5月2006
ANGTORIA 86
God Has a Plan for Us All (2006)

CRADLE OF FILTH, THERION 等でバック・ヴォーカルを担当する英国人女性シンガー Sarah Jezebel Deva をフロントに据えたシンフォニック・メタル・バンド ANGTORIA のデビュー・アルバム。

Chris Rehn (g, key, Programming, Composer/ABYSSOS) & Tommy Rehn (g, key, Programming, Composer/ex-MOAHNI MOAHNA) 兄弟の手による怖ろしい程のスケール感を放つエピカル・オーケストラル・アレンジを従えた壮麗極まりないヘヴィ・メタルは、AFTER FOREVER meets THERIONEPICA なスタイルで、パワー感の合間にしっかりと漂う隠し味のデジ・テイストとゴシカルな憂いが交錯するモダン=クラシカルな優美さに痺れるね。

裏方生活が長いせいか、Sarah Jezebel Deva の歌唱がその強烈な巨漢女王様キャラとは対照的にやや没個性気味な淡々さを見せているのも事実ながら、ゆったりと流れるゴシック・マインドが染みる #4 “Suicide on My Mind”Martin Haggstrom (vo/ex-MOAHNI MOAHNA, ZOOL) のパッショネイトな熱唱と Richard Andersson (key/SPACE ODYSSEY, TIME REQUIEM) の唯我独尊ソロのエゴイスティックな主張が美味しいエスニック鬱メタル #5 “Deity of Disgust”Aaron Stainthorpe (vo/MY DYING BRIDE) をゲストに映画音楽真っ青なスペクタクルを描く #9 “Original Sin” あたりは結構ツヴォ。

リズム隊は、Dave Pybus (b/CRADLE OF FILTH), Andreas Brobjer (dr/PLATITUDE, SPACE ODYSSEY) がサポートしてマス。

 (May 13, 2006)

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BLACK BONZO 91
Black Bonzo (2005)

スウェーデン産レトロ・ハード・ロック・バンド BLACK BONZO のデビューアルバム。

鍵盤奏者 Nicklas Ahlund がこれでもかと鳴らしまくるオルガン/シンセ/メロトロンがヴィンテージに響く70年代風ブリティッシュ・ハード・ロック・サウンドは、否が応にも初期 URIAH HEEP、第一期 DEEP PURPLE の名を想起させる激ヤヴァなノスタルジック路線!

URIAH HEEP の秘蔵音源だと言われたらオレは瞬時に信用しちゃうだろう(苦笑)#1 “Lady of the Light” をはじめ、クラシカルなハード・ドライヴィングにサイケデリックなユートピアン・フィール~カンタベリー・ジャズ・ロック風味を絡めながらダイナミックな緩急を見せるプログレッシヴな楽曲群の手触りは、まさに当時の“英国アート・ロック”そのもの。 所詮焼き直しのパチモンだと解っちゃいるんだけど、’70s Love なヲサーンの“泣きのツヴォ”を心得過ぎている懐かしくもハイクオリティな狡猾なる音像の前には、悔しくも悶絶を禁じえないですわ。

Joachim Karlsson (g) のいかにも北欧的な豊潤ギター・ワークをはじめ、100%懐古主義なサウンドに潜む現代的なシャープなテクニックが生む、21世紀に生きる今のバンドとしての完成度の高さも◎。

ただ、この手の音で全12曲70分(日本盤ボーナストラック込み)はチト長いなぁ。 ちゃんと46分テープに収まるように(しかもA面/B面構成で)してくれんと!(古)

 (Apr. 29, 2006)

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DARK LUNACY 93
The Diarist (2006)

イタリアはパルマの耽美ゴシック/デス・メタラー DARK LUNACY の 3rd アルバム。

ななななんと、本作にはストリングス・カルテットは不参加!? ・・・ということで、本作からは彼らの最大の特色だった生弦楽の悶々たる響きは聴こえてこない。 が、嘆き悲しむのは性急だ。 欠損したシンフォ・パートをシンセで代用すると同時に、クラシカルなクワイア/魅惑の女声/泣きのギターを大量に注入。 そして楽曲の骨格レベルにもグッと来る泣きエッセンスを封じ込めた結果、総合的にはこれまでと変わらぬ・・・いや、これまで以上の悲愴フィールを強烈に発散する「最高傑作」となっているのだから!

バンド・サウンドに焦点を絞ったためか、全体的にアグレッシヴなデス・メタル色が大幅に増加。 そのコントラスト効果でメロウな耽美色もくっきりと際立ち、更には今回は第二次世界大戦におけるレニングラード包囲戦とその後の哀しき後日談を描いたストーリーアルバム・・・ということで、ナレーションや効果音を挟むなどシアトリカルな装いが塗布され、それらが一体化したことで彼らが得意とするドラマティックな情景描写には更に磨きがかかったような印象だ。

つーか、単純に「今回はとにかく曲がイイ!」ってことに集約されるのかも。 冷たい廃墟が目に浮かぶようなモノトーンの泣きが侘しい #2 “Play Dead”、哀愁リフはもちろん中間部のクラシカル展開にも悶絶必至の #3 “Pulkovo Meridian”、女声を大きくフィーチュアした強力ゴシック・チューン #5 “Snowdrifts”、同じく女声とともに泣いて泣いて泣きまくるドラマティック大曲 #7 “On Memory’s White Sleigh”、ノリノリ系ゴシック風味の愁いが琴線を撫でる #8 “Heart of Leningrad”、アグレッションに姿を変えた悲哀が超劇的に大爆発する真の「軍歌メタル」#10 “Motherland”、そして「慟哭の激情メタルここに極まれり」なダメ押しの壮大なる終曲 #11 “The Farewell Song” ・・・いや、本当タマランですよ。(悶絶)

この音像だったらバンド+サンプルという形態でのライヴでも違和感なさそうだし・・・是非一度、生で体験して思いっきり号泣してみたいもんッスな。

 (May. 01, 2006)

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ETERNAL TEARS OF SORROW 87
Before the Bleeding Sun (2006)

フィンランド産キラキラ・メロディック・デス・メタル・バンド ETERNAL TEARS OF SORROW の 5th アルバム。

Antti Kokko (g), Pasi Hiltula (key) の両名の脱退によって一時活動を停止していた彼らだが、後任に Risto Ruuth (g/SCYRON), Janne Tolsa (key/TAROT, KENZINER, VIRTUOCITY) を迎えてここに描くのは、苦境を乗り越えた見事な復活劇。

持ち味である激烈メランコリック・デスの骨格を成す絶望的慟哭の壮麗な味わいは些かも変わらずも、Jarmo Kylmanen (♂clean-vo/SCYRON), Miriam ‘Sfinx’ Renvag タン (♀vo/RAM-ZET) の2名のゲスト・リード・シンガーの適所への起用がキャッチーなヴァラエティ感を生んだ楽曲から感じられるのは、これまでにない明快なフックが冴えるまとまりの良さ。

新たにバンドに加わった両名が自らの実力を誇示せんと踏ん張る新鮮なスリルも美味しく、Janne Tolsa の様式系バンドで培った良質のネオ=クラシカル・センス、そして隠れた実力派 Risto Ruuth がそれに負けじと炸裂させるネオ=クラシカル魂満載のウェットなファスト・プレイが交錯する様は、本作の大きな魅力だ。

そんな彼らが悶絶テクニカル・リックの嵐を吹き荒らす #1 “Sweet Lilith of My Dreams”, #4 “Upon The Moors”, #8 “Tar Still Flows” らの十八番的チューンにグッと来るのはもちろん、ノーマル・ボイスが映える FOR MY PAIN 的ゴシック・チューン #3 “Red Dawn Rising”、そしてシンフォニックに高揚するゴシカル・アンセム大作となった終曲 #9 “Angelheart, Ravenheart (Act I: Before the Bleeding Sun)” 等での異色風味なアクセントが全体の流れに深みを与えているのがいいね。 迫力の欠如が懸案だったベース兼任シンガー Altti Vetelainen のデス・ヴォイスも、本作ではあからさまな弱さを感じなくなった気がするし。

ちなみにバック・ヴォーカルとして Tony Kakko (vo/SONATA ARCTICA), Marco Hietala (vo, b/TAROT, NIGHTWISH) も参加。

 (May 05, 2006)

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FURIA 77
Kheros (2006)

フランスの6人組メロディック・デス/ブラック・メタル・バンド FURIA の 3rd アルバム

IRON MAIDEN ルーツの美味しいハーモニー・リフを配した正統メタリック・デスに、BEYON-D-LUSION でもその才能を発揮していた Mehdi Khadouj (key) によるフューチャリスティックなモダン・シンセ・ワークを大胆に塗布。 安定したソリッドな切れ味とナニゲに幅広いヴァラエティ感が高品質にまとまったエクストリーム・サウンドはなかなかに聴き応えのあるもので、「FURIA ならでは」という独特の個性にしっかりと包まれているのが◎。

まぁ個々の楽曲を見ると、一番萌えたのは美しいアコギを配したメロウなインスト #5 “Isolement”・・・というちょいと惜しい感じだったりするんだけど。。 あ、端々で何故か WRATHCHILD AMERICA っぽさを感じたりしたのも書いとこう。

 (Apr. 29, 2006)

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GIUNTINI PROJECT 77
III (2006)

イタリアのベテラン様式派ギタリスト Aldo Giuntini による正統ヘヴィ・メタル・プロジェクト GIUNTINI PROJECT の3rdアルバム。

前作に引き続き Tony Martin (vo/ex-BLACK SABBATH etc.) がシンガーを務めているのだが、“The Law Maker” 風あり、“Heaven & Hell” 風あり、果ては名盤 “YTR” 収録曲のカヴァー #7 “Anno Mundi (The Vision)” まで引っ張り出してきて Tony の魅力を最大限に引き出そうとする楽曲に応えるように、今回はその Tony の極旨歌唱の見事な映えっぷりに耳を惹かれまくり。

ここで聴ける Tony の歌声は、時に高音部でファルセットを混ぜたりする近年の John West (vo/ROYAL HUNT) 同様のややエコノミーな感触を受けるものではあるけど、十分に往年の名演を想起させる「ファンが望む(だろう)Tony Martin 節」の範疇にあるものだ。 そんな彼の熱唱をここまで堪能できるのって、BLACK SABBATH から離脱以降ではこの作品が初めてなのでは?

各楽曲の本質的なクオリティと Aldo Giuntini 自身のギター・プレイについては・・・一切ノーコメント。(汗)

 (May 02, 2006)

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NOVEMBRE 83
Materia (2006)

イタリアン・デイドリーミン・プログレッシブ・ゴシック・メタル・バンド NOVEMBRE の Peaceville 移籍第一弾となる 5th アルバム。

5年振りの純新作となる本作の、穏やかなノーマル・ヴォイスをメインに据えて軽やかに浮遊するメランコリーが気だるい躍動を見せる作風は、KATATONIA のライト・サイドを更に推し進めたような印象。

ARCADIA の名曲カヴァー #8 “The Promise” が違和感なくハマるような、暗さの中に妙な爽やかさを滲ませたメロディックに拡散する楽曲群は、全編を包む淡々とした仄かな泣きの空気感こそ好みのツヴォを突いてくるんだけど、表層でシャラシャラと鳴るギター・サウンドをはじめとする「軽め」な要素が邪魔をして、惜しいところで楽曲の深層まで手が届かないようなもどかしさアリ。。

そんな中で、封印を解かれた Carmelo Orlando (vo,g) のデス・ヴォイスが気品あるヘヴィ・ヴァイブで鬱気を揺らす #4 “Aquamarine”, #9 “Materia” の2曲は、従来のドラマティックな息吹がメッチャ心地好いMYハイライツ。 後ろ向きでゴメンネ。(^-^;

 (May 05, 2006)

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SATURNUS 88
Veronika Decides to Die (2006)

デンマークのゴシック/ドゥーム・デス・メタル・バンド SATURNUS の 3rd アルバム。

最高なジャケだった前作 “Martyre” から6年、まさか生き長らえているとは思わなかっただけにこのCDを手にした感慨もひとしおだけど、内容的にも初期 ANATHEMA な美鬱サウンドはさらに鬱度を増していて嬉しい限り。

ツイン・ギターの美麗アンサンブルを核とした沈痛なる悲愴フィールがスロー&ディープに沈み込む様は、荒涼たる黄泉の国に木霊する死者たちの嘆きのよう。 シンガー Thomas A.G. Jensen が操るノーマル・ヴォイスな呟きと寒々しいグロウル、そして Tais Pedersen & Peter Erecius Poulsen のギター・チームによるエモーショナルに咽び泣くギター・ワークが齎す情感のその豊かさは、上質なブルーズ・ロックの領域に迫る勢いで、いきなり10分超なオープニング大作 #1 “I Long” で、静寂なピアノが悲哀を鳴らすイントロを経てバンドの鬱気が一気に爆発した瞬間に・・・あっけなく降参って感じですわ。

まぁ冷静に聴けば抑揚に欠ける平坦な造りだし、要所で哀しみを演出するストリングス・セクションが妙にシンセっぽいのに興を削がれたりすることもあるけれども、深夜に一人酒と共にこの身をドーミィに揺らしてくれるそのムードはホント最高。

てか、今のオレにとってこの鬱気の高さはリアルに辛いんだけどなぁ。。orz

 (May 22, 2006)

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SATYRIAN 86
Eternitas (2006)

THE DREAMSIDEDANCE MACABRE が合併して誕生した蘭独合弁の7人組ゴシック・メタル・バンド SATYRIAN のデビュー作。

Kemi Vita 嬢 (♀vo/THE DREAMSIDE)、Judith ‘Ciara’ Stuber 嬢 (♀vo/DANSE MACABRE)、そして Roman Schonsee (♂vo/THE DREAMSIDE, ex-PYOGENESIS) という3人の男女シンガーを贅沢にフィーチュアして、ロマンティックな旋律美をパワフルに爆発させるその音像は、SIRENIA に近いと思えるスタイル。

Jan ‘Orkki’ Yrlund (g, programming, music/DANSE MACABRE, ANGEL, IMPERIA, ex-LACRIMOSA, ANCIENT RITES)、Oliver Philipps (piano, g, vo, orchestra arrende, produce/EVERON) の両名がこれまでの豊富な経験で培ったゴシック/プログレッシヴ・センスをフルに駆使した、王道たる耽美色とデジ風味のモダン・エッジをバランスよく配合した優美なシンフォニック・アンサンブルの妙は、ここ最近聴いたゴシック系の中でもかなり美味しい感じ。

聴き始め一瞬、ややモッサリめのプロダクションと女性シンガーの微妙なヘタウマっぷりに戸惑ったりもしたけど、上記の良質のアンサンブルが映える楽曲の良さが十分にそれをカヴァー。 「邪悪な BLACKMORE’S NIGHT」(笑)ってな感じの #7 “Bridge of Death”、欧州慕情を湛えたピアノの響きがタマラン #9 “No Tears, No Embrace” も好きだけど、ハイライトはやっぱフィメール・ゴシックならではの悶々とした哀感を垂れ流す #6 “Sacred Lies” だよなぁ。 文句なしで名曲に認定ッス。

 (Apr. 29, 2006)

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SAUROM 85
Juglarmetal (2006)

スペインの指輪系トラッド/フォーク・メタル・バンド SAUROM LAMDERTHSAUROM と改名(?)しての通算4作目。

笛/ヴァイオリン/バグパイプ/女声等をフィーチュアした民謡テイストと、シンフォニー&クワイアを纏ったクラシカルなアンサンブルが見事に融合した欧風エピック・パワー・メタルは、DARK MOOR meets MAGO DE OZ な風合いなんだけど、シンガー Miguel A. Franco のちょっぴり Hansi Kursch 似なダミ声のせいか BLIND GUARDIAN っぽさもアリ。

ヒロイックなスリルを探求しつつもスパニッシュ独特の散漫なキャッチーさも持ち合わせていたりして(そこが MAGO DE OZ っぽい)、最初一聴したときはその部分にショボさを感じてしまったりしたんだけど、聴き込むほどにそれらが良質のヴァラエティに繋がっていると思わされるところがポイント高かったり。

インパクトの強い楽曲が並ぶ中でも、勇壮なる哀愁がフォーキーにシャッフルする #6 “Dracum Nocte” は、民謡系メタル史上最強の一角に名を連ねるべき名曲。

 (May 22, 2006)

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SIDDHARTA 87
Rh- (2005)

スロヴェニアの6人組ロック・バンド SIDDHARTA の3rdアルバム。 現地語詞のオリジナル版は2003年にリリースされていたが、今回は2005年リリースの英語詞バージョン(CD+DVD の Limited Edition)をGET。

完全に一般ポップス/ロックな超メジャー・クオリティの中、力強いリフ・ワークと華やかなシンフォ&エレクトロ・アレンジが無骨さとスマートさを両有したクリア・ヴォイスを盛り立てるモダン・ゴシック・ロック。 ・・・なんだけど、そう一言では言い切れない全ての音楽要素を飲み込んだかのなんとも形容し難いミクスチャー感覚は、ジャーマン・リッター・ロック群にも通じる独特の味わい。 あえて喩えるならば・・・DEPECHE MODE meets RAMMSTEIN って感じ?

楽曲は全て3~4分台とコンパクトな作りながら、そこに封じ込められたダイナミックな展開美が濃密な印象を呼ぶもので、多様な要素が絶妙のバランスでボーダレスに融合をしたうえで明快ながらも翳のあるメロディを支える超A級な質感は、出身国の意外さを抜きにしても極めて稀有なものだ。

オレ的にやっぱり大きく惹かれてしまうのが、全編に極めて自然に溶け込んだ弦楽/笛/女声が齎すゴシカル&トラッドな民族色。 それが特に顕著に表れたケルト色豊かなシンフォニック・パワー・ワルツ #4 “Insane” は、本年度ベスト・チューン候補にノミネート決定なのです。

 (Apr. 29, 2006)

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SUMMONING 79
Oath Bound (2006)

Protector (vo, g, key/ICE AGES etc. ex-PAZUZU)、Silenius (vo, b, key/AMESTIGON etc. ex-ABIGOR, PAZUZU) の2名によるオーストリアの指輪系アンビエント・ブラック・メタル・ユニット SUMMONING の 6th アルバム。

壮大に作り込まれた不吉で邪悪なオーケストレーションの奥でくぐもったデス・ヴォイスが呻く「中つ国サウンド・トラック」は本作でも変わりようはなく、かの世界が淡々と描写され続ける様は、真性の“指輪者”として幻想的なイマジネーションを程よく刺激されつつも・・・正直やっぱ単調に感じてしまうのも事実だったり。。 ま、その無駄に冗長なトコも含めて SUMMONING の魅力だもんな。(苦笑)

そうは言いつつも、これまで以上にギターの音色が聴こえるようになった楽曲群には、そのせいで今回は意外とメリハリが生まれているかも。 中でも、オーク語で歌われた(ってどんなんや!?って思うけど確かにそれっぽい ^-^;)オーク戦士達の哀しき行進曲 #3 “Mirdautas Vras” は結構ツヴォ。 角笛最強ッ。

 (Apr. 29, 2006)

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UNDERTHREAT 81
Deathmosphere (2006)

「普段は仲の悪い.net (http://www.xametal.net/) 管理人どもが珍しく全会一致で気に入ったメロデスの傑作! メロデスファンもそうでない人もマジで必聴!」・・・とのことで、あえて釣られてみた南米コロンビア共和国出身、現在は米ミルウォーキーを本拠とするメロディック・デスラッシャー UNDERTHREAT の 3rd アルバム。

暴虐リフが激走に激走を重ねる所謂 AT THE GATES タイプながら、B級らしい生々しさがプラスに作用した結果全体からたっぷりと溢れ出す正統派メタル・エナジーが魅力的。 暴発気味にハイテンションな楽曲の中でメロディックな抑揚を支配する、Nicolas Bermudez (g) がネオ=クラシカル風味満載に始終攻めまくるギター・ワークがカナーリ悶絶度高いのも嬉しいね。

徹頭徹尾疾走しっぱなしな楽曲はやや単調ではあるけど、メロディックなアプローチをしつつも決してスマートには収まらないピュア・メタリックな荒々しさは聴いてて気持ちいいデス。

 (May 06, 2006)

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VENTURIA 89
The New Kingdom (2006)

男女ツイン・ヴォーカルを擁するフランスの5人組プログレッシヴ・メタル・バンド VENTURIA のデビュー・アルバム。

各メンバーの超絶技巧が鬩ぎ合うテクニカル・メタル路線のベースを、スマートでモダンなロック・グルーヴで塗り固めたサウンド・スタイルは、DREAM THEATER“Falling into Infinity” を近未来化させたかのよう。

とにもかくにも、ハイセンスに洗練された音像を構成する知的なテクニカル・アンサンブルの響きがメッチャ心地好く、アメージングなファスト・プレイの妙に驚きを禁じえない激テク野郎 Charly Sahona (g, key)、6弦フレットレスを自在に操るダンディマン Thomas James (b)、乱れ叩きっぷりに惚れ惚れするスキンヘッドの手足数王 Diego Rapacchietti (dr, keys programming) それぞれのプレイが、揃いも揃って超オレ好みなスタイルなのが嬉しいわ。

二人のシンガーの存在も大きな特色で、米国でソロ活動も行っているブラジル人男性シンガー Marc Ferreira (ex-FERREIRA) の方は正直もうちょい個性があったらなぁ…と思うが、エンジェリック・ヴォイスからパワフル歌唱まで幅広い表現力を持った女性シンガー Lydie Robin 嬢が齎す柔らかなポップ・フィーリングは非常に特徴的で、その魅力が顕著に出た #3 “Words of Silence”#4 “Take Me Down” は出色の出来。

ちなみに、プロデュース/ミックス/ゲスト・キーボードとして ADAGIOKevin Codfert (key) が大きくフィーチュアされているんだけど、オフィシャルの Kevin の紹介文に次の一文が・・・「voted best keyboardist of the year 2004 for the magazine “Castle of Pagan” for his playing with the band Adagio」・・・。(^o^;

 (May 03, 2006)

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WIG WAM 87
Wig Wamania (2006)

祖国ノルウェーでは既に国民的英雄らしい(ってホント?/疑)メロディック・ハード・ロッカー WIG WAM の 2nd アルバム。

相変わらずの人を喰ったようなグラム・ファッションとは裏腹に、時にスリージーにロールしながらも終始骨太な哀愁を振り撒く FAIR WAINING + GOTTHARD + TERRA NOVA + MOTLEY CRUE な楽曲は、シンガー Glam のエネルギッシュな溌剌歌唱が弾ける #2 “Rock My Ride”、初期 BON JOVI の正当進化系な佳曲 #4 “Gonna Get You Someday”、スリリングなインスト #8 “The Riddle”、ベッタベタな大陸パワー・バラード #9 “The End of the Day”、お馬鹿な歌詞も可笑しいパロディック・パワー・メタル #12 “Breaking All the Rules” らをはじめとする秀曲揃いで、万単位の観客で埋まるアリーナを揺らすかの堂々たる 80’s MTV メタル・クオリティが眩しい。

何気にテクニカルなファスト・リックを決めまくる(嬉)北欧的ギター・ワークも魅力だったりするよなぁ・・・と思ってたら、ギタリスト TeenyRETURN, JIM JIDHED, EVENRUDE のアルバムでも弾いてた元 DREAM POLICETrond Holter で、ベースの Flash ってば ARTCHBernt Jansen なんだね。(驚)

 (May 13, 2006)

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