10月2007
ANEKDOTEN 77
A Time of Day (2007)

スウェーデン産の北欧ネオ=プログレッシヴ・ロック・バンド ANEKDOTEN の5thアルバム。

フルート&メロトロンのヴィンテージな響きが生み出す淡く儚い幽玄ヴェールが ANEKDOTEN らしさを主張してはいるが、初期で聴かれた KING CRIMSON 風味の暗鬱でサイコな攻撃性がすっかり影を潜めて現代的なヲサーレ風味が勝ってしまっているのは・・・うーむ、ちょっとねぇ。

いや、ヘヴィなグルーヴが荒涼とした原野を這うダークなテイストはそれなりにしっかりと残っているし、そのスタイリッシュな洗練味だって北欧薄暮系な郷愁がシャープに漂いまくる「超 IKEA タイプ」(笑)としてちゃんと心地良いムードを漂わせてはいるんだけど・・・要は、スタイル云々ではなくて単純に楽曲自体の出来がこれまでの作品のレベルに達してないんだな、きっと。

ま、1st “Vemod” と 2nd “Nucleus” があればいっかー。

 (Oct, 05, 2007)

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CANDLEMASS 80
King of the Grey Islands (2007)

スウェディッシュ・ドゥーム・レジェンド CANDLEMASS の9thアルバム。

復活第一弾だった前作が超Greatな出来だったので、本作も期待に胸を膨らませて聴き始めてみたけど・・・あれ? Messiah Marcolin (vo) の声じゃない?? ・・・えぇと、シンガーが知らないうちに SOLITUDE AETURNUSRobert Lowe に代わってたらしい。(汗)

メロウなドラマを伴ってヘヴィネスをダークに引き摺る各楽曲は前作譲りのイイ感じな出来栄えだし、実力派ベテランシンガーらしい表現力を発揮する Robert の歌唱も決して悪くはない。 ・・・が、当然のように Messiah の暑苦しい熱唱を欲していた我が身としては、この声にはやっぱちょっと違和感アリだなぁ。

それでも、限定盤ボーナスの #11 “At the Gallows End”, #12 “Solitude” という過去の名曲を Robert が歌い直した新ヴァージョンになかなかの聴き応えを感じるように、その違和感は慣れと共に解消されていくんだろうな。 とりあえずそんな感じでリピート中~。
 (Oct, 01, 2007)

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MENDEED 82
The Dead live by Love (2007)

スコットランド産新世代メタル・バンド MENDEED の2ndアルバム。

平均年齢20歳そこそこという若さ溢れるバンドらしいメタルコアな先鋭エネルギーを、往年のパワー/スラッシュ/スピード・メタルを想わせる腰の据わった伝統的メタル・エッジで大胆に包み込んだサウンドは、Steven Nixon & Steph Gildea のギター・チームによる叙情的フレーズの意外なネオ=クラシカル度の高さが刺激的。

いわゆる TRIVIUM, AVENGED SEVENFOLD, 3 INCHES OF BLOOD らに類する音像なんだけど、そんな中にも欧州産バンドらしい仄かな愁いはもちろん、ANTERIOR と同様の「大英帝国の香り」がそこはかとなく漂っているのが素敵だ。 ・・・ってまぁそれはきっと先入観なんだけど。(苦笑)

そんなムードの良さの割に、個々の楽曲はちょいと弱めかな?って気もするけど、聴いてる瞬間瞬間の心地良さはめっさいい感じデス。
 (Oct, 01, 2007)

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PROFUGUS MORTIS 83
So It Begins (2007)

カナダはケベックのシンフォニック・フォーク/ブラック・メタル・バンド PROFUGUS MORTIS の1stアルバム。

ブラックな喚き声と獣性に染まったグロウルをスイッチさせるエクストリームなヴォーカル・パートと共に、シンフォニック&メロディックな疾走重ねる楽曲群は、初期 NORTHER, KALMAH にも通じる耳馴染みの良い即効性の高さが◎。 琴線をい~い感じに撫でる美味しい旋律美の質感には、ILLNATH との類似点も感じてみたり。

つか、この PROFUGUS MORTIS の最大のトピックは、なんといっても激萌美女ヴァイオリン奏者 Emilie 嬢の存在でしょ! 曲的には実はフォーク/ヴァイキング風味は希薄だったりするんだけど、全編で鳴り響く弦楽の音色がメッチャいい感じにフォーキーな味わいを醸し出してるんだよね。 ってまぁ、そんな音云々以前に Emilie タソのドエロ・ビューティーっぷりにイチコロなんですが!www(詳細は彼女のMySpaceでチェケラッチョ)

あ、えーっと、ドラマーも Justine 嬢っつー女子なんですが、そちらは染色体的にというか生物学的にかろうじてJos(以下は略させてください…サーセン)

 (Oct, 02, 2007)

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SANCTITY 79
Road to Bloodshed (2007)

新宿ユニオンの店内で流れてるのを耳にした瞬間に即買いした、米ノースカロライナから現れた新進ヘヴィ・メタル・バンド SANCTITY のデビュー・アルバム。

このバンドを Roadrunner Records に推薦したのが Matthew K. Heafy (vo,g/TRIVIUM) ということで、その TRIVIUM に類似するサウンドではあるけど、この SANCTITY の方がよりクラシックなスラッシュ・メタルの色合いが強い「こっち側」(笑)な感じ。

最近のバンドならではのイエテボリ系メロデスのモダンな切り口を保持してはいるものの、BPMに頼らないダイナミックな縦ノリ感の心地良さ、不器用に旋律を追おうとするダミ声の色気、硬質に回転する真摯なテクニカル・プレイ・・・それらの要素が想起させるのは、紛れもなく TESTAMENT の名前だ。

ただなぁ、前半はユニオン店内で受けた「いや~、スゲーのが出てきたなコリャ…」という印象が持続するんだけど、曲のパターンが少なめなので後半になってくるとやや飽きてくるんだよね。。。

 (Oct, 04, 2007)

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SCORPIONS 81
Humanity: Hour 1 (2007)

超ベテラン・ジャーマン・ハード・ロッカー SCORPIONS の16thアルバム。

胸キュン・メロディを書かせたら天下一品の名メングライター Desmond Child を共同プロデュースに迎えた本作は、とにもかくにも“良い曲”と“良いメロディ”に強く拘った一枚。

インスト・パートだけを聴いてこれが SCORPION の新作だと気付くファンなぞ絶対に世界中に一人もいないと断言できる、スタイル的なポリシーを一切排除した完全に節操レスな楽曲が並ぶが、Klaus Maine (vo) の持ち味が最大限に生きる魅惑の音域を生かしたセンチメンタルな歌メロが流れ出た瞬間に、周りの空気すべてが蠍色(笑)に染まるその強力極まりない神通力はマヂで凄まじい。

“Savage Amusement” 以降約20年に亘って続く「“SCORPIONS らしさ”とはいったい何ぞや?」という釈然としないモヤモヤ感は決して晴れはしないが、最上級にキャッチーな哀愁旋律の連続が近作の中では最も焦点の定まった印象を運んでくる好盤。
 (Oct, 05, 2007)

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SERENITY 85
Words Untold & Dreams Unlived (2007)

オーストリア産メロディック・メタル・バンド SERENITY のデビュー・フルレンス・アルバム。

センスの良さを滲ませるキーボードを筆頭に、テクニカルな素養を隠さない熟達プレーヤ陣が織り成すプログレッシヴ色強めのドラマティックな欧風メタルは、新人らしからぬ風格に満ちたもの。

メロウな北欧系叙情感と艶やかさを失わない技巧的硬質感の両面が、共に己を高め合いながら洗練されたクサメロを包み込んでいく様は、SONATA ARCTICA meets VIGILANTE とも喩えられよう風合いで、その今までありそうでなかった微妙なバランス感覚は実に新鮮だ。

一部、思わず身を乗り出す“悶絶パート”と、展開を実現するためにだけに存在するような“消化パート”との「気合の落差」が気になったりもするけど、地に足の着いたメロハー・テイストからエクストリームなデス・ヴォイスまでを適所に配した良質のヴァラエティ感は、実にナイスな心地良さを運んでくるですよ。

最近の Napalm Records は突然こーゆーのをプッシュしてくるから面白いな。
 (Oct, 02, 2007)

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XANDRIA 82
Salome – The Seventh Veil (2007)

ドイツのフィメール・フロンテッド・ゴシック・メタル・バンド XANDRIA の4thアルバム。

洗礼者ヨハネに魅せられた古代パレスチナの女性サロメの名をアルバム・タイトルに冠し、アートワークでも美貌の看板女性シンガー Lisa Schaphaus 嬢 がそのサロメに扮してはいるが、特にコンセプト・アルバムではないとのこと。

しかしながら、全編に仄かに漂うエキゾティックな中東の香りはそんなパッケージングのイメージと十分にリンクするもので、WITHIN TEMPTATION のドラマ性を更にコンパクトに凝縮したような耳触りの良さも相俟って、前作でちょっと中途半端に感じた煮詰め方が好転して徐々に良質の出汁が滲み出てきたかのよう。

やや底の浅めな八方美人的コンビニエンス感覚は相変わらずながら、Lisa タン の弱々しさを儚い危うさに転化させたムーディーなロマンティカ・ヴォイスと中心人物でもあるイケメン・ギタリスト Marco Heubaum のセンスの良さが映されたツヴォを心得た楽曲は、2ndに収録の名曲 “Ravenheart” 級の飛びぬけた一曲は見当たらずも、なんだかんだ言って高いレベルで粒揃いなんだよね。

2曲でゲスト参加してる ENTWINE, SHAM RAINMika Tauriainen (♂vo) のエモい美声もいいアクセントになってマス。

 (Oct, 04, 2007)

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