2月2009
SAXON 89
Into the Labyrinth (2009)

ブリティッシュ・トラディショナル・メタルの誇り、SAXON の18thアルバム。

主戦場・欧州における堂々たる君臨っぷりとは裏腹に「化石バンド」的な認識が長く続いていた我が国での状況は、傑作 “The Inner Sanctum” の充実度とそれをフォローする26年振り再来日となった2007年秋の LOUDPARK 公演&昨春の単独来日公演の成功によって、かなり好転してきたような。

そしてこの新作もまた、そんな良好なストリームをさらに後押しすること必至の好盤となった。 ブリティッシュ・ハードの堅牢な伝統美とヨーロピアン・メタルのエピカルなドラマティカを両有する “Lionheart”“The Inner Sanctum” の流れを汲む作風ながら、タフなツアーからのフィードバックとも思えるライヴ的なロック・エナジーをガッツリと封入。

若々しいアグレッションが弾ける #1 “Battalions of Steel”, #3 “Demon Sweeney Todd”, #5 “Valley of the Kings” らのメロディック・パワー・メタル・チューンズに心躍らされると同時に、#2 “Live to Rock” に代表されるタテノリ Metal’n'Roll な楽曲から溢れ出るシンプルな高揚感も実に魅力的に響いてくる。

Peter “Biff” Byford (vo) の威風堂々たる熱唱が発する重鎮オーラにたじろぐのはもちろん、Doug Scarratt & Paul Quinn のギター・チームによるパッショネイトな手練の味わいも超美味。 成熟と挑戦が共闘する快作だ。

 (Feb, 17, 2009)

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