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A.C.T | 89 |
| Silence (2006) |
スウェーデンの万華鏡プログレッシヴ・ハード・ポップ/ロック・バンド A.C.T の4thアルバム。
甘口なポップ・フィーリングにスリリングなテクニカル・リックを自然に織り込んだ IT BITES の正統な後継者たる超ガリ勉タイプのインテレクチュアル・ポンプは、メロディとリズムそしてそれを取り巻く全ての要素が場面ごとに密度を適切に調整しながらカラフルに色彩を変化させる一級品の佇まいが相変わらず素敵だ。
本作は、これまでの作品以上にセンシティヴなメランコリアが前面に出てくる場面が多い印象で、その哀感の女々しい泣きっぷりは聴いててゾクゾクするほどに魅力的。 超濃密ながら圧迫感皆無のバランスの取れた普遍的なクオリティの高さは、これが音楽という芸術の一つの完成形の姿だとも思わせる流石の一言。
9パート/20分を費やして描く一大組曲 #12~#20 “Consequences (The Long One)” の存在も圧巻ながら、快活な中にさり気なく哀愁が跳ねるライト・チューン #4 “Out of Ideas” に心を奪われ中~。
(Jul, 08, 2006)
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AMBITION | 88 |
| Ambition (2006) |
伝説のアメリカン・プログレ・ハード TRILLION のシンガーだった Thom Griffin をフィーチュアしたメロディック・ロック・プロジェクト AMBITION のデビュー・アルバム。
Frotiers のお抱えプロデューサー Farbrizio Grossi (b,key/STARBREAKER), Tommy Denander (g/RADIOACTIVE etc.) らが Thom Griffin の本格カムバックの場としてお膳立てしたのは、往年の SURVIVOR, TOTO, FOREIGNER が現代に蘇ったかのような’80s産業メロディック・ハードの理想郷。
マイルドなA.O.R.タッチよりは、ポルタメントするポリシンセの矩形波と適度な圧力のギターがしっかりとドライヴするハード・エッジなエネルギーが強く感じられるのが好感触で、薄紫に染まる夕暮れの街並みが目に浮かぶ都会的な哀愁に満ちた #1 “Hold On”, #4 “Shaping Fate and Destiny”、そして勇壮さすら感じるヒロイックなサビに思わずガッツポーズな #8 “Together” など、楽曲の充実も嬉しい。
ブランク感皆無に活き々々と響くThom Griffin の極上エモーショナル歌唱が素晴らしいのはもちろん、前述のハード・エッジの要因でもある Tommy Denander のギター・プレイの見事さも特筆すべき。 なんだかんだ言ってスッゲーイイギター弾くんだよなぁ・・・。
(Jul, 09, 2006)
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CIRYAM | 76 |
| W Sercu Kamienia (2006) |
ポーランドのシンフォニック・ゴシック/プログレッシヴ・ロック・バンド CIRYAM の2rdアルバム。
意外なテクニカルさを披露するギター・パートを中心に、前作より更に欧風シンフォニック・メタル風味のパワフル&ドラマティックな傾向を強めてはいるが、クール・ダウンするディープ・パートでの彩度の低い荒涼感や看板歌姫 Monika Wegrzyn 嬢の現地語中音域歌唱の魔術的な響きなどが漂わす全体の空気感は、やっぱりどーしたって完全にダークな辺境プログレッシヴ・ロックのそれなんだよなぁ。
ドタバタとまとまりのないサウンドの完成度自体は決して高くないが、各メンバーの素養に深そうな良質プレイが生むオーガニックなグルーヴ、そしてそれによる前衛的な独創アレンジのいい意味での居心地の悪さ(ナンダソレ?/汗)など、ついついリピートしてしまう不思議な魅力アリ。
(Jul, 08, 2006)
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CRYPTIC VISION | 81 |
| In a World (2006) |
米国フロリダのプログレッシヴ・ロック・バンド CRYPTIC VISION の2ndアルバム。
ASIA~STYX~KANSAS~TOTO らの流れを汲むシンフォニックな’80s産業ネオ=プログレ A.O.R. ハードは、自主リリースらしからぬ高品質。 オープニングに配置されたタイトル・トラック #1 “In a World” からいきなり16分超だったり他にも10分を超える曲が存在したりすれども、全体の印象は意外とコンパクトかつキャッチーなもので、前述のバンド群共通の長所に倣ったチャーム・ポイントは、ソレ系の好き者のツヴォを悔しいほどに突きまくること必至。
ただ、熱唱系のヴォーカルが下手じゃないけどなんーか煮え切らなくてチョイと惜しい感じだなぁ・・・と思ったら、歌ってるのは元 MILLENIUM, EYEWITNESS の Todd Plant だった。(苦笑)
David Ragsdale (violin/ex-KANSAS), Alan Morse (g/SPOCK’S BEARD), Ralph Santolla (g/EYEWITNESS, MILLENNIUM, MONARCH, ICED EARTH, SEBASTIAN BACH, DEICIDE etc.), John Zahner (key/ex-CIRCLE II CIRCLE), Jerry Outlaw (g/BOGUS POMP, JON OLIVA’S PAIN), Shawn Bowen (g/NEUROTICA), Carrie Martin (♀vo) らがゲスト参加。
(Jul, 08, 2006)
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ELUVEITIE | 95 |
| Spirit (2006) |
スイスの“ニュー・ウェーヴ・オブ・フォーク・メタル”バンド ELUVEITIE の1stフルレンス・アルバム。
2人の女性フィドラー、フルート&ホイッスル奏者、ハーディ・ガーディ他の民族楽器奏者を含む9人の大所帯が奏でるのは、超本格的なトラッド/フォーク・フィーリングの中でブラック/ペイガンなアグレッションが緩急を行き来する、魅惑の特A級ケルティック・メタル。
フォークロアな上物のこれまでに体験したことの無いような“本気度”が大きな魅力なのは確かだけど、単にそれだけではなく、骨格となるダイナミックなヘヴィ・メタルの部分自体が優れたヴァイブを持ち合わせているのがこの ELUVEITIE の強み。 デス・メタルとフォーク・アレンジが未曾有の完ッ璧なる融合を果たした #6 “The Song of Life”, #7 “Tegernako”, #9 “The Dance of Victory” あたりの「ケルト色を強めたシリアスな TURISAS」的な高揚感たるや・・・マジでヤヴァいス!!
ELUVEITIE・・・この一枚で、一気にヴァイキング/バトル/ペイガン・メタルを含めたフォーク・メタル・シーンの頂上付近に躍り出るかも・・・。 Travis Smith が手掛けたアートワーク全般の質の高さも含めて、そんな予感をも抱かせる驚愕の大傑作。
(Jul, 09, 2006)
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ESPERS | 86 |
| II (2006) |
米フィラデルフィアの暗黒ネオ・アシッド・フォーク・バンド ESPERS の2ndアルバム。
アコギ、チェロ、リコーダーのダークな交錯と透明感を滲ます男女混声ヴォーカルが抒情を漏らす幽玄なる静謐フォークなんだけど、時折り顔を出す侘しく歪んだ荒涼ギターと各種鍵盤系のサイケデリックなモジュレートが召還する美しい混沌が、この ESPERS のアーティストとしての“格”を、非マニアな一般層が好む単なるヲシャレ系スロウ・コアから「暗黒ドゥーム・メタル」の域にググっと引き上げているのが頼もしい。
メタル以外の音楽も好んで聴いてると思われちゃうことを耐え難い恥辱と恐れる真のメタル・ヲーリアが、モデル軍団との合コンで「どんな音楽聴いてるんですかぁ~」とか訊かれちゃったりしてやむなく自分を偽らねばならん重要な局面でも、自らの尊厳を傷つけることなく「ESPERS って知ってるぅ? 暗黒フォークなんだけどさぁ~(*^o^*)」って言えて、しかも「暗黒フォークってナニソレ~!? ギザバロス~!!」って盛り上がれること必至のチョー便利盤。 さらに、その後実際に聴かす機会に恵まれても「あ、こーゆーの意外と好き」ってなるしね。(ニヤリ)
「暗黒フォーク原理主義者」にとってはチョイと物足りないって話もあるけど、寺山修司、三上寛、森田童子、山崎ハコらよりはこの ESPERS の方がよっぽど「ホンモノの暗黒フォーク」という言葉には近いと思うよ、オレはね。
(Jul, 07, 2006)
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GALNERYUS | 87 |
| Beyond the End to Despair… (2006) |
我が国が誇るメロディック・パワー・メタル・バンド GALNERYUS の3rdアルバム。
Syu (g) の叙情ハイテク・プレイがリードする涙腺を刺激するセンチメンタルな哀感特盛りのテクニカル・メタルは、これまでの路線を踏襲する中で、意図的にタフさを大きく増した Yama-b (vo) の剛健歌唱を大胆にフィーチュア。 1st での「人の良さが滲み出たハイトーン」(笑)が好きだったけど、全体に硬質なシリアス・フィールを生み出すこの歌い方も悪くない。
最初聴いた時は、その Yama-b の新唱法の表情の乏しさが耳に障ったり、楽曲にくまなく配された哀愁を演出するコード展開や旋律移動の完全に先が読めるワンパターンさに辟易したり、Syu のプレイに滲む若さ故の“浅さ”が気になったり、Yuhki 姫 (♂key) のやや大人しめのパフォーマンスに勿体無さを感じたり・・・と、やけにマイナス要因が目立ってしまったけど、何度もリピートするうちに・・・ス、スマン、やっぱオレはこーゆテクニカルな泣きの様式メタルが大大大好きだわ!と謝らせてもらいました。(汗)
イントロで早くも死ねる勇壮なオープニング疾走チューン #2 “Shriek of the Vengeance” から休みなく更なる疾走を重ねる #3 “Raid Again”、Yuhki 姫作らしい壮大なるドラマティック旋律が美味しい #5 “Point of No Return”、彼らのポップ・サイドの魅力を効果的に放つキャッチー・ミドル #6 “In the Cage”、曲名のとおりへヴィな重厚さが魅力の #7 “Heavy Curse”、プログレッシヴな攻撃性に犯られる #8 “Vanishing Hope”、解ってて騙されちゃう感じのべったべたのバラード #9 “Dawn of Tragedy”、そして彼らの作品に欠かせぬ「Flag シリーズ」の名に恥じぬ雄々しき疾走チューン #11 “Braving Flag”・・・と、曲毎にキャラの立ったナイスな流れが素敵過ぎるわ。
ただ一点・・・よりによってTシャツを着用しちゃうというビジュアル・イメージの大きな後退はやっぱ勿体無いなぁ。 アニメ系ビニール鎧>>>>>超えられない壁>>>>>普通の黒Tシャツ・・・ってことでヨロシク。
(Jul, 24, 2006)
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INNERWISH | 77 |
| Inner Strength (2006) |
ギリシャのメロディック・パワー・メタル・バンド INNERWISH の3rdアルバム。
今時珍しいほどに清く正しいツイン・ギターの実直メロパワは、スピード控えめで技術アピールも必要最低限・・・と、奇を衒うことの一切ない80年代正統派メタルど真ん中なスタイルで、オフィシャル・バイオに書かれているとおり FIFTH ANGEL, RIOT の名を思い起こさせるもの。
メンバー・ショットの年季の入ったヲサーンっぷりが妙に納得できちゃうような、眩暈がするほど馬鹿正直な野暮ったさに包まれているんだけれど、シンガー Alexandropoulos Babis がマイルドな歌唱で綴る歌メロやツイン・ギターが奏でる叙情フレーズに、何気にグッとくる場面が多かったりするもんだから始末が悪い。(苦笑)
#4 “Lonely Lady” がかの Q5 のカヴァーだというマニアックさも面白いな。
(Jul, 08, 2006)
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PAGAN REIGN | 89 |
| Ancient Fortress (Твердь) (2006) |
ロシア連邦トヴェーリのロシアン・スラヴィック・ペイガン・メタル・バンド PAGAN REIGN の4thアルバム。
トゥリリリリ・・・トゥリリリリ・・・てな鳥さんの爽やかな囀りで幕を開ける本作も、これまで同様に Orey (vo,g) の「民族の決意」を感じさせる凄絶デス・スクリームを乗せて哀愁満点に疾走を重ねるペイガン・ブラックな悲愴感が堪らなくツヴォ。
パイプ/フルート/マンドリンその他各種民族楽器を駆使してのフォーキーな土着感ももちろん美味しいんだけど、それを包み込むバトル・メタルな攻撃性とジャーマン・メトゥ的な解かり易さ持つコテコテな旋律美が齎す極限の高揚感こそがこの PAGAN REIGN の最大の魅力だと再確認できるアグレッシヴな作風の中、勇壮なるタイトル組曲 #3 “Ancient Fortress – Enemy at the Gate” (”Твердь – Враг у Ворот”) ~ #4 “Ancient Fortress – The Last Battle” (”Твердь – Последняя Битва”) のトラック・チェンジ時に一瞬響く剣の音には、ついつい激しく悶絶!!(漏)
あ、本作から飛躍的に音質が向上したのも嬉しいトピックだな。
(Jul, 18, 2006)
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RIOT | 85 |
| Army of One (2006) |
正統派米産欧風ハード・ロック/ヘヴィ・メタルの祖、RIOT の4年振りの13thアルバム。
“Thunder Steel” に代表される Tony Moore (vo) 期の“POWER METAL RIOT”を忌まわしく思う(“The Privilege of Power” には好きな曲が少なくないけれども)オレ的には、前作 “Through the Storm” の流れを引き継ぐこの「地味でパッとしないB級中堅ハード・ロック・バンド、RIOT」という、バンド本来の立ち位置を堅持するレイドバックしたオーセンティックなハード・ロックは、中途半端な音質も含め(汗)とても心地好いス。
やや地味過ぎた感のある前作と比較して、本作では新ドラマー Frank Gilchriest (VIRGIN STEELE) がもたらす現代的な技巧/パワー感と、前作でついにそのセンスが枯渇してしまったかと心配した(汗)Mark Reale (g) が再び蘇生したかのように端々でしっかりとテクニカル&クラシカルなスリルを挿入する美味しいギター・プレイのおかげで、名作 “Nightbreaker” に近い良質のバランスが支配しているのが強い。
その “Nightbreaker” 以来の Mike DiMeo (vo) の忠実な信奉者 ―DiMeo 派― の一員としては、そんな理想的なスタイルたる本作の楽曲群の上で、彼の適度にブルージーな熱唱が映えまくる様にグッとキまくり。 本領発揮のキャッチーな #4 “One More Alibi” を名曲クラスの素晴らしさに彩っているのはもちろん、疾走感満点の好チューン #7 “The Mystic” においても思慮深い哀愁旋律を嫌味なく溶け込ますその手腕には「さすが DiMeo 様!!」と唸らされる事しきり。
・・・なんて絶賛しつつも、ボーナス・トラックの #13 “Road Racin’” で露呈しちゃってるとおり、ライヴではサッパリ駄目なんだよなぁ、DiMeo 様。。(^_^;;
(Jul, 25, 2006)
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STREAM OF PASSION | 91 |
| Live in the Real World (DVD) (2006) |
Arjen Lucassen (g/AYREON etc.)率いるシンフォニック・ゴシック・メタル・バンド STREAM OF PASSION の、2006年2月17日に行われたオランダ Rijssen での公演の模様を収録したライヴDVD。
ゲストに Damian Wilson (vo/ex-THRESHOLD) を迎えて AYREON, STAR ONE そして AMBEON (!?) の楽曲も織り交ぜながらのフル・ショウで見せるエモーショナルなプレイとそこから飛散する予想以上のハードなロック魂は、傑作ながらどこか地味さの漂っていたスタジオ作を見事にフォローアップ。
飄々としつつも圧倒的な存在感を放つバンマス Arjen Lucassen (g) はもちろん、Anneke van Giersbergen (THE GATHERING) を想起させる極上歌唱を生歌でますます艶やかに輝かす Marcela Bovio 嬢 (vo, violin/ELFONIA)、完全に VIXEN な華麗な立ち姿に萌える女性リード・ギタリスト Lori Linstruth 嬢 らをはじめとする各メンバーの想像以上のキャラの立ち方も、この STREAM OF PASSION を魅力的な「バンド」として認識させてくれる。
Marcela タン のまさかのヘドバン連発なメタリック・パフォーマンスは嬉しい驚きで、更にはバッキング・ヴォーカルとして参加の彼女の実妹 Diana Bovio タン (超好みなんだけど!!) と並んでの「姉妹激ヘドバン」までもを披露。・・・萌え死ねマス。
(Jul, 08, 2006)
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TYSTNADEN | 82 |
| Sham of Perfection (2006) |
イタリアの6人組シンフォニック・ゴシック/ダーク・メタル・バンド TYSTNADEN の1stフルレンス・アルバム。
赤毛の美女シンガー Laura De Luca 嬢の力強くも可憐な実力派歌唱を主軸に、メロディック・パワー・メタルの明朗な快活さ、デス声が絡むエクストリーミー、そしてモダンでミステリアスな耽美感が交錯するヴァラエティを高いクオリティで纏め上げたサウンドは、LMPらしからぬゴシカルな聴き応えがたっぷり。
ただ、前述のように様々な表情を見せる楽曲を揃えながらも、全体的にやや画一的に小さくまとまってしまっているように感じられるのがチョイと残念。 EVANESCENCE に通じるエネルギーにピアノと生弦を絡めた #5 “The Foolish Plan” などは結構イイ線行ってるだけに・・・惜しいなぁ。
あ、Laura タンを支える5人の男子・・・ナニゲにイケメン揃いですよ。(←誰向け?/謎)
(Jul, 08, 2006)
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VIA MISTICA | 85 |
| Under My Eyelids (2006) |
ポーランドの6人組シンフォニック・ゴシック・メタル・バンド VIA MISTICA の3rdアルバム。
メタリックなバッキングの上で女声と弦楽が嫋やかに舞いながら帯域の低い暗黒美を創出する様子は、Metal Mind Productions 所属の王道ゴシック・メタル・バンドとしては極々平均的な出で立ち。
・・・と最初は思ったんだけど、kaska 嬢 (♀vo) の淡白さをも味方につけた艶やかな美声とそれをサポートする Marek (g,vo) の上質なノーマル・ヴォイス&邪悪なデス・グロウルと拙くも華麗なギター・プレイ、死者が奏でているかの強烈な負のオーラを纏った弦の調べ・・・など、全ての要素が発散する漆黒の妖気に気付きだすと、俄然面白くなってくる。
特に、独特のメロディ・センスによって綴られる不協和音寸前の旋律感が ――外してる場面ではアレレ?…って感じなんだけど―― バッチリとハマってしまった時に描かれる東欧の闇の色温度の低さは、辺境ファンなオレにカナーリ美味しくアピールしてくるですよ。
聴けば聴くほどに、ストイックに暗黒ドラマを追求する様がじわじわと迫り来る、典型的なスルメ盤ッスな。
(Jul, 06, 2006)
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WHERE ANGELS FALL | 73 |
| Illuminate (2006) |
ノルウェー産シンフォニック・ゴシック・メタル・バンド WHERE ANGELS FALL の1stフルレンス・アルバム。
ちょいデジ風味のビート感を絡ませたダイナミックなメタル・リフにシンフォ・アレンジとクワイアが伴走する、♀シンガー Eirin Bendigtsen 嬢の柔らかなソプラノ歌唱を大きくフィーチュアしたサウンドは、ベッタベタのトラディショナル・ゴシックにモダンで壮麗な味わいをちょっとだけ加味した、まぁありがちなスタイル。
初期 THEATRE OF TRAGEDY に小さじ一杯の EPICA エッセンスを振りかけた様とも言えるこの本格シンフォニック・ゴシック・メタルの、鎮痛に沈むダークなロマンティカはなかなか堂に入ったものではあるんだけど、そこはかとなく漂う押しの弱さと米産ゴシック・ライクな大味なアバウトさが、聴いててついつい気になっちゃう感じなんだよな。。
全編で「おぉ!?」と思わされる瞬間は決して少なくないので、聴き込んで慣れてこればどんどん印象良くなってくるかもね。
(Jul, 06, 2006)
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WOLVERINE | 86 |
| Still (2006) |
スウェーデンの鬱系プログレッシヴ・ロック/メタル・バンド WOLVERINE の、Candlelight 移籍第一弾となる3rdアルバム。
前作で印象的だったアーバンな洗練に包まれた内省的閉塞感をバンドのベーシックなアイデンティティとして保持しつつ、本作で耳を惹くのはより大きな振幅を見せるようになったシンフォニック&メタリックなダイナミズム。
あまりに期待が大きかったせいか、最初は全編に漂う妙な明快さに「アレ、こんなもん?」と思ったりしたけれど、聴き進めるうちに Mikael Zell (g) をはじめとするメンバー陣の円熟の域に完達せし老獪な表現力によるテクニカルな味わいをキーに徐々にのめり込み始め、今では聴く度に #4 “Nothing More” での ANATHEMA のフィルターを通した PINK FLOYD 的浮遊感に悶え、ラストを締めくくる7分半超の大作2連発 #8 “This Cold Heart of Mine” ~ #9 “And She Slowly Dies” の流れの中で狂おしく渦巻く壮大なる叙情プロッグ・グルーヴに昇天・・・って感じですわ。
うむ、WOLVERINE・・・いつか生で観てみたいス。
(Jul, 18, 2006)






















