4月2010
ALHAMBRA 82
Solitude (2010)

ジャパニーズ・プログレッシヴ・メタル・バンド ALHAMBRA の3rdアルバム。

冗長なイントロに続く、テクニカルなスリルを重ねに重ねる怒涛のスピード・チューン #2 “Earnest”、そして1st収録の名曲を現メンツで再録した #7 “Orion 2010″ の2曲は、ALHAMBRA に望む全てをその期待通りに詰め込んだ流石の求心力を誇ってるが、その他の曲がカナリしんどい。。

元々、Junko Sera (♀vo) の歌のおねいさん的唱法&応援ソング(笑)風希望的歌詞がメチャ苦手でありつつも、そんな(俺的)マイナス点を完全にカヴァーする楽曲・演奏の「本格味」に魅力を感じて来たが、本作ではそれらの部分にちょいと違和感が。 特に多くの曲で漂わせている歌謡的キャッチーさは、これまでも存在しつつも本作ではちょっと受け入れ難いと思えるレベルに。

全8曲40分、うち1曲は長めのイントロ(2分超)、1曲は前述の既発曲の再録(6分半弱)という“新作の本編”部分のヴォリューム感のなさも非常に残念だ。

・・・と不満タラタラなのにも関わらずこの満足度の数字↑をキープしちゃうのは、やっぱ前述の #2 “Earnest” のあまりの強力さと、全編で弾ける Toshihiro Kajihara (g) のナイスなネオ=クラシカル・プレイの美味しさのおかげかと。 いや〜イイです!(どっちやねんw)

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ANCIENT BARDS 88
The Alliance of the King (2010)

イタリア産エピック/シンフォニック・メタル・バンド ANCIENT BARDS のデビュー・アルバム。

キュートなぽちゃーり美女シンガー Sara Squadrani タソをツイン・ギター+キーボードが支えるこの若き6人組は同国の英雄 RHAPSODY OF FIRE に倣ったファンタジックなドラマティック・メタルを標榜しているのだが、これがデビュー作らしからぬクオリティの高さにクリビツテンギョウ!(古)

Sara 嬢の素朴な味わいの親しみやすい歌声(でも意外と上手かったりする?)が映えるゴージャス&クッサクサな楽曲は、DARK MOOR・・・というよりは声質的にかの FORGOTTEN TALES をより欧風に正常進化させたと思えるもの。 「クサメロ全部入り」な強力な疾走オープニング・チューン #2 “The Birth of Evil” に始まり、それに続く勇壮なテーマ旋律に震える悶絶三連ソング #3 “Four Magic Elements” からラストまで全編に亘って聴き手を釘付けにする大仰な緩急の絶妙なセンスの良さに唸らされるも、Hans Zimmer植松 伸夫 (!!) らの有能スコア・コンポーザからも大きな影響を受けていると聞いて大きく納得だ。 日本盤ボーナス・トラックとしてファイナルファンタジーVIIIのエンディング・テーマのカヴァー #11 “Eyes on Me” をセレクトしちゃうってのも真性ヲタっぽくていいねーw

そんな曲作りの巧みさに反して、ギター、キーボードに加えベースまでもが常にピロピロと弾きまくる様子には厨二病的な稚拙さ&過剰さを感じるも、それも馬鹿馬鹿しい熱さをもたらす一因としてここは好意的に捉えたいところ。 欲をいえばプレイにもうチョイ潤いが欲しいではあるけど、まぁこの手のバンドにそれを求めてもって・・・ことで。

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ASPERA 75
Ripples (2010)

ノルウェーのプログレッシヴ・メタル・バンド ASPERA のデビュー・アルバム。

初期 DREAM THEATER をメロディック&テクニカルなフォーカスで正しく継承する、CIRCUS MAXIMUS, SEVENTH WONDER らと同系の北欧メロディック・プロッグ・サウンドが身上。 高い技巧が映えるテクニカルなスリルと北欧産らしいクリアな旋律美をモダンなシェイプでパッケージした音像は、美しいアートワークともリンクするデビュー作らしからぬ品質の高さに唸らされる。

とはいえ、Robin Ognedal (g), Nickolas Main Henriksen (key) という上物陣の派手なフレージングをキーにして緩急豊かにドラマを紡ぐその絶妙な構築センスの高さとは裏腹に、楽曲/メロディそのものの印象はかなり薄め。 その主因はやっぱ、全編に“軽さ”を塗布してしまっているシンガー Atle Pettersen の粗く細い声かと。 もし Nils K. Rue (vo/PAGAN’S MIND) あたりが歌ってたらカナーリ悶えそうなんだが・・・。

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AVA INFERI 90
Blood of Bacchus (2009)

Rune “Blasphemer” Eriksen (g/AURA NOIR, ex-MAYHEM) 率いるポルトガル産ゴシック/ドゥーム・メタル・バンド AVA INFERI の3rdアルバム。

重く引き摺る漆黒の絶望に女性シンガー Carmen Simões 嬢の清らかな歌声を乗せた初期 THE 3RD AND THE MORTAL に通じるスタイルは前作を引継いでいるが、アダルトなテンションを垣間見せるクレバーなアンサンブルの「繊細でありながら大胆」という両極に広がる大きな進化が、バンドをこれまでより一段上のレベルに引き上げている印象だ。

前作よりも表現力を増した Carmen 嬢が柔らかな美声の合間に時折聴かせるエキセントリックな響きとアンビエントなアレンジの双方が呼び込む独特のシアトリカルな風合いも心地良く、淡々と進行するかと思いきや前述のアンサンブル力の高さを武器に予想を裏切るドラマティカを構築してくるそのセンスには息を呑むばかり。

暗黒に満ちた悲愴感の中で、各プレーヤーが絶妙な呼吸を持ってプログレッシヴに駆け引きする有機的なメロウネスが、なぜか初期 FATES WARNINGOPETH を共に(同率で)想起させるってのにもグッと来る。いや〜深夜のドゥーム酒の最高の肴ですな。

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DALRIADA 87
Arany Album (2009)

ハンガリーの6人組フォーク・メタル・バンド DALRIADA の5thアルバム。(改名前の ECHO OF DALRIADA 期から通算)

民謡色豊かなフルート/ヴァイオリンとスラヴィックなアクセントを刻むリズムをパワー・メタル・エッジでカッチリと纏めたその独特のサウンドは、母国ハンガリーの詩人 János Arany が記した叙事詩をテーマに据えたコンセプト大作となった本作で、さらに自信を深めたかの堂々たる装いに。

女性シンガー Laura Binder 嬢による朴訥な魅力を発する中域歌唱とフォーキーな音色/メロディがこれまでながらのナイスな辺境色を彩ってゆく中、今回はその民族フィーリングと適所でフィーチュアされる新加入の鍵盤奏者 Barnabás Ungár によるプログレッシブなキーボード・ワークのモダン(というほどでもないかw)な響きがコントラストを描く場面が非常に新鮮に映えている。

Laura Binder 嬢の特徴的な歌声を前面に出すと共に、それに絡む András Ficzek (g, ♂vo) による Hansi Kürsch (vo/BLIND GUARDIAN) 似の男声ヴォーカルがこれまでよりかなり巧くなったことで、男女デュエットのバランスが非常に良くなったことも◎。

ECHO OF DALRIADA 時代の好盤 “Jegbonto” には一歩及ばずながら、改名後の3作の中では最も好きな一枚になりそうだ。

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DREAM EVIL 79
In the Night (2010)

本作から Ritchie Rainbow (笑) なる源氏名を名乗る Fredrik Nordström (g) 率いるスウェディッシュ“純”ヘヴィ・メタル・バンド DREAM EVIL の5thアルバム。

至極真っ当な欧風トラディショナル・メロディック・メタルを重厚にプレイする姿はこれまでと全く不変。 そして、どの曲を取っても、聴き始めこそ真摯なメタル・カラーにググっと燃やされつつ聴き進めるほどに決め手に欠ける感が生まれてくるマァマァな出来っちゅーのも前作と同様。

が、これまで以上にメタル的存在感をUPさせているシンガー Nick Night こと Niklas Isfeldt (vo) の熱い歌唱と、優れた技巧的を持ちながら少々旨味に欠けていた前任ギタリスト Mark Black に変わる Dannee Demon こと Daniel Varghamne (g) の流麗なクラシカル・プレイの連続が、前作とは大きく異なる「リピートを誘う魅力」を生み出しているのは確か。

それだけに、前述のような妙な芸名への改名や、せっかくの好バラードにふざけた歌詞を乗せちゃったり (#8 “The Ballad”) する「ネタ・メタル的嘘っぽさ」の強化に、変に醒めさせられてしまうのが残念というかなんというか。 お前ら STEEL PANTHER になりたいんだっけ?って感じですわ。(でも、そうなのかもね〜。)

Gus G. (g) と Snowy Shaw (dr) がいた3rdまでの作品で満足し切れてるんで今後に大きな期待をしなくてもいいっちゃあいいんだけど、この「乗り切れない」状況はやっぱ少々惜しいよなぁ。

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GALNERYUS 85
Beginning of the Resurrection (2010)

脱退した YAMA-B (vo,g/AXBITES) の後任に 小野 正利 (vo/ex-FORT BRAGG) を迎えた新編成での初音源となる、配信限定3曲入りEP。

とりあえず、小野の天翔ける美麗ハイトーンが映えまくるベッタベタの疾走メロスピ・チューン “Destiny (Mv Mix)” に烈しく悶絶! 新たな出発に際しての名刺がわりの一曲として、十分にその効果を発揮していると言っていいだろう。 そこには初期に嬉しさを覚えた「日本発ネオ=クラシカル・シンフォニック・メタル」たるグローバルな視点は一切皆無だが、今後「非常にハイクオリティーなジャパメタ」として期待をかけていくには十分な出来の良さであることは確かだ。 ただ、せっかく泣きのフレーズを紡ぐもそれへの感情移入を阻む Syu (g) の安っぽいギターの音色だけは、できれば改善希望だなぁ。

さて、来たるフル・アルバム “Resurrection” はどうなるか!?

※ アニメのテーマ曲 “A Far-Off Distance (Rainbow Mix)”小野の芸能人時代のヒット曲のリメイク “You’re the Only… 2010″ は、まんまJ-POPな曲調的が興味の対象外ってことで。

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GANDILLION 65
The 4th Nightingale (2008)

オランダ産プログレッシヴ・ロック・バンド GANDILLION の約9年ぶりの2ndアルバム。 前作以来一切音沙汰なかったので勝手にもう消滅したかと思ってたら(というか存在自体忘れてた/汗)、まだ生きていたことに驚いてついつい買ってしまった。

この9年の間にギターとベースを除く3人のメンバーが入れ替わった影響がどうかはわからないが、メタル的欲求はグッと後退し、前作のキモでもあったドリーミング&ファンタジックな辺境プログレッシヴ・ロック的味わいをより本格化させている。 優美に鳴り響く柔らかなキーボードと新女性シンガー Astrid van Dissel 嬢のかなりの力量を感じさせる多彩な歌唱がリードする本作のたおやかなサウンドは、WHITE WILLOW, PAATOS ら北欧ネオ=プログレ陣と QUIDAM, TURQUOISE らの東欧ポンプ系の中間あたりに配置したくなるスタイルと言えるかな。

ただ、10分超の大曲2つを含む13曲が6章を綴る組曲構成というドラマティックな造り、前述の良好な辺境プログレ・テイスト、そして聴けば聴くほどにその上手さに惹き込まれて行く Astrid 嬢の圧倒的な歌唱力・・・とった非常に大きなプラス要素を持ちつつ、全体の印象は今ひとつ。 曲/演奏陣のプレイの双方の相当な薄味さが、「全体の雰囲気を楽しむ」という百歩譲った楽しみ方(苦笑)をも阻むレベルで・・・。 個人的には、前作で驚かされた超絶ドラマーの脱退がかなり痛いっぽいデス。

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IRON MASK 85
Shadow of the Red Baron (2009)

「ベルギーの Yngwie」こと Dushan Petrossi (g) 率いるネオ=クラシカル・パワー・メタル・バンドの約4年半ぶりとなる3rdアルバム。

Dushan の破綻を恐れぬファスト・プレイとシンガー Goetz “Valhalla jr” Mohr のパワフルな熱唱が音圧高く攻め込んでくるド暑ッ苦しい風体は嬉しいくらいに健在。 勇壮なスピード・ソングからキャッチーなミドル・チューンまで意外にも良質なバラエティを備えながらも楽曲は概ね凡庸なんだけど、冒頭を飾るタイトル・チューン #1 “Shadow of the Red Baron” だけは前作のハイライトたる名曲 “Holy War” に匹敵する破壊力を見せつけるキラー・チューン。 その1曲の存在だけでその後のアレっぷり(汗)が全て許せます。

Oliver Hartmann (vo) が #2 “Dreams” のリード・ヴォーカルとその他の曲のバックヴォーカルで、所属レーベル Lion Music のボス Lars Eric Mattsson (g) が #5 “Sahara” のギター・ソロでゲスト参加。

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MEAN STREAK 86
Metal Slave (2009)

スウェーデン産ピュア・メタル・バンド MEAN STREAK のデビュー作。

このところ大きな隆盛を見せている(のかな?)スウェディッシュ’80sリバイバル・メタルの一派に数えられるノスタルジーなスタイルではあるが、HAMMERFALLDREAM EVIL にも通じる硬質なスピード感を持ち合わせていたり Fredrik Nordström がクリアな好プロダクションに仕上げていることもあって、一連のそれ系バンド群の中では最も現代的な感触が強い部類に入るだろう。

その印象は、演奏力の高さからも同様に伺える。 特に Patrik Gardberg (g/ex-TORCHBEARER, DIVINEFIRE) によるリード・ギター・パートは普通に今風のテクニカルな悶絶ファスト・プレイの応酬だし!(嬉)

実はヴォーカルがまぁまぁ“並”な感じだったり曲自体もちょい惜しい感じに普通だったりするんだけど、全体の「メタルLove!」な雰囲気の心地好さと前述のギター・パートの美味しさのせいで、ふと気が付くとついリピートしてたりするんですわ・・・。

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ORPHANED LAND 91
The Never Ending Way of ORwarriOR (2010)

イスラエルが生んだ「辺境メタルの星」ORPHANED LAND の4thアルバム。

前作 “Mabool” がメタル史上に燦然と輝く大々傑作だっただけに、計り知れない程に大きな期待と「あそこまでのモノは多分無理だろう」という諦めが共に渦巻く状態でリリースの日を迎えたが、初聴した印象はそのどちらの感情にも当て嵌まるものだった。

終始多様な表情を見せ続けるオリジナリティ溢れるエスニック/オリエンタル・メタルが思慮深く佇むその軸足の位置に些かの変化もないが、Steven Wilson (PORCUPINE TREE) をプロデュースに迎えたという先入観抜きにも感じ取れる全編を覆うマイルドな洗練が、緩やかな“違和感”を沸き立たせる・・・が、その一方でやはり、ただ単に「メタルに民族音楽のフレーズを採り入れた」のではなく「歴史を語る民族音楽をメタリックに昇華させた」のだとの推理を生む本物のフォーク・マインドがプログレッシブに舞い踊る様の前には、悶え死ぬ寸前の至高の高揚感を得られるのもまた事実。 確かに、初期のエグいアクの強さは前作以上に減少したけど、メロウな旨味を生かした壮大なドラマ性がそれに十分に取って代わる魅力として全編を支配しているですよ。

また本作では、Yossi Sa’aron Sassi & Matti Svatitzki のギター・チームによるメロディック・プレイのフィーチュア度の非常な高さが耳を惹くのも嬉しく、#2 “From Broken Vessels”, #9 “Disciples of the Sacred Oath II” をはじめ多くの曲で聴ける泣っき泣きの名演はもちろん、大曲群の合間に挿入される小曲などで爪弾かれるアコースティック・ギターの妙味にも涙腺が緩む。

まぁただ 、“Mabool” という一つの「高すぎる基準」と比べてしまうと・・・やっぱ・・・ね。 もし “Mabool” の存在なしに本作が出てたら、確実に90点台後半なんだけどな。

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PERSEFONE 88
Shin-Ken (2009)

南欧の小国、アンドラ公国のプログレッシヴ・メロディック・デス・メタル・バンド PERSEFONE の3rdアルバム。

毎作々々濃密なテクニカル/プログレッシヴ大作で楽しませてくれる彼らが今回テーマとしてチョイスしたのは、なんと我が国「日本」。 本作は宮本武蔵の著した兵法書「五輪書」をモチーフに「侍の死生観」を描いており、音的にもそのコンセプトに沿うように随所に和風エッセンスを滲ませたものとなっている事に大きく興味をそそられる。

基盤は、これまでと同様にテクニカル&プログレッシヴなスリルが極上のドラマティカを爆発させる、ヨーロピアンなメロディック・デス・メタル。 今回はその随所に日本的な音色/声/フレーズを織り交ぜて「和」の淡い色彩を付加しているのだが、それらの質感からはよくある「外国人が考える“和”に対するやや間違った印象」の影響を感じ取ることは皆無で、入念なリサーチと理解の存在を確信させるその極めて自然な融合っぷりには、驚き(と尊敬)を禁じ得ない。 そんな「和テイスト」が有効に機能した幽玄な情景美に漂う“OPETH 度”の高さも、本作の特色の一つだろう。

と色々書きつつ、やはり一番の聴き所は Carlos Lozano Quintanilla & Jordi Gorgues Mateu のギターチームによるネオ=クラシカルな悶絶高速プレイの応酬だ。 いや〜この嫌でも CACHOPHONY の名前を思い出させる怒涛の弾き倒し方、ホンット好みです♪ 今回は日本盤ボーナストラック #15 “Warrior” でついにその CACHOPHONY をカヴァー! 当然、全く違和感無し!(嬉)

・・・関係ないけど、もしフィンランド・フェスならぬ「アンドラ公国フェス」とかあったら、出演バンドってきっとこの PERSEFONE だけじゃんねw

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RECKLESS LOVE 79
Reckless Love (2010)

CRASHDÏET のシンガー Olli Herman が、それ以前に2001年から活動させていたフィンランド産ヘア・メタル・バンド RECKLESS LOVE を再始動させてデビュー・アルバムをリリース。

噂に違わぬ本格的LA/ヘア・メタルっぷりに、思わず笑顔がこぼれます。 が、全体的に脳天気なパーティ・チューンの割合が非常に高く、LAメタルに(ある意味欧風な)哀愁ハード・ロック的側面の魅力を求める身にとっては、事前にYOUTUBEでPreviewして激しく悶絶した #10 “Wild Touch”#6 “Romance” の2曲程度しか引っ掛からず・・・。orz

が、その2曲に限っては往年に本場で発信された数々の名曲群に比肩する殺傷力の高さを誇ってるので、LAメタルLoverでも哀愁系限定な方々は(ってソレもしかして俺だけかもしれんけどw)この2曲だけiTunesとかのDL販売でGETしても全然問題ないかと〜。

しかしなぁ、近年そういう曲単位での聴き方/買い方が一般的になってきてると思うと、しつこくアルバム単位でレビューしてるこのサイトの存在意義とかどうなの?馬鹿なの?死ぬの?って感じですな♪

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RHAPSODY OF FIRE 86
The Frozen Tears of Angels (2010)

イタリアが生んだファンタジック・メタルの至宝 RHAPSODY OF FIRE の7thアルバム。(”OF FIRE” が付く前から通算)

2003年に Joey DeMaio (b/MANOWAR) 主宰のレーベル Magic Circle に移籍して以降は作品・活動共に非常に低調な印象だったが、法的係争の末その Magic Circle から大手 Nuclear Blast へと居を移すことに成功。 本作はその長き不遇の時期の鬱憤を一気に晴らそうとせん意欲的な出来栄えとなった。

5th “Symphony of Enchanted Lands II -The Dark Secret-” で幕を開けたエピック・ストーリー「ダーク・シークレット・サーガ」の第三章を語る本作は、大仰なプロローグに続く #2 “Sea of Fate” をはじめ1st〜2ndでの感触に近いキャッチーな躍動感を込めた楽曲が連なる作風に。 オーケストラル・パートは壮麗でありながらあくまで引き立て役に留め、抑揚に満ちた歌メロの流れと劇的な展開の妙を武器に極上のカタルシスを呼び込んでいく手法は、まさに原点への立ち戻りを感じさせるものだ。

個々の楽曲を見ても、アグレッシヴなグリム・ヴォイスと壮麗なクワイアが戦う傑作オペラティック・メタル・チューン #4 “Reign of Terror”、エピカルな疾走感を星空に飛翔させる #6 “Raging Starfire”、そしてヒロイックなドラマティカの塊が容赦なく襲い来る #8 “On the Way to Ainor”・・・と、マンネリから脱したキャラ立ちの良い曲々が並んでいる様が、前2作とは比較にならない嬉しさを運んでくる。 また、Luca Turilli (g) のいつも通りの過剰な“ピロピロ”が、(相変わらずセンス的には極めてアレながら)今回は生々しいプロダクションと共に「ロックな勢い」の一助として立派に機能しているのも、オマケ的なプラス・ポイントとして挙げときたいデス。

まぁそんな風に極力ポジティヴに捉えつつも、やっぱりまだまだ「完全復活」には至らぬレベルというのが正直なところ・・・だけど、かつて一時代を築いたパイオニアたる威厳をいくらか取り戻すには十分な、非常に充実した内容の一枚だとは思う。 願わくば再来日を果たして、あの気が狂れんばかりの高揚感に包まれたショウをまた見せて欲しいよねぇ。

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W.E.T. 94
W.E.T. (2010)

Robert Säll (g/WORK OF ART), Erik Martensson (g,b,key/ECLIPSE), Jeff Scott Soto (vo/TALISMAN) という3人の強者が集まったFrontiers発メロハー・プロジェクト W.E.T. のデビュー・アルバム。

バンド名に込められたそれぞれの所属バンドの頭文字が語る通りの音とも言えるが、都会的なクリアネスに輝く快活なドライヴ感の中、瑞々しく弾ける清涼味とウェットな哀愁がタッグを組む極上のサウンドは、まさに「北欧メロハー化した JOURNEY」とも呼べるなんとも贅沢なもの。

稀代の実力派シンガー Jeff Scott Soto が近年の関連作品群の中では間違いなくベストな歌唱で放射するその魅力に改めて彼の凄み気付かされるのもさることながら、メイン・ソングライターとして極上の楽曲群をコントロールする Erik Martensson による、コンパクトにまとめながらも燃えたぎるパッションを放ちまくる“北欧ギター・プレイ”の数々がとにもかくにも胸を打つ。

夕暮れ時に聴く度になぜか自然と涙が零れてくる、素晴らしいプレイと素晴らしい楽曲に彩られた北欧メロハーの理想郷。傑作!

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