MAGNUM 87
Into the Valley of the Moon King (2009)

英国が誇るベテラン・プログレッシブ/ハード・ロック・バンド MAGNUM の15thアルバム。

その字面だけでそそられるファンタジックなアルバム・タイトル、そしてそれに連動した Rodney Matthews の手によるアート・ワークを目にした瞬間に即レジに持っていってしまったが(苦笑)、中身の方もその衝動に十分に応える味わいが充満していた。(嬉)

近作の流れを汲む肩肘張らないリラックスした空気感を漂わせる淡白な造りながら、Bob Catley (vo) が唯一無二の燻し銀哀愁ヴォイスで歌い上げるメロディの質は、彼らの古典で聴けるそれにかなり近い雰囲気。 イントロに続く #2 “Cry to Yourself” や中盤でハイライトを形成する #5 “The Moonking”, #6 “No One Knows His Name” といった曲中で風景的にドラマを滲ませる重厚な哀感の前には、思わず涙腺がうるうると震え出してしまう。

全編を包む、まさに“ブリティッシュ・ロック”な落ち着きがタマランですな~。
 (Oct, 28, 2009)

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