Archives [Full Details] - F / 149 Albums
Jacket FAIR WARNING 96
Fair Warning (1992)
文句なく92年度の最高の部類に入る。泣きとさわやかさを両有する。

Jacket FAIR WARNING 87
Live in Japan (1994)
日本公演のライブ。プレイも曲も雰囲気もいい。

Jacket FAIR WARNING 97
Rainmaker (1995)
事ある毎にこのサイトのあらゆる場所で発言している通り、Uli Roth が好きだ。
だから helge Engelke も好き。従って彼の在籍する FAIR WARNING も好き・・・という三段論法でおしまいッ♪・・・ってわけにはいかんのでしょうね。 (^_^;)
初めて耳にした1st "Fair Warning" では、プレイの端々に堅さが見られるものの、"One Step Closer""Long Gone" に代表されるその哀愁たっぷりの切ないメロディと、ほんのりと憂いを湛えた爽やかなメロディの混在する彼等の音楽性はすでに完成されていて、充分に楽しめる楽曲が数多く詰まっていた。
そして満を持しての発表となったこの2ndアルバム、"Rainmaker" には本当に驚かされた。前作で見られたプレイの堅さは完全に払拭され、余裕で各人の「味」を感じさせるに至っている。そればかりか楽曲の方向性においても、こちらの想像を絶する懐の広さを提示してきたのである。ここに収録されているのは、典型的な哀愁HRばかりではなく、多彩なリズムパターンと各曲ごとに色彩の異なる緻密に構築されたアレンジによって輝く生命を与えられた、バラエティ溢れる名曲群だ。
確実に表現力を増した Tommy Heart の踏ん張りも称賛に値するが、やはり Uli マニアとしては全編にフューチュアされている Helge Engelke の師匠直伝の天空フレーズに感涙してしまうってのが正直なところだ。
と、締めたいところだが、このアルバムをこのコーナーに載るまでの存在に足らしめたのは、意外なことにもう一人のギタリスト、 Andy Malecek である。
彼はこのアルバム中最も私の心を捉えた様式HRナンバー "Burning Heart" において、全身が鳥肌で包まれながらモリモリっと脱糞してしまうほどの恐るべきソロを展開しているのだ。この曲、そしてこのソロが収録されていなければ、本作はこれほどまでに私の脳細胞を侵略しなかったであろう。
なお本作に続く "GO!" の頭4曲も、涙なしには聴けない MEGA チューンズだ。
FAIR WARNING は私の中での「King of 哀愁ハードポップ」の座を SHY から奪い獲ることに成功しつつある。

Jacket FAIR WARNING 96
Go! (1997)
これ以上ないほどの哀愁を帯びたHRナンバーがこれでもかと展開される絢爛絵巻は、聴くものからその涙を一滴残らず絞り取るだろう。
本作では相棒 が病に倒れるというアクシデントで Helge 操る Sky Guitar の出番が増えたことはまさに棚ボタ(Sorry > Andyファン)。特に "I'll be there" で爽やかなコーラスから一転して切り込んでくる構築美に満ちたギターソロはこの作品のハイライトだ。

Jacket FAIR WARNING 90
Save Me (1997)
なんでこんな名曲が未発表なの! 余裕かましてるわけぇ!?

Jacket FAIR WARNING 88
Heart on the Run (2000)
何はなくとも、アルバム未収録曲 "For the Lonely" に尽きるでしょう。珠玉の名バラードでっせ。
RAINBOW ファンは途中出現する "Still I'm Sad" のフレーズにニンマリしましょう。(苦笑)

Jacket FAIR WARNING 93
4 (2000)
様式マインドに重点を置く HR ファンを満足させつつ、大衆的なポップな楽曲重視派をも腰砕けにするっていう、過去 EUROPE が成し遂げられなかった偉業を達成してると思う。
ある意味ワンパターンでありながら、それが予定調和だと判っちゃいるんだけど、やっぱ良いメロ、良い演奏、良い楽曲には文句のつけようがないわな。しかし、ここまでネタ切れしないっていうのは、ホント凄いね。聴いてると心が落ち着くと同時に高揚する感じ。いや~、参りました。ふぅ。
それにしても、Helge Engelke、ここに来てなぜだか飛躍的にテクニックに磨きがかかった気がするのはワシだけ?

Jacket FAIR WARNING 86
Don't Keep Me Waiting (2006)

祝!復活!!のジャーマン・メロディック・ハード・ロック・バンド FAIR WARNING の来るニュー・アルバムに先駆けての先行 EP。

いやはや、Ule W. Ritgen 総統 (b) 作のタイトル・トラック #1 "Don't Keep Me Waiting" の、いきなり「100% FAIR WARNING !!」なカッコよさに悶えて絶命ですよ奥さん! タフさを増した Tommy Heart (vo) の伸びやかな歌唱、天空をクラシカルに飛翔する Helge Engelke (g) の顔歪スカイ・ギター、そして忘れちゃならない名手 C.C. Behrens (dr) のグルーヴィなパワー・ヒット・・・それらの全ての要素が結実した過去の代表曲に全く劣らぬレベルの名曲を、プレッシャーのかかる復活第一弾にも関わらずこうしてきっちりと提示してくるあたり、ホンマ恐れ入るばかりですわ。

アルバム "Brother's Keeper" がリリースされる7/26が楽しみで仕方ないッスな。  (Jun, 25, 2006)


Jacket FAIR WARNING 85
Brother's Keeper (2006)

祝復活! 哀愁ダダ漏れの叙情旋律に思わず腰が浮く、期待通りの出来栄えに大満足!!

・・・ではあるんけど、確実に存在する Andy Malecek (g/LAST AUTUMN'S DREAM) の抜けた穴を、別の手法で埋めようとする姿に違和感を感じるのも事実。 Helge Engelke (g) の「天空プレイ」(笑)だけでは、なんとなく地に足が着いていない軽薄感が漂ってしまうんだよなぁ。

でも、CC Behrens (dr) の復活はメチャクチャ嬉しいス。 「実は彼のリズムこそが FAIR WARNING 節の肝だと信じてる派」なので。  (Sep, 10, 2006)


Jacket FAIRYLAND 76
Of Wars in Osyrhia (2003)
フランス産シンフォニック・メタル・バンド FANTASIA 改め FAIRYLAND のデビュー作。
バンド名そのもののファンタジックな世界観を見事に具現化した絢爛豪華なサウンド・スタイルは、現存するシンフォ・エピック・メトゥの中では間違いなく王者 RHAPSODY に最も肉薄する音像/クオリティを備えた上質極まりないもの。
イントロダクション #1 "And so Came the Storm" のいきなりのフルート攻撃の悶絶さに半笑いを誘われながら引き込まれる寓話世界は、これでもかと分厚くリフを形成するストリングス、その上で吹き鳴る笛の音、勇ましいクワイアが幾重にも織り込まれた超ドラマティックなもので、シンガーが 元 DARK MOORElisa C. Martin ということもあって、まんま RHAPSODY meets DARK MOOR な風合いだわコリャ。
ピロピロギターの絶妙なダメダメ具合や鍵盤ソロ・パートのスクウェア・トーンの色合いまでが見事に RHAPSODY 的なのには、もはや「愛」以外の何者でもない純粋なモノをヒシヒシと感じマス。(苦笑)
ただし・・・この大仰なシンフォ・メタルってば、終始壮麗に響き渡り過ぎてメリハリに欠けるのと、DARK MOOR ん時の持ち味を全く出し切れていない Elisa 嬢の歌うメロディが印象に残りにくいため、全体出来には非常に平坦な印象。奥まった定位のクワイアの音程感が驚くほどに希薄で、メロディのバック・エンドとして機能していないのも痛い。
#5 "Fight for Your King", #8 "The Fellowship", #11 "Of Wars in Osyrhia", #12 "Guardian Stones" など、単体では決して出来の悪くない悶絶を誘う楽曲を一曲だけ取り出して聴けば「FAIRYLAND スゲーッ!」ってなるんだけど、一枚通して聴いて終わってみたら・・・何も残らない感じ。
ホントに質が高いだけに・・・そして期待が高かっただけに、落胆もデカかったッス。  (Mar. 20, 2003)

Jacket FAIRYLAND 79
Fall of an Empire (2006)

フランスのシンフォニック・メタル・バンド FAIRYLAND の3年振りの2ndアルバム。

シンガーが Elisa 嬢 (DREAMAKER, ex-DARK MOOR) から Max Leclercq (ex-MAGIC KINGDOM) へと性別チェンジしているが、違和感は特になし。 前作よりも壮麗なエピック・テイストとメタル・エッジのバランスがいい感じで、意外と楽しめた。  (Sep, 10, 2006)


Jacket FAITH NO MORE 82
The Real Thing (1989)
なんでもあり。ファンクっぽさもあるが結構ドラマティックだったりする。

Jacket FAITH OR FEAR 69
Punishment Area (1989)
並の普通のスラッシュ。

Jacket FALCHION 69
Legacy of Heathens (2005)

KORPIKLAANI のアコーディオン奏者 Juho Kauppinen (vo,g,accordian) を中心とするフィンランドのヴァイキング・メタル・バンド FALCHION のデビュー・アルバム。

ピロピロと弾きまくられるメロディック・ギターが全編で舞う ENSIFERUM タイプのヴァイキング・メタルなんだけど、詰めが激甘な楽曲がとにかく魅力薄。。 残念。  (Oct. 13, 2005)


Jacket FALCON 79
Mystery (1995)
ドイツ産哀愁HR。なかなか洗練された音を出すが、Vが独クサくて惜しい。

Jacket FALCONER 77
Falconer (2001)
惜しくも解散してしまったヴァイキング・デスの最高峰 MITHOTYN の中心人物であったギタリスト Stefan Weinerhall が、盟友のドラマー Karsten Larsson とともに新たにスタートさせたヴァイキング・メタル・バンド FALCONER の、METAL BLADE が総力をあげてプッシュするデビュー作。
MITHOTYN の哀しみのヴァイキング精神を継承しつつも明らかに異なるのは、シンガー Mathias Blad の熱き普通声。Messiah Marcolin (ex.CANDLEMASS)を彷彿させる低~中音域でのこもりつつも憂いある熱唱が TYTAN や第二期 ANGEL WITCH のアノ雰囲気を醸し出すことから、そのサウンドは思いのほか N.W.O.B.H.M.的な懐かしい味わいに溢れている。
だけど、予想外のフォーキーな叙情の充実に「うむっ!」ってな嬉しさを覚えながら、イマイチハジけの足りない類型的なヴァイキング具合に歯痒さを感じてしまうのもまた事実なんだよなー。

Jacket FALCONER 83
Chapters from a Vale Forlorn (2002)
伝説のスウェディッシュ・ヴァイキング・デス・メタル・バンド MYTHOTYN の後継となるバンド FALCONER、この2nd アルバムでも、前作の延長線上にある哀愁の漢メタルを堂々と展開している。
疾走曲は(ちゃんと存在するが)程々に、シンプルながら丁寧に作りこまれた地に足のついた男気溢れる楽曲の数々がフォークロアな味わいを伴って迫り来る様はグッと来ざるを得ないねぇ。
そしてこのバンドのアピールするポイントは、なんといっても Mathias Blad の中音域主体のマイルドなメロディック・シンガロング。Messiah Marcolin meets Gary Hughes とでも称すべきその漢臭さを強烈に発散しつつもスマートな落ち着きをも感じさせる哀愁歌唱はやっぱ魅力的なんだよな。スウェーデン語で切々と唄われるボーナス・トラック "En Kungens Man" がマジで琴線触れまくりッス。
・・・と、濃いぃフィーリングを醸し出しつつも、意外にもアッサリしているところがちょいと肩透かしでもあるんだけどね。
所々で見せる70'Sハード・ロック的なアプローチは、オヤヂ的には新鮮で◎!

Jacket FALCONER 84
The Sceptre of Deception (2003)
スウェディッシュ・ヴァイキング・パワー・メタル・バンド FALCONER の 3rd アルバム。
その独特の朴訥声がこの FALCONER の大きな特長にもなっていたシンガー Mathias Blad が脱退し、その後任に Kristoffer Gobel なる男を迎えての新作だが、その Kristoffer の歌唱がいかにも欧州正統メタル的なクセのないモノであるのと前2作以上に疾走をフィーチュアした躍動感の増大が、聴き易さを一気に増進させた印象だ。
それでも、フォーキーな民謡風味をベースとした勇壮なトラッド・メタルの発散する哀愁は、これまで同様に魅力的。アクが減った分、特に静の部分のメロディの愁いがより表面に浮き出てきたような気もするしね。
アコースティックの泣きから高揚する疾走まで全部入ったドラマティックな #8 "The Sceptre of Deception" が、目下のところ一番のお気に入り。そこからラストの小曲 #10 "Child of Innocence" までの悶々とした雰囲気も好きだなぁ〜。
ま、相変わらず奥行きのないギター・アレンジがせっかくの悶絶フレーズを生かし切っていない・・・って、ギター超重視派なオレ的にはちょいとストレスを感じるサウンドではあるんだけどね。Andy LaRocque、やっぱプロデューサとしてはイマイチなんだよなー。(汗)  (Oct. 21, 2003)

Jacket FALCONER 77
Northwind (2006)

スウェーディッシュ・パワー・メタル・バンド FALCONER の5thアルバム。

本作ではなんと初代シンガー Mathias Blad が復帰。(祝) その渋ぅ〜い朴訥ヴォイスによって、フォーク/ヴァイキング風味のメロディック・メタルに初期作に通じる独特の哀感が戻ってきたのが嬉しい。 

前作から参加のリード・ギタリスト Jimmy Hedlund (g) の潤いと弾力に満ちたネオ=クラシカル・プレイにも驚いた。(前作は聴いてなかったので。。)  (Oct, 05, 2006)


Jacket FALCONER 89
Among Beggars and Thieves (2008)

スウェーデンのメロディック・パワー・メタル・バンド FALCONER の6thアルバム。

より直接的になったフォーキッシュな風合いの創出と、随所で感じられるこれまで以上のスピード感、そして前作で復帰した初代シンガー Mathias Blad の朴訥なヲサーン歌唱のここにきての表現力&漢らしい貫禄の著しい表層化・・・といった様々な要因のポジティヴな変化によって、目が覚めるような快作となった。

そしてやはり、リード・ギタリスト Jimmy Hedlund (SUPREME MAJESTY) によるネオ・クラシカルなギター・パートが美味しい美味しい! 叙情的かつファストなフレージングのみならず、そのエモーショナルなタッチが伝える数少ない“本物のネオクラー”な息吹に悶えるですよ。

#4 "Vargaskall", #7 "Viddernas Man", #11 "Skula Skorpa, Skalk", #13 "Vi Sålde Våra Hemman" らのスウェーデン語歌詞の曲の存在も、イイ感じに雰囲気作ってます。  (Jan, 03, 2008)


Jacket FALKENBACH 81
Heralding - The Fireblade (2005)

アイスランド出身で現在はドイツを拠点に活動するフォーク・メタル・バンド FALKENBACH の 4th アルバム。

民謡/ヴァイキング/シンフォニック・ブラックなど様々な側面をごった煮的にまとめ上げた独創的な音像は、過去の楽曲の再録を含めて非常に質の高いもの。

リッター・ロック的な散漫さに満ちつつも(まぁそれも魅力なんだけど)、ばっちりと封じ込められたフォークロアな泣きフィーリングはなかなかの威力ね。  (Nov. 30, 2005)


Jacket FALL OF THE LEAFE 68
August Wernicke (2000)
ツインギターによるメランコリックなフレーズが乱舞する、いわゆる IN FLAMES 型のサウンドスタイルのフィンランド産耽美メロディック・デス。
ブラックメタルさながらの疾走パート、グッと来る民謡調の展開、クリーンヴォイスなどを絡めながらの多彩なヴァリエーションの楽曲を破綻することなく堅実にまとめているが、どうもツボには響いてこなかった。決して質は悪くないと思うけどね。

Jacket FALL OF THE LEAFE 75
Fermina (2002)
フィンランドの耽美派メロディック・デス・メタル・バンド・・・と言いたいところだが、前作では IN FLAMES 直系スタイルであったものの、この 3rd アルバムではほぼ全編濁声ですらないクリーンなノーマル・ヴォイスで歌われているので「デス」は不適当だなぁ。あえて言うなら・・・「耽美派メランコリック・メタル」?
ヴォーカル・スタイルの変化とともに曲調の方も変化を見せていて、IN FLAMES 味の慟哭を発散する叙情ギター・パートはそのままに楽曲だけを現在の DARK TRANQUILLITY に置き換えたような、ゴシック色の強いスタイルに移行させている。
未だに疾走パートも残っていたりゴリゴリのリフが振り下ろされたりするせいか、全体的な音像としては今でもと充分にデス・ヴォイスが聴こえてきそうな音像ではあるが、FALL OF THE LEAFE の売りである Jussi Hanninen の奏でる豊潤でスムースなメロデイック・ギターによるウルウルな叙情の吐露という面に於いては、前作で聴かれた耽美な部分をさらに推し進め、シンガー Tuomas Tuominen のやや情けない普通声が逆にナイーヴな表情付けに役立っている(汗)このスタイルの方があってるかも。実際、ギター・フレーズの煽情力はカナリのものだし。
あとは、この「まぁ悪くないし良い部分も結構ある」ってな非常に惜しい感じに留まっている楽曲を、いかに充実させていくかだな。(ってこれが一番難しいんだけど/汗)

Jacket FALL OV SERAFIM 87
Nex Iehovae (2006)

スウェーデンのシンフォニック・ブラック・メタル・バンド MISTELTEINFALL OV SERAFIM と改名して再出発。

スラッシーなソリッド感に満ちた堅実ブラックを、荒涼たる暗黒シンフォニーとダークなゴシック風味で包みこんだ、超ハイ・クオリティな逸品。 激ウマギター・コンビ Aldrathan & K.(John Huldt) をはじめ、各メンバーがロック・アーティストとしての地力の高さを発散しているのが高ポイント。  (Sep, 10, 2006)


Jacket Faraz Anwar 68
Abstract Point of View (2004)

パキスタン出身のギタリスト Faraz Anwar が2001年にリリースしたデビュー作の Lion Music からのリ・リリース盤。

プログレッシヴ・メタル色の意外と強い、テクニカルなハード・フュージョン作品。ネオ=クラ&プログレ・メイニアとして惹かれる部分も無くはないが、全体的には散漫かつ冗長な印象。  (Jul. 18, 2004)


Jacket FARO 82
Angelost (2006)

FIREWIND, AVALONChitral Somapala (vo) を中心に、BONFIRE, JADED HEART に縁のあるメンバーで構成されたドイツ・ベースのメロディック・ハード・ロック・バンド FARO の 2nd アルバム。

メタリックなエッジと重量感を持ち合わせた哀愁漂う正統派メロディック・ハードは、確かな手応えを感じさせる高品質なもの。

Chity の歌声を聴いて、FIREWIND で来日時のあの醜態(苦笑)がどうしても脳裏に浮かんでしまうが、逆に言えばネガティヴ要因はそれくらい・・・って感じの、意外と長く楽しめそうな佳作。  (Jan. 30, 2006)


Jacket FATAL FORCE 60
Fatal Force (2006)

プログレッシヴ・メタル・バンド SECTION A を主宰するデンマーク人ギタリスト Torben Enevoldsen (g,b,key) が正統的なメロディック・ハード・ロック/ヘヴィ・メタルに焦点を当てた新プロジェクト FATAL FORCE のデビュー作。

シンガー Mats Leven (vo/THERION, AT VANCE, ex-KRUX, YNGWIE MALMSTEEN, ABSTRAKT ALGEBRA, TREAT, SWEDISH EROTICA, etc.) の歌唱こそ(お仕事感満点にも関わらず)まずまずの聴き応えながら、全体的には非常に退屈な時間が過ぎてゆく感じ。 クオリティ高くまとまってはいるんだけど、やっぱ楽曲/メロディに魅力が無い(「薄い」ではなく「無い」/苦笑)のは辛いやね。

ちなみにドラマーは最近多忙な Daniel Flores (MIND'S EYE etc.)。  (Jun, 02, 2006)


Jacket FATAL SMILE 61
Beyond Reality (2002)
スウェーデンのハード・エッジな骨太ハード・ロック・バンドのデビュー盤。
キャッチーなメロディをヘヴィ&メタリックな音像に包んだスタイルは、良く言えば TALISMAN 的・・・なのだが、実際には HUMAN RACE 的ってのが妥当なところで(苦笑)、よく練られたアレンジも悪くないしテクニック的にもプロダクション的にも問題ないレベルではあるんだけど、やや捉えどころに欠ける・・・ってのが正直な印象だ。
ただ、シンガーの H.B. Anderson (元 SCUDIERO) の安定した熱唱はナカナカのもので、今後に何らかの期待をする価値は十分に感じられる。
ちなみに前任シンガー Niklas Jonsson は、LOST HORIZON の前身バンド HIGHLANDER に加入するために脱退したらしい。そしてさらにちなみに、プロデュースは Yngwie Malmsteen のバックでドラムを叩いていたこともある Jonas Ostman

Jacket FATAL SMILE 70
World Domination (2008)

スウェーデン産ハード・ロック・バンド FATAL SMILE の3rdアルバム。

昨年 WIG WAM のサポートとして来日した時から少々メンバーが替わっているが、パワー・メタリックなエッジにR&Rなキャッチーさが合わさったガッツィーなハードロックは健在。 名手 Michael Wagner のクリアかつ骨太なミックスも見事で、好みはさて置き、実力派たる説得力はひしひしと伝わってくる。  (Feb, 27, 2008)


Jacket FATE 69
Fate (1985)
こんな奴がマーシフル・フェイトにいたなんて・・・最悪!

Jacket FATE 68
A Matter of Attitude (1987)
ポップ。全然つまらん。

Jacket FATE 96
Scrachin' Sniff (1991)
!S・ヴァイ真っ青のGに数々の名曲。これはいいっ!

Jacket FATES WARNING 79
Night on Brocken (1984)
だまだ荒削りな1ST。メイデンッぽさが強い。

Jacket FATES WARNING 90
The Spectre Within (1985)
FATES WARNING・・・なんとカッコイイバンド名なのだろう! このバンドのアルバムを聴くキッカケとなったのは、他の何でもなく、私の「ツボ」を突いてしまったそのバンド名そのものだ。
そしてその内容もバンド名に負けず劣らず素晴らしいものだった。この時点では、後に「FATES WARNINGタイプ」と冠されるほどになるそのオリジナリティは希薄だし、お手本になった先人達の影が丸見えだが、そんな事は合点承知の助で純粋にカッコイイHMだ。
ネガティブな言い方をすれば、「Bruce Dickinson の加入した QUEENSRYCHE が後期 BLACK SABBATH の未発表曲を演っている」ような音楽だが、全ての良いとこ取りで見事に内容に昇華されている。(と、ワシャ思うのヂャ!)
幾重にも折り重なるギターフレーズと、レンジの広いヴォーカル&コーラスが交錯し、非常にドラマティックな展開を見せるが(IRON MAIDEN 的)、全編に亘ってダークで宗教的な香りが支配している(BLACK SABBATH 的)。しかし必要以上には扇情しようとせず、激情を含みながらもある種淡々と進んで行く(QUEENSRYCHE 的/この傾向は現在の FATES WARNING にも受け継がれている)。
更に大作志向が強まりつつも同路線のドラマティックなHMが楽しめる次作"Awaken the Guardian"と共に、シンガーをチェンジし現在のプログレッシブ路線にシフトした後の"Parallels"も名曲が目白押しでとても好きなアルバムだ。
余談だが、FATES WARNING の他にも「こりゃカッコイイバンド名だ!」と思って、それだけで買ってしまったものがある。それは・・・ドイツの WARLOCK!(やっぱ変かなぁ!?)

Jacket FATES WARNING 87
Awaken the Guardian (1987)
ドラマティック!大作!スリリング!

Jacket FATES WARNING 83
No Exit (1988)
B面全部をつかった24分の大作が圧巻。メイデン色は薄れ、変わりつつある。

Jacket FATES WARNING 88
Perfect Synmetry (1989)
独自の方向性を明確に定めつつある。プログレッシヴなHM。

Jacket FATES WARNING 91
Parallels (1991)
彼等の集大成といえる素晴しいアルバム。繊細かつダイナミックな構成。

Jacket FATES WARNING 79
Inside Out (1994)
淡々とじわじわとドラマチックにプログレッシヴに盛り上がっていく。

Jacket FATES WARNING 82
Still Life (1998)
2枚組みライヴ盤を今更ながら購入。
彼らのアルバムでの完璧な歌/演奏に、ライヴならではの人間的な揺れが加味されて、聴き応えばっちり。やっぱ "Parallels" の曲って魅力的。

Jacket FATES WARNING 71
Disconnected (2000)
2000 年リリースの 9th アルバムを、今更ながら GET。
ゴリっとした Heavy 感と Urban な Modern さで包み込み具合は作を重ねる毎に増しているものの、中期以降の FATES WARNING 独特の Atmospheric に浮遊する Progressive Feelings はしっかりと健在だが、意外にも本作では Guest で鍵盤を鳴らす Kevin Moore 色の強い、鬱屈した内省的世界が展開されている。
ただ、Ray Alder の Melodic な歌メロは、閉塞的な楽曲の中での耳を惹くポイントとして巧く機能しているが、ここ数作で感じた「単調さ」が相変わらず感じ取れてしまうのが、なんともウムムな感じだなぁ。

Jacket FAUN 84
Totem (2007)

2名の美女メンバーを含むドイツの5人組メディヴァル・ペイガン・フォーク・バンド FAUN の4thアルバム。

土着感と洗練さが融合した幽玄なる暗黒モダン・トラッドは、聴き手を選ばぬポピュラリティとマニアックな深さを両立させたハイ=クオリティな逸品。  (Mar, 14, 2007)


Jacket FEAR MY THOUGHTS 74
Hell Sweet Hell (2005)

ドイツのメタリック・デス=コア・バンド FEAR MY THOUGHTS の 4th アルバム

AT THE GATES ~ IN FLAMES ~ SOILWORK 系譜のイエテボリッシュ・メタル=コア・サウンド。

ハイ=クオリティに渦巻く欧州的ブルータリティの中で大胆に鳴り響くウェットなメロディック・ギター・ワークとアグレッシヴな咆哮が絡み合って生み出させる初期 SOILWORK 的な美味しさは、代用品としては十分にアリっすな。  (Oct. 03, 2005)


Jacket FEINSTEIN 78
Third Wish (2004)

ELF, THE RODS で活躍したニューヨークの伝説のメタル・ガイ・・・というよりは、オレ的には「Ronnie James Dio 師匠の従兄弟」という印象の方が強い(汗)David "Rock" Feinstein 先生 (g) の新たなリーダー・バンド FEINSTEIN のデビュー・アルバム。

MANOWARJoey DeMaio 閣下 (b) がエグゼクティヴ・プロデューサーとして関わった本作で聴けるのは、80'sスタイルの堅実なアメリカンB級ヘヴィ・メタルだ。

今風のエッジとキャッチーなメロディを持ったヨーロピアン・インフルエンスな正統派メタル・サウンドは、聴く前の勝手な予想からすると驚くほどに古臭さが希薄。 その「今風さ」のキモは、やはりシンガーの John West その人の存在だな。伸びやかかつエモーショナルによくコントロールされたクリアな歌唱は、ホント聴いてるだけで惚れ惚れしちゃうわ。(*^_^*)  (Jul. 08, 2004)


Jacket FELONY 79
First Works (2006)

スイス産メロディック・メタル・バンド FELONY のデビュー作。

男女ツイン・ヴォーカル(♂voは Michael Kiske 似)をフィーチュアした欧風メロディック・メタル。 丁寧に造り込まれたシンフォニック・アレンジが煌くクリアにソフィスティケイトされたサウンドの品質の高さには驚かされる。 超優等生タイプなお行儀の良さがやや強過ぎるきらいがありつつも、だからこそ生まれたAOR的なマイルド感はイイ感じだったり。 あ、なんとなくベルギーの MYSTERY に通じる雰囲気もあるかも。

途中、EUROPE の "Superstitious" とまっっったく同じギター・ソロが・・・。。。 オマージュ/リスペクトに・・・違いない・・・と・・・思いたい。。。(汗)  (Oct, 05, 2006)


Jacket FEMME FATALE 71
Femme Fatale (1988)
セクシー姉御がハスキーに歌いまくる。ボン・ジョヴィ路線で悪くは無い。

Jacket FERGIE FREDERIKSEN 88
Equilibrium (1999)
TRILLION, LEROUX, そして TOTO のシンガー Fergie Frederiksen の意外にも初のソロとなる本作は、彼の力強くもスムースな独特のハイトーンヴォイスを存分にフューチュアした至福の一枚となった。
何よりも驚かされるのはそのサウンド・クオリティ。多数の実力派ゲストミュージシャンによって構築された楽曲は、軽快でしかも潤いをも欠かさず、上質の絹のような木目の細かい感触だ。
オープニングのアップテンポな疾走感が映える "Blaze of Love"、ウェットな哀愁を湛えるタイトル曲 "Equilibrium"、メロメロな感涙バラッド "Falling Into Place"、爽やかな風と共に仄かな哀愁をも運んでくる "Language of Love"Neal Schon (JOURNEY) のソロがナイス!!)、そして超 TOTO"Mata Hari","Died in the Midst of a Dream" と、聴く耳を捉えて離さないオッシャレ~な雰囲気の佳曲が目白押し。そしてその収録曲のすべてが、ハイセンスに洗練されたアレンジと極めてクリアなサウンドによって、文句無し超メジャー級のクオリティを誇っている。最近耳にしたAOR 作品の中で、これほどまでに垢抜けきったものは無かったなぁ。 HR の刺激はないが、とにかく心地良く浸れる全AOR ファン必聴の Pure AOR!(99/03/05)

Jacket FERRIGNO LEAL KUPRIJ 65
Promised Land (2003)
Marco Ferrigno & Javier Leal のテクニカル・ギター・コンビと Vitalij Kuprij (key) によるテクニカル・ハード・フージョン・ユニットによるインストゥルメンタル作。ベースは Philip Bynoe
プログレッシヴなフュージョン風味のテクニカルな楽曲は、ジャジーな質感をもってムーディに展開する部分こそゆったりとした気分でそれなりに聴けるが、ハードさを前面に出して楽器陣が鬩ぎ会う際には慌しさ&忙しなさばかりが耳につく。
とにかく、2人のどちらが弾いてるのか判らないが、George Bellas から正確さを取り去ったような超速ギター・プレイがひたすら上昇/下降を繰り返す様は、聴いてて苦痛を感じるわ。
#8 "The Prophecy" だけは、ちょいとネオクラ風味ありで一瞬「おっ!?」となるかな?(苦笑)  (Apr. 25, 2003)

Jacket FI5TH REASON 87
Within or Without (2001)
最近最も注目しているレーベル、Scarlet records からの次なる刺客であるこの FI5TH REASON は、元 ABSTRAKT ALGEBRA (!!)の Guitar Player だった Simon Johansson を中心に、HEXENHAUS, MEMENTO MORI, MEMORY GARDEN, TAD MOROSE といった Swedish Dark-Metal Band 群のメンバによる Super-Band。(ってホンマに Super なんかいな!?/苦笑)
彼らの 2nd Album となる本作は、不安感を募らせる不条理な音運びが跋扈しつつ、美麗な Guitar Play と Melodic な歌メロが交錯する Progressive かつ Doomy な Psychotic Metal という、前述のバンドの共通項から想像&期待できる通りの音。
そしてその Quality もそれらに勝るとも劣らぬもので、Mike Wead (MERCYFUL FATE, KING DIAMOND / ex. HEXENHAUS, MEMENTO MORI, ABSTRAKT ALGEBRA... ) の手によるカッチリとした整合感に満ちた Sound Making は流石。
実力派シンガー Kristian Andren の唄う取っ付き易い歌メロも良いが、やっぱ Simon JohanssonMarco A. Nicosia の 2 人の卓越した Guitar Player による粒の揃った Technical & Emotional な Neo=Classical Guitar Rick が、美味しい美味しい美味しいわー。

Jacket FIFTH ANGEL 84
Fifth Angel (1986)
J.バード率いる様式バンド。よく考えて構築されたGソロは涙を誘う。

Jacket FIFTH ANGEL 82
Time will Tell (1989)
長いブランクのあとの2ND。小粒だが全体としては○。

Jacket FIFTH SEASON (THE) 73
Stronger Perfect (2006)

イタリア産プログレッシヴ・メタル・バンド THE FIFTH SEASON のデビューアルバム。

メロウ・ポンプの穏やかな安らぎとハード&テクニカルなメタル・エッジの緊迫感が、大地と生命の創生を想わせるアンビエントなニューエイジ風味で包み込まれた雄大な情景型な音像はなかなかに個性的。

10分超の楽曲を複数擁するドラマティックな組曲群は、その大仰っぷりが裏目に出たダレにダレるマターリ感が眠気を誘う場面も決して少なくないが(苦笑)、シンガーが兼任するフルートの音色や強引な展開が運んでくるイタリアン・プログレならではのユーロ・ロックな手応えはさすがの美味しさ。  (Feb, 10, 2007)


Jacket FIGHT 85
War of Words (1993)
メタルゴッド、ロブの再デビュー。今風だがやっぱり高品質なHMだ。

Jacket FINAL CHAPTER 78
The Wizardqueen (2001)
ドイツ産、男女ツインヴォーカルのちょいクサ・シンフォニック・スピード・メタル。6曲入りミニ。
鍵盤奏者がメインで仕切りを担当したそのサウンドは、華麗にシンフォニックに疾走するまさにイタリア系のアノ雰囲気で、ブチ切れそうにパワフルな女声 Vo に圧倒される。
プレイ/音質ほか、総じてカナリチープな造りながら全体の雰囲気は良好で、ドラムビートの小気味良さと、音からビンビン伝わってくるメンバーの「これが好きなんだ!」という気合いが、来るべきフルアルバムへの期待を抱かせるに十分。

Jacket FINAL CHAPTER 78
The Wizard Queen (2004)

男女ツイン・ヴォーカルを擁するドイツのシンフォニック・メタル・バンド FINAL CHAPTER の、2001年リリースの6曲入りデビュー MCD(デモ?)と同タイトルなのがやや紛らわしい 1st フルレンス・アルバム。

ドラマーをはじめ、なかなか優秀な技能を持ったメンバによって演奏されるファンタジック&ドラマティックなシンフォニック劇メタルは、ゲスト・シンガーに Tobias Sammet (EDGUY, AVANTASIA), Chitral Somapala (AVALON, FIREWIND, MOONLIGHT AGONY) ら多数のシンガーを配役ごとに起用した「メタル・オペラ」な装い。

決して悪くないのに、所々でメンバそれぞれのリズム解釈の違いが気になっちゃってのめりこめない感じ。。。  (Apr. 26, 2004)


Jacket FINNTROLL 83
Midnattens Widunder (2000)
これまた Spikefarm から飛び出した、強力なフィニッシュ・シンフォニック・クラシカル・ブラック/デス。
そのたっぷりと配された派手派手なシンフォアレンジは、多くのシンフォニックな装飾を売り物にするバンドと一線を画していて、中世クラシック音楽というよりは、トム&ジェリーの BGM(懐かしい!)やディズニー系といった勧善懲悪っぽさバリバリの明快なシンフォニーの味わい。ともすればシアトリカルとさえも言えるユニークな音色/メロディを配したそのスタイルは、相当なポテンシャルそしてオリジナリティの高さを感じさせる。ま、リズム運びが時に COVENANTARCTURUS を、そしてクラシカルな旋律とともに疾走する様子が CHILDREN OF BODOM っぽさを思わせたりするけどね。
そしてそれぞれの曲も個性的かつ完成度が高い。何かを予感させる戦慄のシンフォニー "Intro" から、そのテーマを受け継ぐ "Svartberg" への流れ、そしてその "Svartberg" のあまりに印象的なエンディング・メロディからして惹き込まれてしまうし、アコーディオンをフィーチュアしたタイトルトラック "Midnattens Widunder"、可愛らしくもブルータルな疾走から泣きメロへなだれ込むプリティー・エモーショナル・ブラック・チューン "Segersang" などは、すでに名曲の風格アリ。時折聴かせる人間っぽい(苦笑)シャウトや、冒険を恐れない音色選択などアレンジのヴァリューの広さ/深さから「デス・ロック」的な普遍的印象も。
ちなみに歌詞はフィンランド語だけど、このエクストリーム唱法の前には全く影響なし(笑)
ただ、一言言わせてちょ・・・・とにかく短いっ!(9曲で約30分)

Jacket FINNTROLL 87
Jaktens Tid (2001)
フィンランドの酔いどれトロール軍団 FINNTROLL の新作は、相変わらずのハイ・クオリティなディズニー調シンフォニーの裏の拍で、妙に可愛らしいアコーディオンやホンキー・トンク・ピアノが鳴り響く、ノリノリのシンフォニック・プリティー・エモーショナル・フォーキー・ブラックの嵐。
すべてフィンランド語で歌われる、激プラストからミディアム・テンポ、シンフォニーのみのインスト、そしてアコースティックなジプシー・チューン・・・と幅広い楽曲は、ヴァイキングの勇壮さとは似ているものの、それとは一味も二味も違う寓話的民族調メロディがユニークな音色群による煌びやかな装飾とともに乱舞するという超個性的なもので、そのその人懐っこいメロディは、聴けば思わず口ずさまずにはいられない。("TROLL" には「輪唱する」という意味もあるらしい) 樹木の香り漂う素朴なフォークロア風情と、洗練された温度の低いストリングスが上手く同居しているのも◎。
キラー・チューン "Skogens Hamnd" に代表される、独特の哀愁をブチ撒きながら飛び跳ねる音々が体中の皮膚に吸い込まれていく感覚は、いやはやもう病み付きになるね。
デビュー作では、その出来が良かっただけに「9曲約30分」という短さに食い足りなさを感じたが、今回は「13曲45分」と(それでも決して長くはないが)満足。こりゃ CRADLE OF FILTH, BAL-SAGOTH の域に迫るわ。

Jacket FINNTROLL 80
Visor om Slutet (2003)
フィンランドのドランケン・トロール・ポルカ・メタル・バンド FINNTROLL のアコースティック・ミニ・アルバム。収録曲は11曲だけど、ファンタジックな曲間 S.E. も数曲あるんで、トータル・タイムは33分弱となっている。
レギュラー・アルバムのテイストとして存在する民謡パートに焦点を当てた本作は、サウンドトラック風味のシンフォニーと土着系北欧フォークの哀愁が楽しめる、心に染みる一枚。ビョ〜ォン、ビョビョ〜ン、ビョ〜ォン、ビョビョ〜ンってな音色の楽器(コノ楽器、なんて名前なんだろ?)の味わいがイイんだよな。
ま、いくらアコースティック・アルバムとはいえ、FINNTROLL として聴いちゃうとポルカ爆発な疾走がないので物足りなくはあるけど。
裏ジャケには「This album is dedicated to our dear friend and bandmate Teemu "Somnium" Raimoranta 1977 - 2003」の記述が・・・・。R.I.P.  (Apr. 21, 2003)

Jacket FINNTROLL 94
Nattfodd (2004)

フィンランドのドランケン・シンフォニック・ポルカ・メタル・バンド FINNTROLL が、Teemu "Somnium" Raimoranta (g) の死という苦難を乗り越え、Somnium の後任である Routa なる新ギタリストと前作のアコースティック MCD にてお披露目済みのニュー・シンガー Wilska を加えた新布陣で放つ、入魂の 3rd フル・レンス・アルバム。

フォーキーな民謡色を極端なほどに強めた軽快に疾走するシンフォ・ブラック・・・という、大筋ではこれまでと何ら変わらぬスタイルを本作でも貫いている彼らだが、ニュー・シンガー Wilska の野太い咆哮に起因する(と思いたい)これまでになく邪悪なアグレッションの強化と、その反面より壮麗にグレード・アップした天才 Trollhorn (key) によるオーケストレーションの見事なキラキラ加減が、この FINNTROLL を次のステージに歩を進めさせた印象だ。

ついつい キタ━━━━━(゚(゚∀(゚∀゚(☆∀☆)゚∀゚)∀゚)゚)━━━━━!! と叫びそうになる待ってました!の十八番であるポルカ大疾走を聴かせる #2 "Eliytres", #6 "Ursvamp" らが殺傷力抜群なのはもちろん、酔いどれトロールの宴をヘヴィ・シャッフルに乗せて歌う #3 "Fiskarens Fiende"、アコーディオンのフォーキーな響きが印象的なリーダー・トラック #4 "Trollhammaren" 哀しみフィーリング全開のドラマティックなタイトル・トラック #5 "Nattfodd" というミディアムの楽曲もスケール感たっぷりに展開されるという幅広さがあるのがやっぱ強いな。新ギタリスト Routa の手による哀切なるアコースティック・アウトロ #10 "Rok" で閑寂に幕を閉じる構成もナイス。

とにかく、悶絶を誘うポルカ・エクスプロージョンでは満面の超笑顔と共に激烈ヘドバンを誘われ、悲哀なるヴァイキング節には涙ながらのシンガロングが口を突いて出る、積極的に参加する姿勢であればあるほどに楽しめる「ダンサブル」とさえも言える大傑作。今夜は踊ろう! ポルカを踊ろう! Somnium の弔いの杯だ!(泣)

そうそう、この FINNTROLL、毎回ランニング・タイムが短くてちょいと物足りなさを感じるのが恒例になっているんだけど、本作も10曲36分32秒とやっぱりちょいと短い・・・。なので、先行 MCD "Trollhammaren" に収録された未発表4曲と併せて楽しむとちょうどイイかもね。  (Apr. 04, 2004)


Jacket FINNTROLL 86
Trollhammaren (2004)

3rd フル・レンス・アルバム "Nattfodd" に収録される #1 "Trollhammaren" をリーダー・トラックとする5曲入り先行 MCD。

#1 "Trollhammaren" 以外の4曲はアルバム未収録だが、FINNTROLL 節の炸裂する疾走ポルカ・メタル #2 "Hemkomst"、新ギタリスト Routa が一人で詞/曲を手掛けた勇壮な #3 "Skog"、亡き Somnium (g) の遺作として涙無しには聴けないフォーキーな疾走チューン #4 "Forsvinn Du Som Lyser"、そしてどことなくジャジーなホーン・アレンジがお洒落ですらある(狂?)グルーヴィなシャッフル・チューン #5 "Helvete" と、どれも聴き応えのある佳曲揃い。

"Nattfodd" と本作とをセットと捉えて続けて聴くと、尺的にもなかなかナイスな感じデス。  (Apr. 04, 2004)


Jacket FINNTROLL 82
Ur Jordens Djup (2007)

フィンランドのポルカ/フォーク・メタル・バンド FINNTROLL の4thアルバム。

音的には、確かにこれまでの延長線上にありながらも酔いどれ大爆発な祭事的はっちゃけ具合はやや影を潜め、どちらかと言うとシリアスな暗鬱ムードを台頭させてきている印象。 喩えるならば、住処とする森の描き手がディズニーからトールキンに替わった・・・そんな感じか。

そんな若干のスタイルの変化のせいか、はたまた前作があまりに良過ぎたせいか、一聴するにスッゲー地味。。。 しかし、彼らならではの魅力満載のキラー・チューン #3 "Korpens Saga" の前には無条件に燃えてしまうし、Trollhorn@Henri Sorvali (key/MOONSORROW) の弾き出す哀愁のメランコリーも全体の落ち着きムードの中で一層映えているしで、これはこれで充分に楽しめるス。 ・・・ってのはいくらなんでもポジティヴに捉え過ぎ?(^-^;;

ただ、ライヴ・ショウでは新シンガー Vreth@Mathias Lillmans の虚弱系極細体型(って程でもないけど、前任の巨漢シンガー Tapio Wilska (現 WIZZARD) のいかにもトロールなナイスキャラと比べちゃうとねぇ…)に感情移入を阻害され気味だったけど、こうしてCDで聴く分には特に違和感ないね。 てゆーか逆に、そのなかなかに強靭なデス・ヴォイスは意外と悪くなかったり。  (Jun, 01, 2007)


Jacket FINSTERFORST 77
Weltenkraft (2007)

ドイツの7人組ヴァイキング/フォーク・メタル・バンド FINSTERFORST の1stフルレンス・アルバム。

勇壮なアグレッションに包まれた楽曲の中でアコーディオン&笛がリード楽器の如く舞いまくる様は、さながら ENSIFERUM meets KORPIKLAANI。 ドタバタ&冗長な気配が強めな音像は、76分間の長丁場に亘って聴き手を集中させるチャームには欠けてはいるが、独特の民族臭の魅力がジワジワと迫ってくるのは確か。 次作に大きく期待〜。  (Nov, 02, 2007)


Jacket FIONA 59
Beyond the Pale (1986)
ありがちな女性ハードポップ。歌もさほどうまくない。

Jacket FIORE 85
Today will Tomorrow (1998)
このニューヨーク出身のキャリア豊富なシンガー Jon Fiore のリーダーアルバムとなる本作 "FIORE" には HAREM SCAREM の連中が全面的に関わっている。
でも HAREM SCAREM 関連作品って、ある程度の品質は保証されているものの、なぜだか進んで触手が伸びなかったりしません? (俺だけ?)。
そんな状況の中でこの作品は結構各所で評判いいので買ってみたが・・・・! はっきり言って本家より、ずーーーーーーーッと良い! (^_^;;)
本作には、その楽曲が流れる空間を哀愁カラーに染めてしまう謎の空気が充満している。元々哀愁HRとして至高の輝きを放つ "Out of Love" はもちろんこと、"All Along" のような爽快ナンバーすらほのかな郷愁を感じさせ、タイミングよく切り込んでくる扇情ギターによって強烈な印象として襲いかかるのである。とにかく、絶品のメロディ、楽曲、ギターフレーズ・・・と高ポイントな要素は多いが、何といってもその勝因は Jon Fiore の魅力的な声質に尽きる。適度にハスキーで適度に伸びるその声の発散する"色気"は John Waite (ex.BAD ENGLISH)、David Glen Eisley (ex.GIUFFRIA)に匹敵するほどだ。
もし、冒頭のように敬遠したまま本作を聴かなかったとしたら・・・と思うと結構ヤバイ。・・・と、妙にホッとした一枚。いやー、イイッス。

Jacket FIREBIRD 80
Firebird (2000)
CATHEDRAL の Leo Smee と CARCASS の Bill Steer の 70'sグルーヴ満載のヘヴィ・ロック。Bill Steer の フィーリングは流石!

Jacket FIREBIRD 64
Deluxe (2001)
元 CARCASS の Guitar Player Bill Steer 率いる Swedish Heavy Rock Band FIREBIRD の 2nd Album。
3Pieces の Simple な構成を生かした Dynamic で生々しい 70's Feeling に溢れた Natural な Heavy Groove Rock は、各豪腕 Player の演奏の鬩ぎ合いが生む Rock の衝動の醍醐味を伝えようとしている。
が・・・歌に魔力が足りないんだなー。。。 一聴しただけでその凄みが体感できる Ludwig Witt の Drum、Leo Smee のイイ感じに古臭くくぐもった Bass、そして正直オレ的には並レベルの Guitar Player にしか感じないながら "Steamroller", "Miles from Nowhere" ではナカナカの Solo を聴かせる Bill Steer のそれぞれが Groove を組み上げてゆく中で、 Bill Steer 自身の歌声だけが置いてかれてる感じ。
SPIRITUAL BEGGARS の暗黒臭も MANIC EDEN のヲトコ泣きも聴こえてこない楽曲の淡白さも、オレにはチョイト向いてなかったようだわ。Live で酒呑みながら観たらきっとカッコイイと思うんだろうけど。
ただ、RUSH の名曲 "Working Man" の Cover はイイ感じよね。

Jacket FIREBIRD 57
No.3 (2003)
Bill Steer (vo,g) が自分以外のメンバーを一新。Leo Smee (b/CATHEDRAL), Ludwig Witt (dr/SPIRITUAL BEGGARS) に代わって Roger Nilsson (b/THE QUILL, SPIRITUAL BEGGARS), George Atlagic (dr/THE QUILL) を迎えた FIREBIRD の約一年半ぶりの 3rd アルバム。
従来通りの枯れた味わいのグルーヴィなヘヴィ・ロックに、前作までよりもさらに取っ付き易いメロディの魅力、そして Bill 自身のエモーショナルなギター・ワークの妙も強調した作風は確実にバンドの成長を実感させるものだが・・・うーん、いかんせん曲がどーにも地味過ぎ・・・。
各人のプレイ自体はそれなりに熱気を帯びた質の高いものなんだけど、それらが交わった結果アウトプットされた音が、なーんか淡々としたドライさに包まれてるように感じちゃうんだよね・・・。
唯一 #9 "Dream Ride" だけは、メロウな存分に泣きが堪能できるんで、結構お気にだったりー。 (Feb. 21, 2003)

Jacket FIREFLIGHT 85
Unbreakable (2008)

米フロリダのフィメール・フロンテッド・ヘヴィ/ラウド・ロック・バンド FIREFLIGHT の2ndアルバム。

女性シンガーをフィーチュアして仄暗い激しさをメタリックに叩きつける最近流行のスタイルではあるけど、看板シンガー Dawn Richardson 嬢の歌うメロディがひたすらポップ&キャッチーなので、全体の印象は各所で評されているとおり非常にガールズ・ポップ/ロック的。 ベースにもう一人 Wendy Drennen 嬢って女子がいるのも、そんな印象を後押ししてるかも。

メタル度やらゴス度やら抜きにして、気負い無くメロと曲を楽しめる好盤。  (Jun, 30, 2008)


Jacket FIREHOUSE 80
Firehouse (1991)
一時期のLAメタルを彷彿させるオーソドックスかつ良質な楽曲。

Jacket FIRES OF BABYLON 70
Fires of Babylon (2008)

Rob Rock (IMPELLITTERRI, etc.) と Lou St. Paul (g/WINTERS BANE) を中心に結成された米オハイオをベースとするパワー・メタル・バンド FIRES OF BABYLON のデビュー・アルバム。

いい意味でも悪い意味でも、どこをどう切っても「正統派へヴィ・メタル」という言葉しか出てこない。 てかコレ、Rob のソロ作と区別つく人いるのかね?(汗)

Rob Rock のソロ活動時の盟友 Carl Johan Grimmark (g/NARNIA, etc.) がゲスト参加。  (Jun, 12, 2008)


Jacket FIREWIND 84
Between Heaven and Hell (2002)
バンド名からしてイヤでも Uli Roth を連想させちゃって、それだけで我々オッサン・メタラーの純なハートを鷲掴みなこの FIREWIND は、2002年最大級の話題になりつつあるトゥルー・メタル・バンド DREAM EVIL でも素晴らし過ぎるテクニカル・ギター・プレイを披露しているギリシャ出身の若きギタリスト Gus G 率いる剛健パワー・メタル・バンドで、本作はそのデビュー作だ。
ウルサくがなるごり押し系唱法を身上としながらも意外なほどに繊細な歌唱も出来ちゃったりするシンガー Stephen Fredrick とドラマー Brian Harris という KENZINER 人脈(ってか Liviathan Records 人脈だな)のサポートを得て展開するのは、厚みのある音壁が攻撃的に迫り来るヘヴィ・メタル。
といっても、硬質な中にしっかりと 80's U.S. メタル風味のキャッチーなテイストを織り込んだ楽曲からは、ややアレンジに単調な弱さを感じつつもメロディがこの耳にしっかりと伝わってくる。このあたりの感覚は DREAM EVIL でも同様に感じたなぁ。
そして、やはり聴きドコロは Gus GYngwie Malmsteen そして Uli Roth の影響たっぷりのテクニカル&エモーショナルなネオ=クラシカル・プレイ。最近のところでは Christopher Amott に非常に近いものを持っていると思うけど、正確さでは一歩遅れをとってる感は否めないものの、効果的にハーモニーを絡ませながら終始泣きまくるそのフレージング・センスは勝るとも劣っていないよ。
確かにこのバンド、メンバー的には今の人選が Gus G にとって最高だとは到底思えないけど、今後もリーダー・バンドとしていい作品を出し続けてくれることを期待しちゃいますわ。

Jacket FIREWIND 80
Burning Earth (2003)
メイン・バンド DREAM EVIL の他、数多のバンドに参加して精力的に活動をこなすギリシャ人ギター・ヒーロー、Gus G. のソロ・プロジェクトである FIREWIND の 2nd アルバム。
腋を…いや脇を固める(汗)メンバーに前作から若干変更が発生。シンガー Stephen Fredrick (KENZINER) は前作同様だが、ベース&ドラムのリズム隊がそれぞれ BREAKING SILENCE, PAGAN'S MIND の奴にチェンヂ・・・と、よりマニアックな微笑を誘うラインナップになっている。(笑)
暑苦しい熱唱ヴォーカルが大味なメロディを歌い上げる「欧風テイストのB級アメリカンパワー・メタル」な基本路線は前作と変わらぬが、粘度抜群に迫ってくる Gus G.Uli Jon Roth 風味満点の悶絶ギター・パートの充実度は急上昇。そのフレーズ/タッチに、一聴して Gus 君って判る個性が身に付いてるのがホント凄いわ。
ただ、楽曲としてみた場合、これが全て Gus 自身に拠って書かれているんだけど・・・若さ故の浅さが露呈しちゃった感のある退屈なものなんだよね。ま、本作に収録されてる美味しいギター・ワークは楽曲云々を超越してるから別にいいんだけど。(苦笑) 優れたプレーヤが優れたコンポーザである必要は全くないんだし。
ってゆーかね、一刻も早く David T. Chastain の下から離れた方がイイんちゃうかなぁ・・・。(^o^;  (Nov. 09, 2003)

Jacket FIREWIND 73
Forged by Fire (2004)

オールド・スタイルな新世代ギター・ヒーロー Gus G. 率いるギリシャのパワー・メタル・バンド FIREWIND が Century Media に移籍してリリースした 3rd アルバム。(CCCD)

Gus の一聴して彼のものと判る超パッショネイトなテクニカル・プレイがアグレッシヴに鳴り響く至極正統派なストロング・メタルは、従来の 80's U.S. パワー・メタルの大味な醍醐味に加えて、新たにシンガーの座に就いた Chity Somapala の力強くもしっかりと湿り気を漂わせた歌唱が呼び込んだ欧州風味の叙情テイストがやや増加したっぽいかな?

その Chity の歌唱は、来日公演での笑撃のパフォーマンスの忌わしい記憶が多少軽減されると思える(笑)意外にも上質なもので、Klaus Lessmann (BONFIRE) をパワフルにしたかの(微妙に Klaus Meine ではないところがミソ♪)安定したシンギングは明らかにこの FIREWIND の新たな魅力だ。

ただなぁ、やっぱ曲がイマイチつまんない。 前述のように歌はかなり歌えてるし、Gus のプレイ自体も相変わらず悶絶級のタッチが満載なんだけど、リフがあってテーマのギター・フレーズが載って歌メロが重なってサビになってソロが来て・・・と、とにかく「普通のヘヴィ・メタル過ぎ」なんだよね。で、アレンジに凝らない分骨格が魅力的かというと、実はそうでもない・・・みたいな。

楽しみだった #7 "Feast of the Savages" での Marty Friedman (g) との Uli Roth 宗家師弟対決(笑)もボチボチだったし、Chity 同様こちらも本作から参加のイケメン鍵盤奏者 Bob Katsionis も、その天才肌な技&センスの見せ場に欠ける感じで、やや残念な一枚。。。  (Nov. 22, 2004)


Jacket FIREWIND 84
Allegiance (2006)

Gus G. (g/NIGHTRAGE, ex-DREAM EVIL, MYSTIC PROPHECY) 率いるギリシャの正統派パワー・メタル・バンド FIREWIND の4thアルバム。

シンガーを Chity Somapala (CIVILIZATION ONE, RED CIRCUIT, ex-AVALON, COURT JESTER, FARO, MOONLIGHT AGONY) から Apollo Papathanasio (vo/EVIL MASQUERADE, GARDENIAN, SANDALINAS, ex-TIME REQUIEM, FAITH TABOO) に、ドラマーを Stian Kristoffersen (PAGAN'S MIND) から Mark Cross (WINTERS BANE, ex-METALIUM, HELLOWEEN, NIGHTFALL) にそれぞれチェンジして勝負を挑む本作は、これまでの弱点だったメロディ/楽曲の単調さが大幅に改善された面目躍如の一枚。

楽曲こそ安定の域を脱してはいなくも(もっとハジけられるハズ!と思う)、バック陣のパワフルなプレイに Apollo の円熟叙情熱唱が乗るバランスの良さはこれまでの FIREWIND には無かったもので、全体的にレンジが広がったかのダイナミックな音像の中では Gus G. 独特のアナログなエモーショナル・プレイも俄然生き生きと泣きまくる泣きまくる。(嬉)

スウェーデン人女性シンガー Tara 嬢をフィーチュアした #5 "Breaking the Silence" のような新機軸の存在も、今後へのさらなる期待を募らせるし。・・・てゆーか Tara タソ・・・カナーリカワユス!! (http://www.tara.cc/) 今秋の Loud Park 06 公演にはに帯同するらしいので、ジクーリと萌え倒させていただきマス。  (Jul, 26, 2006)


Jacket FIREWIND 83
The Premonition (2008)

ギター・ヒーロー Gus G. (ex-DREAM EVIL, MYSTIC PROPHECY) 率いるギリシャのヘヴィ・メタル・バンド FIREWIND の5thアルバム。

前作ではシンガーに Apollo Papathanasio (vo/EVIL MASQUERADE, GARDENIAN, SANDALINAS, ex-TIME REQUIEM, FAITH TABOO) を迎えて大きな飛躍を遂げることに成功したが、同じ体制で挑む本作も、ガッツィーなパワーとキャッチーなメロディが質高く結合したバンドの更なる前進を伝える好盤となった。 ・・・のは確かなんだけど、全体的な空気感がその前作に非常に似ていること、そしてありがちなパターンの楽曲が並ぶ全体の流れの平坦さから(前作での Tara Teresa 嬢 (♀vo) によるアクセントは良かった…)、突き抜け感のイマイチ希薄な地味めの印象もアリ。

Gus G. のエモーショナルな泣き系プレイは相変わらず美味しいし、それを従えて熱く迸る Apollo の歌唱も実に見事。 さらにマルチ・タレントなイケメン Bob Katsionis (key,g/ex-NIGHTFALL, IMAGINERY, SEPTIC FLESH, CASUS BELLI, etc.) や Mark Cross (dr/WINTERS BANE, ex-METALIUM, HELLOWEEN, NIGHTFALL) もスター・プレイヤー的な存在感を放っており、役者としては申し分なく揃ってるハズなのだが・・・。 やっぱそのあたりは Gus G. の作曲能力が(ry

アヴェレージは軽くクリアしつつも、どこか物足りなさが残る・・・それでも Gus G. の悶絶プレイ聴きたさに、ついついリピートしてしまう・・・そんな一枚。  (Apr, 24, 2008)


Jacket FIRST(1st) AVENUE 80
Tears and Triumph (1994)
末期ヴァンデンヴァーグのVのバンド。哀愁ヨーロピアンHR。

Jacket FIRSTBORN (THE) 81
From the Past Yet to Come (2000)
ポルトガルのシンフォ・ブラック。驚くほどに上質。

Jacket FJOERGYN 77
Ernte im Herbst (2005)

話題の疾走ヴァイキンガー EQUILIBLIUM を輩出した Black Attack レーベルが放つ新たな刺客 FJOERGYN(なんて読むの?/苦笑)は、ドイツの二人組シンフォニック・ヴァイキング・メタル・ユニット。

シンフォ・ブラックな基盤にフォークロアな民族テイストやメロディック・スピード・メタル的な明快なクサメロ疾走をたっぷりと詰め込み、それを壮麗なオーケストレーションで包み込んだ大仰なキラキラ・サウンドは、ドイツ語歌詞と捉えドコロのない展開がリッター(騎士)・ロック的ですらある独特な風味。

楽曲は細部までよく出来てるし、スクリーム/グロウルに絡みつくように朗々と歌われるヴァイキング賛歌的パートの美味しさをはじめ、メロディ/アンサンブル/展開に数多くの悶絶箇所を持っているのに、ドラム、オーケストレーションから(真偽はともかく)ギターのリフにまで打ち込みクサさ感じさせる無機質な「作り物感」が、燃え上がろうとする気持ちをイマイチ削いでしまっている感じ。

19分の #10 "Requiem" に期待してたら、実際はほとんどが無音部分だった・・・ってのも印象良くないわー。

現在、人間のメンバー(笑)を募集してるみたいなんで、それでイイ人見つけてちゃんとバンドとしての布陣を整えた状態で次作を出してくれることを激しく希望。  (Jun. 01, 2005)


Jacket FJOERGYN 58
Sade et Masoch (2007)

ドイツのエピック・ブラック・メタル・バンド FJOERGYN の2ndアルバム。

・・つっても、ブラックっぽい部分は濁声とたまに出現するブラストのみ。 ヴァイキング/フォーク風味のメロディをシンフォニックなキラキラ感で包み、モダンなオルタナティヴ・テイストで調理するというその方向性自体は悪くないんだけど、ジャケはこんなだしメンバーはネクタイにスーツだし・・・と、本気度が感じられないというか、とにもかくにもその散漫な掴みどころの無さに感情移入を阻まれ、集中して聴こうとする気力は失せていくばかり。。

前作で感じた小粒な宅録感が改善されずにそのままなのもヒジョーにキビシィー。  (Dec, 11, 2007)


Jacket FLAGSHIP 87
Maiden Voyage (2005)

DIVINEFIRE, AUDIOVISION, NARNIA で活躍する Christian Rivel (vo) と、同じく NARNIA そして BRIGHTEYE BRISON にも籍を置く Linus Kase (key) の二人を中心としたメロディック/プログレッシヴ・ロック・プロジェクト FLAGSHIP の 1st アルバム。

これがもう笑っちゃうくらい KANSAS! KINGDOM COMELED ZEPPELIN だったり MOZARTQUEEN だったり DISCIPLES OF LOVEDEEP PURPLE だったり SAVAGE CIRCUSBLIND GUARDIAN だったりする以上に FLAGSHIPKANSAS!(笑)

まぁ、ジャケの帆船といい意識的なリスペクト&オマージュに基づくものなんだろうけど、これがまんまモノマネにも関わらず、楽曲の良さと ChristianDIVINEFIRE での激熱メタルバカっぷり(苦笑)を封印した柔らかなクリア歌唱の旨み、そしてこれまたやっぱり NARNIACarljohan Grimmark (g) の「こんなプレイも出来るんだ!?」的な悶絶エモーショナル・プレイのおかげで普通にメッチャ楽しめちゃうんですけど。

終曲 #6 "Ground Zero" は本家 KANSAS のギタリスト Kerry Livgren が1980年にリリースしたソロアルバム "Seeds of Change"Ronnie James Dio も参加!…ってどーでもいいッスね/汗)収録曲のカヴァーで、その Kerry Livgren が「ご本人登場」状態でソロ・パートを客演。 スゲー贅沢。(嬉)  (Oct. 21, 2005)


Jacket FLAMETAL 87
The Elder (2007)

米国のフラメンコ・ギタリスト Ben Wood (g,vo) と現 WHITESNAKEUriah "Teen Funbags" Duffy (b) を中心とする変り種メタル・プロジェクト FLAMETAL の、2005年の自主リリース盤に追加レコーディングを施した「再デビュー」的な1stフルレンス・アルバム。

スパニッシュなギター・ワークをフィーチュアしたこのテクニカルな“フラメンコ・メタル”、聴く前のイメージ的には TRIBE OF GYPSIES 系かと思いきや意外にもデス/エクストリーム・メタル風味が強く、元々メタル・ギタリストだったらしい Ben がエレクトリックで弾きまくる場面の手触りは、普通に「ネオ=クラシカル・プログレッシヴ・メタルだ。

予想に反して色物的な不自然さがほぼ皆無なのも嬉しく、ラテンの哀愁とメタルのパワーの押し引きが生む「泣きの大波」に純粋に耽溺できるナイスな一枚だ。  (Apr, 23, 2007)


Jacket FLAMETAL 70
Master of the Aire (2008)

フラメンコ・ギターとヘヴィ・メタルの融合を試みる米産バンド FLAMETAL の2ndアルバム。

自ら「SLAYER meets Paco de Lucia」と喩えるように、Ben Woods (g) による本場の血が滾る哀愁のフラメンコ