Archives [Full Details] - A / 365 Albums
Jacket A LOVE ENDS SUICIDE 49
In the Disaster (2006)

米カリフォルニア産の“ネオ=クラシカル・メタル=コア”A LOVE ENDS SUICIDE の1stアルバム。

かつての Shrapnel のバンドかと思わせるほどの超シュレッディーな弾きまくりは驚きと悦びを誘うが・・・ただそれだけ。 エッジに全く切れがないダルい演奏と単調な楽曲は、聴いててカナリ辛い。  (Dec, 15, 2006)


Jacket A.C.T 89
Today's Report (1999)
まんたろうくんオススメ。
確かにいいね。落ち着いた SHADOW GALLERY っつーか、テクニカルな VALENTINE っつーか、クライブ・ノーラン系の感触もある叙情派プログレハード。
ポリシンセの主旋律の切り込み方が NEW ENGLAND モロでなかなかイイ感じ。

Jacket A.C.T 83
Imaginary Friends (2001)
変幻自在の万華鏡的プログレッシヴ・ポンプを聴かせる A.C.T の 2nd は、前作以上にプリチーでファンタジックなドリーミング・サウンド。
ギター・リフやスリリングな各楽器のユニゾン&ハーモニーのドライヴがプログ・メタル的であったりする(そこがまたイイんだけどね)ものの、本筋は NEW ENGLAND, JELLYFISH, VALENSIA ら、QUEEN の洗礼を受けたひねくれポップ・アクト群の影響を血肉としたキャッチーなプログレッシヴ・ポップ。
あくまでもキャッチーな哀愁を忘れない繊細でリリカルなメロディと華麗なコーラスに彩られた目まぐるしくダイナミックに展開する楽曲は、前述のアーティストらの音楽に心酔するオレのツボをどーしたって突いちゃうんだな。ただし、やっぱ前作の方が断然好き。録音がちょいと軽めなのが惜しいしねぇ。

Jacket A.C.T 90
Last Epic (2003)
スウェディッシュ・プログレッシヴ・ポップ・バンド A.C.T の 3rd アルバム。
ポップ・ミュージックの楽しさ&明快さ、テクニカル・ロックのスリル、シンフォニック・ロックの優雅さ、A.O.R. のスムースな渋みという一見無茶な組み合わせの要素が奇跡的なバランスの良さで融合している・・・という、キラキラと輝きを放ちながらプリティに転がる万華鏡サウンドは本作でも健在。(嬉)
気負いのないソフトな歌唱が耳当たりの良いシンガー Herman Saming、優美でノスタルジックなキーボード・ワークを Jerry Sahlin、そしてナイーヴなフレージングにテクニカルな煌きも忘れないギタリスト/リーダー Ola Andersson らの熟達したメンツが「大人のテクニック」で聴かせる VALENTINE / VALENSIA, JELLYFISH らを髣髴させる QUEEN テイストの華麗でドラマティックな甘口ポップ・ロックのベースに DREAM THEATER 的な技巧派プログレのスリリングなアンサンブルをぶち込むという既に確率された感がある A.C.T 独特のスタイルを持つ楽曲群は、これまで以上に各曲の輪郭をはっきりと感じ取れる絶妙なアレンジメントも手伝って本作ではさらに進化を遂げた印象で、そのインパクトは名作だった 1st を凌駕するほど。
美旋律が軽快に広がるオープニングの #2 "Wailings from a Building"、彼らのドラマティックな魅力を凝縮した #4 "Torn by a Phrase: Garden"DREAM THEATER からの影響の高さが窺える #9 "A Loaded Situation: Surveying Room"、サビでの VALENTINE 風メロディが何度聴いてもグッと胸に来ちゃう #11 "The Cause" らの典型的 A.C.T スタイルの曲もさることながら、淡々と綴られる叙情がたまらん #5 "Ted's Ballad: Attic"、A.O.R. 風味のアダルトなソフト・ロック #7 "Wake Up: Apartment 122", #10 "The Observer" らのメロウ・サイドも超充実。
ここに挙げきれなかった曲もどれもフックに満ちた佳曲揃いで、滅多に登場することのないまさに「捨て曲なし」の一枚。いや〜、ホンマ、リラックスしながら適度な緊張に心地良く浸れる逸品ッスわコリャ。
あ、もしかしたら、オレが今は亡き IT BITES に望んでたのは、こーゆー音だったのかもな。。。  (Jan. 21, 2003)

Jacket A.C.T 89
Silence (2006)

スウェーデンの万華鏡プログレッシヴ・ハード・ポップ/ロック・バンド A.C.T の4thアルバム。

甘口なポップ・フィーリングにスリリングなテクニカル・リックを自然に織り込んだ IT BITES の正統な後継者たる超ガリ勉タイプのインテレクチュアル・ポンプは、メロディとリズムそしてそれを取り巻く全ての要素が場面ごとに密度を適切に調整しながらカラフルに色彩を変化させる一級品の佇まいが相変わらず素敵だ。

本作は、これまでの作品以上にセンシティヴなメランコリアが前面に出てくる場面が多い印象で、その哀感の女々しい泣きっぷりは聴いててゾクゾクするほどに魅力的。 超濃密ながら圧迫感皆無のバランスの取れた普遍的なクオリティの高さは、これが音楽という芸術の一つの完成形の姿だとも思わせる流石の一言。

9パート/20分を費やして描く一大組曲 #12〜#20 "Consequences (The Long One)" の存在も圧巻ながら、快活な中にさり気なく哀愁が跳ねるライト・チューン #4 "Out of Ideas" に心を奪われ中〜。  (Jul, 08, 2006)


Jacket ABATTOIR 79
The Only Safe Place (1986)
87年当時には珍しいメロディックなスラッシュ。

Jacket ABIGAIL WILLIAMS 90
In the Shadow of a Thousand Suns (2008)

米ニューヨークのシンフォニック・メロディック・ブラック・メタル・バンド ABIGAIL WILLIAMS の1stアルバム。

元々はメタルコアをプレイするバンドとして2006年に1枚EPをリリース。 その直後に解散し、今回は再結成してのフル・アルバム・リリースらしいんだけど・・・果たして彼らにいったい何があったのか、本作では Trym Torson (EMPEROR, ZYKLON, ex-ENSLAVED) が5曲でドラムを叩くなど、過去のメタルコア臭皆無な北欧シンフォ・ブラックへのなりきりっぷりがマヂで凄い。

大仰な壮麗オーケストレーションを纏った煉獄ブラストが荒れ狂うドラマティックな楽曲は、完ッ全に DIMMU BORGIR そのもの。 てゆーか、テクニカルなギター・ソロの存在と巨乳美女キーボーディスト Ashley "Ellyllon" Jurgemeyer タン(マヂ超可愛い!/惚)によるメッチャ耽美な哀しみのピアノ・ワーク、そしてそれらを生かした新人離れした緩急の妙と欧州的な悲愴感が、本家を凌ぐとさえ思える魅力を生み出しているのに驚かされる。 ラストの #10 "The Departure" は究極の慟哭がマヂ泣きを誘う名曲。

今後の米産ブラック・メタルの道筋を占うひとつのマイルストーンに成り得る力作かと!  (Dec, 28, 2008)


Jacket ABLAZE 73
Reaperbahn (2007)

スウェーデン産ヘヴィ・メタル・バンド ABLAZE のデビュー・アルバム。

オールドスクールなスラッシュ/パワー・メタルを基本としながら、そこにモダンなメロディック・デス・メタル的エナジーを注入したサウンドは、明快にメロディをなぞるヴォーカルの質感もあって、普遍的ヘヴィ・メタルの魅力アリ。

中心人物 Fredrik Jordanius (g/ex-RAISING FAITH) によるメロディックかつスリリングなギター・パートから、ソロイスト然とした良質のエゴが漂ってくる様も心地良い。  (Dec, 07, 2007)


Jacket ABSENCE (THE) 81
Riders of the Plague (2007)

米フロリダ州タンパ出身のメロディック・デス・メタル・バンド THE ABSENCE の2ndアルバム。

めろめろに泣きまくるテクニカルなギター・ワークをこれでもかとフィーチュアしたシャープなデスラッシュ・サウンドは否が応にも ARCH ENEMY の名を連想させるが、TESTAMENT のカヴァー #10 "Into the Pit" が超ハマっているように、本家の味わいにさらに大陸的な肉感がプラスされているのがこの THE ABSENCE の面白いところ。

なにより、米産には非常に珍しいメタルコア色皆無な純粋培養の北欧スタイル・・・ってことがベリーナイスDeath。  (Nov, 02, 2007)


Jacket ABSTRAKT ALGEBRA 89
Abstrakt Algebra (1995)
熱唱Vと様式Gが超美味しい、モダンなドゥームHM。

Jacket ACCEPT 91
Breaker (1981)
初期の超名盤。Gウルフ・ホフマンのリッチー魂が炸裂。
まだ高校にちゃんと通っていた(笑) OUTRAGE の安井に借りた、何枚かの LP の中にそれはあった。たしか、遊びのバンドで何かコピーしてやろうということになってたような・・? "Starlight"やったのかな? いまいち憶えていないがどうだったっけ>よしひろ
で、「戦慄の掟」。メッチャンコかっこいい邦題だ! 裏表紙のフライングVも何かを期待させるのに十分だ。そして耳に飛び込んできたのは・・・Udo の絶叫!
「何だ、この声!」と思うが先か、もう私は ACCEPT の虜になっていた。
所謂、ゴリゴリのパワーメタルながら「泣き」と「憂い」を強烈に発散するその独特のスタイルは当時としては革新的で、タイトルトラック"Breaker"は、哀愁を撒き散らしながら疾走するスピードメタルナンバーの究極の姿だと信じる。
また、心に染みるバラード"Breaking Up Again"や、キャッチーな哀愁 R & R "Midnight Highway" の中間部でのベーシスト Peter Baltez の歌声・・・。全てが素晴らしい!
これらの楽曲は、そこかしこに挿入されるクラシカルなフィーリングをほんのりと(これがいいのだ!!)醸し出す、対位法を用いたブリッジがアクセントとなって、得も言えぬ「あ゛~ッ!キタキターッ!」って感じのクライマックスを体験させてくれる。
本作と併せて、歴史的名曲"Fast as a Shark"や"Princess of the Dawn""Neon Nights"など、哀しくもドラマティックに展開する次作"Restress and Wild"も「最高傑作」と言っても文句はないだろう。
その後"Balls to the Wall"で全米を制覇することに成功した彼らは、"Metal Heart"でここ日本でも人気を確立、我々マニアが夢にまで見た来日公演を実現させてしまうのである。まさかアノ ACCEPT が来日するとは信じられなかった私のその時の狂乱ぶりは、今思い出すと赤面物。冗談抜きで、号泣しながら狂ったようにヘッドバンギングしまくったなぁ。

Jacket ACCEPT 97
Restless & Wild (1982)
誰が何といおうと最高傑作はこれ。すべてが名曲。FAST AS a SHARK!

Jacket ACCEPT 86
Balls to the Wall (1984)
アメリカでの出世作。これで世界的なバンドになった。

Jacket ACCEPT 95
Metal Heart (1985)
この一枚で日本でのメジャー化に成功した。官能のGソロがたっぷり。

Jacket ACCEPT 81
Russian Roulette (1986)
パワー・メタルの王者としてのまとまりを見せる。ちょっとスリルに欠ける。

Jacket ACCEPT 72
Eat the Heat (1989)
デヴィッド・リース参加のラストアルバム。全体的にはぼちぼち。

Jacket ACCEPT 80
Staying a Life Osaka 1985 (1990)
当時の興奮が伝わるが、実際に見て感じた感動に比べれば屁でもない。

Jacket ACCEPT 78
Objection Overruled (1993)
最結成したのはよいが、昔のスリリングさはもうない。

Jacket ACID REIGN 41
Obnoxious (1990)
ちょっとアンスラックスっぽい。つまらん。

Jacket ACT OF GOD 70
The Place of Worship (2005)

ロシアはモスクワのブラスフェミック・オペラティック・デス・メタル・バンド ACT OF GOD の 2nd アルバム。

爆裂するパワフルなブラストを壮麗なシンフォニーが支える激ブルータルなスタイルながら、そこに乗るのがデス・ヴォイスではなく女性シンガー Вика 嬢(カワユス!!)のオペラティックなソプラノ・ヴォイスだというのが面白い。

そんな、海外メディアで「ブルータルな NIGHTWISH」と評されているのが納得のユニークなサウンドは、クオリティもインパクトも十分以上のレベルに達してはいるんだけど、全体的にちょっと一本調子なのがタマに傷。。

MAYHEM のカヴァー #8 "Frozen Moon" はなかなかイイ感じ。  (Dec. 22, 2005)


Jacket AD 84
Compact Favorites (1988)
元カンサス、ケリー・リヴグレン率いるプログレッシブバンドの85~86年のベスト

Jacket AD VITAM AETERNAM 78
Abstract Senses (2004)

フランスの男女ヴォーカルを要する6人組ゴシック・メタル・バンド AD VITAM AETERNAM のデビュー・アルバム。

掻き鳴らされる豪胆なリフとメランコリックなピアノの上でエンジェリック・ソプラノ・ヴォイスが邪悪に咆哮する男声を纏いながら天空を舞う、今時珍しいまでの初期 THEATRE OF TRAGEDY タイプの由緒正しき王道耽美派ゴシック・メタル。

女性シンガー Celine de Kerliviou 嬢の美しいソプラノには素直にうっとりとした溜息が漏れるし、ギターと鍵盤がフレーズを刹那に交錯させる泣き泣きアンサンブルのセンスの良さにも見るべき所は少なくないんだけど、厳かなメランコリーをヘヴィに綴ったミディアム〜スロー中心の楽曲のメリハリ希薄な平坦な進行とB〜C級なプロダクションのせいで、気付いたら最後の曲になっちゃってるタイプ。。。 この手の例に漏れず、聴いてる最中はメッチャ心地よかったりするんだけどね。

ちなみに歌詞は、一曲を除いてすべてが英語。その「一曲」である #8 "Les Meandres De L'ame" でのフランス語の響きがなかなか美味しかったりするんで、次作では是非全曲フランス語でお願いします。  (Dec. 26, 2004)


Jacket ADA VADA 57
Just Another Story (1993)
北欧のほんとに普通のHR。

Jacket ADAGIO 94
Sanctus Ignis (2001)
フランス人ギタリスト Stephan Forte のプロジェクトであるこの ADAGIO は、ベース・プレーヤこそ彼の旧知の友人である Franck Hermany という人物が担当しているものの、その他はドラムに ELEGYDirk Bruinenberg、キーボードに MAJESTICRichard Anderson(!)そしてなんとシンガーには PINK CREAM 69David Readman(!!)っちゅー驚きの超スーパー・バンド。
主役である Stephan ForteYngwie Malmsteen の影響が濃くも「世界にはまだこんなのが隠れていたのか!」とまで思わせる他を圧倒する実力&センスの持ち主で、そのスリルと泣きに満ちたウォームかつテクニカルなプレイは絶品。
そんなネオ=クラシカル・マニアには美味し過ぎる彼のギター・プレイをふんだんに盛り込んだ楽曲は、シンフォニックでクラシカルな悶絶のプログレッシヴ・バロック・メタル。リフとバスドラムがユニゾンでシンクロする様子をはじめ、SYMPHONY X を引き合いに出すのは決して間違ってはいないが、そこは本作のもう一人の主役たるシンガーである彼・・・そう名人 David Readman の類稀なる魅力によって楽曲をググっと歌モノの世界に引き摺りこんでおり、多くのテクニカル・ギタリストの作品が陥りがちな、ともすれば自己満足なインストに無理やり歌を載せた印象っていうのは皆無だ。
しかしまぁ David Readman はやっぱりイイわ。最高。ポピュラーな魅力を持った巧いシンガーが、自分好みのスリリングな様式プログレッシヴ HM でその実力を弾けさせるのを聴くのはほんとに嬉しいね。"Panem et Circences" の超絶ハイトーンでの絶唱なんぞはチビりそうだよ。マジで。
ただ、そんな超気にいった嬉しい作品であるだけに、残念な面もいくつか目に付き出した。有機的なソロ・プレイでは Richard Anderson が彼らしさ全開で迫ってくるキーボード・パートだが、それ以外は主にプログラミングによって構築されており、特にシンフォニック・パートの奥行きの浅さが気になるなぁ。そして LED ZEPPELIN の名曲 "Immigrant Song" のカヴァー(インストにリ・アレンジ)もイマサン。(苦笑)

Jacket ADAGIO 97
Underworld (2003)
2001年、名盤 "Sanctus Ignis" で衝撃的なデビューを飾った、フレンチ・テクニカル・ギタリスト Stephan Forte 率いるネオ=クラシカル・プログレッシヴ・メタル・バンド ADAGIO の、超待望の 2nd アルバム。
前作で聴かれた「歌ものメロディック・メタル」なキャッチーさをやや後退させ、その代わりに壮麗極まりないシンフォニーと女声クワイアを大胆に増量した大仰に展開するクラシカル・プログレッシヴ・メタルは、SYMPHONY X 度が大幅にアップ。
とはいえ、StephanMarty Friedman にも通じるエスニックなフレージングを絡めた悶絶度激高のエモーショナルなテクニカル・ギター・ワークと、シンガー David Readman (PINK CREAM 69) のあまりにも超絶な歌唱のコンビネーションが載る独特の格調高さに満ちたこのサウンドは、紛れもなく「ADAGIO ならでは」なものだ。
とにかく、本作で聴ける構築美ったら・・・もう普通じゃないッスわ。もはや映画的ですらあるほどのスケールの大きさに包まれた全9曲70分超の本作を聴いて得ることができるのは、各プレーヤーの資質を生かしたスリリングなプレイに酔い痴れ、流れ出る美旋律が発散する抒情に顔を歪ませる・・・という至福極まりない贅沢な一時。
#1 "Next Profundis" からラストのボーナス・トラック #9 "Missa Aeterna" まですべての楽曲がハイライト・チューンたり得るクォリティに溢れているが、中でも #4 "From My Sleep ... to Someone Else" で同じフランスの耽美派シンフォ・ブラッカー ANOREXIA NERVOSA のシンガー RMS Hreidmarr の邪悪な咆哮と共に激しくブラストする(一瞬だけだけど)パートの冒険心、そしてマジで泣けるバラード #6 "Promisses"の圧倒的な情感には、マジ背筋がビリビリと震えたッスわ。
鍵盤魔人 Richard Anderson の後釜という難易度の高いポジションを任された新たな鍵盤奏者 Kevin Codfert は、これまで無名ながらテクニック/フィーリング的には前任者と比べて全く遜色なし。まぁフレーズに関しては大部分は Stephan 自身のアイデアだと思うんだけど、その Kevin の優雅なクラシカル・ピアノ・タッチは非常に大きくフィーチュアされていて、それが本作の色彩を決める一つの要因として大きな役割を果たしているのが素晴らしい。
ベースの Franck Hermanny の、超ファスト・プレイからフレットレス・ベースでのムーディなプレイまでこなす相当なテクニシャン振りがそこかしこで楽しめるのも嬉しいな。
最後に・・・あまりにも贅沢なんだけど、David Readman の歌唱だけは・・・ちょっとだけ、ホントにちょっとだけ惜しいかなぁ。今回は、用意されたドラマを描画するのに自己の表現をやや犠牲にした感のある「指示どおりに歌ってます」的な部分をたまに感じてしまったのね。パートによっては John West っぽかったり D.C. Cooper っぽかったりって感じたり。ま、そんな思いも、#6 "Promisses" の極限の哀愁歌唱を聴くたびにキレイサパーリ帳消しになっちゃいマスが! あー、オレも自分で書いたバラードに ♪I love you〜 って歌詞、絶対入れたるッ!(苦笑)  (Jul. 22, 2003)

Jacket ADAGIO 92
A Band in Upperworld - Live (2004)

超絶ギター・マスター Stephan Forte 率いるフランスのプログレッシヴ・メタル・バンド ADAGIO が2004年2月17日にパリで行った公演の模様を収録した初のライヴ・アルバム。

彼らの複雑過ぎないドラマティック&メロディックな楽曲が、生演奏でさらにヘヴィ・メタルとしてのエキサイトメントを増して迫ってくる様の前には、得も言えぬ一級の高揚感を感じずには居られない。

Stephan をはじめとする演奏陣の匠の技も想像以上の余裕ある熟達さを見せているが、それと対峙するシンガー David Readman のメタリックな歌いっぷりがそれ以上に素晴らしい。#5 "From My Sleep to Someone Else" のデス・スクリームまで自分で出しちゃってるもんね。(驚) 大好きなバラード #6 "Promises" でのしっとりとした歌唱もまた見事だし。

いや〜、いいライヴ盤ですわ。マジで生で観たくて観たくて仕方なくなってきた・・・。  (Jul. 08, 2004)


Jacket ADAGIO 87
Dominate (2005)

フランスの天才ギター・ヴァチューソ Stephan Forte 率いるテクニカル・プログレッシヴ・メタル・バンド ADAGIO の 3rd アルバム。

看板シンガー David Readman (PINK CREAM 69) がまさかの離脱、後任としてブラジル人シンガー Gus Monsanto (ex-ANGEL HEART, OVERDOSE) を迎えて転機を図る本作は、これまでに比べて幾分ストレートなメタル・エナジーを封じ込めつつ、Stephan が現在心酔しているシンフォ・ブラック趣味を反映させたダーク側面も強調した欲張りな一枚となった。

注目のニュー・シンガー Gus は予想以上に上手く、David Readman っぽさを(たぶん意識的に)違和感なく継承した丁寧かつパッショネイトな歌いっぷりは、課せられた重責を見事に果たしていると感じさせる。 が、いざ楽曲に目を移してみると、前述の欲張りさが仇となって全体でも楽曲単位でも散漫な印象のやや小粒な一枚になってしまった・・・かなぁ?

イントロのギター・フレーズの悶絶感とサビのメロディックな超速疾走でツカミは OK の #1 "Fire Forever"Stephan 自身が発するデス・ヴォイスを大胆にフィーチュアして禍々しいアグレッションを描く #2 "Dominate"、いかにも ADAGIO らしいドラマティックに展開美を見せる #4 "Children of the Dead Lake"、これまた邪悪な側面を垣間見せる8分超の大作 #5 "R'lyeh the Dead"Gus がマイルド・サイドのメロハー歌唱をアピールするピアノ・バラード #7 "Kissing the Crow" ・・・と、どの曲も水準以上の出来栄えではあるものの、「芯」の部分がイマイチこちら側に伝わってき難いもどかしさを感じてしまう。。

加えて、レンジの狭いプロダクション、マジックが希薄なアンサンブル、微妙にツヴォを外しているハーモニーの形成・・・と、どうしても悪いところに注意を引かれてしまうけど、それらはこれまでのアルバムが完璧だっただけに理想/期待が高かったせいだろうな。 実際、こうして書きながら何度もリピートしてるうちに、だんだん・・・というよりカナーリ良くなってきてたりして。(^o^;

ま、今回は Gus のお披露目ってことで、引き続き次作以降にも期待デス。  (Dec. 20, 2005)


Jacket ADAGIO 84
Archangels in Black (2009)

超絶マエストロ Stéphan Forté (g) 率いるフレンチ・プログレッシヴ・メタル・バンド ADAGIO の4thアルバム。

本作ではシンガーを Christian Palin (RANDOM EYES) にチェンジすると共に Stéphan の北欧シンフォニック・ブラック・メタル趣味をさらに明確に増進し、メロディック・メタルの境界線付近で背徳の暗黒耽美色をドラマティックに描く、ハイブリッドな進歩を感じさせる一作となった。

ただ、StéphanKevin Codfert (key) によるセンス溢れる妙技をメインに構築された各曲が劇的な起承転結に包まれているのに、アルバム全体を俯瞰しようとすると、なぜかやや平坦な感触が強まってくる。 また、難易度の高い複雑なアンサンブルを具現化するために、バンド・サウンドならではのグルーヴ感がやや薄まってしまっているのも気にかかるな・・・。

・・・てな感じに、期待が非常ぉーーーーーに高いだけに、どうしても要求も高くなっちゃいますな・・・。  (Jun, 15, 2009)

 

Jacket ADASTRA 73
The Last Sunset (2007)

フィンランドの正統派へヴィ・メタル・バンド ADASTRA のデビュー・アルバム。

ツイン・ギターの5人組が奏でるのは IRON MAIDEN を基盤としてピュアにメタル道を邁進する、どこを切ってもヘヴィ・メタルなB級サウンド。(←褒めてます)

全体的にワンパターンではあるけれど、シンガー Ville SiikamäkiTobias Sammet (EDGUY) + James Hetfield (METALLICA) ÷3(笑)な勢いあるヴォーカルの魅力のおかげで、一気に聴き通せる。  (Jun, 19, 2008)


Jacket ADIEMUS 73
Adiemus IV the Eternal Knot (2000)
SOFT MACHINE のメンバーだったこともあるマルチ・プレーヤ Karl Jenkins がプロデュースする、ドラマティックな近代オーケストレーション・ミュージック。店頭では ENIGMA 等と並んでヒーリング・ミュージックのコーナーに置いてあったりする。
今回はケルティック・フレーヴァー満載で、その神秘的かつ叙情的なサウンドは、否応無くアイルランドの風景、そしてその匂いをこの部屋まで運んでくる。
女声クワイヤのやや人工的なトレブリーさが(それが ADIEMUS の特徴でもあるのだが)煩く感じるときもあるけどね。

Jacket ADORNED BROOD 70
Noor (2008)

ドイツのフォーク・メタル・バンド ADORNED BROOD の6thアルバム。

女性フルート奏者 Ingeborg Anna 嬢がフォーキーな味わいを振りまきつつも、全体的には正統派へヴィ・メタルの色合い強し。 何故かギター・パートだけが CHILDREN OF BODOM 的なのがミスマッチで笑える。  (Dec, 08, 2008)


Jacket ADRIAN SMITH & PROJECT 40
Silver and Gold (1989)
ソロ第一作目。悪かないが良くもない。

Jacket AERIUM (THE) 63
Song for the Dead King (2004)

ロシアから登場したシンフォニック・ゴシック・メタル・バンド THE AERIUM が、ギリシャの Black Lotus からリリースしたデビュー・アルバム。

随分と若そうな5人組が奏でる、ストリングス系キーボードで壮麗なシンフォニック・アレンジを施した本格的なフィメール耽美ゴシック・メタルは、一聴して紅一点のソプラノ・シンガー Veronica Sevostjanova タン の美声がこの目をクワッ!と見開かせる。

そのふくよかに広がるクラシカルなオペラティック・ソプラノのクリアな響きはマジで衝撃的レベルで、フィメール・ゴシック多かれどここまで本格的に歌える人にはなかなかお目にかかれないのでは?…と思うほどの逸材っぷり。

・・・が、そんな Veronica タン の素晴らしさと反比例するように、他の要素が超ショボい。。。(泣) 基本は王道シンフォ・ゴシックながら、時にドラマーがブラストをカマシちゃうほどにヘヴィ・メタル度も高い音像は EPICA のスタイルに近いとは言えるんだけど、その楽曲がイマイチアイデア不足の類型的なもので、耳を惹く良質なメロディを頻発させつつも決定的なカタルシスを得るには至らないのが非常にもどかしい・・・。 しかもプロダクションが一昔・・・いや二昔前のチープさだっちゅーんで余計に辛いわな。

メンバーそれぞれのプレイ自体は決して悪くないし、そこかしこで発散されるロシアというお国柄ならではのある種の気高さに包まれたクラシカルなロマンが振り撒かれる様はカナーリ魅力的なので、これで見放すことなく今後も成長に期待しながらその動向をヲチり続けて行きたい所存デス。  (Feb. 19, 2005)


Jacket AES DANA 85
Formors (2005)

3人の女性メンバー(笛、ギター、ベース)を含むフランスの6人組ケルティック・フォーク・ペイガン/ブラック・メタル・バンド AES DANA の 2nd アルバム。

ギャアギャアと喚くデス・スクリームとブラストが炸裂する意外にもブラック・メタル色の強い作風ながら、小学校の教室の放課時間の如く笛が乱舞しまくるフォーキーな色合いは実に強烈で、まさに「笛メタル」の醍醐味を存分に味わえる好盤だ。

各パートが薄っぺらーく鳴ってしまっているシケシケなB級サウンドが、かえってペイガンな荒涼感や辺境チックな民族度の高さに繋がっているというラッキーな側面(苦笑)もアリ。

なお、本作でイヤラシイ汁を飛ばしながら笛を奏でまくっている美女 Amorgen 嬢はすでに脱退し、代わりに彼女が別で在籍するフォーク・メタル・バンド BRAN BARR の盟友で HEOL TELWEN のメンバーでもある Hades 氏にスイッチしているらしい。。 うーん、ムサい漢汁はイラネ。(苦笑)  (Dec. 09, 2005)


Jacket AEVERON 80
Existential Dead End (2008)

独ザクセン州ツヴィッカウのツインギター+キーボードを擁する6人組メロディック・デス/ブラック・メタル・バンド AEVERON の2ndアルバム。

やかましく暴れるスラッシーな息吹の中で叙情旋律を荒々しく疾走させる楽曲のメロディックな高揚感はなかなかのもの。 全編に忍ばせた適度なシンフォニックさとヴァイキング風味からは WINTERSUN が薄味になったような印象も。 キャッチーなコーラス・パートで響くダンディなノーマル・ヴォイスも特徴的で面白い。  (Jan, 27, 2009)


Jacket AFFAIR 82
Face to Face (1997)
高品質なAORハードポップ

Jacket AFFAIR 83
No Substitute (2002)
MYSTERY(ベルギー)のシンガー Peter de Wint を擁するキャッチーなハード・ロック・バンドの2nd。力強くも愁いに満ちた歌唱がマジで素晴らしい。
最初のツカミほどの印象は続かず、聴いてるうちにちょっと飽きはくるけど、さらに聴き続ければもっともっと良い部分が聴こえてきそうな好盤だ。
Bobby Altvater (g) のプレイも聴き応えアリ。(Jan. 11, 2003)

Jacket AFTER FOREVER 88
Prison of Desire (2000)
AYREON の新作にもゲストで参加しているソプラノシンガー Floor Jansen 嬢を擁する、オランダ産耽美女声ゴシック。
ELEND の暗黒宗教色、THE GATHERING 的な明朗なメロディ展開、WITHIN TEMPTATION の艶やかさ(実際、Sharon ちゃんがゲスト参加してる)、そして NIGHTWISH を思わせるオペラティック・メタル・テイストをも盛り込み、女声ゴシック好きには完成度/聴き応えともに高いレベルで満足感が得られる一品。
スリリングな演奏、知的で豊穣なアンサンブルもハイ=クオリティで◎。

Jacket AFTER FOREVER 84
Decipher (2001)
メロメロな弦楽に荘厳なクワイヤが重なり、これでもかと叙情ドラマティックな世界観で畳み掛ける大仰なイントロ "Ex Cathedra" で幕を開ける、オランダのシンフォニック・ゴシック・ヘヴィ・メタル・バンド AFTER FOREVER の 2nd アルバム。
シンフォニックなアレンジをこれでもかと塗りたくったミステリアスな正統的ヘヴィ・メタルが起伏激しくドラマティックに展開する様は、看板女声シンガー Floor Jansen 姐さんの醸し出す味が Sharon den Adel 嬢のそれに近いこともあり、まさに WITHIN TEMPTATION meets NIGHTWISH meets THERION と形容するに相応しいその手触り。
見事に暗黒耽美を描く美麗アートワークに目を落としながら聴けばハマり度アップ間違いナシっつー、悶絶シーンが連続するそのバッチリな耽美な雰囲気の割には、その器となる楽曲の「芯」が見えにくくやや決め手に欠ける感があるのは否めない・・・。
・・・けれども、このトラディショナルなソプラノがデス・グラント&男声テノールと絡み合う背後で弦楽とクワイヤが舞い踊る耽美なるオーケストラル・メタルを、ここまでの演奏クオリティで提示されたら、その事実自体がもう「決め手」っしょ。(無理やり/苦笑)
だってやっぱりコーユーの好きなんだもんッ。(中年なのにキモいィ)

Jacket AFTER FOREVER 87
Invisible Circles (2004)

オランダのドラマティックなゴシック・メタル・バンド AFTER FOREVER の 3rd アルバム。

家族の愛情の行方という現代的なテーマをコンセプトに据えた本作は、前作を最後に脱退した中心人物 Mark Jansen が現在率いている EPICA 同様、既に「ゴシック」という言葉の使用にをためらいを覚えるほどにへヴィ・メタル然としたサウンドに昇華されている。

が、そんな喩えるならば NIGHTWISH をさらにダーク&プログレッシヴに突き詰めたような起伏に富んだ真っ当なへヴィ・メタル・サウンドでありながら、その骨格に纏わり付く悶々としたストリングス、優美なピアノ、幽玄なクワイア、そして艶やかなソプラノと男声デス・グランツの鬩ぎ合いが齎す耽美さに満ちた叙情ドラマの「暗黒系」たる佇まいの前には、やっぱりまだまだ「ゴシック」という単語を持ち出し続けた方がオレ的には心地いいかなぁ。

とまぁ、そんな勝手な脳内カテゴライズのお楽しみはさて置き、音的にもここに来てこれまで気になってた個々の楽曲の弱さが一気に克服されそうな勢いに包まれているのがなんとも素晴らしい。

その中核を担うのは、やはり看板女性シンガー Floor Jansen 嬢の圧倒的な存在感。クラシカルなソプラノの荘厳な響きはもとより Lana Lane ばりのふくよかな力強さを感じさせる熱唱までもを高いレベルで実現するそのスキルの高さにはこれまでどおり感服させられるばかりだが、本作ではそうして歌われるメロディそのものとそれを構成するフレーズの節々に、彼女の歌唱法ならではのフックが生まれてきているのが心強いな。たっぷりとフィーチュアされた Sander Gommans (g,vo) による邪悪な咆哮との相性も◎だし。

しっかし、こりゃホント完成度高いわ。曲間のタイミングまでビッチリと計算尽くされたような、聴けば聴くほどに細かい部分に新たな楽しみを発見できるプログレッシヴ・メタル独特の濃密な魅力に満ちた渾身の一枚ッスな。  (Apr. 26, 2004)


Jacket AFTER FOREVER 85
Remagine (2005)

オランダのゴシッキーなへヴィ・メタル・バンド AFTER FOREVER の 4th アルバム。

圧倒的な歌唱力を誇る♀新シンガー Floor Jansen タンの惚れ惚れせずにはいられない表情豊かな極上歌唱が響くハイ・クオリティな楽曲の数々は、既に完全に「女性ヴォーカルのへヴィ・メタル」とも呼べる明快な手触りながら、壮麗なクワイアとシンフォニー・アレンジ、そしてギタリスト Sander Gommans が吐き出すデス・ヴォイスが生む暗黒系たるゴシック・テイストも健在だ。

素ン晴らし過ぎる内容だった前作 "Invisible Circles" がコンセプト・アルバムとして成功した反動か、本作で聴けるのは新加入の鍵盤奏者 Joost van den Broek 君 (AYREON, STAR ONE, SUN CAGED) が付加する近未来チックなデジ風味も映える、個々の楽曲単位で充実を図ったかの比較的シンプルでキャッチーな作風。

・・・なんだけど、その濃密ながらコンパクトな造りの曲々は、盛り上がりを予感させるメロディ/構成/展開が描く放物線が、クライマックスを迎える前に下降線に転じているかの物足りなさを感じさせているような気がするんだよなぁ・・・。 うーむ、それって前作のあまりの出来の良さと、それをフォローする W:O:A 2004 でのギザヤヴァスな至福体験に嫌でも高められてしまった期待がデカ過ぎたせい?

そーんな煮え切らなさを感じつつも、「超渡る世間は鬼ばかりタイプ」(笑)のドラマティックなオープニング・チューン #2 "Come"EDGUY なイントロがカコイイ #3 "Boundaries are Open"、強力なメロディを持った快活ゴシッカーの佳曲 #5 "Being Everyone" あたりは大好きデス。  (Oct. 08, 2005)


Jacket AFTER FOREVER 86
After Forever (2007)

オランダ産シンフォニック・メタル・バンド AFTER FOREVER が、大手 Nuclear Blast に移籍第一弾としてアルバム・タイトルにそのバンド名を冠して放つ入魂の5thアルバム。

身の丈184pの看板巨人ギャル(萌) Floor Jansen 嬢 (♀vo) の他の追随を許さぬ圧倒的な歌唱力を軸に展開する、ゴシカル&クラシカルな美意識に満ちたテクニカルなプログレッシヴ・メタルは、これまでの4作で培った様々な要素をバランスよくキャッチーにまとめたうえでアグレッシヴに攻める強力な仕上がり。

当初、近年の NIGHTWISH に通じる前作譲りのコンパクトさが少々気になったりもしたけど、繰り返し聴くうちにナニガナニガ、The City of Prague Philharmonic Orchestra による「生」のオーケストラの壮麗なスケール感、そして天才肌の鍵盤奏者 Joost van den Broek (AYREON/STAR ONE, SUN CAGED, SPHERE OF SOULS, ANAND・・・え? VANDENBERG も!?) をはじめとする達者なプレーヤ陣の技巧的なメタリック・アタックが弾けるスリリングな展開美が形成する至高の高揚感に、あっさり降伏ですわ。

Doro Pesch (vo/DORO), Jeff Waters(g/ANNIHILATOR)がゲスト参加。  (Jun, 04, 2007)


Jacket AFTERMATH 62
Don't Cheer Me Up (1990)
第一印象は劣悪だが、独特の退廃感がサバス精神を感じさせ、気に入ってる。

Jacket AFTERWORLD 84
Dark Side of Mind (1999)
ウェットな哀愁を撒き散らしながら疾走する、泣きまた泣きの涙腺刺激型正統派欧州パワーメタル。ありそうでなかったタイプ。
IRON MAIDEN+IN FLAMES÷2-デスヴォイスとでも言いましょうか。

Jacket AFTERWORLD 82
Connecting Animals (2000)
フィニッシュ哀愁蒸れ蒸れ男気系疾走メロディック・メタルの2nd。
相変わらずの、余分な前置きナシに疾走する湿り気満点のツインギターが載る硬質なサウンドがなんとも快感。
粒の揃ったテクニカルなツインギターのクラシカルな哀愁度も前作より UP してて、タマランっす。

Jacket AGALLOCH 83
Ashes Against the Grain (2006)

米オレゴンのゴシック/ドゥーム・メタル・バンド AGALLOCH の3rdアルバム。

寂寥な白昼夢がスロー〜ミドル・テンポで反復を重ねるメロディックなドゥーム・デスは、米産バンドならではの乾いた空気感といい意味でのシンプルな単調さが生んでいる独特の心地好さが◎。 歪(ゆが)んだダーク・リフ&圧迫グロウルと美しく響くアコースティック・ギター&クリア・ヴォイスが対を成しながら揺らすアンビエント/ダークウェイヴィーな浮遊グルーヴがなんとも素敵だ。

瞼の裏に浮かんでくるのは、古代の邪神の呪いが今なお解けぬ北欧の黒い森ではなく、自殺/他殺者の怨念が渦巻くアメリカの片田舎の雑木林の風景だが・・・それもまた良し。  (Sep, 22, 2006)


Jacket AGATHODAIMON 84
Blacken the Angel (1998)
このところ活況を見せているジャーマン・ブラックシーンの新星 AGATHODAIMON の初フルレンスとなる本作 "Blacken the Angel" は、デビュー作にしてなかなかの強力な内容を誇っている。
キーボードによるシンフォ的装飾とオーセンティックなギターフレーズによる緩急に気を配った楽曲は、演奏・音質ともにハイクオリティ。 CRADLE OF FILTHDIMMU BOGOR を代表とするゴージャスなシンフォニックアレンジを施したブラックメタルに "Serenades" の頃の ANATHEMA のゴシック臭を加えたような暗黒美に溢れる音世界は、スリーブ全編に配されたドイツの写真家 Gerald Axelrod が撮影した神秘的な宗教彫像フォトイメージ通りの背徳で甘美な邪教の香りを漂よわせている。
15分にも及ぶ大作 "Near Dark" では、女声シンガーの崇高なる歌声をフーチュアし、邪悪vs神聖の一大絵巻が繰り広げられる様は、紛れもなく本作のハイライト。
ちなみに歌詞は英独両国語を交えて書かれているが、デス声なので全然OKッス。(笑)

Jacket AGATHODAIMON 89
Serpent's Embrace (2004)

ドイツのメロディック・ブラック/デス・メタル・バンド AGATHODAIMON の 4th アルバム。 昨年買い逃してたのを今更 Get。(激遅)

これまで良質のムードに包まれつつも楽曲的にはチョイとパッとし損ねていた感のある彼らだが、本作はそんなイメージを完全に払拭する素晴らしい出来!

CRADLE OF FILTH を硬質にしたかのドラマティックなシンフォ・デス/ブラックという基本路線はこれまでどおりに、本作ではフューチャリスティックなキーボード・ワークが全編をリード。 邪悪な凄絶咆哮とノーマル・ヴォイスとともにフックある旋律感を形成しながらゴシッキーな暗黒美旋律を大胆に増量したクリアでモダンな楽曲の圧倒的な完成度は、これまで既に実践され尽くされてきたゴシックとデス・メタルの融合について、改めて新しい可能性を感じさせるほどにマジ驚愕に値するッスわ。

ゲストの♀シンガー Ophelia こと Ruth Knepel 嬢をフィーチュアした THE GATHERING チックなモダン・ゴシック・バラッド #6 "Solitude" も美味しいデスな。  (Dec. 10, 2005)


Jacket AGATHODAIMON 82
Phoenix (2009)

ドイツのシンフォニック・ブラック・メタル・バンド AGATHODAIMON の約5年振りとなる5thアルバムは、創立メンバー Martin "Sathonys" Wickler (g,clean vo/NOCTE OBDUCTA) と3rdから参加の鍵盤奏者 Felix Ü. Walzer の両名を除くヴォーカル、ギター、ベース、ドラムの4名を前作から入れ替えた新布陣での再出発作。

ミドルテンポ中心の楽曲は、Sathonys が自身のクリーン・ヴォイスを大胆に響かせるなど、これまでも持ち合わせていたゴシック風味をさらにググっと大増量。 所々に、旧来のブラック・メタル〜メロデス調のテイストと上手く噛み合っていないと感じさせる唐突な部分がありつつも、様々な引き出しの中身を駆使してドラマティック&メランコリックなメタルを質高く追求しようとする姿勢には強く共感できる。

ボーナス含め15曲70分超はかなり冗長に感じられるけど、ギター・パートの予想外のクラシカルな美味しさ、そして最強レベルの超美麗ジャケにまんまと誤魔化され中。(汗)  (May, 12, 2009)

 

Jacket AGENT STEEL 70
Skeptics Apocalypse (1985)
とにかく一曲目に尽きる。ハイスピード&メロディック。結構感動した。

Jacket AGENT STEEL 76
Unstoppable Force (1987)
ハイスピード&メロディックは健在だが、ちょっと疲れる。

Jacket AGENT STEEL 75
Omega Conspiracy (1999)
40点。(笑)
確かに目新しさのない昔どおりのオールド・スクールな様式派激走スラッシュ・メタルだけど、新任のハイトーンシンガーも含め演奏は上手いわ楽曲も粒ぞろいだわで、かなり楽しめるよ。マジ。

Jacket AGENT STEEL 70
Alienigma (2007)

米カリフォルニアのパワー/スラッシュ・メタル・バンド AGENT STEEL の復活3作目となる通産5thアルバム。

解散前の超音波ヴォーカルがビームを照射する破天荒なスピード・メタル風味は影を潜め、適度に粗い硬さと心地良い重さが支配する音像だが、従前の持ち味であるツイン・ギターの見せ場や旋律を追う濁声ヴォーカルの存在感も含め、流石の貫禄を感じさせるまとまりかたを見せている。

煮え切らないメロディと共に現代的なヘヴィネスを漂わせる部分では、NEVERMORE の影をチラつかせたりも。  (Dec, 19, 2007)


Jacket AGHORA 84
Aghora (2000)
ギタリスト Santiago Dobles を中心に、Sean Malone& Sean Reinert という元 CYNIC 組(!)のリズム隊、そして女子大生風眼鏡ッ娘シンガー Danishta Rivero をフューチュアした強力なニューカマー。
超テクニカルにスウィングルーヴする硬質な現代アート系プログレッシヴに、オリエンタルな摩訶不思議系メロディを紡ぐ女声ソプラノを載せたワンダーワールドは、そのアートワーク同様のモノトーンな感触。
芳醇なギターワーク、思わず耳が追うボトムライン、心に染み入る澄んだ歌声・・・音密度がソリッドに迫り来るスリルと、心象風景を描く荒涼たる異空間の浮遊感が交互に押し寄せては退く得も言われぬ快感。

Jacket AGNES 92
When the Night Falls (2006)

フィンランド人女性シンガー Agnes 嬢のデビュー・アルバム。

その路線はなんと、キラキラな80年代北欧ハード・ポップに現代 Suomi Metal ならではのモダンなエッジを加えた北欧風味満載・・・というチョー嬉しいもの。 決して美女ではないし(失礼…/汗)歌唱力でも特に突出してはいない Agnes 嬢だが、前述のスタイルの楽曲の中、中音域でしっかりと哀愁を漂わせる様はなかなか堂に入ったもの。

ってゆーか、とにもかくにも収録された楽曲の充実っぷりが凄いわ。 涼しげな哀愁がダイナミックにドライヴする超 ERIKA タイプな #2 "When the Night Falls", #3 "I Thought We Were Lovers" の流れから、Joey Tempest (vo/EUROPE) と Luke Morley (g/THUNDER) が共作して提供したパワー・バラード #4 "Change"、しとやかなゴシック風味に泣ける #5 "Evil Empire"Lordi (vo/LORDI) が書き下ろしたまさに「LORDI 節」なキャッチーさ溢れる #6 "Danger in Love"Tony Kakko (vo/SONATA ARCTICA) 作のメロウ・チューン #7 "Closed the Gates"・・・と、往年の北欧メタル・ファンの琴線に触れる佳曲が目白押しなのが嬉し過ぎ。

いやー、聴けば聴くほどいいな、Agnes。 決して美女ではないけれど。(Reprise)  (Dec, 03, 2006)


Jacket AGONIST (THE) 71
Once Only Imagined (2007)

カナダ産メタルコア・バンド THE AGONIST のデビュー・アルバム。

アリガチな清濁両用メタルコアなんだけど、笑えるほどのアングリーなデス・シャウトとそれなりの歌唱力がありそうなノーマル・ヴォイスをスイッチするブルー・ヘア&S系視線の美女シンガー Alissa White-Gluz タンがドカワユスなので大アリ。(*´∀`*)タ, タイプカモ...  (Dec, 13, 2007)


Jacket AGONIST (THE) 82
Lullabies for the Dormant Mind (2009)

カナダ産エクストリーム・メタル・バンド THE AGONIST の2ndアルバム。

青毛の激萌えドS系美女シンガー Alissa White-Gluz 嬢の表現の幅が広がり、それに呼応するようにテクニカルに爆裂するメロディック・デス/メタルコアな楽曲も、ダーク&クラシカルなゴシック風味を大胆に増量するという嬉しいギア・チェンジっぷり。

ファンタジックなジャケもめっちゃツボです。  (Apr, 09, 2009)

 

Jacket AGONIZER 71
Birth / The End (2007)

フィンランドのメロディック・メタル・バンド AGONIZER の1stフルレンス・アルバム from Spinefarm。

THUNDERSTONE meets SENTENCED・・・ってテキトーかつ地味ィな喩えでスイマセン。堂に入った哀愁っぷりはナカナカ良い物持ってる感じだけど、イマイチ集中力が続かないタイプ。惜しいな。  (Nov, 21, 2007)


Jacket AGONY 51
The First Defiance (1988)
ジャケットはいいが、中身が...10年後にもう一度聞いてみよう。

Jacket AHAB 88
The Call of the Wretched Sea (2006)

ドイツのフューネラル・ゴシック/ドゥーム・メタル・バンド AHAB のデビュー・アルバム。

MIDNATTSOLDaniel Droste (g,vo,key), Christian Hector (g) 両名に Stephan Adolph (b/ex-ENDZEIT) が加わったトリオが奏でるのは、陽の届かぬ漆黒の深海にゆっくりと沈みゆく重苦しいにも程がある陰鬱ドゥーム。 ずらりと並ぶのは超10分級の大作群ながら、へヴィに引き摺る暗黒の絶望の中に流れる意外にも泣き度が高かったりする哀愁の美旋律の妙によって、ダレることなく・・・というか「絶妙なダレ具合(笑)」で至福のひとときを過ごすことが可能だ。

眠れぬ夜に、「生きててごめんなさい、生きててごめんなさい」と繰り返し呟きながら酒に溺れていく駄目な気持ち良さに浸れる逸品Death。  (Dec, 03, 2006)


Jacket AINA 86
Days of Rising Doom (2003)
近年は 旧友 Sascha Paeth とチームを組んで数々のシンフォニック・メタル・アルバムのクオリティ・アップに寄与している、元 HEAVEN'S GATE のベース・プレーヤ Robert Hunecke-Rizzo が中心となって手掛けた超大作メタル・オペラ。
ベーシックな部分は Sascha (g,b), Robert (dr,g,b), Miro (key) のおなじみ「Sascha チーム」が担っているのだが、それに加わる豪華ゲスト陣がなんとも魅力的なメンツなんだよね。

--- Singer ---
Glenn Hughes
Tobias Sammet (EDGUY, AVANTASIA)
Marko Hietala (TAROT, NIGHTWISH)
Michael Kiske (SUPARED, ex-HELLOWEEN)
Andre Matos (SHAMAN, ex-ANGRA)
Thomas Rettke (ex-HEAVEN'S GATE)
Olaf Hayer (LUCA TURILLI, DIONYSUS)
Damian Wilson (AYREON, ex-THRESHOLD)
Candice Night (BLACKMORE'S NIGHT)
Simone Simons (EPICA)
Sass Jordan

--- Instrument Player ---
Emppu Vuorinen (g/NIGHTWISH)
Thomas Youngblood 先生 (g/KAMELOT)
Olaf Reitmeier (aco.g/VIRGO etc.)
T.M. Stevens (b/STEVE VAI, TINA TURNER)
Jens Johansson (key/STRATOVARIUS)
Derek Sherinian (key/PLANET X, ex-DREAM THEATER)
Erik Norlander (key/LANA LANE, ROCKET SCIENTISTS)
Axel Naschke (Organ/GAMMA RAY etc.)

これに Oliver Hartmann (EMPTY TREMOR, ex-AT VANCE), Herbie langhans (SEVENTH AVENUE) というプチ贅沢なコーラス要員を加え、7人の生弦楽隊や少年合唱団とともに繰り広げるのは、同じく Sascha チームの一員でこれまでヴォーカル指導や歌詞校正に関わってきた Amanda Somerville オネイタマが書き下ろした、架空の王国 Aina を舞台にした R.P.G. 系ミディーヴァル戦乱ファンタジー・ストーリーを具現化したゴージャスなシンフォニック・メトゥだ。
RHAPSODY, KAMELOT その他の Sascha チームの息が掛かったこれまでの名作群で聴きなれたシンフォニーの音像の感触が心地良い本作、今までのメタル・オペラ作品の中では AVANTASIA に一番近いかな? それをもっとオペラティックにそして映画的にした感じと言ってもいいかもね。
聴き所はやっぱり、物語の登場人物として配役された各シンガーの歌いっぷり。Michael Kiske の伸びやかな旨味はそれを聴くとやっぱり正統メタルを演って欲しいと切望させ、、天才 Tobias Sammet も得意の疾走チューン #4 "Flight of Torek" でアグレッション弾けるシアトリカルな持ち味を披露、相変わらず聴いてるこっちが凹むほどに上手さ爆発な Glenn Hughes は、歌い出した一瞬でいきなり空気をアダルトに染めちゃいながら、メタル・チューン #13 "Rebellion" で聴けるメタル歌唱での凄みも圧巻の一言。
そして、元 HEAVEN'S GATEThomas Rettke の復活も嬉しいわ。#5 "Naschtok is Born", #6 "The Beast Within" らで久々にテンションの高い歌唱を聴くと、この人やっぱ上手かったんだわ〜と改めて痛感しちゃうもんな。
演奏陣では、一聴してそれとわかるプレイを炸裂させている Jens JohanssonErik Norlander の個性がそれぞれ美味しく味わえる。
最初に通して聴いた時は、そのランニング・タイムの長さのせいもあってやや散漫&冗長さを感じた本作だけど、歌詞を追いながら何度も頑張って(だってホント長いんだもん!/苦笑)聴くうちに、この Aina の世界を構成するのに全てが必要と思えるようになってきたわ。楽曲単体で見ても、ロック・オペラならではの煮え切らなさはやっぱり存在するものの、なかなかの出来の良さなんじゃないかなと思うしね。
それにしても Robert、どうしても HEAVEN'S GATE での「ベーシスト」ってイメージがあるもんで、これまでも他の楽器の演奏者としてその名を見ると常に違和感を感じてたんだけど、本作での彼の演奏する全ての楽器パートの充実っぷりを聴くと、ホント HEAVEN'S GATE ん時はたまたまベース弾いてただけで実はかなりレベルの高いマルチ・プレーヤ/ソングライター/アレンジャーなんだな・・・と認識を新にしたデスわ。
Miro とのコンビによる「メタリックな演奏に馴染むオーケストレーション」の妙も、ホンットにツボを心得た最強レベルのものだし。まぁいわゆる一つの「天才」ッスな。

以下、自分で聴くときに便利な覚え書き。

01. Aina Overture (inst.)
02. Revelations
    Vo: Michael Kiske, Damian Wilson, Olaf Reitmeier
    Aco.G: Olaf Reitmeier
    Key: Jens Johansson
03. Silver Maiden
    Vo: Michael Kiske
04. Flight of Torek
    Vo: Tobias Sammet, Glenn Hughes, Thomas Rettke
05. Naschtok is Born
    Vo: Thomas Rettke
06. The Beast Within
    Vo: Thomas Rettke
07. The Siege Of Aina
    Vo: Olaf Hayer, Thomas Rettke, Glenn Hughes, Candice Night
    Key: Derek Sherinian
08. Talon's Last Hope
    Vo: Glenn Hughes, Andre Matos
09. Rape of Oria
    Vo: Candice Night
10. Son of Sorvahr
    Vo: Thomas Rettke
    B: T.M. Stevens
    Organ: Axel Naschke
11. Serendipity
    Vo: Michael Kiske
    Aco.G: Olaf Reitmeier
12. Lalae Amer
    Vo: Cinzia Rizzo
    G: Thomas Youngblood 先生
13. Rebellion
    Vo: Glenn Hughes, Tobias Sammet (cho)
    G: Emppu Vuorinen
    Key: Erik Norlander
14. Oriana's Wrath
    Vo: Marko Hietala, Sass Jordan, Thomas Rettke
15. Restoration
    Vo: Michael Kiske, Simone Simons (Soprano)

(Nov. 22, 2003)

Jacket AIRDASH 30
Thank God It's Monday (1989)
メタリカ風。つまらん。

Jacket AIRLESS 84
Airless (2002)
情熱の国スペインから、91 SWEET そして GOLDEN FARM に続いてまたまた優れたハード・ロック/ポップ・バンドが登場だ。
各曲毎に独自のカラーを持ったヴァラエティに満ちた作風の「歌物」の楽曲群は、快活な爽快エナジーで全体を包み込みつつ端々に欧風の哀感を漂わせることも忘れないという HAREM SCAREM を想い起こさせるものだが、一聴して耳を捉えるのがギタリスト Robert R. Rodrigo がこれでもかと弾きまくるトリッキーなテクニカル・ギター。
バンド・カラーは全然違えど楽曲に対するギターのアプローチと言う意味では WOLFSBANE あたりを思い出させちゃうようなこの「歌物ハード・ポップ・バンドとしては異質」なギター・パートの存在が、この AIRLESS に他の多くのメロコム系(苦笑)には埋もれ得ない独特の色彩を与えている。
そんなギター・パートに負けじと主張するシンガー Inaki Lazcano の瑞々しい歌唱が映える楽曲も粒揃いで、哀愁/スリル/エネルギー/モダンさがホントいい感じに融合した #2 "Autumn Leaves"MASQUERADE っぽかったりする!/嬉)や、TNT に通じるクリアなバラード #10 "When I Look into Your Eyes" あたりの北欧の香り漂う曲はタマランね。
ただ彼らの武器でもあるギター・パートが、それを強調しようとしたあまりやや圧迫感を感じるプロダクションとなってしまっているのは・・・うーん、諸刃の剣なんだよなぁ・・・。

Jacket AIRLESS 88
2nd Round (2005)

スペイン産メロディック・ハード・ロック・バンド AIRLESS の 2nd アルバム。

ハードな重量感を持ち合わせたクリアなハード・ロックは前作以上に垢抜けた印象で、HAREM SCAREMTNT に通じる爽やかめの程よい哀愁がメッチャ心地良い。

なにより、ソロだけではなくリフ/オブリガードにも変幻自在に技巧を絡めまくりながら爽快に弾きまくる Robert R. Rodrigo (g) のギター・プレイがマヂで圧巻なのよね。 メロハーなのに。(苦笑)  (Dec. 09, 2005)


Jacket AIRPLAY 95
Airplay (1980)
アーバンAOR基本中の基本。サイコー!

Jacket AIRTIME 84
Liberty Manifesto (2007)

カナダのレジェンダリー・トリオ TRIUMPH のシンガー/ギタリストだった Rik Emmett (vo,g,b) と VON GROOVEMichael Shotton (dr,key,vo) がタッグを組んだハード・ロック・バンド AIRTIME のデビュー作。

Rik Emmett の穏やかなソロ活動の中に TRIUMPH の美しい幻影の極一部を無理やり見出しながら自分を納得させてきた我々ファンにとっては、Rik がこうして再びハード・ロックのフィールドに戻ってきたという事実だけで万感の思いなんだけど、嬉しいことに、成熟したダイナミックなヴァラエティを形成する仄かにプログレッシヴなドラマティック・アンサンブルの構築美が、TRIUMPH の遺伝子をしっかりと継承したものだっちゅーんだからタマンない。

美麗な小曲からカッコイイハード・ナンバーへとなだれ込むという TRIUMPH 十八番の様式美をそのまま体現した #4 "Headstream"#5 "River Runs Deep" の流れは、マヂで感涙。。p(TwT)q

本作聴いちゃったおかげで、TRIUMPH の紙ジャケ再発盤をついつい大人買いしちゃったYO。(汗)  (Jan, 15, 2008)


Jacket AKASHIC 83
Timeless Realm (2001)
ブラジルの SYMPHONY X。 以上。 ・・・ってくらい SYMPHONY X してるわ、コレ。(驚苦笑)
乗り気を削がぬ程度の絶妙な変則リズムを多量の手数で繰り出すドラムに、低音弦で規則的にソリッドなリフを刻み小節の終わりでテクニカルなオブリガードを絡ませて次の展開を呼び込みながらポリリズムで進行するギターと、それに難なくシンクロする超テクなベースが構築する土台に、Russel Allen 風味満点の適度にキャッチーな歌メロが乗るってスタイルは、どっからどう聴いてもそのまんま。
本家に決して引けを取らない各人のテク/センスが炸裂するプレイの発散するスリリングな香りと、本家よりはいくらかストレートでありながらやはり辺境出身だけはあるひねくれたプログレッシヴな楽曲が発散する哀愁はなかなかのレベルに達していて、単なる「代用品」以上のカタルシスを充分に得られる掘り出し物だね。
キーボードの感触が "Awake" の頃の DREAM THEATER 的なのも結構ツボだし。

Jacket AKASHIC 84
A Brand New Day (2005)

ブラジルのプログレッシヴ・メタル・バンド AKASHIC の、デビュー作以来4年振りとなる「生きててヨカッタ」的(苦笑)2nd アルバム。

完全に「ブラジルの SYMPHONY X」だった前作から一転、本作では聴き易さに重点を置いてバンドを進化させたかの、まさに“成熟”の二文字を感じさせるなかなかの好アルバムに仕上がった。

中心人物であるギタリスト Marcos De Ros のスリリングな激テク・ギター・ワークがリードするプログレ・メタルな装丁はもちろんそのままに、シンガー Rafael GubertRussell Allen (SYMPHONY X), Oliver Hartmann (ex-AT VANCE) を思わせるエモーショナルな歌声を生かした楽曲群は、今回はモロに A.O.R. メロハーな楽曲が収録されていたりとその良質のバリエーションがバンドの独自性 UP に繋がっている感じ。

相変わらずキーボードもいい仕事してマス。 一応 Eder Bergozza って名を覚えておこっと。  (Dec. 09, 2005)


Jacket AKERCOCKE 82
Words That Go Unspoken, Deeds That Go Undone (2005)

ブリティッシュ・サタニック・ノイズ・デヴィル AKERCOCKE の 4th アルバム。

プリミティヴなロウ・ブラックだったりテクニカルな変態スラッシュだったりと、思慮深いプログレッシヴな手法で表情を様々に変えるダークな狂気に包まれた音像は、アバンギャルドな前衛的イメージが印象的。

変態的な展開の連続は自己満足の成せる技かと思いきや、適所でノーマル・ヴォイスをキャッチーに浮遊させたりと、意外にも緩急に気を遣った知的なアプローチが聴かせドコロを形成する取っ付き易さが存在するのも凄い。

あ、なぜか Neil Kernon がミックスしてます。(謎)  (Nov. 27, 2005)


Jacket AKIN 91
Verse (2002)
魅惑の女声ヴォーカルをフィーチュアしたフランスの7人組ゴシック・メタル・バンド AKIN のこのデビュー作、いやー、これがもうメチャクチャ気に入っちゃいました。
きめ細かなデジ風味を控えめながら程よく主張させたユーロ・ポップを基調に、ノリノリ哀愁シンフォ・ゴシックや王道女声ゴシック・メタルへのリスペクトを忘れない曲調。そこでしっかりと耽美さを醸し出すフルート&アコギの浮遊と、たまに顔を出すロウなデス・ヴォイス&しっかりと刻むメタル・リフによるメタル攻撃の落差が呼び起こすドラマティックな抑揚。それらの上で Adeline Gurtner 嬢(詳細なルックス不明)のクリアな歌声が可愛らしくも堂々と響き渡らせるキャッチーな哀愁メロディ・・・と全てがマジで素晴らしい。
が、それ以上にオレの心を捉えた最大のポイントが、このタイプのバンドでは類を見ないほど全編に心憎く配置された Matthieu Baker の奏でるテクニカル・ギター。ソロイスト・タイプの大きなヴィブラートとともに、ネオ=クラシカルなアルペジオからエモーショナルなペンタトニック、果てはマジカルなタッピングまでをを絡ませながら繰り出す歌心すら感じさせるキャッチーな泣きフレーズが楽曲の重要なキーになっていて、頬が緩みっぱなしッス。
時にメタリックな音像を聴かせてはいるものの、全体のプレイの質的にはメタル度は低く、音圧を抑えた隙間感のあるプロダクションがある種の落ち着きをアレンジしているのも◎。
あえて解りやすく喩えるとすれば、LACUNA COIL"Unleashed Memories" で見せた路線を更に可憐かつ耽美な方向に広げたって感触かな?
全9曲39:44では、物足りない物足りない物足りないったら物足りないっ!

Jacket AKIN 85
Forecast (2003)
昨年、名作 "Verse" を引っ提げてフランスから彗星の如く登場した女声ゴシック・メタルの超期待株 AKIN の、新曲3曲+ "Verse" 収録曲の別ヴァージョン2曲+ MOONSPELL のカヴァーという6曲で構成された MCD。全32分23秒。
新曲を一聴した感じ、アレンジの幅を広げたせいでちょっと焦点が拡散したかな?とも思ったけど、何度か聴いたら Adeline Gurtner 嬢のクリアな女声、Philippe Chauvire の失禁フルート、Matt Baker の悶絶ギターが織り成すモダンでポップでハード・ロックな前作の延長線上の AKIN 流ゴシック・ワールドだってことがバッチリ伝わってきて一安心。
#5 "Dreamland (Acoustic)", #6 "To One in Paradise (Alternative)" の "Verse" 収録の2曲の別バージョンは、なかなかアダルトな仕上がりでカナリ聴き応えアリ。ミックス変えただけじゃなくて再録ってのがポイント高いな。
そして、エンハンスドで入ってるライヴ映像もオマケとしては美味し過ぎ。2002年11月21日の Lyon での DARK TRANQUILLITY / SINERGY のオープニング・アクトとしての公演から "The 92nd Flight" を収録。メンバー7人にコーラスのおねいさん(美女)とパーカッション(ヲサーン)を加えた総勢9人による「動く AKIN」は、素人臭いパフォーマンスながら(苦笑)意外と楽しめマシタ。  (Jul. 21, 2003)

Jacket AKIRA KAJIYAMA & TAKENORI SHIMOYAMA (梶山章/下山武徳) 55
Into the Deep (2008)

梶山 章 (g) と 下山 武徳 (vo) のコラボレーション作。

アグレッシヴに弾きまくる梶山、今回はガナリを控えめにした下山、その両者のパフォーマンスはまぁ及第点だとして、楽曲が絶望的に古臭いセンスで構築された典型的ジャパメタ・スタイルってのが、もうなんというか・・・「君たち今のメタルに全く興味ないんだね」って感じ。

ま、信者と共に楽しくやっててください。  (Aug, 22, 2008)


Jacket AKIRA KAJIYAMA + JOE LYNN TURNER 81
Fire without Flame (2005)

DEEP PURPLERAINBOW の人脈を中心に活躍するシンガー Joe Lynn Turner と日本が誇る Ritchie Blackmore クローン 梶山 章 (g) のコラボレート・ユニットのデビュー作。

ブルーズベースの王道ハード・ロックは基本的には Joe Lynn Turner のこれまでのソロ作に準じた作風だけど、そこに梶山が意識的に吹き込んだ DEEP PURPLERAINBOW 風味が本作のメイン・キャラクタとして大きく機能していると言えるだろうね。

まぁ DEEP PURPLERAINBOW 風味といっても、それらが持ってた要素の中でも日本人に受けが悪いだろうドライなブルーズ・ロック・サイドを主にフィーチュアしてる感じなので、様式美メタルを期待しちゃうと肩透かしを食らうんだけど、逆にコテコテの様式美ではないせいで日本人離れしたスケール感が生まれているのは◎。

それにしても、梶山のギター・プレイったらホンットにグッと来るわ。 なんの予備知識もなく音だけ聴いたら「だだだ誰だこの超 Ritchie Blackmore タイプはァッ!?」と戦慄が走るッスな、きっと。

あ、ドラムがちょいと打ち込みクサイのが、気にしだすとだんだん気になってくるなぁ。。  (Dec. 16, 2005)


Jacket ALBERTO RIGONI 60
Something Different (2008)

イタリアのプログレッシヴ・メタル・バンド TWINSPIRITS のペーシスト Alberto Rigoni のソロ・アルバム。

プログレッシヴ・メタル〜ハード・フュージョンの系統にある作風。  (Dec, 10, 2008)


Jacket ALBION 79
Wabiac Cienie (2005)

ポーランド産叙情派シンフォニック・ロック・バンド ALBION の11年振りのリリースとなる 2nd アルバム。

いかにもポーランドな鉛色の東欧慕情が淡く漂う透明感たっぷりの幽玄ポンプ・ロックの中で、女性シンガー Katarzyna Sobkowicz-Malec さん(嬢ともタンとも付け辛い微妙な感じ…/汗)のプチ・アンニュイ歌唱が浮遊する様が醸し出すのは、TURQUOISE, QUIDAM に通じるアノ空気感。

10分超の大作を2曲も擁し、泣きのギターとそれを盛り立てるバック陣が仄かなスリルを運んでくるプログレッシヴ・ロックな展開美の美味しさに悦びを噛み締めながらも、メロディの抑揚がちょいと単調に感じるために、惜しいところでイマイチのめり込み難かったり・・・。

あ〜、もしやいつもの GARDENSHED マジックにまたまたヤられちゃった?(苦笑)とビクビクしつつも、リピートを誘う魔力は備わっているので、引き続き聴き込んでみマス。。  (Oct. 16, 2005)


Jacket ALCATRAZZ 98
No Parole from Rock'n'roll (1983)
このアルバムの出現は、自分にとっても、また音楽界とっても、まさに革命そのものだった。
この「元 RAINBOW のスター、Graham Bonnet の New Band!」ということで期待に胸を高鳴らせて聴いたアルバムから流れ出してきた、圧倒的なテクニックと繊細なタッチによって生命を与えられた珠玉のクラシカルフレーズの数々は、瞬時に私に「うぉ~っ! これがクラシカルなハードロックの究極の姿だぁっ!」と信じ込ませるに充分だった。
唯我独尊。Yngwie Malmsteen。・・・その後数年間に亘り、ギタリストに技術至上主義をもたらした罪人であると同時に、素晴らしいテクニックを持った魅力的な後続たちを生むことになった功労者でもある。
彼の登場以降、私は、雨後のタケノコのように世界各地から現れたテクニカル・ギタリスト達のアルバムを買いあさり、そしてそれぞれにホンの少しだけ見受けられる個性の違いを感じ取ってはほくそえむ「ネオ=クラシカル・マニア」の道を歩むことになってしまうのだ! 金返せ! (トホホ・・・やっぱ罪人だわぁ。)
それにしても、ここで聴くことのできる Yngwie のプレイは、本当に素晴らしい。現在の Yngwie では絶対に聴くことの出来ない、充分に練られて構築されたメリハリのあるギターソロは、紛れもなく彼の人生におけるベスト・プレイだと断言できる。
私にとっての Yngwie Malmsteen の存在意義は、そのレーシング・カーもどきのスピードプレイではなく、繊細なタッチ&フィーリングなのだ。彼が出現したとき、口を揃えて「速いだけで云々・・」とのたまった輩が多数いたが、それらは音楽に込められた感情を理解することの出来ぬ、実に哀れな連中だ。(あくまで"Trilogy"まで。それ以降現在までの彼のソロ=プレイは十分に批判に値する。"Odyssey"が素晴らしいのは Joe Lynn Turner の功績だ!)
なにかにつけて Ritchie Blackmore との類似性やその言動などで幾度も後ろ指を指されながらも、それに屈すること無く豪腕一本で現在「ネオ=クラシカル」と呼ばれるものの全ての始まりを作り上げた「祖」として、その功績は敬うに値する。

Jacket ALCATRAZZ 89
Live Sentence (1984)
すばらしいライブでのイングヴェイ。しかしグラハムはひどい。

Jacket ALCATRAZZ 89
Disturbing the Peace (1985)
全編Gスティーヴ・ヴァイ・ワールド。完成度はHMの最高峰。

Jacket ALCATRAZZ 79
Dangerous Games (1986)
前二作に比べると腰砕け。わるかないけど。

Jacket ALDO NOVA 80
Subject (1982)
最高傑作。ハードでちょいプログレ味。

Jacket ALDO NOVA 74
Twitch (1985)
悪くはないんだけれど...

Jacket ALDO NOVA 65
Blood on the Bricks (1991)
ボン・ジョヴィの協力で甦ったが、つまらないポップアルバムになった。

Jacket ALESTORM 89
Captain Morgan's Revenge (2008)

「出航だァーーーーーッ! 帆を上げろーーーーーーーーッ!!」
タイトル・トラック #2 "Captain Morgan's Revenge" のイントロを聴く度に、つい全力でそう叫んでしまう。(笑)

英国スコットランドから登場した“パイレーツ・メタル・バンド”ALESTORM は、TURISAS の劇的なシンフォ・ヴァイキング・テイストと KORPIKLAANI のダンサブル(?笑)な陽気さを上手く併せ持ちつつ、根底に広がる明快なパワー・メタル色と舵を取る船長 Christopher Bowes (vo, key, whistle) のダミ声歌唱が“元祖海賊メタラー”RUNNING WILD の雰囲気を呼び込むそのサウンドがとにかく痛快。

メンバー・ショットのバカっぽさ(褒めてますw)をはじめとするイメージ戦略も含めて、荒くれ海賊共のドキュメントというよりは、酒場でクダを巻く自称海賊の誇張満載のホラ話系の享楽的なノリを強く感じさせる中、端々にしっかりと滲むシリアスな勇壮味と何気に強いスコティッシュ/アイリッシュ/ブリティッシュな香りにはメッチャ心惹かれるデスよ。

この ALESTORM、早速今年の Wacken Open Air に参加が決定しているので、夏にはその最前列で「出航だァーーーーーッ!」と叫んできますわ。(もちろん日本語で) ・・・ライヴはたぶんショボそうな雰囲気が漂ってるけど;  (Apr, 11, 2008)


Jacket ALESTORM 85
Leviathan (2008)

スコティッシュ・パイレーツ・メタル・バンド ALESTORM の4曲入り EP。

1. Leviathan (新曲)
2. Wolves of the Sea (カヴァー)
3. Weiber und Wein (1st収録曲のドイツ語ヴァージョン)
4. Heavy Metal Pirates (既発)

・・・という4曲が収録されているのだが、中でも #2 "Wolves of the Sea" が異常に秀でててヤヴァい!

もともとは PIRATES OF THE SEA(なんつーベタな名前だw)なるラトビアのダンス/ポップ・バンドがかの Eurovision コンテストでも披露していた曲のカヴァーらしいんだけど、一度聴いたらクセになるコーラスでの陽気な合唱の風合いにはオリジナル曲以上に ALESTORM の魅力が全開。 ライヴでこれ演ったらアホみたいに盛り上がりそうだなぁ。  (Dec, 11, 2008)


Jacket ALEX BEYRODT'S VOODOO CIRCLE 83
Alex Beyrodt's Voodoo Circle (2008)

SILENT FORCE, ex-SINNER のドイツ人ギタリスト Alex Beyrodt のリーダー・バンド ALEX BEYRODT'S VOODOO CIRCLE のデビュー作。

David Readman (vo/PINK CREAM 69), Mat Sinner (b/SINNER, PRIMAL FEAR) らと共に作り上げた SILENT FORCEPINK CREAM 69 の流れにあるキャッチーなへヴィ・メタルに DEEP PURPLERAINBOW のエッセンスを加えたスタイルの楽曲群からは、Alex のルーツがしっかりと垣間見える。

所々にパクリッシュが過ぎる部分があるが(汗)、David の流石の熱唱のおかげもあって予想以上に(失礼)聴き応えに満ちている。  (Dec, 04, 2008)


Jacket ALEX MASI 75
Attack of the Neon Shark (1989)
ジャズのインプロっぽいところがいいのか悪いのか。

Jacket ALEX MASI 72
Vertical Invader (1990)
この人独得のわけのわかんないところが爆発。A-1は良い。

Jacket ALEX MASI 79
Tales from the North (1995)
歌ものの様式HR。かなりYNGWIEっぽいが、MASIならではのプレイが味。

Jacket ALEX MASI 77
In the Name of Mozart (2004)

イタリア人ネオ=クラシカル・ギタリスト Alex Masi によるクラシック作品第2弾。

前回の Bach に続いて今回は Mozart。優しいアコギの音色に和みまくり。  (Mar. 24, 2004)


Jacket ALEX MASI 78
In the Name of Beethoven (2005)

イタリアのギタリスト Alex Masi のクラシック・カヴァー作第3弾。

Bach, Mozart 同様に今回の Beethoven も、Alex Masi 独特のクラシカルなタッチが素晴らしい楽曲に新たな表情を与えている。

うむ、非常に和みます。  (Sep. 07, 2005)


Jacket ALEX MASI 78
Late Nights at Desert Rimrock (2006)

イタリアのギター・プレーヤー Alex Masi の13thアルバム。

初期の作品に通じるプログレッシヴなハード・フュージョン・インスト。 彼独特のアンビエントなクラシカル・タッチが存分に楽しめる。 ドラマーは John Macaluso。  (Dec, 22, 2006)


Jacket ALHAMBRA 88
A Far Cry to You (明日への約束) (2005)

ジャパニーズ・プログレッシヴ・メタル・バンド ALHAMBRA のデビュー・アルバム。

デビュー作と言っても、その前身は 10年以上のキャリアの間に海外レーベルからも含めて3枚ものアルバムをリリースした MARGE LITCH・・・という、既にベテランと呼んでも差し支えないポジションに位置しているだけに、その内容は経た年輪相応の老獪な安定力を感じる非常にハイレベルな仕上がりだ。

「年輪」「老獪」と表現しながらも、その MARGE LITCH 時代に掲げていた“スーパー・ファンタジック・プログレッシヴ・メタル・シンフォニー”を一般メタルファンにも解り易い形に継承/進化させたかの超テクニカルで超ドラマティックな楽曲群は NOVELA 由緒の伝統的な日本語プログレ・ハードの基盤を根底に持ちつつ、現代欧州メロディック・メタルの疾走するスピード、様式美メタルのネオ=クラシカルなスリル、さらには InsideOut/MagnaCarta 系テクニカル・プログレのモダンさまでもを吸収/消化し、決してオッサン/ヲバハン風の保守的センスに留まり得ない“今に生きる新鋭プログレッシヴ・メタル・バンド”としての若々しい刺激に満ち溢れているのが◎ッスね。

普通に“メロディック・スピード・メタル・チューン”として悶絶疾走をかます #3 "Missing You"、悲愴なる叫びを乗せたドラマティックな三連チューン #4 "人形の家"、キャッチーなメロディが印象的な中庸ドライヴァー #7 "Faith" などに代表されるように、随所でメタリックに疾走したりネオ=クラシカルなユニゾン攻撃を決めまくったりと全体的にかなりメタル色の強い音像になっていながら、そのプレイとアンサンブルの感触は完全に真性プログレッシヴ・ロック的な物・・・という独特のバランス感覚が生む「深み」の存在が非常に美味しいんだけど、その大黒柱が“青髭のプリンセス”(笑)こと鍵盤麗人 Yuhki 様その人。

ギタリスト Goh Ikeda のスムースなネオ=クラシカル・プレイ(ライヴでのイマイチ弾ききれないもどかしさを完全に払拭した本作での録音は秀逸!)に対峙してスリリングに弾きまくる技量の高さはもちろん、海外の一線級にまったく引けを取らぬ天才的なプログレッシヴ・センスにもホント脱帽で、これを聴いてると GALNERYUSARK STORM での彼のプレイがまるで子供のママゴトのように思えてくるから不思議なもんだ。

ただ、紅一点の看板女性シンガー Junko Sera おねえさんの超ワイドレンジなクラシカル歌唱は・・・諸刃の剣だよなぁ。 どこまでも際限なく伸びる表現力たっぷりの歌声の飛翔感は心地よくも、時折感じさせるアニメの主題歌的な明快さを備えた歌謡フィーリングや、やや不安定気味な細かめのヴィブラートは、やっぱりちょいと苦手。。。  (Feb. 08, 2005)


Jacket ALHAMBRA 88
Fadista (2007)

和製プログレ・ハード ALHAMBRA の約3年ぶりの2ndアルバム。

怒涛の超絶技巧が濃密に疾走する上に、NHK(≠日本引きこもり協会w)の歌のおねいさん風の希望的メロディ(ただし超ハイトーン)を乗せたユニークなサウンドは健在。 SCHEHERAZADENOVELLASTARLESS の流れを汲む往年の関西プログレ・ハードの華麗さを正しく継承しつつ、そこに DREAM THEATER に通じる現代的な技巧スリルを注入した煌びやかな様式美サウンドは、前作同様の圧倒的な存在感を発している。

それにしても、全ての楽曲を手がける YUHKI (key/GALNERYUS, ARK STORM) はマヂ凄いスな。 ファストな弾き込みをこなす技術的側面もさることながら、シンフォニックかつクラシカルなアレンジメントの、特に思わずグッと来るコード・チェンジのセンスの良さには感服することしきり。 そんな YUHKI に絡む新ギタリスト 梶原 稔広 も「これまでどこに隠れてたんだ?」と思わせる逸材で、その激テク・リックの連発も本作の大きな聴きドコロ。

あとはなぁ、フロント3人(vo,g,b)がルックス的(&立ち振る舞い的)にもうチョイなんとかなると、ライヴでの楽しみも増えてくるんだが。。。(滝汗)  (Dec, 27, 2007)


Jacket ALIAS 83
Alias (1990)
高品質産業ロック。

Jacket ALICE COOPER 54
Raise Your Fist and Yell (1987)
結構ヘヴィ・メタル。

Jacket ALICE COOPER 87
Trash (1989)
曲がとにかくいい。バランス、ムードも最高。

Jacket ALICE COOPER 60
Hey! Stoopid (1991)
前作が良過ぎて...

Jacket ALICE IN CHAINS 79
Dirt (1993)
シアトル系にしては聞きやすく、ハイクオリティー。

Jacket ALIEN 85
Alien (1988)
Gはイングヴェイっぽいがフィーリングはいい。曲よし。

Jacket ALIEN 66
Alien (1994)
ソフトになりすぎてしまったが、北欧の透明感は健在。曲は後退した。

Jacket ALIEN 75
Crash (1995)
相変わらずの薄っぺらいサウンドでRAINBOW的なハードポップだ。

Jacket ALIEN 80
Dark Eyes (2005)

かつて北欧メタル・メイニアの絶大な支持を得ていたスウェーデンの ALIEN が再結成して10年振りにリリースした通算 5th アルバム。

その作風は、例えば ERIKA の名盤 "Cold Winter Night" に入っていてもおかしくないような初期に通じる北欧色を感じさせる曲がありーの、BON JOVI が 1st 以来正統な進化を遂げていたらこうなっていただろう的な大陸系哀愁ハード・ポップもありーの、それでいて初代シンガー Jim Jidhed (vo) のメイン・ストリームな声質が想起させる Joe Lynn TurnerGlenn Hughes のソロ作に通じる最大公約数的王道ハード・ロックな味わいが強い・・・ってな、やや散漫な感じ。

・・・ではあるんだけど、悪い意味で枯れ果ててしまったかの衰えを隠せなくも、染み付いた北欧プレーヤならではのクラシカルな手法で叙情を紡ぐ Tony Borg (g) が弾き出すちょっとしたオブリガードに悶絶しちゃったりするのよね。(^-^;

いや、そういった細かい嬉しさを探るまでもなく、ちゃーんと聴くとホントいい曲もあるし、単なるノスタルジーではない「これから始まる ALIEN 第二章」を期待させる好盤ではありマッスル。  (Oct. 21, 2005)


Jacket ALKEMYST 83
Meeting in the Mist (2003)
フランスから登場したニュー・メロディック・スピード・メタル・バンド ALKEMYST のデビュー作。
かなりの弾き込みを聴かせるギター・チームや多彩な手業足技を見せつけるドラムが色付けるテクニカルな側面を強調しながら大仰に疾走するドラマティックなサウンドは、いわゆる「メロスピ」らしさに満ちていながら、なかなか堂に入ったプログレッシヴな展開を見せたりバラード・パートでは実に普遍的なしみじみ感を出せていたりと、それのみに留まらない幅の広さを実感させるもの。
イタリアの SECRET SPHERE からレンタルした(推測/汗)シンガー Ramon Messina のそこそこは歌えてはいるハイ・トーンがさほど魅力的でもなかったり、全体に漂うドタバタ感が気になって最初はあまり楽しめなかったんだけど、聴き重ねるうちに本作が内包した悶々としたメロディに溢れるセンチメンタリズムに侵食されてきた。
そのメロディの端々に漂うクサさに、イタリアン・メタル史上に燦然と輝く激クサ盤である ATHENA"Twilight of Days" に通じるものを感じる・・・ってのはあまりに褒めすぎかな。(笑)
ドラマー Arnaud Gorbaty の、Simon Philipps, Mitch Mitchell, Virgil Donaty, Dennis Chambers, Jeff Porcaro をフェイヴァリッツに挙げるのが超納得の凄まじいドラミングは、メッチャ好み!  (Jun. 04, 2003)

Jacket ALKEMYST 78
Through Painful Lanes (2008)

フランス産メロディック・メタル・バンド ALKEMYST の約5年振りとなる2ndアルバム。

シンフォニックに疾走する楽曲は、クラシカルな装いとテクニカルな主張が生むいかにもおフランスらしい繊細でプログレッシヴなアート感がなかなかイイ感じ。

シンガーは SECRET SPHERE にも籍を置くイタリア人 Ramon Messina で、そのせいかイタリアのバンドに通じるクサさを端々でプンプンと香らせているのも面白い。  (Apr, 25, 2008)


Jacket ALKONOST 71
Stone Heart Blood (Каменного Сердца Кровь) (2007)

ロシア産6人組エピック・ダーク・フォーク・メタル・バンド ALKONOST の6thアルバム。 ジャケ買い。(笑)

純朴系東欧美女シンガー Alena Pelevina 嬢 の素直なメゾ・ソプラノとメンバーの誰かが発する男声デス・ヴォイスを絡ませながら、ゆったりとそして淡々と展開する中世風味強めの民謡メタルは、適度なシンフォニック・アレンジの上で終始ギターの単音メロディが鳴り続けるペイガンな荒涼感、そして Alena 嬢 の歌声が運んでくるゴシックな暗さがダークにアンサンブルを重ねる様がロシアっぽさ満点。

この田舎クサい地味な味わいってば、ホント東欧のB級バンドならではの魅力なんだけど・・・それにしても・・・地味すぐる。(苦笑)  いや〜俺もまだまだ未熟ですな。 所々で MOONSORROW を思わせる場面もあるんだけどな。  (Jun, 17, 2008)


Jacket ALL ENDS 81
All Ends (2008)

IN FLAMES のギター・チーム、Björn Gelotte & Jesper Strömblad が中心となってスタートさせた、女性ツイン・ヴォーカルをフィーチュアしたゴシック・メタル・バンド ALL ENDS の1stフルレンス・アルバム。

本作制作の前に既に彼らは共に IN FLAMES に専念するため脱退しているが、本作にも楽曲提供という形で関わっていることもあって、ここで聴ける音楽性は IN FLAMES 風味漂うスマートな女声メランコリック・ゴシック・・・とも言えるもの。

8分刻みでストロークするゴシカルなソリッド・リフのドライヴ感と程よくデジタルなモダン・アトモスフィアが重なり合うその風合いは最早決して目新しいものではないし、Björn の実妹という血統を持つ Emma Gelotte とミュージカル出演の経験もある本格派 Tinna Karlsdotter というバンドの看板である二人の美女シンガーの明快なパワフル歌唱も、それなりのクオリティを実感させながらも特にスペシャルな個性を発してはいない。

・・・が、ムーヴメントに便乗して受けを狙ったかのあざとさが逆に吉と出たキャッチー&コンパクトな楽曲は、細部に亘ってしっっっかりと作り込まれたグレード感の心地良さが、何気にリピートを誘うのも事実。 Björn & Jesper の後任である Fredrik Johansson (g/ex-DIMENSION ZERO) と Peter Mårdklint (g/ex-EMBRACED, TENEBRE) というなんとも贅沢な現ギター・チームによるギター・パートがロックなローリングを見せる場面も耳を惹く。  (Feb, 11, 2008)


Jacket ALL THAT REMAINS 80
The Fall of Ideals (2007)

MAメタル・バンド ALL THAT REMAINS の3rdアルバム。

Philip Labonte (vo/ex-SHADOWS FALL) の表現力、そして完全に正統派メタルなギター・パートの煽情力の強さは、メタルコアの枠を超えた聴き応えアリ。  (Nov, 02, 2007)


Jacket ALLEN/LANDE 84
The Battle (2005)

LAST TRIBE, STARBREAKER の凄腕ギタリスト Magnus Karlsson が、SYMPHONY XRussel AllenMASTERPLAMJorn Lande という二人の激ウマ熱唱系シンガーを贅沢にフィーチュアしてお送りする、新たなメロディック・メタル・プロジェクト ALLEN/LANDE のデビュー・アルバム。

かの Rodney Matthews のファンタジックなアートワークと壮麗なイントロダクションから、それに続くのが超絶シンフォニック大作的なインパクトだと勝手に想定していたこの脳みそは、その後に頻発する時にメロハー的ですらある意外にもソフトな感触に、ちょっとばかし拍子抜け気味。。

強力に上手いシンガー陣と激テク・ギターが火花を散らす MASTERPLANLAST TRIBE の「非クサ」な部分を抽出したかの腰の据わった落ち着きに満ちた高クオリティな楽曲群は、聴いてて心地良かったり随所に仕込まれたスリルに悶絶したりは確かにするんだけれど、アーティストの集合体としての主義主張がイマイチ希薄なのが気にかかる。

主役としてキャスティングされた二人のシンガーにしても、時に震えが来るほどのさすがの凄みを見せつけながらも、スタイルが似通っているために二人がコラボレートする意味があまり感じられないのがなんとも勿体無い。

長く楽しめそうな良く出来た作品ではあるのは確かなんだけど、期待がデカ過ぎただけにこうして感想を書くとなると、チョット厳しくなってしまうね。  (Sep. 28, 2005)


Jacket ALLEN/LANDE 84
The Revenge (2007)

スウェーデン人ギタリスト Magnus Karlsson (g,key/STARBREAKER, LAST TRIBE, ex-MIDNIGHT SUN) が Russel Allen (vo/SYMPHONY X), Jorn Lande (vo/ex-MASTERPLAN, etc.) という二人の濃厚系シンガーをフィーチュアして送るメロディック・メタル・プロジェクト ALLEN/LANDE の第2弾。

Magnus によるスマートな技巧アレンジを施された端正な正統派メロディック・ハード/メタルは、前作と同様に高品質。 やっぱり飛び抜けた佳曲がなかったり、やっぱり系統的に同じ熱唱型の RusselJorn を揃える意味がわからなかったりするという弱点も前作と同様だけど(汗)、それでも、十分に水準以上と思える出来の良い楽曲の聴き応えはなかなかのもの。

ジャケは・・・Rodney Matthews にしてはかなりアレですな。。。  (Feb, 08, 2008)


Jacket ALMAH 72
Almah (2006)

ANGRA のシンガー Edu Falaschi のソロ・プロジェクト ALMAH のデビュー作。

うー、何もかもが普通・・・。  (Sep, 11, 2006)


Jacket ALMAH 86
Fragile Equality (2008)

ANGRA のシンガー Edu Falaschi のリーダー・バンド ALMAH の2ndアルバム。

ソロ・プロジェクト的色合いが濃厚だった前作から一転、本作では ANGRA での盟友 Felipe Andreoli (b) をはじめブラジル人メンバーで結束し、非常にバンド然としたサウンドを聴かせている。

楽曲的にも、初期 ANGRA に通じる疾走感溢れるメロディック・パワー・メタルにフォーカスを当てることで前作での悲惨さが嘘のように充実。 Marcelo Barbosa, Paul Schroeber のギター・チームが本家の Kiko & Rafael に勝るとも劣らぬテクニシャンっつーもの高ポイント。  (Dec, 04, 2008)


Jacket ALMIGHTY (THE) 70
Crank (1994)
ヘッドバンガーズ・ロック! 文句なく気持ちいい。

Jacket ALMÔRA 87
Shehrazad (2004)

トルコはイスタンブールを拠点に活動するフォークロアなメロディック・メタル・バンド ALMÔRA の 3rd アルバム。

オープニング・チューン #1 "Fantasy" にて、悶々と爪弾かれるアコースティック・ギターに続いてフルート/ヴァイオリンがリード楽器として超 XaMetalic な激クサ・テーマ・メロディを超絶疾走させた瞬間、誰もがガッツポーズっしょ、コレ。(笑)

アラビアン・ナイトを題材に据えたエスニック度満点のジプシー・メタルは、前述のような弦楽の乱舞に加えて Nihan Tahtaisleyen タン (vo,violin) の可憐に伸びる女声ヴォーカルをフィーチュアした、今後「民謡メタルといえば?」との問いには「トルコの ALMÔRA!」と即答したくなるようなインパクト満点の逸品。

一聴して ELVENKING の名を連想したけど、ツイン・ギターのフレージングやリズムの刻み方などバンドの骨格的な部分に IRON MAIDEN の影響を強く感じさせているのが、これまた辺境っぽくてイイ感じなんだよね。

もちろん、いかにも辺境メタルなB級ドタバタ感もしっかりと存在するではあるんだけど、冒頭で触れた劇メロ・スピード・チューン #1 "Fantasy" の他、続いて楽器群が一丸となって勇壮な民謡臭を撒き散らす #2 "Rainbow"、ヴィオラ/チェロを加えてさらに重厚かつアラビックに迫る #4 "1001 Nights"#5 "Shehrazad"、そして哀愁アコースティックな終曲 #9 "Dream On" あたりのフォーキーな感触はマジでタマランっす。

しかしコレ、是非ライヴで観てみたいなぁ。フォーク・パートでヴァイオリンを操る Nihan Tahtaisleyen タンとこちらも女性のフルート奏者 Bilge Kocaarslan タンMÄGO DE OZ みたいに2人だけでステージ中央で絡んだりする様子を目の前にしたら・・・もももも萌え死んでしまうかもしれん!(馬鹿)  (Dec. 26, 2004)


Jacket ALMÔRA 81
1945 (2006)

トルコのフォーク・メタル・バンド ALMÔRA の 4th アルバム。

笛と弦楽が民族色たっぷりに乱舞するクッサクサのパワー・メタルは、前作と同様のフォーキーな殺傷力を強力に発しながらも、交代したドラマーの技量的な問題のためか全編でドタバタ感が耳につく、前作よりも更にB級感が強い印象。

ま、それも辺境メタルならではの醍醐味だッ!・・・ってことで、女声シンガー Nihan Kiziltan タン(苗字変わった?…ってケコーン?)の素人系爽やかソプラノと Bilge Kocaarslan タン がそのお口で吹きに吹きまくる悶絶フルート、そして5人のストリングス・セクションによる弦の啼きが交錯しながら民謡フレージングを大爆発させるジプシー・メタルの味わいは自体に大きな変化はナシ。

全体的なバランスとしてメタリックなパートに比重がかかり、アコースティック・パートで味わえるべきフォークロアな息吹がちょっと減少気味なのは、前作ではそれが絶品の輝きを見せていただけに、正直ちょっとだけ物足りなさを感じはするけどね。

ゲストに迎えた本国の著名なテナー歌手 Hakan Aysev 氏が随所で炸裂させる、トリノ・オリンピック開会式での Luciano Pavarotti の如き本格テノール・ヴォイスが大きなアクセントとなっているのも、本作のトピックっしょ。 メッチャ印象に残るし〜。  (Mar. 11, 2006)


Jacket ALMÔRA 73
Kiyamet Senfonisi (2008)

トルコ産フォーク・メタル・バンド ALMÔRA の5thアルバム。

民謡的なクサさはさらに後退し、シンフォニック/ゴシック・メタル色が支配的。 随所に残る ALMÔRA らしいドタバタさには依然として惹かれるものの、全体のムードからは魅力的だった辺境色がほとんど感じられなくなってしまった。  (Dec, 16, 2008)


Jacket ALTARIA 85
Invitation (2003)
AOR HEAVEN が新に設立したヘヴィ・メタル系レーベル METAL HEAVEN の第一弾アーティストは、フィンランドの正統派ヘヴィ・メタル・バンド ALTARIA
この ALTARIA、シンガーは REQUIEMJouni Nikula、そして SONATA ARCTICAJani LiimatainenNIGHTWISHEmppu Vuorinen という贅沢なギター・チームを擁するスーパー(って言うほどじゃないか〜/苦笑)バンドなんだけど、全ての楽曲を書いているのは Marko Pukkila (b) と Tony Smedjebacka (dr) の2人なので、彼らリズム隊コンビが主導するバンドってのが実際のとこなんだろな。
そのスタイルは、今となってはややダサさ&地味さを感じさせる伝統的スカンジナヴィアン・ヘヴィ・メタルで、80年代後期〜90年代初頭の北欧メトゥに心酔しちゃうオッサン的には、ホンットに和むナイスな路線だわ。Jouni の朗々とした歌唱の持つ Marco Hietala っぽさのせいで、TAROT を思い起こさせることもしばしば。(実際にその Marco もバッキング・ヴォーカルとして参加)
ミドルテンポ主体のキャッチーな楽曲は、この一曲って強力な楽曲は残念ながら見当たらないもののどの曲もソコソコ及第点な感じで、まさに往年の北欧メタルの底辺を支えてながら陽の目を見ずに消えて行ったマニアックな実力派バンド群を思い起こさせる・・・って、めっちゃ褒めてるつもりなんだけど、全然そうは聞こえないな。(笑)
そして、そんな地味ながら魅力的な楽曲を引き立たせる役割に徹しながらも、ついつい超絶テクが顔を出ししゃう JaniEmppu による強力なギター・パートはやっぱり美味しい!
ちなみにプロデュースは THUNDERSTONENino Laurenne。  (May 19, 2003)

Jacket ALTARIA 79
The Fallen Empire (2006)

Jani Liimatainen (g/SONATA ARCTICA), Emppu Vuorinen (g/NIGHTWISH), Jouni Nikula (vo/REQUIEM) らの著名メンバが在籍していたことで彼らのサイド・プロジェクト的な捉え方をされてきたが、前作までに彼らは全員離脱し、本作は“バンド”としての新たな歴史のスタートとなる一枚に。

前作から加入したシンガー Taage Laiho の堂々たる明快歌唱を柱に、新任の J-P Alanen (g/CELESTY) による様式ベースのテクニカルなギター・ワークをフィーチュアした往年の北欧メタル風味のオーソドックスな楽曲群の雰囲気は、TWILIGHTNING のそれにグッと接近した感じ。 歌メロ重視のL.A.メタル的とも言えるキャッチーな感触がなかなかナイス。

Rowan Robertson (g/ex-DIO…メチャ懐かしい!) がゲストで一曲ソロ弾いてるけど・・・まぁボチボチでんな。(汗)  (Mar. 23, 2006)


Jacket ALYSON AVENUE 83
Presence of My Mind (2001)
スウェーデン産、女性 Vo を擁する極上の哀愁ハード・ポップ。
ハード・ポップとはいえ、エッジの立ったリフとウェットなタッチのソロで責めるギターワーク、そして煌びやかなキーボードのオブラートに包まれたビッグなプロダクションは十分に北欧メタル的。
しっとりとした透明感と張りのある力強さ、そして人懐っこさが程よくブレンドされた Anette Blyckert 嬢の歌唱がなんとも耳触りがよく、JAVAN, ERIKA 等の90年前後のバンド群を想わせる絶妙方向性の楽曲と相まって、HEAVEN にて店内 BGM として流れているのを聴いて、「即買い」させるインパクト有り。

Jacket ALYSON AVENUE 81
Omega (2004)

スウェディッシュ・ハード・ポップ・バンド ALYSON AVENUE の 2nd アルバム。

90年代初頭の北欧微哀愁ハード・ポップ風味満点の音像は、B級でありながらもボーっと聴いているだけでやっぱり和んじゃう。

看板女性シンガー Anette Blycket 姐さんの透明感もある溌剌歌唱はもちろんのこと、コンパクトな構築美を感じさせるソロ・パートをネオ=クラシカルに弾きまくるギターも美味しいし。

#8 "I have been Waiting" 〜 #9 "Can I Be Wrong" の流れは特に強力。  (Jun. 12, 2004)


Jacket AMARAN 80
A World Depraved (2002)
スウェーデン産のテクニカルなダーク・メタル・バンド AMARAN の 1st アルバム。
2本のギターを生かしたテクニカルなミステリアス・リフがソリッドに鳴る紛れも無いヘヴィ・メタルなのだが、そこに乗るのが激萌え美女 Johanna DePierre 嬢の歌う力強くも滑らかな女声という点が、この AMARAN が他と差別化される最大の特徴だ。
コンパクトにまとまった楽曲は、粘り気たっぷりにうねる歪んだベース・ラインを擁した地力のあるリズムも心地良く、ソリッドな骨格に肉付けされた丁寧なアレンジが耳を捉える。
完全にヘヴィ・メタルなんだけど、Johanna 嬢の歌声なぞるメロディが微妙に浮遊する様には、やっぱゴシック/ドゥーム的な暗黒系の香りを感じちゃうんだよね・・・って、そこがイイんだけどさ。
実際のメロディにはイマイチ煮え切らない単調さを感じるけど、そういった楽曲/メロディの良さ以上に惹き込まれる何かを、この AMARAN は持ってる気がするね。Johanna 嬢の美貌もその一つかも。(苦笑)

Jacket AMARAN 83
Pristine in Bondage (2003)
女性ヴォーカルを擁するスウェーデンのエクストリームなゴシック・メタル・バンド AMARAN の 2nd アルバム。
昨年の夏あたりに、Kari Kainulainen (g) から「日本でのディールを探してるんだけど、どっかにチャンスないかなぁ?」なんてメールを貰ったりしたこともあったけど、今回めでたく MARQUEE/AVALON から日本盤をリリースできたってわけね。ヨカッタヨカッタ。
2人のギタリストによる耳を惹くテクニカル・メロディック・プレイをたっぷりと織り込んだ攻撃的な爆烈リフが有機的にうねるリズム隊と共に音圧高く責めたてるソリッドなバックの上で、激萌え美女シンガー Johanna De Pierre タンの程好い力強さを備えたクリーンな歌唱が舞うという・・・概要は前作同様ながら、それぞれのプレーヤのスキルの向上とそれが可能にした「退き」を意識した緩急の妙が、確実にステップ・アップを感じさせるイイ感じの仕上がり。
前作は「ゴシック」という形容が不似合いなほどにメタリックな音像だったんだけど、本作ではメロディックに展開する柔和さの増加が、依然「硬質」と言えるサウンドの中で「ゴシック」な香りをふっぷりと振り撒いているのが嬉しい限りだ。#9 "Crow Me" なんか、"Nighttime Birds" の時期の THE GATHERING みたいでゾクゾクするもんね。
メタリックなパッションが炸裂するゲインの高いバックの上で Johanna タンが浮遊させる歌メロが NEVERMORE 的な煮え切らなさに満ちていたり(でも美貌で帳消しできるから一切問題なし/馬鹿)、センス的には文句無しに高いレベルのギターがプレイ(特にピッキング)的にはやや粗めだったり、必要以上に凝った展開をしない比較的シンプルな作りの楽曲の流れがやや淡白なものだったり・・・ってな気になる点はあるものの、同じ方向をしっかりと見据えたプレイヤ全員の気合いが生む高揚感がそれらを上手くカヴァーしている・・・と、良い所を捉えたくなる感じ。
ゲストの Jorgen Sandstrom (THE PROJECT HATE, ENTOMBED) のデス・ヴォイスをフィーチュアした #6 "Katharsis" は、全体を包むアグレッションと女声が彩るゴシカルな優美さ、そして泣きのギター・プレイがバランス良く融合した名曲!  (Dec. 19, 2003)

Jacket AMARAN'S PLIGHT 78
Voice in the Light (2007)

SHADOW GALLERY のギタリスト Gary Wehrkamp 率いる米産プログレシッヴ・メタル・バンド AMARAN'S PLIGHT のデビュー作。

GaryD.C. Cooper (vo/SILENT FORCE, ex-ROYAL HUNT), Kurt Barabas (b/UNDER THE SUN), Nick D'Virgilio (dr/SPOCK'S BEARD, KEVIN GILBERT, TEARS FOR FEARS, GENESIS) と共に作り上げた本作は、作家 John W. Crawford の小説を基にしたコンセプト・アルバム。 ProgRock なるレーベルからのリリースながら、この淡い叙情が躍動する情景的な大作風味は、一連の「InsideOut 系」の作風にだと評してもよいだろう。

マターリとした長閑さが地味な印象を生んではいるけど、忘れた頃に聴いてはジワジワくるタイプ。  (Oct, 10, 2007)


Jacket AMAROK 80
Amarok (2001)
Mike Oldfield の傑作のタイトルをその名に冠したこの AMAROK は、その名を知られたスペインのトラッド・ロック・バンドと同名異バンドで、ポーランドのマルチ・プレーヤ Michal Wojtas を中心としたランドスケープ・ミュージック・プロジェクト。
メロディを浮かび上がらせる女声スキャットが時折入りつつも基本的には泣きの旋律が穏やかに通り過ぎるインストゥルメンタルで、Mike OldfieldPink Floyd を引き合いに出されるその情景的なヒーリング・サウンドは、アコースティック・ギターとヴァイオリンの弦の響きが生み出す温かみに満ちた意外にも有機的な風景描写。
ドキュメンタリーのサウンド・トラックを思わせる感触ながら、たまに顔を出すロックなギターをはじめ、ポーランド産であることを全く感じさせないクリアで切れのいい音像の際立つリズミカルなプログレッシヴ・ロックの味わいもあって、単なる BGM には成り得ない引っ掛かりがあるのがイイ感じなんだよね。
贅沢を言うならば、この薄暮に広がる素晴らしい泣きのメロディは、聴く度に「あー、これでヴォーカルが入っていたら超悶絶なのになぁ・・・。」と思わせてしまうのがチョットだけ残念。

Jacket AMARTIA 77
Delicately (2009)

フランスのプログレッシヴ/ゴシック・メタル・バンド AMARTIA の3rdアルバム。

ややエキセントリックな女声をフィーチュアした穏やかな曲調こそゴシカルな手触りではあるものの、ハモンドが鳴るアダルトなヴィンテージ色で彩られたインスト・パートの軽快さが、ゴシックというよりはプログレッシヴ/ポンプ・ロックな味わいを醸し出している。

印象的な叙情メロディも聴かれるが、控えめな抑揚の中で淡々と通り過ぎていく感じ。 逆に、その「薄さ」が心地良く感じられるプログレ視点での魅力はアリ。  (May, 11, 2009)

 

Jacket AMASEFFER 79
Slaves for Life (2008)

イスラエルのシンフォニック・プログレッシヴ・メタル・バンド AMASEFFER の1stフルレンス・アルバム。

Mats Levén (KRUX, ex-AT VANCE, THERION, YNGWIE MALMSTEEN, etc.) をシンガーに起用し(当初は VANDEN PLASAndy Kuntz の予定だったらしい)、旧約聖書の出エジプト記の様子を壮麗に描写するコンセプト・アルバムである本作は、プロフェッショナルなオーケストレーションを施した重厚かつドラマティックな一大歴史絵巻。 臨場感溢れるS.E.やエスニックなリズムも多用し、辺境国出身ながら“史実シンフォニック・メタル”としてほぼ完璧なクオリティに到達させているのには大きく驚かされる。

中東独特のエキゾティックなメロディを存分に配したミステリアスなムードは非常に良好だし Mats のパッション溢れる歌いっぷりも見事なんだけど、コンセプト/ストーリーに則ったサウンド・トラックのような情景描写が淡々と続いたりメタル・パートではドラムがやや単調だったりして、11分超の大曲3曲を含む77分51秒の長丁場を居眠りすることなく乗り切るには人並み外れた集中力が必要。。。 中にはイスラエルのフォーク系美女シンガー Maya Avraham 嬢が民族色豊かに歌い上げる #5 "Zipporah" のようなコンパクト(といっても6分以上w)な佳曲もあるんだけど。

地元の同朋 ORPHANED LANDKobi Farhi (vo), ARCH ENEMYAngela Gossow (vo) もゲスト参加。  (Dec, 22, 2008)


Jacket AMAZE ME 78
Amaze-Me (1995)
アメリカンな部分と北欧の哀愁が結合。悪くはないが、ちょっと印象が薄い。

Jacket AMAZE ME 50
Wonderland (1998)
買った帰りに1st がつまらなかったことを思い出した(苦笑)が、もう遅い。結論から言ってしまうと、この3rd もやはりダメだった。やはりどうやらこの AMAZE ME は、私の肌には合わないようだ。(もっと早く気付け!/^_^;)
楽曲/メロディの質は確かに北欧らしい繊細さを持ち合わせているのを感じさせるが、極めて大味なプレイ/アレンジそして音色がその透明感を奪い取っているように感じる。
Conny Lind の雑な歌唱、そして Peter Broman の「いかにも低予算」的なメイキング・サウンドのセンスの不味さ・・・特に、楽曲に不釣合いなひしゃげた耳障りなギター・サウンドが、AORが必要とするロマンを無に帰している。
低予算でもクオリティの高いサウンドに纏め上げる才に溢れるアーティストも多く存在するんだけど、彼らの場合は・・・(涙)

Jacket AMAZING MAZE 81
Amazing Maze (2007)

イタリアのメロディック・メタル・バンド LABYRINTH の現メンバーによる変名バンド AMAZING MAZE のデビュー・アルバム。

どういう事情かはワカランけど LABYRINTH の名前で初期の音楽性に立ち戻ることは難しいらしく、こうしてわざわざ全くの別バンドを仕立てて、初期のスピーディーでドラマティックなスタイルを実践するに至っている・・・とのこと。 へぇー。(棒読み)

クラシカルなツイン・ギターをフィーチュアして疾走に疾走を重ねるクッサクサな欧風メタルは「うん、やっぱ LABYRINTH はこうだよなぁ」という思いを悶えながら募らせるに充分な出来なんだけど、Rob Tyrant (vo/名前の表記も昔のに戻してる!) の歌唱にだけは、「あれれ? こ、こんなに線が細かったっけ?」という一抹の寂しさをこみ上げさせられる。。

かのN.W.O.B.H.M.の名曲のカヴァー #5 "Angel Witch" が激ハマりなイイ感じ。  (Oct, 10, 2007)


Jacket AMBEON 84
Fate of a Dreamer (2001)
AYREONArjen Lucassen の新プロジェクトは、14歳(!)の少女シンガー Astrid Van Der Veen 嬢をフロントに据えたシンフォニック・プログレ・トラッド。
いきなりのイーリアン・パイプの哀しみの調べで、もう瞬殺ですわ。ゆったりと淡々と展開するドラマティックではあるものの穏やかな印象が強いアトモスフェリック・サウンドは、まるで AYREON の魅力の一面として備わっていた静のパートの魅力を抽出したよう。そのケルト風情の豊かさと、Astrid Van Der Veen 嬢の可憐で清楚な歌唱の年齢にそぐわぬ実力派の佇まいは、 Arjen Lucassen 自身の劇的なギター・プレイも手伝って、WITHIN TEMPTATION"Mother Earth" あたりをも連想させるねぇ。
控えめながら耳につくデジタル・エフェクト処理が醸し出すスペイシーな音像が「深み」を少々欠如させてしまっている嫌いがあるのも AYREON 的といえば AYREON 的だが、相変わらず密度の濃いサウンド・メイキングによって、ゆっくりじっくり楽しみたい一枚に仕上がっている。
Lana Lane, Eric Norlander そして ex-MAMA'S BOYS、現 CELTUSPat McManus, John McManus の兄弟のゲスト参加も嬉しいよね。

Jacket AMBERIAN DAWN 87
River of Tuoni (2008)

女性シンガー Heidi Parviainen 嬢をフィーチュアしたフィンランドのシンフォニック・メタル・バンド AMBERIAN DAWN のデビュー・アルバム。

Heidi 嬢のやや頼りなげなソプラノが神秘的な効果を生みながら舞うドラマティックな楽曲は、初期 NIGHTWISH, EPICA らの影響下にある、メロディック・メタルの中にゴシカルな繊細さを織り込んだ風合い。 しっかりした整合感の中、テーマに据えた祖国の叙事詩「Kalevala」のカラーに沿うべく、仄かな民族色がファンタジック&クラシカルに溶け合う様は実に劇的だ。

特筆すべきは、中心人物がかのネオ=クラシカル・メタル・バンド VIRTUOCITY の元メンバー Tuomas Seppälä (g, key) だということに由来するのであろうネオ=クラシカル度の強さで、ギター・パートはもちろん全体から漂う様式色は、フィンランドらしい淡白なものでありながらも、その絵筆に滲む透明感溢れる哀愁の北欧叙情味は非常に魅力的。

ちなみに、本作のレコーディング・ドラマーは、現 NOTHERHeikki Saari (ex-VIRTUOCITY)。  (Apr, 18, 2008)


Jacket AMBERIAN DAWN 91
The Clouds of Northland Thunder (2009)

フィンランド産シンフォニック・メタル・バンド AMBERIAN DAWN の2ndアルバム。

女性シンガー Heidi Parviainen 嬢 のフェミニンなソプラノ・ヴォイスを軸に展開する、初期 NIGHTWISH をネオ=クラシカル方向にググッとシフトさせたスタイルの流麗ドラマティック・メタルは、デビュー作を遥か上回る充実度。(嬉)

#2 "Incubus", #5 "Shallow Waters", #10 "Lionheart" という素晴らしい疾走曲群に加え、インパクト抜群の好オープニング・チューン #1 "He Sleeps in a Grove"、キャッチーな哀感が切ない #3 "Kokko - Eagle of Fire"、3連リズムの王道ネオクラ魂が炸裂する #8 "Saga" など聴きどころ満載の楽曲は、殆どの曲が3〜4分台というコンパクトさは相変わらずながら、端々から仄かな民謡フレーバーを漂わせる印象的なメロディの質の向上とそれを生かすダイナミックなアレンジの深化が短さを全く感じさせない濃密な時間を提供してくれる。

前作ではギターを担当していた中心人物 Tuomas Seppälä (ex-VIRTUOCITY) が本来のキーボードに専念し、ギター・パートは Kasperi Heikkinen (g) が担当しているが、彼による悶絶プレイが(冷静に聴けばフィンランドらしい平坦さはあるものの)イイ感じにMYネオクラ魂を刺激するですよ。 いわゆる「北欧の水晶の如き透明感」を、今、最も体現しているバンドかと。

ちなみに、本作収録後に若き超絶シュレッダー Emil "Emppu" Pohjalainen (g) が加入したとのことで、今後の作品も一層楽しみッスな〜。  (Jun, 16, 2009)

 

Jacket AMBITION 88
Ambition (2006)

伝説のアメリカン・プログレ・ハード TRILLION のシンガーだった Thom Griffin をフィーチュアしたメロディック・ロック・プロジェクト AMBITION のデビュー・アルバム。

Frotiers のお抱えプロデューサー Farbrizio Grossi (b,key/STARBREAKER), Tommy Denander (g/RADIOACTIVE etc.) らが Thom Griffin の本格カムバックの場としてお膳立てしたのは、往年の SURVIVOR, TOTO, FOREIGNER が現代に蘇ったかのような'80s産業メロディック・ハードの理想郷。

マイルドなA.O.R.タッチよりは、ポルタメントするポリシンセの矩形波と適度な圧力のギターがしっかりとドライヴするハード・エッジなエネルギーが強く感じられるのが好感触で、薄紫に染まる夕暮れの街並みが目に浮かぶ都会的な哀愁に満ちた #1 "Hold On", #4 "Shaping Fate and Destiny"、そして勇壮さすら感じるヒロイックなサビに思わずガッツポーズな #8 "Together" など、楽曲の充実も嬉しい。

ブランク感皆無に活き々々と響くThom Griffin の極上エモーショナル歌唱が素晴らしいのはもちろん、前述のハード・エッジの要因でもある Tommy Denander のギター・プレイの見事さも特筆すべき。 なんだかんだ言ってスッゲーイイギター弾くんだよなぁ・・・。  (Jul, 09, 2006)


Jacket AMON AMARTH 78
The Avenger (2000)
悲愴系勇猛メロディック・デス・メタル。
ソリッドに責める漢系デス。哀しみ系でもあるのが◎だね。実はミニアルバム?って思うほどすぐ終わっちゃう(約36分)のが残念だけど。

Jacket AMON AMARTH 75
Versus the world (2002)
スウェディッシュ・ヴァイキング・デス AMON AMARTH の 4th アルバム。
「ヴァイキング」といってもこの AMON AMARTH の場合は、民謡調のフォークロア・メロディが炸裂しちゃったりするわけではなく(勇壮な哀メロがたっぷりと配されてはいるけどね)、あくまでアティテュード的なもの。
何事にも屈しない勇敢なる戦士達による戦いの栄光と名誉をカリスマ・シンガー Johan Hegg が漢の咆哮で語る無骨な重厚デス・メタルは、スピードは控えめにヘヴィな質感が戦士たちの悲壮なる決意をしっかりと伝えている。
荒涼な北の大地を思わせる退廃ムードを醸し出しす仄かな哀しみを湛えたメロディーに身を任せていると、自分は屈強な戦士でこれから死地に向かう覚悟がすべて決まっているかの錯覚を覚えてしまう・・・と思いっきり雰囲気に酔いながらも、こりゃ冷静に聴くとカナーリ地味っすな。(汗)
なんつっても Wacken で観たライヴ・ショウでの彼らのあまりにカッコ良過ぎる姿に完璧に犯られてしまっているんで、このアルバムでの激情を内側に向けて放射する淡々とした響きも、ライヴ・バージョンでのエネルギーを激しく噴射する音像に「脳内変換」されて聴こえてくるんよ。視覚さえ伴ってね。それでも、ゴシック的な愁いを持った #5 "Across the Rainbow Bridge" は純粋にイイ曲と感じるなぁ。
ちなみに今回 GET したのは 2CD 仕様の初回限定 DigiPack で、その名も「The Viking Edition」。(カ、カコイイッ!) ボーナス CD には、1st "Once Sent from the Golden Hall" に収録の代表曲 "Victorious March" の新録ヴァージョン "Siegreicher Marsch"、デビュー MCD "Sorrow Throughout The Nine Worlds" のリマスター、そして 2nd Demo "Arrival of the Fimbul Winter"、1st Demo "Thor Arise" というレア音源もあわせて系14曲を収録。

Jacket AMON AMARTH 82
Fate of Norns (2004)

ヴァイキング・・・と言っても、フォークロアなアレンジではなく、無骨な音塊そのものにヴァイキング魂を封じ込めた「志(こころざし)優先」の渋めなスタイルが身上のスウェーデンの中堅ヴァイキング・デス・メタル・バンド AMON AMARTH の 5th アルバム。

骨太シンガー Johan Hegg アニキが漢の咆哮を震わすアーリー・スウェディッシュ風味の純朴な破壊力を露にしたミドル・テンポの勇猛な楽曲群は、相変わらずパッと聴きチョー地味なんだけど(苦笑)、全体に滲む極寒の地で死に向かって行進する漢達の誇り高き覚悟を想起させる悲壮なる哀愁感はの高さは過去最高かも。

狭いクラブながら、迫力たっぷりに大回転する扇風機ヘドバン軍団の漢クサさが堪能できるライヴ DVD がオマケに付いてたのも、お得で嬉しかったな。  (Nov. 03, 2004)


Jacket AMON AMARTH 85
With Oden on Our Side (2006)

スウェディッシュ・ヴァイキング・デス・メタル・バンド AMON AMARTH の6thアルバム。

アーリー・スウェディッシュな豪胆さに勇壮なる哀愁旋律を織り込んだ無骨で硬派な手触りは相変わらずなんだけど、本作ではブラック・メタリックですらある激哀慟哭をこれまでになく表層に浮き出させた印象で、その胸を掻き毟られる叙情感には彼らの特色でもあった独特の「地味さ」を払拭するほどの威力アリ。

今回は、ライヴ・ショウでの有り得ない程にカコヨスな姿の記憶が作用する「脳内補完」を抜きにしても(苦笑)マジでいい感じだわ。  (Oct, 20, 2006)


Jacket AMON AMARTH 97
Twilight of the Thunder God (2008)

スウェーデンが誇るヴァイキング・デス・メタル・ロード AMON AMARTH の7thアルバム。

雷神 Thor が大蛇 Jörmungandr と死闘を繰り広げるあまりにも最強すぎるジャケットに呼応するように、前々作あたりから徐々に高まってきていた悲愴なる叙情味がバンドの持ち味を生かした硬派な形で結実した、これまでの作品を覆っていた「地味さ」を完ッッ全に払拭する最高傑作となった。

初期スウェディッシュ・デス・テイストとヴァイキング/ペイガンな荒涼感が融合した武骨なスタイルの本質は変わらずも、各曲に仕込まれたフックの強さはまるで別バンドのよう。Roope Latvala (g/CHILDREN OF BODOM) の華麗なるソロをフィーチュアした全ヴァイキング・メタラー悶絶必至の最強タイトル・トラック #1 "Twilight of the Thunder God"、ソリッドなドライヴ感の中で APOCALYPTICA によるストリングスがドラマティックな憂いを運んでくる #9 "Live for the Kill" をはじめ、どの曲も“真・男泣きガッツ・メタル”な高揚感で満たされまくりなのが本当に堪らない。

本編のCDはもちろん、ヴァイキング船が鎮座するステージ上で Jomsvikings の皆さんがバトルを繰り広げる SUMMER BREEZE OPEN AIR 2007 でのショウの模様が収録された付属のDVDも見応え満点!

早くも来年の Wacken への出演も決定して居ても立ってもいられなくなるほど興奮していることもあり、これはもうヴァイキング・メタル(≠フォーク・メタル)史に刻まれるべき金字塔と呼んでもいいのでは? と激ハイプしたくなるほど盛り上がっちゃってる恭子の頃デスw  (Oct, 07, 2008)


Jacket AMORAL 83
Reptile Ride (2007)

2006年春の「フィニッシュ・ミュージック・デイズ 2006」での初来日公演において、会場中の婦女子を狂喜の渦に巻き込んだ、フィンランドが誇る超イケメン・テクニカル・デスラッシャー AMORAL の3rdアルバム。

本作では、これまで同様の精密機械の如く冷徹に豪速回転を重ねるプログレッシヴ&テクニカルなデスラッシュに、“LAメタル的”とも言えるキャッチーなノリを大胆に付加。 その結果、Ben Varon (g) の激テクなギター・パートを中心にもともと素地として備わっていたメロディックな魅力が一気に表面に浮き上がってきたっぽいのが非常にイイ感じ。

またライヴが観たいなぁ。 汗だくの女子の狭間でもみくちゃになりながら。(変態)  (Dec, 13, 2007)


Jacket AMORPHIS 98
Tales from the Thousand Lakes (1994)
超ディープなデス声に余りにクサい泣きのメロディ。美デスの超名盤!
それまでは「デス=メタル」と言えば、CANNIBAL CORPSE に代表されるような痙攣型のビートにゲロゲロ声を載っけた、聴くも地獄のようなものというイメージがあった。(最近はそれ系ももう大丈夫よん V ^_^ )
フィンランドの AMORPHIS の2ndアルバムとなる本作 "Tales from the Thousand Lakes" は、そんなアマちゃんだった私に「デス声」のカッコ良さを教えてくれることとなった、まさに「金字塔」と呼ぶことの出来る重要な作品だ。
といっても今となってみれば、ここに封入されているのはシンガーが吐き出す声こそ「デス」だが、それ以外は70年代的な匂いを振りまくメロディアスで少々サイケデリックなヘヴィ・メタルで、いわゆる「デス=メタル」に属する音楽は一切出てこない。まぁ、それだからすんなりと入り込めたんだろうな。
地獄の底から響くような Tomi Koivusaari の超ディープ・ボイスに対峙する Esa Holopainen が弾き込むあまりにも切ない泣きのメロディは、ヘヴィなリフのエッジが醸し出す激情を倍加し、聴くものをなんとも言えぬ「哀しみの興奮状態」へと陥らせるのである。また本作で見逃すことが出来ないのが、オルガンでの優しい響きを演出する Kasper Martenson と、ナイスタイミングで古臭い(←誉めてます)フィルを叩き込むドラマー Jan Rechberger の極上のセンス。彼等が 70年代ROCK 風の気持ち良いグルーブを実現しているのだ。本作によってデス声の免疫を身につけた私は、以降更なる「泣き」と「激情」を求めて暗黒界をさまよう羽目になってしまうのである。
次作 "Elegy" も AMORPHIS 自らの70年代的センスを全面開花させた素晴らしいアルバムだ。

Jacket AMORPHIS 95
Elegy (1996)
前作に本格的70年代のノリがプラス。他の追随を許さぬ本格派へ。

Jacket AMORPHIS 89
Tuonela (1999)
AMORPHIS、変わった? そうかなぁ。 私にとっちゃあ "Tales from the Thousand Lakes"、そして続く "Elegy" で私を魅了した部分 ----私が AMORPHIS に最も期待する部分---- は、この待望の新作 "Tuonela" においても些かも失われていない。
確かにもう完全にデスではない。(デスヴォイスパートはわずかながら残っているがね)その独特のリリカルなメロディを配したサイケデリックでプログレッシヴなヘヴィ・ロックは、70年代的なグルーヴに包まれながらもそれぞれの楽曲は「泣き」の方角にベクトルを放射しており、ライナーで Masa Ito が触れているとおり、かの KINGSTONE WALL を強烈に彷彿させる。とにかくその繊細に構築された唯一無二の寂涼世界の存在感は圧倒的だ。
Esa Holopainen が弾き出すメランコリックなクサい泣きメロや、ゲストながら曲のフックの中核を成す Santeri Kallio の見事なまでにオールドファッションな鍵盤ワーク、そして名人 Sakari Kukko によるサックス/フルートの味付けも重要なファクターであるのはもちろんだが、何より音楽として一級品の格を与えているのは、紛れもなくドラマー Pekka Kasari の優れた力量に拠るものだと確信できる。
Pasi Koskinen の歌は悪くはないが、正直なところ、こうなってくるともっと巧いヴォーカルで聴きたくなってくるね~。
慟哭の哀愁世界にドップリと気持ち良~く浸れる傑作だ。(99/04/11)

Jacket AMORPHIS 87
Am Universum (2001)
AMORPHIS 待望の新作は、近作のスタイルを継承したアシッドにトリップする暗黒サイケデリック・メタル。
作を重ねる毎に、初期の作品に充満していた北欧独特のメロメロの耽美なる叙情が希薄になりゆくのは疑いようも無い。しかしながら本質的な「泣き感」は一向に衰えを見せず、さらに、そんな変化と引き換えに手に入れたものも大きく、その常に哀愁を伴ってダイナミックにローリングする程よいヘヴィ・サイケ・グルーヴは、前作 "Tuonela" 同様大胆に採り入れたオルガンとサックスが良いアクセントとなってある意味スタイリッシュな雰囲気を漂わせながらもやっぱり AMORPHIS ならではの荒涼とした内面世界の描写は流石に心地よく、ついついハマってしまうのよ。
ただ、リフの背後で鳴り響く直接的なメランコリック・メロディが聴かれなくなるにつれて Pasi Koskinen のメロディの平坦さはまざまざと浮き彫りになってくるなぁ。
あ、酔っ払って聴いてたら、なんとなくTHE YELLOW MONKEY@イエモンっぽくも聴こえたりして。(苦笑)

Jacket AMORPHIS 88
Far from the Sun (2003)
「フィンランドが生んだ奇跡」AMORPHIS の 6th アルバム。本作から Relapse を離れ、大手メジャーである Virgin へ。
ヴァイキングとエスニックが融合した悶絶フォークロア旋律を存分に配したタフで骨太なサイケデリック・ヘヴィ・ロックは、前作の延長線上の「祖国の英雄 KINGSTONE WALL の正統な後継者」と呼ぶに相応しいモノ。
本作ではさらに普遍的なロック・スピリットを増量しつつ、同時に悶々とした哀愁も極端なまでに増量。そのクッサクサなメロは、聴きながら笑ってしまうほどの殺傷力だわ。
混沌としながら心地良い極上のグルーヴの中に北欧の叙情美がしっかりと漂ってるのが、この AMORPHIS の凄いところだな。キーボードの使い方に URIAH HEEP を想わせる部分があるのもツボだしね。
荒涼とした叙情を湛える #4 "Morning Soil" とか、ホンット酒飲みながら聴くとマジ最高いッス。
ちなみ本作、忌々しい CCCD。我が愛車 Odyssey のカーステで聴くと音飛びしやがんの・・・Fuck !  (Jun. 16, 2003)

Jacket AMORPHIS 94
Eclipse (2006)

AMORPHIS is Baaaaccccckkkkkk!!!

フィンランドのメランコリック・ヘヴィ・ロック/メタル・バンド AMORPHIS が古巣 Nuclear Blast に出戻ってリリースした 7th アルバムは、近作群同様のサイケデリックな北欧グルーヴをベースにしながらも前作 "Far from the Sun" でその兆候が見え隠れしていた即効性の高い旋律美を完全に復活させることに成功、さらには封印していたデス・グロウル&ヘヴィ・リフを大胆に配して初期にも通じるアグレッシヴなエッセンスを効果的に機能させるなど、なんと一気に "Elegy" 期にタイムスリップしたかの良質の立ち戻りを見せる快心の傑作となった。

この再生の立役者は、紛れもなく新ヴォーカリスト、Tomi Joutsen (SINISTHRA, ex-NEVERGREEN) だろうな。 声質的には前任の Pasi Koskinen (AJATTARA, MANNHAI, SHAPE OF DESPAIR) と大きな違和感を感じさせずも、ノーマル・ヴォイスの表現力/デス・ヴォイスのディープな攻撃力共に優れた(しかもルックスもカコイイ…/殺)彼のエモーショナルな歌唱力がこの変化の起爆剤となっただろうことは想像に難しくないもんね。

70's ロックのダイナミクス、オリエンタルなサイケデリカ、北欧の民族的な哀愁/叙情美、そして暗黒系たる耽美なヘヴィネス(これ大事)が今ここに理想的な融合を果たした曲々は、中間部の清閑なピアノの響きがたまらないメランコリック・ゴシック路線のリーダー・トラック #2 "House of Sleep"、フォーキーなイントロに導かれてディープなデス・ヴォイスを炸裂させる様がタマラン #3 "Leaves Scar"、いかにも AMORPHIS らしい印象的なメロディとグルーヴを持ちあわせた #4 "Born from Fire"、穏やかな序盤からダイナミックな疾走へと転換する劇的な展開に悶絶の #5 "Under a Soil and Black Stone"、初期に通じるド迫力のオリエンタル・デス #6 "Perkele (the God of Fire)"、フォークロア風味がヘヴィにドライヴする #9 "Brother Moon"・・・と、その充実っぷりは放浪の末にとうとう自らの進むべき道を発見した喜びに満ち溢れているかのように凄まじい。

うーん、この編成でライヴが観てみたいぞ。 現ツアーで 1st & 2nd からも数曲演ってるみたいだし!  (Mar. 13, 2006)


Jacket AMORPHIS 84
Silent Waters (2007)

傑作となった前作 "Eclipse" にて混沌の地平に再び太陽を昇らすことに成功したフィンランドの英雄 AMORPHIS 期待の8thアルバムは、暗黒アグレッションと拡散サイケデリカを鬱美なメランコリーで纏め上げたその前作の延長線上といえる順当な作風。

引き続き祖国の民族叙事詩 "Kalevala" をテーマに繰り広げられる哀感に満ちた楽曲群は、参加二作目にして早くも看板シンガーの座を揺るぎなき物とした Tomi Joutsen (vo) が漢の哀愁漂うノーマル・ヴォイスと異獣の黒き咆哮を体内世界で闘わせる強力なタレンタビリティの爆発にグイグイと惹き込まれる。

・・・ではあるんだけど・・・うーん、"Eclipse" と比べてしまうと、パターンの類型化が少々気になるかも。。 個々の楽曲を切り出してみると、それぞれ適度な民謡臭とゴシカルな荒涼感が交錯しながらキャッチーな印象的旋律を編み上げていく逸品揃いではあるんだけど、同じ指向を持った曲が平坦に連なる印象からか、作品としてクライマックスを迎えることなく気付いたら意外とあっさり終わってしまっている感じ。。

まぁそう言いながらも(繰り返しになるけど)個々の曲は間違いなく秀逸だし、前記の平坦さも今夏にWackenで体験した素晴らしいパフォーマンスの記憶がしっかりと脳内補完してくれるしで(苦笑)、超リピートしながら楽しめてマス。  (Sep, 21, 2007)


Jacket AMORPHIS 92
Skyforger (2009)

フィニッシュ・フォーク/メランコリック・メタルの雄 AMORPHIS の9thアルバム。

リリースに先駆けて発表されていた問答無用の最強美麗ジャケに最高潮まで高まりきっていた期待に、この新作は完全に応えてくれた。 Tomi Joutsen (vo) をフロントマンに据えて衝撃的な再生を果たした傑作 "Eclipse" に続く前作 "Silent Waters" は“継続性”に主眼を置いたかの安定感が物足りなさを生んでいたが、本作では再び冒険心を取り戻したかのように持ち前の民族的旋律美を研ぎ澄まし、その慟哭のメランコリカは何人も到達し得ない極上の域に達している。

オープニング・チューン #1 "Sampo" 冒頭でのピアノの荒涼たる打鍵が "Tales From the Thousand Lakes" の世界を想起させるなど、バンドの歴史を総括するように初期の暗黒美うあ中期のモダンな北欧グルーヴをはじめ全ての時代のカラーを巧く採り入れている様が特徴的な本作の集大成的作風は、ここ数作テーマに据え続けている祖国の民族叙事詩“Kalevala”の世界観に最もマッチしているようだ。

必殺のリーダー・トラック #2 "Silver Bride"、程よい疾走感が発する意外な爽やかさが心地良い #4 "Sky is Mine"、凍土を揺るがすヘヴィ・チューン #5 "Majestic Beast"、泣き泣きの北欧ギター・ソロに悶える #9 "Course of Fate"、そして初期の姿が目に浮かぶ死の咆哮を孕みながらプログレッシヴかつフォーキーにドラマを綴る終曲 #10 "From Earth I Rose" らに代表される本編の曲々の充実に加え、日本盤ボーナス・トラックの2曲までもが名曲レベルなのがポイント高すぎ。 いや〜マヂ痺れるス!  (Jun, 30, 2009)

 

Jacket ANAAL NATHRAKH 75
Eschaton (2007)

UK産変態ブラック・メタル・デュオ ANAAL NATHRAKH の3rdアルバム。

マーシレスな圧迫ノイズが発狂しながらブラスト疾走を重ねるトリップ感満点の激烈ブラックながら、クリーンVOやギター・ソロを効果的に配してメロディックな緩急にも気を遣った意外な整合性の高さが◎。

Attila Csihar (vo/MAYHEM), Shane Embury (vo/NAPALM DEATH) がゲスト参加。  (Jun, 05, 2007)


Jacket ANATHEMA 84
Serenades (1993)
甘美な泣きに包まれた超ヘヴィな様式ドゥーム。女声のソロに涙...。

Jacket ANATHEMA 86
The Silent Enigma (1995)
幽玄な暗黒ゴチック。切ない展開がグー。

Jacket ANATHEMA 94
Eternity (1996)
泣ける!!! 荒涼感溢れるリリシズムの極致。
初めて彼等に接した(ジャケ買い)"Serenades" はゴシックというよりは「スローなデス」という印象だったが、その全編を覆う耽美な香りは充分に窺い知ることが出来、充分に楽しめた。そして数作のリリースを経た後の本作 "Eternity" で久々に彼等と接し・・・そのあまりの嬉しい変貌に感動してしまった。
以前は「音のヘヴィさ」で感じていた重苦しさが、「優れた曲調」によって更に絶望的に重く、暗く、そして美しいムードを味あわせてくれる。
イントロ "Sentient" そして続く "Angelica" の、ピアノ/アコG/エレクトリックGのアンサンブルによる言葉を失うほどの美しき一連の流れは、一流のプログレッシブバンドでもそう簡単には為し得ぬほどに情景的で、水面をゆったりと舞う白鳥の優美さが目前に浮かぶようだ。
耽美な曲以外でも、80年代前半の骨っぽいブリティッシュHM/HRっぽいリフが織り成す絶妙のグルーヴが、なんとも言えぬ心地よさだ。
(1998/06/12:記)

Jacket ANATHEMA 80
Alternative 4 (1998)
アルバム発表ごとに進化を繰り返してきた ANATHEMA の軌跡からして、そのアルバムタイトルから「オルタナ化か!?」と心配してしまったが、全くの杞憂に終わりホッとした。
極限ともいえる哀しみのロマンティシズムを提示してくれた超名盤 "Eternity" に続く本作は、一部の曲のリズムアレンジに「ループ」を採り入れるなど、彼ららしい斬新な一面も垣間見せるものの、これまで同様その「美」へのこだわりは脈々と息づいている。
独特の心地よい浮遊感はまったく損なわれていないどころか、更に情感豊かな唱法を身に付けた Vincent Cavanagh の歌唱と、曲のフックとなる明快なメロディは以前に増して輝きを放っている。
しかしその反面、前作で私を酔わせてくれた情景的な旋律/アレンジの妙味が少々後退したのはちょっと残念。。。

Jacket ANATHEMA 81
A Fine Day to Exit (2001)
デス・メタル・バンドとしてデビュー以来、一貫して深遠なる暗黒美を描きながら作を重ねる毎にその本質を徐々に露わにし続けてきた ANATHEMA だが、6th アルバムとなる本作では、ついに前作まではホンの僅かながら残っていた暗黒臭を完全に撤去したどころか、ハード/ヘヴィですらない「普通のロック」と言える手触りにまで変貌を遂げた。
とは言っても、この PINK FLOYD を想起させるような英国独特の思慮深さを感じさせる穏やかな内省ロックは、先述したように ANATHEMA の本質には些かの悪影響も与えていない。
時にハッとする美しさを見せながらも淡々と時を綴る心象風景描写は時に退屈さを誘う。・・・が、それでいいのだ。その荒涼たる精神世界を旅する退屈さに酔うのが、このある種プログレッシヴな陰鬱音楽の楽しみ方なのだから。

とはいえ、あれほど美味しかった耽美色が皆無なのは、正直ちょいと悲しいやね。泣き派としては。

Jacket ANCIENT CEREMONY 84
Fallen Angel's Symphony (1999)
彫像系のアートワークに弱い。(笑)この独産美旋律シアトリカル・プログレッシヴ・ゴシック/デス・メタル ANCIENT CEREMONY の2nd フル、はっきり言ってアートワークがストライクっってだけで買いました。が、驚いた事に内容も負けじと素晴らしい。してやったりとはこの事だわな。
リフ/リズム共にしっかりと正統派メタルの素地を敷設した輪郭のハッキリした楽曲は、シンフォニックに舞うシンセ、そしてメインはデス声だが、クワイア、普通声、語り、女声を絡めて死の色に彩られ、まるで素晴らしい悪夢のような暗黒寓話世界を描き出す事に成功している。
喉に空いた穴から空気が漏れているような囁き系デス・ヴォイスがイマイチ迫力&ハジケきれないのが不満といえば不満だが、その代わりメインで聞えてくる女声の声質が Candis Night (BLACKMORE'S NIGHT) のような素朴な感じで、なかなかムフフな感じだ。(女性シンガーは2人がゲストとして迎えられている。)
また、変拍子やメロウパートのセンスが MERCYFUL FATE / KING DIAMOND に通じるものを感じたのも興味深いし、キーボードのフレーズ/音色が時折ユーロポップ的キャッチーさを垣間見せるのがなんとも面白い。
プロダクションは最高の部類ではないが、地力のあるドラム、懐の深い鍵盤捌きなど、プレイの質は高いよ。(99/03/31)

Jacket ANCIENT CEREMONY 85
The Third Testament (2002)
ジャーマン・ドラマティック・デス・メタル・バンド ANCIENT CEREMONY の 3rd アルバム。
前作から引き続き在籍する Vo, B, G の3人をメインに他のメンバーはゲスト扱いというやや変則的な構成になってしまったが、そのクオリティの高いサウンドはバンド的なまとまりに溢れているのでまずは一安心。
そのサウンドだが、2nd まではゴシック系ともいえるメランコリーをその主たる魅力としていたが、ここに来て一気にデスラッシュ/ブラック・メタル風味を強めているのに驚かされた。
といっても全然ネガティヴな意味合いではなくて、この暴虐さの導入がかえってこの ANCIENT CEREMONY が本来持ち合わせている荘厳たる宗教的格調高さを浮き上がらせている結果となっている。
そして最も大きな変化となっているのがシンガー Chris Anderle の歌唱で、前作聴かれた肺に空いた穴から空気が漏れているような迫力不足の囁き系デス・ヴォイスとは打って変わったストロングなデス・グロウルが、プログレッシヴとさえ評されようめくるめく展開を見せる楽曲をピシっと引き締めていて非常に好印象。
正統メタル万歳なメロディック・ギター・ワーク、そして2人のゲスト女声シンガーによる悶々とした耽美演出も美味しい、飛躍的な成長を遂げた好盤と言っていいだろうね。
うん、いいバンドだ!

Jacket ANCIENT DRIVE 79
Black Orgies (2000)
フィンランド産ツインギター+キーボードの6人組シンフォニック耽美デス=ゴシック。
地を這うディープ・ヴォイスがカッコよく決まる、ビートの強いノリノリの現代ゴシック・メタルだが、同系のメタリック・ゴシック勢からアタマ一つ抜け出た壮麗なシンフォニック・アレンジがとにかく特徴的で、ついつい耳はそれに惹かれてしまう。
そのバンド名の如く、耽美さを撒き散らしながら轟音でドライヴィングする楽曲は、スタイルこそ類型的だがライブは相当に盛り上がりそう。
ルックスもなかなかだし、TO/DIE/FOR の対抗馬と成り得るか!?
・・・と、ここまで好印象なのに、ギターソロと言えるようなギターソロがほッッッとんどないのが、ギター好きとしてはかな~りマイナスなのね。残念。

Jacket ANCIENT RITES 88
Dim Carcosa (2001)
Belgian Orchestral Black Metal の 4th Album。
この Band、とにかく Orchestration の作り込みがメチャクチャ上手い! 豊かな情感を湛えた Piano が琴線を刺激する Classical な Introduction "The Return" からしてもうメロメロ。
そしてそれに続く Dramatic 極まりない Symphonic Black 絵巻も悶絶必至な完成度。
目くるめく展開で大仰に盛り上がる勇壮な"...and The Horns called for War"、メロメロな激泣き Guitar に涙が溢れ出す "North Sea"、ストレートなノリノリ Death Metal と泣きの慟哭の MIX がいい味を出してる "On Golden Fields (De Leeuwen Dansen)"・・・。
超速 Blast Beat の最中に絶妙の Timing で Headbanging しやすい速度での疾走に切り替えてくる、直線型ながら Blance のよい Drum に、正統 Heavy Metal の手法で叙情フレーズを弾きまくる泣きの Guitar、哀しみの Death Voice からここぞ!という Point で普通声で哀愁を降り撒く Vocal・・・それらをメチャクチャ上手い Piano (!) と派手派手で壮麗な有機的 Orchestration が包み込み、至上の悦びを味あわせてくれる。
SONATA ARCTICA が「劇メロ」なら、この ANCIENT RITES まさに「劇ブラ」だ! あとは些細なことだけど、Guitar Riff の音圧が少々低めなのが残念ナリ。

Jacket ANCIENT RITES 77
Rvbicon (2006)

ベルギーのエピック・ブラック・メタル・バンド ANCIENT RITES の5thアルバム。

エスニック&ドラマティックな楽曲は、これまで以上にたっぷりと溢れ出す正統メタル・フィーリングに聴き易さ倍増。 聴き込むごとにドンドン良くなってきてマス。  (Sep, 10, 2006)


Jacket ANCIENT WISDOM 78
...And the Physical Shape of Light Bled (2000)
BEWITCHED のメンバー Marcus Norman が、すべてのパートを自身にて担当するソロ・プロジェクトである ANCIENT WISDOM の3作目。
ドラマティック&シンフォニックな暗黒耽美ゴシック・デスで、荘厳かつ重厚なその楽曲は「遅い BIMMU BORGIOR 」とも言えよう面持ち。メロウな演出も堂に入ったもので、メロメロなブリッジが美味し過ぎる "With His Triumph Came Fire" などは、泣きまた泣きの超好みな展開。(嬉)
ま、その他は通して聴くとやや平坦で雰囲気優先の楽曲が並んでいるが、ラストにはとびっきりの佳曲 "The Spell" が待っていた! ・・・と思ったら DEMON のカヴァー。(苦笑)宗教的なアートワークの統一感もナイスセンスね。

Jacket ANDERSEN - LAINE - READMAN 80
III (2006)

ROYAL HUNT の総帥 Andre Andersen (key,g,b) が Paul Laine (vo/SHUGAAZER, ex-DANGER DANGER), David Readman (vo/PINK CREAM 69, ex-ADAGIO) という2名のシンガーをフィーチュアして挑むメロディック・ハード/メタル・プロジェクト。

3分台中心のコンパクトな楽曲は、Andre による ROYAL HUNT 譲りのスリリングなクラシカル・アンサンブルが支配的な場面もありながら、2人の強力な歌唱パートを中心に据えた非常にキャッチーな出で立ちで、まさにプロジェクト名に記された3名の在籍バンドそれぞれの魅力をブレンドしたかのスタイルだ。

モロ ROYAL HUNT なスリリングな曲調に David Readman の激唱が木霊する本編ラストを飾る疾走チューン #10 "Learning to Fly" はガッツポーズ必至の佳曲。  (Mar. 23, 2006)


Jacket ANDI DERIS 82
Come in from the Rain (1997)
アンディならではの切ない哀愁が胸を打つ,良質のハードPOPアルバムに仕上がった。

Jacket ANDRE ANDERSEN 80
Changing Skin (1998)
Kenny Lubche(NARITA)の真の力ってこんなもんじゃないだろう!!
自他共に認める完璧主義者 Andre Andersen 初のソロアルバムは例のアノFill が入りまくる、どこを切ってもまんま ROYAL HUNT そのものの音像。おわり。
・・・と、締めくくってもなんら問題ない音楽が封入されている本作によって、ROYALHUNT が100% Andre Andersen のコントロール下にあることを謀らずも露呈した形・・・とまぁそれは予想通りというか、いいんです。わかってたんで。(笑)
本家よりさらに重厚長大なドラマティックな楽曲は、プレイの質が大作向きでないために少々退屈な印象だし、ドラマティックなフレーズ満載のわりには緊張感が存在しない画一的なお約束アレンジも相変わらずだ。とはいえ彼らのファンであれば充分に楽しめる水準は超越していると思う。Mac Gaunaa(NARITA)のネオ=クラシカル・ギターもいい感じだし。
しかし最大の問題は冒頭で一叫びさせていただいたとおり、Kenny Lubche のヴォーカルパート。彼の最大の持ち味である堂々とした張りのある熱唱は、残念ながら本作で聴くことは出来ない。ここにあるのは極めて D.C.Cooper 的な節回しでメロディを「歌わされている」並みのシンガーの姿だ。まさに「飼い殺し」ここに極まれり。
コリャ抑圧から開放された D.C.Cooper のソロが本当に楽しみになってきたぞ!

Jacket ANDRE MATOS 85
Time to be Free (2007)

VIPERANGRASHAAMAN と歩を進めてきたブラジリアン・シンガー Andre Matos の1stソロ・アルバム。

前述したそれぞれのバンド/アルバム毎に微妙に変化させてきたスタイルを上手く咀嚼して辿り着いたかのこれまでのキャリアの集大成的ともいえる作風は、思わず「Matos かくあるべし!」という唸り声が漏れる一本筋の通ったもので、Andre が醸し出す線の細げな童貞メロスピ・フィールを、プロデューサ Roy Z & Sascha Paeth がそれぞれ注入した普遍的ヘヴィ・メタルのガッツィーな魅力とふくよかなオーケストラル・アレンジの優美な輝きが支えるそのバランスは、なかなかに絶妙だ。

クラシカルなイントロダクション #1 "Menuett" から高揚感満点に雪崩れ込む #2 "Letting Go" のまさに「いかにも!」な美旋律疾走にグッと来ちゃうのはモチロンなんだけど、IRON MAIDEN, JUDAS PRIEST にも通じるタフな古典風味が迸る #5 "How Long (Unleashed Away)"#6 "Looking Back" の流れにこそ思わず拳を握り締めてしまう自分がいる。 例の曲の続編として話題の #10 "A New Moonlight" は・・・うーん、まぁボチボチかな。(汗)

全体的にややお行儀良さげなBaby Metalic調サウンドの中、テクニカルでありつつも荒々しい勢いを滲ませる ANGRA の結成当時のメンバーでもあるギタリスト Andre 'ZAZA' Hernandes のプレイも好みデス。  (Nov, 02, 2007)


Jacket ANDROMEDA 88
Extension of the Wish (2001)
スウェーデン産テクニカル・プログレ・メタル・ニュー・モンスター ANDROMEDA のデビュー作は、スリリングな嬉しさに満ちた快作。
超テクニカルなユニゾン・プレイを存分に配したクオリティの高いその佇まいを「DREAM THEATER 系」と振り分けることになんら迷いは生じないが、メタルとプログレッシヴ・ロックのみならず、ジャズ/フュージョン、モダン・ヘヴィ系、そしてオールド・ロックに至るまで様々な音楽のエッセンスを余すところなく吸収した懐の深いフレージングと、ライヴで即興に身を任せたら心地よさそうな「ロック」のダイナミズムを備えたその垢抜けたサウンドは驚異的。
もちろん各人のテクには何ら文句のつけようがなく、スウェーデンの片隅の若者たちが、そのプレイに正確さと同時に凄みまでも持ち合わせているのには、舌を巻かざるを得ない。
バンドの中心人物 Johan Reinholdz が情感豊かに弾きまくるギターと Clive Nolan 系の豊かな音色のシンセが、バッチリと心地よく決まる変拍子の嵐を舞台に目まぐるしく対峙する様は圧巻。ゲスト扱いのシンガー Lawrence Mackrory (ex.DARKANE)の古巣からは全く想像できないメロディック・ヴォーカルも、ちょっと弱めながらそれがポンプっぽさを醸し出していてなかなかイイかもね。なお、既に正式シンガーとして David Fremberg なる人物が加入しているそうな。
うー、タマンないッスわ。
ちなみにアートワークは最近この手の仕事でおなじみの(苦笑)Niklas SundinDARK TRANQUILLITY

Jacket ANDROMEDA 82
II = I (Two is One) (2002)
スウェディッシュ・プログレッシヴ・メタラー ANDROMEDA の 2nd アルバム。
デビュー作 "Extension of the Wish" が、この ANDROMEDA をワールド・ワイドなプログ・メタル・シーンにおいていきなり重要な位置にジャンプ・アップさせるのでは?・・・と感じさせるほどに素晴らし過ぎる内容だったんで、それに続く本作にも勝手に超期待しちゃってたんだけど・・・正直「アリャリャ?」って。(汗)
確かに、前任者とは比べ物にならないほどに歌唱力/表現力を持ち合わせている David Fremberg なるニュー・シンガーが加わったのは大きな前進だし、楽曲の骨格の中枢を担う Johan Reinholdz (g) のセンスフルなアメイジング・プレイも前作同様スリリングなんだけど・・・前作の時とは違って、聴いててどうものめり込めない。
その大きな理由は、前作から本作への過程に於いて彼らが DREAM THEATER フォロワーから PAIN OF SALVATION フォロワーへと進化(って言ってイイよね?/笑)させたのは歓迎すべきことなんだけど、その変化のなかで内包したメロディの質が多少変わったように感じれることかな。依然として充分に魅力的なマイナー系のメロディックさ満点ではあるものの、その質が「哀愁」「叙情」とは少々異なるものになってきたと感じるんだよな。
ロックの衝動がテクニカルなベクトルで照射されたタイトル・トラック #4 "Two is One" に代表される先進的でスリリングな楽曲は、前作云々を抜きにすれば充分に驚きに値するクオリティなのは確実な出来ではあるんで、それなりに楽しめちゃうことは楽しめちゃうんで複雑っすわ。

Jacket ANDROMEDA 84
Chimera (2006)

スウェーデンのプログレッシヴ・メタル・バンド ANDROMEDA の 3rd アルバム。

前作 "II = I" は、そのフォーカスの比重を DREAM THEATER から PAIN OF SALVATION へと移行して進化を試みる中で、「まずはスタイルありき」と居直ったかのように肝心の楽曲がお座なりになっていた印象だった。 が、本作はその進化のベクトルと彼らが本来持ち合わせた高い資質がようやく結実を見せ始めたかの、バランスの良さを感じさせる好盤に仕上がった。

やや没個性気味ながら情感に訴える多彩なエモーショナル歌唱が見事な David Fremberg (vo) と、スリリングなテクニカル・ギターワークを華麗に繰り出す名手 Johan Reinholdz (g) の存在を中心とした、主に5〜7分台とプログレ・メタルとしては程よいヴォリュームの楽曲は、知的に高揚するインスト・パートにスムースに融合した“歌モノ”としてのフックを備えたメロディが耳に心地良い。

一方、自らの奥深さを模索するかのように様々な方向に拡散を見せる楽曲の中で、やっぱり「ヲヲヲ!」と身を乗り出してしまうのは、ポリ・シンセによる分散和音のテーマ・メロディがプログレ・メタル魂を爆発させる #4 "Going Under"、超絶技巧が哀愁スリルのタペストリーを織り成す #7 "Inner Circle"(Martin Hedin (key) の妙技が冴える!)らの「まさにプログレ・メタル」なタイプの楽曲なんだよなぁ。(^-^;

う〜ん、今の路線も嫌いぢゃないし、このスタイルでそのうち大傑作を生み出してくれそうな気はしているんだけど、1st "Extension of the Wish" が凄まじかっただけに、どうしても ANDROMEDA にはその線を求めてしまっているのかな。。  (Jan. 24, 2006)


Jacket ANDROMEDA 81
The Immunity Zone (2008)

スウェーデン産プログ・メタル・バンド ANDROMEDA の4thアルバム。

前作ではそれまでと趣を変えたストレートさを打ち出すことにチャレンジしていたが、本作では思慮深さを漂わせていた2ndの頃の作風に再び揺り戻った印象。 1stの頃の取っ付き易さは無いが、自由な発想を重ねながら難解さを感じさせずに楽曲の本質を浮き立たせてゆくその手腕は流石の一言。  (Dec, 04, 2008)


Jacket ANEKDOTEN 83
Vemod (1993)
K・CRIMSONタイプの哀愁の北欧プログレッシヴ。混沌&泣きで迫る様は圧巻。

Jacket ANEKDOTEN 80
From Within (1999)
スウェーデン版 KING CRIMSON(苦笑)期待の新作。
独特の荒涼感と美旋律が浮遊する不条理系プログレッシヴの最高峰。デス・メタルとは違った意味で「美醜の対比」の極限の姿だな。。。
聴いててスゲー気持ちいい~。

Jacket ANEKDOTEN 88
Gravity (2003)
KING CRIMSON フォロワー・ヒエラルキーの頂点に位置する・・・ってゆーか、既に CRIMSON 云々はどうでもいい程にオリジナリティを確立してはいるんだけど、それでもついついそういう形容をしたくなる(そして精神的な意味で相応しい)スウェーデンの暗黒プログレッシヴ・ロック・バンド ANEKDOTEN の 4th アルバム。
ヘヴィでサイケデリックなんだけどアコースティックな隙間感が心地良い、分厚いメロトロンの壁が壮麗に鳴り響く荒涼たる精神世界は、前作までの病的なほどに陰鬱な圧迫感をやや薄れさせ、その代わりにどこか牧歌的な長閑さを感じさせるメロディの妙を打ち出した感があるものだが、その穏やかな美しさが余計にジワジワと精神に作用してくる、これまでになくイイ感じ。
完全にプログレだけど、その一級品の陰鬱グルーヴは OPETHTHE PROVENANCE に魅力を感じる人とっては充分以上に刺激的だと思うわ、コレ。音像云々を超越して、充分にヘヴィ・メタルな極上のトリップ・ミュージックよ。どみね君、いっとく?(笑)
日本盤には NEARfest 2000 でのライヴから "Hole", "Wheel", "Somewhere Down There"(未発表インスト曲!)の3曲を収録したボーナス CD が封入されているんだけど、コレがまた困っちゃうほど凄いんデスケド・・・。(悦死)  (Nov. 20, 2003)

Jacket ANEKDOTEN 77
A Time of Day (2007)

スウェーデン産の北欧ネオ=プログレッシヴ・ロック・バンド ANEKDOTEN の5thアルバム。

フルート&メロトロンのヴィンテージな響きが生み出す淡く儚い幽玄ヴェールが ANEKDOTEN らしさを主張してはいるが、初期で聴かれた KING CRIMSON 風味の暗鬱でサイコな攻撃性がすっかり影を潜めて現代的なヲサーレ風味が勝ってしまっているのは・・・うーむ、ちょっとねぇ。

いや、ヘヴィなグルーヴが荒涼とした原野を這うダークなテイストはそれなりにしっかりと残っているし、そのスタイリッシュな洗練味だって北欧薄暮系な郷愁がシャープに漂いまくる「超 IKEA タイプ」(笑)としてちゃんと心地良いムードを漂わせてはいるんだけど・・・要は、スタイル云々ではなくて単純に楽曲自体の出来がこれまでの作品のレベルに達してないんだな、きっと。

ま、1st "Vemod" と 2nd "Nucleus" があればいっかー。  (Oct, 05, 2007)


Jacket ANGEL 78
A Woman's Diary - Chapter I (2005)

ex-TRAIL OF TEARS で、最近は IMPERIA でも活躍中のノルウェイジャン爆乳姐御 Helena Iren Michaelsen タン の新プロジェクト、ANGEL のデビュー・アルバム。

先にリリースされた IMPERIA での絢爛ゴージャスなメタリック路線とは一味違う、壮麗過ぎない王道耽美フィメール・ゴシック路線からさらにコンテンポラリ/ポップな方面に焦点を向けた本作の聴き易いスタイルは、適度にグッとキつつ適度にマターリした空気感が心地良い、路線的には美味しすぎるくらいに好みなモノ。

・・・なんだけど、うーん、なんかビビっと来ないなぁ。。。 Helena タンって、エンジェリックなソプラノからシアトリカルな中音域歌唱まで圧倒的な巧さと表現力を誇ってる稀有な♀シンガーだと認識してるんだけど、その魅力がイマイチ封じ込めきれていない感じ。

ただ単に、楽曲/メロディが惜しい出来なだけ?・・・とも思うが、彼女のアクが強い自信に満ちた歌唱は、メタリックな音像の中でこそ活き活きと輝くタイプで、本作のようなヴォーカル・オリエンテッドな造りだと若干空回り気味に浮いてしまうのかも?

そうは言いつつも、ほぼ IMPERIA と同じメンツながら、その IMPERIA のアルバムとは全然印象の異なるエモーショナルなロック感を塗布するバック陣のナイスな演奏と、やっぱり決して悪くはない Helena タンの上質な歌唱のコンビネーションは、ついついリピートを繰り返してしまうクオリティと魅力を備えているのは確か。

とりあえず、ジャケの小悪魔カチューシャと極細 Bitch 眉で萌え倒すだろ、普通。  (Jul. 19, 2005)


Jacket ANGEL BLAKE 69
Angel Blake (2006)

Marko Tervonen (g/ex-THE CROWN, IMPIOUS), Janne Saarenpaa (dr/ex-THE CROWN), Tony Jelencovich (vo/MNEMIC, ex-TRANSPORT LEAGUE), Christian Alvestam (g/INCAPACITY, SCAR SYMMETRY, TORCHBEARER, UNMOORED...etc.) らによるスウェディッシュ・ゴシック・メタル・プロジェクト ANGEL BLAKE のデビュー作。

スラッシーなベースに Suomi 系ゴス&ロールのメランコリックなゴシック・テイストを振り掛けたミドルテンポのヘヴィ・メタル。

パフォーム/アレンジ/プロダクションともにクオリティ高く、そこそこの満足感を得続けながら最後まで聴き通すことができるが、肝心の楽曲の魅力が希薄でその後のリピートには至りにくいのが残念。 メンツから受けるテクニカルな期待が完全に肩透かしに終わってしまうのも減点対象だし。

#10 "...Til the End" のような鬱系炸裂なゴシック・スタイルの楽曲がもうちょい増えてくれたら嬉しいんだけれどもなぁ。  (Mar. 10, 2006)


Jacket ANGEL DUST 75
Into the Dark Past (1986)
直球型ながら曲の魅力で突っ走る。PM~TMの転換期の一枚。

Jacket ANGEL DUST 70
To Dust You Will Decay (1988)
様式を導入した2ND.Vは後にスキャナーへ。

Jacket ANGEL OF EDEN 51
The End of Never (2007)

ARTENTION のギタリスト Roger Staffelbach のソロ・プロジェクト ANGEL OF EDEN のデビュー・アルバム。

バンドのコアメンバーは Roger の他 Carsten Lizard Schulz (vo/EVIDENCE ONE, ex-DOMAIN), Mistheria (key/MISTHERIA, WINTERLONG, etc.), Rami Ali (dr/EVIDENCE ONE, FRONTLINE, JUSTICE) で、Yngwie 直系の様式美スタイルのパワー・メタルを実践している(実際に #11 "You Don'T Remember, I'll Never Forget" もカヴァーwww)が・・・全てにおいてイマイチな煮え切らなさが支配的。

以下のゲストが参加。 Ferdy Doernberg (key/AXEL RUDI PELL, ROUGH SILK), Steve Digiorgio (b/SADAS, SEBASTIAN BACH, ex-TESTAMENT, VINTERSORG, DEATH, AUTOPSY, ARTENSION, etc.), John West (vo/ex-ROYAL HUNT, ARTENSION), David Shankle (g/DAVID SHANKLE GROUP, ex-MANOWAR), Lonnie Park (Vo)  (Feb, 12, 2008)


Jacket ANGEL WITCH 88
Angel Witch (1980)
NWOBHMの名盤。おどろおどろしい疾走感が良い。

Jacket ANGEL WITCH 87
Screamin' n' Bleedin' (1985)
復活第一作。スリリングながら泣きを忘れないメロディに涙。

Jacket ANGEL WITCH 85
Frontal Assault (1986)
復活2作目。影のあるブリティッシュの音。

Jacket ANGELDARK 79
Angélique (2008)

スペインのシンフォニック・ゴシック・メタル・バンド ANGELDARK のデビュー・アルバム。

Juha-Pekka Leppäluoto (vo/CHARON) 似のディープな味わいの男声ヴォーカルを主軸にフィンランド系のメランコリック・ゴシックを展開しているが、モダンなデジタル風味やゲストのソプラノ・シンガー Berenice Musa 嬢 (TEARS OF MARTYR) による女声パート、さらには初期 CHILDREN OF BODOM 風味のクラシカル・デスな疾走パートまでもを配したヴァラエティフルな手法で、一つの型にはまらない独特のメロディック・ワールドを形成している。

楽曲の質も含めて決して悪くない内容なだけに、やや軽めのプロダクションが惜しい。  (May, 11, 2009)

 

Jacket ANGELICA 78
Walkin' in Faith (1990)
Gはうまい。ドッケンっぽい。けっこういいかな?

Jacket ANGELICA 70
Rock-Stok&Barrel (1991)
AORに寄りすぎでGの聞かせどころがなくなってしまった。

Jacket ANGELZOOM 80
Angelzoom (2004)

ドイツ国内では売上げ数百万枚レベルの大人気らしいポップ・バンド X-PERIENCE の美女シンガー Claudia Uhle タンのソロ・プロジェクト ANGELZOOM の 1st フル=レンス・アルバム。

Claudia タンの可憐なルックスそのままのエンジェリックなクリア・ヴォイスが萌え光線を放射するのは、メタル色はおろかドラム・パートがリズムを刻む場面すらほぼ皆無の、完全にアンビエントなエレクトロ・ポップ。

そんな Claudia タンの魅惑の歌声がこだまするアンニュイなユーロ・デジ・ポップは、雄大なる重厚シンフォニーが微ケルトに響く時の雰囲気が WITHIN TEMPTATION からロック・パートを取り去ったかのようだとも思えるゴシックと言えば言えなくもないスタイルだが、総合的にみたら EnyaSara Brightman と同列に位置する上質なフィメール・ヴォーカル・イージー・リスニングだな。

まぁ、この北欧的な透明感に包まれた安堵感に溢れる美しい音楽が、聴いててとにかく心地よい和みフィーリングを提供してくれるって事実には、そんな立ち位置の分析はどーでもいいッスな。

しかし、この音でどぼじで Nuclear Blast からリリース?ってのは、ホント素朴な疑問だわ。。。  (Mar. 15, 2005)


Jacket ANGI SCHILIRO 82
White Lady (1993)
元ストームブリンガー。マカパイン風も良いが、ゆったりと感情的に弾いてて良い。

Jacket ANGRA 99
Angels Cry (1993)
ブラジルの使者 VIPERの "Theatre of Fate" には、「HELLOWEEN のコピーじゃん」と切り捨ててしまうには惜しい「濃密なプログレ魂」が息衝いていた。それは夜な夜な "Theatre of Fate" を聴いては、フルートの音色に「あ~ぁ・・これだよなぁ・・」と呟く日々。
その VIPER からクラシックの学習をするために脱退したシンガーの Andre Matos が、NEWバンド ANGRA を率いてメタル最前線に戻って発表したのが本作 "Angels Cry" だ。
とにかく王道であるクラシカルなイントロ "Unfinished Allegro" に続く、超弩級クラシカル疾走ナンバー "Carry On" がスタートした瞬間に失禁である。じゃー ぶりっ びちびち ぷー。
大仰なストリングス・アレンジ、Kiko Loureiro の完璧なテクニックのネオ=クラシカル・ギター、 Andre Matos の表現力に長けたヴォーカル、Luis Mariutti と Ricardo Confessori のコンビが生み出す安定しつつも疾走するリズム、そして・・・「良い曲」! パワーメタルと甘ったるいプログレとの理想的な融合を示したこの名盤には、賛辞の言葉が思い付かない。
続く2nd、"Holy Land" はインパクトは稀薄なものの、すそ野を広げた作風に肩肘を張らずに長ぁ~く楽しめそうな好盤。

Jacket ANGRA 90
Holy Land (1996)
パーカッションなど、ラテン色を大幅に取入れた大作。聞きごたえあり。

Jacket ANGRA 93
Fireworks (1998)
シンプル化とかメタルへの回帰とか、待っているこちらが不安になるようなアナウンスが流れてはいたがなんのなんの、「華麗なる ANGRA 」は健在だ。本作においても高貴な香り漂う優美なシンフォニックなアレンジは大胆にフューチュアされているが、楽曲の中核を成す部分を今まで以上にヘヴィ・メタルの醍醐味である「ギター」ががっちりと掴んでいるために、確かに前作までと比べてと多少異なった剛健な質感に溢れている。
が、ゴリゴリに押してもどこかエレガントで、儚ささえも感じさせる独特の感触は相変わらずで、一安心。それどころか、Chris Tsangarides の指揮により一寸の隙もなく緻密に構築された、Kiko Loureiro & Rafael Bittencourt の弾き出す多彩なギターアレンジの絶妙なる扇情性は過去最高と言ってもいいだろう。
ヘヴィ・メタルのダイナミズムに溢れる "Metal Icarus","Speed" をはじめとする攻撃的な面とエスニックで風景的な "Lisbon","Gentle Change" らの柔和な面の両面がバランス良く融合し、ヴァラエティに富みつつも散漫な印象のない懐の深さを見せ付けている。
同系のジャーマン的クサメロ系バンドにありがちな「子供だましメロディ(c)MOM」での表面的な扇情(それはそれでスッゴイ好きヨ^_^)ではなく、多彩&絶妙なバンドアンサンブルと各メンバーの生身の表現力で勝負を賭けてきた感があるこの "Fireworks"、聴けば聴くほど身体の内側から感動の炎が沸き上がってくるのを感じる! あっ、来た! うぉーーーっ! 俺は今猛烈に感動している!!
え? Andre Matos の裏声? 100%気になりませんったら。

追記:ボーナストラック "Rainy Nights" での「ここまでやるか!?」的なユーロ系叙情ポップの味わいも Very Nice !

Jacket ANGRA 96
Rebirth (2001)
バンドの顔と言っても過言ではなかったシンガー Andre Matos の脱退に伴うバンド分裂という危機を、見事に乗り越えた感のある 4th アルバム。
過半数のメンバーを失ってしまった Kiko Loureiro, Rafael Bittencourt 両名の絶望に近い苦悩とバンド再建への様々な障害を察すると、そしてそれを克服してこうして素晴らしい作品を提示するに至った努力と情熱には本当に敬意を表するが、それは置いといてやっぱこの復活劇の立役者は、紛れもなくニュー・シンガー Eduardo Falaschi でしょ。
その山岳地帯に住まう草食動物系の風貌(失礼!/苦笑)からは想像もつかない堂々たる歌唱は、SYMBOLS 時代に感じられたやや圧迫感を伴う押しの強さはどこへやら、非常にスムースかつパワフルに安定したもので、これは意識してのことだろうが Andre Matos 的しなやかさをも備えるにも至る、文句のつけようのない歌いっぷり。Andre Matos の独特の女性的優美さ&か弱さを感じさせる部分に魅力を感じていたオレ的には、その部分が足りないのだけは少々残念に思うが、それを差し引いてもあり余る魅力をこのヤギ男・・・あわわわ、間違えた(汗)Eduardo Falaschi は確実に持ち合わせているのを実感できる。
そんな新生 ANGRA の新たな魅力となった新鮮な歌唱のベースとなる楽曲は、ユーロ・スタイルのメロディック・スピード・メタルに、ギター中心のテクニカル&プログレッシヴな香りとパーカッシヴなブラジリアン・テイストが醸し出すワールド・ミュージックの味わいを加味した従来通りの路線で、ANGRA らしい優美でしなやかなクラシカル・フィーリングもしっかりと健在。その骨格を支える新しいリズム隊も、ワールド・クラスのクオリティを備えてるし。
ただ欲を言えば、本作でその傾向として強く感じられる、昨今嬉しい盛り上がりを見せているイタリアン・シンフォ XaMetal 的な佇まいが痛し痒しなんだな。2nd "Holy Land" の次が本作だったら涙を流しながら[95]以上を付けたのは確実なんだけど、広義のヘヴィ・メタル&ハード・ロックを見渡した上でシーンのリーダーたる一歩先を見据えた視線の冴えを見せた未曾有の大傑作 "Fireworks" で感じさせた ANGRA の可能性を体感した後では、本作における手持ちの駒から逸脱しない類型的なアレンジの数々には、少々歯痒さを禁じ得ない。前作での Chris Tsangarides による抜群のギター・プロダクションも、今回の Dennis Ward には再現させる術がなかろうし。。。

まぁなんだかんだ言って、こーやってブー垂れつつも聴くたびに悶絶っすわ!(嬉笑)

Jacket ANGRA 91
Hunters and Prey (2002)
昨年、"Rebirth" にてそのタイトル通り奇跡の完全復活を遂げた ANGRA の、未発表曲&未発表ヴァージョンを収録した、8曲入り40分弱の企画 MCD。
Isabel de Amorim の手による、企画盤には勿体無さ過ぎる程のあまりにも美麗なアートワークからして悶絶だが、これが内容の方も驚くほどに充実していてホンット嬉しすぎ。
怒涛のソロ・パートにエキサイトを禁じ得ない、まさに ANGRA のメタル・サイドにドンピシャリの素晴らしい疾走チューン #1 "Live and Learn" のトップ・ギアの興奮に始まり、アルバム "Rebirth" 日本盤ではボーナス・トラックとして収録されていた #2 "Bleeding Heart" のしっとり落ち着いた叙情の潤いの美しさに清々しい涙を流し、ラテンの血を濃く反映させたタイトル・トラック #3 "Hunters and Prey" で聴ける彼らならではのパーカッシヴな味わいに高揚(#8 のポルトガル語バージョンもナイス)、そして臆面もなく Bruce Dickinson の影響をさらけ出す歌唱法に驚きのミドル・チューン #4 "Eyes of Christ" では「こりゃネタか?(汗笑)」と勘繰りながら、"Rebirth" 収録時とは異なるアコースティック・ヴァージョンである #5 "Rebirth", #6 "Heroes of Sand" では、その一歩引いたリラックス具合と繊細でありつつも器の大きなアレンジが呼び起こす更なる叙情の煌きが、My 涙腺をこれ以上ないほどに強烈に刺激する。
その全曲で光り輝いているのが、シンガー Eduardo Falaschi のあまりにも凄絶な歌唱。見事な張り&艶に満ちながら、丁寧に丁寧にコントロールされたその真摯なる抑揚の妙には、ホンットに泣きマインドを刺激されてやまないんだよな。
相変わらずハイの抜けきらないギターの音色はもどかしさを感じつつも、こりゃ企画盤にして名盤って言いたくなっちまいますわ!
・・・あ、後期 GENESIS のカヴァー #7 "Mama" だけは、まぁソコソコって感じなんだけどね。(汗)

Jacket ANGRA 88
Rebirth World Tour - Live in Sao Paulo (2003)
2001年12月15日に彼らの祖国であるブラジルはサンパウロ「Via Funchal」でのショウを完全収録した2枚組ライヴ・アルバム。
ただでさえ熱いファン気質を持つ南米のファンが「地元のヒーロー」を迎えた熱狂的な歓迎を感じさせるシンガロングでしっかりと支えるバンドの熱演は、そのパッションに満ちた緊張感が実に新鮮。
確かに、ライヴ・アルバムの臨場感という観点からすれば、一枚ベールを被ったようなリヴァーブが呼ぶ「奥まり感」にもどかしさを感じるのは事実だし、この時点では加入して間もない Edu Falaschi の歌唱も、このショウの後の過酷なツアーで揉まれた現在の完成度には及んでいない。(特に Andre Matos 時代の曲はイマイチなんだよね)
だけど、アルバム "Rebirth" そして続く企画ミニ "Hunters and Prey" に特別過ぎるほどに思い入れがある身としては、Disc-1#2 "Nova Era" のシンフォニック&ドラマティックなイントロが聴こえてきた瞬間に、もう周りの風景が2002年6月の渋谷 AX かその直後の Wacken かに見えてきちゃうって感じで普通じゃいられなくなる本作は、そういった理屈を超越した「思い出盤」として最高の一枚・・・いや二枚。(苦笑)
Disc-1#5 "Heroes of Sand", Disc-2#2 "Rebirth" の2曲は聴くたびにマジ泣き寸前。ポロポロ泣いちゃうの恐くて、ほんと iPod で聴きながらは街中歩けないもん。(汗) (Jan. 26, 2003)

Jacket ANGRA 97
Temple of Shadows (2004)

プラジルの至宝 ANGRA の奇跡の復活後2作目となる 5th アルバム。

困難極まりなかった再生に賭ける情念の噴出が魂を揺さぶった名作である前作 "Rebirth" を超えることはまず有り得ないだろうとタカを括っていたが・・・その読みは完ッ全ッに甘かった。

一人の十字軍騎士の生き様を通じて11世紀の宗教文化を描く・・・というそのテーマが持つ宗教的な美しさそして重厚さを見事に反映した楽曲群は、共にスゲー髪が伸びた(^-^) Felipe Andreoli (b) & Aquiles Prieste (dr) のスリリングな手数を織り込んだシャープなグルーヴ、Kiko Loureiro & Rafael Bittencourt のアメージング・ギター・チームがこれでもかと鬼のように弾きまくるふくよかに研ぎ澄まされた目くるめくギターワーク、Andre Matos の呪縛から開放された Edu Falaschi (vo) が放射する透き通った力強さ、そしてそれら全ての要素が結合したこれまでと桁違いに繊細さを増したプログレッシヴかつクラシカルなアンサンブルが生むヘヴィ・メタルのカタルシスが、この耳をギュッと捉えて離そうとしない。

とにかく、優美なクラシカル・イントロ #1 "Deus Le Volt!" に続く #2 "Spread Your Fire" のライドが乱れ叩かれる超絶なる疾走に希望に満ちたギター・メロディが載った瞬間、既に驚きで極限まで見開かれた両の目からこの澄んだ心の色彩を映したかのような穢れ無き涙がマジで滝のように零れ落ちたッス。。。 凄い!凄い!凄いぃぃッ!! 悶絶! モンゼツ! Mon-Zetsuuuuuuuッ!!!!(屍)

その後も、伸びやかなメロディが軽やかかつ小気味良くドライヴする #3 "Angels and Demons"DREAM THEATER 真っ青なプログレッシブな素養を惜しげもなく爆発させた #4 "waiting Silence"、壮大なメロディが生み出す涼しげな風を帆にはらませながら碧き大海原を航海する #5 "Wishing Well"、容赦ない弾きまくりが疾走するわ Kai Hansen 御大 (vo/GAMMA RAY) の唯一無二のゴッド・ヴォイスが♪Right Now!と炸裂するわバロッキーに鳴り響く弦楽に誇らしくエア・ヴァイオリンを誘発されるわの豪勢な造りの悶絶疾走チューン#6 "The Temple of Hate"、妖艶なフラメンコ・ギターに導かれたダークなラテン・パーカッシヴが本能を揺らすムーディな #7 "The Shadow Hunter"、中間部で静粛に響く弦楽と Sabine Edelsbacher 嬢 (vo/EDENBRIDGE) による癒しヴォイスの交錯が語る死の美しさが印象的な優しいヘヴィ・チューン #8 "No Pain for the Dead"Hansi Kursch (vo/BLIND GUARDIAN) の歌唱と共にアタックがヘヴィに砕けるこれまたプログレッシヴ志向の大曲 #9 "Winds of Destination"、夕空を染める ANGRA らしいエスニックなラテンの哀愁に思わず涙が零れるアダルトなボサノヴァ・メタル #10 "Sprouts of Time"、激情が夜明け間近の星の瞬きに呼応する劇的なミドル・チューン #11 "Morning Star"、祖国ブラジルの巨匠 Milton Nascimento (vo) をフィーチュアして十字軍の騎士の最期の葛藤をドラマティックに描く終曲 #12 "Late Redemption"、そしてこの壮大かつ深遠なストーリーの余韻と共にエンドロールが瞼の裏で縦スクロールするクラシカルなアウトロ #13 "GATE XIII"・・・と、「か、完璧・・・だ・・・ふぅ・・・」っちゅー溜息しか出てこない、想像しうる次元を遥かに超越した出来に完全に降参だわコリャ。

Denis Ward プロデュースってことで少々ばかり心配だったプロダクション(主にギター周り)が意外な程に良好なのも◎!  (Sep. 08, 2004)


Jacket ANGRA 76
Aurora Consurgens (2006)

ブラジルの秘宝 ANGRA の6thアルバム。

当然のようにこれまでの作品同様に特大の期待を胸に抱きつつも、先日の LOUD PARK でのショウで披露された2曲の新曲のあまりの微妙さにちょっと心配になってたが・・・その悪い予感が的中したなコリャ。

緻密なテクニカル・アレンジが推力となって美旋律を搬送する美麗ユーロ・メタルなそのスタイルこそ変わらぬものの、本作で聴ける大人びた冷静さがプログレッシヴな抑揚を見せる楽曲の多くを包むのは、やや散漫な印象。 こーゆー適度なリラックス感があると演ってる方は気持ちイイのはわかるんだが・・・うーむ、メンバーそれぞれの課外活動が裏目に出たのかね?

てゆーかなにより、前作〜前々作と比べて明らかにレンジを低く抑えた Edu Falaschi のヴォーカルが、ここまで全く魅力を発揮していないってのがヤヴァ過ぎる。 声自体に投げやりな荒れ方が滲んでいるうえに、肝心なところで思惑を外される歌メロに飛翔感が皆無なのが辛い。 これまで以上にアダルトな懐深さを隠さないインスト・パートにはそこかしこに悶絶ポイントが散見できるだけに、この Edu のダメっプリはちょっと痛いな。

ま、しばらく経ってから聴いたらまた印象違うかもだから、そうしてみよっかな。  (Oct, 26, 2006)


Jacket ANGTORIA 86
God Has a Plan for Us All (2006)

CRADLE OF FILTH, THERION 等でバック・ヴォーカルを担当する英国人女性シンガー Sarah Jezebel Deva をフロントに据えたシンフォニック・メタル・バンド ANGTORIA のデビュー・アルバム。

Chris Rehn (g, key, Programming, Composer/ABYSSOS) & Tommy Rehn (g, key, Programming, Composer/ex-MOAHNI MOAHNA) 兄弟の手による怖ろしい程のスケール感を放つエピカル・オーケストラル・アレンジを従えた壮麗極まりないヘヴィ・メタルは、AFTER FOREVER meets THERIONEPICA なスタイルで、パワー感の合間にしっかりと漂う隠し味のデジ・テイストとゴシカルな憂いが交錯するモダン=クラシカルな優美さに痺れるね。

裏方生活が長いせいか、Sarah Jezebel Deva の歌唱がその強烈な巨漢女王様キャラとは対照的にやや没個性気味な淡々さを見せているのも事実ながら、ゆったりと流れるゴシック・マインドが染みる #4 "Suicide on My Mind"Martin Haggstrom (vo/ex-MOAHNI MOAHNA, ZOOL) のパッショネイトな熱唱と Richard Andersson (key/SPACE ODYSSEY, TIME REQUIEM) の唯我独尊ソロのエゴイスティックな主張が美味しいエスニック鬱メタル #5 "Deity of Disgust"Aaron Stainthorpe (vo/MY DYING BRIDE) をゲストに映画音楽真っ青なスペクタクルを描く #9 "Original Sin" あたりは結構ツヴォ。

リズム隊は、Dave Pybus (b/CRADLE OF FILTH), Andreas Brobjer (dr/PLATITUDE, SPACE ODYSSEY) がサポートしてマス。  (May 13, 2006)


Jacket ANNEKE VAN GIERSBERGEN 81
Pure Air (2009)

THE GATHERING のシンガー Anneke van Giersbergen のアコースティック・ソロ・アルバム。

現在籍を置く AGUA DE ANNIQUE のデビュー作 "Air" の楽曲を中心に、アトモスフェリックかつナチュラルに北欧グルーヴを漂わせる静謐なヴォーカル・アルバム。 Anneke の透明感とエモーションを兼ね備えた絶品の歌唱を堪能できるが、特にキャッチーではなかったりするので、俺的には個々の楽曲を楽しむというよりは BGM 的な心地良さに身を委ねる感じで。

Niels Geusebroek (SILKSTONE), Danny Cavanagh (ANATHEMA), John Wetton (ASIA, KING CRIMSON), Arjen Lucassen (AYREON), Sharon den Adel (WITHIN TEMPTATION) らがゲスト参加。  (May, 11, 2009)

 

Jacket ANNIHILATOR 85
Alice in Hell (1989)
かっちりまとまった頭脳派。Gのワンマンながら、多彩な曲構成で飽きない。

Jacket ANNIHILATOR 94
Never Neverland (1990)
VにオーメンのC.ファーを迎え、曲も充実。テクニカルなGの魅力いっぱい。

Jacket ANNIHILATOR 86
Set the World on Fire (1993)
静かめの曲に新境地を開拓。だが従来の路線の曲はパワー不足。

Jacket ANNIHILATOR 79
Criteria for a Black Widow (1999)
1stで歌っていたRandy Rampage を呼び戻して初心に返った・・・と聞いちゃ、チェックせんわけにはいかんだろ。(苦笑)
ま、確かに「ムード」というか、「ANNIHILATORかくあるべし」という位置には戻ったと言えるな。ただ、曲の出来までそうかというと・・・。(汗)でも、ここまでのレベルで作ってくれれば、充分に楽しめる事はウケアイだけどね。
あ、Jeff Waters って、ギター上手いね。(何を今更/笑。だって忘れがちジャン?)

Jacket ANNIHILATOR 81
Carnival Diablos (2001)
モダンな感触の無機質な重量リフの一太刀が目立ちながらも、初期~中期の知的でサイコな雰囲気をますます漂わせるスラッシーなパワー・メタルは、Joe Comeau の歌が予想以上に上手いのにまず驚き。
リズミカルに変則的なブレイクを重ねながら偏執的にザクザクと刻まれるドライヴィング・リフに、完璧なテクの垢抜けたメロディック・ギターがスッと差し込む様は往年のそれに近く、思わず嬉しさに身を乗り出してしまう。
しっかし、ボーナストラックのカヴァーはさておき、"Shallow Grave" のあんまりにもあんまりな露骨で唐突な AC/DC 風味はなぜ???
ANNIHILATOR、しいては Jeff Waters の強みは、リズム感覚の非凡さ。ルックスの変貌振りとは裏腹に(苦笑)未だ健在なハイテク・ドラム振り見せつける Ray Heatmann といい、リズムに敏感な人のプレイはホント気持ちいいね。
運が悪くなければ MEGADETHPANTERA の地位を手に入れることが出来たバンドだが、まだ遅くはない。Jeff Waters のこのトーンがある限り、ANNIHILATOR は不滅なのだ。なんとかがんばってくれ! まだ微笑ましくも IRON MAIDEN 調の "Epic of War" みたいな佳曲が作れるじゃないか!(笑)

Jacket ANNIHILATOR 76
All for You (2004)

濁声とクリーン・ヴォイスを高いレベルで器用に操る若きニュー・シンガー Dave Padden を迎えた ANNIHILATOR の 10th アルバム。

トレンド風味なモダン要素を大胆に導入しつつも、メロディックな拡散を見せる作風は 3rd アルバムの頃のカラーを想起させるが、イマイチ練り込み不足なお手軽さを感じてしまう。

彼らならではの味わいは、それなりに楽しめるではあるんだけど。  (May. 21, 2004)


Jacket ANNIHILATOR 72
Schizo Deluxe (2005)

カナディアン・スラッシング=パワー・メタラー ANNIHILATOR の 11th アルバム。

スラッシーな勢いともはや定番パターンと化したかの小気味よいリフ/ソロの応酬っぷりが前作以上に初期に通じる雰囲気をもたらしながらも、Dave Padden (vo) 効果かのメタルコア的な直線メロディがモダンな拡散をリードする・・・ってな作風は、やっぱ前作の延長線上。。  (Oct. 22, 2005)


Jacket ANOREXIA NERVOSA 84
Drudenhaus (2000)
フレンチ激走オーケストラル・シンフォ・ブラック。こりゃ「フランスの CRADLE OF FILTH !」と言っちゃってイイだろうな。
ヒステリックに絶叫するヴォーカル、これ以上ないほどにデーハーに盛り上げるウルトラゴージャスなシンフォ・アレンジが凄過ぎ。
ピアノや弦楽器の使い方がお上品&ゲージツ的に感じちゃうのは、おフランス産だっていう先入観からかしら。(苦笑)
うーん、これ、ある意味最高峰かも。

Jacket ANOREXIA NERVOSA 77
New Obscurantis Order (2001)
フランスの CRADLE OF FILTH タイプ。2nd。壮麗なオーケストレーションを纏った超絶に暴虐なエクストリーム・ミュージック。質は極上だがちょっと飽きるかも。

Jacket ANOREXIA NERVOSA 77
Redemption Process (2004)

お仏蘭西のヴィジュアル・オーケストラル・エクストリーマー ANOREXIA NERVOSA の、OSMOSE から LISTENABLE に居を移しての 4th アルバム。

轟音寸前なまでの壮麗さを誇るシンフォ総攻撃を武器に、テンション全開で驀進する暴虐ブラック・メタルのインパクトの強さは相変わらず強力だが、これまで同様に怒涛に押しまくりつつもそれ一辺倒ではない「緩急」への着目が呼び込んだドラマティックなメリハリが、今回ある種の聴きやすさを発生させてきた感じ。

それでもやっぱり、カリスマ・フロントマン RMS Hreidmarr (vo) のブチ切れスクリームの連続には、そのテンションに追随する体力が減衰してくるのに比例して「飽き」の感情が浮上してきてしまうのがとっても惜しい・・・。

日本盤ではボーナス・トラックとしてなんと我が国のビジュアル歌謡メタラー X JAPAN"I'll Kill You" をカヴァーしてるんだけど、普通にオリジナルと違和感無く並んでる感じ・・・って、きっと原曲知らないからだな。(苦笑)  (Nov. 13, 2004)


Jacket ANSWER (THE) 72
Rise (2006)

アイルランドの原始回帰系ハード・ロック・バンド THE ANSWER のデビュー作。

ディスクユニオン店頭で見た「THIN LIZZY 云々〜」というコピーに胸を躍らすも、蓋を開けたら出てきたのは LED ZEPPELIN。 まぁ、悪かないけど、期待と違ったってことで。  (Dec, 21, 2006)


Jacket ANTERIOR 84
This Age of Silence (2007)

英国ウェールズから現れた若きピュア・メタラー ANTERIOR のデビュー作。

TRIVIUM, SANCTITY らと同系列の現代的なアグレッションをメロディックに叩きつける新世代メタル・バンドだが、モダンなエネルギーの中に脈打つ IRON MAIDENJUDAS PRIEST のそれを思い起こさせる「ブリティッシュの香り」の強さは異常。(震)

テクニカルに弾きまくるツイン・ギターの「ワシら弾くのをやめたら死んでまうねん!」ってな勢いの良さがタマランwww  (Nov, 02, 2007)


Jacket ANTHEM 45
Gypsy Ways (1987)
あんまり...

Jacket ANTHONY 80
Pools of Sorrow-Waves of Joy (1993)
ヴェンジェンスのGのソロ。アコースティックな雰囲気の実直なアルバム。

Jacket ANTHONY PHILLIPS 88
The Geese and the Ghost (1977)
ジェネシスのGのソロ。英国中世の田園風景を思わせる。繊細な音世界。

Jacket ANTHRAX 90
Spreading the Disease (1985)
HMとしてのアンスラックスの最高傑作。名曲も多い。

Jacket ANTHRAX 81
Among the Living (1987)
今のアンスラックスらしさが一番出た秀作。インディアンは名曲。

Jacket ANTHRAX 78
State of Euphoria (1988)
散漫になってしまった。何かを見失った感じ。

Jacket ANTHRAX 80
Persistence of Time (1990)
良いには良いが、パターンにはまりつつある。

Jacket ANTHRAX 67
Attack of the Killer B's (1991)
半ベスト。散漫な感じ。

Jacket ANTHRAX 79
Sound of White Noise (1993)
J・ブッシュ加入により、HMにちょっと戻ってきた。

Jacket ANUBIS GATE 80
Andromeda Unchained (2007)

デンマーク産プログレッシヴ・パワー・メタル・バンド ANUBIS GATE の3rdアルバム。

これまでのアルバムでプロデュースを担当してきた Jacob Hansen (INVOCATOR, MACERATION, BEYOND TWILIGHT)がヴォーカルも務めることになった本作では、その Jacob のよく伸びる明快なハイトーン・ヴォーカルの効果か、CIRCUS MAXIMUS, SERENITY, PAGAN'S MIND らに並んで欧州プロッグ・パワー・メトゥの新たな潮流の前線に名を連ねようと、過去作から飛躍的に向上させてきたクオリティの輝きが目に眩しい。

近未来と古代がリンクするミステリアス&メロディックな楽曲は、溌剌としたテクニカル・プレイが織り成す煌くパワフルなアンサンブルの、上昇気流に乗ったかの瑞々しい勢いの良さが非常に印象的だ。

まだまだ突出する個性は希薄だったり、少々詰め込み杉な未整理感があったりはするけど、このパッケージングの良質さは今後に大きな期待を募らせるに十分。  (Dec, 19, 2007)


Jacket ANVIL 88
Forged in Fire (1984)
後期の傑作。シンセをフューチャーしたドラマティックな展開にも挑戦。

Jacket ANVIL 58
Strength of Steel (1990)
再結成。昔の勢いはもうない。

Jacket APHRODITE'S CHILD 79
666 (1974)
美しい風景的な音と狂気の描写の2枚看板。不気味な美しさ。

Jacket APOCALYPTICA 81
Apocalyptica (2005)

フィンランドのメタリック・チェロ・トリオ APOCALYPTICA の 5th アルバム。

これまで断片的にしか聴いてこなくて今回初めて買ってみたんだけど、一聴して・・・いや、何度聴いてもギターで弾いてるとしか思えない歪ませたチェロによるメタル・リフが唸る音像は・・・完全に攻撃的なヘヴィ・メタルなのね。(遅驚)

そのスラッシーと言えるほどのソリッドでエッジーな基盤に、欧州の弦楽バンドならではの優美な響きが格調を発散しながら流れる様の、独特のゴシッキーな絶望感はナカナカの美味しさかも。 ・・・って、言い換えれば、メタリックな基盤部分はあくまで基盤としてまぁ悪くないって感じで、その上で感傷的に震えるチェロの音色にこそ主に魅力を感じてしまっているとも言えなくもないんだけど。(汗)

基本的にはインストゥルメンタル中心の本作だが、THE RASMUSLauri Ylonen (vo) を迎えた「まんまアグレッシヴな THE RASMUS」なオープニング・チューン #1 "Life Burns!"、そしてその LauriVille Vallo (vo/HIM) の豪華デュエットが映える鬱美なゴシック・バラード #4 "Bittersweet" という素晴らしい出来の歌入りチューン2曲の存在も、このアルバムのハイライトと思えるほどに印象的だ。

そうそう、インスト・チューンの中で出色の出来を誇るメランコリックな #2 "Quutamo" の歌入りヴァージョンがボーナスとして収録されてる CD もあるらしいんだけど、今回買ったのはそれではない通常版(?)・・・。(鬱) それが聴けるシングル "Wie Weit" も買うかな〜。  (Mar. 19, 2005)


Jacket APOCRYPHA 78
The Forgotten Scroll (1987)
G弾きまくりの展開の複雑なHM。

Jacket APOCRYPHA 81
The Eyes of Time (1989)
いきなり本格派に変身した2ND。GはM.フリードマンッぽい。

Jacket APOCRYPHA 72
Area 54 (1990)
期待に反して、クオリティーが落ちてしまった3RD。

Jacket AQUARIA 85
Shambala (2007)

ブラジルはリオデジャネイロのシンフォニック・メタル・バンド AQUARIA の2ndアルバム。 ジョバンネッティーッ!(挨拶)

前作のリリース後に脱退して同郷の ENDLESS で活動していた稀代のナルシスト・シンガー(笑) Vitor Veiga が無事に出戻り、いかにもブラジルらしいテクニカルな疾走と鳥さんが囀るネイチャー・ワールドが交錯する「Another 森メタル」(笑)とも言えるプログレッシヴな音像の中で、その旨味に満ちた堂々たるハイトーンを再び聴かせてくれているのは嬉しい限り。

・・・って、俺的には VitorENDLESS から超絶ギタリスト Gustavo Di Padua をこっちに連れてきたという事実こそが、本作における最大のトピックだったりするんだけど。(苦笑) ENDLESS でもそうだったけど、ここでも Gustavo のネオ=クラシカル・プレイに悶絶しまくりです。(嬉)

とまぁそんな特異な少数派系着目点をさて置いてもかなりの完成度を誇っていると確信できる本作ではあるんだけど、民族臭を漂わすトライバルなパートをせっかく特徴的に配置しているのに、それらが机上での作り物っぽさ満点でグルーヴ皆無なのにはチョイと萎えるなぁ。 そのあたりに「本物」の凄みが出てくると、もっともっとのめり込めるハズ。

そんな中、ゲストシンガー 影山ヒロノブ の日本語歌唱を大フィーチュアしたラストを飾る疾走ナンバー #12 "Neo" のインパクトはメッチャ強烈。 影山ヒロノブ、漢メタル・シンガーとしての激熱な達者っぷりが異常なんですけど!?  (Nov, 12, 2007)


Jacket ARACHNES 74
The Goddess Temple (1998)
女戦士が荒涼とした未来世界にたたずむ、絶望的な激ダサ80年代マイナーHM風典型ジャケット(好きです)からいきなり飛び出す、歪みきってザラついたギターの音色が奏でる "Stargazer" (RAINBOW)まんまのリフが「ヤバイ!!」と思わせてしまうが、中身は意外にもまともな正統的HM/HR。
様式フレーズを織り込んだパワフルなHMを基本にしながらもヘヴィ・チューン、バラード、インスト、ドライなアメリカンHR調・・・と、思いのほかヴァラエティに富んだ(悪く言えば拡散して焦点のぼやけた)作風を見せる。
冒頭の曲での中音域での歌唱が Messiah Marcolin (ex.CANDLEMASS)を彷彿させつつも意外に広い音域をカヴァーするシンガー Enzo Caruso はそこそこブルージー/ソウルフルに唄えるし、ギタリスト Franco Caruso(って兄弟?)のネオ=クラシカルギターは流石にかなり巧く、フレージングの安定感はいままで体験したイタリア勢の中でもトップクラスではないかと感じるほど。
聴き進めていくと驚くほど丁寧に作られていることに気づくが、なかなかのめり込めない理由は、前出の散漫さ音質、それについついイタリアンに求めてしまう「アク」の稀薄さ、そしてどの曲も短く(ほとんどが3分台)コンパクトにまとまり過ぎていて、クライマックスを迎える前に終わってしまうことが難点として目立つからかな。しかし、決して悪質なアルバムではないですよ。

Jacket ARACHNES 85
Apocalypse (2002)
イタリアはミラノ発のプログレッシヴなネオ=クラシカル・メタル・バンド ARACHNES の本邦デビューとなる 3rd アルバム。
発声から大きな振幅のヴィブラートまで Tobias Sammet (EDGUY) への傾倒を隠そうとしないヴォーカルがイマイチヘナチョコだったり、ムーヴ・レンジの狭いリフ使いがどうにも煮え切らなかったり、唐突な展開の無理っぽさに体が置いてかれたりしながらも、イタリアン・メタルのシンフォ&エピックなドラマティック・メタルに SYMPHONY X, DREAM THEATER に通じるプログレッシヴな風合いをプラスしたスケールの大きな作風はやっぱ美味しいわ。
なにより、シッカリと「ネオ=クラシカルのメランコリーとは何か?」という命題をシッカリと把握していることを確信させる構築美を見せるギタリスト、Franco "Frank" Caruso が塗りたくる「悶々とした様式メタル」としての側面には、ネオ=クラシカル・メイニヤとしてはイヤでも心惹かれざるを得ないっすわ! Yngwie Malmsteen 風味のセンスで整然としたソロを組み立てるギタリストって、やっぱ好きだなぁ。
シンガーも兼任する鍵盤奏者 Enzo "Vincent" Caruso の音色センスもナカナカ!

Jacket ARACHNES 77
Primary Fear (2003)
イタリアのメロディック・スピード・メタル寄りの様式プログレ派 ARACHNES の 4th アルバム。
本作ではますます SYMPHONY X 系プログレ・メタルに大接近した作風となったが、それでもその中に息衝くシンフォニーやクワイアを絡めた欧州メタル風味がたっぷりと味わえるのが、この ARACHNES の魅力なんだよね。
そこかしこでたっぷりと弾きまくられている、ギタリスト Franco Caruso が計算高く構築するネオ=クラシカル・ギター・ワークのウェットな響きにも、やっぱり悶絶させられるし。
でも、正直、楽曲は前作の方が全然出来が良かったなぁ。「下手ではないけどショボい」って微妙な線のヴォーカルと、全体的なプロダクションの平坦さも非常に残念だし・・・。ま、次作にまた期待デス。  (Oct. xx, 2003)

Jacket ARCADIA 50
Flight to the Rainbow (2007)

東京のメロディック・スピード・メタル・バンド ARCADIA の2ndアルバム。

彼らのショウをいつも観に行っている方々の期待する物を全て詰め込んだであろう、超 INSANIA タイプ。  (May, 27, 2008)


Jacket ARCANE GRAIL 85
Mysteries of the Ancient Charnel (2006)

ロシアはモスクワのシンフォニック・ゴシック/ブラック・メタル・バンド ARCANE GRAIL のデビュー・アルバム。

CRADLE OF FILTH の狂気の慟哭をベースにメランコリックなアヴァンギャルド展開を加えつつも、正統メタル的なアプローチも忘れない・・・みたいな盛り沢山な作風の本作は、ピアノが響くメロウ・パートの叙情味に心を奪われる。

てゆーか、♀シンガー Natalie タンが超ツヴォのカワユサなんだけど!?(激萌).  (Dec, 26, 2006)


Jacket ARCANGEL 78
Arcangel (1999)
各楽器の音色が強烈にあの時代(80年代中盤)を思い起こさせる・・・。懐かしいなぁ。この雰囲気。
アメリカン・プログレッシヴ・ハード史上有数の名盤とされていたこの1983年リリースの ARCANGEL 唯一のアルバム、今回めでたく再発とのを機に、当然の如く買うでしょう。(苦笑)
知らなかったんだけど、中心人物である(つーか ARCANGEL 自体この人のプロジェクトっぽい)マルチプレーヤー Jeff Cannata は93年、黎明期のゼロコーポレーションから CANNATA 名義のアルバムを出していたあの人じゃありませんか。(って未聴だったりして/汗)
期待に胸を膨らませて聴いてみたが、まさに「全アメリカン・プログレッシヴ・ハードファン必聴の名曲」といった雰囲気の、欧州的哀感に愁うオープニングナンバー "Stars"PROPHET を思い起こさせる!)を除いて、他の曲は BOSTON を基調にしながらも、当時の言葉で表現すれば「MTV的」とさえ言えそうなポップかつキャッチーな味わいを持ち合わせた、80年代爽やか系キラキラ AOR ハードロックの様相。とはいえ "Sidelines", "King of the mountain" といった曲の哀愁は只者では無いものを感じるけどね。
音像はそこそこハードで、スペーシーなキーボードをフィーチュアしつつも、ボトムでリフを刻むギターもしっかり鳴るタイプで、楽器群のフィーチュアはそこそこに、ヴォーカルメロディとそれを彩るコーラスが楽曲のメインを司っている。でもこのヴォーカルの弱さが HR 的な楽曲でありながら「アメリカン・プログレッシヴ・ハード」と呼ばせてしまうんだろうな。判るよ、うん、判る。(笑)

Jacket ARCARA 85
A Matter of Time (1998)
PROPHET (!)のシンガーだった Russell Arcara 率いるバンドの2nd。
Russell がプログレッシブなハードロックバンドだった PROPHET にAORの都会的整合感を持ち込んだ功績は大きく、このリーダーバンド ARCARA でも70~80年代のアメリカン・ニュープログレッシブ・ムーヴメントの流れを汲みつつも A.O.R.フィーリングをふんだんに湛えたそのサウンドでその手のファン(モチ私を含む!)の涙を絞り取ることに成功している。
特に頭3曲のインパクトは強く、最初に聞いたときには思わず一人で歓声をあげてしまったほど。長く楽しめそうな好盤だ。
本作での音楽面でのイニシアチブはギターの Stephen Deacuitis が握っているものの、ここで聴くことのできるスペシャルなクオリティは、Russell のインプットがかなり大きいに違いない(贔屓の引き倒し・・・)

Jacket ARCH ENEMY 88
Black Earth (1996)
マイケル・アモットのウリ味のGは良い! とことん泣けるデスラッシュ。

Jacket ARCH ENEMY 88
Stigmata (1998)
泣きの叙情的ギターフレーズを散りばめた爆裂激走型テクニカルスラッシュ。(これは最早「デス」ではない)
「散りばめた」という部分がミソで、一般のメロディック・デス/ブラックで想像されるような、曲自体がメロディックなリフで構成されているわけではない。突進するブルータル極まりないパートに一転して欧州的憂いを携えたウェットな様式ギターパートが切り込んでくる様は ARCH ENEMY が発散する独特の快感だ。
主役は MichaelChristopherAmott 兄弟。両者とも Michael Schenker ~ Uli Jon Roth 系の、実に気持ちのよい音を紡ぎ出す。フレージング自体は他の優れたギタリスト達と比較しても突出はしていないが(勿論ハイ=レベルでの比較だが!)ことタッチ&フィーリングに関しては「完璧!」と思わず柏手を打ってしまう。その情感あふれるヴィヴラートと官能的な一音半チョーキングは聴く度に顔を歪めずにいられない。他のメンバーの演奏も非常に安定しているしプロダクションも良好なのもよい。

Jacket ARCH ENEMY 91
Burning Bridges (1999)
衝動、激情、官能、そして陶酔・・・
首よもげよ!と言わんばかりにザクザクと疾走するデスラッシュが、ドンピシャのタイミングでリズム/テンポ・チェンジをスリリング&タイトに決める。そしてそこに切り込んでくる Michael & ChristopherAmott Bros. がウェットかつ豊潤に紡ぎ出す神懸かり的とすら言える、顔が歪むほどの凄絶なる泣きのギタープレイは、一度鷲掴みにした琴線を決して離すことはない。
本作では、その言語に絶する素晴らしい叙情ギタープレイが、前作まで以上に全面に押し出されているのが、なにより嬉しい限り。
ゴリ押しのブルータル・デスラッシュ・パートと泣きの美旋律パートという ARCH ENEMY の魅力の両側面が背中合わせにやや唐突な形で配置されていた前作までとは違い、両者が非常にうまく融合しているのだ。
そしてどうしても焦点が集中してしまいがちな、その Michael Amott, Christopher Amott 両者のギターパート以外も、前作までとは比べ物にならぬほどのクオリティアップが図られている。
表現力を増した Johan Axelsson Liiva の怒号、超テクニカルな安定を見せる Daniel Erlandsson のリズム、そして Sharlee D'Angelo (MERCYFUL FATE) の楽曲に潤いと深みを与える見事なボトム・・・それらが極上のサウンドプロダクションを味方に、渾然一体となって脳髄を直撃する攻撃からは、何人たりとも逃れられはしない。
また、捨て曲が一曲たりとも存在しないのも凄い。中でも、イントロの官能ソロフレーズで腰砕け必至の "Pilgrim"、激烈なる疾走から一転、サビの爽快明朗デスぶりが鮮やかな "Silverwing"、ブリッジ部分での流麗なる哀愁のツインリードがキまくるスピード・チューン "Angelclaw" が特にお気に入り。
これはまさに世紀末に降臨したグレート・ギター・アルバムだ! 素晴らしい!

Jacket ARCH ENEMY 83
Burning JAPAN LIVE 1999 (2000)
いやー、ライヴバンドだねぇ。
なんつっても Johan Liiva の「風邪でもひいたのか!?」と思うほどの壮絶なデス・ヴォイスが、スタジオ盤の256倍の迫力で迫り来るのがナンとも気持ち好い。
もちろん Michael& Christopher Amott 兄弟の放射するエモーションもまさに「激情」の域まで達しており、特にスタジオでは比較的整然としたプレイを聴かせていた Christopher Amott の兄の牙城に迫らんとする「入りぶり」は凄まじいの一言。
そして、やはりこのバンドのもう一つの財産は Daniel Erlandsson のドラミングだと言うことを痛感。ルックス的にもメッチャイイオトコだし。
「聴きたい曲が入ってない!」っつー選曲の不自然さは、バンド側の「ちょっとした贈り物」という意図を汲めば、まぁ納得できなくもないかな。

Jacket ARCH ENEMY 87
Wages of Sin (2001)
ニューシンガー Angela Gossow 嬢の歌声そして容姿(主に乳)に話題沸騰の 4th アルバムは、これまで ARCH ENEMY に求められてきたものから大きく逸脱することのない魅力作。
疾走感は減少したものの、剃刀の切れ味を持ち合わせたギザギザの大鉈の如き分厚いリフと、クリアでシャープなリズムがヴァリエーションを見せながら展開する楽曲はこれまでより更に聴きやすく、ヘヴィな耽美グルーヴ系の楽曲では、元来の行儀のよさがややマイナス方向に作用しながらも、ミドル・テンポのメタル・チューンが RATT, DOKKEN ら 80's 西海岸メタル勢風のリフ運びのせいで言わば「L.A.パーティ・デス」(苦笑)的な風情を醸し出しているのが面白い。
目玉である Michael Amott & Christopher Amott のテクニカル&エモーショナルなマジック・タッチによるキャッチーなギター・フレーズはますますその輝きを増し、「ギター・フレーズに合わせてヲーヲー歌う」というメタルならではの醍醐味を存分に味わうことが出来る。一度普通に録音した後エフェクト・ループに繋いだワーミー・ペダルを1度の角度まで拘りながら手で操作して処理を加えてんじゃねーの? ピッキング・ノイズだけあとからオーバーダブしてんぢゃねーの!? ・・・と勘繰りたくなる程の泣きに拘った演出は見事の一言。
そして Daniel Erlandsson の素晴らしいドラミングも聴き物で、そのビビる手数、アタックの心地よさ、そして抜けのよさは、名手 Mickey Dee (ex. KING DIAMOND) に迫る勢い。
あ、肝心の Angela Gossow 嬢の歌唱は、ARCH ENEMY の世界観を損なっていない・・・って程度で、確かにその凶々しい野獣の如き咆哮はブルータリティの発散に立派に貢献しているし驚きでもあるが、Johan Liiva を切ってまで加入させた意味があるのかどうかは正直チョイ疑問だなー。ま、いーか。美女だし。(笑)

Jacket ARCH ENEMY 79
Anthems of Rebellion (2003)
ARCH ENEMY の 5th アルバムは・・・なんとも煮え切らない地味盤。。。
うーん・・・即効性の高いメロディに替わって、モダンな質のリフ&リズムの強靭なグルーヴで感情の昂ぶりを表現しようとしてる感じ? 減少したメロディ面は、細部に亘ってしっかり作り込まれたプログレッシヴに漂うゴシック風味の暗黒浮遊感から嗅ぎとってくれ・・・みたいな?
確かに、Daniel Erlandson & Sharlee D'Angelo のリズム隊が放出する圧倒的な凄みには思わず身を乗り出させられるし、Michael & Christopher Amott の泣き泣きギターにしても、量的には大幅に減少したものの「質」を大幅に充実させてきた満足感を感じるし、楽曲にしてもアコギの儚い調べが泣きを誘う小曲 #8 "Marching on a Dead End Road" 〜 突進デスラッシュ #9 "Despicable Heroes"Christopher のノーマル・バッキング・ヴォイスが映える #10 "End of the Line"、そして雄大なイントロ #12 "Anthem" 〜 叙情ソロが絶品の #13 "Saints and Sinners"・・・って後半の流れは充分にカッコイイんだけど・・・やっぱ正直物足りんわな。わっはっは。
これまでより尖鋭さ/キャッチーさを意識的に抑えて、女豹 Angela Gossow の咆哮のタレンタビリティを含めてある意味エモーショナルに激烈さをシェイプ・アップした「プレイヤー側が気持ちイイ音楽」は・・・解るんだけど・・・気持ちは解るんだけど・・・やっぱりナンダカねぇ。
ってゆーか、内容とは全然関係ないんだけど、我が家ではデジパックは全部 DISK HEAVEN で貰えるビニール・カヴァーに入れて棚に並べてるのね。でもこの CD ってば、ほんとにギリギリでそれにスッポリ入らんわけよ! それもなんとも苛つくんだよね〜。(苦笑)  (Aug. 10, 2003)

Jacket ARCH ENEMY 80
Doomsday Machine (2005)

スウェーデンのメロディック・デス・メタル・バンド ARCH ENEMY の 6th アルバム。

平坦で退屈だった前作に対する意見を反映したのか、ソリッドなブルータリティはそのままに以前のようなメロウでテクニカルな超絶ギター・ワークを前面に推し出したそのサウンドスタイルは、一聴では「原点回帰」と思えるもの。

が、年々衰退の一路を辿っている「骨格自体の魅力」の乏しさは本作でも顕著で、いくらメロディックに攻めてみたところで、楽曲の流れ的に展開の必然が感じられないいかにも「こうした方が受けると言われてやっつけ今回はそうしてみました」的な釈然としないバランスの悪さには、信頼感はますます薄まるばかりだ。

そうなってくると、これまで気にならなかった Angela Gossow 姐御 (vo) のアニマル・グロウルも、その単調さが気になりだしてみたり・・・。

それでも、細かい単位での Michael & Christopher Amott のギター・プレイにはやはりグッと来させられてしまったり、Daniel Erlandsson (dr) の鋭いビートが心地良く響く場面も多かったりで、なんだかんだ言いながら今後リピートするんだろうなぁと思うと、結局こんな満足度になっちゃうんだけどね。(苦笑)

正直、もう旬な時期を終えたバンドかな・・・とも思うけど、脱退した Christopher の後任として現在ツアーをサポートする Gus G.(本作では #2 "Taking Back My Soul" で客演)がそのまま次作のレコーディングにも参加することになるのなら、今後もちょっと期待しちゃうかも。  (Aug. 14, 2005)


Jacket ARCH ENEMY 88
Rise of the Tyrant (2007)

スウェディッシュ・メロディック・デス・メタル・バンド ARCH ENEMY の約2年振りのリリースとなる7thアルバム。

前2作はイマイチ煮え切らない淡色具合の楽曲群が物足りなさを感じさせていたが、本作はそんな前2作の中にも確実に存在した良い意味でのソリッド+ブルータル(&微ゴシカル)な魅力と、初期の作品群を支配していた叙情的なドラマ性が大胆に融合した、「うん! "Wages of Sin" の次作はこうあるべきだった!」的な好盤となった。

このところその単調さがちょっと気になりだしていた Angela Gossow 姐さん (vo) の獣声にエネルギーと説得力を兼ね備えた良質のエモーションが生まれているのも大きなポイントだが、やっぱなにより Michael Amott (g) & Christopher Amott (g/祝復帰!) 両者のギター・プレイが、その魅力を最大限に引き出されるべく構築された楽曲の中でガッツリとフィーチュアされている様には溜飲が下がりまくり。 てか、ギターの音量あまりにデカ杉で、Daniel Erlandsson (dr) のせっかくの先鋭ドラミングが埋もれがちなのが残念なほどナンデスケドwww

確かに、メロディや展開の中にこれまでの焼き直しと思える箇所があったり、あんまりにもあんまりなベタベタさ(歓迎/笑)に迎合を狙ったようなあざとい計算高さが滲んでいたりはするけど、それはそれで全然OK。 この路線への再シフトは、素直に嬉しいと思えるですよ。

そうそう、結局 Christopher はツアーに参加できなかっただけでスタジオ・アルバムに穴を開ける事はなかったんだけど、正直、その敏腕サポートっぷりで確実にバンドをワン・ランク上に押し上げる原動力となっていた Fredrik Akesson (KRUX, TALISMAN, OPETH) が参加したスタジオ作品も聴いてみたかった気もするな。 て、てか、Fredrik、いつのまにか OPETH に加入してたのね!? ・・・今日知りました。(遅)

とりあえず、もうあと一ヶ月先に迫ってきたLOUDPARK07でのショウが俄然楽しみになってきた!  (Sep, 20, 2007)


Jacket ARCH ENEMY 89
Tyrants of the Rising Sun - Live in Japan (2008)

2008年3月8日の東京・新木場スタジオ・コーストで行われた来日公演の模様を完全収録した2枚組ライヴ・アルバム。

パフォーマーとして成長を続ける Angela Gossow (vo) の咆哮も復帰した Christopher Amott (g) の妙技も凄いが、やっぱ Michael Amott (g) のエモーショナルな泣きっぷりが最高。 バンドの魅力を上手く封じ込めることに成功した好ライヴ盤。  (Dec, 04, 2008)


Jacket ARCH RIVAL 75
In the Face of Danger (1993)
凄腕GのM・ハリス率いる意外と歌もののバンド。

Jacket ARCHAIC 85
Time has Come to Envy the Dead (2006)

ハンガリー産デス/スラッシュ・メタル・バンド ARCHAIC の1stアルバム。

生々しさと整合感のバランスも程よいヨーロピアン・スラッシュは、出身国を感じさせない驚きのクオリティ高さで、端々に漂うゴシック/ドゥーム風味のアクセントも美味しい。  (Sep, 21, 2006)


Jacket ARCTURUS 88
Aspera Hiems Symfonia / Constellation / My Angel (1996)

ノルウェーのシンフォニック・ブラック・メタル・バンド ARCTURUS のデビュー・フルレンス。

シンフォニック・ブラック史上にその名を残す不朽の名盤たる絶対的なオーラがマジ凄まじい。

本作は、その "Aspera Hiems Symfonia" のリミックス&ボーナストラック追加バージョンに、1994年リリースのレアな MCD "Constellation" と1991年リリースの EP "My Angel" の収録曲(ともにリマスター)を付加して2003年にリリースされたお得な再発盤。  (Oct. 20, 2005)


Jacket ARCTURUS 89
La Masquerade Infernale (1998)

ノルウェーのシンフォニック・ブラック・メタル・バンド ARCTURUS の 2nd。

オペラティック&アヴァンギャルドな独特の音世界に満ちた非常なミュージシャンシップの高さにクラクラ。 衝撃度&完成度高し。  (Oct. 20, 2005)


Jacket ARCTURUS 83
The Sham Mirrors (2002)
ノルウェーの狂気の天才集団 ARCTURUS の、名作の誉れ高い 2nd "La Masquerade Infernale" 以来となる待望の新作。
Hellhammer (MAYHEM), Trickster G. Rex (ULVERGarm)らのバンドであるという事実からは想像できないほどブラック・メタル色は希薄で、ゲストに Ihsahn (EMPEROR) を迎え上質かつ壮大なシンフォ・ブラックを展開する #6 "Radical cut" 以外の楽曲は、ARCTURUS 独特の実にアーティスティックな質感に覆われている。
そこにあるのは、Steinar Sverd Johnsen がセンス満点のキーボード・ワークで紡ぐ壮麗なるオーケストレーションを軸に、Trickster G. Rex の朗々と歌い上げる伸びやかな歌声と Knut M. Valle のテクニカルなギターを職人 Hellhammer のシーントップレベルのドラミングが生み出す力強いメタル・グルーヴが支えるメランコリックな前衛的シンフォニック・メタル。
ブラック色は希薄・・・と言えども、痛ましき精神世界の空間を漂うが如きアバンギャルドなプログレッシヴ感覚溢れる音像は、暗黒系以外の何者でもないアンダーグラウンド臭を強烈に発散している。
ヴォーカル・メロディーそのものや各楽器の奏でる美旋律自体は非常にキャッチーなんだけど、楽曲としては誇り高きほどに全然キャッチーじゃない・・・というアンバランスさが生む「楽曲の決め手に欠け感」が物足りなくはありながらも、深酒の肴にはもってこいな一枚ッス。

Jacket ARCTURUS 85
Sideshow Symphonies (2005)

以下のメンツによるノルウェーのブラック・メタル・オールスター・プロジェクト ARCTURUS の 4th アルバム。

ship captain: Steinar Sverd (key/THE KOVENANT,ex-MORTEM)
warcraft engineer: Hugh Mingay (b/VED BUENS ENDE,ex-ULVER)
turret gunner: Von Blomberg aka Hellhammer (dr/MAYHEM,WINDS etc.)
medical supplies: Tore Moren (g/CARNIVORA,ex-JORN)
space navigator: Knut Valle (g/ex-ULVER)
alien translator: Simen Hestnaes aka ICS Vortex (vo/DIMMU BORGIR,ex-BORKNAGAR)

もはやブラック・メタル色はほぼ皆無ながらしっかりと暗黒なエクストリーム感を備えたスペーシーなシンフォニック・メタル・オペラは、前作同様へヴィ・メタルに寄り添う全ての要素を呑み込んだ奇跡的にセンスフルなもので、その“音楽”としての崇高なる完成度の高さは圧巻の一言だ。

OCTAVIA SPERATISilje Wergeland 嬢 (♀vo) をゲストに迎えた大作 #2 "Shipwrecked Frontier Pioneer"、ギター・チームのネオ=クラシカル・センスが嬉しく炸裂する #6 "Moonshine Delirium" など、Hellhammer 先生の神懸った凄腕ドラミングをはじめとする“超絶技巧”と表現しても差し支えないだろう演奏力で緩急たっぷりに描かれるプログレッシヴな大宇宙の抽象画は、クセのあるごった煮な風合いが呼ぶいかにも ARCTURUS らしいアヴァンギャルドなアート感覚を浮遊させながら、それと全編に亘って配されたへヴィ・メタリックなダイミズムが融合する様がなんとも心地良い。

一方、Trickster G. Rex aka Garm (vo/ULVER) に代わってシンガーの座に就いた Vortex が漆黒の宇宙空間に響き渡らせる朗々たるクリーン・ヴォイスは・・・ちょっと平坦な感じだよなぁ。。 もともと表情豊かな声色ではないので、アクセントとしては効果的ながら全編通して歌いっぱなしだとやや一本調子に聴こえてしまうのは、うーん・・・まぁ仕方ないのかね。。  (Nov. 01, 2005)


Jacket ARENA 84
Songs from the Lions Cage (1995)
ブリティッシュポンプ+様式HMの妙。心に染みるメロディーがかなり楽しめる。

Jacket ARENA 87
Pepper's Ghost (2005)

ブリティッシュ・ネオ=メタル・ポンプ・ロック・バンド(ってどんなや?/苦笑)ARENA の 6th アルバム。

先に聴いた KINO "Picture" での John Mitchell (g) のアダルトなプレイに魅せられてデビュー作 "Songs from the Lions Cage" 以来10年振りにちゃんと買ってみたけど(デビュー10周年記念でもあるってことで/笑)、これが以前から持ち合わせていたハードな側面をいつの間にかググッと表に出してきた感のある、ドラマティックな腰の座り方がカナーリ良い感じ。

現存するバンドの中では Fish 時代の MARILLION の血脈を最も濃く受け継ぐと思える旧き良き長閑な叙情ポンプの骨格はそのままに、Clive Nolan (key/PENDRAGON) のシンセの音色が特徴的な壮麗なキーボード・ワークに John Mitchell のスマートなテクニカル・ギターが相乗して楽曲をカラフルに引き立てるダイナミックなハード・エッセンスが心地良く爆発する7つの楽曲は、それぞれ非常に濃密で聴き応えたっぷり。

そんな中でやっぱ耳を惹くのはその John の旨味炸裂上質プレイが映えるハード側の楽曲のインパクトで、緩急たっぷりなメタリック・ドライヴが9分以上に亘って楽しめる #3 "The Shattered Room"、メロウ&ミステリアスな5拍子プログレ #5 "Tantalos" そして最後を締め括る13分超のオペラティックな大作 #7 "Opera Fanatica" らは面白いほどにツボを突いてくるですよ。

そんなハード風味の音像なれど、Rob Sowden (vo) の穏やかに一歩退いたマターリ歌唱と、"Knights of the London Fog" というサブタイトルが付けられたシャーロック・ホームズ時代のファンタジックなストーリーの存在が「英国プログレならでは」の味わいをしっかりと感じさせるのが、これまた高ポイント。  (Mar. 19, 2005)


Jacket ARGUMENT SOUL 70
Reviving the Truth (2004)

名古屋のパワー・メタル・バンド ARGUMENT SOUL のデビュー・アルバム。

国産バンドにありがちなジャパメタ臭が極めて希薄なので、出来のよい VICIOUS RUMORS タイプ(は言い過ぎだけど)として楽しめる。  (Sep. 07, 2005)


Jacket ARGUMENT SOUL 80
Conflict of Crisis (2008)

名古屋出身のスラッシュ/パワー・メタル・バンド ARGUMENT SOUL の2ndアルバム。

強靭な高圧ハイトーン・ヴォーカル、パワフルなリズム隊、アグレッシヴ&メロディックに攻めるテクニカルなツイン・ギター・・・それらの日本人離れした骨太さに、「名古屋の BRAIN STORM」という栄誉ある称号を与えたい。  (Dec, 04, 2008)


Jacket ARI KOIVUNEN 89
Fuel for the Fire (2007)

フィンランドのアイドル発掘TV番組“Idols”での優勝を勝ち取った若きメタル・シンガー Ari Koivunen のデビュー作は、「優勝の御褒美」というレベルを完全に超越した魅力的な北欧メタル・アルバム。 ちなみに本作は、フィンランド本国のチャートで国内アーティストとしての記録更新となる12週連続No.1という偉業を達成したとのこと。ヘェー。

プロデューサでもある Nino Laurenne (g/THUNDERSTONE) をはじめ、Timo Tolkki (g/STRATOVARIUS), Marco Hietala (b,vo/NIGHTWISH, TAROT), Tony Kakko (vo/SONATA ARCTICA), Jarkko Ahola (vo/TERÄSBETONI, ex-DREAMTALE), Pauli Rantasalmi (g/THE RASMUS), Tomi Putaansuu aka Mr.Lordi (vo/LORDI)・・・らの豪華有名アーティスト陣が提供した典型的な現代スオミ・メタルな楽曲群のメロディックな質の高さもさることながら、Ari 君 自身の Joey Tempest (vo/EUROPE) を思いっきり少年っぽくしたようなあどけなくも力強い歌唱が、哀愁と清涼感が入り交じる「次期Mr.北欧ヴォイス」とも言えよう逸材オーラを纏っているのに驚かされる。

いやー、こーゆー北欧メトゥ風味満載の音には、無条件にグッときちゃいますわ。。 #9 "Stay True" に激しくクラクラ中。  (Nov, 09, 2007)


Jacket ARI KOIVUNEN 88
Becoming (2008)

5月末の FINLAND FEST 08 での初来日公演も記憶に新しいフィンランドのメタル・シンガー Ari Koivunen 君の2ndアルバム。

往年の北欧メタル風味を現代フィンランドらしさでアップデートした傑作だったデビュー作の印象が生んだ期待が、冒頭から頭3曲の間続くダークで思慮深い地味テイストの前に崩れかけそうになるが、その後に続く待ってました!のスカンジナヴィアン・ドライヴァー #4 "Sign of Our Times"、薄暮の疾走に身悶える #5 "Sweet Madness"、叙情が躍動する北欧ハード・ポップ #7 "Keepers of the Night"、劇的に疾走するスピード・チューン #9 "Hero's Gold" に代表される前作の北欧カラーを引き継ぐ佳曲の連続に一安心。

パフォーマンス的にも、線の細さと強靭さが微妙なバランスを見せるハリのある Ari のハイトーン・ヴォイスのいい意味での青臭さ&透明感が募らす北欧らしさはやはり魅力的だし、リード・ギタリスト Erkka Korhonen (URBAN TALE) によるいかにも北欧プレイヤーらしいネオ=クラシカル素地をのテクニカル・プレイも実に美味しいし。

確かに、全体的にやや暗めでシリアスな色調にシフトしているではあるけど、100本を越えるライヴを共有し堅牢なチームとなったバンドによって書かれた楽曲はどれもタイトなケミストリーに満ちており、そういう意味では本作は、コンテストに優勝した「メタル・アイドル:Ari Koivunen」に著名なメタル・アーティストが楽曲を提供した御褒美的作品の次作というよりは「バンド:ARI KOIVUNEN」のデビュー作と捉えるべきかも。 あ、そういうポジティヴなマインドで繰り返し聴いてたら、前述の頭3曲からも北欧の味わいがジワジワと滲み出てきた。(笑)

シークレット・トラックの IRON MAIDEN のカヴァー #13 "The Evil that Men Do" のアコースティック・バージョンもしっとりと北欧っぽくてイイ感じ。

問題:さて、文中で何回「北欧」と連呼したでしょう?(笑)  (Jul, 04, 2008)


Jacket ARISE FROM THORNS 77
Before an Audience of Stars (2001)
現在では既にその名を BRAVE と改めている、米国ヴァージニア産の女声アコースティック・プログレッシヴ・ゴシック・フォーク・バンド ARISE FROM THORNS は、エピック・ドゥーム・バンド WHILE HEAVEN WEPT のメンバーで、かの(苦笑)TWISTED TOWER DIRESOLSTICE にも在籍した経歴を持つ Tom Phillips のプロジェクト。本作は、1999年リリースのアルバム "Arise from Thorns" にライヴ&ボーナス・トラックを追加してリ・リリースした作品だ。
女性シンガー Michelle Loose のその容姿同様にふくよかさと同時に繊細さを持ち合わせた歌唱が舞うトラッド/フォーク的風合いの強い楽曲は、ほどよく複雑に交錯する各楽器の演奏と時折見せるユーロ・ゴシック調のメランコリック・シンフォが発散する陰鬱さが手伝ってか、アコースティカルで純朴な空気の中にそれと相反する暗く冷たいものが光る、意外にも FATES WARNING を思わせる雰囲気。
他所ではなかなかお目にかかれない不思議なムードは、ナカナカ聴き応えアリ。

Jacket ARJEN ANTHONY LUCASSEN'S STAR ONE 86
Spece Metal (2002)
自身のメイン・プロジェクト AYREON をはじめ、ロリ少女を主役に据えゴシック色を打ち出した AMBEON、そして最近では Lana Lane & Eric Norlander とのコラボレートにも忙しいオランダのワーカホリック・ギタリスト/クリエーター Arjen Anthony Lucassen の新たなプロジェクトがこの STAR ONE
「Blakes 7」という TVSF シリーズにインスパイアされたという本作は、タイトルやアート・ワークからは近未来的な香りが強烈に漂ってはいるものの、その音楽自体からのスペーシーな香りの発散は意外なほど程々に押さえられている感触で、その楽曲からは NIKOLO KOTZEV'S NOSTRADAMUSThe Rock Opera Nostradamus に近いものを感じたな。
Russel Allen (SYMPHONY X), Damian Wilson (THRESHOLD), Dan Swano (EDGE OF SANITY, NIGHTINGALE) という3人の男性シンガーと、それに華を添える女性シンガー Floor Jansen (AFTER FOREVER) らによるドラマティックな歌唱と、Jens Johansson (STRATOVARIUS), Erik Norlander (LANA LANE, ROCKET SCIENTIST), Gary Wehrkamp (SHADOW GALLERY) というゲスト・インストゥルメンタリストの魅惑のプレイが舞う、シンセで壮麗に飾られた大仰かつ緻密なプログレッシヴ風味満点のハード・ロックは、一聴しただけで AYREON の創作者と同一人物の手による作品であるという事を確信させながらも、全編を覆うヘヴィで骨太な「メタル感」が驚きの感情を運んでくる。
近年ではアンサンブル・コントローラーに徹していた感のある Arjen Anthony Lucassen の姿に慣れつつあったこの身としては、VENGEANCE 以来久々にここまでメタル色の強い作品を創ってくれた事実にはただただ喜ばずにいられないわ。
今回買ったブック型 Limited Edition に付いてた Disc-2 に収録された "Hawkwind Medley"(違和感なく楽しめる!)聴いてて、Arjen Anthony Lucassen のコレまでの作品で感じられた独特の浮遊感や乾いた泣きフィーリングの源が判った気がしたのも大きな収穫。
それにしても Ed Warby の手数の多いダイナミックなドラミング・・・超好みッス!

Jacket ARK 77
Ark (1999)
「拡散する」プログレッシヴ・メタル。
ちょっと悪い意味での「ゴッタ煮感」が強いかも。

Jacket ARK 91
Burn the Sun (2001)
様々な音楽要素を取り入れたテクニカルかつ実験的なマジカル・サウンド・ワールドは前作同様ながら、本作では耳に残るキャッチーなメロディの憂いを前面に推し出たのが功を奏し、ごった煮感が強く散漫な印象を受けた前作とは打って変わって、プログレッシヴながらキャッチーな欧州ロマンを確実に伝える、一本芯が通った力作だ。
その「芯」の部分を担う当代きっての超絶シンガー Jorn Lande は、ここでもモチその凄みを全開させている。この、さもすると難解で自己満足寸前のミラクル・ミュージックが「歌モノ」の気配までもを感じさているのは、多くは彼の歌声の力に他ならない。
そして他のメンツのベストなパフォーマンスも見逃せない。「元 CONCEPTION 」の但し書きを葬り去るに充分な抜群のセンスのよさを見せつける Tore Ostby、魔力を持ったフレットレス=ベースのグリスを操る Randy Coven、実の正体がプログレッシヴ・ドラマーたることを証明する手数を繰り出す John Macaluso、そしてこれまた実はウルトラテクニシャン Mats Olausson・・・と、Tore Ostby を除いては現 Yngwie Malmsteen バンドと同一メンバが集結してこれだけ充実したプレイを聴かせると、いかに Yngwie Malmsteen が人使いの下手なダメ社長かが浮き彫りになりますな。うははは。
こーゆー聴けば聴くほどに新しい発見がある深みある濃厚な摩訶不思議世界は、ホント聴いてると気持ちいいよね。Al Di Meola ばりの悶絶スパニッシュ・ギターに顔が歪んでしまう "Just a little" なんかは、マジたまらんッスよ。

Jacket ARK STORM 71
No Boundaries (2002)
ジャパニーズ・ネオ=クラシカル・メタル・バンド ARK STORM のデビュー・アルバム。
中心人物であるギタリスト、太田カツ の「マルムス度 ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★」なファスト・プレイ満載の、様式美でしかもキャッチーさを忘れないってな王道ジャパメタまっしぐらな路線だ。
太田カツ のまんま Yngwie Malmsteen なスタイルのプレイは、確実なテクニックと老獪な表現力を備えた丁寧なもので充分に聴き応えあるし、楽曲の出来も決して悪くない。
・・・そう、本作のキモは、聴いた人の誰もが頭上に「?(ハテナ・マーク)」を5万個掲げるであろう、シンガー 今西洋明 が歌う笑撃のヴォーカル・パート。弾きまくるギター・パートによる厚いヴェールの遥か後方という信じ難いほどに奥まった定位で、小鳥のさえずりのように聴こえてくるダミ声ハイトーンな金切り声は、コレだけ聴いたら酷評も頷ける違和感に満ちた音波の塊。
でも、先日実際にライヴを体験した時に聴いた彼の歌声は、声質こそ本作に収録されたアルバム・テイクのそれだったが、遥かに旨味と実力に満ちた堂々としたものだった。次作ではその真の姿を上手く封じ込めて、是非リヴェンジを果たして欲しいなー!!

Jacket ARK STORM 82
Beginning of The New Legend (2003)
Yngwie Malmsteen 系様式ギタリスト 太田カツ 率いる国産ネオ=クラシカル・メタル・バンド ARK STORM の 2nd アルバム。
本作の制作にあたってメンバーを一新するという様式系ギタリストのゴールデン・ルールに則った行動がコリャまた素敵♪(萌)なのだが、冗談はさて置き今回はそれが見事に効を奏した充実の一枚になっている。
まず、嬉しくなるくらいにジャパニーズ様式美メタルの王道まっしぐらな楽曲の色合いを決定付けているニューシンガー 佐々井 康雄 (ex-SHY BLUE) の歌唱がなかなかイイ感じ。ガナリ系の目立つ日本人シンガーの中では(この佐々井も多少そのケが無くはないが)珍しくメロウな甘さを滲ませるそのスムースな唱法は実に新鮮で、たくさんの光速楽器音が乱舞する楽曲に「良質な歌モノ」としての生命を与えることに成功している。確かに全般的にまだまだ硬さも感じるが、これからにマジ期待の新鋭ッスわ。
そして、6弦ベースを操るスーパー・テクニシャン 瀧田 イサム (六三四) による、太田カツ の Malmsteenic なプレイに追随する鬼弾きも、この ARK STORM の新たな魅力。生粋のネオ=クラシカラーではなく、持てるテクニックを請われて様式フレーズを弾いているとは解っていても、そのファスト・ランニングのスリルはついつい耳が追ってしまうんだよね。
太田カツ 自身のプレイは、安定した超早弾きテクニックと豊潤なタッチ・フィーリングを兼ね備えた Malmsteener としては世界指折りの実力を感じさせるものだが、高速アルペジオが主体のフレージングの「メロディ感の乏しさ」が、せっかくのスーパー・プレイを耳を素通りさせてる感じ。  (Aug. 26, 2003)

Jacket ARK STORM 80
The Everlasting Wheel (2004)

様式美ジャパメタ・バンド ARK STORM の 3rd アルバム。

Yngwie 系光速ギタリスト 太田 カツ を中心に、鍵盤麗人 YUHKI 様 (key)、6弦マジシャン 瀧田 イサム (b) がそれぞれ自慢のファスト・プレイの見せ場をお行儀よく交代する様に、思わず軽く身体を揺らしながら控えめなフィストバンギングで応えたくなる、伝統的な王道目黒系様式美スタイルは従来どおり。

・・・ではあるんだけど、意表を突いたスロー・チューンでの幕開けが物語るように、本作では楽曲アレンジに幅を持たせ、なめらかな後乗り発声が Mark Boals のそれを想わせる 佐々井 康雄 (vo) の歌唱を中心に「バンドらしさ」を打ち出して来ているのが頼もしい感じ。

実際にはこれまで以上に疾走チューンが多かったりするんだけど、#3 "True Paradise" のような 佐々井 の声質にマッチしたメロディックな中庸チューンの方が魅力的に聴こえてくるんだよね。 あ、ラストの疾走チューン #11 "Final Faith" は♪ヲーヲヲー・・・とシンガロングするところがあって結構好きだよん。

そして、いくら楽曲に工夫を凝らして固定イメージからの脱却を試みようとも、骨の髄まで染み付いた強烈極まりない Yngwie テイスト自身がそれを決して許すことはない「一生“Yngwie タイプ”として生きていく男」(苦笑)大田 カツ の哀しい哀しい男の性(さが)の炸裂もやっぱり聴き逃せないポイントだ。ソロの入りッ端や展開部とかでフロント・ピック=アップが拾い上げるウォームなエモーションには、なんだかんだ言ってグッと熱いものをこみ上げさせられてしまうからなぁ。(弱)  (Nov. 06, 2004)


Jacket ARKHE 76
Arkhe (1998)
「第69回 DREAM THEATER そっくり大賞(司会:あのねのね)」なんてのが開催されたら、この ARKHE なるイタリアのバンドが100%間違いなく大賞を受賞することでしょう。世界中に「 DREAM THEATER タイプ」と冠されたバンド多かれど、ここまでパッと聴きクリソツなのはこの ARKHE が初めてだ。曲の展開/雰囲気、各楽器の音色、プレイの特長が激似というだけでも驚きに値するのに、さらに驚嘆させられるのがシンガー Pino Tozzi の 歌唱だ。もう「タイプ」ってなレベルではなく、発声はもとより息の抜き方からピッチが移行するタイミングまで James Labrie そのもの。 RipperRob の似かたなどメぢゃない。「影武者」として立派におまんま食っていけるッス。
あ、言うまでもないですが、いくら「クリソツ」でも、リズムの切れと曲作りの妙は本家の足元にも及んでいませんのであしからず。とはいえ、テク・安定感は軽~く水準を上回っているので、本家から明快なキャッチーさを少し減らしたそこそこスリリングな超テク・プログレ・メタルとして、意外と楽しめます。

Jacket ARKONA (АРКОНА) 77
Vozrozhdenie (Возрождение) (2004)

ロシア産スラヴォニック・ペイガン・メタル・バンド ARKONA (АРКОНА) のデビュー・アルバム。

仰々しい鋲付きアーム・バンドで凛々しく武装した女性シンガー Masha Scream 嬢を中心に BUTTERFLY TEMPLE, ROSSOMAHAAR のメンバーが脇を固めた布陣で繰り出すのは、シンフォニックな壮麗キーボードがキラキラ光る XaMetalic なメロディック・パワー・メタル。

意外にもクリアで音圧もある良好なプロダクションの中で(多分意図的に)チープに響く笛チックな単音朴訥クサフレーズが少なくない殺傷力を発揮するフォークロア風味に満ちたサウンドではあるんだけど、出身国、アートワークそして僅かな事前情報から期待した“ペイガン”な宗教/祭事色は希薄・・・。

前述のシケシケ笛的メロディと、Masha タンのお世辞にも上手いと言えない朴訥系天然歌唱に絡む♂シンガー Lesyar のドスの効いたデス・ヴォイス、そして鳥の囀りなど細やかに配された情景描写アイテムらが確かに低気温なペイガン・ブラックな雰囲気を醸し出しそうになってはいるものの、どうにも風景が浮かんで来にくいのがこの手としてはちょっと物足りない感じ。

メタル辺境地帯にも関わらず、それを感じさせないクオリティでまとめられてはいるので、「真っ当なシンフォニック XaMetal」(「真っ当」と「XaMetal」の矛盾についての突っ込みはナシの方向で/苦笑)としては、結構イイ線行ってると思えるんだけどね。  (Apr. 22, 2005)


Jacket ARKONA (АРКОНА) 85
Vo Slavu Velikim (Во Славу Великим) (2005)

ロシアの首都モスクワに生息するペイガン・メタル・バンド ARKONA の 3rd アルバム。

クサメタリック・パワー・メタルをペイガンな民族色で包み込んだ作風だった 1st は、その方向性こそ好みであれど楽曲的にイマイチのめり込めなかったが(2nd は未聴)、本作では土台となる楽曲自体をフォークロアな方向に大幅にシフトさせた結果、前作で希薄だった祭事色が大きく増加。 アコーディオンが大失笑・・・いや大疾走をかましちゃったりヴァイキング・メトゥよろしくライライ歌っちゃったりと、全体に強く打ち出された KORPIKLAANI 的とも喩えられようフォーキーな弾けっぷりのアピール度はメチャ高いね。

相変わらず♀シンガー Masha Scream 嬢の素朴なパワー歌唱は魅力に乏しいし、よーく聴いちゃうとプロダクションもさほど良いわけではないんだけれど、バンドの統一感が生まれてきたと思えるフォーク・メトゥ・パッケージとしての良質のまとまり方に、聴いててつい「クオリティギザタカス!!」と叫びたくなるような好印象な一枚。  (Dec. 16, 2005)


Jacket ARKONA (АРКОНА) 86
Ot Serdca K Nebu (От Сердца К Небу) (2007)

ロシアのペイガン/フォーク・メタル・バンド ARKONA の4thアルバム。

タイトルトラック #3 "Ot Serdca k Nebu" が超名曲でヤヴァい。  (Jul, 08, 2008)


Jacket ARMAGEDDON 95
Crossing the Rubicon (1997)
官能のチョーキングに顔が歪む!! Uli Jon Roth、Michael Schenker 両名からしか得る事の出来なかったフィーリングがここにはある。
正直言って Track 3,4,5 の3曲以外は並みだが、その3曲の泣きが余りにも超強力。

Jacket ARMAGEDDON 88
Embrace the Mystery (2000)
今回のアルバムからクリーン・ヴォイスのシンガーを迎え入れ、「メロディックなデス・メタル・バンド」から「普通の HM バンド」への変貌を遂げた ARMAGEDDON。
これまでの、ブルータルな音像の中に絶妙のタイミングで切り込んでくる Christopher Amott のフレーズに、デス・メタルならではの「暗黒の美」的な魅力を感じていたのは確かで、そう言う意味では正直ちょっとだけ残念に感じたこともあったが、なにがなにが、聴き進めるうちにやっぱ Christopher Amott の魅力・・・ひいてはこの新生 ARMAGEDDON の魅力に完全にヤられちまいました。
メロディックかつ程よいテクニカルさで丁寧に構築された「普通のヘヴィ・メタル」な楽曲はどれも完成度が高く、中でも「ポップ」という表現を用いても問題ないであろう程のキャッチーな L.A. メタル風チューン "Worlds Apart" は、これからの ARMAGEDDON の歴史において重要な位置を占めることになるだろう佳曲で、今のところ特にお気に入り。
新しいシンガー Rickard Bengtsson は、正統派メロディック・メタルの醍醐味を損なうことなく張りのあるなかなかの丁寧な歌唱を聴かせていて、「不可」の部分があえて見当たらないという意味では上出来な人選。
そして大ヒットなのが6弦ベースを縦横無尽に操るかなりのテクニシャンであるベーシスト Dick Ragren。身震いを禁じえないほどのその激ファストなユニゾン・プレイは、本作におけるかなりの魅力となっている!

Jacket ARMAGEDDON 80
Three (2002)
ARCH ENEMY の若き泣きテクギタリスト Christopher Amott のプロジェクト ARMAGEDDON の第3弾。
デビュー盤での激情デス・メタル、2nd での様式派正統メタルに続いての本作は、70's HR への憧憬を露わにした「メタルへの未練たらたらな FIREBIRD」ってな塩梅のダイナミックな骨太メタル。
それにしても、その音楽性の変化とともに今回はなんと Chris がシンガーを兼任するトリオ編成にしてきたのがなんとも挑戦的。
冒頭のフリーフォームなロング・トーンのアドリブ・ターム #1 "Burn The Sun"(オッサン方、ELF ぢゃねーっすよ/笑)のオールド・ロックなテイストからして、コレまでとは全く異質の感触。そして SCORPIONS の中でも Ulrich Roth 風味満点な "Polar Nights" を思わせる #3 "Strangehold"、思わずヘッドバングを誘われるカッコイイ #4 "Heart of Ice" を始めとする、2バスや16分で刻むメタリック・リフが顔を出しつつもダイナミックかつシンプルな佇まいを見せるメタりック・ヘヴィ・ロックは、普段テクニカルな縛りに納得しつつもリラックスしてプレイしたいミュージシャン達が、自身がテクニカル・メタラーである自己主張を適度に垣間見せながら楽チンにグルーヴごっこを楽しめるという、演者本人たちにとってはとっても美味しい路線。
驚いたのは Chris 自身の歌唱で、「こいつギターだけじゃなくてヴォーカルもよく聴いてるな」と思わせる、ソコソコのテクながら上手に聴かせるコツを心得た素直な歌声は、今後の上達への期待を抱かされるに充分なポテンシャルを窺わせる想像以上に旨味のあるものだ。この音楽性には Rickard Bengtsson より文句なくマッチしてるし。退廃グルーヴに揺れる静的ナンバー #5 "Well of Sadness" なんかはかなりいい感じに歌えてるなぁ。
ロックの衝動を表現するにはイマイチ棘のないスマート過ぎる音像、Daniel Erlandsson のメタルとしては最高なんだけどグルーヴという意味では物足りなさを感じるドラミング、そして主役 Christopher Amott のプレイ自体に関しても彼に対して膨らんでいる期待以上の激情ソロが出てこない点(軽ぅ〜く水準以上のプレイなんだけどね)などの不満点もあるけど、そこそこ楽しめましたわ。

Jacket ARMORED SAINT 80
March of the Saint (1984)
LAらしからぬブリティッシュ魂。勢いあり。

Jacket ARMORED SAINT 66
Delirious Nomad (1985)
落ち着いてしまって魅力半減。

Jacket ARMORED SAINT 53
Rising Fear (1987)
類型的な普通のHMになってしまった。

Jacket ARMORED SAINT 80
Symbol of Salvation (1991)
復活!聞き所たっぷりの本格派HM。

Jacket ARMORY 70
The Dawn of Enlightenment (2007)

米マサチューセッツのメロディック・パワー・メタル・バンド ARMORY の1stアルバムの再レコーディング版。

HELLOWEEN や初期 EDGUY のアノ味わいをマジメに追求したキーパー度の高いスタイルは、アメリカのバンドとしては非常に貴重。 イントロでの「イヤァーーーーーー!」というお約束のスクリームに思わず血が滾るが、そこかしこに存在するB級ならではの稚拙さが、アルバム一枚聴き続ける集中力を殺いでしまうのも確か。 ちょいと惜しいね。  (Aug, 22, 2008)


Jacket ARRAKEEN 85
Mosaique (1992)
フランスの美旋律プログレ。2nd。Cyril Achard が在籍。清々しくてキャッチーで微妙にテクニカル。イイっす。

Jacket ARSIS 85
A Diamond for Disease (2005)

バークリーで出会った James Malone (vo,g,b) と Michael Van Dyne (dr) の二人による、米ヴァージニア産ハイパー・テクニカル・デス・メタル・デュオ ARSIS の3曲入り EP。

怒涛に渦巻く知的アグレッションの中で James のテクニカル・ギターが絶え間なくピロピロと弾きまくられる様は圧巻の一言で、それが手を変え品を変え13分以上も目まぐるしく展開しまくる大作 #1 "A Diamond for Disease" のインパクトは絶大。

二人プロジェクトとは思えぬバンドっぽいグルーヴも高ポイント。 天性の何かを感じる逸材やね。  (Apr. 05, 2006)


Jacket ARSIS 77
Celebration of Guilt (2005)

米ヴァージニアのハイパー・テクニカル・デス・メタル・デュオ ARSIS のデビュー・アルバム from Willowtip。

ハイ・テンションに猛進するプログレッシヴな轟音ドラマティック・デス・メタルの全編を覆う、James Malone (vo,g,b) の悶絶テクニカル・プレイが刺激的。

すべてにハイ・レベルではあるんだけど、最後までずーっとテンションが高いままなので抑揚には欠けるかな・・・。  (Apr. 05, 2006)


Jacket ARTCH 83
Another Return (1989)
B.ディッキンソンばりのVがいい。ドラマティックなサウンドは魅力的。

Jacket ARTCH 84
For the Sake of Mankind (1991)
ぐっとスケールアップした2ND。曲も良くなった。Vはやはりいい。

Jacket ARTENSION 85
Into the Eyes of Storm (1996)
キーボード中心のハイテク様式美。Gが雑だが、癖になる曲がいっぱい。

Jacket ARTENSION 79
Phoenix Rising (1997)
クラシカルな硬質HMは相変わらずだが,クセで歌うVメロディで,魅力が半減。

Jacket ARTENSION 85
Sacred Pathways (2001)
John West が ROYAL HUNT で、そして Vitalij KuprijRING OF FIRE やソロで順調に活動しているという現状で、事実上解散状態にあった ARTENSION がまさかの復活を遂げるとは夢にも思わなかった。
それだけでも驚きなのに、そのメンツが前記2名+ Kevin Chown, Mike Terrana, Roger Staffelbach というオリジナル・ラインナップで(!)、そのうえ内容が近作の不充実が祟った希薄な期待感とは裏腹の高品質(!!)とあっては驚きも3倍だわさ。
方々で様々な経験を重ねた各メンバーそれぞれのプレイが、これまで以上に円熟味を増しつつも、反面ではまるで初期に立ち戻ったかのような破天荒なスリルを噴出しているのが非常に魅力的で、激ヤバだった Roger Staffelbach のギターさえも安定感を見せるに至っている。(失礼) そして Mike Terrana のテクニックと突進力がバランス良く融和したドラミングはマジスゲー!
また、John West の歌うメロディがワンパターン気味だったコレまでとは異質の冴えを所々で見せているのも嬉しい誤算で、リーダー・トラック "Nightmare" のキャッチーなフィーリングや、アコースティックな大陸系バラッド "Flower of the Orient" のピアノをバックに描かれる開放的な哀愁は見事で、特に後者はバンド ARTENSION の今後にある種の期待を抱かせるに十分な新境地への挑戦だ。

Jacket ARTENSION 76
Future World (2004)

7th。

John West (vo) の、そうと言われなければ気がつかないほどに別人レベルの気の抜けた脱力歌唱は・・・ナニコレ? いったいどうしちゃったの?って感じの違和感満点。

超人たちがその超絶な技巧を以ってネオ=クラシカルなグルーヴをドタバタと生々しく闘わせる演奏と楽曲の出来が、近作の中では最高クラスと言える充実っぷりだけに、非常に惜しいね。  (Sep. 01, 2005)


Jacket ARTHEMESIA 84
Devs-Iratvs (2001)
腐敗臭すら漂ってきそうな血塗れ&ゾンビちっくな姿をも披露するフィンランドの白黒ブラック軍団(日本語としてオカシイ/笑)が奏でる、メランコリックな泣きが渦巻くメロディック・ブラック・メタル。
絶叫デス・スクリームが乗るのは、アンダーグラウンドなプリミティヴ・テイストを滲ませつつも宗教的なクラシカルさを演出するに十分な程々のシンフォニックさを伴った激烈ながら緩急の妙に唸る寒冷地仕様のブラック・チューンズ。
DIMMU BORGIR らトップ陣に一歩及ばぬB級の味を持ち合わせながら、何気に超絶ネオ=クラシカル・プレイを決めるギタリスト、やや線の細いながら気持ちよく強力にブラストするドラマーをはじめ、演奏陣のなかなかタイトな演奏力は、カナリのポテンシャルを感じさせる。
"Ancestor of Magick" ~ "Lifemocker" の流れなど所々で見せる EMBRACED に通じる「泣きの壁」が迫り来るかの如きメロウな泣きセンスの良さも驚き。

Jacket ARTHEMIS 88
The Damned Ship (2001)
German Style の 疾走 Metal に北欧の Classical な味わいを付加した、Italian 劇メロ Metal の 2nd。
多くの Italian XaMetal 勢とは異なるのが、Synthesizer での Symphonic な Orchestration に頼りきっていない点。SONATA ARCTICA に通じるわかりやすい歌メロと、2本の Guitar を生かした Guitar Oriented な「METAL 感」に満ちた楽曲そのもので勝負しているのがなんとも好印象だ。
とにかく Andrea Martongelli & Matteo Ballottari の Guitar Combi による Technical かつ Emotional な Guitar Play がヨダレ物の財産で、あの手この手を使って時に掛け合いで時に Harmony でと弾きまくる姿は、確かに CACOPHONY を彷彿させるかも。
Michael Kiske を目指しながらもやや線の細い「Timo Kotipelto 型」で、ATHENAFrancesco Neretti を彷彿させる甲高い超ハイトーンを武器にするややヘナチョコさ加減が魅力の Singer Alessio Garavello の唄が醸し出すマイナー臭がたまらなく素敵だし。
微妙な哀愁 Melody が琴線の上で疾走する "Sun's Temple"、勇壮な民謡旋律が泣きを誘う "Starchild" をはじめ、疾走疾走また疾走と思いきや意外にも緩急の妙に頬が綻ぶ楽曲は、どれも聴きどころたっぷり。仄かな Viking の香りも見逃せないしね。
まだまだ粗い部分も確かにあるものの、いきなりの本邦 Debut が納得の好盤ですわ。

Jacket ARTHEMIS 81
Golden Dawn (2003)
イタリアン・メロディック・メタル・バンド ARTHEMIS の 3rd アルバム。
前作 "The Damned Ship" がお気に入り盤だったんで期待していたが、本作では一転して XaMetalic な解りやすい激メロを後退させ、一聴して地味な印象・・・。
・・・だがしかぁーし! 男前シンガー Alessio GaravelloPOWER QUEST の仕事で一皮向けた感のある線が細くもパワフルな若々しい勢いに満ちた良質ヘナチョコ・ハイトーンのしっかりと存在感と、ギタリスト Andrea Martongelli の「Hail! Marty Friedman!」なエスニックなフレーズ使いの妙が冴える楽曲は、前述したように確かに「地味」なんだけど、時に辻褄の合わなさに眩暈を誘われるような強引一歩手前の独特のフックが「プログレッシヴ」とはまた違う妙な独自性みたいなものを生んでいるのが面白い。端々に息衝く悶絶メロディも充分に魅力的だし。
アレンジの幅や楽曲のヴァラエティに、正統メタルの枠を決して越えない範囲での溢れる冒険心を感じさせるその姿勢には、N.W.O.B.H.M. 時代のバンドの精神性を感じちゃってみたり・・・。
現代の欧州メロディック・スピード・メタル界では異色のサウンドを持ったバンドになりつつあるが、それはそれでプラスかもね。
でも、ボーナス・トラックの KISS のカヴァー #10 "Love Gun" は・・・いつもその前で STOP ボタン押してます。(汗)  (Aug. 23, 2003)

Jacket ARTHEMIS 77
Back from the Heat (2005)

4th。

やや地味だった前作から一転、明快なメロディを勢いよく飛翔させながら疾走するポジティヴな作風となった。 前作で見せたヴァラエティ感を増進させた結果の、アメリカン・ハード・ロック的なライヴ感が印象的。

Andrea Martongelli (g) の華やかな弾きまくりは相変わらず好みではあるんだけれど、全体的には展開/プレイ双方のドタバタっぷりがちょいと気になるな。  (Jun. 23, 2005)


Jacket ARTHEMIS 78
Black Society (2008)

イタリアン・メロディック・メタル・バンド ARTHEMIS の5thアルバム。

初期の作品での典型的XaMetalスタイルをグッと抑え(完全に無くなったワケじゃあないんだけど…)、例えば EDGUY の近作に代表されるような普遍的なへヴィ・メタル/ハード・ロックの味わいを推し出して来てるのは前作と同様。

散漫な楽曲は面白みに欠けるし、本作からリード・ギタリストが一人になってしまって、これまで聴かせてくれていた CACOPHONY 風味のスリリングなツイン・ギターも激減・・・と、全体的にはイマイチな印象ながら、Andrea Martongelli (g) のテクニカル&エモーショナルなギター・プレイだけは相変わらず光っている。  (May, 27, 2008)


Jacket ARTILLERY 75
By Inheritance (1990)
中近東フレーズいっぱいのテクニカルなサウンド。結構メロディアス。

Jacket ARTROSIS 68
In the Flower's Shade (2000)
ポーランド産女声ゴシック。
毎回ブックレット開くたびに、女声シンガー Medeah の胸元のペンダントがビーチクに見えちゃう。(汗)
えー、音の方は(苦笑)、淡々と進む典型的な女声ゴシックで、ちょいと退屈っぽいですわ。

Jacket ARWEN 77
Memories of a Dream (2002)
Arise Records からの新たな刺客は、男女ツイン・ヴォーカル&ツイン・キーボードの8人組スパニッシュ XaMetaler ARWEN
メロディの組み立て方がレーベルの先輩 DARK MOOR を彷彿させる楽曲は、壮麗なキーボード・ワークとテクニカル・ギターが乱舞するという近年類型的になりつつあるユーロ・シンフォニック・メタルまっしぐらなスタイルなんだけど、そんな中で一聴してこの耳を捉えたのが男声シンガー Nacho Ruiz の歌唱力。伸びのあるパワフルなハイ・トーンと柔和なソフト・ヴォイスを絶妙に織り交ぜた抑揚に満ちたその歌唱は、この手の XaMetal バンド的には非常に強力な武器だ。
が、所々で悶絶しそうになるパートを断続させつつもやはり決め手に欠けてしまう楽曲群、そして奥行きの浅さ&響きの少なさを感じさせるややチープげなプロダクション(特にギター・パート)は、本作にググッと移入させるのを阻んでしまっている気がするなぁ。
メインで歌う Nacho に控えめに絡む女声シンガー Mamen Carmen Castano 嬢の歌声がイマイチ特長に欠けるのも、ルックス的にはカナーリ激萌えなだけに至極残念・・・。
それでも、この ARWEN の特色とも言えるしっとりとした味わいのある「引き」の部分に大いなる魅力を見出してはいるので、もしプログレッシヴな側面、そして #5 "Alone", #9 "Eternally" で聴けるしっとりとしたメロウなフィールドに軸足をおいたコンセプト・アルバムなんかをしっかりしたプロダクションで作っちゃったりしたら、凄そうなんだけどな。うむ、次作に大いに期待。

Jacket ARWEN 78
Illusions (2004)

♂♀2人のシンガー+2人のギタリスト+2人のキーボード奏者を擁する8人組・・・という豪勢な編成自体が既に個性っぽいスペイン産メロディック・メタル・バンド ARWEN の 2nd アルバム。

DARK MOOR meets ANGRA(やや喩えが良過ぎ/汗) ってなチョイと繊細なプログレ・テイストが入ったシンフォニックなユーロ XaMetal は、路線としてデビュー作のそれを継承しつつも、前作での弱点だった大所帯ゆえのドタバタな未整理さと貧弱さを感じたプロダクション面の不安を見事に払拭した、非常に大きな成長が目に見えるナカナカの出来。

音像そのものに逞しさを司る芯の太さが宿った結果、この ARWEN の魅力である煌びやかなしなやかさに包まれた楽曲群はさらに洗練されたようだ。

そんな風に、本作はバンド ARWEN の確かな前進を感じさせる意欲作であるのは間違いないんだけど、やっぱ「まだまだ」な所も目についちゃうんだよね。シンフォ・パートに、意図的かと思う程 TV ゲームっぽい安っぽさを感じる箇所があったり、アレンジ/アンサンブルが8人組というゴージャスな編成を全く生かしきれていない凡庸なものだったり・・・つまるところは楽曲自体も「悪くない」ってレベルだったり。(汗)

♀シンガー M. Carmen Castano タン の歌唱も相変わらず出現頻度低めなんだけど、#6 "Keltia" の冒頭部での北欧フィメール・フォーク/ゴシック大爆発な悶絶感には激萌え!! 美しいスロー・チューン #11 "Lullaby" もハマっているだけに、次作では是非これら雰囲気をもうチョイ多めにフィーチュアしてくれたら嬉しいなぁ。  (Dec. 21, 2004)


Jacket AS DIVINE GRACE 81
Supremature (2000)
フィンランド産。しっとりと落ち着いた性質の女声シンガーを配し、ニューウェーヴ系ゴシックと耽美ゴシックメタルの中間あたりの感触。THE GATHERING の最新作を想起させるアンビエント&スペイシーでアダルトな空気と、往年のブリティッシュ・ロック/プログレッシヴ・ロックのフィールをミックスして、仕上げにシンフォニックで耽美な味付けを施した・・・ってところかな。
ただ、ジャラついたギターの音色はあまり好みじゃないんでちょいと気に障るなぁ。

Jacket AS I LAY DYING 62
An Ocean Between Us (2007)

米サンディエゴのメタルコア・バンド AS I LAY DYING の4thアルバム。

ビルボード初登場8位と全米でプレイク中らしいが、スラッシーなリフのアタックが純粋にメタルのタフなかっこよさを体現していて「ナルホドナー」って感じ。

てかね、このバンド、デビューした時に、そのゴシック/ドゥーム・メタル的には極上のバンド名(てどんなだそれ/笑)と実像とのギャップの大きさにスゲーショックを受けて以来、未だにそのネガティヴな第一印象が聴き込む意欲を阻んでいる感じなんスわ。 あー勿体無いネー。(棒読み)  (Nov, 02, 2007)


Jacket ASGARD 81
Dark Horizons (1991)
もやっとした音像にテクニカルな美旋律Gとダミ声V。マイナーくさいが良い。

Jacket ASHES YOU LEAVE 76
Desperate Existence (1999)
ヴォーカル/フルート担当とヴァイオリン担当の2人の女性メンバーを含む6人組メロディック・ゴシック・ドゥーム。
そのフルートとヴァイオリンが織り成す「静」の部分が醸し出す、ダークで深遠なる背徳の宗教世界の空気はなかなかミステリアスで魅力的。ただ、女声の質は並だけど。
それだけに、ハード/ヘヴィなドゥーミーさを強調しようとした時の、ギター・リフの極端なまでにスッカスカな音色がかなり不満だな。惜しい。

Jacket ASHTAR 80
Urantia (2002)

ブラジルのフォーク・メタル/ロック・バンド ASHTAR の1stアルバム。

女性ヴォーカル、ヴァイオリン、フルート、バグパイプ、各種パーカッションをフィーチュアしてフォークロアな味わいを創出。

メタル・パートのドッタバタなチープさには閉口するけど、癒し度満点の民族色はベリーナイス。  (Nov, 30, 2007)


Jacket ASIA 87
Asia (1982)
スーパープログレッシヴなメンバーによる、超高品質な産業ロックアルバム。

Jacket ASIA 88
Astra (1985)
前2作よりは若干暗めの作風。Gは元クロークスのマンディ・メイヤー。

Jacket ASIA 60
Then & Now (1990)
新曲&ベスト。改めて聞くといい曲が多い。しかし退屈。

Jacket ASIA 75
Aria (1994)
J・ウェットンはいないがハードエッジの上質ハードポップに変りはない。曲の印象は薄い。

Jacket ASIA 87
Phoenix (2008)

John Wetton (vo,b), Steve Howe (g), Geoff Downes (key), Carl Palmer (dr) というオリジナル・ラインナップが25年振りに集結して制作された、奇跡の9thアルバム。

全然期待してなかったんだけど、これが予想外に“らしさ”満点の素ン晴らしい内容になっててクリビツ仰天。 キャッチーなポップ・フィールに産業ネオ=プログレな捻りを絡めた叙情的な楽曲の数々は、1983年リリースの2nd "Alpha" の後に録音されたお蔵入り音源だと言われても違和感ないほどに初期っぽいマジカルなヴァイブに包まれまくりなのがスゲーです。

John Wetton の非常に調子良さげなジェントルな歌声もジワーっと来るけど、俺的にはマターリとした和み空間の中でドラマティックに展開美を彩る Geoff Downes 操る古臭いシンセの音色にこそガッツポーズ。 #1 "Never Again"#2 "Nothing's Forever" はコテコテ過ぎてヤヴァイし。(笑)

関係ないけど、My Favorite Album of ASIA はダントツで "Astra" デス。  (Jun, 12, 2008)


Jacket ASMEGIN 83
Hin Vordende Sod & So (2003)
ノルウェー産フォーク・ブラック・メタル・バンド ÁSMEGIN の Napalm からのデビュー・アルバム。
激烈ブラスト&痙攣単音リフが疾走する Raw でプリミティヴなブラック・メタルと、生弦楽がメロメロに響かせるスカンジナヴィア民謡の愁いが交錯し、その上で ILLNATH のシンガーでもある Narrenschiff こと Bjorn Olav Holter の 絶叫&グロウル、RAM-ZETSareeta たんによるソプラノ・チャント(彼女はフィドルも担当)、BORKNAGAR, SOLEFALD の鍵盤奏者 Lars Nedland による普通声シンガロングという色彩豊かなヴォーカル・パートが舞う楽曲は、摩訶不思議なアート・ワーク同様にかなりマジカルな印象。
ドラマティックでありながら決してシンフォニック&ゴージャスな感じではなく、あくまで「フォーキー」な民族色の強いサウンドは、ややドタバタ感を感じる Napalm ならではのごった煮系変態色に満ちたものだが、それがかえって朴訥なヴァイキング風味を高めるのに貢献してる感じ。プログレ・バンド WHITE WILLOWLars Fredrik Froislie によるメロトロンもナイスです。
いやー、この変さは FINNTROLL を最初に聴いたときに通じるかも。クセになりそうだよ。  (Oct. 05, 2003)

Jacket ASMEGIN 79
Arv (2008)

ノルウェー産フォーク・ブラック・メタル・バンド ÁSMEGIN の2ndアルバム。

乱舞する清濁男女ヴォーカルとダークなブラック色が絡み合いながらフォーキーな土着的民族テイストを強く感じさせる変り種なスタイルは前作同様。 本作では、よりごった煮度を増したプログレッシヴな変態っぽさが強め。  (Apr, 03, 2009)


Jacket ASPERITY 78
The Final Demand (2004)

スウェーデンのメロディック・メタル・バンド ASPERITY のデビュー作。

このバンド、CARNAL FORGEPetri Kuusisto (g), Stefan Westerberg (dr) を中心に結成されてはいるものの、その音楽性は CARNAL FORGE との接点がほとんど見当たらない至極真っ当な正統的ヨーロピアン・メロディック・メタル。

ツイン・ギターのハーモニーが主体となって抑揚を制御するだけのやや面白みにかける平坦なアレンジが、決して悪くない出来の楽曲をなーんとなく地味で華のないものにしてしまっている・・・が、そんな中でなにより耳を惹くのが、パワーとエッジを備えながらどこか落ち着いたプログレ・メタル的な冷たさを感じさせる楽曲の上で強力な叙情メロディを歌いあげるシンガー(兼ベース)Peter Kronberg の歌声だ。

時に PINK CREAM 69 のそれを思わせるような印象的なメロディに、さらに独特の哀愁を加えることに成功していると思える、Peter の高音までよく伸びもするややハスキーな声質は、はっきり言ってこの平凡なバンドに籍を置いているってのはちょっと勿体ないのでは?と思えるほどに非常に魅力的。(笑)

とりあえず Peter Kronberg なるシンガーの今後には注目してみよっと。  (Apr. 06, 2004)


Jacket ASTRAL DOORS 87
Of the Son and the Father (2003)
このスウェーデンからのニュー・バンド ASTRAL DOORS のシンガーは、先日リリースされた RICHARD ANDERSSON'S SPACE ODYSSEY でも歌っていた Patrik Johansson
その Patrik の熱唱が炸裂する本作で聴ける音楽性は、ズバリ Tony Martin 期の BLACK SABBATH! しかも、鳴り響くイナタいオルガンの音色が、DEEP PURPLE に影響を受けた北欧メタル・バンド的な印象をも運んでくる美味しいものだ。
そんなオールド・テイスト満点のスタイルながら、北欧メロディック・メタラーらしいツイン・ギターのハーモニーをバッキングに上手く組み込んでいたり、Abyss Studios にて細かな部分まで丁寧に仕上げられた緻密なプロダクションの妙が生む現代的な味わいがあるのも頼もしい。
一番のトピックであろう Patrik の歌唱は RICHARD ANDERSSON'S SPACE ODYSSEY ん時とは比較にならない程に生き生きとしていて、Tony Martin の持つ Ronnie James Dio 風味をさらにデフォルメさせたかのような暑苦しさ抜群の唱法は、意外なレンジの広さもあって実に魅力的に響いてくる。特に Ronnie ラヴ丸出しな #8 "Burn Down the Wheel", #11 "Man on the Rock" は笑えるほど最高!(笑) まぁ、時々 高谷 学 (ex-BLINDMAN) 並にチョットくぐもらせ過ぎだなぁと思うときもあるけどね。(^o^;
ずっと聴いてたら、SPIRITUAL BEGGARS がもっと様式ハード・ロックに接近したらこんな感じになるかもな…とも思ってもみたり。
あー、無性に "Headless Cross" が聴きたくなってきた。(笑)  (Nov. 16, 2003)

Jacket ASTRAL DOORS 85
Raiders of the Ark (2005)

スウェーデンの王道クラシック・メタラー ASTRAL DOORS の、来るべき 3rd アルバムに先駆けての5曲入り EP。

未発表なのは新曲であるタイトル・トラック #1 "Raiders of the Ark" と前作のアウトテイク #2 "Easy Rider" の2曲で、他の3曲は既に日本盤ボーナストラックでリリース済み。

肝心の未発表2曲、ホンっト相変わらずの作風ながら、やっぱ素晴らっスイわ。(^^)  (Nov. 04, 2005)


Jacket ASTRAL DOORS 85
Evil is Forever (2005)

スウェーデンの王道クラシック・メタル・バンド ASTRAL DOORS の 2nd アルバム。

Nils Patrik Johansson (vo) が存在感たっぷりに放射する暑苦しさ満点の強靭な Dio 型熱唱を主軸に展開される Tony Martin 期の BLACK SABBATH 的スタイルは前作と不変。 あえて言うならば、前作にて主にギター・ハーモニー等で感じられた気温低めのクリアな北欧風エッセンスをやや後退させて、よりストイックに英国的な様式派王道ハード・ロック路線を狙った作風と思えなくもないかな?

タイトル・トラック #3 "Evil is Forever" をはじめ #7 "Fear in Their Eyes", #8 "Stalingrad", #11 "Path to Delirium" と腰の据わったヘヴィ・チューンが4曲も存在することがそんな印象をもたらす一方、#1 "Bride of Christ", #6 "Pull the Break", #10 "The Flame" というこれまでになくエキサイティングな疾走チューン群もカナーリ強力。イントロが流れただけで無意識にメロイック&ヘッドバング必至だわ。

この ASTRAL DOORS って楽曲のスタイルこそ後期 BLACK SABBATH 風なんだけど、楽器陣(特にギター)がアンサンブル重視の淡白なプレイだったりするせいか本家 BLACK SABBATH 的なダークに引き摺る寓話性は希薄で、ノリ自体には DEEP PURPLERAINBOW に通じる Blackmore ルーツの軽やかなロケンロー・エナジーを強く感じるんだよね。なので、そのノリが良く似合う快活なミドル・ドライヴァー #4 "Lionheart", #12 "Another Day in Hell"(日本盤ボーナス・トラック)あたりのタイプの楽曲がもうちょい増えてくれるとさらに嬉しいかも。

そんな贅沢を述べつつ、「あの頃」が DNA レベルで刷り込まれたヲサーン・メタラーとしては普通にツボで気持いい一枚ですわ。  (Jan. 26, 2005)


Jacket ASTRAL DOORS 87
Astralism (2006)

スウェーデンの古典派王道ハード・ロック・バンド ASTRAL DOORS の 3rd アルバムは、DEEP PURPLERAINBOW をベースに現代的なパワーを加えた手法でプレイされる後期 BLACK SABBATH 風味の楽曲を看板シンガー Nils Patrik Johansson (vo) の DIO 系歌唱が熱さ満点に歌い上げる・・・という独特のスタイルが“お家芸”レベルの円熟っぷりを見せつける一方で、作品全体からこれまで以上に破天荒なエネルギーをダダ漏れさせた快作。

ジャキジャキと鳴るギター・パートのワイルドなエッジの強さ、そして Nils Patrik Johansson の一皮剥けたハジケ方など、パワー・バンドを強靭に拡幅したバンドが一丸となって更なる前進を狙わんとする勢いの漲り方はカナリ刺激的。 特に Nils Patrik Johansson の従来より平均的な使用音域帯をやや高めに設定した印象の高テンションな絶唱は、これまでの彼のベスト・アクトと思える圧倒的な存在感が素敵だ。

そんな熱いプレイに引っ張られるように、各楽曲の叫びどころ/拳の振り上げどころ/ヘッドバングの誘発しどころを心得たキャッチーなフックの充実度も過去最高のものに。 強力な疾走チューンズはもちろんのこと、広島をテーマにした #2 "Black Rain" 先に EP として発表済みのリーダー・トラック #7 "Raiders of the Ark"、メロディックにギャロップするメタル・アンセム #12 "In Rock We Trust" らのミドル・テンポの楽曲群がここぞの適所で輝きを放つバランスの良さがポイント高いッス。  (Apr. 04, 2006)


Jacket ASTRAL DOORS 76
New Revelation (2007)

スウェーデン産王道ハード・ロック・バンド ASTRAL DOORS の4thアルバム。

完全に安定期に入ったかの揺らぎない安心感に満ちつつも、冒険的な歌メロを配するなどしてキャッチーなヴァラエティをやや増加させた印象。 Nils Patrik Johansson (vo) の熱唱っぷりは相変わらずで、これまで以上に多彩な歌唱で良質のフックを生み出している。

・・・んだけど、やっぱ初期のダークなオールド・テイストも恋しいよなぁ〜。 あ、だったら初期のアルバム聴けばいいのか!(自己解決)  (Nov, 02, 2007)


Jacket AT THE GATES 85
Slaughter of the Soul (1995)
確かな演奏力と、ここぞというときのツボを心得た泣きのキメがハマるデスラッシュ。

Jacket AT VANCE 85
No Escape (1999)
上質の様式美HR。美味しい~。
それもそのはず。この、超安定テクのネオクラギター& J.S.Soto 似の上手いヴォーカルのコンビは、かの CENTERS の方々じゃありませんか。

Jacket AT VANCE 87
Heart of Steel (2000)
前作から程なく制作されたこの 2nd、上質様式 HR でありつつもやや欲張った内容だった前作からと比較して、「ネオ=クラシカル・メタル・バンド」としてのアイデンティティに満ちた意欲作。
今回はとにかく曲が良い。クサクサ疾走チューン "Soldier of Time", "The Brave and the Strong"、 重厚&勇壮に迫るタイトルトラック "Heart of Steel"、激泣きパワー・バラード "Princess of the Night"、そして必殺のネオクラシカル疾走チューン "King of Your Dreams" ・・・と、どの曲にも印象的なクラシカルなテーマフレーズと明快且つグッとくるメロが満載。前作に引き続いての ABBA のカヴァー "S.O.S." も、これまた持ち曲の様にハマっているしね。あえて難を探せば、元々が器用な人だけについついコンパクトに卒無くまとめ過ぎてる・・・ってことくらいかな。
しかし Olaf Lenk の奏でるフレーズが今まで以上に Yngwie Malmsteen 度が高いのが面白い。欧州随一のテクニックの安定感の持ち主だけに、このやり過ぎとも言える弾きまくりが素直に「スリル」として楽しめるのが嬉しいね。
いや~、当分ヘヴィ・ローテ確定だな。

Jacket AT VANCE 85
Dragonchaser (2001)
クサメタル的なファンタジックな題材を得て、ますます意気高くネオ=クラシカルに疾走するジャーマン・ネオ=クラシカル・マスター AT VANCE の早々とリリースされた新作。
Olaf Lenk のこれ以上ないほどに安定したテクニカル・ギターは、クッサいネオ