1月2010
ENSIFERUM 90
From Afar (2009)

フィンランド産シンフォニック・ヴァイキング・メタル・バンド ENSIFERUM の4thアルバム。

残念ながら脱退してしまった我らが Meiju Enho タン (key) の後任に就いた嬢キーボーダー Emmi Silvennoinen タン (EXSECRATUS) が十分可愛いながらもやはり Meiju タン の域には及ばずなのがやや惜しくも、イントロに続くタイトル・トラック #2 “From Afar” でいきなり炸裂する ENSIFERUM らしさ満点の勇壮なるキラキラ疾走のド外れた高揚感、そして続く #3 “Twilight Tavern” のクサメロ大爆発と中間部で女性ヴォーカルが漏らす憂いが震わすキラー・チューンっぷりに、そんなことはスッカリ忘れて早くも大満足。

今回まず驚かされるのが、これまでの作品とは異質の生々しいオーケストレーションのA級な上質さだ。 ともすれば“チープ”とさえ言えたこれまでのシンフォニー・パートが、それ故の良い意味でのクサさを発していただけに、この大きな音像の変化には当初戸惑いに近い違和感を感じたけど、繰り返し聴くうちに馴染んできた・・・どころか、そのオーガニックな空気感を孕んだ音圧が心地よくてタマランくなってきたり。

本作で参加2作目(MCD含めると3作目)となる Petri Lindroos (vo,g/NORTHER) の頼もしい小慣れっぷりはもちろん、Markus Toivonen (g,vo) と Sami Hinkka (b,vo/RAPTURE) コンビによるクリーン・ヴァイキング・ヴォーカルのフォーキーな味わいもバッチリ健在の、外さない一枚ですわやっぱ。

キャッチー(と言っても差し支えないよね?)な疾走曲の魅力ばかりでなく、共に11分を超える2曲で一対となる #4 “Heathen Throne”#9 “The Longest Journey (Heathen Throne Part II)” に溢れる重厚な情景美にも耳を奪われる。 イイっす!(悶)

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STATUS MINOR 89
Dialog (2009)

フィンランド産新鋭プログレッシヴ・メタル・バンド STATUS MINOR の1stフルレンス・アルバム。

高度な演奏技術と北欧出身ならではのクリアな叙情センスを武器にスリルとメロディと同率で折り重ねていくスタイルは CIRCUS MAXIMUS, SEVENTH WONDER らの新進北欧プログ・メタラーと同系だが、「良い曲」「良い歌」「良いプレイ」という当然の要素をシンプルに研ぎ澄ましたかのフックに溢れるその内容は、デビュー作にしていきなり前述のシーンリーダー達の列に乱入するかの充実度を見せている。

イントロ数秒でそのメロディの妙味に瞬殺される好オープニング・チューン #1 “Something More”、ナイーヴな情景美が冷ややかにプログレスする #3 “Stand and Think”、そして突如 DREAM THEATER 度を増しながら劇的に攻め立てる15分超の大作 #7 “Dialog” と、とにかく曲がいいのが◎ですな。

かなりの悶絶テクニシャン Sami Saarinen (g) をはじめ、スリリングなスピード・プレイからポンプ・ロック的な空間の広がりまで色彩豊かに描写するメンバー全員の豊かな表現力が、甘美に胸を焦がす“北欧メタル”のベクトルに向かっているのにビビッと来まくりな、魅惑の一枚ですわ。

何の根拠もないけど、次作は大変なことになってそうな予感・・。

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