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AFTER FOREVER | 85 |
| Remagine (2005) |
オランダのゴシッキーなへヴィ・メタル・バンド AFTER FOREVER の 4th アルバム。
圧倒的な歌唱力を誇る♀新シンガー Floor Jansen タンの惚れ惚れせずにはいられない表情豊かな極上歌唱が響くハイ・クオリティな楽曲の数々は、既に完全に「女性ヴォーカルのへヴィ・メタル」とも呼べる明快な手触りながら、壮麗なクワイアとシンフォニー・アレンジ、そしてギタリスト Sander Gommans が吐き出すデス・ヴォイスが生む暗黒系たるゴシック・テイストも健在だ。
素ン晴らし過ぎる内容だった前作 “Invisible Circles” がコンセプト・アルバムとして成功した反動か、本作で聴けるのは新加入の鍵盤奏者 Joost van den Broek 君 (AYREON, STAR ONE, SUN CAGED) が付加する近未来チックなデジ風味も映える、個々の楽曲単位で充実を図ったかの比較的シンプルでキャッチーな作風。
・・・なんだけど、その濃密ながらコンパクトな造りの曲々は、盛り上がりを予感させるメロディ/構成/展開が描く放物線が、クライマックスを迎える前に下降線に転じているかの物足りなさを感じさせているような気がするんだよなぁ・・・。 うーむ、それって前作のあまりの出来の良さと、それをフォローする W:O:A 2004 でのギザヤヴァスな至福体験に嫌でも高められてしまった期待がデカ過ぎたせい?
そーんな煮え切らなさを感じつつも、「超渡る世間は鬼ばかりタイプ」(笑)のドラマティックなオープニング・チューン #2 “Come”、EDGUY なイントロがカコイイ #3 “Boundaries are Open”、強力なメロディを持った快活ゴシッカーの佳曲 #5 “Being Everyone” あたりは大好きデス。
(Oct. 08, 2005)
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ALBION | 79 |
| Wabiac Cienie (2005) |
ポーランド産叙情派シンフォニック・ロック・バンド ALBION の11年振りのリリースとなる 2nd アルバム。
いかにもポーランドな鉛色の東欧慕情が淡く漂う透明感たっぷりの幽玄ポンプ・ロックの中で、女性シンガー Katarzyna Sobkowicz-Malec さん(嬢ともタンとも付け辛い微妙な感じ…/汗)のプチ・アンニュイ歌唱が浮遊する様が醸し出すのは、TURQUOISE, QUIDAM に通じるアノ空気感。
10分超の大作を2曲も擁し、泣きのギターとそれを盛り立てるバック陣が仄かなスリルを運んでくるプログレッシヴ・ロックな展開美の美味しさに悦びを噛み締めながらも、メロディの抑揚がちょいと単調に感じるために、惜しいところでイマイチのめり込み難かったり・・・。
あ~、もしやいつもの GARDENSHED マジックにまたまたヤられちゃった?(苦笑)とビクビクしつつも、リピートを誘う魔力は備わっているので、引き続き聴き込んでみマス。。
(Oct. 16, 2005)
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ALIEN | 80 |
| Dark Eyes (2005) |
かつて北欧メタル・メイニアの絶大な支持を得ていたスウェーデンの ALIEN が再結成して10年振りにリリースした通算 5th アルバム。
その作風は、例えば ERIKA の名盤 “Cold Winter Night” に入っていてもおかしくないような初期に通じる北欧色を感じさせる曲がありーの、BON JOVI が 1st 以来正統な進化を遂げていたらこうなっていただろう的な大陸系哀愁ハード・ポップもありーの、それでいて初代シンガー Jim Jidhed (vo) のメイン・ストリームな声質が想起させる Joe Lynn Turner や Glenn Hughes のソロ作に通じる最大公約数的王道ハード・ロックな味わいが強い・・・ってな、やや散漫な感じ。
・・・ではあるんだけど、悪い意味で枯れ果ててしまったかの衰えを隠せなくも、染み付いた北欧プレーヤならではのクラシカルな手法で叙情を紡ぐ Tony Borg (g) が弾き出すちょっとしたオブリガードに悶絶しちゃったりするのよね。(^-^;
いや、そういった細かい嬉しさを探るまでもなく、ちゃーんと聴くとホントいい曲もあるし、単なるノスタルジーではない「これから始まる ALIEN 第二章」を期待させる好盤ではありマッスル。
(Oct. 21, 2005)
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ALLEN/LANDE | 84 |
| The Battle (2005) |
LAST TRIBE, STARBREAKER の凄腕ギタリスト Magnus Karlsson が、SYMPHONY X の Russel Allen、MASTERPLAM の Jorn Lande という二人の激ウマ熱唱系シンガーを贅沢にフィーチュアしてお送りする、新たなメロディック・メタル・プロジェクト ALLEN/LANDE のデビュー・アルバム。
かの Rodney Matthews のファンタジックなアートワークと壮麗なイントロダクションから、それに続くのが超絶シンフォニック大作的なインパクトだと勝手に想定していたこの脳みそは、その後に頻発する時にメロハー的ですらある意外にもソフトな感触に、ちょっとばかし拍子抜け気味。。
強力に上手いシンガー陣と激テク・ギターが火花を散らす MASTERPLAN と LAST TRIBE の「非クサ」な部分を抽出したかの腰の据わった落ち着きに満ちた高クオリティな楽曲群は、聴いてて心地良かったり随所に仕込まれたスリルに悶絶したりは確かにするんだけれど、アーティストの集合体としての主義主張がイマイチ希薄なのが気にかかる。
主役としてキャスティングされた二人のシンガーにしても、時に震えが来るほどのさすがの凄みを見せつけながらも、スタイルが似通っているために二人がコラボレートする意味があまり感じられないのがなんとも勿体無い。
長く楽しめそうな良く出来た作品ではあるのは確かなんだけど、期待がデカ過ぎただけにこうして感想を書くとなると、チョット厳しくなってしまうね。
(Sep. 28, 2005)
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BATTLELORE | 78 |
| Third Age of the Sun (2005) |
フィンランドのファンタジック・デス=ゴシック・メタル・バンド BATTLELORE の 3rd アルバム。
ゴシッキーにドライヴする硬質のヘヴィネスをファンタジックなシンフォニーでうっすらと包み込んだミドル・テンポの楽曲が持つ独特の雰囲気は健在なんだけど、なんだか前2作で感じられた「スペシャルな響き」が聴こえて来なくなっちゃったような?
せっかくとがり耳の歌姫 Kaisa Jouhki タン(ちょっと太った?)による魅惑のフワフワ・ヴォイスが映える BLACKMORE’S NIGHT に通じるメロウな叙情パートが大幅に増加したのに、そのパート単位には「ヲヲヲ!」と身を乗り出しつつ、楽曲としての淡白な展開にその悶絶は長く続かなかったり・・・。
うーん、惜しい。 非常に惜しいわ。 コスプレも飽きてきたしなぁ。(汗)
(Sep. 26, 2005)
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BLACK MESSIAH | 87 |
| Oath of a Warrior (2005) |
ドイツは Essen を本拠地とするシンフォニック・ヴァイキング・メタル・バンド BLACK MESSIAH の 2nd アルバム。
薄汚れたヴァイキング装束&武具に身を包んだ6人の屈強な戦士たちが繰り広げるのは、エピックなオーケストレーションを美しく輝かせながらパワー・メタリックに爆走するヴァイキングなブラック/デス・メタル。
キラッキラな大疾走の雰囲気がこのバンドを EQUILIBRIUM と同類項に属することを宣言してはいるが、「若さ」の代わりに「老獪なる悲愴感」を前面に打ち出したこの BLACK MESSIAH からは、より“ヴァイキング”な勇猛さを感じ取ることができる。
激泣き超速疾走チューン #3 “Blutsbruder”、勇壮極まりない哀愁ドラマ #7 “Christenfeind”、ヘナチョコ女声ヴォーカルがいい味出してる疾走ヴァイキンガー #10 “My Way to Asgaard” らに代表される非常にインプレッシヴな楽曲群は、サウンド・プロダクションこそ EINHEIT PRODUKTIONEN なる無名レーベルならではのややチープなものでありながらも、ツイン・ギターが紡ぐ赤面ものの激クサ旋律、そして中心人物 Zagan (vo, g, violin, mandolin) がヴァイオリンとマンドリン(!)を鳴かせて啼かせて泣かせ尽くすジプシー&フォーキーな調べが響くコッテコテの哀愁メロディの殺傷力は抜群だ。
凪を漕ぎ進むヴァイキング船・・・豪雨の中の進軍・・・そして死を賭した闘い・・・。 愛憎渦巻く極北の戦地に妄想を馳せる至上の快感に、心地よく浸ることができる好盤デス。
(Oct. 06, 2005)
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BON JOVI | 77 |
| Have a Nice Day (2005) |
既に押しも押されぬ大御所の粋に達した感のあるアメリカン・ロック・バンド BON JOVI の 9th アルバム。
オープニングを飾るタイトル・チューン #1 “Have a Nice Day” が強く印象付ける哀感を包み込むダイナミクスの質感に「ハード・ロック回帰」的な匂いを感じはしたが、その後の流れ的には随所にハード・エッジな織り込んだ「BON JOVI に期待する線に近いスタイル」の曲が続くものの、やっぱり今一歩のめり込めない普遍的なアメリカン・ロック・・・って感じ。
つか、そんなハードかどうかってことは全然問題ではなくて、単純に楽曲が上述の #1 “Have a Nice Day” を除いてどれもイマサン好みじゃないんだよね・・・。 前作 “Bounce” の方が、退屈な曲も多かったが印象的で気に入る曲も多かったな、オレは。
ま、この次来日するタイミングで、ショウの予習としてまた聴いてみよう。 その時に今より曲が引っ掛ってきてくれたらラッキーってことで。
(Oct. 02, 2005)
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CHARON | 95 |
| Songs for the Sinners (2005) |
フィンランドのゴシック・メタル・バンド CHARON の 5th アルバム。
ゴシック&ロールな哀愁ノリノリ系ながら内省的なダークさをしっかりと含有した独特のロック感がこれまでもこのオレを魅了してきた CHARON の新作は、前作で見せた大きな飛躍をさらに推し進めた、まさに「大化け」な大傑作。
シンガー Juha-Pekka Leppaluoto の芯のある色気が漂うディープな歌声のカリスマティックな存在感がなぞる激情の悲愴旋律、そしてそれを支えるロックのパワー&グルーヴに包まれたモダンでコンパクトな楽曲を装う、女声/チェロ/ハモンド/シタールなどを効果的に響かせる細部にまでこだわったプロフェッショナルなアレンジが呼び込むドゥーミーでさえある耽美な重量感・・・。 何が彼らに起こったのか、本作の楽曲を満たすのは並じゃない充実度を誇るフックの連続だ。
そのフックの一端を担うのが、Pasi Sipila (g) のネオクラ的煌きを一瞬だけに出し惜しむそのセンスの良さにグッと来ちゃうウェットなエモーショナル・プレイの適所での炸裂。 中でも、ドラマティックにこの名作を締めくくる終曲 #10 “House of the Silent” での延々と泣きのローリングを繰り返す長大なギター・ソロなんて、まさに名演中の名演ッス。(悶絶)
これまで先頭グループからやや距離をとりながら様子を伺っていた感のある CHARON だが、SENTENCED の終焉と共に温存した体力を一気に爆発させてトップ・グループに飛び込み、更にそこを完全に掌握せんが如きの堂々たる佇まいはホンット頼もしいの一言。 Awesome!
(Oct. 03, 2005)
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CHILDREN OF BODOM | 81 |
| Are You Dead Yet? (2005) |
フィンランドのメロディック・デス・メタル・バンド CHILDREN OF BODOM の 5th アルバム。
時にロケンロー的ですらある鋼の躍動感の上でテクニカルなファスト・リックの疾走がスリルを放つソリッドな音像は、前作 “Hate Crew Deathroll” で体現した新たな激メタル路線を踏襲した作風。
が、今回はこの剛堅路線になって2作目で早くもマンネリか?ってほどに楽曲に魅力が乏しく、何度聴いても不思議なほどに心に迫ってこない。 うーん、これは “Hatebreeder” の次作として “Follow the Reaper” がリリースされた時に得た感覚に近いかも。。
あとはやっぱり、クラシカルなファスト・プレイを主としてソロ・パートだけに登場させるのではなくて、初期のようにもっともっとテーマやリフ中で楽曲の肝として機能させてくれたら・・・と思ってしまうね。 つまるところ、オレ的には CHILDREN OF BODOM はストリートで銃をブッ放す悪ガキギャング団ではなく、死の湖畔に佇む古城で王を呪い殺すヴァンパイアの方向で進んで欲しかった・・・ってところッスわ。
とかなんとか言いながら、かなりの頻度でリピートしちゃってるんだけど。(苦笑)
(Oct. 02, 2005)
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DARK MOOR | 82 |
| Beyond the Sea (2005) |
スパニッシュ・シンフォニック・メタル・バンド DARK MOOR の 5th アルバム。 3月のリリース以来本日に至るまでなぜか買い逃してたのをようやくGET。
本作も、大幅なメンバーチェンジが行われた前作で推し進められていた、壮麗なオーケストレーションの響きよりもその内側に存在するへヴィ・メタルのソリッドな骨格自体の整備を重視する・・・という方針を継承するパワー・メタルな作風だ。(いや、普通に考えたらこれでも十分にシンフォニックなんだけど。(^o^;)
一聴した感じ非常に地味な印象を受けるのが前作と同様なら、聴き込むうちにその独特のドラマティックな旋律美の妙にハマって行きそうな気がするのもやっぱり前作同様。 シンガー Alfred Romero (vo) 中性的なナイーヴ歌唱とリーダー Enrik Garcia (g) が良質のセンスで吹き込むクラシカルな味わいが呼び込む初期から一貫して漂うエレガントな優雅さと、一部にデス・ヴォイスを配するなどしたアグレッシヴな手触りが交錯する、新世代メロディック・メタルとしてのバランス感覚はなかなかどうして悪くない・・・というかむしろ絶妙かも。
聴く度に美しいアートワーク同様の Mythical な世界観の中に新しい発見がありそうな感触が、さらにリピートを誘うね。
(Oct. 20, 2005)
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DARKANE | 81 |
| Layers of Lies (2005) |
スウェディッシュ・エクストリーム・スラッシャー DARKANE の 4th アルバム。
モダン&コアな風味が耳に付いてイマイチ煮え切らなさを感じた前作から一転、本作では楽曲のスラッシーなスケール感とシンガー Andreas Sydow の旋律怒号の力強さを高レベルに復活させ、初期に通じる勢いを取り戻したかのような快作に仕上がった。
#1 “Amnesia of the Wildoerian Apocalypse” の荘厳なシンフォニック・イントロから期待通りの爆発とともにオープニング・チューン #2 “Secondary Effects” に雪崩れ込む展開美が生むデスラッシーなカタルシスにまずは悶絶。
その後に続く Peter Wildoer (dr) の高揚感抜群の超絶ドラミングと Christofer Malmstrom (g) のウェットなメロディック・プレイが大活躍を続けるハイ=エナジーな楽曲は、前作同様に端々に SOILWORK, IN FLAMES の色を感じさせながらも、それらを巧く消化した「DARKANE らしい」と言える実にドラマティックな出来栄えとなっていて非常に好印象。
・・・だったんだけど、何度も何度も繰り返し聴いてたら・・・早くも飽きてきた。。(^-^;; う~ん、どうしよ?(汗)
(Oct. 21, 2005)
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DEADLOCK | 88 |
| Earth.Revolt (2005) |
ドイツのヴィーガン/ストレートエッジなメタル・コアラー DEADLOCK の 2nd アルバム。
どーせ、所詮はニュースクーラーが自らの恥ずかしい過去を懺悔するが如く一生懸命神の音楽へヴィ・メタルに擦り寄ってみたものの結局はお里が知れちゃったねウヒヒヒヒ・・・なーんて展開だろうと高を括ってたら・・・懺悔するのはオレの方でした。正直スマンカッタ!((c)健介)
イントロに続くオープニング・チューン #2 “10,000 Generations in Blood” で響き渡るの禍々しい北欧シンフォニック・ブラックの調べに見開いたこの両の目(ってか耳)は、その後全編で展開される IN FLAMES 手法の叙情ギター・リフを主軸とした完全にメロディック・デス・メタルな楽曲群に終始釘付けッスわ。
その出自が語るハード・コアな攻撃性、アメリカのバンドとは思想が根源的に異なるドラマ形成の妙、そして最大の特徴であるゲスト参加の溌剌歌姫 Sabine Weniger 嬢が歌い放つ柔らかな旋律美がもたらすゴシッキーな欧州テイスト・・・というすべての要素が、驚きの品質&バランスで奇跡の融合を見せる進化形へヴィ・メタルは恐ろしいほどに魅力的だ。
中でも、Sabine 嬢の強力な歌唱がメランコリックにドライヴする #7 “Awakened by Sirens” そして11分越えの大作となったドラマティックな終曲 #9 “May Angels Come” の2曲は特にキラー!
ジャーマン・メタルの新しい未来が見えるよ。
(Sep. 26, 2005)
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DIVINEFIRE | 92 |
| Hero (2005) |
スウェーデン産メロディック・メタル・バンド DIVINEFIRE の 2nd アルバム。
衝撃のデビュー作からわずか10ヶ月というショートスパンでの登場となったこの新作、キーボードの邪悪な禍々しさが大幅に減少し、美味しかった暗黒テイストはバンマス Jani Stefanovic (g,key,dr) が吐き出すデス・ヴォイスに面影を残すのみに・・・って変化のせいって言うよりは、「前作があまりにも強烈過ぎた」という単純な理由のおかげで、買った当初は何度聴いてもマズマズな感触しか得られなかった。。
が、来日公演の素晴らしいステージと、その強力なナイス・パフォーマンスによって本作の楽曲が魅力的に奏でられる様を目にして状況は一変。 その好印象が治まらぬうちに改めて本作に触れ直してみたら・・・今更ながらコレがメッチャイイッ♪(・∀・)
絢爛たるドラマの開始を告げる歌入りイントロ #1 “Resurrection” に続いて壮麗に激走を重ねるスリリングなオープニング・チューン #2 “Secret Weapon”、Mikko Harkin (WINGDOM, ex-SONATA ARCTICA) も加わって伝統的北欧メタルの進化をまざまざと見せ付ける #4 “Leaving the Shadows”、Christian Rivel (vo) の見事な情感歌唱に震えが走る重厚チューン #5 “United as One”、UNMOORED コンビ(後述)が焦熱の火花を散らす激烈ナンバー #8 “Open Your Eyes”、バンド名を冠したドラマティックな盛り上がりを見せる終曲 #9 “Devinefire”、そしてボーナス・トラックとして収録された女声シンガー Maria Radsten タンの素ン晴らしい歌唱をフィーチュアした QUEEN の名曲カヴァー #10 “The Show Must Go On”・・・と、北欧ネオ=クラシカル・メタルの未来形を具体化した楽曲群は、どれも十分に悶絶を誘う充実っぷりぢゃんね。
ってゆーかね、今作でもやっぱりギター・パートが有り得ないくらい激ヤヴァなんですわ。 前作で何㍑もの悶涙を搾り取った Carl Johan Grimmark (NARNIA) に加え、UNMOORED の Thomas ‘Plec’ Johansson、同じく現在 UNMOORED と TORCHBEARER にも籍を置き来日公演にも帯同した Patrik Gardberg、そして Markus Sigfridsson (HARMONY) という4人の超凄腕魔人達がしのぎを削る様は、まさに「ネオ=クラシカル天下一武闘会」といった様相・・・テラヤヴァス!! ((;゚Д゚))
(Oct. 06, 2005)
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DYNAMIC LIGHTS | 82 |
| Shape (2005) |
イタリア産5人組鬱系プログ・ロック/メタル・バンド DYNAMIC LIGHTS のファースト・フルレンス・アルバム。
既に海外メディアでは PAIN OF SALVATION, RIVERSIDE, そして WOLVERINE あたりを比較対象に好評と共に持ち上げられ始めているが、一聴してまさにその一群への新規参入を全会一致で承認可能だと納得の「ソレ系」のサウンドだ。
ライトなソウルを込めながら自然体で歌い上げるヴォーカル、アダルトに浮遊するピアノ、ジャジーなドラムなど、上記のバンド群よりは普通にロックなフィーリングを強めに感じつつ、要所ではきっちりドラマティックにメロメロに(特にピアノが)攻めまくるあたりは、さすがイタリア~ンなお国柄と言うべきか。
リズム隊の刻みとその音色を含むプロダクションにややチープな雑さを感じ取れる「まだまだこれから」な作品/バンドではあるけど、そんな色んな至らぬ点も好意的に解釈したくなるほど多くの魅力が伝わってくるのも、これまた事実ッスわ。
そうそう、前述の WOLVERINE にも参加した女声シンガー Jamina Jansson タン がゲストで一曲い~いい感じに歌ってマス。
あ、さらにそうそう、今年 (2005年) の ProgPowerEurope にも出演したはずなんだよね。 うーん、観たかったなぁ。(遠い目)
(Sep. 30, 2005)
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FLAGSHIP | 87 |
| Maiden Voyage (2005) |
DIVINEFIRE, AUDIOVISION, NARNIA で活躍する Christian Rivel (vo) と、同じく NARNIA そして BRIGHTEYE BRISON にも籍を置く Linus Kase (key) の二人を中心としたメロディック/プログレッシヴ・ロック・プロジェクト FLAGSHIP の 1st アルバム。
これがもう笑っちゃうくらい KANSAS! KINGDOM COME が LED ZEPPELIN だったり MOZART が QUEEN だったり DISCIPLES OF LOVE が DEEP PURPLE だったり SAVAGE CIRCUS が BLIND GUARDIAN だったりする以上に FLAGSHIP が KANSAS!(笑)
まぁ、ジャケの帆船といい意識的なリスペクト&オマージュに基づくものなんだろうけど、これがまんまモノマネにも関わらず、楽曲の良さと Christian の DIVINEFIRE での激熱メタルバカっぷり(苦笑)を封印した柔らかなクリア歌唱の旨み、そしてこれまたやっぱり NARNIA の Carljohan Grimmark (g) の「こんなプレイも出来るんだ!?」的な悶絶エモーショナル・プレイのおかげで普通にメッチャ楽しめちゃうんですけど。
終曲 #6 “Ground Zero” は本家 KANSAS のギタリスト Kerry Livgren が1980年にリリースしたソロアルバム “Seeds of Change”(Ronnie James Dio も参加!…ってどーでもいいッスね/汗)収録曲のカヴァーで、その Kerry Livgren が「ご本人登場」状態でソロ・パートを客演。 スゲー贅沢。(嬉)
(Oct. 21, 2005)
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GAMMA RAY | 84 |
| Majestic (2005) |
ジャーマン・メタル・ゴッド GAMMA RAY の 8th アルバム。
このところ顕著なオマージュ戦法(笑)はそのままに、これまで以上にメロディや展開美に加えてロックのエネルギー自体を伝えようとする楽曲は、さらにヴァラエティの広がった感のある「普遍的なへヴィ・メタルとしての魅力」を強力に発散するもの。
それが、そこに Kai Hansen (vo,g) のゴッド・ヴォイスが乗るだけで、突如としてコッテコテのジャーマン・メタルに変貌してしまうのだから恐ろしい。 でも、それこそが GAMMA RAY。 Ralf Scheepers (vo/現 PRIMAL FEAR) 脱退当初は呪うほどに受け付けなかった Kai の声だけど、今ではこの声こそが GAMMA RAY の最大の魅力だと思えるもんなぁ。 うーん、麻薬的。(汗)
プレイの中に満ちた激高なテンションの勢いの良さに比べて、個々の楽曲の印象は意外と薄めな本作だけど、新機軸とも思える程よいキャッチーさがナイスな #9 “How Long” と本編ラストを飾る Henjo Richter (g) 入魂のネオクラ大作 #10 “Revelation” あたりはオキニです。
(Oct. 18, 2005)
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GATE | 89 |
| Iselilja (2005) |
ノルウェーのラジカル・へヴィ・トラッド・ロック・バンド GATE の 2nd アルバム。
ヴァイオリンのフォークロアな旋律がリードする土着的なトラッド・ミュージックな骨格にモダンなパワー・ロックの手法でエネルギーを与え、そこに EVANESCENCE にも通じるフィメール・モダン・ゴシックの都会的な叙情味と THE 3RD AND THE MORTAL を想わせる呪術的な耽美暗黒風味を加えたかの独創的な音像は、北欧陰鬱プログレとして特A級の完成度。
恐ろしいのは、そんなダークなトリップを誘う音像にもかかわらず、過去にノルウェー本国で Norwegian Music Award の受賞を経験するほどのポピュラリティを備えているという事実で、上記で登場した各種キーワードに反応するマニアだけではなく浮動票層にアピールしうる普遍的なワールド・ミュージック/ポップ・ロック的聴き易さも備えているってのがマジ恐ろしい。
小悪魔系萌え歌姫 Gunnhild 嬢の存在も魅力的だし、間違って CM とかで当たっちゃったりしたら日本だけで100万枚とかも全然夢じゃないかもね。。
(Sep. 27, 2005)
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HARTMANN | 86 |
| Out in the Cold (2005) |
元 AT VANCE のドイツ人シンガー Oliver Hartmann のファースト・ソロ・アルバム。
バック・メンバーに PARADOX の Armin Donderer (b) や昔 MCCAULEY SCHENKER GROUP で叩いてた Bodo Schopf (dr) らの意外だったり懐かしかったりする名前も見つけられる本作は、Oliver の味わい深いブルージー歌唱の魅力がギュッと詰まった素晴らしいメロディック・ロック・アルバムとなった。
Oliver 自身による入魂のギター・プレイ(めめめメッチャ上手いぃ!! (@o@;;;)によるハードなエッジと、Sascha Path & Miro Rondenberg のゴールデン・コンビが関わった充実の極上シンフォ・アレンジに包まれた高品質な楽曲群は、非メタル嬢とのナイト・クルーズの BGM としても耐えられる(笑)アダルトな質感を持ち合わせた実に叙情的な仕上がり。
ややドライな大陸的拡散っぷりが集められた後半をつい聴き流してしまいがちなのは事実ながら、オープニングの掴みとしては最高な WHITESNAKE・・・いや、超 BANGALORE CHOIR タイプ(苦笑)の佳曲哀愁ハード #1 “Alive Again”、ドラマティックなメランコリーを炸裂させるタイトル・トラック #2 “Out in the Cold”、哀感が爆発する叙情ヘヴィネス #3 “Brazen” (Skunk Anansie のカヴァー)・・・というのっけからの名曲クラス3連発にはノックアウト必至デス。
それにしても Oliver、ホント巧いよなぁ。 死ぬまでに一度でいいからライヴで生歌聴いてみたいうちの一人ッスわ。
(Oct. 09, 2005)
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HEED | 79 |
| The Call (2005) |
スウェディッシュ・パワー・メタル・バンド LOST HORIZON を脱退した宇宙最強シンガー Daniel Heiman が新たに旗揚げしたニュー・バンド HEED のデビュー・アルバム。
Daniel に加え、同じく LOST HORIZON から脱退した Fredrik Olsson (g)、LOST HORIZON のツアーに参加した経験を持つ Mats Karlsson (dr/TEARS OF SAHARA, ex-SEVENTH ONE, SINERGY)、そして Jorgen Olsson (b/SEVENTH ONE) という4人のメンツが放つのは、近代的な圧迫へヴィ・リフに重厚なメロディを乗せた硬質なパワー・メタル。
マイナー調のメロディを超幅広いレンジに亘って艶やかかつ堂々と歌い上げる Daniel の超絶歌唱こそ悶絶ものの素晴らしさなんだけど・・・肝心の曲が・・・うーむ、イマイチ淡白な感じ?(汗)
ミドル・テンポ主体の楽曲は、攻撃的なエッジを持ちつつ展開の抑揚が希薄な平坦さを感じさせるもので、そうなってくると Daniel の歌うメロディ・ラインの必然性に欠けたような無理な音階運びも気になっちゃって、らしからぬピッチの微妙なヨレや語尾のふらつきも耳に付いてきたり・・・。
ま、それでも十分に神レベルな Daniel の歌唱は聴けば聴くほどに迫ってくるし(慣れるしね/苦笑)、Fredrik Olsson (g) も時折 Wojtek Lisicki を彷彿させる意外な頑張りを見せているしで、決して悪くないとは思えるんだけど・・・やっぱ膨らんでた期待からすると、正直チョイ、いや、カナーリ物足りないよなぁ。。
(Oct. 21, 2005)
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KADENZZA | 85 |
| The Second Renaissance (2005) |
わが国日本は福島県在住のマルチプレーヤ You Oshima (vo,g,syn,sampling&programming) の手によるシンフォニック暗黒メタル・プロジェクト KADENZZA の 2nd アルバム from フランス HOLY RECORDS。
映画的な壮麗オーケストレーションに包まれたダーク・シーンの緻密な描写の中、禍々しくもどこか知性漂う狂気の叫びとネオ=クラシカル風味のテクニカル・ギター・ワークが疾走するドラマティックなブラック/デス/ゴシック・メタルは、帯叩きに書かれた “Grand Orchestral Kamikaze Metal with razor-screaming vocal, female soprano,furious blast beats and hyper-speed neo-classical guitars” という文言がまさにドンぴしゃりの高品質な出来具合。
前作よりさらに幅広くこなれた濃密アレンジは、女声シンガーが日本語歌唱を浮遊させる「和」のエッセンスも効果的に作用した非常にインターナショナルな観点に基づいたもので、そのスケール感は完全に日本人離れしたものだ。
そのアレンジの質が奥深さ&壮大さを狙ったものだけに、時に主にリズム周りで感じられる「打ち込み感」が妙にこじんまりとした閉塞感を生んでしまっている場面が存在するってのが相も変わらず惜しいぃ感じではあるけど、それを差し引いても同胞として十分に誇りに思える一枚デスわ。
You さんへ私信: え~、次作でクリーンヴォイスが御入用な際には、遠慮なくご用命ください~。(^o^;
(Oct. 05, 2005)
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LORD OF MUSHROOMS | 86 |
| 7 Deadly Songs (2005) |
南フランスに位置するモナコ公国モンテカルロのプログレッシヴ/ポンプ・メタル・バンド LORD OF MUSHROOMS の 2nd アルバム。
ともするとストーナー系と勘違いしそうなバンド名を冠しつつも、実際の出音は IT BITES や A.C.T を連想させるファンタジックでプリティなプログレッシヴ・サウンドで、コンセプトに据えたキリスト教神学の“7つの大罪”なるテーマをそのまま音のキャンバスに描いたその繊細な音世界は、まさに“アート・ロック”と呼びたくなるもの。
メタリックなエッジ/スピード/アタックを密かに封じ込めた高度な熟達プログレッシヴ・アレンジの爆発と、キャッチーでポップな歌メロを融解させた安穏なポンプ・フィーリングが交錯する摩訶不思議な和みの感触、そして様々なエッセンスをスタイリッシュに纏め上げた洗練された音像は非常に独創的だ。
たっぷりと聴き応えのある密度の濃さが美味しい好盤やね。
(Sep. 29, 2005)
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LULLACRY | 88 |
| Vol.4 (2005) |
フィンランドのゴス&ローラー LULLACRY の 4th アルバム。
骨太なパワー・コードをグイグイとドライヴさせるへヴィ・ロケンローが、一聴スリージーなようで実は北欧らしい計算高い整合感がたっぷり・・・ってトコが、この LULLACRY の魅力だったりする。
そんな適度な下品さを纏ったエネルギーをこれまで以上に思慮深くコントロールし、ドキャッチーな楽曲をよりメランコリックにそしてドラマティックに彩ることに成功した本作は、彼らの作品の中で文句なしの最高傑作となった。
性悪系歌姫 Tanja 嬢のあざとくもキュートな確信犯的技アリ萌え歌唱が股間を刺激する、ワイルドに弾けながらも細部に亘って意外なほどに緻密に作り込まれた楽曲群は、モダン・フィメール・ゴシカルな愁いを封じ込めた #2 “Love, Lust, Desire”、快活なドライヴにエア・ドラムを誘われる哀愁ハードの佳曲 #4 “Stranger in You”、北欧の郷愁を誘うメロウなギター・バラッド #5 “Heart Shaped Scars”、そしてこれまたキラーな叙情パワー・ポップ #8 “I Want You”・・・と名曲クラス連発な充実度で、全体の流れとして見た時のダイナミックなメリハリもバッチリ。
それにしても、この LULLACRY ってライヴがめちゃくちゃカコヨサソウなんだよな。 本作を聴いて、いつの日かそのショウを生で体験してみたいと改めて思ったわ。
(Oct. 03, 2005)
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MANEGARM | 83 |
| Vredens Tid (The Age of Wrath) (2005) |
スウェディッシュ・ヴァイキング・ブラック=デス・メタル・バンド MANEGARM の 3rd アルバム。
降りしきる雨、戦馬の嘶き、そして剣と剣とが火花を散らす合戦という様々な情景を語る S.E.を織り込みながら展開するのは、勇ましさに満ちたオールド・スタイルのヴァイキング・メタル。
リフの威圧感が子宮を震わす武骨な基本スタイルは前作同様だが、甘くなり過ぎない程よさが自慢だったメロディックな装いは、濁声でメロディをなぞる旋律感とヴァイオリン/フルート/女声の活躍シーンそれぞれの増加によってさらにその傾向を増した印象で、河畔に茂る森の奥深くに響くシケシケとした荒涼たるフォーク風味は既に「フォーク・メタル」とさえ呼べそうな佇まいだ。
悶絶ヴァイオリンに失禁必至の #2 “Sigrblot”、アグレッシヴな疾走から急落するアコースティックな静粛にグッと来る #3 “Skymningsresa (Twilight Voyage)”、物悲しいアコースティックな調べに乗って高らかに勝利を歌い上げる幽玄なる終曲 #11 “Segervisa (Victory Song)” などの佳曲を配しながらも、その最高潮なムードほどには各楽曲にイマイチのめり込めない「平坦さ」が存在するのが・・・うーん、チョイと惜しい感じだよなぁ。
うーん、成長の方向性としては決して外してはいないと思うけど、個々の楽曲の惹きの強さは前作の方が上だったかな。。。
(Oct. 09, 2005)
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MICHELE LUPPI'S HEAVEN | 83 |
| Strive (2005) |
イタリアン・メタラー VISION DIVINE の現シンガー Michele Luppi のソロ・プロジェクトのデビュー作。
ここでは A.O.R. タッチのライトなハード・ロックを展開しているが、VISION DIVINE の “Stream of Consciousness” を聴いて感じたとおり、彼の透明感に溢れたマイルドなハイトーン・ヴォイスは、そういったソフトな路線に実に良く似合うね。
ただ、BOSTON, KANSAS などかつての US 産業プログレ・ハード勢に通じる味わいも感じられる楽曲の上で響く Michele の歌唱は、艶やかかつ力強い素晴らしいものだというのは確かながら、強靭なへヴィ・メタルが地盤にあってこそそのコントラストの威力で更に魅力を増すとも思えたな。 ソフトな曲にマイルドなヴォーカルって・・・普通だもん。(^-^;
(Sep. 29, 2005)
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NELKO KOLAROV | 85 |
| Day of Wrath (2001) |
ブルガリア人キーボーディスト Nelko Kolarov の現時点で唯一のソロ作。
彼が参加した BRAZEN ABBOT の “My Resurrection” で聴けた悶絶鍵盤プレイに感銘を受けて買ってみたんだけど、コレ、指揮者/作曲家としても活躍する彼の奥深い造詣と匠の技が見事に封じ込められた、各所で名盤的扱いを受けているのが至極納得の充実盤だったデス。
余裕ある円熟のテクニックを嫌味なく見せつける参加メンバーの技巧美をフィーチュアした DREAM THEATER 風味のスリリングなアレンジと、Michael Flexig (vo/ex-ZENO) 似のシンガーのキャッチーな現地語歌唱がもたらす軽やかな哀愁 A.O.R. ハード的心地よさが耳を捉えるも、その芯となっているのは Al Dimeola に通じるエキゾチックなフュージョン・タッチを配した70年代後半~80年代初頭の古き良き産業プログレッシヴ・ロックの味わい。
辺境ならではのごった煮感もあるにはあるが、Nikolo Kotzev の一連の作品にも通じるクラシックな格調が美味しい、穏やかなスリルとともに和める逸品だ。
(Sep. 26, 2005)
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NEVERMORE | 90 |
| This Godless Endeavor (2005) |
米国 Seattle のブルータル・ダーク・メタル・バンド NEVERMORE の 6th アルバム。
超絶技巧を持つ演奏陣が容赦なく畳み掛ける怒涛の激烈アグレッションに Warrel Dane (vo) の掴み所のない浮遊メロディを乗せた唯一無二のエクストリーム・サウンドは、本作に至って「一般的に良しとされるバランス感」をも手に入れたかのようで、端正なケイオスを低い高度で刺々しく蠢かせるだけではなく高揚する疾走感とメロウな悲愴感を絶妙に配することにも成功したそのダイナミックな説得力は圧巻の一言だ。
叙情的なメリハリは前作に一歩譲るものの、全編から迸る地下の帝王からシーンのトップに飛躍しようとするバンドから湧き出まくる意欲の輝きが、一つ一つの楽曲とそれが連なる流れに極上の一本筋を通している様は、なんとも素ン晴らしい。
つかね、ツアー・メンバーとして参加していた人類最強ギタリスト Steve Smyth が正式メンバーに加わって Jeff Loomis と共に「全宇宙最強のギター・タッグ」を組んだって事実だけで、普通は失禁&脱糞するっしょ。 そこかしこで弾けまくるメランコリックな超テクニカル・ギター・プレイ・・・ヤヴァいくらい最高ッス!
(Sep. 26, 2005)
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NIGHTSCAPE | 85 |
| Symphony of the Night (2005) |
スウェーデン産メロディック・メタル・バンド NIGHTSCAPE のデビュー・アルバム。
SONATA ARCTICA に通じる美旋律疾走系ヨーロピアン・メタルを身上とする20歳そこそこの若いメンバーで構成されたバンドだけど、全編に塗された初期 DRAGONLAND や SUPREME MAJESTY に通じる 80’s 北欧ネオ=クラシカル・メタル・フィーリングに、ついついグッと来させられちゃうわ、コレ。
アレンジの端々に TALK OF THE TOWN 的な雰囲気を感じさせたりする美味しいオープニング・チューン #1 “The Haunted Hill”、SILVER MOUNTAIN 的に強引なクラシカルさの魅力が際立つ #6 “The Serpent King”(普通この曲名だけで悶死しなくね?)など北欧ネオ=クラシカルの血流が悶々と脈打つ楽曲の数々は、シンガー Simon Akesson の垢抜けない北欧田舎系ハイトーン(褒めてマス)と Joakim Wiklund & Pontus Akesson のギター・チームによるテク的には未熟な粗さを持ちながらも琴線に触れるアンサンブルの妙が得も言えぬ悶絶感を生む逸品揃い。
まだまだ全曲印象的ってワケぢゃないし随所に稚拙な部分も存在するけど、オヤジ北欧メタラー的に無条件に肯定しちゃうに足りる「何か」が確かにここには存在するんだよね。 ってことで、今後にも超期待デス。
(Oct. 10, 2005)
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NOCTURNAL RITES | 92 |
| Grand Illusion (2005) |
スウェディッシュ・メロディック・パワー・メタル・バンド NOCTURNAL RITES の 7th アルバム。
前作 “New World Messiah” が初期のクサ系路線に色気を見せたかの迷いを感じさせた作風だったんでチョイト警戒してたんだけど・・・ナニガナニガ! 強靭さを復活させた気骨溢れるメタル・エッジと逞しい美旋律の鬩ぎ合う本作の様相は、アノ超名作 “Shadowland” に勝るとも劣らぬカコヨサぢゃん!?(嬉)
それどころか、明らかにこれまでより威厳を増した Jonny Lindqvist (vo) の堂々たる歌唱が眩く燃える熱いメロディが剛健に冴え渡る十八番的チューンがハイ=クオリティに連続する総合的な出来としては、本作の方が勝っていると思えるほど。
特に、Stefan Elmgren (g/HAMMERFALL) のソロ・パートをフィーチュアして中庸な疾走感とともに漢の激情を爆発させる #2 “Never Trust”、現在の NOCTURNAL RITES のすべての魅力が結実した今後も代表曲として語り継がれるだろう奇跡のキラー・チューン #3 “Still Alive”、Jens Johansson (key/STRATOVARIUS), Henrik Danhage (g/EVERGREY), Kristoffer W. Olivius (vo/NAGLFAR) らをゲストに KAMELOT の “March Of Mephist” 的な世界を描くへヴィな新機軸 #6 “Cuts Like a Knife” などが集結した前半の盛り上がりは、拳を振り上げ共に歌いながら己のメタル愛に酔い痴れるパワー感満点の素晴らしさだ。
こうなってくるとますます、Nils Norberg (g) のテクニカル・ギター・プレイのサウンドがもう少々タフだったらなぁ・・・という思いが募るね。 作を重ねる毎に随分と太さを増してきてはいるんだけれど・・・そこさえ克服すればほぼパーフェクトだと思えるだけに、やっぱ気になるデスよ。。
(Oct. 10, 2005)
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OPETH | 91 |
| Ghost Reveries (2005) |
スウェーデンが誇る暗黒プログレッシヴ・デス・メタルの王者 OPETH の、まさかの Roadrunner Records 移籍を経ての、その第一弾となる 8th アルバム。
Roadrunner というレーベル・カラーの印象からスタイル的な変化をちょいとばかし危惧しちゃったりしたけど、いざリリースされてみたらそんな心配は一切杞憂のどこを切っても OPETH らしさが溢れ出る彼ららしい作品に仕上がってて一安心。 それどころか、エクストリームな魅力を強調した “Deliverance”、そしてソフト&メロウな側面を抽出した “Damnation” という両極端な2連作の制作を経ての本作は、その両アルバムの長所を絶妙のバランスで融合させることに成功した、彼ら本来の魅力を一切損なうことなくコンテンポラリな取っ付き易さ(と言うほどでもないけど/汗)を手に入れたマイルストーン的なナイスな出来栄え。
全8曲の楽曲をもってオカルティズムをというテーマを具現化しようとする本作は、うち4曲が10分を超えるという相変わらずの超々大作主義。 不条理な反復のイラつきが快感を呼び込む偏執的へヴィ・パートと北欧暗黒慕情のプログレッシヴな浮遊が時空を超えて冥界と現世を行き来する自信に満ち溢れた多重人格的メリハリには、リフの音運びにやや苦し紛れなネタ使い回し感を感じさせられながらも、聴き進めるうちにいつしかソレにハマってグリングリンに心地よく泥酔トリップしてしまう。
中でもとりわけ新鮮に耳を惹くのは、ツアー・メンバーを経て正式メンバーとなった Per Wiberg (key/SPIRITUAL BEGGARS, ex-DEATH ORGAN) が Mellotron, Rhodes, hammond を駆使して与えるヴィンテージな鍵盤の響き。 特に、それらが静のパートで清閑に浮遊させるダーク&サイケなヴァイブは、OPETH のグレースケール系モノクロームの抽象画に適度な bit 数を加えたかの「セピア」の味わいを醸し出しているのが凄い。
そんな微々ながらも効果的な色彩変化に呼応するように、Mikael Akerfeldt (vo,g) 自身が弾き出すギター・ソロ・パートの悶絶度も過去最高と思えるほどに充実!(嬉)。 前述の深遠なる鍵盤アレンジと共に、これまで以上に多く封入されたと感じ取れる「叙情視点の構築美」がもたらす極上のカタルシスには震えが止まらないッスわ。 最強。
(Oct. 01, 2005)
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PAGAN'S MIND | 86 |
| Enigmatic:Calling (2005) |
ノルウェー産プログレッシヴ・メタル・バンド PAGAN’S MIND の 3rd アルバム。
これまで「これぞプログレ・メタル!」という正攻法のスタイルを高い品質でパッケージングしながらも、個々の楽曲の出来のイマイチさからのめり込むには至らないという惜しい経緯を辿ってきたこの PAGAN’S MIND という恐ろしく魅力的な名を持つバンドだが、苦節ウン年、ついに弾ける時がやってきたね。(祝)
余裕のテクニカル・プレイが呼び込むスリルに身悶えするプログレッシヴな醍醐味と、ダイナミックなメロディック・パワー・メタルのカタルシスをほぼ同量ずつ詰め込んだ結果生まれた「刺激的なへヴィ・メタル」は、未知の領域への前進を恐れぬモダンなヴァラエティ、そしてパワーで押すのみでない“引き技の妙”に唸らされる間の取り方も堂に入った、前作からの格段の成長を感じさせる作風。
なにより楽曲のフックが一気に充実してきた感があるのが大きく、その印象的になってきた楽曲の中で、前作でメキっと頭角を現した Ronny Tegner (key) に負けじとリーダー格の Jorn Viggo Lofstad (g) がスムースかつセンスフルなテクニカル・プレイを炸裂させまくっているのも超嬉しい、間違いなく彼らの作品の中で最高傑作と言える一枚だ。
次作でまだどう成長してるかとか・・・想像しただけで恐いワ!
(Sep. 29, 2005)
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PLACE VENDOME | 84 |
| Place Vendome (2005) |
PINK CREAM 69 の Denis Ward (b) 率いるメロディック・ハード・ロック・プロジェクト PLACE VENDOME のデビュー・アルバム。
シンガーの座に据えられたのはなんとアノ Michael Kiske (vo/SUPARED, ex-HELLOWEEN) で、Denis をはじめとする PINK CREAM 69 のメンバーに Gunter Werno (key/VANDEN PLAS etc.) を加えた演奏陣が奏でるのは、PINK CREAM 69 の楽曲をややソフトで軽やかな味わいに再加熱したようなライトながら十分にハードなメロディック・ロック。
惜しくも楽曲の出来的にはもう一歩・・・って感じながら、ハード・ロック系な音像の中で Michael Kiske のなんとも懐かしいスペシャルなヴァイヴに満ちた独特の伸びやかな歌声をアルバム単位で堪能できるってだけで、おのずと満足感は高まりますデスよ。
あ、全編に大きくフィーチュアされた Uwe Reitenauer (g/PINK CREAM 69) のテクニカルなメタル・プレイも本作的には超聴きドコロ。 巧いよ。
(Oct. 17, 2005)
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RATA BLANCA | 83 |
| La Llave de la Puerta Secreta (2005) |
「アルゼンチンの RAINBOW」、RATA BLANCA の3年振りの 9th アルバム。
イントロに続くオープニング・チューン #2 “La Llave De La Puerta Secreta” の超 CONCERTO MOON タイプなド様式美メタルっぷりに思わず慄いたが、その後に続くのは “Slaves & Masters” 期の DEEP PURPLE、そして RAINBOW の “Bent Out of Shape” と “Stranger in Us All” の中間あたりの味わいを併せ持った、復活作である前作の流れを汲む堂々たる王道ハード・ロックな楽曲群だ。
超 “Street of Dreams” タイプの #4 “Aun Estas en Mis Suenos”、スパニッシュな味わいが美味しい雄大チューン #9 “Guitarra Espanola”・・・と、シンガー Adrian Barilari (vo) の熱唱とギタリスト Walter Giardino (g) の“Blackmore イズム”の継承を宣言する魅惑のギター・ワークを中心に聴かせドコロを形成した楽曲が並ぶが、個々の曲のインパクトは前作にはイマイチ及んでいないかも。。。
まぁでも、こんな感じの作品をテキトーな間隔で提供し続けて欲しいと思える、大事なバンドですよ、RATA BLANCA。 次作もこんな感じでヨロシク。
(Oct. 18, 2005)
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SAVAGE CIRCUS | 84 |
| Dreamland Manor (2005) |
BLIND GUARDIAN を脱退した Thomen Stauch (dr) が、IRON SAVIOR の Piet Sielck 軍曹 (g) を黒幕にスウェーデンの超プラガ・タイプ・メタラー PERSUADER の Jens Carlsson (vo), Emil Norberg (g) コンビと掟破りの合体を果たして生まれたニュー・バンド SAVAGE CIRCUS のデビュー・アルバム。
メンツから浮かぶ容易な想像を遥かに凌駕する凄まじいまでの BLIND GUARDIAN クローンな様は感動的なほどで、鬱積した抑圧を一気に開放するかの Thomen のツーバスの激走は、“Follow the Blind” ~ “Tales from the Twilight World” あたりの線を狙った非常に嬉しい怨念っぷり。 わはは、Thomen、パッと見穏やかそうなのに大人気ないよなぁ。(笑)
現時点では単なるモノマネなんだけど、ここんとこ少々不甲斐ない BLIND GUARDIAN の代用品としては十分以上に楽しめるわ。 曲もなかなかイイ感じだし。 Be ブラガ!
(Oct. 08, 2005)
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SIEBENBURGEN | 82 |
| Darker Designs & Images (2005) |
スウェーデンのヴァンパイア・ブラック・メタル・バンド SIEBENBURGEN の4年振りの 5th アルバム。
DIMMU BORGIR, CRADLE OF FILTH に通じる邪悪な壮麗シンフォニック・ブラックは、B級バンド(A級ではない…って意味ね)ならではの小粒なまとまり方を見せてはいるが、♀シンガー Erika Roos 嬢の美麗なソプラノ系歌唱をキーとした独特のシアトリカルな耽美ゴシック・フィール、そしてツイン・ギターの旋律美が呼び込む正統へヴィ・メタル的な取っ付き易さは魅力的だ。
相変わらず16分刻みのタム回しフィルをひたすら繰り返すしかない単調なドラミングには辟易してしまうが、前作での煮え切らなさをやや解消した楽曲の骨格の出来とその中で華麗に舞う Linus Ekstrom (g) によるソロイスト・タイプの滑らかなソロ・ワークの聴き応えは、十分に本作をリピートさせる気にさせてくれる。
ちなみに、中心人物 Marcus Ehlin (vo,g) は DEVLIN の、ベース・プレーヤ Niklas Sandin は AMARAN のそれぞれメンバーでもあるらしいね。
(Oct. 05, 2005)
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SWALLOW THE SUN | 94 |
| Ghosts of Loss (2005) |
フィンランドのメロディック・デス/ドゥーム・メタル・バンド SWALLOW THE SUN の、ヲパーイジャケ万歳!な 2nd アルバム。
FUNERIS NOCTURNUM の新旧メンバー3名を含むツイン・ギター+キーボード編成の6人組が遅く、重く、深く、暗く描くのは、とてつもない悲しみがドゥーミー&フューネラルに沈み込む冥界の風景画。
その絶望的な情景美は KATATONIA, MY DYING BRIDE らの先人の名を思い浮かばせるものではあるし、楽曲や展開を構成する素材や手法も特に真新しいものではない。 が、シンガー Mikko Kotamaki の神もが呪われるディープ・グロウルの業深き威力、賽の河原に咲き乱れる死の花々が目前で開花するユートピアンな安穏フィール、そして2本のギターと壮麗なシンフォニーが交錯する叙情アンサンブルが奇跡的なバランスで配合された本作の、トリップ・ミュージックとしての要求を完璧に満たした上でゴシカルなへヴィ・メタルとしての解り易さをも備えているという恐ろし過ぎる完成度の前に、My 背筋は終身解凍不可なほどに凍りまくりだ。
オープニングでいきなり12分弱に亘って壮大な暗黒叙事詩が繰り広げられる #1 “The Giant”、快活な躍動美すら感じさせる印象的なリーダー・トラック #2 “Descending Winters”、穏やかなノーマル・ヴォイスの激情コントラストが良質の泣きを誘う悶絶ゴシック・チューン #5 “Fragile” らをはじめとする濃厚な全8曲でトータル65分59秒というヴォリュームの大作だが、聴き始めたらアッという間に終わっているかの各楽曲の惹きの強さもまた強力。
こんなスゲーバンドをこれまでどうして知らなかった?と思ったら、前作 “The Morning Never Came”、以前ユニオンで見かけてスルーしてたわ。。。 我テラ愚かナリ。
(Oct. 10, 2005)
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TERRA NOVA | 87 |
| Escape (2005) |
祝フカーツ!(゚∀゚) オランダが誇る“究極のメロディアス・ハード・ロック・バンド”TERRA NOVA が、解散以来6年振りに復活して通算 4th アルバムをリリース。
これが、解散~復活というゴタゴタを忘れて純粋に前作 “Make My Day” に続く新作として楽しめるだけの輝きと品質を備えた素晴らしい出来だってのが、なんとも嬉しいねぇ。
Fred Hendrix (vo) のハスキーなエモーショナル・ヴォイスで綴られる甘く切ないメロディの妙、そしてテクニカル・ギタリスト Gesuino Derosas (g) のパッション溢れるロック・スピリットと端整な様式的構築美が共存する魅惑のギター・プレイが織り成す爽快アーンド軽快にドライヴする哀愁チューンズの数々は、この日を待ち望んでいたファン誰一人の期待も裏切らないだろうまさに“完全復活”を宣言する出来栄え。
技巧的なギター・プレイが映えるカコイイ系の代表曲 #2 “Rock bottom”、40男が女々しい歌詞に赤面しつつでもやっぱ共感して思わず涙がこぼれちゃう…ウフ♪ みたいな醜態を晒す悦びに満ちた悶絶バラード #4 “Heaven knows” が特にオキニ中。
(Sep. 27, 2005)
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THE CORRS | 90 |
| Home (2005) |
アイルランドは Dundalk 出身のトラッド/ポップ・バンド THE CORRS の新作は、亡き母に捧げるアイリッシュ・トラディショナルのカヴァー・アルバム。
純然たるトラッド・チューンだけでなく Phil Lynott のカヴァー #9 “Old Town” なども採り上げつつ、全体の手触りを土着的なトラッド・ミュージックのそれに近づけた作風・・・なんだけど、もちろん民謡調一辺倒というわけではなく、彼女ら4人が持ち合わせた独特のポップ・センスでイイ感じに調理された楽曲群は、麗しき美女シンガー Andrea タン (vo,tin whistle) の純朴ポップ・ヴォイスが輝くクリアな味わいを備えた、トップ・ポピュラー・アーティスト THE CORRS ならではの絶妙なバランスの良さを感じさせるものだ。
それにしても、ただただリラックスして聴いているだけでアイルランドの美しい自然の風景が目に浮かぶこのサウンドの心地良さは、なんちゅーか・・・ホンマ最高。 スマートな THE CORRS も良いけれど、彼女らの音楽に滲むケルティック風味にこそ大きな魅力を感じていたオレにとって、こうした企画は大々歓迎だわ。
これからの半生のあいだ、末長~く楽しみ続ける一枚になりそうッス。
(Oct. 27, 2005)
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THE RASMUS | 87 |
| Hide from the Sun (2005) |
フィンランドを代表するメランコリック・ロッカー THE RASMUS の 6th アルバム。
シンガー Lauri Ylonen の反則的な朴訥ハスキー・ヴォイスが「哀愁」という言葉を絵に描いたようなメロウな旋律を歌い上げるプチ・ハードな胸キュン・ロックの様相は衝撃の前作 “Dead Letters” を引き継ぐものだが、本作を覆い包むこの一年半の間の大きな成長を見て取れる堂々たる完成度には、ただただ驚くばかりだ。
嬉しいことに、今回は軽快な疾走感をちょいと控えめに「ゴス臭」とも呼べそうなダークな風合いを強めてよりメランコリックな作風になってるんだけど、初めてこの THE RASMUS を知ることになった “Dead Letters” のように超強力なインパクトを持つ楽曲が点在するって感じではなく、各曲ともにまぁ平均的に出来が良い・・・って印象を受けたな。
がしかーし、切なさがハードに跳ねるキラー・チューン #5 “Last Generation”、ドラマティックに激情を叩き付ける #7 “Immortal”、郷愁スウィングに超胸キュンの #8 “Sail Away”、サビの飛翔感が激ヤヴァな #9 “Keep Your Heart Broken” あたりの中盤の充実っぷりはヤパーリ凄まじく、これからさらに聴き込むうちに前言撤回な可能性が絶大。(苦笑)
(Oct. xx, 2005)
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VARIOUS ARTISTS | 80 |
| Numbers from the Beast: An All-Star Salute to Iron Maiden (2005) |
Bob Kulick が以下の豪華(?)メンツを集めて仕掛ける IRON MAIDEN カヴァー集。 なんとジャケは本家 Derek Riggs。
ケミストリー皆無のチープなパフォーマンスの連続だけど、Tim “Ripper” Owens (vo) と Doug Aldrich (g) の両名がヤヴァ過ぎな実力(マジスゲー!)を発揮しまくる #4 “Flight of Icarus” 一曲の凄絶な輝きが、すべてを「アリ」にしてマス。
1. Run to the Hills
Vocals: Robin McAuley (MSG)
Lead Guitar: Michael Schenker
Rhythm Guitar: Pete Fletcher (PYGMY LOVE CIRCUS)
Bass: Tony Franklin (THE FIRM)
Drums: Brian Tichy (BILLY IDOL)
2. Wasted Years
Vocals: Dee Snider
Lead Guitar: George Lynch
Rhythm Guitar: Bob Kulick
Bass: Jeff Pilson (DOKKEN)
Drums: Jason Bonham (FOREIGNER)
3. Wrathchild
Vocals: Paul Di’Anno
Lead Guitar: Alex Skolnick (TESTAMENT)
Rhythm Guitar: Chris Traynor (HELMET, BUSH)
Bass: Frank Bello (ANTHRAX)
Drums: John Tempesta (HELMET)
4. Flight of Icarus
Vocals: Tim “Ripper” Owens (ICED EARTH)
Guitar: Doug Aldrich
Bass: Jimmy Bain (DIO)
Drums: Simon Wright (DIO)
5. Fear of the Dark
Vocals: Chuck Billy (TESTAMENT)
Guitar: Craig Goldy (DIO)
Bass: Rickie Phillips (StYX)
Drums: Mikkey Dee (MOTORHEAD)
6. The Trooper
Vocals: Lemmy Kilmister (MOTORHEAD)
Guitar: Phil Campbell (MOTORHEAD)
Guitar: Rocky George (FISHBONE, SUICIDAL TENDENCIES)
Bass: Chuck Wright (ALICE COOPER)
Drums: Chris Slade (AC/DC)
7. Aces High
Vocals: Jeff Scott Soto
Guitar: Nuno Bettencourt
Bass: Billy Sheehan
Drums: Vinny Appice (BLACK SABBATH, DIO)
8. 2 Minutes to Midnight
Vocals: Joe Lynn Turner
Guitar: Richie Kotzen
Guitar: Bob Kulick
Bass: Tony Franklin (THE FIRM)
Drums: Chris Slade
9. Can I Play With Madness?
Vocals: Mark Slaughter
Guitar: Bruce Kulick
Bass: Marco Mendoza
Drums: Aynsley Dunbar (DAVID BOWIE, WHITESNAKE)
10. The Evil That Men Do
Vocals: Chris Jericho (WWE)
Guitar: Paul Gilbert
Rhythm Guitar: Bob Kulick
Bass: Mike Inez (ALICE IN CHAINS, OZZY OSBOURNE)
Drums: Brent Fitz (VINCE NEIL, UNION)
11. The Wickerman
Vocals: John Bush (ANTHRAX)
Lead Guitar: Jeff Duncan (ARMORED SAINT)
Guitar: Scott Ian (ANTHRAX)
Bass: Blasko (ROB ZOMBIE)
Drums: Ben Graves (MURDERDOLLS)
Backing Vocals: Jason Miller (GODHEAD)
(Oct. 16, 2005)
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VISION DIVINE | 86 |
| The Perfect Machine (2005) |
イタリアン・メロディック・パワー・メタル・バンド VISION DIVINE の 4th アルバム。
奇跡の逸材シンガー Michele Luppi の伸びやかな超強力クリア・ヴォイスが天から降り注ぐ欧州型メロディック・メタルは、彼が加入した前作の延長線上に位置すると言えるスタイル。
それぞれの楽曲にはさほど目新しさはないが、先日の初来日公演に参戦した時の強烈な印象を経てサウンドとヴィジュアルが脳内で連動するようになったせいか、各人のプレイの味わいがよりダイレクトに伝わろうとしてくるバイオ感が心地良い。
って、Luppi タンの極上歌唱がさらに輝きを増してたり Oleg Smirnoff (key) の近未来的キーボードの良質な押しの強さが生々しく迫ってきたりするのと同様に、ついにベールを脱いじゃった Olaf Thorsen (g)の例のアレなギター・ワーク(苦笑)までもがコレまで以上に拙く響いちゃったり、コーラス・パートの人工的な触感がここでも過剰に気になっちゃったり・・・と、マイナス方向にもバッチリ作用ちゃってるんだけど。。(汗)
まぁ何はともあれ、ラストに日本盤ボーナス・トラックとして収録された QUEENSRYCHE のカヴァー #10 “The Needle Lies” での見事な歌いっぷりも含めて、Luppi タンの魅力を存分に堪能できることは確かッス。 ホンット巧いわ。(ため息)
(Oct. 25, 2005)
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XANDRIA | 80 |
| India (2005) |
ドイツのメロディック・ゴシック・メタル・バンド XANDRIA の 3rd アルバム。
麗しき看板歌姫 Lisa Schaphaus タンの浮遊系コケティッシュ・ヴォイスは力強さと表現力を増し、コンパクトでキャッチーな楽曲も WITHIN TEMPTATION に倣った壮大なオーケストレーションと NIGHTWISH 風味の程好くメタリックなドライヴ感の両方を大幅に導入して一気に垢抜けた感のある飛躍の一枚。
・・・なのは確かなんだろうけど、なーんか急に優等生的サウンドになっちゃって、耳に残る引っ掛かりが少なくなっちゃったような? #1″India” ~ #2 “Now & Forever” ~ #3 “In Love with the Darkness” という強力な頭3曲を始めとしてどの曲もパッと聴き印象良いし、所々で前作同様のメディヴァルでフォークロアな響きにグッと来させられたりするはするんだけど、流行を追った故の“底の浅さ”をも確実に感じてしまうんだよね。
随所に漂わせている “India” というタイトルどおりのエスニックな雰囲気も残念ながらイマイチ外し気味だし・・・。
と、マイナス点が目に付きつつ、全体的な完成度の高さの前にはまぁそれなりに楽しめてしまうんだけどね。 今回はちょっと飽きが早そうではあるけど。
(Sep. 27, 2005)
















































