12月2007
ALHAMBRA 88
Fadista (2007)

和製プログレ・ハード ALHAMBRA の約3年ぶりの2ndアルバム。

怒涛の超絶技巧が濃密に疾走する上に、NHK(≠日本引きこもり協会w)の歌のおねいさん風の希望的メロディ(ただし超ハイトーン)を乗せたユニークなサウンドは健在。 SCHEHERAZADENOVELLASTARLESS の流れを汲む往年の関西プログレ・ハードの華麗さを正しく継承しつつ、そこに DREAM THEATER に通じる現代的な技巧スリルを注入した煌びやかな様式美サウンドは、前作同様の圧倒的な存在感を発している。

それにしても、全ての楽曲を手がける YUHKI (key/GALNERYUS, ARK STORM) はマヂ凄いスな。 ファストな弾き込みをこなす技術的側面もさることながら、シンフォニックかつクラシカルなアレンジメントの、特に思わずグッと来るコード・チェンジのセンスの良さには感服することしきり。 そんな YUHKI に絡む新ギタリスト 梶原 稔広 も「これまでどこに隠れてたんだ?」と思わせる逸材で、その激テク・リックの連発も本作の大きな聴きドコロ。

あとはなぁ、フロント3人(vo,g,b)がルックス的(&立ち振る舞い的)にもうチョイなんとかなると、ライヴでの楽しみも増えてくるんだが。。。(滝汗)

 (Dec, 27, 2007)

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AMORAL 83
Reptile Ride (2007)

2006年春の「フィニッシュ・ミュージック・デイズ 2006」での初来日公演において、会場中の婦女子を狂喜の渦に巻き込んだ、フィンランドが誇る超イケメン・テクニカル・デスラッシャー AMORAL の3rdアルバム。

本作では、これまで同様の精密機械の如く冷徹に豪速回転を重ねるプログレッシヴ&テクニカルなデスラッシュに、“LAメタル的”とも言えるキャッチーなノリを大胆に付加。 その結果、Ben Varon (g) の激テクなギター・パートを中心にもともと素地として備わっていたメロディックな魅力が一気に表面に浮き上がってきたっぽいのが非常にイイ感じ。

またライヴが観たいなぁ。 汗だくの女子の狭間でもみくちゃになりながら。(変態)

 (Dec, 13, 2007)

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ANUBIS GATE 80
Andromeda Unchained (2007)

デンマーク産プログレッシヴ・パワー・メタル・バンド ANUBIS GATE の3rdアルバム。

これまでのアルバムでプロデュースを担当してきた Jacob Hansen (INVOCATOR, MACERATION, BEYOND TWILIGHT)がヴォーカルも務めることになった本作では、その Jacob のよく伸びる明快なハイトーン・ヴォーカルの効果か、CIRCUS MAXIMUS, SERENITY, PAGAN’S MIND らに並んで欧州プロッグ・パワー・メトゥの新たな潮流の前線に名を連ねようと、過去作から飛躍的に向上させてきたクオリティの輝きが目に眩しい。

近未来と古代がリンクするミステリアス&メロディックな楽曲は、溌剌としたテクニカル・プレイが織り成す煌くパワフルなアンサンブルの、上昇気流に乗ったかの瑞々しい勢いの良さが非常に印象的だ。

まだまだ突出する個性は希薄だったり、少々詰め込み杉な未整理感があったりはするけど、このパッケージングの良質さは今後に大きな期待を募らせるに十分。

 (Dec, 19, 2007)

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AVA INFERI 89
The Silhouette (2007)

MAYHEMBlasphemer こと Rune Eriksen (g) を中心に結成されたポルトガル・ベースのゴシック/ドゥーム・メタル・バンド AVA INFERI の2ndアルバム。

妙齢の(?)美女シンガー Carmen Simoes 嬢 (vo/ISIPHILON, POETRY OF SHADOWS) の妖しくも美しいソプラノをフィーチュアして描く、呪われた海辺で重く暗く引き摺らせるスローなフューネラリズムは、初期 THE 3RD AND THE MORTAL に通じる荒涼なる暗黒耽美ムード満点なのが◎。

陰鬱ギター・リフがリードするシンプルな出で立ちながら、アコギ/ピアノなど最小限の装飾で楽曲を効果的に彩るセンスフルな暗黒アンサンブルが、絶望的な暗度の中でヘヴィ&メロウな光と影を立体的に際立たせる抑揚の妙にグッと惹かれる。

深夜のDOOM酒(笑)の善き友がまた一つ増えたな。(嬉)

 (Dec, 11, 2007)

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BEFORE THE DAWN 77
Deadlight (2007)

フィンランドのメロディック・ダーク・メタル・バンド BEFORE THE DAWN の4thアルバム。

ゴシック・メタル色が強かった初期から作毎に徐々にメロディック・デス風味を増加させていった結果、本作では暗黒面に染まった SOILWORK がメランコリックな悲哀系ゴシック・メタルに手を出したかのような(謎)面白いスタイルになっている。

なんとなくの先入観からくる地味めのイメージとは裏腹に、その楽曲は洗練されたカラフルなヴァラエティを纏った重厚な装丁で、3~4分台とコンパクトな尺にまとまりながらも、各曲に決して短さを感じさせないドラマティックな抑揚を封じ込めるその構築力の高さはなかなかのもの。

自国のナショナル・チャートでリーダー・トラック #2 “Faithless” が2位に食い込むなど、もしかしてブレイクの兆しあり?
 (Dec, 11, 2007)

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CEM KOKSAL 65
Siyah Beyaz Masallar (2007)

そのギター・スタイルや Joe Lynn Turner をシンガーに据えた当地でのライヴ活動っぷり等から「トルコの Yngwie Malmsteen」(笑) の異名を取るトルコ人ネオ=クラシカル系ギタリスト Cem Koksal の3rdアルバム。

本作では Senay Lambaoglu 嬢 なる女性シンガーを全面に立てて、哀愁たっぷりのハード・ロックを展開。 ほの暗いゴシック風味を漂わせる歌モノのメロディック・ハードは、王道の味わいの中に混入するTurkishならではの独特のエスニックなチープさ(←モチいい意味でのね)が耳を惹く。

ただ、Senay 嬢 の歌唱のやや音痴な不安定さが聴いてて結構気になると共に、Cem Koksal がクラシカル度抑えめな雰囲気モノ的プレイ(聴きようによっては Ritchie Blackmore 風と言えなくもないが…)に終始しているのがちょいと勿体無い感じ。

 (Dec, 26, 2007)

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CORONATUS 75
Lux Noctis (2007)

2名の美女シンガーをフィーチュアしたドイツの6人組シンフォニック・ゴシック・メタル・バンド CORONATUS のデビュー・アルバム。

ゴージャスなオーケストレーションがガッツィーなメタル・パートを包み込む中、ソプラノの Carmen R. Schafer 嬢 (ILLUMINATE, BRAINSTORM)、アルトの Ada Flechtner 嬢 (S系! 激萌!) が発するキャラクターの異なる女声が英・独・羅語でデュエットするその上質な音像は、即座に NIGHTWISH を彷彿させるスタイル。

THE VISION BLEAKTobias Schonemann (a.k.a. Allen B. Konstanz) がプロデュース/ミックスを手掛け、Mika Jussila が Finnvox-Studio でマスタリングした非常に高品質なプロダクションを有してはいるものの、全体的に没個性・・・というか、全てにおいてそこに愛情を込めぬまま器用にまとめてしまった感じ。 ・・・惜しいな。

 (Dec, 04, 2007)

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DARK THE SUNS 83
In Darkness Comes Beauty (2007)

フィンランドのダーク/ゴシック・メタル・バンド DARK THE SUNS のデビュー・アルバム。

OPETH タイプだったのドイツの DARK SUNS に名前が似過ぎだもんで、勝手にドゥーミィーな鬱メタルが飛び出てくるような気になってたら、意外にもノリノリなメランコリック・ゴシックが聴こえてきた。(苦笑)

SENTENCEDPOISONBLACKFOR MY PAIN らの一連の流れに配置することができよう基盤スタイルの楽曲群は、シンガーが渾身で発するディープなデス・ヴォイスといかにも Firebox のバンドらしい(?)暗さを備えた実に硬派な佇まいながら、物悲しいアタックからストリングスの余韻が伸びるピアノによる印象的な主旋律がどの曲でもその場の空気を完全に支配する様が、なんともロマンティックでイイ感じ。

プロダクションも良好で、一曲一曲を取り出して聴いた時の瞬間的なインパクトは満足度90%overレベル・・・だったりするんだけど、実は殆どの曲がワン・パターンな造りで、聴き続けてると正直飽きてくるために今ひとつリピートするに及ばないのも事実。。

iTunesでシャッフル・プレイ中にふと登場すると、「だダだ、誰だったっけコレ!?」と悶絶しながら大急ぎでディスプレイを確認しちゃうんだけど。(汗)

 (Dec, 06, 2007)

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DAVID READMAN 68
David Readman (2007)

PINK CREAM 69(以降”PC69″) の実力派シンガー David Readman の初のソロ・アルバム。

在籍する PC69 がこのところややマンネリ気味なだけに、敬愛する David がその「枠」から外れてどんなパフォーマンスを見せてくれるのか期待してたけど、Dennis Ward (PC69) がプロデュースし、Alex Beyrodt (g/SILENT FORCE), Uwe Reitenauer (g/PC69), Tommy Denander (g), Paul Logue (b/EDEN’S CURSE), Dirk Bruinenberg (dr/ELEGY), Gunter Werno (key/VANDENPLAS) 他がバックを固めるこのメタリックなメロディアス・ハード・ロックには、残念ながら特に新鮮味は感じられず。。

確かに PC69 よりもややヴァラエティに富んではいるが、決して「枠」から外れてはいないこの路線で、果たしてバンド在籍中にソロ作品としてリリース出す意味があるのかどうかヨクワカラン。 David! お願いだから ADAGIO に戻ってクレー!(懇願)

 (Dec, 25, 2007)

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GAMMA RAY 81
Land of the Free II (2007)

ジャーマン・メタル・ゴッド GAMMA RAY の9thアルバムは、Ralf Scheepers (PRIMAL FEAR) に代わって Kai Hansen (vo,g) 自身がメイン・ヴォーカルの座に就いた1995年の記念碑的作品 “Land of the Free” の続編的な一枚。

・・と言っても、特に関連性が感じられることもないその内容は、節操なくも良質なヴァラエティを携えながらドラマティックにテンションを疾走らせる、ダサいにも程があるダメジャケを具現化したかの(苦笑)いつも通りの愛すべき Kai ワールドだ。 もちろん、恒例のパクリッシュなお楽しみ(今回の IRON MAIDEN のアレは凄いな/笑)もアリ。

Daniel Zimmermann (dr/FREEDOM CALL) の怒涛の強力ドラミングに Kai が唯一無二のゴッド・ヴォイスで応え、その両側で Henjo Richter (g) が微妙な前髪を揺らしながらニコニコと笑ったり Dirk Schlachter (b) が上半身裸で今宵DominateするBeastを狙ったりする姿が垣間見える楽曲は、どことなく “Eagle Fly Free” meets “How Many Tears” なストラクチャーを持った #4 “To Mother Earth” や印象的なPRIMAL FEAR 風メロディがスピーディに迸る #8 “When the World” らの心地良い疾走感に高揚したり、ロシア民謡 “ポーリュシカ・ポーレ” をモチーフにした Daniel 作の #7 “Empress” の勇壮さに惚れ惚れしたりと、最近にしてはなかなかの水準の曲がズラリ。 あともう一味何かが足りないような気もするんだけど・・・それは Henjo の様式美魂だなきっと。

それにしても、Kai が歌うことを本気で呪った(汗)“Land of the Free” 以来、そのヘナチョコなチキン・ヴォイスは、実は何も変わっちゃあいないんだよね。 それがアルバムやライヴ体験を重ねるうちに、いつの間にか「ゴッド・ヴォイス!」とHailしている自分がいるのが不思議だ。 ま、そういう錯覚を誘う魔力も含め Kai Hansen 先生万歳ってことで。アーライ!!

 (Dec, 18, 2007)

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HARDINGROCK 88
Grimen (2007)

EMPERORIhsahn 先生 (vo,g) が、愛妻 Starofash 嬢 (a.k.a. Ihriel)(vo,piano/PECCATUM, STAR OF ASH)、フィドル奏者 Grimen (a.k.a. Knut Buen)(fiddle) と組んだトラッド/フォーク・メタル・プロジェクト HARDINGROCK の1stアルバム。

いやーこりゃ凄い。 ノルウェーに伝承する民族楽器である共鳴弦付きの小型ヴァイオリン“ハーディングフェーレ”とロックの融合を由来としたバンド名そのままに、Grimen が魂を籠めて啼かせる弦の響きと Ihsahn ならではのプログレッシヴな暗黒テイストが共に主役を張るサウンドは、メッチャ神秘的。

ノルウェー語ナレーションに導かれて Starofash 嬢 による妖精の歌声が古の寓話をアーティスティックに綴るファンタジック&ゴシカルな神話的叙情詩は、昨今隆盛の兆しを見せる所謂「フォーク・メタル」とは一線を画す強烈な古楽的トラッド風味の LUMSK をも凌ぐえも言われぬ魔族度の高さが、静かにしかし狂おしく心を躍らせる。

それにしても Ihsahn 先生、ホンットにギター上手いなぁ。(感嘆)

 (Dec, 12, 2007)

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INSANIA 88
Agony – Gift of Life (2007)

瑞ストックホルムのメロディック・メタル・バンド INSANIA の4thアルバム。

初期の恐れを知らぬ豪快なパクリッシュ・メタルっぷりが、この INSANIA を失笑の対象としていた。 正直、本作でもモトネタの存在を感じる部分はなくはない・・・が、ここに収録されたキーパい疾走感とナイーヴな哀感が手に手をとって北欧の空を飛翔する楽曲群は、そんなことが些細に思える程に純粋にカッコイイ。

シンガー Ola HalenTimo Kotipelto (vo/STRATOVARIUS) にも通じるナイスなヘナチョコ系ハイトーンがクサさを倍増させる「疾走クサメタル」としての高揚感の高さもさることながら、ウェット&ファストにネオ=クラシカル魂を爆発させる Peter Ostros (g/JADED HEART, GYPSYS HEART) 、ヴィンテージに歪ませたオルガンを激しく叩く Dimitri Keiski (key,vo/GYPSYS HEART etc.) の両者のエゴ強めな大活躍がMY王道様式美マインドを強烈に疼かせまくる様が、俺的にはなにより魅力的。

いつの間にやら本格的なメタル・アクトに成長しちゃって、早くも次作がメチャクチャ楽しみですわ。 あ、その前に Peter が弾いてる JADED HEART の最新作を買わんと!(苦笑)
 (Dec, 10, 2007)

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KIN-NIKU SYOUJO TAI (筋肉少女帯) 85
Shin-Jin (新人) (2007)

血で血を洗う仲違いを乗り越えて(笑)再結成した 筋肉少女帯 が放つ、前作 “最後の聖戦” 以来10年振りの復活作となる13thアルバム。

コアメンバーは 大槻 (vo), 橘高 (g), 本城 (g), 内田 (b) の4人で、ドラムは 長谷川 浩二 (THE ALFEE), 湊 雅史 (ex-SABER TIGER, DEAD END), 矢野 一成 (THE MOONBEAM)、キーボードは 三柴 理 (特撮, ex-筋少), 秦野 猛行がそれぞれゲストでサポートするという体制での復活。 残念ながら太田 (dr) は不在ながら、イントロに続く #2 “仲直りのテーマ” の冒頭のパワー・コードを聴いた瞬間、その「100%筋肉少女帯」な質感に思わず笑みがこぼれた。

大槻のポエティックなアングラ臭、橘高の様式メタルなプログレス、本城の胸キュンポップ・フィールを破天荒なパワーで纏め上げた作風は、解散前の数作でのポップなごった煮感をまさに「仲良く」更にバランスよく再配分した印象。 勝手に「全盛期」と設定してる橘高加入直後期のような怪奇な暗黒妖気は希薄ながら、バンド内の状態の良好さが生んでいる(推測/汗)近作にはなかった統一感のおかげか、全曲それぞれに感情移入しながら一気に楽しめる。

そしてやはり、橘高のギター・ワークはホントに筋少と相性が良いってのを再認識。 #3 “イワンのばか’07″, #9 “ヘドバン発電所” という自作のイカニモなメタル・チューンは当然のこと、内田作のレトロ&モンドな #7 “抜け忍” にさえ遠慮なくあのソロをぶち込みしかも馴染ませてしまうそのエゴの強さは、既に Yngwie のソレを遥かに超えている。(褒)

 (Dec, 08, 2007)

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LORD BELIAL 84
Revelation: The 7th Seal (2007)

スウェーデンのベテラン・メロディック・ブラック・メタル・バンド LORD BELIAL の7thアルバム。

NAGLFER 寄りの DISSECTION といった趣きの悲愴なるブラック・メタルは、最早円熟の極みに達したかの重厚な貫禄と安定感に包まれながら、ここに来てもなお悶々とした叙情メランコリーをこれでもかと噴出するテンションの高さが漲っているのが凄い。

何が嬉しいかって、全編で泣きまくる扇情力たっぷりのウェットなギター・ワークに滲むプロデューサ/エンジニア Andy LaRoque (g/KING DIAMOND) のカラーの強さで、Andy 自身が客演しているといっても信じてしまう程の Andy っぽさは、KING DIAMOND 信者的にはマヂたまらんス。

号泣しながら寒々しく疾走する超 DISSECTION タイプの #4 “Death as Solution”、クリーン・ヴォーカルをフィーチュアしたドラマティックなスロー・チューン #8 “Gateway to Oblivion” は白眉の出来。

 (Dec, 11, 2007)

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LUCIFER WAS 79
The Divine Tree (2007)

途中ブランクを空けつつも70年代初頭から活動するスウェーデンの古典ハード・ロック・バンド LUCIFER WAS の4thアルバム。

アクティヴに弾けるフルートとアグレッシヴなハモンド・オルガンが闘うダイナミックなハード・ロックは、(URIAH HEEPDEEP PURPLE)÷2 meets JETHRO TULL っつー勢いで、70年代風味のレトロ感と2007年の作品らしいクリアなエッジのバランスがベリー・ナイス。

 (Dec, 25, 2007)

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NEVID' (НЕВИДЬ) 87
Yarga (Ярга) (2007)

BUTTERFLY TEMPLE から派生したロシアのペイガン・フォーク/ブラック・メタル・バンド NEVID’ の2ndアルバム。

ブラック・メタル色が強めだったデビュー作から一転、新たな女性シンガー Sirena タン を大きくフィーチュアして朴訥なフォークロア・サイドを大胆に強化。 北欧のそれとは一味異なるクッサい民謡臭は、トルコの ALMORA にも通じる東欧のエスニックな味わいがベリー・ナイスだ。

そうなると、楽曲群も前作の印象の薄さが嘘のように特徴的に響いてくる。 エキゾティックなグルーヴを軽快に弾ませる #2 “Broshus Ptitsei v dlan rassveta (Брошусь Птицей в Длань Рассвета)”、フォーキーな哀愁が滴るメロウな #7 “Yarim Okom (Ярым Оком)”、そして雄大なスケール感を湛えた壮大なシンフォ・ブラック #12 “Yarga (Ярга)” あたりは、一度聴いたらその旋律がしばらくは脳内で回り続ける威力あるもんな。

次作あたりで、ロシアを代表するPagan/Folk系バンドの一つと喩えられる位置まで一気にのし上がって来そうなヨカーン。

 (Dec, 11, 2007)

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NEW TROLLS 82
Concerto Grosso 3: The Seven Seasons (2007)

イタリアン・シンフォ・プログレの巨匠 NEW TROLLS の通算18作目は、“Concerto Grosso” シリーズの約30年振りとなる新楽章。

2007年4月の再来日公演で披露された初演を聴いた時から感じてたけど、この第3章・・・表現の結果としてこの形になったというよりは、まず「“Concerto Grosso” たるシンフォニック・アレンジかくあるべし」という“型”ありきで必然的に組み上げられたかの深みに欠ける短絡的なコテコテさが気にかかる、なーんか小粒にまとめてみちゃった印象。

そうは言いつつも、魅惑のフロントマン Vittorio De Scalzi (vo,key,g,flute) をはじめメンバー各々の素晴らしいパフォーマンスとそれが奏でるダイナミックなアンサンブルの妙、そしてユーロ・ポップ/ロックとしてのたおやかな優美さは、十分に魅力的なんだけどね。 全体をキリっと引き締める Andrea Maddalone (g) のテクニカルなギター・プレイもかなりタイプだし。

ま、71年の “Concerto Grosso Per1″ があまりに名作過ぎるのでシャーナイってことで。
 (Dec, 26, 2007)

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NORTHERN KINGS 75
Reborn (2007)

Marco Hietala (NIGHTWISH), Tony Kakko (SONATA ARCTICA), JP Leppaluoto (CHARON), Jarkko Ahola (TERÄSBETONI) というフィンランド・メタル・シーンで活躍中の男性シンガー4人をフィーチュアして80年代のヒット曲をカヴァーするプロジェクト。

話題のメタル・アイドル Ari Koivunen を送り出した裏方陣を中心とするチームによってお膳立てされた各楽曲は、有名な原曲を新たに解釈し直した大胆なシンフォニック・メタル・アレンジが新鮮に響いてくる。 が、その上でヴォーカル・パートを分け合う4人の歌唱は意外にも特徴薄め・・・い、いや、Marco Hietala だけは異常に濃いか。(^o^;;

・・・とそんな感じに、主役4名のパフォーマンスが「それなり」の域を出てなく、選曲も(少なくとも俺的には)やや微妙ってことで、アピアランスのインパクトの強さの割には非常にあっさりした印象。 BGM 的にはそれなりに心地良いんだけど。

以下、備忘録的にクレジットをば。

1. Don’t Stop Believin’ (JOURNEY)
2. We Don’t Need Another Hero (TINA TURNER)
3. Broken Wings (MR. MISTER)
4. Rebel Yell (BILLY IDOL)
5. Ashes to Ashes (DAVID BOWIE)
6. Fallen on Hard Times (JETHRO TULL)
7. I Just Died in Your Arms (CUTTING CREW)
8. Sledgehammer (PETER GABRIEL)
9. Don’t Bring Me Down (ELO)
10. In the Air Tonight (PHIL COLLINS)
11. Creep (RADIOHEAD)
12. Hello (LIONEL RICHIE)
13. Brothers in Arms (DIRE STRAITS)

Producer: Erkka Korhonen
Song Arrangements by Aleksi Parviainen (MALPRACTICE, REVERSION, SOULCAGE), Mikko Mustonen (ARI KOIVUNEN, BRIDE ADORNED etc.) and J.Ahola
Orchestrations by Mikko Mustonen

Musicians:
Erkka Korhonen (g/ARI KOIVUNEN, JAEGERMAESTRO)
Erkki Silvennoinen (b/ARI KOIVUNEN, ex-AMORAL)
Vili Ollila (key/ARI KOIVUNEN, CRAYDAWN, TUNNELVISION)
Anssi Nykanen (dr)
Sami Osala (dr)

うーむそれにしてもこの NORTHERN KINGS っつー超イカす屋号・・・もっとエピックなメタル・バンドに使って欲しかったス。(苦笑)

 (Dec, 20, 2007)

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NOVEMBRE 89
The Blue (2007)

イタリアのプログレッシヴ・ゴシック・メタル・バンド NOVEMBRE の6thアルバム。

OPETH 由来のダークな混沌美を白昼夢の如き虚いでアートに浮遊させていく作風こそ近作を継承するものだが、本作は、それを濃いぃにも程があるだろうと呆れるほどの濃密さに煮詰めた、これまでの集大成的な力作となった。

ゴシカルなメランコリー、冷ややかにプログレスするメタル・ヘヴィネス、郷愁を誘うノーマル・ヴォイスが重なる安穏アコースティカ、死臭に満ちた呪詛を放つグロウル&ブラスト・・それらの全要素が無秩序という秩序の中で融合と拡散を繰り返しながら全編を NOVEMBRE 独特のアンビエント感で覆い尽くした楽曲は、アーティスティックな色深度の大きさがなんとも素敵。

それぞれの楽曲の個別のキャラ立ちという意味では正直やや弱いが、リズムと旋律の化学反応がムーディな緩急の波の中で絶妙に操舵する繊細なフックの連続が、曲を追う毎に大きなうねりとなってクライマックスを形成していく様には、打ちのめされること必至だ。

Kiko Loureiro (g/ANGRA) からの影響を公言するイケメン・リード・ギタリスト Massimiliano Pagliuso (g) が紡ぐ流麗なる叙情ギター・ワークも◎。

 (Dec, 26, 2007)

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NUCLEAR BLAST ALLSTARS 84
Out of the Dark (2007)

世界最大のメタル・レーベル NUCLEAR BLAST の創立20周年を祝う特別企画盤第二弾。

先にリリースされた第一弾 “Into the Light”Victor Smolski (g/RAGE) の指揮のよるメロディック側からのアプローチだったが、本作ではそれと対を成すように、元 SOILWORKPeter Wichers (g) をリーダーに立てダーク&ヘヴィな側面にフォーカス。

驚かされるのは、ベテランから若手まで名だたるエクストリーム/デス系バンドのシンガーのイメージを活かした Peter のソングライティングの絶妙さ。 SOILWORK 時代から耳を惹いていた天才の閃きを感じさせる鮮烈なギター・プレイもタップリとフィーチュアされ、ある意味“Peter Wichers のソロ・アルバム”として楽しめる良作となっている。

以下、MY備忘録的にTrack Listを。

1. Dysfunctional Hours (feat. Anders Friden / IN FLAMES)
2. Schizo (feat. Peter Tagtgren / HYPOCRISY, PAIN)
3. Devotion (feat. Jari Maenpaa / WINTERSUN)
4. The Overshadowing (feat. Christian Alvestam / SCAR SYMMETRY)
5. Paper Trail (feat. John Bush / ANTHRAX)
6. The Dawn of All (feat. Bjorn “Speed” Strid / SOILWORK)
7. Cold is My Vengeance (feat. Maurizio Iacono / KATAKLYSM)
8. My Name is Fate (feat. Mark Osegueda / DEATH ANGEL)
9. The Gilded Dagger (feat. Richard Sjunnesson & Roland Johansson / SONIC SYNDICATE)
10. Closer to the Edge (feat. Guillaume Bideau / MNEMIC)

・・・あれれ? DIMMU BORGIRShagrath 様Vortex 様は!? NUCLEAR BLAST のダークサイドの看板を張るトップバンドのはずなんだけどなぁ・・。

 (Dec, 13, 2007)

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SADIST 79
Sadist (2007)

解散状態にあったイタリアのプログレッシヴ・デス・メタル・バンド SADIST が前作から7年の時を経てリリースする通算5枚目となる復活作。

デビュー以来作を重ねるごとに独特の個性的な進化を重ねていたが、本作で実践しているアグレッシヴなテクニカル・メタルは、適度にアヴァンギャルドな拡散が摩訶不思議なヴァイヴを呼び込むという初期3作のエキスを融合させたかのスタイル。

相変わらず少々楽曲に感情移入し辛い部分はありつつ、懐の深さを増した類稀なる技巧センスを見せ付ける Tommy Talamanca (g, key) のネオ=クラシカル風味のギター・プレイが、過去最高の叙情味で迫ってくるのが嬉しい。

 (Dec, 10, 2007)

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SAXON 90
The Inner Sanctum (2007)

イングランドが現世に誇るヘヴィ・メタル・レジェンド SAXON の17thアルバムは、26年振りの来日公演となったLOUD PARK 07での威風堂々たる雄姿が証明したように、まさに今この瞬間を「新たな全盛期」と称したくなるような傑作に仕上がった。

本作は、冒頭3曲に代表される「“Unleash the Beast” 以降」の若々しいメタリック・ドライブと共に、シンプルなバイカー・メタルや老獪な落ち着きに満ちたメロディック・チューンもこれまでに無いバランスの良さで充実。 近作同様に現代らしいパワー・エッジが顕著ながらも、いかにも N.W.O.B.H.M. なクサレ臭をそこに極めて自然に融合させた黄金比の輝きは、貫禄に溢れた重鎮が今ここに新たな到達点へと辿り着いたことを実感させる。

#2 “Need for Speed”#3 #Let Me Feel Your Power” のパワフルな流れに狂ったようにヘッドバングし、#4 “Red Star Falling” の哀愁のドラマに酔いしれ、#5 “I’ve Got to Rock (To Stay Alive)”, #7 “Going Nowhere Fast” での往年オールドスクール・リフに悶え、エンディングの集大成的な大曲 #10 “Ashes to Ashes” に耽溺。 そしてボーナスの #12 “747 (Strangers in the Night)” (新録版) で余韻に浸る・・・あぁ、メタラーで本当によかった。(感涙)

歳を重ねる毎にエネルギーを増してゆく Biff Byford (vo) のヴォーカルの説得力の高さもヤヴァイが、本作から復帰した Nigel Glockler (dr) のにわかに本人のプレイとは信じ難い(失礼/笑)豪腕なメタル・ドラミングにも驚かされる。

 (Dec, 10, 2007)

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SPHERIC UNIVERSE EXPERIENCE 82
Anima (2007)

フランス産プログレッシヴ・メタル・バンド SPHERIC UNIVERSE EXPERIENCE の2ndアルバム。

卓越した技量をこれでもかと闘わせまくってドラマ性高くメロディを綴る初期 DREAM THEATER をルーツとする音像は、完成度の高さに驚かされたデビュー作と同様に隙のない密度を誇っている。

ハイトーン時の微妙な苦しさが良い意味でエモーショナルな明確ヴォーカルのクリアな歌物感、そして熟達した演奏陣が余裕たっぷりに繰り出すダークな超絶スリルは、既に一級品の佇まいなんだけど、非常に器用なだけに色々と詰め込んでしまいがちな傾向があるため、多くの楽曲で輪郭がボケ気味なことがやや惜しい感じ。 ま、それも贅沢っちゃあ贅沢なレベルなんだけど。

各所で話題になってる #8 “Heal My Pain” で聞ける日本語のセリフは、発音がネイティヴなせいか変な文章の割には(苦笑)特に違和感なかったなぁ。
 (Dec, 10, 2007)

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STAN BUSH 93
In This Life (2007)

アメリカのベテラン・シンガー/ソングライター Stan Bush (vo) のソロ名義のスタジオ・アルバムとしては10作目となる新作。

アトランタ・オリンピックや映画 “Transformers”、果ては我が国の柏レイソル(笑)にまでと、多種多様なクライアントに楽曲/歌唱を提供する彼が本作で繰り広げるのは、いい意味での「産業ロック」ド真ん中な哀愁メロディアス・ハードの理想系。

程よくゴージャスに洗練された楽曲は、オープニングのドラマティックな叙情ハード・ロック #1 “I’ll Never Fall” からラストの超感動的なバラード #11 “Southern Rain” に至るまで一切の捨て曲なし。 特に次々に飛び出すマイナー・キーの佳曲の絶品っぷりは、間違いなく藤木@Burrn!はガッツポーズで失禁&脱糞したに違いないと確信させるほどだ。(笑)

Stan が轟かすプロフェッショナルな熱唱の素晴らしさもさることながら、バックを支えるプロフェッショナルな演奏陣のプレイも他のFrontiers作品とは一線を画すクオリティで、そこかしこで思わず拳を握り締めるエモーショナルな見せ場が登場するのも非常に強い。

夕暮れドライヴ時に必携の新たなマスターピースとして認定デス。

 (Dec, 11, 2007)

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SVARTSOT 78
Ravnenes Saga (2007)

デンマーク産ヴァイキング/フォーク・メタル・バンド SVARTSOT の1stフルレンス・アルバム。

武装済みの渋系男前メンバー6人が奏でるのは、KORPIKLAANI のフォーキーな祭事色とRUNNING WILD の勇壮な明快ドライヴとを融合させた、堅実なエッジのヴァイキング/フォーク・メタル。

音圧たっぷりにカッチリとまとまった剛健リフと哀愁のテーマ・メロディを紡ぐフルートのアイリッシュな調べがタッグを組み、漢臭いグロウルが神話の世界を綴るサウンドは、Jacob Hansen のプロデュースが功を奏したクリアなクオリティに包まれている・・・のは確かなんだけど、うーん、ちょっと地味めかな。。

意外に垢抜けた雰囲気の良さを発しているパッケージングの印象が非常に良いだけに、全編を覆うその地味さはちょっと残念。 その地味ぃな淡白さこそがイイ感じにPaganな雰囲気を生んでいるだよね・・・とポジティヴな解釈を試みて続けてはいますが。(苦笑)
 (Dec, 04, 2007)

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SYRACH 84
Days of Wrath (2007)

ノルウェー第2の都市ベルゲンで90年代初頭から活動するドゥーム/デス・メタル・バンド SYRACH の約10年振りとなる2ndアルバム from Napalm。

ツイン・ギター主体の原始的なアンサンブルで構築されたそのドゥーミィな音像は、黎明期の欧州の暗黒メタル群を染めていたプリミティヴな生々しさが非常に特徴的。 初期の MY DYING BRIDE, CATHEDRAL に通ずる英国的なストーン感とともに、「早い BLACK SABBATH」とも「遅い IRON MAIDEN」とも言える (笑) 適度なN.W.O.B.H.M.的ドライヴ感の心地良さにも驚かされる。

ゲストの Silje Wergeland 嬢 (vo/OCTAVIA SPERATI) による魅惑の女声パートが見事に演出するダークなゴシック・カラーの存在にも思わず笑みがこぼれるね。

他に、Grutle Kjellson (vo/ENSLAVED) もゲスト参加。

 (Dec, 27, 2007)

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TARJA TURUNEN 91
My Winter Storm (2007)

メタル大国フィンランドが誇る国民的シンフォニック・メタル・バンド NIGHTWISH を解雇されたシンガー Tarja Turunen のソロ第2弾。 昨年リリースされた “Henkays Ikuisuudesta” は企画物のクリスマス・アルバムだったため、実質的には本作をソロ・キャリアのスタートと見るのが妥当だろう。

ここには、NIGHTWISH が失ってしまったものが全てある。 神々しさを漂わせる気高い神秘性、そしてそれに誘われ粉雪舞う神秘の魔森に吸い込まれてしまうかのダーク・ファンタジックな浮世離れ感は、稀代のソプラノ・メタル・シンガー Tarja だからこそ発することができるスペシャルなアトモスフィアだ。

復活の狼煙としての役割を完璧に果たすロマンティックなオープニング・チューン #2 “I Walk Alone”、メランコリック・シンフォ・ゴシックの高揚感に満ちた #8 “Die Alive”、あまりの違和感の無さに驚かされる ALICE COOPER の名曲カヴァー #12 “Poison” らのメタル・カラーな楽曲を適所に配置するも、全体を覆うまるで絵本の世界のような静謐なファンタジー色は、キャンドルの灯る厳冬の夜に超ドハマり。

演奏パートの無難なセッション臭さが生む音楽的な物足りなさが全くないかと言えば嘘になるけど、逆にそのあたりの「もっと行ける感」が今後に一層の期待を募らせるデス。

 (Dec, 08, 2007)

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THE CODEX 72
The Codex (2007)

スウェーデンのギター・ウィザード Magnus Karlsson (g,key/STARBREAKER, ALLEN/LANDE, LAST TRIBE, ex-MIDNIGHT SUN) が Mark Boals (vo/ex-YNGWIE MALMSTEEN, RING OF FIRE, etc.) をパートナーとしてフィーチュアする新たなプロジェクト THE CODEX のデビュー・アルバム。

稀代の名ハイトーン・シンガー Mark Boals 参加という大きなトピック、美麗なアートワーク、そして実際に冒頭から流れ出すシンフォニックなイントロに気分は大きく高揚するが・・・結論から言えば、やっぱりいつものバンド・ケミストリー薄めの Magnus Karlsson ワールドでスた。

欧風メタルとメロハーの中間の道筋を程よい技巧を持って進むキャッチーな楽曲は確かに良~く出来てはいるんだけど、クラス中でそこそこ優秀なんだけど決して目立たない生徒のような微妙な中途半端さが支配的。 今回はヅラ装着を諦めて(汗)バンダナ/ヒゲ/グラサンで武装してみた Mark Boals も、それなりには歌えてはいるんだけど、かつての悶える程の神通力は感じられず。

ちなみに、MagnusMark 以外のメンツは、Linus Abrahamson (b/ex-NOCTURNAL ALLIANCE) と Daniel Flores (dr/MIND’S EYE)。

 (Dec, 26, 2007)

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TWINSPIRITS 82
The Music that will Heal the World (2007)

EMPTY TREMOR, GENIUS A ROCK OPERA, KHYMERA などを主宰してきたイタリアン人マルチプレーヤ Daniele Liverani (key) が新たなに発足させたプログレッシヴ・メタル・バンド TWINSPIRITS のデビュー・アルバム。

デンマーク人シンガー Soren ‘Nico’ Adamsen (vo/ARTILLERY, CRYSTAL EYES, ex-STARRATS, MALADAPTIVE) 以外は前述のバンド/プロジェクトに関連する母国イタリアのミュージシャンを召集して展開するのは、余裕のプレイアビリティが生む技巧的グルーヴが心地良い、骨太な大人のテクニカル・ロック。 7分超の曲が大半を占める(そのうち2曲は10分超)全70分の大作志向で、歌物プログレ・ハードからアグレッシヴな現代プログレ・メタルそしてブルージーなバラードまで幅広いアプローチで迫る楽曲群は、どこか RUSH を思い出させるようなダイナミックな繊細さと DEEP PURPLE/LED ZEPPELIN をルーツとするクラシックなハードさから漂う80’s風味がイイ感じ。

今回、Daniele は全体をプロデュースしつつもプレイ的には控えめな鍵盤パートで脇役に徹し、主役には 若きギタリスト Tommy Ermolli を大きくフィーチュア。 KHYMERA に参加した当時は14歳だった彼は現在もまだ19歳(!)。 現在進行形でテクニカルかつエモーショナルに成長を続ける彼の、10代らしからぬ老練な激テクっぷりは驚愕の一言だ。

惜しむらくは、シンガー Soren ‘Nico’ Adamsen の歌唱の華のなさ。 メロディックにもパワフルにも歌える器用なシンガーなんだろうけど・・・この中途半端さはチョイとシンドイな。

 (Dec, 19, 2007)

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VARIOUS ARTISTS 76
Butchering the Beatles: A Headbashing Tribute (2006)

Bob Kulick が仕掛けるヘヴィ・メタル/ハード・ロック人脈による THE BEATLES のカヴァー/トリビュート・アルバム。

“Yesterday and Today” のオリジナル・ジャケ(ブッチャー・カヴァー) をパロったアートワークが示すとおりのラウドな破壊っぷりは笑えるが、まぁ特に THE BEATLES への愛情とかを封じ込めるでもなく、Bob に呼ばれて既知の曲を綿密なリハも無くサクッとプレイしました・・・って感じ。 ま、こっち側も特に THE BEATLES への思い入れなんぞは無かったりするので、全っ然無問題。(苦笑)

ネタ作品として、脳内に刷り込まれてる原曲ガイドを参照しながら、参加メンバーの個性的なキャラクタを生かした外しっぷりを楽しむだけで、十分にモトは取れるかと。 特に Yngwie!!(笑)

以下、備忘録として各曲のクレジットを。(CDJournal.com より転載)

1. Hey Bulldog
Alice Cooper (vo), Steve Vai (g), Duff McKagen (b/VELVET REVOLVER, GUNS N ROSES), Mikkey Dee (dr/MOTORHEAD)

2. Back in the USSR
Lemmy Kilmister (vo,b/MOTORHEAD), John5 (g/MARILYN MANSON, ROB ZOMBIE), Eric Singer (dr/KISS, ALICE COOPER)

3. Lucy in the Sky with Diamonds
Geoff Tate (vo/QUEENSRYCHE), Michael Wilton (g/QUEENSRYCHE), Craig Goldy (g/DIO), Rudy Sarzo (b/DIO), Simon Wright (dr/DIO) Scott Warren (key/DIO)

4. Tomorrow Never Knows
Billy Idol (vo), Steve Stevens (g/BILLY IDOL), BLASKO (b/OZZY OSBOURNE), Brian Tichy (dr/BILLY IDOL)

5. Magical Mystery Tour
Jeff Scott Soto (vo/YNGWIE MALMSTEEN / SOUL SIRKUS), Yngwie Malmsteen (g/RISING FORCE, ALCATRAZZ), Bob Kulick (g/MEAT LOAF, PAUL STANLEY BAND), Jeff Pilson (b/DOKKEN, FOREIGNER), Frankie Banali (dr/W.A.S.P., QUIET RIOT)

6. Revolution
Billy Gibbons (vo,g/ZZ TOP), Vivian Campbell (g/DEF LEPPARD), Mike Porcaro (b/TOTO), Gregg Bisonnette (dr/DAVID LEE ROTH, RINGO STARR BAND), Joseph Fazzio (dr/SUPERJOINT RITUAL)

7. Day Tripper
Jack Blades (vo/NIGHT RANGER, DAMN YANKEES), Tommy Shaw (vo/STYX, DAMN YANKEES), Doug Aldrich (g/WHITESNAKE, DIO), Marco Mendoza (b/WHITESNAKE, THIN LIZZY) Virgil Donati (dr/STEVE VAI, SOUL SIRKUS, PLANET X)

8. I Feel Fine
John Bush (vo/ANTHRAX), Stephen Carpenter (g/DEFTONES), Mike Inez (b/OZZY OSBOURNE, ALICE IN CHAINS), John Tempesta (dr/THE CULT, TESTAMENT)

9. Taxman
Doug Pinnick (vo/KINGS X), Steve Lukather (g/TOTO), Tony Levin (b/JOHN LENNON, PETER GABRIEL), Steve Ferrone (dr/ERIC CLAPTON, TOM PETTY)

10. I Saw Her Standing There
John Corabi (vo/MOTLEY CRUE), Phil Campbell (g/MOTORHEAD), C.C. Deville (g/POISON), Chris Chaney (b/JANE’S ADDICTION), Kenny Aronoff (dr/SMASHING PUMPKINS, JON BON JOVI)

11. Hey Jude
Tim ‘Ripper’ Owens (vo/JUDAS PRIEST, ICED EARTH), George Lynch (g/DOKKEN, LYNCH MOB), Bob Kulick (g/MEAT LOAF, PAUL STANLEY BAND), Tim Bogert (b/VANILLA FUDGE / BECK / BOGERT & APPICE), Chris Slade (dr/AC/DC)

12. Drive My Car
Kip Winger (vo/WINGER), Bruce Kulick (g/KISS, GRAND FUNK), Tony Franklin (b/THE FIRM, WHITESNAKE), Aynsley Dunbar (dr/WHITESNAKE, JOURNEY)

 (Dec, 17, 2007)

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WITCHCRAFT 82
The Alchemist (2007)

スウェーデン産ドゥーム/ヘヴィ・ロック・バンド WITCHCRAFT の3rdアルバム。

60~70年代のアナログな空気感を上手く再現したナチュラルに歪んだプロダクションで奏でられるのは、BLACK SABBATH 風味のスローな魔術的原始グルーヴを持ち合わせた、ヴィンテージなサイケデリック・ヘヴィ/ハード・ロック。 端々に香る英国トラッド/フォーク風味のプログレッシヴ色も美味しい。

ここまで見事に当時っぽいっと、どんな最新テクノロジーを使ったんだ!? 逆に超ハイテク・バンドなんじゃねーの!? (笑) とか変な勘ぐりが頭を過ぎるね。(バカ)

 (Dec, 25, 2007)

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