4月2008
ALESTORM 89
Captain Morgan’s Revenge (2008)

「出航だァーーーーーッ! 帆を上げろーーーーーーーーッ!!」
タイトル・トラック #2 “Captain Morgan’s Revenge” のイントロを聴く度に、つい全力でそう叫んでしまう。(笑)

英国スコットランドから登場した“パイレーツ・メタル・バンド”ALESTORM は、TURISAS の劇的なシンフォ・ヴァイキング・テイストと KORPIKLAANI のダンサブル(?笑)な陽気さを上手く併せ持ちつつ、根底に広がる明快なパワー・メタル色と舵を取る船長 Christopher Bowes (vo, key, whistle) のダミ声歌唱が“元祖海賊メタラー”RUNNING WILD の雰囲気を呼び込むそのサウンドがとにかく痛快。

メンバー・ショットのバカっぽさ(褒めてますw)をはじめとするイメージ戦略も含めて、荒くれ海賊共のドキュメントというよりは、酒場でクダを巻く自称海賊の誇張満載のホラ話系の享楽的なノリを強く感じさせる中、端々にしっかりと滲むシリアスな勇壮味と何気に強いスコティッシュ/アイリッシュ/ブリティッシュな香りにはメッチャ心惹かれるデスよ。

この ALESTORM、早速今年の Wacken Open Air に参加が決定しているので、夏にはその最前列で「出航だァーーーーーッ!」と叫んできますわ。(もちろん日本語で) ・・・ライヴはたぶんショボそうな雰囲気が漂ってるけど;

 (Apr, 11, 2008)

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AMBERIAN DAWN 87
River of Tuoni (2008)

女性シンガー Heidi Parviainen 嬢をフィーチュアしたフィンランドのシンフォニック・メタル・バンド AMBERIAN DAWN のデビュー・アルバム。

Heidi 嬢のやや頼りなげなソプラノが神秘的な効果を生みながら舞うドラマティックな楽曲は、初期 NIGHTWISH, EPICA らの影響下にある、メロディック・メタルの中にゴシカルな繊細さを織り込んだ風合い。 しっかりした整合感の中、テーマに据えた祖国の叙事詩「Kalevala」のカラーに沿うべく、仄かな民族色がファンタジック&クラシカルに溶け合う様は実に劇的だ。

特筆すべきは、中心人物がかのネオ=クラシカル・メタル・バンド VIRTUOCITY の元メンバー Tuomas Sepp?l? (g, key) だということに由来するのであろうネオ=クラシカル度の強さで、ギター・パートはもちろん全体から漂う様式色は、フィンランドらしい淡白なものでありながらも、その絵筆に滲む透明感溢れる哀愁の北欧叙情味は非常に魅力的。

ちなみに、本作のレコーディング・ドラマーは、現 NOTHERHeikki Saari (ex-VIRTUOCITY)。

 (Apr, 18, 2008)

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DOMINICI 88
O3 A Trilogy Part 3 (2008)

初期 DREAM THEATER のシンガー Charlie Dominici のリーダー・バンド DOMINICI の3rdアルバム。

デビュー作から続く三部作の完結編とのことだけど、特に大仰に大団円を形成することもなく、ただただ前作譲りの「超A級 DREAM THEATER タイプ(ご本人登場)」(笑) な佳曲群を連発する様には、やはりこの頬は緩みまくり。

Charlie の「アノ声」に思わずワショーイ!!とテンションがうなぎ上りしちゃうのはもちろん、前作に引き続きバックを務めるイタリアのプログレッシヴ・メタル・バンド SOLIDVISION のメンバー達のプレイアビリティの高さは、今回も感動モノ。 特に、超絶技巧のスリルに流麗な開放感を絡める Brian Maillard (g) と、Kevin Moore (key/CHROMA KEY, OSI, ex-DREAM THEATER) を彷彿させる絶妙なトーンを生み出している Americo Rigoldi (key) の上ものコンビが彩色する亜空間の美しさは絶品だ。

う~ん、今年の LOUDPARK とか来ないかね? 「ドミ西ワショーイ!!」コールが玉アリに響き渡る・・・って想像しただけでチョー震えるんだけど!www
 (Apr, 24, 2008)

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FIREWIND 83
The Premonition (2008)

ギター・ヒーロー Gus G. (ex-DREAM EVIL, MYSTIC PROPHECY) 率いるギリシャのヘヴィ・メタル・バンド FIREWIND の5thアルバム。

前作ではシンガーに Apollo Papathanasio (vo/EVIL MASQUERADE, GARDENIAN, SANDALINAS, ex-TIME REQUIEM, FAITH TABOO) を迎えて大きな飛躍を遂げることに成功したが、同じ体制で挑む本作も、ガッツィーなパワーとキャッチーなメロディが質高く結合したバンドの更なる前進を伝える好盤となった。 ・・・のは確かなんだけど、全体的な空気感がその前作に非常に似ていること、そしてありがちなパターンの楽曲が並ぶ全体の流れの平坦さから(前作での Tara Teresa 嬢 (♀vo) によるアクセントは良かった…)、突き抜け感のイマイチ希薄な地味めの印象もアリ。

Gus G. のエモーショナルな泣き系プレイは相変わらず美味しいし、それを従えて熱く迸る Apollo の歌唱も実に見事。 さらにマルチ・タレントなイケメン Bob Katsionis (key,g/ex-NIGHTFALL, IMAGINERY, SEPTIC FLESH, CASUS BELLI, etc.) や Mark Cross (dr/WINTERS BANE, ex-METALIUM, HELLOWEEN, NIGHTFALL) もスター・プレイヤー的な存在感を放っており、役者としては申し分なく揃ってるハズなのだが・・・。 やっぱそのあたりは Gus G. の作曲能力が(ry

アヴェレージは軽くクリアしつつも、どこか物足りなさが残る・・・それでも Gus G. の悶絶プレイ聴きたさに、ついついリピートしてしまう・・・そんな一枚。
 (Apr, 24, 2008)

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GLORY OPERA 80
Equilibrium (2007)

ブラジル産メロディック・パワー・メタル・バンド GLORY OPERA の2ndアルバム。

流麗な旋律美をシンフォニックに疾走させる初期 ANGRA の影響下にあるスタイルをベースにしているが、最も耳を惹くのは演奏陣の異常な巧さをフィーチュアした無駄に超テクニカル(笑)なプログレ・マインドと、鳥さんの囀りをはじめとする南米の自然色豊かなSEが齎す“アマゾン・メタル”な彩り。

頻発するその強引極まりない展開美に起因する濃密なカタルシスは相変わらずだけど、25分もの長さを誇る大曲 #6 “Drowning into Madness” を含む全11曲76分は通して聴くにはちょっと長すぎで、一聴したインパクトは2002年のデビュー作 “Rising Moanga” に一歩譲るかなぁ。。

ま、「バンドの宝」の超絶ドラマー Helmut Quacken (dr) による終始チンチンしまくりなライド捌きが最も印象的ってのは変わらずなので、それ目当てであれば(笑)これはこれでヨシかと。 でもこれ、絶対ライドだけ後でオーバーダヴしてるよね?(嘘)

 (Apr, 18, 2008)

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HEIDEVOLK 86
Walhalla Wacht (2008)

オランダのフォーク・メタル・バンド HEIDEVOLK が Napalm とサインしてリリースした2ndアルバム。

同郷のバトル・メタル・バンド THRONAR のメンバーや女性ヴァイオリニスト(ゲスト?)を擁する7人組は、見た目も出音も「普段は農民なんだけど何故か戦わせてみても超強ェー!(@o@;)」 みたいな(笑)剛健な田舎臭さが印象的。

OTYGMETSAT?LL に通じるシケシケな牧歌的メタルがベースなんだけど、二人の男性シンガーが暑苦しく朗々とデュエットする「男男ツイン・ヴォーカル」wwwと、山頂から野に♪ぽぉ~~~~~~・・・と響く角笛の音色という強力な特徴が、地味な構造の楽曲の中で大きなインパクトを形成する様の面白さが超マイブーム中☆

ダメっぽいんだけど刺激たっぷり・・・っちゅー「不器用な漢の料理」的な中毒性がたまらん一枚デス。

 (Apr, 11, 2008)

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