Archives [Full Details] - E / 220 Albums
Jacket E.L.O. 80
Discovery (1979)
美しいメロのポップ。所々のクラシカルアレンジが美味。

Jacket EARTH SHAKER 84
Fugitive (1984)
日本語HRの傑作。良く口ずさんだ。

Jacket EBONY ARK 84
Decoder (2005)

DREAMAKER, ARWEN のメンバーも在籍するスパニッシュ・メタル・バンド EBONY ARK のデビュー作。

爆乳♀シンガー Beatriz Albert タン (激萌ぇ!! 実物はかなり太そうだけど…) の力強い歌唱を主軸としたドラマティックなパワー・メタルは、そこはかとなく・・・ではなく、なかなか強力に漂いまくるゴシック臭が魅力的。

中でも、ノリノリ哀愁ゴシック・チューン #9 "Searching for an Answer" の、本場フィンランド勢に勝るとも劣らぬ佳曲っぷりは見事ナリ。

ライヴ・・・つーか生 Beatriz タン観てぇ〜。  (Jun. 23, 2005)


Jacket EBONY ARK 82
When the City is Quiet (2008)

スペインのシンフォニック/パワー・メタル・バンド EBONY ARK の2nd。 1stリリース後にキーボードとドラムをチェンジして(現ドラマーは RED WINE (!) の Iván Ramirez)その1stアルバムをリ・レコーディングし "Decoder 2.0" として再リリースしているので、2nd or 3rdのどちらとして扱うかは謎だが・・・。

デス&ゴス色もあるパワフルなシンフォ・メタル・カラーの中で舞う爆乳美女シンガー Beatriz Albert タンの強靭な歌唱は前作以上の多彩さで、力む部分に若干無理を感じさせるものの、メロウでフェミニンな歌唱法ではゴシカルな魅力がググっと迫ってくる。

EVANESCENCE 風味の強力なメランコリック・チューン #2 "Ecstasy" がお気に入りデス。  (Dec, 23, 2008)


Jacket EBONY LAKE 70
On the Eve of the Groomy Inventive (1999)
シアトリカル・変態・プログレッシヴ・ブラック。
バンド名&ジャケでついつい買ってしまったが、こいつは凄い。唐突な展開、鳴り響く不協和音、理解不能の変拍子に支配された狂気の世界。そこに女声やクラシカルな楽器群によって奏でられる美しい旋律が絡み、言葉では言い表せぬほど物凄いことになっている。(苦笑)テクニカルではあるんだけどねぇ。
あー、女性メンバーが2人いるんですけど、女声担当の Amber 嬢、・・・イイ感じです。(笑)

Jacket EBONY TEARS 76
Tortura Insomniac (1998)
北欧メロディック=デスの新鋭。
INFLAMESDARK TRANQUILITY と同系統の方向性を感じ取ることができるが、このバンドならではの特徴的な部分はバイオリン(多分エレクトリック)を大々的に導入している点だ。そのバイオリンとアコースティックギター、女声コーラスがケルティックな響きを幻想的に演出するパートの美しさは言葉を失うほど。
しかし! その反面、普通の「曲」の芯となる部分に関してはかなり改善が必要だ。がなるだけの凄みを感じない似非デスヴォイスとパタパタと薄っぺらい耳障りなドラムが活躍(?)するフックのない平凡なHM 部分は、正直言って早送りしたくなる。
アルバムの最後に収録されている大作ではそれまでと打って変わって WATCHTOWER のようなアバンギャルドなプログレ・スラッシュ味をちらりと覗かせるが、この路線の方こそ EBONY TEARS の進むべき道かもしれない。

Jacket EBONY TEARS 89
A Handful of Nothing (1999)

スウェディッシュ・メロディック・デス・メタル・バンド EBONY TEARS の 2nd アルバム。

デビュー作はヴァイオリンや女声をフィーチュアしたメロメロな作風だったが、本作では突然ソリッドな剛健デスラッシュに変身。 が、これがいきなりデスラッシュ史に名を刻むべき傑作レベルの出来になってしまった・・・ってのが凄い。

小気味よさと重量感を両立するタフなリズム、そしてここぞという絶妙なタイミングで切り込むメロディック・ギターなど、すべてがデスラッシュとして理想的なバランスだ。 #2 "Harvester of Pain" 最強!  (Apr. 25, 2006)


Jacket ECHO OF DALRIADA 89
Jegbonto (2006)

先日ハンガリーを訪問した際、一緒に呑んだ現地メタラーが「今ハンガリーで一番ホットなバンドやで!」と激熱く語っていたのが、このシンフォニック・フォーク・メタル・バンド ECHO OF DALRIADA。 本作は 2nd アルバム。

男女ツイン・ヴォーカルをフィーチュアしてフォーキッシュな民謡フレーヴァーたっぷりに描かれるエピカルなパワー・メタルが非常に魅力的なモノであるのは確かで、女性シンガー Laura Binder 嬢の淡白めの朴訥歌唱の色合いから「パワー・メタル化した BLACKMORE'S NIGHT」と表現したくなる部分もありーの、♂シンガーの Hansi Kursch 似の声質もあって「ナイーヴな辺境色を大きく湛えた BLIND GUARDIAN」とも喩えたくなる感じ。

最初聴いた時は「そ、そこまで熱く語る程ぢゃなくね?」って思ったんだけど、繰り返して聴くうちに音からどんどん漏れ出すハンガリー・・・というか中〜東欧ならではの寂しげな荒涼感に姦られだし、今では彼らの魅力が見事に結実した扇情的な #8 "Hajnalunnep" をはじめ、全曲捨て曲無しのフォーク・メタルの名盤と思えるほどに。(苦笑)

うん、やっぱ熱く語りたくなるのが良くわかる(汗)イイバンドだ、ECHO OF DALRIADA。  (Jun, 04, 2006)


Jacket ECHOES OF ETERNITY 77
The Forgotten Goddess (2007)

米カリフォルニアはロスから登場したメロディック・プログレッシヴ・メタル・バンド ECHOES OF ETERNITY のデビュー・アルバム。

バンド名、幻想的な美麗ジャケ、魅惑の爆乳美女シンガー Francine Boucher 嬢の存在・・・といったテクスチャ群がゴシカルな雰囲気を強烈に漂わせつつも、その実それらの要素は希薄に、テクニカルな手数がヒットするメカニカルなメタリズムが支配的。

そのスタイルの類似点から、昨年デビューの大型新人 TO-MERA に対する米国から回答・・・と勝手に立ち位置を決めるも(笑)、現時点ではやや色彩感に乏しいこちらはチョイと分が悪いかも。。

初期 FATES WARNING にも通じる欧風なダークさを持ち合わせたソリッドめのサウンドの中で響く Francine 嬢のエンジェリックなイノセント・ヴォイスの、今のところの「ミス・マッチな魅力」としての機能も決して悪くはないけど、もし今後、彼女の歌声をもっと生かす形で本作でも少なからず配されているメロウなゴシック調パートにフォーカスしていくとしたら、さらに面白いことになるだろうなぁ・・・と、勝手にそっち方面に期待デス。  (Mar, 12, 2007)


Jacket ECHOLYN 86
As the World (1995)
GREAT! 硬派ぐりぐり系プログレに、KINGS X風の聞きやすさをMIX。凄いよ。

Jacket ECLIPSE 83
The Truth and a Little More (2001)
まだ High-Teen かと見紛う程の童顔 Singer(Bass 兼任)Erik Martensson(実は'77年生まれ)、Prog. Metal Band TIMESCAPE にも籍を置く'80 年生まれの最年少ながら老け顔の keyboard 兼 drums Anders Berlin、そして見た目どおり(笑)'72年生まれの Guitar Player Magnus Henriksson の3人による、Swedish A.O.R. Hard Rock Trio。
その Sound Style は、良質な American Commercial Taste を有効に盛り込みつつ、Scandinavian な憂いを決して忘れない、まさに末期 EUROPE を想わせる美味しい路線で(実際 Guest Player として Kee Marcello が参加。Mats Olausson もね)、Joey Tempest meets Goran Edman とでも喩えられよう魅力的な「北欧 Voice」の持ち主 Erik Martensson の明快な哀愁 Melody と、Amazing な High-Tech を駆使した Magnus Henriksson のツボにハマる北欧型 Guitar Play が見事な化学反応を起こした、とても耳を惹くものだ。
特に Magnus Henriksson の Play は、北欧ならではの Wet な Neo=Classical の素養を持ちながら Blues ~ Jass/Fusion etc... と Field の幅広さを感じさせる素晴らしいもので、そのフレージングの心地よさについつい Play ボタンを繰り返し押しちゃうんだな。

Jacket ECLIPSE 85
Second to None (2004)

スウェーデンのメロディック・ハード・ロック・バンド ECLIPSE の 2nd アルバム。

快活でダイナミックなハード・ロックは決してベタベタな叙情系ではないが、そうは言ってもやはり透明感を感じずにはいられない仄かに哀愁の漂うキャッチーなメロディと、卓越した技量での隙の無い演奏がもたらすクリアなエッジはいかにも北欧的で、そっち方面に対する満足感をとりあえず充分に満たしてくれるとは言える物。

そんな風に、オレ内での「北欧メロディック・ハードの理想」からすると、楽曲的には決してストライクなスタイルではないんだけど、Joey Tempest meets Goran Edman ってな感じの魅力的な声質のシンガー Erik Martensson の更にタフさを増した逞しい歌唱と、ネオ=クラシカル素地のテクニカルなパッセージを惜しげも無く弾きまくる Magnus Henriksson (g) のいかにもスウェーデンのギタリストらしいエモーショナルなプレイの輝きが、この ECLIPSE を楽曲の好み云々を超越した魅力で包んでいるんだよな。前作でも虜になったこの2人のプレイが、本作ではその前作以上に思い切りよく展開されているのが、聴いててなんとも心地良い感じ。

#3 "Second to None", #4 "Streets of Gold" らの情感溢れるメロディック・ハード・ロック・チューンの中に、様式派北欧メタルの味わいを色濃く反映した #6 "Nothing Between Us" やワイルドでアグレッシヴな疾走チューン #8 "Body and Soul" などのアクセントを配しつつ、全体的にクールな洗練を漂わせる気負わないセンスの良さがたまらないんですわ。

あ、Mats Olausson がゲストでキーボード弾いてマス。  (Apr. 04, 2004)


Jacket ECLIPSE 91
Are You Ready to Rock (2008)

スウェーデン産メロディック・ハード・ロック・バンド ECLIPSE の約4年半振りとなる3rdアルバム。

メタル・エッジの北欧メロディック・ハードを高クオリティに封じ込めた過去2作も好盤だったが、本作ではハードな勢いを大幅に増量すると同時に「奇跡的な曲の良さ」が加わってそれらを軽く凌駕する大傑作に。

Joey Tempest meets Göran Edman ともいえる天賦の声質がスカンジナヴィアの香りを強く漂わすシンガー Erik Martensson、そしてスウェーデン人らしい叙情をテクニカルに紡ぐギタリスト Magnus Henriksson (g) 両名の強烈な個性を封じ込めながら、北欧の哀感に溢れた珠玉の極上メロディが Early '90s な U.S.メインストリーム・メタル的な快活を持って小気味良く疾走する様は“絶品”の一言。 

オープニングに相応しい即効性に満ちた #1 "Breaking My Heart Again" からダイナミックな疾走チューン #2 "Hometown Calling" を経て全編いい曲の連続なんだけど、最も琴線を刺激したのは #3 "To Mend a Broken Heart" のエンディングのアコギ・・・。 マジでキタですコレ。(悶)  (Dec, 09, 2008)


Jacket ECLIPTICA 60
Impetus (2008)

男女ツイン・ヴォーカルをフィーチュアしたオーストリア産メロディック・メタル・バンド ECLIPTICA の3rdアルバム。

バンド名からは SONATA ARCTICA の名を連想させられるが、実際にはソレ系の曲もありーの、そこからキャッチー方角に向けてより幅広くポピュラリティを追求している感じ。 楽曲自体は決して悪くないんだけど、男女両シンガーともに個性が希薄なのと楽器陣のプレイに稚拙な点が目立つのが大きなマイナス。

女性シンガー Elisabeth Fangmeyer 嬢は既に脱退してしまっており、バンドはそれを補充せずに男性ヴォーカル1名体制で活動している・・・という点にも興味を削がれてしまうなぁ。  (Jan, 27, 2009)


Jacket EDDY ANTONINI 75
When Water Became Ice (1998)
イタリアのシンフォニックHMバンド SKYLARK の中心人物である鍵盤プレーヤー Eddy Antonini のソロ・プロジェクトである本作には、シンセによるシンフォニックなアレンジを施した「ジャーマン的」なスピードメタルを中心に、内容的には「 "Dragon's Secrets" に続く SKYLARK のニューアルバム」といってもなんら問題のない音楽性が提示されている。
それもそのはず。参加メンバーには、ゲストミュージシャン(シンガーとして Folco Orlandini (ex.TIME MACHINE)、ギターに Olaf Thorsen (LABYRINTH)など)と共に、本家 SKYLARK 全員が名を連ねているのだ。なぜソロ名義で・・・という問題はさて置き、本作は "Dragon's Secrets" の各要素をさらにグレードアップした内容で、SKYLARK ファンであれば文句なく気に入るであろう。
しかし、グレードアップされているとはいえ、ギターをはじめとする各楽器の音質・アレンジは相も変わらずイマイチで、素材がかなり美味しいだけにそれがこの音質・アレンジのために100%伝わっていないのは、ヒジョーーに残念極まりない。SKYLARK の次作ではぜひ実績のあるプロデューサー/エンジニアを起用して、その重厚(であるべき)でクラシカルな音世界を存分に堪能させて欲しいものだ。期待しているぞ!

Jacket EDENBRIDGE 84
...Sunrise in Eden... (2000)
何枚かソロ作を出している様式系美形ギタリスト/キーボーダー Lanvall 率いる、オーストリア産女声シンフォ・メタル。
MASSACRE RECORDS によって「Angelic Bombastic Metal Band」と冠されたそのサウンドは、隣の外資系 OL 風容姿((c)PAPALICA/オレはその OL の夜のバイト姿だと思う/笑)のシンガー Sabine Edelsbacher の清楚で優しい唱法から BLACKMORE'S NIGHT の純朴さを併せ持った NIGHTWISH という印象。
ツーバスが打ち鳴るドラマティックな疾走チューンから、朴訥なアコースティック・チューンまで、どの楽曲にも適度な開放感と湿り気を帯びた魅惑のメロディが乱舞し、実にファンタジックな独特の味わいがあって、中でも美しい田園風景を想起させる "Take me Back" は特にお気に入り。
モッタリとした垢抜けなさや、フレーズの魅力の割にはタッチの丁寧さに欠ける Lanvall のフレーズなど惜しい点は多々あるが、Sabine Edelsbacher 嬢の声にはそれを補って余りある癒し系的魅力があるよ。
ちなみにミックスは Dennis Ward (PINK CREAM 69) が担当。

Jacket EDENBRIDGE 74
Arcana (2001)
オーストリア産女声シンフォニック・メタルの 2nd アルバム。
デビュー作を更にブラッシュ・アップしたドラマティック・メタルは、豪華絢爛な装いを纏って浮遊するファンタジックな空気が一聴して悶絶ポイントを突いてくる。
その壮麗な音像と共にこのバンド EDENBRIDGE の目玉である Sabine Edelsbacher 嬢(ちょいとオバちゃんっぽくなった?/汗)の独特の優しく豊かな歌唱の癒し系フィーリングも、前作でチト気に入らないポイントの一つだった細かめのヴィブラートが随分と改善されてベリー・ナイス。
そして陰と陽を行き来する魅力的なメロディといい、起伏とフックに富んだ見事な楽曲といい、コリャスッゲーぞ!・・・と叫びたいところだが、残念ながらそーゆーわけではナイんだよね。
その原因は演奏陣のお座成りなプレイ。特に Lanvall のフィンガー・タップを多用したフィーリング皆無の無味乾燥なギターは、聴いていて苦痛に感じるほど。イイ曲書けるしオーケストレーション纏めるのもそこそこ下手じゃないんで、誰かエモーショナルなギター弾ける専任ギタリスト入れたほうがいいんぢゃねーの???
ちなみに今回購入したのは、日本盤と欧州盤それぞれのボーナストラックを両方収録した韓国盤デジパック仕様。お得デス。

Jacket EDENBRIDGE 79
Aphelion (2003)
オーストリア産女声シンフォニック・メタル・バンド EDENBRIDGE の 3nd アルバム。
前作に比べクオリティと煽情力を共に大きくアップさせたシンフォニック・アレンジ、そして細かなヴィブラートの癖が抜けてさらに癒しパワーが増した感のある Sabine Edelsbacher 嬢が歌う劇メロの充実が確かなステップ・アップを感じさせる力作。
NIGHTWISH に倣ったドラマティックで壮麗な楽曲がある種の涼しさに包まれた薄味な風味であるのがこの EDENBRIDGE の独特の魅力なのだが、今回は端々に「伝説のイタリアン XaMetal バンド」(苦笑)ATHENA にも通じる悶々としたメランコリーが散見できるのが妙に心地良かったり。
・・・と概ね好印象な本作だけど、リーダーのカッコマン Lanvall のギター・プレイがやっぱり超々苦手なのが、オレにとっては致命的。その線の細いプレイがなぞる感情移入の希薄なフレーズ運びは、聴いているともどかしさになんだかムズムズしてくるほどで、もっと極端に言っちゃうと・・・聴いてて苦痛なのよね。あー、これがなければもっと好きになれるんだけどな、このバンド。そんな苦痛をおしてまで毎回買っちゃう程に魅力を感じてはいるだけに、ソレだけが残念無念・・・。
あ、9分超の大作 #11 "Red Ball In Blue Sky" では D.C.Cooper がゲストで Sabine タンとデュエット。その部分だけ、見事に彼色に染まってます。(笑) (Feb. 02, 2003)

Jacket EDENBRIDGE 76
Shine (2004)

オーストリアのシンフォニック・メタル・バンド EDENBRIDGE の 4th アルバム。

更にケヴァくなったお姿が一部に好評な Sabine Edelsbacher 嬢の癒しヴォイスから、これまでちょっと気になってた独特のクセが減少し、さらにはパワーに頼らない自然な流れが中近東〜東洋な癒しを誘うエスニック・フレーヴァーの旨味を見事に引き立たせていて、非常に聴きやすくなった印象。

それもこれも、メタル方面への無理を避けて穏やかさを追求したかの、これまでになく焦点が絞れてきた感のある作風のおかげかな。プロダクション的な完成度の高さも味方して、本作でバンドとしてのプレゼンスをさらに向上させることに成功したと思えるわ。

ただ、このバンドの癌である Lanvall の情感皆無なピロピロ・シャラシャラ・ギターは相変わらず癇に障り続けているんで、今後いっそのことギターレスにしてさらにアンビエントかつアトモスフェリックな方面に進んでくれると非常に嬉しいんだけど・・・。  (Dec. 19, 2004)


Jacket EDENBRIDGE 73
The Grand Design (2006)

オーストリアの癒し系シンフォニック・メタル・バンド EDENBRIDGE の 5th アルバム。

ギターとベースに新メンバーを迎えつつも、いつもどおりの「マターリ・ダラダラ・爽やか」なサウンドは特に大きく変わらずも、今回いつもより少々 QUEEN っぽいコーラスが目立つのが Robby Valentine 様がゲスト参加してる影響なのかどうかは謎。

Dennis Ward (PINK CREAM 69) も参加。  (May 19, 2006)


Jacket EDENBRIDGE 82
Myearthdream (2008)

オーストリア産シンフォニック・メタル・バンド EDENBRIDGE の6thアルバム。

相変わらず演奏に面白みは皆無なんだけど(毎回書くけどそれが最も大きな印象だから仕方ないのデス)、THE CZECH FILM ORCHESTRA による重厚かつ壮麗な生オケのダイナミクス効果か、個々の楽曲にこれまでになく魅力の高まってきた感じ。

看板女性シンガー Sabine Edelsbacher 嬢の癒しヴォイスも、そんな良質なアレンジと相互に作用するように説得力を増した印象。 全体的な印象はこれまでになく良い。  (May, 27, 2008)


Jacket EDEN'S CURSE 86
Eden's Curse (2007)

CRY HAVOC, EVIDENCE ONE, DOMAIN, DEMON DRIVE などに在籍した米英独の強者が集結した英国ベースの多国籍メロディック・ハード・ロック・バンド EDEN'S CURSE のデビュー・アルバム。

FIREHOUSESLAUGHTER を想わせる明快なキャッチネスに包まれた80年代後期〜90年代初期系米産MTVメタル・スタイルの楽曲自体の出来の良さも然ることながら、やっぱ本作の最大の魅力は何と言っても元 DEMON DRIVE, ATTACK (!?) のギタリスト Thorsten Koehne のネオ=クラシカル・ギター!

Ritche Blackmore のヴィンテージ感を上手く残しながら Yngwie Malmsteen のスリル/スピードを実践するそのランニングは、梶山 章 (g/GOLDBRICK) がもし PRECIOUS 時代から正しく進化を重ねていたらこうなっていただろうという想いが脳裏をグルグルと巡回する悶絶級の美味しさ。 いや〜ホント、まるで曲調を無視するかのように(苦笑)全編に亘って弾いて弾きまくる様てばマヂで凛々し過ぎデス。 きっとコイツの辞書に「場違い」という言葉は載っていないに違いない。(笑)

いつか、100%ネオクラなアルバム作ってください。(懇願)  (Sep, 21, 2007)


Jacket EDEN'S CURSE 83
The Second Coming (2008)

英米独合弁(?)の多国籍メロディック・ハード・ロック・バンド EDEN'S CURSE の2ndアルバム。

前作の目玉だった Thorsten Koehne (g/CODE OF PERFECTION, ex-ATTACK) のスリリングなネオ=クラシカル・プレイは、前作での「場違いさ」を反省するようにややトーン・ダウン。 確かに楽曲には良く馴染んではいるが・・・正直物足りない!

Tony Harnell (vo/STARBREAKER, ex-TNT), Pamela Moore (♀vo) らがゲスト参加。  (Dec, 04, 2008)


Jacket EDENShADE 83
the LESSON betrayed (2006)

イタリアのプログレッシヴ・エクストリーム・メタル・バンド EDENShADE の 2nd アルバム。

デビュー作ではかの GODGORY に通じる DREAM THEATER インフルエンスなテクニカル・プログ・デスを標榜していたが、デス・ヴォイスを抑え目に'90s スラッシャー風のチョイ濁な脱力ノーマル・ヴォイスを大幅にフィーチュアし、緩急のダイナミズムに劇的な深化を見せる本作が今回運んでくるのは、「激化した PAIN OF SALVATION」てな印象だ。

与えられたサイバーなテーマと共にテクニカル・リックがモダンに激突するその知的なサウンドはもはや完全にプログレッシヴ・メタルの様相で、高解像度で展開される各パートのスリリングな鬩ぎ合いに高揚を誘われるのはもちろん、変拍子に冷ややかな叙情を載せるナイーヴなメロウ・フィールの高い殺傷力にこそ眩暈を覚えるですよ。

そんなバンドの地力の大きな成長を見せ付けながらも、個々の楽曲としては・・・ちょいと拡散し過ぎな感じ。 その焦点の微妙なボケ具合が、全体の流れの中でハイライトを掴み辛いものにしているかも。 その点では前作に軍配が上がるかな。

あ、前作にて独創的フューチャリズムに溢れる世界観の創出に一役買っていた鍵盤奏者 Matteo Belli が脱退してどうなることかと思ったけど、新メンバー Massimiliano Wosz も相当なナイスセンスの持ち主で一安心。(安堵)  (Jun, 25, 2006)


Jacket EDENSHADE 86
Ceramic Placebo for a Faint Heart (2003)
イタリアン・プログレッシヴ・メロディック・デス・メタル・バンド EDENSHADE のデビュー・アルバム。
スウェーデンの GODGORY が成し得なかった DREAM THEATER 系テクニカル・プログ・メタルとデス・メタルの融合を、それを遥かに上回る高い次元でいとも簡単に実現してしまった驚愕の内容。
ワールド・ステージに通用するでテク&センスで、冷たいモダンさとイタリアン・メタルならではの悶々とした叙情を融合させたその手腕は見事の一言。
中でも鍵盤奏者 Matteo Belli による Sven Karlsson がテクニカルになったようなプレイは圧倒的な存在感。世が世なら 2003 年度のベスト・キーボード・プレーヤーに成り得た逸材だな。  (Jan. 29, 2004)

Jacket EDGE OF FOREVER 81
Feeding the Fire (2004)

イタリアのメロディック・ハード・ロック・バンド EDGE OF FOREVER のデビュー作。

シンガーに米国人 Bob Harris (AXE) を迎え、プロデューサには Marcel Jacob を起用するといった気合を感じる一枚となった本作で聴ける、チョイと様式がかったキャッチーな北欧系王道ハード・ロックは、かの ZEELION を思い起こさせるなかなか絶妙な様式ポップ・センスを匂わせている。

イマイチ覇気に欠ける地味なアルバムではあるけど、繰り返し聴くうちに Yngwie 系ギタリスト Matteo Carnio のちょとした悶絶技や、端々のメロディにハッとさせられる喜びに気付くスルメ盤。  (Jun. 12, 2004)


Jacket EDGE OF FOREVER 80
Let the Demon Rock'n'Roll (2005)

この 2nd も、安心のヲサーン・メロハーっぷり満載。

地味ぃな哀愁ハードだけど、Matteo Carnio (g), Alessandro Del Vecchio (key) のメインソングライタ2名が生み出す、王道様式美かつプログレッシヴな欧州叙情味がなかなかイイ感じ。  (Jun. 10, 2005)


Jacket EDGE OF SANITY 80
The Spectral Sorrows (1993)
スラッシュ寄りデス。メロディアスな展開が美味しい。

Jacket EDGE OF SANITY 79
Purgatory Afterglow (1994)
激走型メロディック・デス。泣きからインダストリアル風まで幅広いパターンあり。

Jacket EDGUY 81
Vain Glory Opera (1998)
ドイツから登場した期待のニューフェイス。 BLIND GUARDIANHansi KurschSTRATOVARIUSTimo Tolkki がゲストで参加しているが、EDGUY の印象的な(クサい!)メロディをフィーチュアしたドラマティックな音楽性にもその両バンドからの影響がありありと見える。
最初の一回り聴いた段階では、ありがちなジャーマンメタルの(ジャンルとしての)典型かと感じてしまいあまり良い印象は抱かなかったのだが、繰り返し聴くうちにそのクサいメロディが体に染み渡りさらに繰り返して聴いてしまう魅力があることに気がついた。また、ジャーマン系のパワーメタルナンバーだけに留まらない幅広い楽曲をこなすのも高ポイント。系統としてはスウェーデンの HAMMERFALL と同列に考えて良いだろう。
いまだアレンジ(特にキーボード周り)に稚拙さが感じられるものの、十分に将来が期待できるバンドだ。

Jacket EDGUY 85
Theater of Salvation (1999)
前作 "Vain Glory Opera" は若きニューカマーとしては充分なクオリティを誇ってはいたものの、随所で目立っていたアレンジの稚拙さが気になって、ど~してものめり込むことが出来なかった。
が、イントロに続いて「ジャンルとしてのジャーマン・メタル」の理想形を絵に描いたような疾走チューン "Babylon" で幕を開けるこの新作では、そのあたりの不安が一掃されていて、その一皮向けた垢抜けたクオリティにまずはビックリ。
確かに前作での彼らの魅力の一つだった「クサいアクは」減退し、その為に骨格が露わになった楽曲は「~みたい」と指摘されるのが完全に納得できるほど類型的ではある。歌は嫌でも Michael Kiske を連想させるし、疾走ナンバーも多いしね。
だがそれを差し引いたとしても、明らかに前作よりずっと好印象だ。
数々の疾走ナンバーは当然ながら、ミディアム・テンポの哀愁メタル "Holy Shadows" でのキャッチーなセンス、"The Unbeliever" のリフ攻撃のカッコ良さ、12分にも及ぶオペラティックで大仰なタイトルトラック "Theater of Salvation" の構築美、そしてボーナス・トラックのアコースティック・バラード "Trace of Life" で聴かせるしっとりした哀感・・・その随所でこの EDGUY の特色とも言えるドラマティックなクワイヤや演劇的な場面転換は以前と比較にならぬほど洗練された形で提供されているし、ライヴでのオーディエンスの大合唱が容易に想像できるキャッチーで高揚感に溢れた「メロディの魅力」は、前作のそれを遥かに凌駕しているのだから!
そしてバンドを牽引するシンガー Tobias Sammet の、Michael Kiske を意識した歌いまわしながら、自身の勢いを見事に封入した大器を予感させる堂々とした歌唱には、心トキメかざるをえんでしょう。
目下のライバルは SEVENTH AVENUE かな。(笑) (99/01/27)

Jacket EDGUY 85
The Savage Poetry (2000)
青ッちぃかった頃に出した自主制作のデビュー盤を今の技術とセンスでリメイクした企画盤・・・ではあるのだが、こりゃもう、収録されたマテリアルがたまたま昔のネタであるというだけの「正式なニューアルバム」として捉えたいほどの「前作からの前進具合」。
Tobias Sammet の堂々とした唄いっぷりは、振幅の大きな(しかも妙に規則正しい)ビィヴラートが相変わらず気になるものの、やっぱ聴いていて気持ちいい。

Jacket EDGUY 86
Mandrake (2001)
SEVENTH AVENUE タイプ(笑)の若き大器 EDGUY の 5th アルバム。
AVANTASIA での経験からか、今まで以上に細部に亘って丁寧に構築されたクオリティの高い楽曲は、典型的ジャーマン・スタイルから脱却せんが如きのヴァラエティ豊かな作風を見せながら、聴き手のシンガロングを誘う魅惑のクワイヤをはじめ安心の EDGUY 節。
その独特の EDGUY 節の中心を担う天才シンガー Tobias Sammet は、相変わらず Michael Kiske に傾倒しながらも、本作では随所で Bruce Dickinson 色を強めたストロングな唄いまわしを聴かせ、チョイと気持ち悪かった一定の振幅を持った大きなヴィブラートもあまり気にならなくなってきたのがいいね。表現の妙味っつープラス面の方が耳に付くので相殺されてっのかな?
これまでの作品って、良さを感じつつもある種の稚拙さが気になっちゃってあまりのめり込めなかったんだけど、本作では細かな部分でこれまでになかった楽器陣の余裕が導いた好センス(特にギター・チーム!)が歓喜のツボを突いてくるのが嬉しくて、比較的長く楽しめそうだな。
ただ、内容的にもクオリティ的にも予想の範囲をあまりにも逸脱しなさ過ぎな感があるのも事実で、彼らが爆発的な革命盤を作り出せるスキルを備えている逸材なのが明らかなだけに、この「順当な成長具合」にどーにも歯痒さを感じてしまうのよね。贅沢だけど。

Jacket EDGUY 91
Burning Down the Opera - Live (2003)
ジャーマン・メタルの若き旗手・・・と言われ続けてるうちにいつの間にか中堅として確固たる地盤を築いた感のある EDGUY 初のライヴ・アルバム。
この EDGUY、2002年に RHAPSODY のサポートとして来日した際にはやや小粒な印象だったが、同年の Wacken Open Air では、ヘッドライナーも真っ青のスケールの大きなショウの素晴らしさと、それに応える数万人の観客の有り得ないほどに熱狂的な姿に心底驚かされたのを思い出すなぁ・・・。(遠い目)
そして、Mandrake World Tour in Europe の代表的な一夜の様子をほぼ完全な形で収録したこの2枚組ライヴ・アルバムには、そんな堂々たるライヴ・バンドである彼らの凛々しい姿が見事に封入されている!
キャッチーな楽曲自体が持つ力と各メンバーの渾身のパフォーマンスが相乗効果が生んだ、高揚を誘う空気感は実に魅力的で、CD1-#3 "Tears of a Mandrake" では悶涙を流しながら哀切なるサビを絶唱し、#4 "Babylon" では喉を枯らしながら♪Babylon!と叫び、#8 "The Headless Game" では Tobias 'Eggi' Exxel に負けじと鬼のヘドバンで応酬し、CD2-#1 "Vain Glory Opera" ではその勇壮な旋律をヲーヲーと歌いまくり、そして最早 EDGUY の重要なレパートリーとして定着しつつある #6 "Avantasia" は終始天才 Tobias Sammet の魅惑の歌唱にあわせて歌いまくり・・・という至福の一時が堪能できる。
ベスト・アルバムとしても機能しそうな好選曲が嬉しい本作をこうして聴くと、どの曲もスッゲー良く出来てるな。シンプルながら、観客とのコール&レスポンスを念頭に置いていかにもライヴでの感情移入に効力を発揮するような絶妙な作りには、こうして CD で聴いてるだけでもグイグイ惹き込まれるわ。
で、今回買ったのは、32ページのフォト・ブックレットが綴じられた限定デジブック仕様のヤツなんだけど、載ってる写真が世界各地を楽しみながら演奏して旅する5人組・・・って感じで、なんか和むんだよね。
Video Track として、2002年に米アトランタで行われた Prog Power Fes. での "The Headless Game" の様子を収録。
あ、Felix Bohnke が実に優れたメタル・ドラマーだというのも再発見〜。(^^)  (Jun. 16, 2003)

Jacket EDGUY 80
King of Fools (2004)
2004年3月にリリースされる 6th アルバム "Hellfire Club" からのファースト・リーダー・トラックをフィーチュアした先行5曲入り MCD。
タイトル・トラック "King of Fools" は、いかにも最近の EDGUY 度満点のキャッチーなミドル・テンポの楽曲。プチ・デジな装飾と切れの良いヘヴィなリフが冴える垢抜けたサウンドからは、「パワー・メタルの旗手である若手」から「貫禄ある中堅」への移行がかなり進んだ印象を受けるんではあるけど・・・「曲」として見た場合には、彼らにしては「並」レベルの曲かな?って感じ。
その他4曲のアルバム未収録曲も天才シンガー Tobias Sammet の自信に満ちた歌いっぷりが頼もしくもどことなくファニーな EDGUY 印なもの。ここに来てさらなる成長の著しさが目立つナイス・ガイ Felix Bohnke (dr) の見事なドラミングに耳を奪われつつも、正直それほど印象的な楽曲は見当たらなかったな。
とはいえ、"King of Fools" の魅力的な音像からして、フル・アルバムへの期待を裏切るものでは全くなかったけどね。  (Feb. 06, 2004)

Jacket EDGUY 91
Hellfire Club (2004)

ドイツが誇る、ヘヴィ・メタルの伝統と未来を繋ぐ若き先鋒 EDGUY の 6th アルバム。

いやー、とにもかくにも殺人的に「音」がイイんだよね。プロダクションのクオリティという意味でもコレまでの作品とは段違いに最高級なメジャー感たっぷりな仕上がりなんだけど、そんな音質云々を超越したレベルで、音の一粒一粒、歌声の一言一言から「俺たちじゃなきゃダメなんだ!」ってな気概が痛いほど伝わってくる気合い入りまくりな雰囲気に、聴いててスッゴク精神を鼓舞される感じ。

前作 "Mandrake" あたりからいわゆる HELLOWEEN 型ジャーマン・メタルからの脱却しようとする空気が充満してたけど、Tobias Sammet (vo), Dirk Sauer (g) 二人の頭皮の具合と呼応するかのように(苦笑)一皮も二皮も剥けた印象の本作は、その「型」を覆っていた殻を完全に突き破って新世界に突入した感のある紛れも無い「標準型ヘヴィ・メタル」の一つの理想形である立ち姿が凛々しいったりゃありゃしない。

#3 "We don't Need a Hero", #9 "Rise of the Morning Glory", #13 "Children of Steel" という賭死ヘドバン必至の3曲の優れた疾走チューンズももちろん魅力的だけど、ファット&ヘヴィなグルーヴが広がるオープニング・チューン #1 "Mysteria" と、それに続く10分超の大作 #2 "The Piper Never Dies" には震えたッス。

特にオルガンのレトロな響きがアクセントとなっているメランコリック・ヘヴィともいえる後者は、特に激しい場面転換もないのに長尺の楽曲を最後まで長さを感じさせずにじっくり聴かせる地力の高さに驚嘆。ラストのモロ IRON MAIDEN な展開にも心が躍ったし。ライヴで盛り上がりそうなファニーなパーティ・ソング #8 "Lavatory Love Machine" も、イロモノ系ではありながら Enjoyable な余裕が楽しげで聴いてて実に気持ちイイ。

それらに代表される押し並べて出来の良い楽曲の中でまず耳が追うのは、現代メタル界の至宝ともいえる稀代の大々天才シンガー Tobias Sammet の、シアトリカルと表現できそうなほどに大仰な語り口の素晴らしい歌唱。その堂々とし過ぎる程に胸を張った自信に満ち溢れた佇まいは、もし次の IRON MAIDEN のシンガーの座があるならば、そこに座るのはコイツしかいない!と思わせるほどにエネルギッシュな魅力に溢れまくりだ。

そして、それに負けず劣らず本作の充実に貢献していると思われるのが、ナイス・ガイ・ドラマー Felix Bohnke のストロングなドライヴィング・ヒット。振り幅の大きさを匂わせるダイナミックなスティック捌きとアタック感が心地良いバスドラ連打が織り成す抜群の推進力は、今の EDGUY の勢いを具現化する原動力として見事に機能してるな。

とにかく、ツイン・ギター編成の普遍的なヘヴィ・メタル・バンドの、目指す方向/意識が統一されたメンバ全員の気迫を封じ込めたプレイ/魂のこもった歌/それらが奏でる耳を惹く曲・・・の全てが良い音質で楽しめる、シンガーとそれをサポートするバックのバランスが取れた好盤ってことですわ。

そんな中で唯一の失敗と思えるのは・・・地味でシリアスなジャケかなぁ。燃え盛る地獄の焔 -Hellfire- をバックに馬鹿っぽく溌剌と弾けるメンバー・ショットの方が、このアルバムの本質を物語っててジャケに相応しい・・・と思ってるのはオレだけか。(笑)  (Mar. 11, 2004)


Jacket EDGUY 53
Rocket Ride (2006)

ジャーマン・ヘヴィ・メタル・スター EDGUY の 7th アルバム。

おちゃらけた史上最低級の糞ジャケながら、肝心のサウンド自体は随所に彼ららしいコミカルなユーモアを挿入しながらもグッとシリアスな風合いで、その端正で無国籍な普遍的ヘヴィ・メタルは、一層ワールドワイドなスケール感を漂わせる垢抜けたクオリティとなっている。

そんな風に、更なる前進への意欲を感じさせる凛々しい作風ではあるんだけれど、前作で完成系を見せたかの重厚なヘヴィ・メタルの伝統と気概はどこへやら・・・本作で聴かされる情念の薄い軽薄な楽曲の数々には、正直強い失望を禁じえない。。

確かに、それぞれのプレイが放射する気迫は過去最高レベルだし、スマートな音像の中では浮いてしまうほど濃いぃエナジーを垂れ流す Tobi の熱唱も相変わらず魅力的。 それらが上手く噛み合った一部のパートに一瞬身を乗り出しそうになるが、冷静に考えてみたら他のパートがあまりにつまんないからまだマシに聞こえるだけの話。

うーん、この雰囲気、なんだか解散寸前の頃の HEAVEN'S GATE みたい。。(汗)  (Jan. 29, 2006)


Jacket EDWARD BOX 69
Moonfudge (2006)

英国ベースに活動するコロンビア人ギタリスト Edward Box の2ndソロ。

骨太なハード・ロックをバックにテクニカルに弾きまくるギター・インスト。 曲は退屈だけど、ギター・プレイから George Lynch / Warren DeMartini に通じるスリリングな味わいが感じ取れる部分は美味。  (Sep, 23, 2006)


Jacket EILEEN IVERS 77
Crossing the Bridge (1999)
「リバーダンス」オーケストラや「タイタニック」のサントラにも参加した米国女性フィドラー Eileen Ivers の3rd。
伝統的なケルティック・トラッドあり、現代的なロックに彼女のフィドルが絡む斬新な曲アリで、色々と楽しめる。
また、ネオ=クラシカル・プログレッシヴ・テクニカル・フュージョン的な曲もあり、ガリガリに歪ませたエレクトリック・ヴァイオリンで超絶に弾き捲くる様は圧巻。
でもこれ買ったホントの理由は、ギターで Al Di Meola が参加してるからだったりして。(苦笑)

Jacket EILERA 81
Fusion (2007)

フランスの女性シンガー Eilera 嬢をフィーチュアしたメロディック・ゴシック・フォーク・メタル・バンド(ユニット?)EILERA の1stフルレンス・アルバム from Spinefarm。

主役である Eilera 嬢の時にエキセントリックな表情も見せるアンニュイ歌唱、そして弦楽隊によるクラシカルなケルティック/フォークロア・テイストがストラクチャーの骨格を成すその音像は、メタリックなギターが聞こえてきたりするハードなアレンジこそ施されつつも、かの Lorena Mckennitt が創出している世界観にも通ずるワールド・ミュージック的なポピュラリティを備えたもの。

この音楽性だったら同じ女声でももうちょいエンジェリックな歌声の方がMy好みに素直にフィットするなぁ・・・と思えちゃう惜しさはアリつつも、メタルに留まらない奥深さに満ちた緻密なアレンジの聴き応えや、全編を覆う上品なアヴァンギャルドさが生むSpinefarm産らしからぬおフランスなヲサレ感(←完全に先入観/苦笑)の心地良さは、十分にイケメン。  (Nov, 26, 2007)


Jacket EINHERJER 81
Odin Owns Ye All (1998)
MITHOTYN と共にバイキング・メタルの旗頭を担う EINHERJER の2ndフル。本作 "Odin Owns Ye All" は、音像こそ「デス」のそれだが一切のデス声は収録されていない。全然上手くはないが、下手さが全く気にならないシンガーの歌声は、喩えて言うなれば80年代のドイツ出身のマイナーバンドによくいたダミ声系の人みたい。
冒頭の BAL-SAGOTH 真っ青のシンフォパートが必要以上の期待を抱かせてしまうが、極端なシンフォアレンジはそのイントロだけ。他の曲中ではキーボードは味付け程度に使用され、主役はメタリックなリフ、そしてサビのヴァイキング達の雄叫び。「お~お~お~」やら「らいらら、らいらら~」やら、癖になってしまいそうな哀しき旋律の合唱をはじめとする、全曲で乱舞する勇壮かつ哀愁たっぷりの超クサクサ・メロディは魅力十分だ。
特に6曲目 "Home" からラストまでのクサクサぶりは、笑い/哀しみの両方の意味で涙が止まらないほど。
プロデュースは最近そっち方面で多忙な Andy LaRocque(KING DIAMOND)。ギターの方は超 Favorite だが、プロデュースに関しては「彼ならでは」って特色、あまりないなぁ。

Jacket EINHERJER 86
Blot (2003)
ノルウェーのヴァイキング・デス・メタル・バンド EINHERJER の 4th アルバム。
前に買った 2nd "Odin Owns Ye All"(3rd "Norwegian Native Art" は未聴…)のシケシケな朴訥民謡メタルのイメージがあったので、本作の剛健かつシンフォニックな逞しさにビックリ。その 2nd が田舎の貧しいヴァイキング達が村で出征前の宴を繰り広げている様だとすれば、この 4th はさながら、幾度もの戦いを経て勇猛な戦士となった彼らが記した血染めの戦記…とも喩えられよう成長っぷりだコリャ。
古き良きシケシケ・ヴァイキング・デスの血脈を受け継ぎながら、既成のフォーマットに囚われない独特のメロディ/アレンジ・センスで綴った北方の凍てつく海を渡り歩いた戦士たちの悲哀の歴史を辿った挽歌が放つメランコリーは、我が心にググッと迫りまくり。特に #6 "Ware Her Venom" 以降の後半の畳み掛けは、聴いててマジ血が滾るわ。
シンフォニックではあるんだけど、芯となる部分がメタリックな演奏でキチンと組み上げられたアグレッシヴな佇まいであるのもイイ感じ。
欲を言えば、前は多く聴かれたヲーヲー♪やらライラライラ♪なーんて合唱するパートがほとんど無くなっちゃってるのが残念だわ。もしソレを残したうえでこの成長だったら、最強だったかもなぁ・・・。  (Nov. 16, 2003)

Jacket EL & P 78
Emerson-Lake & Palmer (1970)
衝撃のデビュー作。

Jacket EL & P 80
Tarkus (1971)
変拍子がとってもスリリング。今聞いても色褪せてはいない。

Jacket EL & P 85
Pictures at An Exhibition (1972)
クラシックをモチーフにした緊張感溢れる一枚。

Jacket EL & P 88
Brain Salad Sergery (1973)
もっともHR寄りのアプローチ。ダイナミックな展開は見事!

Jacket EL & P 75
Emerson Lake & Powell (1986)
めっきり落ち着いたサウンド。

Jacket ELDRITCH 85
El Nino (1998)
おぉ、化けた感じビンビン。(^_^)
腰の入った硬質なヘヴィ・メタルと、細部まで精密に造り込まれたプログレッシヴ・アレンジ・・・敢えて喩えるならば DREAM THEATER"Awake" で実践してみせた暗黒面と ANGRA 的な優雅な明快さが見事に融合している。
シンガー Terence Holler の、Mike Verscera を思わせる真っ直ぐでトレブリーな声質と Andre Mathos (ANGRA) 的なへなちょこさを兼ね備えたややB級な歌唱は好き嫌い別れるところだが、ヘッドバング必至のアグレッシブなリフ攻撃の上を Eugene Simine の奏でるテクニカル叙情ギターと Oleg Smirnoff 操る激テクシンセが火花を散らしながら交錯する様は堪らなくスリリング。
特に Oleg Smirnoff はセンスフルなシンセソロはもちろん、有機的なオルガンプレイや緻密なサウンドエフェクトも確実に「ツボ」にハメてくる、久々に「天才かも!?」と感じさせる鍵盤界の逸材。
全曲文句無しというわけではないが、音質といいプレイ・楽曲といい、現在のイタリア物の中では最高の部類に入る一枚だと思う。

# 最後の一枚を譲ってくれた DDS さんに感謝!

Jacket ELDRITCH 77
Neighbourhell (2006)

イタリアのプログレッシヴ・メタル・バンド ELDRITCH の 6th アルバム。

粗めのヴォーカルがメロディックに歌うパワー・メタル系サウンドは、ネオクラ魂を程よく刺激するリード・ギタリスト Eugene Simone の焦熱のテクニカル叙情プレイ(こっちもやっぱチョイ粗め/汗)がイイ感じ。

そんなギター・オリエンテッドな音像に、かつての名鍵盤奏者 Oleg Smirnoff は今いずこに・・・と思いを馳せてたら、なんと今は VISION DIVINE にいるのね!?(驚)  (Apr. 21, 2006)


Jacket ELECTRIC LOVE HOGS 86
Electric Love Hogs (1992)
様式美Gを擁する、はちゃめちゃクロスオーバーバンド。

Jacket ELECTRIC OUTLET 71
On! (2006)

ドイツのテクニカル・ロック・バンド ELECTRIC OUTLET の1st。

モダンでクールなプログレッシヴ・ハード・フュージョン・インスト。 スムースなプレイの中から染み出す70年代風味のオーガニックなダイナミズムがイイ感じ。  (Sep, 23, 2006)


Jacket ELECTRIC SUN 96
Earthquake (1979)
鳥膚もののGソロ!歌も許せてしまうというものだ。

Jacket ELECTRIC SUN 95
Fire Wind (1980)
やはり魂の入りきったGソロに尽きるでしょう!

Jacket ELECTRIC SUN 98
Beyond the Astral Skies (1984)
U・ロートのGオーケストレーションの集大成。ドラマティックに泣きまくる!

Jacket ELECTRIC WIZARD 81
We Live (2004)

英国のヘヴィ・ストーン・ドゥーマー ELECTRIC WIZARD の 5th アルバム。

埃っぽいサイケデリック・グルーヴを超スローに引き摺る長尺な楽曲は、相変わらずサスガのトリップ感でいっぱい。(Love)

ここまで来るとドラマティックですらあるな。(笑)  (Feb. 19, 2005)


Jacket ELEGY 90
labyrinth of Dream (1993)
ライチ型様式HMの決定版。多彩な表現力のVと、激弾きGは余りにスリリング。

Jacket ELEGY 93
Supremacy (1994)
1STに磨きを掛けた超ドラマティックな様式テクニカルHMが展開。

Jacket ELEGY 85
Lost (1995)
相変わらずのテクニカルな泣きのHM。Vのうまさが堪能できる。Gは弾きすぎ。

Jacket ELEGY 87
Primal Instinct (1996)
VがI・パリーに交代。残念だが、彼も死ぬほどうまいのでいいか。アコースティック。

Jacket ELEGY 88
State of Mind (1997)
ELEGY 独特の疾走感溢れるテクニカル&クラシカルな楽曲が、New Singer、Ian Parry によって極上のエモーションと1ランク上の風格を与えられた。
97年、山のように発生したシンガーの交代劇のなかで、それが「吉」と出た稀な一枚だ。
とはいえ前任者のテクニカルな超ハイ=トーン声もメッチャ好き。

Jacket ELEGY 76
Manifestation of fear (1998)
この ELEGY に参加して本作が2作目となるシンガー Ian Parry だが、相変わらず超強力な唄いっぷリがまず聴く耳を捕らえる。今回バンドの曲調が以前に増してヘヴィなせいか、ますます強靭さを増した彼の表現力抜群の歌唱は本当に驚異的だ。
ところが!! ううむ、その「以前に増してヘヴィ」になった楽曲が大問題。絢爛豪華なテクニックを惜しげもなく満載して展開される煌びやかなプログレシッブ・メタルはどこへやら。
Henk van der Laars のカラフルなギターワークは従来どおりフューチュアされているものの、ストレート/ソリッド/ストロングなリフ主体の楽曲は地味ィ~なプロダクションもあって華やかさがイマイチ。
とは言うものの Ian Parry の歌メロの魅力はさすがに威力があり、凡百のパワー・メタル・バンドとは比べ物にならぬ高クオリティではあるが、私が愚かにも ELEGY に期待してしまったのは、このような「まあまあ」のレベルの楽曲群ではない。次作は頼んまっせ!

Jacket ELEGY 84
Forbidden Fruit (2000)
ギターにフレンチ・ネオ=クラシカー Patrcik Rondat を迎えた新作は、前々作の路線に戻ってホッと一安心。
注目の Patrcik Rondat のプレイも、Henk Van Der Laars の穴をほぼ埋めつつ、独特のエモーションをも注入し、非常に聴き応えアリ。
もちろん Ian Parry の激唄もサスガの一言。ところどころ Ronnie James Dio になりきっちゃってるけどね。

Jacket ELEGY 84
ELEGY (2002)
オランダの・・・いや、今やオランダを中心としつつも「多国籍テクニカル・メタル・バンド」となった ELEGY の7作目。
前作 "Forbidden Fruit" では、所々で 5th "Manifestation of fear" の不調による悪夢を振り払うかのような復調の片鱗を見せ始めていたが、本作では(まだまだ本調子ではないものの)さらに本来の魅力を取り戻す意欲を増しつつあるのがしっかりと感じられるまずまずの印象。
一聴してそれと判る英国シンガー Ian Parry の旨味ある熱唱とフレンチ・ネオ=クラ職人 Patrick Rondat のネオ=クラシカル・ギター、そして推進力に溢れる力強いリズム隊が織り成すプログレッシヴかつテクニカルな正統メタルは、プログレッシヴな感触を充分に残しつつも、以前のようにマニアックにテクニカル・フィールドに傾倒することのないバランスの良さを見せていて、ここに来てようやく Henk van der Laars の呪縛を断ち切った感のある「第3期 ELEGY の船出」とも言えよう佇まいだ。
近作で聴かれた面白みに欠けるダークなヘヴィ・サイドをアピールする一面がまだまだ一部で残っていたり、Ian Parry の歌唱が「どんな曲でもオレ様が歌えば伝統的メタルなのさ!」ってな押し付けがましさを発散していたり、ギター・プレーヤとしては幅広いスタイルを持ちながらも「メタラーとして」メタル方向についての視点の狭さを露呈する Patrick Rondat のフィーリングが他の演奏陣と少々噛み合っていないと感じたりする問題点もしっかりと感じるが、"No Code No Honour", "Pilgrims Parade" といった疾走感のある佳曲の存在は、その問題点を充分にカヴァーしうる本作のアピールポイント。特に前者は「悶絶級」の勢いを感じるイイ曲だなぁー。
ゲストで迎えられた初代シンガー Eduard Hovinga の歌声が各所でしっかりと聴けるのも嬉しいね。

Jacket ELEND 64
The Umbersun (1998)
あの~、こっ、これはもう「ゴシック」ですらなくなっちゃってるんですけどぉ・・・
いわゆる「ロックの楽器」の音は一切聞こえてこない。聞こえて来るのはクラシックの調べと混声合唱、そして語りだけ。普通の道行く人に「クラシックの歌劇のアルバム」といって聞かせたら、10人中10人が確実に何の疑いも無くそう思うでしょう。

ELEND はもう METAL のコーナーに置いちゃダメだよ!!>UNION店員

Jacket ELENDIRA 78
Stray Sheep (2009)

東京の5人組メロディック・メタル・バンド ELENDIRA の7曲入りデビュー・ミニ・アルバム。

端正に煌く北欧型メロディック・メタル風味の楽曲スタイルこそ近年の国産若手メロスピにありがちなものながら、その上に乗るシンガー 田中 佑典 の歌声が女性的なナイーヴを発する超甘口ハイトーン・ヴォイスだというのが個性的。

「メタル」らしいエネルギーは希薄だが、疾走曲からスロー・チューンまでを独特の洗練されたメロウな雰囲気で包んでいく手腕はなかなかのもの。 今後に期待☆  (Feb, 09, 2009)


Jacket ELEXORIEN 76
Elexorien (2007)

オランダのエピック・バトル・メタル・バンド ELEXORIEN のデビュー・アルバム。

そのキラキラなシンフォニック・ヴァイキング・メタルは EQUILIBRIUM, BLACK MESSIAH の系列に並ぶだろうスタイルと言えるも、巨乳美女シンガー Ine Zijlstra タン の柔らかな可憐ヴォイスが響いてきちゃうヴォーカル・パートのおかげで独特の味わいアリ。 クサ疾走に乗せて♂シンガーの濁声とデュエットするその雰囲気は、かのイタリアンXaMetaler BEHOLDER の名を想い起こさせたりも。

まだまだプレイ/プロダクションから素人臭さを強力に発散させてはいるけど、ELVENKING にも通じるフォーキーな叙情を封じ込めた佳曲 #7 "Dryads and Trolls" に代表されるように、なかなかにツボを心得たそれぞれの楽曲の出来自体は決して悪くない感じ。 ま、今後の成長が楽しみってことで。

あ、Ine タン の他、ベーシスト Liza Hoek 嬢 も女性スよ。 >変態諸氏  (Jun, 12, 2007)


Jacket ELF 80
Elf (1972)
ファースト。魂って素晴しいと思うほどのほとばしったロニーの歌。

Jacket ELF 77
Trying to Burn the Sun (1975)
ロニーは、この頃からやっぱりロニー。シンプルなロックンロール。

Jacket ELFONIA 88
Elfonia (2003)

Arjen Anthony Lucassen が企てたゴシック・メタル・プロジェクト STREAM OF PASSION にてリード・シンガーを努めている魅惑の女性シンガー Marcela Bovio 嬢が本国メキシコで籍を置くメイン・バンド ELFONIA が2003年にリリースしたデビュー作。

アトモスフェリックなシンセの波がアコギ、ピアノそしてヴァイオリン(Marcela タン自身がプレイ)を飲み込みながら、Marcela タンのナイーヴな清廉スペイン語歌唱と手を取り合って穏やか叙情を滴らせるムーディでアダルトなサウンドは、北欧的な透明感とゴシッキーな深遠たる暗さの同居がメッチャ心地良い。

泣きに泣く粘りあるギターをはじめとする成熟した技量を持つバック陣が適所で見せるプログレッシヴ・ロック/ゴシック・メタル的ダイナミズムと、時折顔を出すラテンの仄かな熱気のアクセントも美味しい。 うむ、ELFONIA、良いバンドだわ。  (Mar. 08, 2006)


Jacket ELFONIA 90
This Sonic Landscape (2005)

メキシコのゴシック/プログレッシヴ・ロック・バンド ELFONIA の 2nd アルバム。

デビュー作 "Elfonia" ではムーディでアトモスフェリックな「静」の印象が際立っていたが、3年の月日を経ての本作ではその穏やかで美しい基本線は保ちつつ、ハード・エッジのダイナミックなヘヴィ・グルーヴが頻出する「動」のイメージを強めてきた感じ。

その効用か、よりメリハリのコントラストを高めたリズミカルでアーバンな心地良い雰囲気の中で、全ての鍵を握るエキゾチックな魅力を振り撒く魅惑の女性ヴォーカリスト Marcela Bovino タン (STREAM OF PASSION) がワイドレンジに響かせる艶やかな美声で綴る独創的なエモーショナル・メロディが、ますます耳に残るようになってきたのが嬉しいね。

Marcela タンの看板歌唱と共に、若さに似合わぬ老獪な泣きを聴かせる Roberto Quintanilla (g)、見せ場満載の手数王 Javier Garagarza (dr) ら演奏陣の大いなる健闘も素晴らしく、それら全ての要素が奇跡の結実を果たした旋律美がドラマティックに表情を変えるシンフォ・ゴシック・チューン #5 "...De Los Libros Del Tiempo" は、マヂで神曲レベル。

あ、ヘヴィな #6 "Camaleon" にてゲスト参加の Arjen Lucassen が実に彼らし〜いギター・ソロを披露してマス〜。  (Mar. 09, 2006)


Jacket ELIS 85
God's Silence, Devil's Temptation (2003)
「世界で6番目に小さな国」リヒテンシュタイン公国のフィメール・ゴシック・メタル・バンド ELIS のデビュー作。どうやら、以前 ERBEN DER SCHOPFUNG という名義で作品を一枚リリースしていたバンドが改名してこの ELIS となった…ってことらしいので、実質的には 2nd の扱い?(謎)
ヘヴィ・リフと切ないピアノが絡むラウドな骨格に適度にシンフォニックな味わいを振りかけ、それをエレクトロなデジ風味で丁寧にコーティングした完成度の非常に高いフィメール・ゴシック・メタルは、WITHIN TEMPTATION の空気感を感じさせつつも、時に疾走をも厭わぬヘヴィ・メタルな色彩がポーランドの DELIGHT の名を思い起こさせる逸品。
一聴してすぐにこの耳が捉えたのは、やっぱり東欧系歌姫 Sabine Dunser 嬢のフワフワとシッカリの中間くらいの可憐かつ妖艶な歌声と、その心地良い声質で綴られるメロディの優れたキャッチーさだ。各楽曲でシツコイくらいにリピートされる英語&ドイツ語で歌われるそのキャッチーなサビメロの数々は、驚くほどの即効性の高さを持って迫ってくる。
Sabine 嬢の声質が Amy タン (EVANESCENCE) に似てるせいってだけではなく、そのメロディの端々に EVANESCENCE っぽい節回しがしっかりと散見できる「逆輸入」な風合いも興味深いな。
ゴシックの耽美さ、ヘヴィ・メタルの昂揚(ソロ・ギターから漂う80年代的風味がこれまたイイ感じ)、ニュー・ウェーヴィーなモダンさ、そしてポピュラリティに満ちた美しいメロディの全てを程良いバランスで融合させることに成功したこの ELIS、My 脳内のフィメール・ゴシック・メタル勢力図の中心付近にいきなり参入デス。  (Nov. 12, 2003)

Jacket ELIS 85
Dark Clouds in a Perfect Sky (2004)

リヒテンシュタイン公国が誇る上質ゴシック・メタル・バンド ELIS の 2nd アルバム。

Sabine Duenser 嬢のフワフワでありつつしっかりと芯もある萌え萌え可憐ヴォイスが冴え渡る王道フィメール・ゴシック・メタルはデビュー作譲りの高品質で、前作で感じられた EVANESCENCE 風味とも言えるモダンさを控えて更にヘヴィ・メタリックな硬質の色合いを表面に浮き上がらせると同時にキャッチーさも増加させる・・・という離れ業が生んだ、言い様のない「メジャー感」はサスガの一言。

80年代的なメタル・メランコリーを運んでくるたっぷりのギター・ソロ・パートの存在も強いね。  (Nov. 02, 2004)


Jacket ELIS 81
Griefshire (2006)

リヒテンシュタイン公国のゴシック・メタル・バンド ELIS の3rdアルバムは、本作のレコーディング終了後に脳梗塞で急逝した看板女性シンガー Sabine Duense 嬢の遺作となってしまった。

本作はこれまでに培った旧き善き王道ゴシック・メタルがクオリティ面での結実を見せており、このまま順調に進めば今後ソレ系としては LEAVES' EYES と双璧をなす位置まで登って行けそうなことが容易に想像できる好内容だけに、その突然の訃報は非常に残念。。

なんとかうまいこと後任を見つけて、この王道ゴシックとキャッチーな息吹が絶妙に融合した稀有なサウンドをグイグイ昇華させていって欲しいスな。  (Dec, 03, 2006)


Jacket ELIXIR 79
The Son of Odin (1986)

ブリティッシュ・へヴィ・メタル・バンド ELIXIR の1stフルレンス・アルバム。 N.W.O.B.H.M. の残り香漂う哀愁の名曲 #8 "Treachery" が素敵。

 

Jacket ELUVEITIE 95
Spirit (2006)

スイスの“ニュー・ウェーヴ・オブ・フォーク・メタル”バンド ELUVEITIE の1stフルレンス・アルバム。

2人の女性フィドラー、フルート&ホイッスル奏者、ハーディ・ガーディ他の民族楽器奏者を含む9人の大所帯が奏でるのは、超本格的なトラッド/フォーク・フィーリングの中でブラック/ペイガンなアグレッションが緩急を行き来する、魅惑の特A級ケルティック・メタル。

フォークロアな上物のこれまでに体験したことの無いような“本気度”が大きな魅力なのは確かだけど、単にそれだけではなく、骨格となるダイナミックなヘヴィ・メタルの部分自体が優れたヴァイブを持ち合わせているのがこの ELUVEITIE の強み。 デス・メタルとフォーク・アレンジが未曾有の完ッ璧なる融合を果たした #6 "The Song of Life", #7 "Tegernako", #9 "The Dance of Victory" あたりの「ケルト色を強めたシリアスな TURISAS」的な高揚感たるや・・・マジでヤヴァいス!!

ELUVEITIE・・・この一枚で、一気にヴァイキング/バトル/ペイガン・メタルを含めたフォーク・メタル・シーンの頂上付近に躍り出るかも・・・。 Travis Smith が手掛けたアートワーク全般の質の高さも含めて、そんな予感をも抱かせる驚愕の大傑作。  (Jul, 09, 2006)


Jacket ELUVEITIE 89
Slania (2008)

スイスの“ニュー・ウェーヴ・オブ・フォーク・メタル”バンド ELUVEITIE の2ndアルバム。

フィドル、ハーディー・ガーディ、マンドラ、その他パイプ類の民族楽器が織り成す超本格的なケルティック・ミュージックとアグレッシヴなメタル・パートが未曾有の融合を果たしていた1stフル "Spirit" の強力さには驚かされたが、本作を一聴してまずこの耳が追うのは、そのメタル・パートの更なる深化だ。

切れ味と重量感を哀愁で包み込んだ硬質なメタル・リフの風合いは、何故かまんまイエテボリ・メロディック・デス・・・というかメッチャ DARK TRANQUILLITY。(笑) さすがは Nuclear Blast クオリティ!なクリアなプロダクションも相俟って、そこだけ取り出しても相当な完成度だと唸らされる強力なメタル・パートに、さらに前述の魅惑の超A級トラッド/ フォーク・アレンジが絡みまくるのだから悶絶しないわけがない。

そんな風に、これまでのフォーク・メタル史を振り返っても類を見ない程の圧倒的な品質感を封じ込めた本作だけど、民族的なクセの強さとか風景的なヴァイブという意味では、やっぱ前作に一歩譲るかなぁ。 いや、あれがあまりにも凄すぎただけで、これはこれで素晴らしく気に入ってるんだけどさ。  (Mar, 12, 2008)


Jacket ELVENKING 89
Heathenreel (2001)
「エルフの王」というそそられる Band Name を持つ Italian Epic Medieval Folk XaMetal Band の、Studio Fredman で Mix された 1st Full-Length Album。
先の Demo Mini Album でもその予見はあったが、この中世の衣装に身を包み顔にはペイントを施した5人の若者たちが作り上げた、その Fantasic な世界観を具現化したクッサクサの民謡メタルが大爆発する様はガッツポーズものの素晴らしさ。
線の細いヘナチョコ Voice ながら、そのヘナチョコさがいい意味での素朴な Analog さを生んでいる Singer Damnagoras の男性ながら女性的な柔らかさが心地よい歌唱を中心とする勇壮なる叙情に満ちた寓話世界は、Fiddles と Flutes が Traditional に響き渡り、Guitar Player Jarpen による Death Growl、Guest の Soprano Female Vocals も絡んで目まぐるしく大仰に展開しまくりで、この手の民謡メタルバンドには珍しく XaMetal 特有のクッサい疾走をカマすのがタマらない。
Acoustic Guitar のメロメロな Harmony が悶絶級なのも嬉しく、"The Regality Dance" の導入部の美しさといったらもう!
公式 Web サイト(http://www.elvenking.net/)に「SKYCLAD "Penny Dreadful" が Japan bonus track」と書いてあるが、日本盤出るンかいな!?

Jacket ELVENKING 85
Wyrd (2004)

イタリア産エピック・フォーク・メタル・バンド ELVENKING の 2nd アルバム。

ヴァイオリンやフルートが乱舞する上にノーマル、デス、フィメール・ヴォイスがシアトリカルに折り重なる民謡メタルの郷愁と、疾走するヨーロピアン・メロディック・スピード・メタルの高揚感が融合したクッサい楽曲の数々は、相変わらずややチープな稚拙さが散見できながらも殺傷力高し。

ニュー・シンガーのややショボめながら“小型 Tobias Sammet”的なテンションの高い歌唱も嫌いじゃないデスよ。  (Jun. 12, 2004)


Jacket ELVENKING 88
The Winter Wake (2006)

イタリアのエピック・フォーク・メタル・バンド ELVENKING が 3rd アルバムにてめでたく日本盤デビュー。(祝)

前作 "Wyrd" は順当な成長を感じさせつつも少々小奇麗にまとまった小粒な感じが不満点でもあったが、そこで無難っぽい歌唱を聴かせていた Kleid (vo) に代わってデビュー時のシンガー Damnagoras を呼び戻した本作は、その甲斐あってか前作で生まれた垢抜けた整合感(って程でもないか ^o^;)にデビュー時の破天荒なエネルギーを再び注入した「真の成長」を実感させる会心の作となった。

ヴァイオリン&フルート鳴り捲りのフォーキーな息吹が恥ずかしいほどに民謡臭をプンプンと撒き散らすと同時に、当然のように疾走したりキャッチーだったりする明快なメロディック・パワー・メタルの味わいをも打ち出した ELVENKING ならではの特色は本作でも存分に発揮されており、掴みに長けたいきなりのキラー・チューン #1 "Trows Kind"、独特のプログレッシヴな疾走感が心地よい #4 "The Wanderer"、アコースティックなシャッフルがフォークロアに響く #6 "On the Morning Dew" をはじめ全編で聴ける出戻りシンガー Damnagoras の実に味わい深いヘナチョコ・ヴォイス(笑)でドタバタ気味に綴られる強引なメロディの妙には、終始高揚させられっぱなしですわ。

辺境的ですらあるクサレ・フォーク・メタル(苦笑)でありながら、#3 "The Winter Wake", #9 "Rouse Your Dream" らに代表されるように EDGUY にも通じるほどの普遍的な聴き易さを備えていたりするのも、なんともオモロイよなぁ。

ホント、今もっともライヴが見たいバンドの一つなんで、ぜひ頑張って日本に呼んでくださいな、GENCROSS さん。  (Mar. 19, 2006)


Jacket ELVENKING 68
The Scythe (2007)

イタリア産フォーク・メタル・バンド ELVENKING の4thアルバム。

一聴して耳を奪われるのが、これまでの作品のフォーキー&ファンタジックな装いとは意を異にする、硬質かつフューチャリスティックなモダン風味・・・。 はぁァぁァ? 意味わからないんデスケド???

よくよく聴けば彼ららしいクッサいメロディは健在だし、「IN FLAMES meets EDGUY with ヴァイオリン」みたいな独特のメロディック・パワー・メタルとしては決して悪い出来ではないと思えなくもないけど、やっぱこの変化には違和感を隠せないなぁ。 Mike Wead (g/KING DIAMOND, MERCYFUL FATE, ex-HEXENHAUS, MEMENTO MORI, ABSTRAKT ALGEBRA) が2曲でゲスト参加。  (Nov, 02, 2007)


Jacket ELVENKING 83
Two Tragedy Poets (...and a Caravan of Weird Figures) (2008)

イタリアのフォーク/パワー・メタル・バンド ELVENKING のアコースティック・アルバム。

収録されているのは、アコースティックにリ・アレンジされた #6 "The Winter Wake", #11 "The Wanderer" (共にオリジナルは名作 "The Winter Wake" に収録) と Belinda Carlisle のカヴァー #7 "Heaven is a Place on Earth" の3曲を除き全てオリジナルの新曲ということから、企画版ではなく「5thスタジオ・アルバム」と捉えてよいのかな?

アコースティック・アルバムと銘打っているとはいえ、ドラムはラウドに疾走するわエレクトリック・ギターも鳴るわでその音像はけっこうハード。 それでも全体的な雰囲気は十分にフォーキー&メランコリックで、フォーク色大幅減&硬質メロパワ化で微妙極まりない内容だった前作とは比較にならないくらいに好印象だ。 やっぱこれ系の路線の方が、バンドの個性であるヴァイオリンの音色もシンガー Damnagoras 君のヘナチョコ歌唱 (褒めてます) も映えるねホント。

さて、果たして次作はどうなるか・・・。  (Apr, 02, 2009)

 

Jacket ELWING 80
Immortal Stories (2002)
ギリシャのピュア・メタル・バンドのデビュー盤。ジャケ買い。(笑)
だってさ、累々と詰まれた髑髏の上に雄々しく佇む甲冑の戦士を描いたカヴァーアート・・・そのうえバンド名が ELWING ってな「指輪系」バリバリな物ときた日にゃ買っちゃうでしょ?普通。いや〜、このパッケージが我が家の CD ラックに面出しで飾られる・・・ってだけで、買った甲斐ありっすわ。
・・・あ、音?(汗) えっと、曲の端々に BLIND GUARDIANMANOWAR それぞれを思わせながらなかなかドラマティックに展開する、時にメロディック・スピード・メタル的疾走をかます漢らしいヘヴィ・メタルです。プレイもかなり安定してるし楽曲も決して悪くないんだけど・・・あまりに平均的な内容でコメントするのが難しいってタイプ。音質もデモのレベルだし。
ってことで、音だけだったら満足度は半分 Death。(死)

Jacket ELYSIAN FIELDS (THE) 74
We... the Enlightened (1999)
ギリシャ産デス・メタル。いきなりの哀愁旋律での疾走ブラスト・ビートに、おーこりゃ良質のシンフォニック・メロディック・ブラックだわ・・・と思いきや、意外にもゴシック風味が強い。(にんまり)ヴァイオリン、オルガンで耽美なる哀愁を紡がれると弱いです。(苦笑)
ただ、ブラックあり、ゴシックあり、正統HMありで、ちょっと焦点を絞れていない印象を受けるのが、ちとマイナスポイントかな。
とはいえ、暗黒系作品としての全体的な質は、相当高いよ。

Jacket ELYSIAN FIELDS (THE) 76
12 ablaze (2001)
ギリシャのメロディック・ブラック/ゴシック。ピアノやヴァイオリンをフィーチュアした壮麗な暗黒音楽。ムードは良いが曲的な面白みに欠けるかも。

Jacket EMBRACED 95
Amorous Anathema (1998)
先月の EVEREVE に続いて、これまた驚きの耽美派デスの銘盤の登場だ!
この EMBRACED は、ツインギターそして何と RAREBIRDGREENSLADE かというダブルキーボード!(片方は主にピアノ)の7人組。
全編に大フューチュアされた切ないピアノと壮大なシンフォ・アレンジ、そしてところどころで見せる正統プログレ的な変拍子リズムが醸し出す美しく耽美なシンフォ・プログレ・ゴシック的な幽玄さと、絶叫型ブラック一歩手前の聴きやすいが決して迫力を失ってはいないデス声、絶妙に配置された IRON MAIDEN 風ツインギターの豊潤な哀愁が演出する気持ちいいまでのアグレッシブさが見事なまでに調和した楽曲は、まさにドラマティックの大洪水。
特筆すべきはその素晴らしい情景・叙情的な描写力で、"Mementoof Emotions" での DREAM THEATER 顔負けのプログレッシブなアレンジセンスと卓越した演奏力は、アンダーグラウンドシーンのみならずロック界を見渡しても屈指の実力と認識せざるを得ない。ロマンティックさ溢れる美しきパートと激しく荒れ狂うデスの暗黒面が、お互いに良質の化学反応を起こして生んだ哀しみモード全開のヴァイキング風のメロディが、言葉では言い尽くせぬ程のカタルシスを体験することができる、まさに「HMファンのためのデス/ゴシック」!・・・凄いバンドの登場だ!!
ちなみにプロデュースは Anders friden (INFLAMES / Vo.)、ミックスは辣腕 Fredrik Nordstrom。壮麗なる重量感を保ちつつもクリアな音質はさすがの一言。

Jacket EMBRACED 96
Within (2000)
メロディック・デス・メタル史上に燦然と輝くウルトラ銘盤である前作 "Amorous Anathema" から約2年・・・・。この日をどれだけ待ちわびたろうか!
スウェディッシュ耽美派プログレッシヴ美旋律ゴシック=デス・メタル・バンド EMBRACED の新作は、ツイン・ギターそしてツイン・キーボードを擁する7人組というゴージャスな編成をフルに生かした派手で大仰で耽美でメロメロで泣き泣きという前作の要素から、さらにその体内に確かに息づいていたプログレッシヴでケイオティックな側面を大胆に強調した、期待を遥かに超越してオレ好み方面に傾倒した素ン晴らしい出来。
一聴して、DREAM THEATER が名盤 "Images and Words" から超名盤 "Awake" へと桁違いの進化を遂げたのに触れた時と似た感動を覚えた。
一音たりとも癖や惰性で音を紡ぐことのないアイデアに満ちたハイ=グレードな演奏によって支えられた楽曲は、情念のツイン・ギター、瑞々しい潤いの輝きに濡れるストリングス、そして常に哀しみのパッションを撒き散らすピアノによって言葉を失うほどに美しく彩られた、激高と静粛を激しく繰り返す狂気なる混沌。
ANATHEMA の浮遊する儚さ、IN FLAMES の激情なる叙情、CRADLE OF FILTH の劇的な壮麗さ、PARADISE LOST の哀愁の男気、CYNIC の整然たる混沌、DEATH の超絶なる技巧・・・すべてがここにある。
ちなみに前作からドラマー一人だけがチェンジしているが、この Thomas Lejon なるドラマー・・・何者だ! あるときは一糸乱れぬ激烈ブラスト決めながら余裕で不規則なシンバルワークかまし、スロー・パートでは絶妙なグルーヴで深遠なる浮遊感を見事に演出・・・。手数とパワーとアイデアとグルーヴが見事に調和した懐の深いプレイが素晴らしい。
・・・って、いくらなんでもちょっと誉めすぎだな。(笑) ま、いっか。

Jacket EMBRACING 68
Dreams Left Behind (1998)
基本はデス=メタルながら、様式派のパワーメタル的な普遍的HMにかなり色気を見せている。デス声の合間に頻繁に登場する「普通に歌う」パートもそれに一役買っていて、なかなかドラマティックな世界が展開されている。
しかし残念なのはそうした良質の意欲にセンス・テクニックがついて行っていないこと。EMBRACING が目指しているのが個人的には非常に好みな方向だけに、次作に期待したい。

Jacket EMBRAZE 71
Katharsis (2002)
フィンランドのゴシック・メタル・バンド EMBRAZE の 4th アルバム。以前 MTM Metal からリリースされた前作 "Endless Journey"(ファンタジックなアート・ワークが印象的だった)を聴いてそのショボさにビビった記憶があるが、作を重ねる間に随分と色んなものを学んだようで、本作では当時のあのショボさは微塵も感じられないほどに成長しているのが驚き。
様々な露出の機会において概ね「ゴシック」に分類されているとはいえ、Sami Siekkinen (g) のギター・プレイの正統メロディック・メタルな色彩と歪んだ濁声を絡ませながら実は朗々たるヴィブラート・ヴォイスも聴かせるシンガー Lauri Tuohimaa の「ダーティーな Marco Hietala」な歌唱等が大きく作用したそのスタイルから得られる印象は、極めてオーソドックスなヘヴィ・メタルに近いものだ。
そしてその音楽性も意外と幅広いもので、速効性の高い叙情メロディが迸るキラキラ・シンフォ・プログレ・メタルな味わいもある #1 "My Star"、哀愁のテーマ・メロディが泣きを誘うスロー・チューン #4 "The Sun Loves Moon"、アコーディオンの欧風旋律にハッとさせられる #7 "Frozen Sun"、メロメロゴシックの王道スタイルな #8 "Closed"、ロックのダイナミズムを上手く封じ込めた #9 "Calm and Distant"、泣きの叙情ギター・インスト #10 "Kiiminkijoki" そして LIZANXIA を想わせる拡散メロディック・デスラッシュ #11 "Sinmaker" と、多様なアイデアが散りばめられた楽曲には新鮮な面白みを感じる。
基本的には泣き系のメランコリックな香りを主軸にしながら、所々でなぜかシンプル&ラウドな漢っぽいロケンロー風味の快活な趣を採り入れているのも特徴的ね。ドレッド・ヘアが似合うキュートな Heidi 'Hede' Maatta 嬢 が弾く、控えめながら全体を美しく包むキーボードもイイ感じ。
全体的にはマイナー・バンドならではの不安定な揺れや細部における詰めの甘さをヒシヒシとかんじつつも、この独特の味わいは今後にしっかりとした期待を抱かせるな。うーん、不思議なバンドだ。

Jacket EMERALD RAIN 69
Age of Innocent (1999)
HAREM SCAREM から覇気をなくして哀愁を加えた感じ。
曲自体は特に、地味ぃ~な声にあまり魅力を感じなかった。
妙に弾きまくるギターが、なんだか浮いてて悲しい感じ。

Jacket EMERALD RAIN 73
Short Sighted (2003)
カナダのメロディック・ハード・ロック・バンド EMERALD RAIN の 4th アルバム。
相変わらずの超 HAREM SCAREM タイプな印象は、なんと本家から歌えるドラマー Darren Smith を迎えちゃうという反則技(笑)の使用によってさらに進行。
が、そんなオリジナリティ云々を超越するほどに、本作では楽曲が充実。ボトムが効いたリズム上で甘美なメロディと意外な程にメタリックなギター・ワークが相対する地に足の着いた高品質な音像は、過去最高に魅力的。
・・・ていっても、知れてはいるんだけど。(汗)  (Apr. 25, 2003)

Jacket EMERGENCY GATE 75
Rewake (2009)

SUIDAKRAMatthias Kupka (vo) を擁するドイツ産メロディック・デス・メタル・バンド EMERGENCY GATE の3rdアルバム。

モダンに叩き付けられるエッジーなビートをフューチャリスティックなキーボードが彩るハイブリッド型ながら、随所に配された哀愁のダミ声が中〜後期 SENTENCED に通じる“漢のメランコリー”を描く場面は美味しい。  (Jun, 18, 2009)

 

Jacket EMINENCE 77
The God of All Mistakes (2008)

ブラジルのスラッシュ/デス・メタル・バンド EMINENCE の約5年振りの3rdアルバム。

ソリッドでモダンな切れ味とオールドスクールなパワーが拮抗するエクストリームなヘヴィ・サウンドは、元 OVERDOSEAndré Márcio による怒涛のドラミングが圧巻。  (May, 27, 2008)


Jacket EMIR HOT 94
Sevdah Metal (2008)

東欧ボスニア・ヘルツェゴヴィナ出身、現在は英国ロンドンに拠点を構えるギタリスト Emir Hot の1stソロ・アルバム・・・って、バイオを読んで椅子から転げ落ちた。 なんとこの Emir Hot、1998年に名盤 "Deserted Land" を一枚リリースして消えたあの様式派メタル・バンド NEON NIGHTS のギタリストぢゃん!? (驚)

そんな経歴的な驚きも然ることながら、実際の内容の素晴らしさにはそれ以上に驚かされた。 安心を誘う古臭さを含有したネオ=クラシカルな欧風メタルをベースに、中央・東バルカン地方のトラッド・ミュージック "Sevdah" のエスニックな色彩を大胆に融合させた個性的な音像は、実にユニークかつ刺激的。 喩えるならば、かの Steven Anderson の名作 "Gypsy Power" をヴァージョン・アップさせた様・・・とでもいうべきか。

NEON NIGHTS で俺を悶絶させていた絶妙なクラシカル=センスをこの10年の間に自らの血統と向き合いながら研ぎ澄ました Emir の非凡な才能に震えるのはもちろん、彼をサポートする John West (vo/ex-ROYAL HUNT, ARTENSION, etc.), Mike Terrana (Dr/MASTERPLAN, AXEL RUDI PELL, ex-RAGE, ARTENSION, YNGWIE MALMSTEEN, etc.) の両名が、それぞれ自身の近作の中ではベストに近いパフォーマンスを提供しているのが本作の強みだ。

特にシンガー John West においては、全盛期の神懸った張りこそ期待できないものの、ついついスピーカーのこちら側で「イ゛ヤ゛〜〜〜〜〜!」と反復させられるような威力のあるハイトーンを久々に連発しているのがメッチャ嬉しいんですけど!

エキゾチックなギター・イントロに導かれて炸裂するスリリングなドライヴィング・チューン #2 "Devils in Disguise"、極上の疾走チューン #4 "Skies and Oceans"Mike Terrana のドラム・ソロをフィーチュアした(笑)トラッド・ベースの11分超の大作 #5 "Sevdah Metal Rhapsody"EmirJohn の泣き泣きな相乗効果がヤヴァい秀作バラード #6 "Stand and Fight"、前述の Steven Anderson"Gipsy Fly" と同じ元ネタな #8 "Hora Martisorului"、そしてクラシカルな疾走っぷりに悶えて絶命寸前の #9 "Land of the Dark"・・・と、聴きどころ満載な本作、ここまでの文章の長さ(&ウザさw)から簡単にお察しいただけるように(汗)今のところ2008年度 No.1 な勢いでチョー気に入ってます。 (May, 20, 2008)


Jacket EMPEROR 87
In the Nightside Eclipse (1994)

ノルウェーの暗黒神 EMPEROR が生み出した、すべてのシンフォ・ブラックの源となった 1st アルバム。

MERCYFUL FATE#10 "Gypsy" の神カヴァー収録のデジタル・リマスター盤。  (Oct. 20, 2005)


Jacket EMPEROR 88
Anthems to the Welkin at Dusk (1997)

ノルウェーの闇の皇帝 EMPEROR の 2nd アルバム。

狂気溢れる暗黒世界はさらに荘厳さとクオリティを増し、唯一無二の堂々たる威厳に輝いている。  (Oct. 20, 2005)


Jacket EMPIRE 72
Hypnotica (2001)
過去のものも含めたぶん今日現存も多数の同名バンドが存在するだろうが、この EMPIRE は、ドイツのギター・プレーヤ Rolf Munkes が主宰するプロジェクト・バンド。
このアルバムを手にした人にまず強烈な印象を与えるのは何と言ってもその構成メンバーで、シンガーに据えた BALANCE OF POWERLance King をはじめベースに Neil Murray、キーボードに Don Airey という強力な布陣(ドラムは無名の Gerald Kloos なる人物)で、さらにゲストに Mark Boals, Anders Johansson が絡んでくるとなればそれだけである種の期待が高まるってもんだろ。
そして聴こえてくるのは、Rolf Munkes 自身のテクニカルなギター・ワークを存分に配するなどインスト・パートの充実にも気を配りつつも Lance King の力強さとマイルドさのバランスが心地よい伸びやかなハイトーン・ヴォーカルを中心に位置付けた歌モノのハード・ロックで、ドラマティックなヘヴィ・メタルのパワーとキャッチーな味わいをクリアーなテクニカル・ロックの空気でまとめ上げたそのハイ=クオリティな楽曲群は、その錚々たるメンツの集結に恥じぬ出来映えだ。
ただ、その楽曲に内包した様々なエッセンスが方向性の離反を誘ってしまっているのも事実で、そのヴァラエティの誘発する散漫さがこのアルバムのリピートを阻害しているのがなんとも残念。幅広い方向性とアイデアを持ちそれを実現する手腕は兼ね備えているんだけど、それを自分ならではという一つの味にまとめ上げる味覚感知力に欠けているってところか。難しいけどね、こーゆーのは。
このあたりのまとまりの無さって、同じく様々な実力派シンガーを迎えてプロジェクト的な活動を行っている Dario MolloMisha Calvin にも同質の臭いを感じるんだよな。。。

Jacket EMPIRE 68
The Raven Ride (2006)

ドイツ人ギタリスト Rolf Munkes (RAZORBACK, ex-VANIZE, MAJESTY) を中心とする正統派ハード・ロック・プロジェクトの 3rd アルバム。

シンガーは前作同様 Tony Martin (ex-BLACK SABBATH) で、彼のエモーショナルな熱唱を大きくフィーチュアした「Tony Martin 期の BLACK SABBATH」を意識した楽曲がズラリと並ぶ・・・って、Dario Mollo といい Aldo Giuntini といい Misha Calvin といい、といい、Tony をシンガーに迎えたギタリストの関連作品ってなんでこうも似た様な作風になるかね。(苦笑)

相変わらず Tony の歌唱は絶品だし、それが載る伝統的ブリティッシュ・ハードな楽曲も、往年の英国シーンに漂っていた黄金期のアノ味わいをしっかりと湛えているしで決して悪くはないんだけど・・・欠乏する個性を穴埋めするほどの普遍的な魅力に満ちているかと訊かれれば返答に困るような微妙なラインなんだよなぁ。。

リズム隊は、Neil Murray (b/ex-WHITESNAKE, BLACK SABBATH etc.) & Andre Hilgers (dr/AXXIS, SILENT FORCE, RAZORBACK)。  (Jun, 28, 2006)


Jacket EMPTY TREMOR 71
Apocolokyntosys (1997)
DT型。品質は結構高い。でもメロに魅力が無いんだね。

Jacket EMPTY TREMOR 72
The Alien Inside (2004)

デビュー作がボチボチだったんで 2nd はパスしてたんだけど、GENIUS ROCK OPERA, KHYMERA で聴けた Daniele Liverani のセンスの良さ、そしてなにより元 AT VANCEOliver Hartmann がシンガーの座に就いたという嬉しいニュースに後押しされて再度挑戦してみたこのイタリアのドラマティックなプログレッシヴ・メタル・バンド EMPTY TREMOR の 3rd アルバムは・・・やっぱりボチボチだったね!(泣笑)

派手めのシンフォニック・アレンジをソリッドなギターが切り刻んでゆくモダンな現代プロッグ・メタルは、御大 DREAM THEATER を最下層の下敷きにしつつ、抒情派 DREAMSCAPE の明快な部分や知性派 VANDEN PLAS の暗黒面ではない部分を抽出したような、まさに INSIDE OUT 系(笑)中堅ジャーマン・プログレッシヴ・メタル・ライクなサウンド。

手数王なドラムを始め技量的にはなんら問題ないメンバーによって、ちょいと頭ヨサゲな変拍子な捻りが加えられちゃったりしながらテクニカルに演奏される、スリリングだったり爽やかだったりゴージャスだったりする楽曲に、ニュー・シンガーとして迎えられた名手 Oliver Hartmann のメロディックな熱唱が歌モノとしての聴き易さを提供する・・・ハズだったんだろうけど、うーん・・・残念なことにこれがなんとも言い様のない地味ぃ〜な感じ・・・。

まぁ簡単に言ってしまえば「曲がイマイチ」ってことになっちゃうんだろうけど、せっかくの Oliver の張りのある歌声が平坦な楽曲の上で無駄に響き渡る様を聴いていると、得も言えぬ勿体無さが込み上げてくるッスわ。ま、中盤のメロウなバラード #6 "Stay"ADAGIO のソレ系に通じなくもないプチ感動的な出来映えなのが、唯一の救いといえば救い・・・と思い込むのが吉な今日この頃デス。

あ、そうそう、ずっと聴いてて「アレ? Daniele Liverani のギターってこんなだったっけ?もっと豊潤な旨味がなかったっけ?」っと思ったりしたんだけど、よーく考えたら Daniele ってここではキーボードぢゃんね。(苦笑)

その Daniele のキーボード・ワーク、80年代的な有機的味わいを含んだ音色やプレイからは、個人としての資質の高さ/センスの良さは伝わってくるんだけど、このバンドのサウンドの方向性からすると・・・ううむ、狙ってる線は解るんだけど、ちょいとハズし気味?  (Mar. 02, 2004)


Jacket EMPYRIOS 82
And the Rest is Silence (2007)

DGM の現ギタリスト Simone Mularoni を擁するイタリアのプログレッシヴ・メタル・バンド EMPYRIOS の1stアルバム。

その DGMELDRITCH にも通じるテクニカルなへヴィ・メタルは、やや没個性ながら「超 SYMPHONY X タイプ」な代用品としてプログレ・メタル欲を十分に満たしてくれる。  (Mar, 14, 2007)


Jacket EMPYRIOS 71
The Glorious Sickness (2008)

DGM の Simone Mularoni (g), Emanuele Casali (key) を擁するイタリアのプログレッシヴ・メタル・バンド EMPYRIOS の2ndアルバム。

テクニカルな技巧がスラッシーなアグレッシッンに融合した密度の高いサウンド。 曲が並みなのが惜しい。  (Dec, 17, 2008)


Jacket ENCHANT 90
A Blueprint of the World (1994)
淡々としながらもテクニカルにドラマチックに責める泣きのプログレ。

Jacket ENCHANT 71
Wounded (1997)
なんかHRっぽさが増したら急につまんなくなった。

Jacket ENCHANT 83
Break (1998)
米産拡散浮遊系ハード・プログレッシヴ。
といってもあまりハードではなく、ポンプ系に毛が生えた程度。で、このバンドの場合はそのちょっと控えめなところが良いんだよね。適度にスリリング、適度にキャッチー、適度に癒し系って感じ。好きです。

Jacket ENCHANT 84
Juggling 9 or Dropping 10 (2000)
米産拡散浮遊系プログレッシヴ・ハード。
デビュー作 "A Brueprint of the World" で聴かせてくれた、あの独特の隙間感に魅せられて以来、一作毎に微妙にハードで派手な音造りになってゆく(つっても知れてるが)のをやや残念に眺めながらも、毎作 ENCHANT を追い続けている。彼らの独特のキャッチーなプログレッシヴ観が好きなんだよな。
でも、本作ではそのハード&派手さを若干押さえ、従来の RUSH meets MARILLION 的路線にシフトを修正し、さらに SPOCK'S BEARD 的な明快な POP さを加えたような印象で、何気に嬉しいね。
"What you Say" あたりの欧州的哀感に包まれた曲はタマランわ。

Jacket ENCHANT 69
Blink of an Eye (2002)
米 San Francisco のプログレッシヴ・パワー・ポンパー(って何やそれ/苦笑)ENCHANT の 6th アルバム。
1994 年のデビュー作 "A Blueprint of the World" に魅せられて以来追っかけているんだけど、2nd 以降の作品には、その決定打に欠ける内容に少々苦い思いをしながら良い部分を見つけようと努力し、その結果そこそこ満足しながらも毎回次作に期待を馳せる・・・の繰り返し。そして今回リリースされた本作は・・・やっぱそれはオンナジだったッス。(汗)
それなりにハードな音像でそれなりにテクニカルに展開しながらもその印象はメッチャ薄味。おっ!いいな!って思えるメロディもあるにはあるんだけど、そういう思いが持続しない感じ。
それでも #5 "Follow the Sun" なんかで聴けるポンプな淡白系浮遊フィーリングはやっぱり心地良かったりするんで、次のアルバムも出たらきっと買っちゃうんだろうな。(苦笑)
そうさせるほど "A Blueprint of the World" はオレにとって偉大な作品なんっすわ!

Jacket ENDLESS 82
Eternal Winds (2000)
ブラジリアン・ネオ=クラシカル・クサメタル。インナーのショットから察するにメンバーはかなり若そう。(10代か!?)
YNGWIE MALMSTEENSTRATOVARIUS かといったコテコテの様式スタイルを、若い世代ならではのシンフォニック・スピード・メタル・フレーバーで味付けしたその楽曲は、肝心のギターのスピード・プレイこそやや詰甘だったり(苦笑)しつつも、既存の様式スタイルから脱却せんとする意識が迸(ほとばし)る高い構成力と、ヴォーカルの「歌」を生かしたアレンジの妙によって既に相当なハイ・レベル。
ヴォーカルは頼り無さげながらなかなか艶のあるハイトーンで魅力的なメロを歌い上げているし、こりゃ将来に期待大の逸材かも。
イタリアン・シンフォ・メタル調に勇ましく疾走する "Wasting my Time" は本年度ベストチューンに間違い無くノミネートの佳曲。こういうのが一曲あると強いね。

Jacket ENDLESS 84
A Dream at the Sun (2006)

AQUARIA を脱退したシンガー Vitor Veiga が、それ以前に在籍/活動していたブラジリアン・ネオ=クラシカル・パワー・メタル・バンド ENDLESS を再始動させ、6年振りの復活作となる 2nd アルバムをリリース。

前作 "Eternal Winds" も悪くなかったけど、本作では「AQUARIA 効果」か当時とは比較にならぬほどの飛躍的に高いクオリティを手に入れているのに驚いた。

Vitor が堂々と歌い上げる艶やかなハイトーン・ヴォイスが映える若々しいシンフォニック・フレーバーで包み込まれた正統的味わいの新世代メタルは、なんといっても全編に漂うネオクラシカルな様式色が大きな魅力で、そのキーマンであるギタリスト、Gustavo Di Padua の、勢いに任せない思慮深さで泣き度の高いフレージングを紡ぐセンスのよさがトテーモ美味しいス。  (Jun, 27, 2006)


Jacket ENFORCER 88
Into the Night (2008)

スウェーデン産へヴィ・メタル・バンド ENFORCER の1stフルレンス・アルバム。

メタT&ピチピチのスパッツにスタッド/ガンベルトでレザー・ジャケット、さらにドラマーのシャツはユニオンジャックという前時代的ないでたちで超80年代的な疾走メタルを実践しているお馬鹿な若者バンド。(笑)

IRON MAIDEN, RAVEN, SATAN らの N.W.O.B.H.M. 勢をお手本にしたダサかっこよさに、AGENT STEEL に代表される'80s USスピードメタルのハチャメチャさとデビュー当時の HELLOWEEN, BLIND GUARDIAN に通じる愚直なジャーマン系疾走感を加えた超オールドスタイルな楽曲群は、先輩 WOLF をはるかに凌ぐ垢抜けないイモ臭さがなんとも魅力的。

きっと全てが計算ずくなんだろうけど、ベッタベタのお約束な展開といい、N.W.O.B.H.M. っぽさ満点のツイン・ギターといい、思わず心を鷲掴みにされてしまうですよ。  (Apr, 10, 2009)

 

Jacket ENFORSAKEN 84
Forever Endeavor (2004)

アメリカはイリノイ出身の5人組メロディック・デス・メタル・バンド ENFORSAKEN の 2nd アルバム。

最近多い、初期 DARK TRANQUILLITYIN FLAMES の流れを汲むアーリー・スウェディッシュ・スタイルの米産デス・メタル一派と認識できようサウンドだが、この系統の米産バンド達に残りがちなハードコア/ニュースクールっぽさ(って「ニュースクール」の意味をよく判らずに雰囲気で書いてます/笑)が皆無で、より本場への傾倒を推測させる「本気度の高さ」をひしひしと感じる音なのが好感度大。

そしてなにより、やや粗めの弾きっぷりではあるもののしっかりと叙情方面への意識を感じるハーモニー/ソロをどの曲でもガッツリと長尺で聴かせる Joe DeGroot & Steve Stell の2人のギタリストのプチ・テクニカルな悶絶プレイのフィーチュア度がこの手のバンドとしては異様に高いというのが、ネオクラ者としてはやっぱポイント高いッス。

正直、楽曲パターンは決して多くないし、展開もやや一本調子なところがあるんだけど、そんな中でシンガー Steven Sagala の濁声がガッツィーな哀愁を仄かに漂わせるシーンが聴かれる #1 "Tales of Bitterness", #7 "The Acting Parts", #10 "All for Nothing" あたりからは、確実にグッと来るものを感じさせられるね。

ちなみに、今回買ったのはボーナス・ディスクとして所属の OLYMPIC RECORDINGS(配給は CENTURY MEDIA)の13曲入りサンプラー CD が付いた2枚組。  (Apr. 04, 2004)


Jacket ENFORSAKEN 82
Sinner's Intuition (2006)

KING DIAMOND / MERCYFUL FATE のカヴァー・バンド CONSPIRACY に在籍する鍵盤奏者 Jason Nixon がゲスト参加する、米イリノイ州シカゴのメロディック・デス・メタル・バンド ENFORSAKEN の 3rd アルバム。

豪胆なブルータリティにメロディックな泣き系ギター・ワークを絡めた欧州的な風味が魅力。  (Apr. 22, 2006)


Jacket ENGINE OF PAIN 76
I am Your Enemy (2007)

オランダ産スラッシュ・メタル・バンド ENGINE OF PAIN の1stフルレンス・アルバム。

「Main influences are thrash alike; think about PANTERA, SLAYER, EXODUS, TESTAMENT, THE HAUNTED, IN FLAMES.」というバイオの記述どおりのスラッシュ・サウンドは、オールド・スクールなザクザク感とモダンなクール・ヘヴィネスを両有する、切れ味の鋭さが光る本格派。

ドラムは元 AFTER FOREVERJoep Beckers で、その繋がりからか Joost van den Broek (key/AFTER FOREVER) がゲスト参加している。

ちなみに Wacken Open Air 2004 でプレイしたとのことなんだけど・・・観てないや。(^-^;;  (Jan, 11, 2007)


Jacket ENSIFERUM 87
Ensiferum (2001)
オレのツボに効く Essence を持ち合わせた Band 群を次々と放ちまくる Spinefarm から、またまた High-Quality な刺客が現れた。一体どーなってんだ、この Label は!(驚)
Member 自ら Viking の装束に身を包み、顔には戦いの Painting を施したこの ENSIFERUM なる Norse Melodic Viking Death Metal Band は、かつての王者 MITHOTYN を、CHILDREN OF BODOM の Technic と Sence と Budget (苦笑) で Brush-Up したかとでも喩えられよう、これまでの多くの Viking Metal を語る際の Must Keyword の一つである「シケシケ」な Poor さが皆無の、言うなれば「キラキラ・ヴァイキング」。
狂おしく荒れ狂う Folklore な Melody が反復し、喚き系絶叫 Death growl の合間に勇壮なる漢 Choir がヲーヲー唄うという典型的 Viking Death Metal そのものの地盤に、疾走する Neo=Classical な Fast Guitar Rick と垢抜けきった Good Production がもたらす現代的で Speedy な Pure Metal Atmosphere が加わる事によって、驚くほどに煽情力の高い、いい意味での「Viking 風味の聴き易い Melodic Death」を実現させている。
こなれている分、Viking の本来の魅力であるシケシケな哀切さに乏しいとか、Stereotyped な Melody の連続で飽きが来るのは早いだろうなぁとか色々と思うところは確かにあるとは思うけど、一聴した Impact はホント絶大なものがあるって。

Jacket ENSIFERUM 86
Iron (2004)

剣を手にしたコスプレ姿があまりにも素敵過ぎなフィンランドのメロディック・ヴァイキング・デス・メタラー ENSIFERUM が衝撃のデビュー作から3年の月日を経て放つ待望の 2nd アルバム。

デビュー作で感じられた CHILDREN OF BODOM っぽさをやや減少させ、ヴァイキング本来のフォークロアなシケシケ感を増量したサウンドは、過大に膨らみ過ぎてしまった期待には正直やや届かなかったものの、情景が瞼に浮かぶ良質なヴァイキング・メタルとして十分に納得することのできる高いクオリティを持った「逸品」と呼べるもの。

あまりに強力だったデビュー作と比べて、やや小さく纏まっちゃった感は否めないんだけど、武器を掲げてアグレッシヴに疾走したり霧の漂う川面をゆったりと流れたり・・・と様々な表情を見せながら全編で飛翔する勇壮な民謡的メロディ、そしてテクニカルな素養を生かした緊張感のコントロールに長けた構成力が持つ殺傷力はやはり相当に強力で、ついリピートを繰り返してしまうんだよね。

今宵も #9 "Lai Lai Hei"、歌いまくりっス!(^^)  (Jul. 08, 2004)


Jacket ENSIFERUM 82
Dragonheads (2006)

フィンランドのメロディック・ヴァイキング・メタル・バンド ENSIFERUM の、来たる 3rd アルバムに先駆けての6曲入り MCD。

2nd "Iron" リリース直後に脱退した Jari Maenpaa (vo,g/WINTERSUN, ARTHEMESIA) に替わってフロントマンの重責を担うことになった Petri Lindroos (vo,g/NORTHER) のお披露目作でもあり、彼のパフォーマンスについては既にステージで実証されてるとおり、交代による違和感はほぼ皆無。

一方、唯一の純粋な新曲であるタイトル・トラック #1 "Dragonheads" がキラキラな攻撃性を抑えてフォーキーな民謡臭を打ち出していたり、メロウなインスト小曲 #3 "Kalevala-Melody""Karjalan Kunnailla", "Myrskyluodon Maija", "Metsamiehen Laulu" という3曲の自国のフォーク・ソングを繋げた #6 "Finnish Medley" といったアコースティカルな楽曲をフィーチュアしてたり・・・といったあたりからは、バンドが今後目指すスタイルのちょっとした変化が感じ取れなくもない。

って、他の収録曲が1999年の 2nd Demo からの再録である #2 "Warrior's Quest", #4 "White Storm"(どっちもイイ曲〜♪)、そして AMORPHIS の名曲カヴァー #5 "Into Hiding"・・・とやや脈絡のない感じなので、これだけで新生 ENSIFERUM がどうなるかを予測するのはチョイと無理があるけどね。 特に、何故ここであえて Jari が深く関わった旧デモ収録の楽曲を2曲も採り上げたのか、その狙いは全くもって謎・・・。

そのあたりの謎が明らかになる期待も含め、新作がリリースされるその日が今から楽しみッスな〜。  (Mar. 14, 2006)


Jacket ENSIFERUM 91
Victory Songs (2007)

フィニッシュ・ヴァイキング・メタル・バンド ENSIFERUM の3rdアルバム。

Jari Maenpaa (vo,g/WINTERSUN, ex-ARTHEMESIA) に替わるフロントマン Petri Lindroos (vo,g/NORTHER) のお披露目作となったMCD "Dragonheads" では前二作とはやや趣の異なるフォーキーな民謡臭を前面に出してたけど、この新作は小気味良いスピードに乗せたクサメロをキラキラと輝かせる、まさに ENSIFERUM ド真ん中な仕上がりに大満足。

メンバーの装いが布の服から鎖帷子へと嬉しいグレードアップを遂げたことに呼応するように、音的にも最早ペイガン/バトル・メタルと呼びたくなるような勇壮なヴァイキング・テイストが大幅に増量。 Petri を両側から支える Markus Toivonen (g), Sami Hinkka (b) 両名によるクリーン・シンギングのシケシケな荒涼感が、これまでにないシリアスな悲愴感を呼び込んでいるのも素晴らしい。

ヲイヲイ HEAVENLY かよ!みたいな(苦笑)超クッサクサな悶絶ハイライト・チューン #3 Deathbringer from the Sky にて間抜け顔でヲーヲー叫んでる最中、Meiju Enho タン (key) が装備してる弓で股間を見事に射抜かれたい。(至福のキモ笑顔で悶死)  (Jun, 04, 2007)


Jacket ENSLAVEMENT OF BEAUTY 82
Megalomania (2001)
Singer である Ole Alexander Myrholt と Guitar そして Programming を担当する Tony Eugene Tunheim という Member 2 人を中心とする Norwegian Gothic=Death Metal Project の 2nd Album。
正式 Member は 2 人とはいえ Guest として Drums, Bass, Synth らを迎え Band 形式のまとまった音像で Project クサさも希薄な本作は、その Band 名が意味するところの「美の虜」に相応しい、耽美 Gothic の色が濃い重厚なる Death Metal。
ひしゃげた Death Voice を Main に、普通声少々、そして女声少々(※あえぎ有り/にこり)が乗るのは、Death Metal らしい暴虐性は少々控えめながら伝統的な Heavy Metal 程の適度な Agression を担う正統 Metal 的 Guitar Riff と、あくまで「Classical な耽美」に拘った物悲しく爪弾かれる Acoustic Guitar、そして壮麗な Symphonic Synth が語りかける、暗黒の叙情が寄せては退く Melancholic な音世界。
そしてその上を常に舞う、現代的な Heavy Metal Technic を以って終始 Classical に叙情フレーズを紡ぎ続ける Metal Guitar が印象的でナイス。
まだまだ、音の端々に部屋で普段着で音を作りこんでる姿を思い浮かばせてしまう何かが存在するが、これが古城で松明の燃ゆる中、ヒラヒラの服を着て演奏してる姿が瞼の裏側に浮かんでくるようになると凄いかもね。素材としてはその可能性、十二分にアリと見た!

Jacket ENSOPH 77
Bleeding Womb of Ananke (2001)
女性フルート奏者を含む6人組イタリアン発狂暗黒ゴシック ENSOPH のデビュー盤は、重大犯罪を犯した者の部屋から本作が発見されれば精神鑑定で無罪はほぼ確定っつー趣の変態音楽。
土台のしっかりしたメタル・パートに支えられた、多種多様な音色やエフェクトの飛び交うアシッドな暗黒シンフォ・ニュー=ウェーヴィ・ゴシックは、押し潰した甲高い絶叫から摂り憑かれたようなウィスパーまでを駆使する呪術的男声ヴォーカルと、ゲストの女声ヴォーカルが交歓する、演劇的要素の濃い混沌世界。
不協和音が調和を掻き乱す傍らで、ピアノやフルートそしてツイン・ギターによる美旋律がしっかりと息衝く圧倒的に濃密な空間は、息苦しくも心地よいんだな。
EBONY LAKE 真っ青ッス・・・・凄いッス。(汗)

Jacket ENTER MY SILENCE 64
Remotecontrolled Scythe (2001)
Finland の Melodic Death Metal Band の 1st。
曲中、落ち着いた Technic の煽情 Guitar Harmony が絶え間なく鳴り響く哀切慟哭 Death 風情から察するに、紛れもなく IN FLAMES に似た遺伝子配列を持っている。
Mikael Stanne を彷彿させる表現力を感じさせる悲しき暴虐ヴォイスの Singer Mikko Kotamakiを筆頭に個々人の演奏力、録音の Quality がそれなりの(というかカナリの)高水準に達しているだけに、本家とは比べるべくもない楽曲の平坦さが悔やまれるな。

Jacket ENTER MY SILENCE 70
Coordinate: D1SA5T3R (2006)

フィンランドのメロディック・デス・メタル・バンド ENTER MY SILENCE の 2nd アルバム。

IN FLAMES meets DARK TRANQUILLITY な基本スタイルは変わらねど、アレンジの幅がグッと広がって「クローン」からは脱却しつつある感じ。

残念ながらリピートを繰り返す(って文法としておかしい?/笑)までには至らないけれど、今後に何かしらの期待をしたくなるようなポテンシャルが垣間見れるようになってきたのは収穫だね。  (Apr. 23, 2006)


Jacket ENTWINE 85
Gone (2001)
フィンランドのメランコリック・ゴシック・メタル・バンド ENTWINE の 2nd は、哀感漂うメロディを8分でダウン・ストロークするリフと共に快濶な重量ビートに乗せるという、同郷そしてレーベルメイト (Spikefarm) でもある TO/DIE/FOR っぽさ満点のサウンド。
切ないメロに泣けてくる "New Dawn", "Silence is Kiling Me" の2曲のキラー・チューンに代表されるように、各曲のサビメロも思わず口ずさめるほどによく出来てる。
明朗でクリアなシンガーの男性ながら女性的な声質のせいか、TO/DIE/FOR と比較すると軽快でポップに感じながらも、ストリングスや女声を配した広がりのあるウルウルな感じは意外にも耽美ゴシック的。所々で聴かれるツイン・ギターの妙味も◎。

Jacket ENTWINE 85
Time of Despair (2002)
フィンランドのメランコリック・ゴシック ENTWINE の 3rd アルバム。本作も前作同様のノリノリ系哀愁ゴシック系の王道まっしぐらな方向性を継承する内容だ。
仄かなデジ風味や壮麗なシンセの響き、そしてキュートな女声を巧くアクセントとして用いながらも、その楽曲の主体を成すのはキャッチーなリフに2本のギターによるハーモニーが絡む80's MTV メタル的な風情も漂ったりするギター・アレンジ。
何といっても「曲が良い」ってのは強い。このポップでキャッチーなんだけどゴシックならではの退廃的な暗さも忘れない楽曲が手を変え品を変えヴァラエティ感のある哀愁を紡ぐ様は、聴いててホント心地よいもんな。
この手のスタイルを持つバンドの中では常套的な爬虫類系ヌメリとは無縁のシンガー Mika Tauriainen のクリアな歌声が、そんな魅力的な楽曲の持つメロディを素直に耳に運んでくるのもポイント高いし。
・・・と肯定的な感想で埋め尽くしつつも、まぁ正直言って期待以上でも期待以下でもない「予想通りの良さ」なんだけど、これがけっこう聴くほどに徐々に響きが増してきてるんだよなぁ。
ラストに収録されたボーナス・トラックの KISS のカヴァー "Tears are Falling"、これがまたカナーリイイ感じなのが嬉しいッス!

Jacket ENTWINE 86
Dieversity (2004)

フィンランドのメランコリック・ゴシックカー ENTWINE の 4th アルバム。

定評あるキャッチーなメロディの魅力はそのままに、リフのエッジをへヴィに研ぎ澄ますと同時にメロウな退廃感も増幅させて堂々さをグッと増した感のあるサウンドは、進境著しい同系統の CHARON 同様にバンドの格を一段も二段も上昇させた印象の、期待に応え得る充実の出来。

相変わらず疑いようもなく類型的ではあるけど、作品中に満ち溢れている Mika Tauriainen (vo) が情熱的に歌い上げちゃう胸キュン・メロディの狂おしき魅力の前には、んーなことはどうでもよくなるね。収録された高品質な哀愁チューンの数々にて、サビメロが聴こえた瞬間に思わずキャ━━━━p(T∀T)q━━━━!!となっちゃうその感覚ってばホントたまらないもん。

まぁ欲を言えば、#4 "Bleeding for the Cure" で聴けるような秀逸な哀愁ギター・ソロの出番がもっともっと増えると更に嬉しかったりするんだけどな。  (May. 08, 2004)


Jacket ENTWINE 84
Fatal Design (2006)

フィンランド産メランコリック・ゴシック・メタル・バンド ENTWINE の5thアルバム。

な、なんだこの唐突なメジャー感!? これまでの持ち味だった耽美な哀感こそやや後退させた感があるものの、アグレッシヴ&へヴィな感触をグッと押し出した力強いモダン・グルーヴからは、他の類型バンドの一群から脱却しようとする意欲と説得力が溢れまくり。

その哀愁風味にしても、確かに表層からは一旦身を引いたものの、ベールの一枚下でしっかりと垢抜けながら愁いをガッツリと主張。 それらが顕著に顕れている終盤の #8 "My Serenity"#9 "Break Me"#10 "Hearts of Frozen Stone"#11 "Curtained Life" という怒涛の4連発はカナーリ強力。  (Dec, 03, 2006)


Jacket ENUFF Z'NUFF 80
Enuff Z'Nuff (1989)
チープ・トリックやビートルズに影響を受けたのも肯ける。ややポップ。

Jacket ENUFF Z'NUFF 97
Strength (1991)
ENUFF Z'NUFF の最大の魅力といえば、その甘酸っぱい BEATLES 直系の懐かし系メロディだということに間違いはない。Donnie Vie のハスキー・ヴォイスで歌い上げられる感傷的なフレーズの数々は、たまらなくグッと来てしまう。
しかし、私がこのバンドに魅入られてしまった理由は他のところにある。そう、ギタリスト Derek Frigo のエモーショナル且つフラッシーなスーパー・プレイだ。元々シュラプネル軍団に名を連ねていたという経歴は伊達ではない安定したテクニックに加え、その曲調と相俟って、琴線に触れまくる哀しげなフィーリングを放出しているのだ。
"Good Bye""The Way Home/Coming Home"での、自らの激情を吐露するかの如きパッション・プレイは、「名演」と呼ぶに相応しい。
また「ドラッグの問題あり」って部分も、メランコリックなフレーズを操るギタリストとしては魅力的やね。・・・って少々不謹慎?
(1998/06/02:記)

Jacket ENUFF Z'NUFF 88
Animal with Human Intelligence (1993)
愁いをたたえた哀愁のハードポップ。泣き度は抜群!

Jacket ENUFF Z'NUFF 86
Paraphernalia (1999)
新作リリースと同時に、なぜだか買い漏らしてた前作も購入。
内容は言わずもがなの佳作でございました。

Jacket ENUFF Z'NUFF 87
Ten (2000)
久々の新作。全く色褪せることのない ENUFF Z'NUFF 節全開で、もう聴いてて悶絶&にこにこでヤンス。Monaco のギターもいいねぇ。

Jacket ENUFF Z'NUFF 66
Welcome to Blue Island (2002)
ENUFF Z'NUFF の 11th アルバム。
相変わらずのオールド・テイスト溢れる懐かし系ハード・ポップで、彼らならではのルーズにホップする胸キュン・サウンドが終始鳴り続けている。
・・・んだけど、ここのところの作風を基準にすると少々ハードなエッジを主張させた印象の本作で聴けるそのメロディは、胸キュンっちゃあ確かに胸キュンなんだけど、オレを ENUFF Z'NUFF ファンたらしめていた「激情の胸キュン」が存在していた前作までとは明らかに何かが違う。「甘酸っぱさ」から酸っぱ味が薄れちゃったような。。。
結局、オォッ!と思ったのは冒頭の #1 "Z overture" での Monaco による実はソロイスト・タイプのギタリストであることを隠さないソレ系ヴィブラートが聴こえて来た時のみで、それ以降はなんとな〜く「あぁ、ENUFF Z'NUFF だなぁ」って感じで通り過ぎていってしまった。
SHRAPNEL 系テクニカル・ギタリスト Derek Frigo の激情のスーパー・プレイをフィーチュアしたネオ=クラシカル美旋律暗黒ドゥーム・メタル(半分冗談半分本気/笑)の大傑作である 2nd "Strength" の幻影を追い求めるのはずっと昔にあきらめ、それ以降は純粋に彼らの「激情の胸キュン」に心ときめかせてきたんだけど、本作のバブリーな感触はちょっとツラいなぁ。
オレ自身の嗜好がここに来て激変しちゃったのか・・・それとも、もしかしてまだまだ聴きドコロが全然違う?(激汗)

Jacket ENUFF Z'NUFF 70
? (2004)

2004年5月28日に急逝した Shrapnel 系ネオ=クラシカル・ギター・プレーヤ Derek Frigo の遺作となった、米国シカゴの胸キュン・ハード・ポップ・バンド ENUFF Z'NUFF の 11th アルバム。

甘く切ないグルーヴのレトロな味わいは、「新譜」と言われても信用性に欠ける寄せ集め感を生む統一感のないプロダクション含めて、前作と目だった大差なし。

そんなホドホドな楽曲の中で、情感豊かな Derek Frigo のスーパー・プレイの存在だけが空しい輝きを見せている様に接すると、なんともやりきれない気持ちがこの身を覆うね・・・。R.I.P.

あ、郷愁を誘いまくるアコースティック・ポップ #2 "Home Tonight" だけは、今後もし ENUFF Z'NUFF の MY ベストを作る機会がある時には必ずセレクトするだろう佳曲だったよ。(嬉)  (Oct. 07, 2004)


Jacket EPICA 84
The Phantom Agony (2003)
AFTER FOREVER のギタリスト Mark Jansen 率いるオランダ産6人組オペラティック・シンフォ・メタル・バンド EPICA のデビュー作。
8人の生ストリングス隊と6人のクワイア・チームを豪勢に配した壮麗なシンフォニック・メタルは、ジャケでの“チョイ房サービス”も嬉しい美貌の赤毛シンガー Simone Simons 嬢のメゾ・ソプラノが華麗に舞う NIGHT WISH を想わせる上質な佇まい。デス・ヴォイスが絡んで耽美な暗黒ゴシック臭を漂わせる場面も多く、全体的には THERIONBATTLELORE に通じる雰囲気も強いかな?
大仰なクワイアと悶絶な生オケが緻密かつ重厚なアンサンブルを奏でるシンフォニーの妙は、さすがは Sacha Paeth プロデュースなのが納得の素晴らしさ。それらを自然に組み込んだリフ作りと、それが齎す楽曲内のフックの充実にも実に巧みさを感じマス。
しかし、肝心の Simone Simons 嬢のメゾ・ソプラノ・ヴォイスがやや弱い印象・・・。 そのファルセットの表情の欠しさには、所々でアレレ?って感じさせられることもしばしば。 が、聴き重ねるうちにその独特の柔和さ&浮遊感が心地良くなってきたではあるんで、その弱々しさは決してマイナスではないのかも知れない。
ただ、このシンガーの座が当初は元 TRAIL OF TEARSHelena Michaelsen 姐さんだった・・・と聞いてしまうと、少々残念な気がしてしまうのが正直なところではあるな。
それよりもオレ的に気になるのは、ギターの存在意義の無さ! バッキングの厚みを出す役割のみに徹し、もちろんソロなんて殆ど皆無ってのはやっぱ寂しいデス。(泣)
あ、ちょいとマニアックな情報としては、ベース・プレーヤ Yves HutsAXAMENTA のメンバーっす。って、ホントどーでもイイっすね。(苦笑)  (Jul. 04, 2003)

Jacket EPICA 82
Consign to Oblivion (2005)

オランダのシンフォニック・メタル・バンド EPICA の 2nd アルバム。

デビュー作から格段に完成度を増した壮麗なオーケストレーションが施されたオペラティックなサウンドは、見違えるほどに成長した看板美女シンガー Simone Simons タンFloor Jansen タン (AFTER FOREVER) への意識を感じさせる歌唱も手伝って、中心人物 Mark Jansen (g,screams) の古巣 AFTER FOREVER にますます近づいたかも。

この EPICA の最大の特徴であるオーケストレーション/アンサンブルにおいても、WITHIN TEMPTATION を研究した結果と思える豊かなホーンの響きが溢れさす魅力的なスケール感は(本家には当然及ばずながらも)カナーリいい感じ。

が、そんな風に前作からすると桁違いに成長してると思えるにも関わらず、前作での弱点だった「メタル・パートの凡庸さ」がそのまま残ってしまっているために、イマイチのめり込めないんだよな。。。 雄大なシンフォニック序曲 #1 "Hunab K'u -A New Age Dawns ~Prologue-" から #2 "Dance of Fate" になだれ込んだ時の「アレレ?」ってな落差が、その後最後までずっと引き摺ってしまうようなもどかしさを感じてしまう。

ディズニー・アニメのエンディング曲の如き甘口ラヴ・バラード #9 "Trois Vierges"Simone タンとエローく絡む Roy "汁男優" Khan (KAMELOT) の、先日の来日公演でのシンドそうだったパフォーマンスとは別人のようなふくよかで艶やかな「ずぶ濡れ歌唱」は最高。  (May 08, 2005)


Jacket EPICA 86
The Divine Conspiracy (2007)

オランダ産シンフォニック・ゴシック・メタル・バンド EPICA の3rdアルバム。

これまでの EPICA の作品は、その尋常ならざるクオリティの高さをまざまざと認識させられながらも、美貌の看板♀シンガー Simone Simons 嬢 の歌唱の未熟な危うさと装飾に気を遣いすぎた骨格の脆弱さが“まぁまぁボチボチ”な印象を生んでいたけれど、嬉しいことに本作はそんなモヤモヤを一気に払拭する快作となった。

ジャケでのおヌード頂戴サービスにペタ悶えス!!な Simone タン の歌唱の見事な成長っぷりにニンマリさせられるのもモチロンなんだけど、ここにきて各楽曲にメタリックかつキャッチーな「芯」が急激に芽生えてきたのがとにかくデカい。 柔らかな叙情がゴシカルにドライヴするリーダー・トラック #5 "Never Enough" に代表される各曲は、交流の深い KAMELOT に通じるダークな叙情ドラマティカを注入されて、ファウンダー Mark Jansen (g,vo) の元バンド AFTER FOREVER に一層近づいたようなバランスの良さを見せているのが凄いわ。

適所で大きくフィーチュアされた Mark のグロウルと、ゲスト・ドラマー Arien Van Weesenbeek (dr/GOD DETHRONED) によるドラマー不在の穴を埋めるだけに留まらない強力なドラミングが齎す「メタルならでは」のアグレッションも心地良く、プロデューサー Sasha Paeth の手による雄大なる壮麗オーケストラル・アレンジも、これでこそ生きてくるってものだ。

ただ・・・75分はちょっと長過ぎるな・・・。(汗)  (Nov, 13, 2007)


Jacket EPICA 75
The Classical Conspiracy (2009)

オランダのシンフォニック・ゴシック・メタル・バンド EPICA の、2008年6月14日にハンガリーで行われたミシュコルツ国際オペラ祭における40人編成のオーケストラと30名の合唱団を従えたスペシャル・ショウの模様を収録した2枚組ライヴ・アルバム。

ショウは、クラシックの名曲や映画音楽を採り上げた“CLASSICAL SET”と、バンドのレパートリーをプレイする“EPICA SET”の二部構成。 楽器陣のプレイに特に個性があるバンドではないので、「メタル的なエッジが加わった」以外の特色が見出せない前者の意義はかなり希薄だが、後者ではアルバムに備わっていたシンフォニックな味わいを格段にスケール・アップさせたゴージャスなダイナミクスが楽しめる。

といっても、元々決め曲がないので、雰囲気に悶えつつも結局はサラっと流れていってしまうんだけど。(汗) でもこうして聴くと Simone Simons タン (♀vo) はホント上手くなったなぁ。(しみじみ)  (May, 11, 2009)

 

Jacket EPICUREAN 80
A Consequence of Design (2008)

米ミネソタ州ミネアポリスの若き6人組エクストリーム・メタル・バンド EPICUREAN の2ndアルバム。 本作は、2006年の作品にリミックス/リマスター&新曲を追加して新たに契約したMETAL BLADEから再発したもの。

米産若手バンドらしいハイブリッド・メタルな一面を持ちつつ、バンドカラーとして強力に打ち出した北欧メロディック・デス/シンフォ・ブラック系の欧州風味が耳を惹く。

面白いのは、専任キーボード・プレーヤによるキラキラな音色のせいで、その風合いが米産同系バンドによくある IN FLAMESSOILWORK 系のものというよりは KALMAHMORS PRINCIPIUM EST らに非常に接近していること。

曲はややアリガチな感じだけど、雰囲気は非常に良好な一枚。  (May, 27, 2008)


Jacket EQUILIBRIUM 87
Turis Fratyr (2005)

ドイツから出現したキラキラ・シンフォニック・ヴァイキング=デス・メタルの急先鋒 EQUILIBRIUM のデビュー・アルバム。

バンド・ショットを見るとまだまだ相当に若そうだけど、その印象から連想できる「未熟さ」を微塵も感じさせない安定プレイで演奏される大仰なオーケストレーションをキラキラと輝かせながらフォークロア風味たっぷりにクッサクサに疾走する勇壮なるヴァイキング・メタルの相当なクオリティの高さには、マジでビクーリ!

その超ドラマティックな疾走っぷりは「デス声の民謡メロディック・スピード・メタル」と形容できるほどに壮麗な煌びやかさに包まれているんだけど、シンガー Helge Stang のブラックな絶叫とロウなグロウルを共有する慟哭デス・ヴォイスの迫力の咆哮が、デス・メタルの異形たる陰をしっかりと落としてしるのがポイント高いね。

とにかく、アルバム・タイトルを冠したイントロダクション #1 "Turis Fratyr" を経て、#2 "Wingthors Hammer" の勇壮なシンフォニック・イントロに続く♪イ゛ヤ゛ア゛ーーーーーーーーーーーッ!ってな哀切絶叫が聴こえた瞬間に完全に降参。。。 その後は、笛系乱舞の超絶疾走を女声独唱で〆るキラー・チューン #5 "Widars Hallen" に代表される、スケールの大きく展開する哀しみ大爆発な楽曲群に悶絶しっぱなしッス。

まぁ、所々でワンパターンだったりギターの活躍が少なかったりする物足りなさを感じるのも事実だけど、このエピックなサウンドのファースト・インパクトは絶大。 TURISAS, WINTERSUN に続いてよくもオレの前に登場してくれた!って感じですわ。(笑)

ちなみに、今回買った限定デジパックのボーナス・トラック #13 "Shingo Murata" の曲名は、日本を代表するヴァイキング・メタル情報サイト CHARIOT OF POWER ( http://www1.vecceed.ne.jp/~ognis/ ) の管理人 力戦車さん の本名だそうな。(笑) 曲中で架空の物語が始まっちゃうナイスな妄想レビュー・・・大好きデス♪

あ、ベーシスト、Sandra Volkl ちゃんって女の子なんデスけど・・・マジ少女っすよ!少女! 少女がヴァイキング・メタル ・・・ハァハァ(;´Д`) ってことで、Wacken で最前確保が今ここに確定 Death。  (Feb. 15, 2005)


Jacket EQUILIBRIUM 85
Sagas (2008)

ジャーマン・ヴァイキング・メタル・バンド EQUILIBRIUM の2ndアルバム。

前作でデビューした時点で既に若さに似合わぬ衝撃的な品質を備えていた彼らだが、この約3年の間になんと Nuclear Blast とのサインに成功、そのステップアップに比例するように、自慢のキラキラ疾走ヴァイキング・メタルは更なる濃密な充実を果たしている。

シンフォニックなシンセに生笛&生弦も加わって、更に壮麗さを増しながらフォーキーに突っ走る楽曲のインパクトはやはり絶大で、若々しい煌きの中で所々に普遍的なロックのヴァイブを滲ませる成長が感じ取れるのも嬉しい限り。

ただ、個々の楽曲としては、1stアルバム "Turis Fratyr" の粒の揃い方に今一歩及んでないかなぁ?という印象も。。。 80分近い超大作を飽きずに聴かせるには、まだちょいと懐が浅いかも。

ま、Sandra Völkl タン (b) がカワユスなので全然問題ないけど!  (Dec, 03, 2008)


Jacket ERIC NORLANDER 78
Into the Sunset (2000)
そのジャケを見て超期待してた Eric Norlander のソロ作は、意外にもプログレ臭薄めのシンフォニック・ハード・ロック。
とはいえ、たっぷりとフィーチュアされているキーボード、一筋縄では行かないドラマ性の高い展開・・・と、彼の一連の作品の流れからは決して逸脱しないもの。
が、本作の楽曲はココ最近の彼の作品の中では、もっとも平坦で単調なもの。いろんな曲で同じテーマが執拗に繰り返されるってなお得意の手法も、各曲の差別化を更に困難にしていて逆効果だし。
そして、ウルサ過ぎるほどに鳴り響くムーグの「ピギャァァァーーーーーーオゥゥーーー」「ギャモォーーゥーーームムムーーー」(笑)みたいな過剰なモジュレーションがウザイウザイ。Greg Ellis の緊張感無くモタるドラムもイマイチだしなぁ。。。
って気になる点ばかり書いちゃったけど、ギタリストとしての Arjen Anthony Lucassen (Ayreon) の魅力も詰まってるし(やっぱ巧いわ)、歌神 Glenn Hughes が激唱する DEEP PURPLERAINBOW ってなファストチューン、"Rome is Burning" は掛け値ナシの聴きモノだしで、それなりに楽しめはするのよね~。

Jacket ERIKA 82
Cold Winter Night (1990)
イングヴェイ参加。ややポップながら決してアメリカっぽくは無い北欧HR。

Jacket ESPERANTO 75
Esperento Rock Orchestra (1973)
他国籍プログレッシヴ。だが特にスペインっぽい。

Jacket ESPERANTO 76
Dance Macabre (1974)
ストリングスをフーチュアしたシンフォニック・プログレッシヴ。土着的味わい。

Jacket ESPERS 86
II (2006)

米フィラデルフィアの暗黒ネオ・アシッド・フォーク・バンド ESPERS の2ndアルバム。

アコギ、チェロ、リコーダーのダークな交錯と透明感を滲ます男女混声ヴォーカルが抒情を漏らす幽玄なる静謐フォークなんだけど、時折り顔を出す侘しく歪んだ荒涼ギターと各種鍵盤系のサイケデリックなモジュレートが召還する美しい混沌が、この ESPERS のアーティストとしての“格”を、非マニアな一般層が好む単なるヲシャレ系スロウ・コアから「暗黒ドゥーム・メタル」の域にググっと引き上げているのが頼もしい。

メタル以外の音楽も好んで聴いてると思われちゃうことを耐え難い恥辱と恐れる真のメタル・ヲーリアが、モデル軍団との合コンで「どんな音楽聴いてるんですかぁ〜」とか訊かれちゃったりしてやむなく自分を偽らねばならん重要な局面でも、自らの尊厳を傷つけることなく「ESPERS って知ってるぅ? 暗黒フォークなんだけどさぁ〜(*^o^*)」って言えて、しかも「暗黒フォークってナニソレ〜!? ギザバロス〜!!」って盛り上がれること必至のチョー便利盤。 さらに、その後実際に聴かす機会に恵まれても「あ、こーゆーの意外と好き」ってなるしね。(ニヤリ)

「暗黒フォーク原理主義者」にとってはチョイと物足りないって話もあるけど、寺山修司三上寛森田童子山崎ハコらよりはこの ESPERS の方がよっぽど「ホンモノの暗黒フォーク」という言葉には近いと思うよ、オレはね。  (Jul, 07, 2006)


Jacket ESSENCE OF SORROW 87
Reflections of the Obscure (2006)

Jani Stefanovic (dr,g/AM I BLOOD, SINS OF OMISSION, RENASCENT, DIVINEFIRE, CRIMSON MOONLIGHT, MISERATION) が Christian Palin (vo/RANDOM EYES), Timo Kuusjarvi (g/RANDOM EYES), Mikko Harkin (key/WINGDOM, ex-SONATA ARCTICA), Rolf Pilve (dr/DREAMTALE) らと新たに立ち上げたメロディック・メタル・バンド ESSENCE OF SORROW のデビュー作。

ギター・チームが Patrik Gardberg (AMMOTRACK, DIVINEFIRE, UNMOORED, TORCHBEARER) & Thomas 'Plec' Johansson (UNMOORED) だということもあって DIVINEFIRE に近いサウンドではあるけど、こちらの方がよりダークでメランコリックでプログレッシヴな方向を見ている感じ。

なにより嬉しいのはゲスト参加ながら多くの楽曲でリードを取る Mats Leven (vo/THERION ex-YNGWIE MALMSTEEN etc.) の存在で、#3 "The Essence of Sorrow" での素晴らしい超絶歌唱は、彼のキャリアの中で ABSTRAKT ALGEBRA "Shadowplay" に次ぐ名演。  (Dec, 30, 2006)


Jacket ETERNA 64
Terra Nova (2002)
ブラジルのシンフォニック・メタル・バンド ETERNA の 3rd アルバム・・・つっても、純粋な 3rd アルバムかというと微妙なんだよね。なぜかっつーと、10曲中4曲が 1st アルバム "Papyrus" に収録されていた楽曲を再レコーディングした「2002 Version」だから。
決して破綻しない安定したテクニックで丁寧に奏でられるメロディックなプログレッシヴ・メタルは、シンガー Leandro Cacoilo の旨味ある歌唱の風味も手伝って ANGRA を想わせる雰囲気を感じさせるもの。そしてさらに落ち着きのある感触が・・・ってもっと端的に言えば「地味」ってことだな。わはは。(汗)
ところが・・・聴き進めていて曲が #6 "Working Man" に差し掛かると、状況は一変した。ネオ=クラシカル風味を伴った疾走&明快なサビメロ・・・といきなり XaMetalic な展開が! そう、ここから #9 "Fight Recorder" までの4曲は、↑にも書いた再録曲なのだ。・・・といっても悶絶しそうになったのは #6 "Working Man" だけで、#7 "Da Pacem Domine" 以降はやっぱイマイチ捉えどころがなかったわ。
ブラジル産としては演奏もプロダクションもクオリティ高い方と思われるだけに、なんだか勿体無いなぁ・・・。

Jacket ETERNAL (THE) 78
Sleep of Reason (2005)

CRYPTAL DARKNESS のメンバーを含むオーストラリアのゴシック・メタル・バンド THE ETERNAL の 2nd アルバム。

全編で血脈として漂わせるダークでドゥーミーな暗鬱フィーリングと、明朗なノーマル・ヴォイスと淡白なリズムのライト感が生む軽やかなメロディック・メランコリーが、不思議な折衷を見せる。

良質のゴシック・メタルに必要な各要素がしっかりと封じ込められていると思えるではあるんだけど、パッケージ全体から受ける印象からすると音自体がやや薄味に感じられるのが惜しいな。。  (Nov. 16, 2005)


Jacket ETERNAL CONSPIRACY 72
Koran Killer / A Funeral Banquet at Dawn (2002)
オランダ産シンフォニック・ブラック・メタル・バンド ETERNAL CONSPIRACY の2000年リリースの 1st アルバムに MCD をカップリングした2枚組。
沈み込むヘヴィなパートとファストな崖っ淵の疾走が繰り返される、キーボードの大活躍によって壮麗に飾られたドラマティックなサウンドからは、CRADLE OF FILTH, DIMMU BORGIR に通じるアノ雰囲気がプンプン漂ってくる。
女性シンガー Karen 嬢の語り中心の女声パートも非常に特徴的な楽曲の出来は、実際ナカナカのものなんだけど、いかんせんプロダクションが相当にチープなのが非常に惜しい感じ。もしこれが良好なプロダクションで録られていたら、全然印象違うと思うわ。
ってゆーかこのバンド、もう解散しちゃったってホント?(謎)  (Jun. 04, 2003)

Jacket ETERNAL FLAME 84
Desire (1998)
ETERNAL FLAME は、Michael Schinkel なるドイツ産ネオ=クラシカル・ギタリストのソロ・プロジェクト的な色合いを感じさせるバンドだ。
一曲目のツーバスドコドコ疾走チューンのソコソコの出来に「あぁ、なるほどね」と妙に悟ってしまってはいけません。何と2曲目以降は、どっからどう聴いても日本人好みの「美旋律ヨーロピアン哀愁ハード・ロック」がテンコ盛りなのだ。
キャッチーでかつ類型的ではないポップセンスに満ちた哀愁のメロディと、センス良いキーボードの装飾に彩られた各曲の出来は相当なもので、「ある重大な問題」さえ少し・・・ホンの少ぉ~しだけでいいからなんとかしていてくれたら、もしかしたら 90 点以上が可能だったのでは!?・・・とさえ思わせるほど
その「重大な問題」とは・・・キーワードは、Lars Eric Mattsson, Axel Rudi Pell, Joshua Perahia ・・・もうオワカリですね。(爆笑&号泣) そう、「早弾きギターが超ド下手&ワンパターン」なんですぅ・・・(^o^;)
スロー・パートや曲内のアレンジでのフレーズのセンスは決して悪くはないし(むしろイイ感じ)、自身の唄だって Michael Flexig (ZENO) を彷彿させつつ更にブルージーなマインドをも加味した優れたものだけに、なんとも残念無念。。。
でも曲はイイっすよ。マジで。

# CD EXTRA 仕様なので、PC に挿入するとヘッポコな紹介ディレクター・クリップが楽しめ(?/苦笑)ます。

Jacket ETERNAL FLIGHT 61
Positive Rage (2004)

元 DREAM CHILD の Gerard Fois (vo) 率いるフレンチ・メロディック・パワー・メタラーのデビュー作。

緊張感の張り詰めた技巧的な演奏に乗って熱いハイトーン・ヴォーカルがメジャー感溢れるメロディを歌い上げる、プログレ・メタルの知的さとピュアなメタル魂が融合した一品。

ただし、楽曲の退屈さは並じゃない。(汗)  (Nov. 16, 2004)


Jacket ETERNAL TEARS OF SORROW 87
Chaotic Beauty (2000)
ってゆーか、バンド名がもう泣き泣きでしょ、これ。(苦笑)
前2作は、このこの泣きマニア向けとしては反則極まりないバンド名が気になって試聴した結果、なによりも垢抜けなさがすげー目立ってしまってパスしてたんだけど、今回は試聴して逆にノックアウトされたね。この3rdで見事に自らの「泣きデス道」を確立した感じ。
そのサウンドスタイルは、ウェットなツインギターとキーボードが泣き泣きの哀愁フレーズ連発で、時にドラマティックに楽曲を盛り上げ時にスリリングなソロ・バトルを繰り広げ・・・といった感じで大活躍する、いわゆる「ヨーロピアン様式デス」。
同じ様式デス繋がりでレーベルメイトでもある CHILDREN OF BODOM(そう、このバンドも Spinefarm なのだ。恐るべし Spinefarm!)が、そのベクトルを正統派ネオ=クラシカル・メタルに向けているのに対し、この ETERNAL TEARS OF SORROWKimberly Goss ( SINERGY )が歌うの女声パートや哀切なピアノをフューチュアするなど、耽美ゴシックの方向に視線を合わせている感じかな。
その Kimberly Goss の魅力がぎっしり詰まった名曲 "Bride of the Crimson Sea" をはじめ、とにかくメロメロな哀愁&激情フレーズがこれでもかと堪能できるのが嬉しい限り。
EDGE OF SANITY の名曲 "Black Tears" のカヴァーも、キーボードソロ弾きまくりでかっこいい出来だし。

Jacket ETERNAL TEARS OF SORROW 86
A Virgin and a Whore (2001)
反則的なまでの泣き泣きバンド名を持つ、フィンランド産ゴシック系耽美デス・メタル・バンド ETERNAL TEARS OF SORROW の 4th アルバム。
一聴して感じられるメジャー感の大幅な増加は、強烈なヨーロピアン様式デス・メタルを展開していた前作 "Chaotic Beauty" から激烈なブラック/デス・メタル風味をやや後退させた、落ち着きあるミッド・テンポ中心に丁寧に構築された作風の賜物かな。
が、それは決してマイナスではなく、正統派クラシカル・メタルの手法を持って惜しげも無く塗布されまくるギターとキーボードのソロイスト的活躍と落涙もののアンサンブルの妙がさらに際立ったゴシックの耽美な香りを漂わせる楽曲群は、「派手派手でクラシカルに着飾った最近の DARK TRANQUILLITY」とでも言えよう風合いだ。
中には本作のボーナス・トラックの一曲である PARADISE LOST のカヴァー "As I Die" よろしくモダン・ゴシックの味わいが強い曲もあったりするけど、それも含めて全編を包むその独特の様式的な泣きの空気は相当に美味しく、一曲目イントロのピアノでの秒殺の予感がその後に登場する SILVER MOUNTAIN の如きイナタいネオ=クラシカルなモノ・シンセのサウンドで瞬殺に変わる "Aurora Borealis" からエネルギッシュにビート弾きつつもサビのメロメロな進行が堪らない "Fall of Man"、普通声をフィーチュアした激泣きバラッド "The River Flows Frozen"(ラストを締め括るボーナス・トラックのアコースティック・バージョンも本編以上にイイ感じ/嬉)、泣きソロの応酬がカタルシスを生む "Aeon" と、悶絶ポイントも盛り沢山。
こうなってくると気になりだすのが、ベース兼任のシンガー Altti Vetelainen の歌う迫力なく押し潰されたショボ〜いデス声。泣きを連ねるインストゥルメンタル群と対決できるだけの説得力を持っていないのがなんとも惜しいなぁ。ま、鍵盤奏者 Pasi Hiltula のセンス良さが尋常じゃないから、それで帳消しにしとくかな。(ならんわ!/苦笑)

Jacket ETERNAL TEARS OF SORROW 87
Before the Bleeding Sun (2006)

フィンランド産キラキラ・メロディック・デス・メタル・バンド ETERNAL TEARS OF SORROW の 5th アルバム。

Antti Kokko (g), Pasi Hiltula (key) の両名の脱退によって一時活動を停止していた彼らだが、後任に Risto Ruuth (g/SCYRON), Janne Tolsa (key/TAROT, KENZINER, VIRTUOCITY) を迎えてここに描くのは、苦境を乗り越えた見事な復活劇。

持ち味である激烈メランコリック・デスの骨格を成す絶望的慟哭の壮麗な味わいは些かも変わらずも、Jarmo Kylmanen (♂clean-vo/SCYRON), Miriam 'Sfinx' Renvag タン (♀vo/RAM-ZET) の2名のゲスト・リード・シンガーの適所への起用がキャッチーなヴァラエティ感を生んだ楽曲から感じられるのは、これまでにない明快なフックが冴えるまとまりの良さ。

新たにバンドに加わった両名が自らの実力を誇示せんと踏ん張る新鮮なスリルも美味しく、Janne Tolsa の様式系バンドで培った良質のネオ=クラシカル・センス、そして隠れた実力派 Risto Ruuth がそれに負けじと炸裂させるネオ=クラシカル魂満載のウェットなファスト・プレイが交錯する様は、本作の大きな魅力だ。

そんな彼らが悶絶テクニカル・リックの嵐を吹き荒らす #1 "Sweet Lilith of My Dreams", #4 "Upon The Moors", #8 "Tar Still Flows" らの十八番的チューンにグッと来るのはもちろん、ノーマル・ボイスが映える FOR MY PAIN 的ゴシック・チューン #3 "Red Dawn Rising"、そしてシンフォニックに高揚するゴシカル・アンセム大作となった終曲 #9 "Angelheart, Ravenheart (Act I: Before the Bleeding Sun)" 等での異色風味なアクセントが全体の流れに深みを与えているのがいいね。 迫力の欠如が懸案だったベース兼任シンガー Altti Vetelainen のデス・ヴォイスも、本作ではあからさまな弱さを感じなくなった気がするし。

ちなみにバック・ヴォーカルとして Tony Kakko (vo/SONATA ARCTICA), Marco Hietala (vo, b/TAROT, NIGHTWISH) も参加。  (May 05, 2006)


Jacket ETHOS 86
Ardour (1976)
カンサスっぽい大仰でスマートなサウンド。アメリカンプログレの隠れた名盤。

Jacket EUCHARIST 82
Mirrorworld (1998)
最近では珍しくキーボードの入っていないギター・オリエンテッドな良質メロディック・デスを聴かせるこの EUCHARISTARCH ENEMY で叩いていたドラマー Daniel Erlandsson が在籍している事で知られている(のか?)が、やっぱ巧いです、この人。どんな速度でも安定して決して破綻する事のないリズムは、バンドにとってかけがえのない財産だと痛感。
哀しみを撒き散らしながらブルータルに疾走するパートとペンタトニック主体のまさに「泣き」というギターを配したパートとのバランスが良好な楽曲が並んでいるが、曲によってはリフのうねりがドゥームっぽい雰囲気を醸し出していて、"The Eucharist" あたりは激泣のギターも相乗して気持~ちよくなることウケアイ。

Jacket EUROPE 94
Europe (1983)
現代北欧HRの礎。
いまでも「北欧」という言葉を聞くと、たとえその後ろに「メロディック=デス」と続いたとしても、頭の片隅ではこのアルバムのジャケット、「幻想交響詩」という邦題、そして名曲"Seven Doors Hotel"のイントロが駆け巡ってしまう。
この一枚は、そのモロなバンド名、バッチリの邦題、美しいジャケット、そしてイモ臭いメンバー写真 (^_^;) そしてなんといっても透明感に満ちた楽曲・・・と、全てが「寒い北欧」を感じさせてくれた。
このアルバムの魅力は、やや(かなり?!)音程が不安定ながらも熱いパッションを放出する Joey Tempest の歌と、それに絡み付く John Norum の感情を露にしたギターフレーズが織り成す、切ない哀愁を携えた楽曲の数々だろう。その美しさ、もの哀しさに加えて、妙な音の隙間が醸し出す北欧の大地を思わせる荒涼さが、私はとても好きだ。
John Norum は、当時は Michael Schenker のフレーズを Gary Moore のピッキングで表現したようなギタリストだと思ったが、今聴いてみるとこの頃から John 独特のフィーリングを出していることに気付く。
EUROPEの作品は、本作以外にも同路線の2nd"Wings of Tomorrow"、出世作である3rd"The Final Countdown"もかなり(めっちゃんこ)気に入っている。現時点での最新作"Prisoner in Paradise"後半の、ドラマティックHRナンバー連発攻撃もたまりませんのぉ。
ちなみに私の Best Tune of EUROPE は、ダントツでこのアルバム収録曲の"Paradise Bay"。

Jacket EUROPE 95
Wings of Tomorrow (1984)
1STに攻撃性をプラス。このアルバムの信者はいまだに多い。

Jacket EUROPE 96
The Final Countdown (1986)
ポップだろうが名曲揃いには違い無い。J.ノーラムには続けて欲しかった。

Jacket EUROPE 88
Out of This World (1988)
「売れ線」とか言われながらも、クオリティーは相当高い。

Jacket EUROPE 90
Prisoner in Paradise (1992)
6曲目以降は素晴しい。表題曲は完璧な出来の超名曲。

Jacket EUROPE 78
Start from the Dark (2004)

1992年にその活動を停止していた「北欧メタルの始祖」EUROPE が、12年もの歳月を経てまさかの復活作をリリース。

一応 "The Final Countdown" リリース当時のゴールデン・メンバー5人が再集合してはいるが、既にキラキラ北欧メタラーのグローリー・ロードからは残念ながら外れてしまっている彼らが現在の感性で作り上げた「クラシックなハード・ロック」は、淡白な暗さを残響感の少ない乾いた音像に滲ませた、ダウン・チューンの効いたグランジーなグルーヴが支配するややヘヴィな今時系北欧ロック。うーん、ほぼ予想通りのスタイルだな。

ということで、本作には過去の EUROPE らしさはほぼ皆無なんだけど、各メンバそれぞれがこの12年間にアウトプットしてきた内容が、この再結成における「初期の水晶の如きメロディを湛えたドラマティックなヘヴィ・メタルの再現」への期待を既に完全に諦めさせてくれていたので、それによるダメージもこれまたほぼ皆無。

ってか、ダメージ云々どころか、過去の EUROPE と切り離して考えれば本作の内容は決して悪くないよ。コレ。ほの暗い中に美しさを確実に染み込ませた北欧の情景的な哀愁を漂わせるタイトル・トラック #2 "Start from the Dark" をはじめ、適度な淡白さを持った適度な郷愁感が田園ドライヴのお供に最適・・・って感じの、気負わずに聴ける好盤になるかも。

ま、過去と楽曲スタイルが違うものだとしても、Joey Tempest の明快な歌声と John Norum のエモーショナルな野太いギター・ワークのコラボレーションが生む懐かしい響きが、なんだかんだ言ってある種のノスタルジを運んできちゃうのは確かなんだけどね。ボーナスとして収録された Sweden Rock Festival 2004 でのライヴ・トラック #13 "Seven Doors Hotel", #14 "Wings of Tomorrow" を聴くと、なおさらそう感じるわ。テンポ超遅いけど。(汗)  (Sep. 25, 2004)


Jacket EUROPE 91
Secret Society (2006)

スウェーデンを代表するハード・ロック・バンド EUROPE の復活第二弾となる7thアルバム。

今の EUROPE が生み出す北欧の薄日に照らされて叙情の蒸気を柔らかに立ち昇らせるモノクロームのへヴィネスは、確実にバンドの新たな魅力として機能している。 本作でも復活作 "Start from the Dark" で見せたモダン・ヘヴィ・ロックなアプローチを継続しているが、ハード・エッジなドライヴ感とメロディの即効性を高めた結果、その新しい魅力は更に明確に浮き上がってきたかのようだ。 オレ的には、「北欧っぽさ」という意味では再結成後の方がそれを強く感じれられるような気すらしてみたり。

オープニングに配置されたタイトル・トラック #1 "Secret Society" こそ聴く度に毎回スキップするけど(笑)、その後の #2 "Always the Pretenders" からラストまでは、捨て曲無しで仄かな哀感を湛えた郷愁満点のパワー・ロックが堪能できまくり。 特に Joey Tempest 作の郷愁バラード #8 "A Mother's Son" はマジ泣き寸前にヤヴァいスわ。

さらに今回は John Norum がアホみたいにギター弾きまくってるのもチョー嬉しい! 本編ラストを飾る #11 "Devil Sings the Blues" の長大なエンディング・ソロを聴くたび、このまま永遠にソロ弾き続けて欲しい・・・と切望してしまう。。  (Dec, 03, 2006)


Jacket EUROPE 93
Almost Unplugged (2008)

EUROPE が2008年1月26日にストックホルムで行ったセミ・アコースティック・コンサートの模様を収録したライヴ・アルバム。

「ほとんどアンプラグド」といっても、エレクトリック・ギター/ベース、キーボード、そしてほぼフルセットのドラムを使ってロックのヴァイヴはしっかりと残存。 そのうえでハードな要素をやや控えめに(でもないかもw)すると同時に4人の美女によるストリングス・カルテットを加えたリ・アレンジによって、名曲の数々は初期から変わらぬ彼らの根本的な魅力が剥き出しに。

中でも、シンプルなパフォーマンスの中から強烈に浮き上がってくる John Norum (g) のナチュラルなトーンでの「炎のエモーショナル・タッチ」は、もはや神の領域。 #3 "Devil Sings the Blues" のソロなどは、悶えて絶命必至な絶品の味わいだ。

要所のアクセントとして上手く機能している #4 "Wish You Were Here" (PINK FLOYD), #6 "Love to Love" (UFO), #9 "Since I've Been Lovin' You" (LED ZEPPELIN), #11 "Suicide" (THIN LIZZY) という4曲のカヴァーを含む選曲の妙も素晴らしく、特に1st収録の至高の名曲、#12 "Memories" ではあっけなく悶死!

後付けだけど、俺、今年の自分へのクリスマス・プレゼントはこの1枚ってことにしとくわ〜。(悦)  (Dec, 28, 2008)


Jacket EVANESCENCE 85
Origin (2000)
メジャーデビュー前の自主制作アルバム。いや〜、想像以上にゴシックだね。
#2 "Even in Death", #3 "Lies", #6 "Imaginary" あたりの暗黒色がマジくるわ、こりゃ。  (Sep. 16, 2003)

Jacket EVANESCENCE 83
Fallen (2003)
米産ヌー・メトゥ・バンド EVANESCENCE のデビュー・アルバム。買ったのは、"Bring Me To Life" の PV 入り DVD との2枚組で2000円っちゅーお得な感じの国内初回限定盤。でもケースぶ厚すぎ。(贅沢)
映画 Daredevil で使われた #2 "Bring Me to Life", #4 "My Immortal" の2曲を聴いて感じたその欧州系女声ゴシック・メタルを思わせる(しかもかな〜りイイ感じの)雰囲気、ゴシック風味なこのバンド名、そして女声物メイニアなら必ず手に取りそうな萌え目線ジャケットなど、全ての要素が気になりつつも「どーせアメリカのヌー・メトゥだから」って高を括っていたが・・・蓋を開けてみたら、確かにモダンなミクスチャー・ロックならではのアレンジ/音使いに根差してはいるものの、LACUNA COIL あたりに通じるモダンな欧州系王道女声ゴシック・メタルな出音が全編に亘ってしっかりと鳴り響いてて、んもービックリっすわ。
主役はやっぱり、実物はジャケ写ほどじゃないにしろ充分にキュートな Amy Lee 嬢。透明感漂うメロディを歌い上げる、キャッチーな耳触りと情念の深みの両面を漲らせた張りのある叙情歌唱は、何はさて置きスゲー魅力的。
エモーショナルなギター・ソロも時折聴こえる(嬉)メランコリックでヘヴィな楽曲に施されたデジ風味が、ユーロ・ポップのそれとは違うインダストリアルな素地のものだったり、やっぱりどことなくカラッとした空気感からは「絶望感」や「耽美さ」という暗黒系ならではの味わいが希薄だったり(って、最初から暗黒系じゃないっての/笑)って、気になる点を感じながらも、単純に歌モノとして今後聴くほどにどんどん良くなってく気配はバリバリ。
いやー、それにしても、どんな音楽でも「売り方」次第では一般浮動票を獲得することが可能な大衆音楽になり得るんだなぁ。アメリカ主導のメジャーなミュージック・ビジネス恐るべし!って感じぃ。  (Jun. 25, 2003)

Jacket EVANESCENCE 75
The Open Door (2006)

米産ゴス=ロック・バンド EVANESCENCE の2ndアルバム。

表現力を大幅に増した Amy Lee タン (♀vo) の成長には目を瞠るも、1stと同路線の楽曲群はやや小粒にまとまっちゃってる感じアリ。 独特のダークなメランコリカは相変わらず美味しくはあるので、それなりに楽しめはするんだけど。  (Oct, 02, 2006)


Jacket EVEMASTER 74
Wither (2003)
この EVEMASTER は、シンガーとコンポーザーという2人組が Jaska Raatikainen (dr/CHILDREN OF BODOM) 他、全パートのゲスト・プレイヤーを迎えて制作したフィンランドのメロディック・デス・メタル・プロジェクトで、本作は 2nd アルバム。
ツイン・ギターにシンフォニックなキーボード・ワークが絡みつく正統派パワー・メタリックなメロディック・デス・メタルは、IRON MAIDENNIGHTWISH の風合いも感じられる、アグレッションよりは美旋律の味わいを打ち出した落ち着きのあるもの。
が、迫力のない押し潰した濁声や奥行きのないプロダクション、そして CHILDREN OF BODOM ではそのドライヴするパワーが魅力的だった Jaska のドラミングも本作のミドル・テンポ主体の曲調ではその良さを発揮しきれていない(ってゆーかはっきり言って超モタってる)・・・と、明らかなマイナス点も耳につく。
それでも、楽曲から溢れ出る煽情力高めのメロディはなかなかのものだし、時折聴かれるクリーン・ヴォイスが生む慟哭も心地良くて、ついつい何度も聴いちゃうではあるんだけどね。
TAROT のカヴァー #9 "Wings of Darkness" では、本家の Marco Hietala が歌ってマス。  (Oct. 05, 2003)

Jacket EVEN SONG 66
Path of the Angels (1999)
無色透明の女声ソプラノに普通声/デス・ヴォイスを使い分ける男声ヴォーカルが絡むハンガリー出身のゴシック・メタル。
全体的にアップテンポ気味のリズムに単音フレーズのギターリフ中心という PARADISE LOST を彷彿させる展開に、ほのかにシンフォニックな味付けを施したという感じの楽曲がこの作品を組成している。
安定した演奏、メロディの端々、静の部分のメランコリックな響きなどに顔を除かせるそこそこの魅力は確認できるものの、声に存在感が無いなど決して悪くはないが掴み所がないのもまた事実で、「EVENSONG ならでは」というオリジナリティが皆無なのが現時点ではチョット辛いな~。
でも、聴き続けるうちに良い部分が見えてきそうな良質の素材であることには間違いないよ。 (99/05/07)

Jacket EVEN SONG 69
Of Man's First Disobedience - Expulsion from the Divine Abode - (2000)
デビュー時、ハンガリーなんて珍しい地域から出現で驚かせてくれたゴシック・メタルバンド EVEN SONG の 2nd は、LACUNA COIL を思わせた典型的な男女デュエット型ゴシックだった前作とは打って変わって、シンフォニック度&メタル度大幅アップによりドラマティックな雰囲気に包まれている。
低音普通声の男声と、儚げ・・・というよりは弱々しげなソプラノ系女声のデュエットは相変わらずながら、派手なシンフォ・アレンジとバックで始終鳴り続けるややネオ=クラシカルなテイストを振り撒くギターフレーズが醸し出すのは、誤解を恐れずに言ってしまえば NIGHTWISH 的感触・・・とも言えば聞こえはいいが、イマイチ面白みに欠けるんだな。
それは多分メロディや曲そのものに魅力を感じるスポットが少ないってのが一番の原因なんだと思うけど、オレ的にはもうひとつ、とにかくズーーーっとピロピロと弾きまくり続けるギタリストが Axel Rudi Pell, Lars Eric Matsson, Maestro Alex Glegory 的な(わかっていただけます・・・よね?/苦笑)見当違いなハズし方をしているのが気になるんだよなぁ。全体的にちょいドタバタ気味だし。

Jacket EVEN SONG 71
Mysterium (2001)
呪う・・・呪うね。「Neo=Classical」という単語にここまで激弱い我が身を呪いまくるね!
この Hungarian Gothic Metal Band EVEN SONG、これまで2枚聴いてその壮麗な Symphonic 男女 Duet Gothic World に魅力を感じつつも、肝心の女声の魅力の無さ(Agnes Toth 嬢ったら Looks はバッチリなんだけどー)や演奏陣の Play のヤバさから受け取れるゲンナリ感を確実に把握していたにも関わらず、各所での「Neo=Classical Guitar が乱舞!」みたいな売り言葉を読むと、つーいついまた買っちゃうんだものな。(汗) そしてやはり・・・。
ただ、この 3rd Album ではこれまで破綻寸前の Fast Play を聴かせていた Guitar が以前と比較して少々まとまり気味で、前作を踏襲した Dramatic な Symphonic Metal 路線を更に推し進めた感のあるキラキラと華麗に煌くめくるめく Gothic World は、ドタバタしながらも非常に嬉しい Style であるのも手伝って、確実に良い方向に成長しているのが見て取れる。ちょっと厳しいところがあるだけに、全35分という短めの Running Time も吉方向に作用しているかも。
でもなー、やっぱ次作も出たらきっとまた買っちゃうんだろうなー。(馬鹿)

Jacket EVENFALL 72
Still in the Grey Dying... (1999)
落ち着いた正統派HM寄りの曲調に耽美ゴシック的な美意識を融合させながらも、絶叫型のヒステリックなデス・スクリームとディープなデス・ヴォイス、そして語りパートがブラック臭たっぷりにシアトリカルに展開するオーストリア産の新進バンド。
シンフォニックアレンジの普遍的なHMに叙情ギター、そして異様な歌声が絡みつくドラマティックな異世界の様は KING DIAMOND を連想させる。
高品質なサウンドクオリティと、高い次元で安定した演奏力によってアーティスティックかつミステリアスな雰囲気はなかなか様になっているが、肝心の楽曲それぞれのフックが希薄なのが惜しいところだな~。 (99/05/07)

Jacket EVENFALL 83
Cumbersome (2002)
いやー、こりゃ驚いた。これ、イタリアのシアトリカル暗黒耽美ゴシック=デス EVENFALL の 2nd なんだけど・・・もうまるっきり別のバンドじゃん。
前作では、正統派 HM 風味もあるシンフォ・ブラックに耽美ゴシックなテイストをふりかけ、その上でストーリーボードを支配していたのはヒステリックな男声ブラック・スクリームだったが、本作ではその主役として聴こえてくるのは新加入の女性シンガー Robi Staccuneddu 嬢の魅力的な女声じゃないですかぁっ!(嬉) もちろん本作でも時にスクリームし、時にロウにグロウルする男声は聴こえてくるが、あくまで主役は彼女の女声。
そして楽曲の観点からも、大胆にゴシックに接近。前作譲りのメタル色もバッチリ残った上で耽美に展開される暗黒シンフォ・ゴシック・メタルは、THEATRE OF TRAGEDY に通じるエレクトロ・デジ・ポップな空気までもを巻き込んで、聴き手を惹き込むその威力は相当なもの。
Devon Graves(元 PSYCHOTIC WALTZ のシンガー Buddy Lackey の現在の名前)をゲストに迎えた HEROES DEL SILENCIO のカヴァー #4 "Entre Dos Tierras" のノリノリなゴシックの哀愁や、シンフォ・ゴスの激情がアップ・テンポでキャッチーに綴られる #6 "Overcast Sky" など、楽曲も粒揃い。
うむ、この変身は嬉しいな。

Jacket EVENT 34
Human Condition (2001)
米国はニュー・イングランドの Cutting Edge Hard Rock Band(自称)EVENT の 2nd は・・・あれ? うわ・・・。(絶句) 日本盤出た 1st ってこんなだったっけ???(汗)
意図的に残響処理をカットした生々しい音像で垂れ流されるのは、テクノ・ノイズ・ループに包まれた、変拍子主体のテクニカルなハード・プログレッシヴ・モダン・カレッジ・ビート。無機質で一本調子な退屈な楽曲群は、その抑揚の少ないメロディと隙間あるアンサンブルを以って、「どや、解るか?これがテクが生み出すホンマもんのグルーヴや!」と勘違いした主張をしているようにまでも感じさせる、ホトホト困り果てた逸品だ。(苦笑)
はぁ~辛いな・・・。

Jacket EVEREVE 94
Stormbirds (1998)
う゛ぉ~~! 俺はこういうゴシックを待ってたんだ!!!!!
デス~ゴシックと自らを進化させてきた大御所達が申し合わせたようにさらにコンテンポラリーな方向へ深化を遂げて行ってしまう中、このジャーマン・ゴシックバンド EVEREVE の2ndアルバムはその心の穴をピタリと封じてくれる、実に嬉しい路線を体現している。
本作 "Stormbirds" には、MY琴線に触れまくる哀愁のギターフレーズと美しきシンセの装飾がロマンティックな哀愁を醸し出す実に上質な叙情ゴシック・メタルが封じ込められている。
ツインギター+鍵盤の6人組という構成をフルに活用したゴージャスな音像は驚くほどハイクオリティ。ゴシック特有の難解でアンビエントな部分は殆どなく、破壊力を捨て去ってはいない重厚なメタルリフと、ドンぴしゃりの絶妙なタイミングでなだれ込んでくる泣きのギター、シンフォニックに責め立てるシンセサイザー・・・
シンガー Tom Sedotschenko は大部分は普通の声で歌っているが、ところどころでデス声を披露するパートの保持も、良質の耽美派シンフォニック=ブラックの味わいをも生んでいて「吉」と出ている。
とにもかくにも、各楽器が紡ぎ出すそれぞれのフレーズの一つ一つ、そしてそれらが絡み合って生まれる哀しみのヴァイヴが並みではない。
60分間にわたって完全に浸りきることの出来る大傑作! 幸せ。。。 V(^o^)

Jacket EVEREVE 90
Regret (1999)
昨年リリースされた 2nd アルバム "Stormbirds" のロマンティック哀愁叙情ゴシック・メタル・サウンドに猛烈にハマってしまった(94点!)となれば、イヤでもこの新作にも期待が高まるばかり。
買ってクレジットを見てまず驚いたのが、前任シンガー Tom Sedotschenko の自殺によるシンガーの交代。が、新任の Benjamin Richter はガナリから伸びやか名歌唱まで多彩にこなす功者で、まずは一安心・・・どころかカナリイイ感じ。うーん「災い転じて福と成す」ってところか。
そして肝心の楽曲は相変わらず。ザクザクのメタル・リフ&泣き泣きでシケシケのギター・フレーズ、多彩な音色で立体的に構築されたシンセサイザによるポップ(って言って良いほど大衆的な安心感に満ちた)な装飾が混ざり合い、全体でセンチメンタルな哀感を醸し出す、なんとも言い難い堪らない味わいだ。
今までに比べてシンセに因るデジ=ロックっぽい装飾が耳につくが、あくまで「装飾」で、EVEREVEのハイクオリティなサウンドにさらに超A級のゴージャス感を与える事に付与すれど、決してマイナス要因ではないので安心だ。
いやぁ~、良いバンドだよ、EVEREVE。ホンットに。

Jacket EVEREVE 85
e-mania (2001)
大大大好きな漢系 Gothic Metal Band EVEREVE の、Massacre Records に移籍しての 4th Album。
Modern 方面に色気を見せない最後の砦だった EVEREVE だったが、やはり彼らも・・・っツー事で、前作での予兆を遥かに越える Electric な仕掛けを大胆に導入したノリノリの New=Wave 系 Sound に彩られている。
だが、そこは EVEREVE、彼らの本質である「漢の哀愁」は些かも犠牲になってはいないし、メロメロの耽美な叙情もしっかりと味わえる。それに Catcy になった分、彼らの哀愁 Melody の素晴らしさが更に浮き彫りになったっていう「瓢箪から独楽」的な効用もあるしぃ。
以上、思い入れのある Band に対する贔屓目 Review なのでご注意を。(苦笑) って、ホントに悪かないよ、てゆーかやっぱイイ! なんだかんだ言って、Techno で TO/DIE/FOR"Someday"、A.O.R. Goth とも形容できるだろう Digi=Romantic な泣きに涙腺が緩む "T.o O.ur D.enial" は紛れもなく本年度の Best Tune 候補だし。

Jacket EVEREVE 74
.Enetics (2003)
ジャーマン・ゴシック・メタル・バンド EVEREVE の 5th アルバム。
98年の名盤 "Stormbirds" で骨っぽい漢っぽさと華麗な耽美色の奇跡の融合を見せて以来「超重要バンド」として My 大脳基底核にしっかりとその名がインプットされた EVEREVE だが、サイバーなエレクトロ・テイストを大幅に導入したスタイルに大きくシフト・チェンジした前作 "e-mania" の路線をさらに推し進めた感のある本作は、ピコピコと鳴るテクノなデジ物風味を増すと共に、メタリックなギター・リフもさらにヘヴィに音圧を増し、全体的にはより力強いタフさを手に入れた印象。
・・・が、前作では路線変更に戸惑いつつも、以前から引き継がれた美味しい部分に満足感を得ようと努力し、その結果そこそこ楽しむことが出来たんだけど・・・・本作ではそれもさすがにちょっとシンドくなってきたかも。(汗)
確かに、依然としてここには彼ららしい泣きのメロディやドラマティックな味わいも残っていて、彼らの本質は変わっていないと確信できるではあるんだけど、オレがこの EVEREVE の最大の魅力として捉えていた「ロマンティックなセンチメンタリズム」の質が、ここに来てちょっと変わってきたような気がするんだよね・・・。
静穏パートでは以前に迫る悶々としたシットリ感を表現できてるだけに歯痒さ69倍デス・・・。  (Apr. 13, 2003)

Jacket EVERGREY 83
Solitude + Dominance + Tragedy (2000)
スウェディッシュ様式パワー・メタル。話には聞いていたけど、ココまで完成度高い音を叩きつけてくるとは驚いた。
テクニカルながらウォームなツインギターをバランス良く配した、アグレッシヴな伝統的ユーロ・パワー・メタルながら、弦楽器やピアノ、オペラティックなスキャット、S.E. などをふんだんに盛り込んだドラマティックなサウンドは、所属レーベルが HALL OF SERMON レーベル(DREAMS OF SANITY, LACRIMOSA らクラシカル・ゴシックがメイン)であることを強く意識させる。あ~、なるほど、だから演劇チックなのね・・・みたいな。
フレーズは魅力的ながら、チープな音色で音像定位が中心に固まったギター・サウンドと、Ted Bullet (ex. THUNDERHEAD) を連想する侠(おとこ)系熱唱シンガーを「暑苦しぃ~」と感じてしまうかどうか・・・の2点がキモかも。
とかいつつも、総じてポテンシャルの高いバンド。いつかスンゴイ物を作りそう。

Jacket EVERGREY 87
In Search for Truth (2001)
スウェデイッシュ・ドラマティック・ダーク・メタル・バンド EVERGREY の 3rd アルバムは、「エイリアン・アブダクション」をテーマに据えたコンセプト・アルバム。
テクニカルな緊張感の漂うアグレッシヴなプログレッシヴ・メタルを覆い尽くすのは、たっぷりと配された鍵盤の優雅な音色や女声を含むクワイヤなどの演劇的な大仰さが醸し出す、ミステリアスな背徳の空気だ。
様々に展開する大仰な曲調に乗ってじわじわと激情を吐露するギタリスト兼任のシンガー Tom EnglundTed Bullet (THUNDERHEAD) や Matthew Barlow (ICED EARTH) に通じる暑苦しきメロディック漢歌唱の使い手であるという、決してデス系に分類され得ないバンドだが、その体臭として滲み出る哀しみ色の耽美な香りは何故か暗黒系独特のモノに非常に近いのがなんとも興味深いよねぇ。
前作以上にそう感じるその最大の要因は、新加入のキーボード・プレーヤ Sven Karlsson の存在に他ならないと、勝手に断言したい。だって、EMBRACED, SOILWORK での活躍でその名を知られる今最も注目のキーボード・プレーヤである彼の静粛なタッチの泣きピアノからテクニカルなファスト・ユニゾンまで惜しげもなく目白押される激涙プレイの数々ってば、作品全体の空気を支配するに至っちゃってるんだもの。
そしてこれまた美味しいのが、Tom Englund 自身と新加入のギタリスト Henrik Danhage のギター・コンビによる煽情ギター・プレイ。見事な粒揃いのファスト・リックと豊かなヴィブラートを駆使したウェット・タッチのスリリングなテクニカル・プレイは非常に魅力的で、寄っては離れながら丹念に泣きを構築するハーモニーの妙は、本作のプロデューサ Andy LaRocque を髣髴させる。
前作で感じられた「化けの予感」がほぼ的中したような充実作であることは間違い無い本作だが、あとは楽曲そのものよりもドラマの構築自体に主眼が置かれていると未だに感じられる点が何とかクリアされてゆけば、「北欧の SAVATAGE」の称号はすぐそこに待っているぞ!

余談だけど、"State of Paralysis""The Encounter""Dark Waters""Different Worlds" のそれぞれの流れって本来無音部分なしで連続して流れるハズなんだけど、オレの買ったCDって、そこで2秒 Wait が入るんだよね。絶対マスタリング・ミスだと思うんですけど・・・オレだけ?。。。(謎)

Jacket EVERGREY 87
Recreation Day (2003)
スウェーデンのプログレッシヴなメロディック・ダーク・メタル・バンド EVERGREY の 4th アルバム。
しっかりとメロディの輪郭を感じるパワー・メタル然としたベースでありながら、全編を覆い尽くす耽美ゴシック風味の沈痛とさえ言える陰鬱なダーク・フィールは、この EVERGREY 最大の魅力で、相変わらず残念ながら曲単位では決め手に欠けるものの(これがあるから毎回悶絶しながらも惜しくも満足度90%には届かない・・・)、このムードの心地良さが誘う満足感のおかげで毎回買っちゃうんだよな。
否応にも我が「ネオ=クラ耳」を捉えるシンガー兼任ギタリスト Tom S. EnglundHenrik Danhage のギター・チームによる Andy LaRocque (KING DIAMOND/本作では MIX を担当) を髣髴させる美しき構築力が冴えるテクニカルな悶絶ギター・ワーク、そしてその Tom の情念の漢歌唱が激情のメランコリーを描く重厚で壮麗なドラマティック・メタルは、恐るべき完成度を誇った前作 "In Search for Truth" に勝るとも劣らぬ充実を見せている。
心配だった SOILWORK に行ってしまった Sven Karlsson の穴は、後任となる新キーボーディスト Rikard Zander の大健闘によって全く問題なく・・・どころか、前作以上にフィーチュアされた鍵盤アレンジの妙がこの深みある精神世界の色彩を微妙に描き分ける様は、惚れ惚れするほど見事ッスわ。
スタイルは違うけど、音から伝わってくる「葛藤」は PAIN OF SALVATION に通じるものがあるね。いやー、良いバンドだなぁ。  (Apr. 13, 2003)

Jacket EVERGREY 88
Inner Circle (2004)

スウェディッシュ謝罪系メロディック・ダーク・メタル・バンド EVERGREY の 5th アルバム。

シンガー Tom S. Englund による、苦悩や情念を封入した聴いてるだけで鬱が伝染りそうな超卑屈フィーリング満載の熱唱が映える、たっぷりと泣きを侍らせた重厚なプログレッシヴ・ヘヴィ・メタルは、5作目にして各曲の粒立ちをより鮮明にすることに成功しつつある感じ。

濡れ濡れにエモーショナルな悶絶ネオ=クラシカル・ギターも相変わらず◎だが、前作から参加の鍵盤奏者 Rikard Zander による印象的なキーボード・パートも耳を惹きまくり。

いやー、イイっす!  (Jun. 12, 2004)


Jacket EVERGREY 74
Monday Morning Apocalypse (2006)

スウェディッシュ・メロディック謝罪メタル・バンド EVERGREY の 6th アルバム。

Tom S. Englund (vo,g) のエモーショナルな自閉的熱唱と、その TomHenrik Danhage (g) が弾き出すウェットなテクニカル・ギター・ワークが映える EVERGREY 独特のダーク・メタルの風合いこそ、確かにれまでの作品を継承するものなんだけど・・・なんか急激に小粒になっちゃってない?

本作では、楽曲の構造がシンプルになると同時にプログレッシヴな味わいがグッと薄まった印象で、これまでは3〜4分台ながら旨みをコンパクトに凝縮して短さを感じさせなかったの楽曲が、今回は尺は同じでもアッという間に終わってしまうような物足りなさを感じてしまうんだよな。(寂) 特に #3 "Lost", #6 "In Remembrance", #10 "The Dark I Walk You Through", #12 "Closure" あたりはイイ感じに謝罪テイスト(なんだそれw)が込められてるだけに、その淡白さが非常に惜しいッス。。

前作 "The Inner Circle" を傑作たらしめてた Rikard Zander (key) の活躍の場も少ないし、バンドのイメージとチョイと異なるジャケもイマイチ・・・。 もしかして、欧州で思いのほか人気出たせいで Tom が元気になっちゃって、鬱ならではの神通力が失せた?(苦笑)  (Apr. 10, 2006)


Jacket EVERGREY 69
Torn (2008)

スウェーデンのプログレッシヴ(?)・メタル・バンド EVERGREY の8thアルバム。

ミドル・テンポの明快かつヘヴィなリズムにメランコリックな鬱メロを乗せていくスタイルは不変。 作を重ねる毎にキャッチーなコンパクトさを強めていくものの、なぜか印象的にはだんだん地味になっていってる・・・という謎の逆進化が進行中。(苦笑)

うーん、Tom S. Englund (vo,g) の情熱的な鬱歌唱が(上手いんだけど)一本調子なせいなのかな? テクニカルなのにウェット、そしてフレーズのセンスも極上な叙情ギター・パートはさすがの魅力だし、要所でキーボードが彩るゴス〜ダークウェーヴ風味もハッとさせられる美味しさに満ちているだけに、ここ数作の地味さはちょいと勿体無いなぁ。

あ、いつのまにか Jari Kainulainen (b/STRATOVARIUS) が加入してたみたい。 地味過ぎて気づかなかったwww  (Dec, 29, 2008)


Jacket EVERON 75
Paradoxes (1993)
エイジアタイプの爽やか美旋律プログレ。

Jacket EVERY LITTLE THING 87
Time to Destination (1998)
えー、歌謡曲です。(笑)
しかぁし! 侮るなかれ、マイナースケールを基本的とした哀愁溢れる旋律と、その背景を支配するゴージャス&ラグジュアリーなアーバン・アレンジ・・・こりゃ女性シンガーを擁する哀愁AOR ハード・ポップとして、そこそこ楽しめるぞ。
何と言っても、David Foster を敬愛するという 五十嵐 充 のコントロールするハード AOR サウンドがイイ感じ。派手派手のポリフォニック・シンセと仄かなプレグレ的変拍子の仕掛けが、TOTO,REO SPEEDWAGON, BOZ SCAGGS らの王道 AOR アーティストはもとより、BOSTON,KANSAS, STYX, JOURNEY といったアメリカン・ネオ=プログレッシヴ・ムーヴメントの一群を想起させるサウンドを造り上げている。
確かに上記のアーティストの既発フレーズ/アレンジを「まんま」持ってくるという、無知な一般浮動リスナーを舐めきった部分が目立つが、(ナント ALCATRAZZ, OZZY OSBOURNE のフレーズまでそのまま・・・^_^;)逆に言ってしまえば、我々マニアはそんなアコギな部分を見つけて「ニヤリ…」と楽しむこともできるというわけだ。
でもそれらを差し引いても、この音像はすべての70~80's 産業プログレ AOR ファンが渇望しているものだと思うけど。挑戦してみる?

Jacket EVERY LITTLE THING 86
Eternity (2000)
おぉ、今回はパクリに気づかなかったぞ!(笑)
それはいいとして、本作ものっけからシンフォ・プログレッシヴ A.O.R. 風味全開の満足盤。
ただし、ラストに収録された "Sure" のピコピコなダンスミックスだけは最悪。せっかくイイ感じで余韻を残して終わってるのに、台無しやん。んも~、いつも停止させちゃうからイイケドさ。

Jacket EVIDENCE ONE 76
The Sky is the Limit (2007)

DOMAIN, FRONTLINEのメンバーを擁するドイツ産メロディック・ハード・ロック・バンド EVIDENCE ONE の約3年振りの3rdアルバム。

JADED HEARTCRYSTAL BALL らと同系の「メタリックなメロハー」なスタイルの楽曲自体はまぁソコソコって感じなんだけど、リード・ギタリスト Jorg 'Warthy' Wartmann による様式色タップリの構築美が映えるテクニカルなギター・パートは、ネオクラ者的にはついグッと来ちゃうデスよ。。(弱)  (Dec, 07, 2007)


Jacket EVIG NATT 86
I am Silence (2007)

EINHERJER、現 THUNDRA のギタリストでもあるマルチ・プレーヤ Stein Sund が女性シンガー Kirsten Jørgensen 嬢 (REISM) とコラボレートするゴシック・メタル・プロジェクト EVIG NATT (means 'Eternal Night' in Norwegian) のデビュー・アルバム。

ダークかつドラマティックなデス/ブラック・メタル風味と、Kirsten 嬢のムーディな歌唱が醸し出す THE GATHERING 〜 初期 LACUNA COIL ゴシカルな色味が高い次元で融合。 アグレッシヴでありながらガッツリと耽美という暗黒美麗世界を、非常に高い完成度で実現させている。

ドラムやギターなどで THUNDRA のメンバーがサポート参加。  (Jul, 07, 2008)


Jacket EVIL MASQUERADE 86
Welcome to the Show (2004)
ROYAL HUNT のシンガー Henrik BrockmannMOAHNI MOAHNAZOOLWUTHERING HEIGHTS のギタリスト Henrik Flyman という「2人の Henrik」を中心とした、デンマーク産シアトリカル・クラシカル・メタル・バンド EVIL MASQUERADE のデビュー・アルバム。
とにかく、これまで D.C.Cooper 登場のインパクトの影に葬り去られてしまった感のあった Henrik Brockmann の歌唱の旨味を再認識させられたのが一番の収穫かも。「10年のブランク」という文字列が運んでくる「ロートル感」を微塵も感じさせないその歌唱は、経た年月が齎したタフさを身に付けて ROYAL HUNT 時代よりも一層上達した印象で、こうして改めて聴くと実に魅力的なシンガーだわさ。
そんな Henrik Brockmann の幅の広がった歌唱が映える楽曲も、冒頭の #1 "Intro (Ride of the Valkyries/Grand Opening)" での Wagner"Walkurenritt(ワルキューレの騎行)" を始めとするクラシックの名曲の引用を「節操なく」という表現が適当なほどに(苦笑)大量に全編に散りばめたドラマティックな欧州メタル・サウンドは、「クラシカル」というキーワードに反応しちゃうメイニアにとっては垂涎モノの佇まい。
特に、ゲストの Richard AnderssonAndre Andersen が豪華な鍵盤対決を聴かせる #3 "The Wind will Rise"Beethoven"Symphonie Nr.5 c-moll op.67(運命)" の一節から劇的にスタートするこれまたゲスト・キーボーディストの Mats Olausson の活躍が嬉しい #5 "Surprises in the Dark"、同じく Beethoven"Symphony No.9(交響曲第9番「喜びの歌」)" を中間部に採り入れた #7 "Children of the Light"、そして見世物小屋的なグロテスクな軽快感(って上手く表現できないな/汗)もあるバンド名を冠した入魂の #11 "Evil Masquerade" らの疾走チューンの殺傷力はカナリのものだ。
全体的にどことなく突き抜け感に乏しい地味さが漂っていたり、ボーナス・トラック #12 "Kimigayo wa Chiyoni" は明らかに日本ウケ狙いでチョイと興醒めだったりするけど、ここまでクラシカル欲を満たさせてもらって楽しませてくれれば全然 OK ッスわ。
あ、Dennis Buhl (dr/ SINPHONIA)、ナニゲにスゲー!!  (Feb. 22, 2004)

Jacket EVIL MASQUERADE 79
Theatrical Madness (2005)

デンマーク産シアトリカル・クラシカル・メタル・バンド EVIL MASQUERADE の 2nd アルバム。

古き良きバロック様式美メタルを、現代欧州メタルのエネルギーと中世見世物小屋的なビザール・エッセンスでドラマティックに構成した独創的なメロディック・メタルは、さらに演劇的な要素を強めた印象だ。

デビュー作だった前作は、カムバックした Henrik Brockmann (vo/ex-ROYAL HUNT) の思いのほか現役っぽさを漂わせた歌唱の円熟味、そしてそのやや風変わりなスタイルの物珍しささもあって結構ハマって聴き込んでいんだけど、本作は薄味と思える淡白なメロディと劇的ながら散漫な展開がど〜もリピート欲を削いでしまっている感じ・・・。 ゲストの Richard Andersson & Andre Andersen の鍵盤対決も、つい聴き流してしまうかのように蛇足気味だし。

2作目にして早くも確立された感のある独特の世界観と、バンドとしての地盤の強化を思わせるケミストリーに満ちたプレイは、聴いてる最中はそれなりに満足感を運んできてくれるではあるんだけどね。  (May 08, 2005)


Jacket EVIL MASQUERADE 80
Third Act (2006)

スウェーデン産様式派メタル・バンド EVIL MASQUERADE の 3rd アルバム。

Henrik Brockmann (vo/ex-ROYAL HUNT) に代わって Apollo Papathanasio (vo/FIREWIND, GARDENIAN, SANDALINAS, ex-TIME REQUIEM, FAITH TABOO) をシンガーに据えた本作は、その Apollo の余裕の熱唱が齎した落ち着きと歌メロの充実が、全体のクセ/アクの強さを融和した印象。

とはいえ、Henrik Flyman (g/WUTHERING HEIGHTS, ex-MOANI MOANA, ZOOL) によるエゴイスティックなクラシカル・アンサンブルが響くシアトリカルな風合いを覆う独特の“濃さ”は相変わらず。 この「気品に満ちた格調高きドタバタ三文芝居」的な不思議な感触は、なんだかんだ言ってやっぱ魅力的だったりするんだよね。

鍵盤魔人 Richard Andersson (key/TIME REQUIEM, SPACE ODYSSEY) と、マエストロ David Rosenthal (key/ex-RAINBOW, RED DAWN, etc.) の2人がゲスト参加。  (May 26, 2006)


Jacket EVIL MASQUERADE 85
Fade to Black (2008)

ZOOL, WUTHERING HEIGHTS, ex-MOAHNI MOAHNAHenrik Flyman (g) 率いるデンマークをベースとするネオ=クラシカル・メタル・バンド EVIL MASQUERADE の4th。

前作で Apollo Papathanasio (vo/FIREWIND, ex-TIME REQUIEM etc.) をシンガーに迎えたのに加え、本作ではリズム隊をなんと MIND'S EYEJohan Niemann (ex-THERION), Daniel Flores (dr/SECRET SPHERE, HUBI MEISEL, ZOOL, FATAL FORCE, TEARS OF ANGER, XSAVIOR, AFTERGLOW, 7DAYS, THE CODEX... etc.) というコンビに入れ替えて、結成当社とは完全に別バンドの様相に。

しかし、Henrik が主導権を握る音楽的スタイルには大きな変化は無く、そのシアトリカルなクラシカル・メタルはこれまで同様に楽しめる。 Apollo の豊潤な熱唱も◎。  (Dec, 04, 2008)


Jacket EVILDEAD 83
Rise Above (1988)
デビューミニ。勢いあるバックにテク派のG。良い。

Jacket EVILDEAD 81
Annihilation of Civilization (1989)
1STフルレンス。パンク寸前の攻撃性に少しのメロディックなGが売り。

Jacket EXCALION 70
Primal Exhale (2005)

フィンランドのメロディック・パワー・メタル・バンド EXCALION のデビュー・アルバム。

キラキラなキーボードをフィーチュアしながらも、決して速度に頼らずにメロディの魅力をメタル・エッジで盛り上げていく楽曲群はなかなか悪くなく、中音域主体のヴォーカルのオールド北欧テイストも面白い。

・・・んだけど、全体的にどの要素もいまいちレベルが低めなんだよね。 今後に可能性を感じなくはないけど、今はまだ様子見。  (Oct. 03, 2005)


Jacket EXCALION 86
Waterlines (2007)

フィンランドの若きメロディック・メタル・バンド EXCALION の2ndアルバム。

魅力的なキラキラ現代北欧メタル・スタイルではあったものの全体的なレベルの低さが残念だった前作から一転、叙情の煌きをパワフルに放射する本作での成長っぷりは驚きの一言。

シンガー Jarmo Paakkonen がこれまでとは別人のように発するストロングなハイトーン・ヴォイスが Jarkko Ahola (vo/TERÄSBETONI, ex-DREAMTALE) を想わせることもあって、そのキャッチーな楽曲群はさながら TWILIGHTNING meets DREAMTALE の様相で、そのクオリティたるや前述の2バンドをはじめ BROTHER FIRETRIBE, WINTERBORN といったコレ系の高品質バンド群に肉薄する勢いだ。

そしてなにより耳を惹かれるのが、新加入のギタリスト Vesa Nupponen の悶絶ネオ=クラシカル・プレイ。 その技巧的なギター・ワークは、単にテクニカルなだけではなくドラマティックな構築力の妙にも長けているってのが◎ですな。  (Feb, 22, 2007)


Jacket EXHORDER 43
Slaughter in the Vatican (1990)
クオリティー極低。だが正統的な面もある直球型スラッシュ。

Jacket EXHUMATION 72
Dance Across the Past (1999)
整合感に溢れたミディアムテンポの正統派メタルに覆い被さるメロディックなツイン・リードの美旋律。そして咆哮・・・。Fredrik Nordstrom プロデュース、Jesper Stromblad(IN FLAMES) がゲスト参加という話題から受ける印象そのまんまの、まさに全編アノ音だ。
それにしても面白味に欠ける。ギリシャ産のデス系というと SEPTIC FLESHNIGHTFALL など非常にクオリティの高いバンドが目立ち、この EXHUMATION もそれらに並ぶ品質を誇っていることには間違いないんだけど、イマイチ心に響いて来ないのだ。
Kimberly Goss (ex.THERION,DIMMU BORGIR) の女声ヴォーカルをフィーチュアした部分はやはりグッと来るものがあるし、ギタリスト Marios Iliopoulos の非常にテクニカルで安定しているフレーズも魅力的ではある。が、「叙情」というほどではないメロディ全体の質がどうも刺激的でない。そう思い始めるとギタリストの癖に頼る運指も気になってきたりして。(苦笑)
ま、IN FLAMES フォロワーとしては圧倒的に WITHOUT GRIEF に軍配を上げるね。ただし ベース・プレーヤを兼ねるシンガー John Nokteridis の迫力あるデス声はカナリ好きなタイプ。うふ。(笑)(99/01/25)

Jacket EXMORTUS 75
In Hatred's Flame (2008)

米カリフォルニア産デス/スラッシュ・メタル・バンド EXMORTUS の1stフルレンス・アルバム。

整合感など眼中に無いかのようにドタバタなブルータリティを勢いよく噴射するスラッシーなデス・メタルの上で、ギタリスト Konan (RATTLEHEAD) による高速ギター・プレイが終始ピロピロと弾きまくる様はインパクトあり。

ただ、「Yngwie 的なネオ=クラシカルギターが乱舞!」的な一連の叩き文句は全く偽りで、ある意味 DRAGONFORCE なピロピロの連続にネオ=クラシカルな愁いは皆無。  (Dec, 10, 2008)


Jacket EXODUS 93
Pleasures of the Flesh (1987)
まさに狂気のサウンド。Gはあくまで美しく、リフは暴力的。Dも凄過ぎる。

Jacket EXODUS 88
Fabulous Disaster (1989)
一緒に歌えるスラッシュ。Gは二人ともうまい!良い意味でキャッチー。

Jacket EXODUS 80
Impact is Imminent (1990)
ちょっとマニアックな方へ行ってしまった。が、良い曲もある。

Jacket EXODUS 84
Force of Habit (1992)
初期の頃の良い意味でのキャッチーさがもどってきた。

Jacket EXODUS 79
Good Friendly Violent Fun (1992)
暴力的な客が目に浮かぶ。全セット収録じゃないのが残念。

Jacket EXODUS 71
Shovel Headed Kill Machine (2005)

ベイエリア・スラッシャー EXODUS の通算 7th アルバム

Lee Altus (g/ex-HEATHEN), Paul Bostaph (dr/ex-SLAYER, TESTAMENT, FORBIDDEN) らを加えた滅茶苦茶な布陣(笑)で挑む復活第2弾となる本作は、現役感バリバリのエネルギッシュな力作。

シンガーまでもを交代しながら彼ららしさをさほど失っていないすこぶる良い出来であるのは明らかながら、キャッチーなアグレッションが流麗なギターと共にハチャメチャに弾けていた初期 EXODUS の独特の味わいはやっぱり希薄。。。

悪くないんだけど・・・どうしてもピンと来ない感じ。  (Oct. 11, 2005)


Jacket EXPEDITION DELTA 85
Expedition Delta (2008)

PSYCHOPARADOX, ALOGIA なるバンドで活動するセルビア人ギタリスト Srdjan Brankovic のソロ・プロジェクト EXPEDITION DELTA の1stアルバム。

自身が在籍するプログレッシヴ・メタル・バンド ALOGIA のメンバーに加え、Santiago Dobles (g/AGHORA, ex-CYNIC), Sabine Edelsbacher (♀vo/EDENBRIDGE), Gary Wehrkamp (key,g/SHADOW GALLERY), Richard Andersson (key/SPACE ODYSSEY, TIME REQUIEM, MAJESTIC), Erik Norlander (key/LANA LANE, ROCKET SCIENTISTS), Joost van den Broek (key/AFTER FOREVER, SUN CAGED, AYREON, STAR ONE), Rene Merkelbach (key/GOREFEST), Andrea De Paoli (key/VISION DIVINE, LABYRINTH, SHADOWS OF STEEL), Torsten Röhre (key/SILENT FORCE), Vivien Lalu (key/LALU, HUBI MEISEL, SHADRANE) ほか多数のゲストのサポートを得て作り上げたのは、80's 産業プログレ・ハードの煌びやかさと大陸的なドライヴ感を併せ持ったメロディック・ハード・ロック・チューンの数々。

Srdjan 自身のエモーションをテクニックで包み込んだ「東欧の隠れた名手」らしい味のあるプレイも聴きものだが、なによりギタリストのソロ作ってことを感じさせないノスタルジックな雰囲気溢れる曲のよさが◎。 豪華キーボード陣が主張し合う往年っぽいプログレッシヴ・マインドもスゲーです。 最近のバンドだと A.C.T. に近い雰囲気もあるかな。  (Dec, 23, 2008)


Jacket EXPLORERS CLUB 83
Age of Impact (1998)
親方 Mike Portnoi (DREAM THEATER)率いる LIQUID TENSION EXPERIMENT に続く、Magna Carta レーベルによる新たなテクニカル=プログレ・プロジェクト。
L.T.E. と違って全曲が歌入りだが「歌モノ」ではなく(当然だわな^_^;)楽器演奏中心の組曲風楽曲は、言い尽くされた表現ではあるがまさに「超絶テクニシャン達による白熱のインタープレイ」が存分に堪能できる、テクニカル派には申し分のない一枚だ。
今回の中心人物は Trent Gardner (Vo.& Key./ MAGELLAN)(その他の詳細な参加メンバーは下記 URLで確認してネ)で、彼がすべてのコンセプト/歌詞/曲を作って仕切っている。その楽曲は、あえて言えば CAIRO 的な色彩が強く感じられるが、全編にまぶされた John Petrucci (DREAM THEATER)の滑らかなフレーズが違いを主張している。 "Fading Fast" でのメロウな哀愁はさすがの一言。
L.T.E. が固定の4人メンバーで製作されたにも関わらずバラエティに溢れた作風を見せたと比べると、こちらははるかに多彩なゲストが多様なプレイをしているのに音楽的な拡散を見せることなく一本芯の通ったハード・プログレが展開されているという点は、完璧主義者 Trent Gardner のこだわり故か。
また、本作において有名どころに混じって非常なる健闘を見せた Matt Bradley (Vo.), Matt Guillory (Key.)の両名が在籍している DALI'S DILEMMA の、まもなくリリースされるであろうアルバムへの期待が高まったのは言うまでもあるまい。

Jacket EXPLORERS CLUB 73
Raising The Mammoth (2002)
MAGELLANTrent Gardner が主宰するプログレッシヴ・プロジェクトの2作目。

Drums: Terry Bozzio
Bass: John Myung
Guitar: Kerry Livgren
Guitar: Marty Friedman
Guitar: Gary Wehrkamp
Keyboards: Trent Gardner
Keyboards: Mark Robertson
Vocals: Steve Walsh
Vocals: James LaBrie

・・・という魅力的なメンツによって展開されるのは、約40分に亘る3部構成のタイトル・トラック "Raising the Mammoth 1" と約20分のインストゥルメンタル "Raising the Mammoth 2 (AKA Prog-o-Matic)" の全2曲(Track 数としては44に分割されてる)という大仰極まりない構成のダイナミックな現代プログレッシヴ・ロック。
壮麗なキーボード・ワークとヘヴィ・メタルなギター・パフォーマンスが織り成す厚みのある音世界は、米国産プログレらしい希望的ヴォーカル・メロディを配しながら内省的な浮遊も見せる濃厚なもの。
この手の大作は聴いてて非常に心地良いンだけど、さすがにこの構成は感情移入に多少影響があり、「今自分がどこを聴いているのかわからない」ってなことも時々感じてみたり。
パート単位ではグッと来ながら、全体的には捉えどころのなさが気になっちゃうって感じだな・・・。

Jacket EXSECRATUS 68
Tainted Dreams (2007)

フィンランド産シンフォニック・メタル・バンド EXSECRATUS のデビュー・アルバム。

巨乳美女シンガー L-M Hovila 嬢に萌え萌え!!(ハァハァ)

えーっと、NIGHTWISHENSIFERUM/WINTERSUN 系統のアグレッションを付加したスタイルの楽曲は、方向性自体はナイスながらも・・・まぁソコソコ・・・・。  (Jan, 16, 2008)


Jacket EXTOL 83
Synergy (2003)
ノルウェーのプログレッシヴ・テクニカル・デス・メタル・バンド EXTOL の 3rd アルバム。
あらゆるジャンルに造詣の深そうな大人のプレイが、ジャズ/フージョンの手法をも導入して一切の破綻を見せずに超テクニカルにロックする・・・まさに「技巧派」。
デス・ヴォイスは聞き取りやすい濁声って程度だし、淡白ながらなかなかの上手さを感じるクリーン・ヴォーカルもたっぷりだしで、デスな印象は極めて薄く、全体的には SPIRAL ARCHITECT に通じる自己満足型系変態テクニカル・メタルな印象だ。
魅力的なパートは沢山あるんだけど、楽曲としてのまとまりに乏しくてやや掴み所に欠けるのが難点なのは正直なトコだけど、主にクリーン・ヴォーカルで歌われる美味しい叙情メロディの浮遊感とギタリスト Ole Borud のメッチャ巧い弾きこなしは、リピートを誘うに充分なプラス・ポイント。
不条理に複雑な展開を重ねる楽曲の中で、PINK FLOYD のそれを想わせるアコースティック・バラード #9 "Aperture" の美しさに、タマラなく痺れるね。
そうそう、オフシャルのトラック・リストには、ラストに "Dilemma Inconceivable (Japan Bonus)" って曲が書いてあるけど・・・日本盤出るのかな〜?(謎)  (Jul. 09, 2003)

Jacket EXTOL 78
Blueprint (2005)

ノルウェーのプログレッシヴ・テクニカル・デス・メタル・バンド EXTOL の 4th アルバム。

老獪な円熟技巧をもって変態的展開を繰り返すアヴァンギャルド・メタルは、計算されつくした変拍子が濁った叫び声と共にスラッシーに畳み掛ける一方、知的なノーマル・ヴォイスが混沌なる静粛を揺らめかす、喩えるならば WATCHTOWER meets OPETH といえよう独特の風情。

これまでの作品同様、このごった煮なサウンドは相変わらず掴み所に欠けるものではあるんだけど、その圧倒的な演奏力と非凡極まりないセンスの高さが生む妙な“大物感”漂う自信に満ちた音像は、「もっともっと聴き込んでこれを理解しなければ!」という気にさせる。

ただなぁ、前作の随所で眩しく光ってた超テクニカル・ギターのメランコリックな高揚感が大幅に減少してしまってるというネガティヴ・ポイントは、オレ的にはカナーリ痛いかも・・・。  (May 14, 2005)


Jacket EXTREME 86
Extreme (1989)
多様性を秘めたサウンド。ヌーノ・ベッテンコートのGは幾分様式っぽい。

Jacket EXTREME 79
Pornograffitti (1990)
枠を広げ過ぎた感じ。悪くも無いが、印象は薄くなった。

Jacket EYEFEAR 53
A World Full of Grey (2007)

オーストラリアのプログレッシヴ・メタル・バンド EYEFEAR の約3年振りとなる3rdアルバム。

かの PEGAZUS のシンガーだった Danny Cecati による強力なのかヘナチョコなのか良くわからないハイトーン(笑)も、欧風メロディック・メタル然としたダークな叙情プログレッシヴ・メタルから緊張感を殺ぐ覇気の低めのプレイも、残念ながらすべてがどうにも煮え切らない。

ミックスを担当した Andy La Rocque (g/KING DIAMOND) が2曲で客演した彼らしいギターソロが最大の聴き所ってことで。  (Nov, 02, 2007)


Jacket EYES 65
Eyes (1990)
J.S.ソートのバンド。売れ線で退屈だ。

Jacket EYES OF EDEN 86
Faith (2008)

DESTRUCTION, KREATOR, SODOM の三羽烏をはじめとする“ジャーマン・スラッシュ勢”には全体的にイマイチ疎いくも(汗)、DESPAIR だけは何故か大好きだった。 なので、元 DESPAIRVOODOOCULTGRIP INC.Waldemar Sorychta (g) は特別な存在であり、彼が新たに立ち上げたこのフィメール・フロンテッド・ゴシック・メタル・バンド EYES OF EDEN にも興味津々。

敏腕プロデューサとして LACUNA COIL ら多くの大物ゴシック・メタル・バンドを手がけてきた豊富な経験を持つ Waldemar が、若干21歳の若き美女シンガー Franziska Huth 嬢をフィーチュアして創り上げた音像は、耳触りのよいキャッチーなフックとタフなメタル・ギターをガッツリと備えた、「さすが先生わかってらっしゃる!」な痒い所に手が届くクオリティ。

LEAVES' EYES にも通じる流麗な王道フィメール・ゴシック風味と、LACUNA COIL 的なモダンなヘヴィ・エッジ&オリエンタル色を融合させ、全体的には Franziska 嬢の明快な声質のせいもあって KRYPTERIA に近いポピュラリティを感じさせる風合い・・・と、正直突出した個性には欠ける音ではあるけど、その大胆でありながらも繊細な上質な質感は、心地良い満足感をしっかりと運んでくる。  (Feb, 27, 2008)


Jacket EYES OF FIRE 42
Prisons (2006)

米カリフォルニア産ドゥーム・コア(?) EYES OF FIRE の 2nd アルバム from Century Media。

鎮痛なるダークなドゥーム・メタルに吐き捨てヴォーカル等のハードコアなエネルギーを注入した変り種。

全編に漂うゴシック・テイストのディープな雰囲気はまずまずなんだけど、これまた大きなウェイトを占める「ハードコアっぽさ」は、やっぱ余分に感じてしまうなぁ。  (Mar. 09, 2006)


Jacket EYES OF SHIVA 67
Deep (2006)

南米ブラジルはサンパウロ出身のメロディック・メタラー EYES OF SHIVA の 2nd。

ANGRA クローンから脱却を狙うヘヴィかつヴァラエティな作風の意欲作・・・なんだけど、残念ながら曲自体の魅力はやや乏しい。

Andre Matos (vo/SHAAMAN) をフィーチュアし祖国の英雄であり現サッカー日本代表監督・ジーコに捧げたトリビュート・ソング #2 "Kamisama" の存在が話題なだけ・・・って感じ。  (Jan. 30, 2006)


Jacket EYEWITNESS 80
Eyewitness (1995)
少々弾きすぎながらも、センス良く構成されたGが聴き所の正統派メロディックHR。

Jacket EZO 71
Ezo (1987)
気合いの入った地を這うようなサウンド。暫くして聞いたらきっと良いと思う。

Jacket EZO 73
Fire Fire (1989)
垢抜けて、アメリカのバンドのようになった。