AMORPHIS 92
Skyforger (2009)

フィニッシュ・フォーク/メランコリック・メタルの雄 AMORPHIS の9thアルバム。

リリースに先駆けて発表されていた問答無用の最強美麗ジャケに最高潮まで高まりきっていた期待に、この新作は完全に応えてくれた。 Tomi Joutsen (vo) をフロントマンに据えて衝撃的な再生を果たした傑作 “Eclipse” に続く前作 “Silent Waters” は“継続性”に主眼を置いたかの安定感が物足りなさを生んでいたが、本作では再び冒険心を取り戻したかのように持ち前の民族的旋律美を研ぎ澄まし、その慟哭のメランコリカは何人も到達し得ない極上の域に達している。

オープニング・チューン #1 “Sampo” 冒頭でのピアノの荒涼たる打鍵が “Tales From the Thousand Lakes” の世界を想起させるなど、バンドの歴史を総括するように初期の暗黒美や中期のモダンな北欧グルーヴをはじめ全ての時代のカラーを巧く採り入れている様が特徴的な本作の集大成的作風は、ここ数作テーマに据え続けている祖国の民族叙事詩“Kalevala”の世界観に最もマッチしているようだ。

必殺のリーダー・トラック #2 “Silver Bride”、程よい疾走感が発する意外な爽やかさが心地良い #4 “Sky is Mine”、凍土を揺るがすヘヴィ・チューン #5 “Majestic Beast”、泣き泣きの北欧ギター・ソロに悶える #9 “Course of Fate”、そして初期の姿が目に浮かぶ死の咆哮を孕みながらプログレッシヴかつフォーキーにドラマを綴る終曲 #10 “From Earth I Rose” らに代表される本編の曲々の充実に加え、日本盤ボーナス・トラックの2曲までもが名曲レベルなのがポイント高すぎ。 いや~マヂ痺れるス!

 (Jun, 30, 2009)

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