9月2007
AMORPHIS 84
Silent Waters (2007)

傑作となった前作 “Eclipse” にて混沌の地平に再び太陽を昇らすことに成功したフィンランドの英雄 AMORPHIS 期待の8thアルバムは、暗黒アグレッションと拡散サイケデリカを鬱美なメランコリーで纏め上げたその前作の延長線上といえる順当な作風。

引き続き祖国の民族叙事詩 “Kalevala” をテーマに繰り広げられる哀感に満ちた楽曲群は、参加二作目にして早くも看板シンガーの座を揺るぎなき物とした Tomi Joutsen (vo) が漢の哀愁漂うノーマル・ヴォイスと異獣の黒き咆哮を体内世界で闘わせる強力なタレンタビリティの爆発にグイグイと惹き込まれる。

・・・ではあるんだけど・・・うーん、“Eclipse” と比べてしまうと、パターンの類型化が少々気になるかも。。 個々の楽曲を切り出してみると、それぞれ適度な民謡臭とゴシカルな荒涼感が交錯しながらキャッチーな印象的旋律を編み上げていく逸品揃いではあるんだけど、同じ指向を持った曲が平坦に連なる印象からか、作品としてクライマックスを迎えることなく気付いたら意外とあっさり終わってしまっている感じ。。

まぁそう言いながらも(繰り返しになるけど)個々の曲は間違いなく秀逸だし、前記の平坦さも今夏にWackenで体験した素晴らしいパフォーマンスの記憶がしっかりと脳内補完してくれるしで(苦笑)、超リピートしながら楽しめてマス。

 (Sep, 21, 2007)

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ARCH ENEMY 88
Rise of the Tyrant (2007)

スウェディッシュ・メロディック・デス・メタル・バンド ARCH ENEMY の約2年振りのリリースとなる7thアルバム。

前2作はイマイチ煮え切らない淡色具合の楽曲群が物足りなさを感じさせていたが、本作はそんな前2作の中にも確実に存在した良い意味でのソリッド+ブルータル(&微ゴシカル)な魅力と、初期の作品群を支配していた叙情的なドラマ性が大胆に融合した、「うん! “Wages of Sin” の次作はこうあるべきだった!」的な好盤となった。

このところその単調さがちょっと気になりだしていた Angela Gossow 姐さん (vo) の獣声にエネルギーと説得力を兼ね備えた良質のエモーションが生まれているのも大きなポイントだが、やっぱなにより Michael Amott (g) & Christopher Amott (g/祝復帰!) 両者のギター・プレイが、その魅力を最大限に引き出されるべく構築された楽曲の中でガッツリとフィーチュアされている様には溜飲が下がりまくり。 てか、ギターの音量あまりにデカ杉で、Daniel Erlandsson (dr) のせっかくの先鋭ドラミングが埋もれがちなのが残念なほどナンデスケドwww

確かに、メロディや展開の中にこれまでの焼き直しと思える箇所があったり、あんまりにもあんまりなベタベタさ(歓迎/笑)に迎合を狙ったようなあざとい計算高さが滲んでいたりはするけど、それはそれで全然OK。 この路線への再シフトは、素直に嬉しいと思えるですよ。

そうそう、結局 Christopher はツアーに参加できなかっただけでスタジオ・アルバムに穴を開ける事はなかったんだけど、正直、その敏腕サポートっぷりで確実にバンドをワン・ランク上に押し上げる原動力となっていた Fredrik Akesson (KRUX, TALISMAN, OPETH) が参加したスタジオ作品も聴いてみたかった気もするな。 て、てか、Fredrik、いつのまにか OPETH に加入してたのね!? ・・・今日知りました。(遅)

とりあえず、もうあと一ヶ月先に迫ってきたLOUDPARK07でのショウが俄然楽しみになってきた!
 (Sep, 20, 2007)

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EDEN'S CURSE 86
Eden’s Curse (2007)

CRY HAVOC, EVIDENCE ONE, DOMAIN, DEMON DRIVE などに在籍した米英独の強者が集結した英国ベースの多国籍メロディック・ハード・ロック・バンド EDEN’S CURSE のデビュー・アルバム。

FIREHOUSESLAUGHTER を想わせる明快なキャッチネスに包まれた80年代後期~90年代初期系米産MTVメタル・スタイルの楽曲自体の出来の良さも然ることながら、やっぱ本作の最大の魅力は何と言っても元 DEMON DRIVE, ATTACK (!?) のギタリスト Thorsten Koehne のネオ=クラシカル・ギター!

Ritche Blackmore のヴィンテージ感を上手く残しながら Yngwie Malmsteen のスリル/スピードを実践するそのランニングは、梶山 章 (g/GOLDBRICK) がもし PRECIOUS 時代から正しく進化を重ねていたらこうなっていただろうという想いが脳裏をグルグルと巡回する悶絶級の美味しさ。 いや~ホント、まるで曲調を無視するかのように(苦笑)全編に亘って弾いて弾きまくる様てばマヂで凛々し過ぎデス。 きっとコイツの辞書に「場違い」という言葉は載っていないに違いない。(笑)

いつか、100%ネオクラなアルバム作ってください。(懇願)
 (Sep, 21, 2007)

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