KNIGHT AREA 79
Realm of Shadows (2009)

オランダ産プログレッシヴ/ポンプ・ロック・バンド KNIGHT AREA の3rdアルバム。

1stの感想として書いた「GENESIS の寓話的な空気感、CAMEL の大人びた泣き、そして PENDRAGON のポンプな牧歌風味を KAYAK のキャッチーさで仕上げたかのよう」というスタイルは本作でも健在。 壮麗なシンセの波が穏やかな旋律を運ぶ傍ら、時折顔を出す緩めの変拍子パートがダークなスリルを彩ったりもする円熟の音像は実にダイナミックで、淡い泣きを伴った美メロがたおやかに広がる様にマターリと身を浸すという、心地好い「ユーロ叙情シンフォ・タイム」が楽しめる。

ただ、サウンドと雰囲気の良さ的には1stから随分とグレードアップしていると思えるものの(2ndは未聴)、個々の楽曲のフックに関しては随分と弱くなっちゃった印象。 ASIA 風味のキャッチーさを備えた #8 “A Million Lives” はイントロからしてビビッとくる佳曲なんだが・・・全体的にはちょっと“渋さ”が目立つかもなぁ。

それでもなお、オランダ産にもかかわらずなぜか全編で漂わせている“東欧っぽさ”は充分に魅力的ではあるんだけどね。

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