデビュー・アルバム。
シンガーに、先の FIREWIND 来日公演でおなじみの(苦笑)スリランカ人 Chitral Somapala を据え、シンフォニック・アレンジを絡めた欧州系疾走メタルを展開しているが、その Chitral のはしゃぎキャラにそぐわぬ(笑)落ち着きあるハスキーな歌唱が、平均年齢20代前半という若いバンドに風格めいたものを与える効果を生んでいるのが面白い。
骨格こそやや類型的なんだけど、オーケストレーションの質が禍々しい壮麗さを含んだ北欧シンフォ・ブラックに通じるものだったり、たっぷりと配された叙情メロディが牧歌的なポンプ風味を漂わせていたりと、彼らならではの個性なファクターが散見されるのは、他の同系統のバンドと比べて意外と強みではあるかも。
次作のアナウンスが聴こえてきたら、けっこう期待してしまいそうだなぁ。
(Aug. 25, 2004)
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MOONLYGHT | 85 |
| Progressive Darkness (2004) |
カナダは Quebec 産シンフォニック・ゴシック・メタル・バンド MOONLYGHT のデビュー作。
男女シンガーの清濁交えた多彩な歌唱、そして笛/ヴァイオリン/フルート/アコーディオンなどのフォーキーな響きを武器にした大作主義の高密度な劇的サウンドは、耽美ゴシックの暗黒美やブラストが疾走するブラック・メタル風味も存在しつつも、陰陽を行き来する煌くメロディが壮麗に乱舞するその旋律重視な空気感は、普通に「シンフォニックなヘヴィ・メタル」と呼べる範疇だ。
プレイ・ボタンを押して即流れ出る #1 “Fantasy” の冒頭の、女声シンガー Jessica Bell 嬢(ゲスト扱い)による印象的なメロディがリードするクッサクサなドラマティック・イントロから瞬時に得られる即効性の高い悶絶感が最後まで持続するドラマティック・メタルの秀盤ながら、様々な要素を盛り込んだ結果メンバー間に場面場面でのプレイのポイントについて意外と大きな意識のずれがあるのでは?と深い読みしたくなるドタバタ感が生むアマチュア臭さが気になるのも確か。
まぁそんなC級感も、アルバム・タイトルどおりのプログレッシヴな息吹・・・それも辺境プログレに通じる独特の荒涼な味わいを抽出するのに有効に作用していると思い込めば、全然OKなんだけどね。(^^)
(Aug. 21, 2004)
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THE CROWN | 91 |
| Crowned Unholy (2004) |
先日惜しくも解散を表明した Swedish DeaThrash King THE CROWN の最後の置き土産は、5th アルバム “Crowned in Terror” のリ=レコーディング・ヴァージョン。
オリジナルでは Tomas Lindberg が(今思えば臨時で)歌っていたヴォーカル・パートを出戻った Johan Lindstrand が歌い直した他、ベース・トラックの再録とドラム・サウンドの大幅な見直しを行った本作は、メンバー・クレジットの「The True Line-Up」というこだわりの表現が納得の「真の 5th アルバム」。
2002年のリリース当時は Tomas の歌唱を問題なく肯定的に捉えてたんだけど、こうして Johan の当然ながらの激ハマり歌唱を聴いちゃうと、やっぱ「これこそが THE CROWN だ!」と思えて来るのが不思議っちゅーかなんちゅーか。(汗) #2 “Crowned in Terror” のイントロでの Johan の♪イ゛ヤ゛オ゛!つー本作における第一声となるシャウトを聴いたとたん、コレだ! と叫んだもんね。
カッチリした整合感が目立ったリズム・パートが見直され、全体を THE CROWN 本来の持ち味である爆走するライヴ感が支配しているのも◎。
ボーナス DVD “The Crown Invades Karlsruhe (Germany) 24.11.2003″ に収録された、小さなライヴ・ハウスでの一時間に及ぶライヴ映像も嬉し過ぎ♪
(Aug. 27, 2004)
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TURISAS | 96 |
| Battle Metal (2004) |
フィンランドから突如現れたヴァイキング・ペイガン・バトル・メタル・バンド TURISAS の衝撃のデビュー・アルバム。
上質なシンフォニーに包まれた勇猛に弾けるこの「バトル・メタル」、壮麗たるオーケストラルな響き、笛やヴァイオリン、アコーディオン等の乱舞が撒き散らすフォーキーな味わい、デス/ノーマルの両ヴォイスや絢爛なクワイア、そして一部ゲストの女声も登場して歌われるヴォーカル・パート・・・と、全てのメロディにキャッチーなフックが存在する事実には驚愕を禁じえないわ。
そのうえで、♪ヲ~ヲ~ヲ~やら♪ライラライラ~やら歌いドコロ満載なその壮大なエピック絵巻のスケールたるや、現時点でヴァイキング・メタルの頂点に孤高に鎮座する MOONSORROW を凌駕せんほどなんだもん!
さらに驚かされるのは、そのサウンドが、事前に各所で目にしていたフォト・セッション見られる馬鹿馬鹿しい勇姿(笑)からは想像も出来ない、しっかりとした予算の存在を感じられる、風格と知性に満ちた意外な程に高品質なものだったということ。
そして、これらが机上で考えて構築したのではなく、彼らの体内から遺伝子レヴェルで湧き出てきたモノなのでは?・・・と根拠なく思わせるところが、この TURISAS の凄いところなんだよなぁ。
ヴォーカルの他、笛、民族系打楽器、そしてプログラミング全般を担う中心人物 Warlord Nygad の、ループやサイケデリックなオルガンその他の現代的音色をアクセントとして効果的に使っちゃう伝統からの逸脱を恐れない冒険心にも拍手を送りたいね。もちろんそれを実践するフリチン鍵盤奏者(苦笑)Antti Ventola にも。(笑)
いやはや、マジでヴァイキング・メタル史上に輝く金字塔だコリャ!(^^)
(Aug. 27, 2004)
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WHITE WILLOW | 87 |
| Storm Season (2004) |
ノルウェーの耽美派プログレッシヴ・ロック・バンド WHITE WILLOW の4年振りとなる 4th アルバム。
情念のこもったフルートが優美なストリングスを先導し、やがて Sylvia Erichsen 嬢 の悶絶コケティッシュ女声を呼び込んで荒涼たる暗黒耽美絵巻を描くオープニングの #1 “Chemical Sunset” のイントロを耳にした瞬間に「あぁ。これメッチャ好き♪」と悟った・・・そんな暗黒系プログレの好盤デス。
ノルウェーのプログレッシヴ・ロック・バンドってのがあまり馴染み無いけど、スウェーデンに多い KING CRIMSON チルドレン系に通じる風味は確かに存在しつつ、全体の退廃的な空気感は、完全にポーランドとかそのあたりの東欧系辺境プログレのソレっぽいっちゅーのが面白いね。
それにしても、メロトロンのモノラルな響き、ヘヴィなギター、悲しげなピアノ、弦楽、笛、そしてちょいロリ声な女声が迷宮のリズムに攪拌されながら漆黒の空間で湿り気たっぷりにじわじわと盛り上がる陰鬱なドラマティック・ワールドとアルコールとの親和度は、わかっちゃいるけどやっぱ超高いんだよねー。
冒頭の #1 “Chemical Sunset”、「陰鬱ポップ」ってな不思議な味わい炸裂な #5 “Insomnia”、そして10分弱に亘って暗黒耽美がグリグリと渦巻く大作 #7 “Nightside of Eden” など、酒を片手に聴いてると、いつしか目を閉じて上半身が逆円錐型にグリグリ回転してるもんね。そのうち浮いちゃうかもって勢いで。(笑)
(Aug. 29, 2004)
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WINTERSUN | 95 |
| Wintersun (2004) |
フィンランド のヴァイキング・メタル・バンド ENSIFERUM を脱退した Jari Maenpaa (vo,g) のソロ・プロジェクト WINTERSUN のデビュー・アルバム。
事前に一曲のさわりだけ聴いて高まりきった期待が、普通に Children of CHILDREN OF BODOM な超 KALMAH and|or 超 NORTHER タイプでしかないオープニング・チューン #1 “Beyond the Dark Sun” で萎みかけた・・・が、続く #2 “Winter Madness”, #4 “Battle Against Time” でのそのレヴェルに留まらぬヴァイキング・メタルの勇壮な息吹きを撒き散らしながらの疾走、そしてそれに容赦なく覆い被さる悶絶ネオ=クラシカルな弾き倒しに次ぐ弾き倒しに卒倒卒倒また卒倒!!
その後は、7~10分の長尺な楽曲群がヘヴィな暗黒美旋律をダークに拡散させる様を織り込みながら緩急たっぷりに展開する、ドラマティックな哀愁のネオ=クラシカル・ヴァイキング・ワールドに只々圧倒されるばかり・・・。方向性としてはマジでオレの理想にドンピシャリだわ。
今回自身のプロジェクトということでドラム以外のすべてを担っちゃった暗黒マエストロ Jari Maenpaa、前からそんな気はしてたけど(嘘/笑)やっぱ只者じゃないッスな。タッチ自体に芳醇な旨味があるタイプでは決してないけど、これでもかと徹底して弾き込みながら山場を次々と積み上げてクライマックスを形成する構成力とフレーズの妙で極限の悶絶感を生むことが出来るギタリストとしてはもちろん、シンガーとしてもフォーキーな朴訥ノーマル・ヴォイス、ブラック・メタルの邪悪な喚き声、メロディックなメタル濁声、そしてその中間の不思議な感触のハイ=トーンと実に多彩な表現力を備えた素晴らしいアーティストだね。
ってか、Jari ってば ARTHEMESIA にも居たんだ? どーりでオレが好きなワケだ!(^o^;
(Aug. 27, 2004)
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WITHERING SURFACE | 84 |
| Force the Pace (2004) |
デンマークのメロディック・デス・メタル・バンド WITHERING SURFACE の 4th アルバム。
依然として、これまで同様に IN FLAMES と SOILWORK のちょうど中間に位置する道筋を辿り続けてはいるものの、各メンバーのミュージシャンシップの高さを窺わせるハイ・レベルなプレイが焦熱のパッションを噴出させるスラッシーなブルータリティとふんだんに盛り込んだ芳醇なメロディをコンパクトに結実させた非常にキャッチーなサウンドは、フォロワー云々を超越した旨味に満ちている。
絶叫/グロウル/メロディックな濁声を駆使して慟哭をカラフルにコントロールするシンガー Michael H. Andersen の存在感も凄いが、やはりこの耳を惹くのはリード・ギタリスト Jacob Krogholt が全編で炸裂させるテクニカルなメロディック・ギターだな。テーマ・フレーズやソロ・パートでの扇情力の高さったら相当にキまくちゃってるもん。(嬉)
相変わらず、一曲一曲が総じて良く出来ている割には楽曲のパターンが少ないという欠点は抱えたままだけど、それもここにきて随分改善されてきてはいると思うしね。
日本盤には彼らの祖国の先輩 PRETTY MAIDS の名曲 #12 “Future World” のカヴァーが収録されてるけど、微妙にオリジナルと異なる旋律の拾い方にやや違和感を感じちゃうのはオレだけ?
(Aug. 22, 2004)



















