Archives [Full Details] - I / 117 Albums
Jacket I AM GHOST 76
Lovers' Requiem (2006)

米カリフォルニア産のゴスクリーマー I AM GHOST の1stフルレンス・アルバム。

スピード感溢れるゴスエモ・ドライヴと妙にバロッキーなクラシカル・アレンジが交錯するメランコリックな風合いの「メタル的な美味しさ」に思わず身を乗り出す本作、オフィシャルな叩きコピーで「LOST PROPHETS meets MY CHEMICAL ROMANCE」と書いてあったけど、そのどっちも全く知らないので(汗)自分の偏狭なメタル引き出しから具材を選んで喩えてみると・・・「AVENGED SEVENFOLD meets ROYAL HUNT」ってトコですか。(笑)

女性ヴォーカルやヴァイオリンまで用いて、メロメロな旋律をエネルギー高く昇華させた即効性の高い楽曲の数々は見事な出来。 ・・・アッという間に飽きそうではあるけど。(^_^;  (Dec, 03, 2006)


Jacket I NAPOLEON 75
I Napoleon (1991)
シアトリカルで凝った作りだが、曲がいまいちつまらない。

Jacket I POOH 85
Pooh Book (1996)
極端なまでに泣きを演出するGに涙。イタリアンプログレの頂点。

Jacket I.N.C. 80
The Visitor (1988)
ザックザクのリフに様式派のソロ。どこかファニーな雰囲気もある。

Jacket IAIN ASHLEY HERSEY 68
The Holy Grail (2005)

米国人ギタリスト/コンポーザー Iain Ashley Hersey の2ndアルバム。

オーソドックスなブルーズ・ベースド王道ハード・ロックは、RAINBOW をさらに渋くしたようなヌルーい感じなんだけど・・・ま、懐かしさに和むっちゃあ和むス。(^-^;

Graham Bonnet が3曲でリード・ヴォーカルを担当。  (Sep, xx, 2006)


Jacket IAN GILLAN 76
Naked Thunder (1990)
再びパープルを辞めてのソロ。大人のHRが中心。

Jacket IAN MCDONALD 71
Drivers Eyes (1999)
第一期 KING CRIMSON でメロディーメーカーとして力量を見せ付けていた Ian McDonald の初の(意外にも!)ソロアルバム。彼に所縁ある多数のアーティストをゲストに向かえ、様々なタイプの楽曲を収録したカラフルなアルバムだ。
ここには期待した(馬鹿だね~/笑)プログレ臭はほとんど無く、軽やかなビートが効きつつも心地良く浮遊するようなアダルトな「普通のロック」が展開されている。・・・ってわざわざ但し書きをするのも変だけど、まぁメタルサイトだからイイよね。(笑)
そんな中でもやはり耳を惹くのは、John Waite が唄う仄かな哀愁が心地良い AOR ナンバー "You are a Part of Me"John Wetton が唄うまるで KING CRIMSON のメロウな面を再現したような "Forever and Ever"、そして Lou Gramm が唄う FOREIGNER っぽい "Straight Back to You" といった、ゲストの実力派シンガー達がそのポテンシャルを見せ付けるヴォーカル・オリエンテッドな曲達。
うーむ、でもこうなると「Ian McDonald ならではの魅力」でこのアルバムや楽曲を楽しんでいるんではないなぁ。故に上記の楽曲には非常に満足しつつも、こんな感じの評価となりました。

Jacket IAN PARRY 79
Symphony of Dreams (1993)
ヴェンジェンスのVのソロ。安定した歌唱力でオーソドックスなHRを歌いあげる。

Jacket IAN PARRY 74
Visions (2006)

オランダを主戦場する英国人シンガー Ian Parry の 4th ソロ。

ELEGY, CONSORTIUM PROJECT, VANDEN PLAS, KAMELOT, WITHIN TEMPTATION のメンバーがサポートする正統的なヘヴィ・メタル/ハード・ロックは、ヴァラエティな幅広さも含めて根拠なき予想通りの「極めてフツー」な出来。

Ian の歌声、ここまでエモーショナルに歌える人ってなかなかいないし当然好きなんだけど、語頭から常にかかりっぱなしのヴィブラートが気になりだしちゃうと、その声の震え具合がスッゲーうざくなってしまったり。(苦笑)  (May 03, 2006)


Jacket IAN PARRY'S CONSORTIUM PROJECT 82
Ian Parry's Consortium Project (1999)
意外にもハードポップ色皆無のHM。「テクニカルなDIO」って趣だ。
メンツ的な期待に十二分に堪える力作だねぇ。
当然唄は云う事無し。

Jacket ICE AGE 80
Liberation (2001)
ニューヨークの4人組テクニカル・ハード・ロック・バンド ICE AGE の 2nd アルバム。
キーボード/シンガーを兼任する Josh Pincus を主軸に展開する Magna Carta 本流なプログレッシヴ・ワールドは、偏執的な変拍子の上でヘヴィ・メタリックなリフ・ワークやファストなユニゾン・プレイが自慢げに駆け回るいわゆる「DREAM THEATER 型プログレ・メタル色」を垣間見せる場面が多くも、直線的なボーカルが綴るアメリカのバンドらしいクリアなメロディが促す明快な味わいや聡明に跳躍するキーボードのポンプ・ロック風味が彩色した全体の空気からは ARENASAGA のそれに近いスタンスを感じる。
それぞれのメンバーは余裕かましながらスリルの演出が可能な手腕を持つまさにワールド・クラスの熟達さで、充実の演奏を存分に堪能することが出来る。そしてそんなツワモノ達が楽器の演奏以上に楽曲そしてメロディをアピールしようとしているのは痛いほど伝わってくるんだけど、その割には楽曲やメロディ自体がそこまで強力に迫ってこないのが惜しまれるところだね。
それにしても地味ぃなアート・ワークが損してるなぁ。。。CD トレイのファンタジックな Roger Dean 風イラストがジャケだったらトータルな印象がもうチョットまとまりやすかったのに。(ちなみにアート・ワークはすべてギタリスト Jimmy Pappas の手によるもの/驚) そしてインナーのメンバーショットの背景には二棟の貿易センタービルが聳え立っている・・・。

Jacket ICED EARTH 80
Night of the Stormrider (1992)
大仰で、クラシカルなアレンジのスラッシュ。狙いはもうしぶんないが...

Jacket ICED EARTH 86
Something Wicked This Way Comes (1998)
91年の "Night of the Stormrider" 以来疎遠になっていたが、久々の彼らとの逢瀬ですっかり見直してしまった。
ツイン・ギターやシンセ/ピアノ、アコギなどで欧州的叙情風味をたっぷりとまぶしつつも、それらは脇役に徹し主役はHEAVY METAL 本来のアグレッションとエネルギーを剥き出しにした硬派なリフ攻撃と、豊かな中音域でのメロディックな歌唱を中心としながらもドスの効いた唸り声からハイノート・スクリームまで多彩な表現力を備えたシンガー Matthew Barlow の剛健なカリスマ・ヴォーカル。
キャッチーでありながらメタルのエキサイトメントにも富んだ "Melancholy(Holy Martyr)"、哀しきバラードから一転、凄まじい激情エネルギーを噴出する "Consequences"、スラッシーな "Disciplesof the Lie"、勇壮なるメロディックなインスト "1776"、そしてドラマティックな組曲 "Something Wicked (Trilogy)" と、非常にヴァラエティに富みながらもそれぞれの曲がそれぞれの役割をしっかりと果たすよう、絶妙に配置されている。
明快なサビメロも本作の魅力で、それらはぶ厚いコーラスの質感のせいかなぜか唐突に「SHADOW GALLERY からプログレ臭を完全に取り去ったらこんな感じかな…」とも思ったりして。
ちなみに "Watching Over Me" でプロデューサーである大御所 Jim Morris がギター・ソロを披露しているが、北欧系タッチで結構巧いじゃん。ビックリ。

・・・「ヘヴィ・メタルとは?」 禅問答にも等しいそんな問いに、今日以降は堂々と「ICEDEARTH のことだ!」と答えられる!

Jacket ICED EARTH 85
Horror Show (2001)
米国が誇る 欧州型 Dramatic 漢 Metal 軍団 ICED EARTH の新作は、その Album Title の通り、世界中で語られている Horror Story に登場する様々な有名恐怖キャラをモチーフにした各曲にて構成。
そんなお膳立てとは関係なく、本作でも Jon Schaffer のメタル信念を具現化した Solid で剛健な Melodic Metal は健在どころかますますその完成度を上げており、ここに来ての Mellow Side の充実からか、Drama 仕立ての大仰な演出の技に更に磨きがかかった印象。
特に顕著なのが、戦慄の Choir が荘厳さを飾り立てる "Damien"(なぜか末尾の Piano は EXOSIST っぽいが・・・/汗)と、Pipe Organ と女声 Vocal を導入してこれでもかと緩急自在に盛り上がる "The Phantom Opera Ghost" の2曲の大作で、これらを聴いている時の高揚感は並じゃなく、この Scale が Live Show で再現されたら、きっと色んなものを同時にチビルこと必至だね。じゃー。もりもりもり。
そしてそれらの「装飾」的な部分以外でも、Fretless Bass の名手 Steve DiGiorgio と 2バスバカ Richard Chisty という New Member による Super Rhythm Section がもたらす驚きの緊迫感が、HEAVY METALの命と言っても過言ではない「Guitar Riff」の破壊力を明らかに増進させていて、Band 自体をググッと Step Up させている感じ。うむ、HEAVY METAL の名において、この ICED EARTH は何が何でも守っていかネヴァ!

Jacket ICED EARTH 87
The Glorious Burden (2004)
米国フロリダの実直ヘヴィ・メタル・キング ICED EARTH の 7th アルバムは、リーダー Jon Schaffer (g) のライフワークである(らしい)米国史探求趣味を反映したアメリカ南北戦争に代表される有史以来の戦乱の歴史を綴ったコンセプト・アルバム。
看板シンガー Matthew Barlow のまさかの脱退というバンド最大の危機を、後任に元 JUDAS PRIESTTim Owens を迎えるというウルトラCで切り抜けた起死回生の一撃は、地味めの欧州寄り硬質アメリカン・メタル・・・という素地はそのままに、その Tim 自身の凄絶な歌唱自体がこれまでにないハイライトを形成するドラマティックな装いが高揚感を運んでくる。
メロディックなんだけど何故かそのメロディそのものが前面に出てきにくかったりするというこれまでどおりのイマイチ即効性に欠ける構造ではあるんだけど、前作までに Matthew の歌唱が生んでいた「ヘヴィ・メタルに対する信念」や「不器用な漢クサさ」というメンタルな一面に加えて、歌唱自体への感嘆というテクニカルな傾聴エレメントが加わった強靭なサウンドは、聴くほどにジワジワとこの身に迫りまくり。
楽曲のヴァラエティも幾分増加しているように感じるけど、その中でもやはり Prague Philharmonic Orchestra と共に南北戦争の哀しき史実をドラマティックに描いた30分を超える渾身の超大作 #9〜#11 "Gettysburg (1863)" は、Jon Schaffer ったらこの曲を生むために ICED EARTH を続けていたんじゃないのぉ?…と思えるほどにマジで圧巻の完成度。#13 "When the Eagle Cries -Unplugged-" も、ボーナスながら Tim のメロウな魅力が存分に堪能できる嬉しい逸品だ。
ところどころで聴こえるゲスト・ギタリスト Ralph Santolla の彼らしいテクニカル・プレイが、何故か安っぽい音色はさて置き(汗)これまでにない新鮮なアクセントになってるのも、ギター重視派としては嬉しい限りだし♪
これまで無視に近い形を取ってた日本のメディア&評論家の先生方が「元 JUDAS PRIEST のシンガーが加入した」とたんに、この ICED EARTH をさも重要バンドあるかのようにしたり顔で全開で語りだす憐れな様子には「なんだかなぁ・・・」という違和感を禁じえないけど、まぁこれで来日の可能性がグッと高まるならヨシとしなきゃね。  (Jan. 12, 2004)

Jacket ICED EARTH 83
Framing Armageddon: Something Wicked Part 1 (2007)

USヘヴィ・メタル・バンド ICED EARTH の8thアルバムは、5th "Something Wicked This Way Comes" から繋がるコンセプト作。

ドラマティック仕立てながらも地味で淡白という実に ICED EARTH らしい楽曲群の中、Tim "Ripper" Owens (vo) の超絶歌唱がギラリと光る。 いや〜 今回の Ripper の歌、マヂでいいわ。

がしかし、本作制作後、オリジナルシンガー Matthew Barlow が復帰し、Ripper は脱退した模様。。。 うーん、確かに Matthew の歌声があってこそ本来の ICED EARTH なんだが・・・痛し痒しダネー。


Jacket ICED EARTH 79
Crucible of Man: Something Wicked Part 2 (2008)

正統派U.S.メタルの重鎮 ICED EARTH の9thアルバムは、"Something Wicked Saga" の完結篇。

本作ではなんとシンガーに Matthew Barlow (ex-PYRAMAZE) が奇跡の復帰。 前任の Tim "Ripper" Owens (YNGWIE MALMSTEEN, BEYOND FEAR, ex-JUDAS PRIEST, WINTER'S BANE) がバンドに加えていた新たな魅力も捨てがたいが、こうして聴くと頭領 Jon Schaffer (g) との相性の良さはやっぱり Matt の方が上なんだよなぁ。

ま、「ICED EARTH はやっぱり地味で無骨なのがヨシ!」ってことで〜。  (Dec, 04, 2008)


Jacket ICON 83
Icon (1984)
アメリカながら暗めのヨーロッパよりのLAメタル。フックがあって良い。

Jacket ICON 85
Night of the Crime (1985)
前作とうって変わってアレンジ重視の大人のHRだ。クオリティーは高い。

Jacket ICON 79
Right Between the Eyes (1989)
今風の、ラジオ受けしそうなスタイルに変身。悪くはない。

Jacket IDEAS 84
Ebredes - Revival (2006)

ハンガリーのシンフォニック・メタル・バンド IDEAS の4thアルバム。

Sharon Den Adel (vo/WITHIN TEMPTATION) と Tarja Turunen (vo/ex-NIGHTWISH) をミックスしたような魅惑の歌声を持つエスニックな美女シンガー Kun Anita 嬢をフィーチュアした NIGHTWISH meets EDENBRIDGE なスタイルの本作は、穏やかさとハードさの良好なコントラストに東欧らしいプログレッシヴな浮遊感が加わったナカナカの逸品。

英語/ハンガリー語の両ヴァージョンのCDを同梱した2枚組で、英語盤の方の #5 "Phantom of the Opera"NIGHTWISH ヴァージョン!!/笑)には Andy B. Frank (vo/BRAINSTORM, SYMPHORCE) が客演してるんだけど・・・ハンガリー語の方ばっか聴いてて未聴。(苦笑) ちなみにハンガリー語盤の方のゲストは Kalapacs Jozsef (vo/KALAPACS, HARD, ex-POKOLGEP) ね。  (Apr, 23, 2007)


Jacket IHSAHN 88
The Adversary (2006)

今夏待望の復活を果たした闇の皇帝 EMPEROR を支える重鎮 Ihsahn 先生 (PECCATUM) の初のソロ名義アルバム。

超絶ドラマー Asgeir Mickelson (dr/BORKNAGAR, SPIRAL ARCHITECT, VINTERSORG etc.) が担当したドラム・パートを除く全てを Ihsahn 自身が手がけることとなった本作は、ブラック・メタル、ダーク・ウェイヴ/ゴシックそしてプログレッシヴ・ロックをヴァラエティ豊かに融合させつつ、後期 EMPEROR を覆っていたあの「崇高たる不穏」に通じる壮麗な空気感を継承する、ハイ=クオリティな暗黒耽美メタルの逸品。

ブルータリティとメロウネスを芸術的に交錯させながら、ハイトーン・ヴォイスまで披露しちゃったり何気にギターもスッゲー巧かったりする Ihsahn 先生の才能・・・テラスゴス。。

ゲストで ARCTURUS, ULVERGarm 先生が数曲歌ってマス。  (Jul, 11, 2006)


Jacket IHSAHN 88
angL (2008)

EMPEROR のブラック・メタル・カリズマ Ihsahn 先生 (vo,g,key) のソロ2作目。

アーティスティックなプログレッシヴ風味に驚かされた前作から、さらに後期 EMPEROR 度をアップ・・・と言っても、不遜ながら EMPEROR にあまり思い入れがなかったりするので実は特に EMPEROR 度を求めてはいないんだけど。(^-^;;

そんなフラットな耳で聴いても、耽美さとアグレッションを高い次元で結合させたサウンドの細部にまで拘ったダークな美意識&センスには恐れ入るばかりで、ノーマル・ヴォイスはダンディだわ実はギターはメチャウマだわで、“稀代の天才”の称号が本当に相応しいと思えるですよ。 特に様式的かつ技巧的なギター・アンサンブルが生むカタルシスは本作の肝と言ってもいいくらい魅力的で、Ihsahn 先生が一生懸命ギターの練習してるところを想像してついついカワユスな気持ちになってしまったり。(笑)

Mikael Åkerfeldt (vo,g/OPETH, BLOODBATH) がゲスト参加した #3 "Unhealer" のメロウな OPETH 風味が、身悶えするほどタマランすな〜。  (Jan, 03, 2009)


Jacket IL CASTELLO DI ATLANTE 85
...Come Il Seguitare Delle Stagioni (2001)
イタリアン・シンフォ・プログレ・バンド久々の New。
生々しさを隠そうともしない微妙にたどたどしい演奏(もちイイ意味で)が、古き良きユーロ・ロックを見事に体現している。
10分超の曲が3曲も存在する大作指向でありながらも、特筆すべきメランコリックを誇る濡れたメロディと、緻密でありながらも大胆なアンサンブルの妙との相乗効果によって、数多くの「グッと来どころ」の演出を繰り返しながら最後まで聴く耳を捉えて離さない。

Jacket IL ROVESCIO DELLA MEDAGLIA 89
Contaminazione (1973)
クラシック派の、イタリアン・プログレ。バロック音楽の影響大。

Jacket ILKKA RANTAMAKI 67
Cat House (1990)
わけがわからん。フランク・ザッパがすきなのだろうか?

Jacket ILLNATH 89
Cast into Fields of Evil Pleasure (2003)
デンマークのメロディック・デス・メタル・バンド ILLNATH の 1st フル・レングス・アルバム。
正統ヘヴィ・メタル系メロディック・デスと激烈ブラストが炸裂するブラック・メタルとの丁度中間あたりに位置する非常に聴き易いスタイルで、Arter Meinild (key) の DIMMU BORGIR 的なキーボード遣いが呼び込むシンフォニックな美しさ、浮遊する女声の見事なアクセント、そして Peter Folk (g) の弾くメロメロな哀愁を撒き散らすソロイスト・タイプの悶絶ギターの激情の迸りに半端じゃなくグッと来ちゃうという、驚きの完成度。
シンガー Bjorn "Narrenschiff" Holter のスクリームからグロウルまで多彩な表現を駆使した見事なデス歌唱もなかなかの凄みで、時折見せる Dani Filth 的色合いが感じさせるシアトリカルな趣きが全体を CRADLE OF FILTH っぽさで包むこともしばしば。(モチいい意味でね。)
楽曲も実によく出来てて、特に #1 "Zetite", #2 "Behind the Mirrors", #3 "Cast into Fields of Evil Pleasure"(イントロが限りなく JUDAS PRIEST"Hellion"!/苦笑)という冒頭三曲は、もし CD 店の店頭で流れてたらメロディック・デス・メタル・ファンのほとんどは興味を示すんじゃないか?ってほどにマジで超強力。
プロダクションもカナリ良好だし演奏も安定しきってるしで、こりゃ今後に超注目の新星の登場ッスわ。
ちなみに、今回買ったのは2001年にリリースされた6曲入りデビュー MCD "Angelic Voices Calling" を封入した初回限定盤の2枚組バージョン。こっちも単なるオマケ以上の良さでシタ。(嬉)  (Mar. 09, 2003)

Jacket ILLNATH 80
Second Skin of Harlequin (2006)

デンマークのメロディック・デス/ブラック・メタル・バンド ILLNATH の2ndアルバム。

レーベルとのトラブルで本作が長らくリリースされなかった時期を、待ち切れない思いでまんじりともせず過ごしていたが、こうして無事にリリースに漕ぎつけてまずは一安心。

・・・したのも束の間、実際に届いたCDを期待に胸を膨らませながらプレイしてみると・・・前作での CRADLE OF FILTH がホームシックに掛かったような悶絶哀愁シンフォ・デスの比類なき強烈さと比べて、本作のマターリした小粒な落ち着きっぷりったら・・・いったいどうなのよ!?

キラキラなシンフォニック・アレンジとそれを掻き分けて主張するエモーショナルなギター・ワークを軸に激情を噴射するシーンはこれまで同様にしっかりと配されていて、「お、キタキタ!」と腰を浮かすも、その後のどうにも煮え切らない中途半端なクライマックスに、浮いた腰を静かに下ろしてしまう。。 普通に考えたら一定のレベルは完全にクリアしてるんだが・・・。

・・・うーん・・・もうちょい聴き込んで慣れてみるか・・・(汗)  (Sep, 12, 2006)


Jacket IMAGINERY 86
Long Lost Pride (2004)

NIGHTFALL, SEPTIC FLESH で現在は FIREWIND で活躍するイケメン鍵盤奏者 Bob Katsionis 率いるメロディック・スピード・メタル・バンド IMAGINERY の 2nd アルバム。

ここ最近の Bob の多作っぷりに、本作もやっつけのプロジェクト的な胡散臭さを覚悟して買ってみたけど・・・これがなかなかどうして、ここで聴ける高い技量と奥深いセンスに支えられてしっかりと疾走するメロディック・メタルってば、驚くほどに上質なバンド然とした出来でマジ超ビックリ。

多彩なアレンジと共に疾走するどの曲もを歌/テーマともに非常にキャッチーなメロディで溢れてさせてるそのセンスのよさには脱帽モノ。TEARS OF ANGER にも籍を置くシンガー Bjorn Jannson の荒れた声質(ちょい荒れ過ぎな場面もあるけど/汗)でのブルーズ・ベースな節回しが明らかな Jorn Lande への憧憬を感じさせる歌唱のせいもあって MASTERPLAN が思いっきりメロスピ寄りになったかの喩え方も出来るかも。

ソロ作でも驚かされた Bob 自身による十分に「激テク」な範疇にあるギター・プレイは本作でもキーボード以上にフィーチュアされているが、その他にもゲストで盟友 Gus G. とオランダ No.1 ネオ=クラシカー Marcel Coenen (SUN CAGED) の激烈な客演も嬉しいわ。

時にブラストをもカマしながら(!)テクニカルな疾走感を生んでいる SYSTEM SHOCK のリズム隊 Mark Adrian (dr), Olof Sundfeldt (b) のナイスな仕事ッぷりも◎。  (Dec. 19, 2004)


Jacket IMINDAIN 74
And the Living Shall Envy the Dead (2007)

英国のモーンフル・ドゥーム・バンド IMINDAIN の1stアルバム。

絶望の狂気が重く、遅く、そして暗く渦巻く中に一筋流れる悲哀のメロディが、脳の鬱気の制御を司る部分を刺激しまくる。

意外にも抑揚を感じさせるアレンジメントの妙に感心する反面、プリィミティヴに歪んだ音像が齎す「薄さ」が少々残念だったりも。  (Dec, 25, 2007)


Jacket IMMORTAL SOULS 62
Ice Upon the Night (2003)
フィンランド産のメロディック・デス・メタル・バンド IMMORTAL SOULS の 1st フル=レンス・アルバム。
DISK UNION による煽りテキスト曰く、「CHILDREN OF BODOM を彷彿とさせる、テクニカルなメロディック・デスで、胸を打つ雄々しいメロディが乱舞します。とにかく桁違いのクオリティ。当店イチオシのメロ・デス!」。
・・・うーん・・・確かにテクニカルな美旋律ギターをアクセントとした CHILDREN OF BODOM のスタイルをベースに、ノーマル・ヴォイスをフィーチュアしたパートをふんだんに採り入れたメロディクな作風であることは間違いないんだけど、「桁違いのクオリティ」ってのは・・・どうなんだろ、ちょっと JARO 系・・・かも?(笑)
ってことで、今回は DISK UNION 煽りテキスト担当氏の勝利ってことで。(涙) 次は負けないぞ!(要精神的鍛錬)  (Jul. 21, 2003)

Jacket IMPALED NAZARENE 78
Pro Patria Finlandia (2006)

フィンランドのブラック・メタル・バンド IMPALED NAZARENE の 9th アルバム。

爆走 Black'n'Roll な猪突猛進スピード・スタイルのガシャガシャとした騒々しさは正直チョイと苦手だったりするけど、Tuomio (g/ex-ANTIDOTE) の意外なほどに巧者なテクニカル・ギターの存在が全体の印象を良いものにしてるッス。  (Apr. 23, 2006)


Jacket IMPALED NAZARENE 81
Manifest (2007)

フィンランドのハードコアなブラック/スラッシュ・メタル・バンド IMPALED NAZARENE の通算10作目。

高次元のテンションを2〜3分に濃密に圧縮した過激な Black'n'Roll がノンストップで爆走する様に蹂躙される快感は刺激的。 ただただ頭悪そうに闇雲に突っ走っているようで、その実、端々に個々のメンバーの高い技量を生かしたドラマツルギーを忍ばせているのが心憎い。

新ギタリスト Tomi UG Ullgren (g/RAPTURE, SHAPE OF DESPIRE, THY SERPENT, etc.) の、前任の Tuomio Louhio (g/ex-ANTIDOTE) に劣らぬテクニシャンっぷりも嬉しいし。  (Jun, 10, 2008)


Jacket IMPELLITTERI 84
Impellitteri (1987)
所詮イングヴェイの亜流だが、それに徹する姿は感動的ですらある。

Jacket IMPELLITTERI 88
Stand in Line (1988)
強力な助っ人G・ボネットを迎え、ますますアルカトラズと化した。良いっす。

Jacket IMPELLITTERI 85
Victim of the System (1993)
再びR・ロックを迎え、本来の様式HM路線を突っ走る。ポップな面もあり。

Jacket IMPELLITTERI 85
Answer to the Master (1994)
上質な正統的HM。考え過ぎのGリフは、かっこわるいけど。

Jacket IMPELLITTERI 72
Pedal to the Metal (2004)

IMPELLITTERI の作品は1994年の "Answer to the Master" を最後に買ってなかったんだけど、たまたま立ち寄った HMV で試聴機に入ってた 8th アルバムである本作を聴いてみたら、久々に耳にした Chris Impellitteri の粒立ちの良いファスト・プレイが妙に魅力的に聴こえて、10年ぶりについつい購入。

で、聴いて驚いたのが、いかにも IMPELLITTERI 的といえるメロディックな硬質メタルに今回新に加わった要素である IN FLAMES, SOILWORK, ARCH ENEMY を思い起こさせる先鋭エクストリーム風味。#11 "The Fall of Titus (American Metal vs. Swedish Metal)" なんてモロ IN FLAMES なんですけど?(苦笑)

まぁ、そんなアグレッシヴな佇まいはあくまで「風味」として、本作でもやっぱり冴え渡っている Chris の正確なファスト・プレイが運んでくる「IMPELLITTERI という名義が予想させる音の本質」自体は、それに特に影響されることなくここでも存在しているわけなんだけど・・・うーん、スタイル云々以前に、やっぱ情感の薄い楽曲の出来が自体がイマイチピンと来ない感じ。新シンガー Curtis Skelton (ex-SPEAK NO EVIL) も、なかなか歌えてはいるけど決して「並」の域は出てないと思うし。

この IMPELLITTERI ってバンドは Chris のソロ・プロジェクト的なものだと捉えてはいるんで、彼自身がその時点でやりたいことをやれば全然イイとは思うんだけど、なんかね・・・深い引出しを持ってて作毎に色んなスタイルで表現してるって言うよりは、その時その時の思いつきで好みの要素の表面をなぞってるだけの底の浅い優柔不断さを感じちゃうんデスわ、この Chris Impellitteri っていうギタリストには。  (Apr. 04, 2004)


Jacket IMPERANON 85
Stained (2004)

フィンランドのキラキラ系メロディック・デス・メタル・バンド IMPERANON のデビュー・アルバム。

聴いて安心の高品質な超 CHILDREN OF BODOM タイプなんだけど、そんな中でゲスト女性シンガー Leonna Aho 嬢のハイトーン・ヴォイスをフィーチュアした #8 "Shadowsouls" でのナイーヴな北欧メタル風味がギラリと光る。

FINNTROLL もビクーリな酔いどれ民謡疾走チューン #11 "Jos Jotain Yrittaa (Harva meista on rautaa)" の存在も面白いな。  (Jun. 12, 2004)


Jacket IMPERIA 71
The Ancient Dance of Qetesh (2004)

TRIAL OF TEARS の元シンガー Helena Iren Michaelsen 姐御率いるニュー・バンド IMPERIA のデビュー・アルバム。

古代エジプトの雄大な歴史絵巻が瞼の裏に浮かぶ大仰なオーケストレーションを施したヘヴィ・メタルな音像と、その上で響き渡る Helena のパワフルなソプラノが作り出すドラマティックな楽曲は、AFTER FOREVER, EPICA のスタイルに近いと言える佇まい。

そんな魅惑的な路線とは裏腹に、絢爛豪華な壮麗さを誇りながらも深みに欠ける安易なシンフォ・アレンジや、Arien Van Weesenbeek (dr/GOD DETHRONED) をはじめ巧者を揃えたはずのバック陣による面白みのない平坦なプレイ、そしてそれらが全体的に今ひとつ噛み合っていないと感じさせる楽曲はイマイチ魅力に乏しく、なんとももどかしい感じ。

ただ、そういった中でサウンドの印象の主導権を握る Helena の歌声の存在感はサスガの一言。 いつの間にか「Bitch な爆乳エロ歌姫」と化したセクシーな容姿(もしかして本人はエジプトの女神 Qetesh のつもり?/汗)の是非はさて置き、その指輪系な曲名だけでそそられまくる #4 "Mordor" やクリアな清廉チューン #5 "Angelchild" らの、前述したようなアレンジ/プレイ面での弱点が比較的表に出てきにくいシンプル or メロウな曲々で響く、女声ゴシック・メタルとしては確実に極上の部類に入るだろう表情豊かに変化する力強いソプラノ歌唱のインパクトは絶大だ。

Helena は既に ANGEL なる新たなゴシック・プロジェクトも準備中とのこと。既に Black Lotus から発表されているイメージ・フォトは、相変わらず激エロくも耽美ゴシック的な優美さにも満ちたものだったので、そちらにも期待大だな。  (Mar. 04, 2005)


Jacket IMPERIA 73
Queen of Light (2007)

爆乳歌姫 Helena Iren Michaelsen 姐さん (ANGEL, ex-TRAIL OF TEARS) をフィーチュアするシンフォニック・ゴシック・メタル・バンド IMPERIA の2ndアルバム。

SATYRIAN, DELAIN でも活躍する Jan Yrlund (g/ex-ANCIENT RITES, LACRIMOSA) はじめ全員が Helena 率いる別バンド ANGEL にも籍を置く欧州多国籍軍がサーヴする AFTER FOREVER & EPICA 風味の壮麗なるダイナミック・メタルは、Ebony Tears から Massacre へという所属レーベルのステップアップに比例するように、その質感も順当に向上。

・・・してはいるんだけど、それでもまだ前作と同じ様に全編に漂う小粒感 ―― というか「シンガー+バック・バンド」的な覇気の無い仕事感 ―― に、本来得られるべきエキサイトメントを阻害されてしまうんだよなぁ。 Helena によるオペラティックなソプラノからパワフルな歌い上げまで多彩な表現を駆使したエモーショナルな歌唱が、その妖艶なルックス由来の“エロさ”だけではない流石の実力を感じさせているだけに、そのあたりに「本気度」が見えてくると格段に面白くなってくるハズ。

パワー・メタリックな疾走ナンバー #2 "Fly Like the Wind" は、この段階でも既にメッチャいい感じだったりするんだけどね。  (Jun, 13, 2007)


Jacket IMPIOUS 80
Terror Succeeds (2001)
THE HAUNTED, THE CROWN 直系の、切れ味の鋭いスウェディッシュ猛爆デスラッシュ。
馬鹿馬鹿しいまでの激走アグレッションと、最低限ながら効果的なメロディの配分具合がセンスよくまとまった、漢クサい若々しさが魅力的なブルータル・コア・スラッシュ。
デス・ヴォイスのみならず時にハーモニー伴ってメロディをなぞるヴォーカルの爆発が逞しい、ついつい首がモゲそうになるほどのヘッドバングを誘発する爆走チューンのみならず、その緩急がドラマティックさを生むミディアムのパート&楽曲の充実も嬉しいね。
ピッキング・ハーモニクスを多用して随所にメロディックな装飾を組み込むギタリストは、バカテクではないものの持てる力を最大限に利用して丁寧にフレーズを織り込んでいく様子が非常に好感度高し。
そしてなんつってもスゲーのが、超速ブラストでも全くそのパワーを失わなず、グルーヴたっぷりのビート刻みとツボを得たフィルが嫌でも耳を釘付けにする驚異的ドラマー Ulf Johansson。その名は、たぶん近いうちに世界に轟くことになると思うよ。きっと。

Jacket IMPIOUS 84
The Killer (2002)
スウェディッシュ激速デスラッシャー IMPIOUS の 3rd アルバム。
ロック・バーで聴いた MOTLEY CRUE "Live Wire" のデス声カヴァーのあまりのカッコ良さにノック・アウトされ、それが収録されてる本作を今更ながら購入したんだけど、お目当てだったその #15 "Live Wire" のオリジナルを超越せんが如き輝きもさることながら、それだけじゃなくて本編もやっぱ充実してるわ、コレ。
小気味良いツービートと強力なブラストを、振り幅最大のヘドバンを誘引する見事になタイミングで交互に炸裂させる超絶ドラミングが、切れ味鋭いザクザクのスラッシーなリフと共にアグレッションを爆裂させながらグイグイと牽引していく楽曲は、THE HAUNTEDTHE CROWN にさらにスラッシーな突進力を加えたかのよう。
つっても、もちろんオレ的には、前述の2バンド同様にネオ=クラシカル素地のメロディックなギター・ワークがアクセントとなっているのが最大の悦びなんだけど。(苦笑) ただ、もっと弾いてくれてたらもっと嬉しかったんだけどね。#4 "Cought in Flesh" のエンディングで、ペースダウンと共に悶絶メロディック・ギターが聴こえてきて身を乗り出したと思ったら数秒でアッという間にフェード・アウト・・・ってのは、いくらなんでもむご過ぎる〜。(泣)
あ、"Live Wire" 以外に、#13 "Trapped Under Ice" (METALLICA), #14 "Soldiers of Hell" (RUNNING WILD) ってカヴァーも入ってマス。  (Nov. 16, 2003)

Jacket IMPIOUS 86
Hellucinate (2004)

スウェディッシュ激烈デスラッシャー IMPIOUS の 4th アルバム。

おぉ、これは驚きの大成長だ。闇雲に突進する快感はこれまでどおりに、それだけでなく絶妙な間の取り方やヘヴィ&スローな抑揚の妙、さらには Kai Hansen 的ゴッド系ヴォイス(笑)をも絡めてしまう多芸さを身に着け、曲中で着目点を多彩に移り変わらせながら聴き手を一気にエクスタシーに導くその構成力はお見事の一言。

そしてこの IMPIOUS の最大の魅力でもあるネオ=クラシカル素地のメロディックギターの登場頻度が前作よりチョットだけだけど増加した印象なのも嬉しいな。惜しくも音色がやや線が細くふくよかさに欠けるも、メロメロになり過ぎない好バランスで(いや、なっても全然ウェルカムだけど)効果的に切れ込んでくる悶絶旋律はやっぱ美味しいわ。

ラストを飾る9分超の大曲 #10 "Suicide Park" のゴシカルなヘヴィ・グルーヴがじわじわとこの身を蝕む快感が今後への期待をさらに強固なものにして幕を閉じる本作を持って、この IMPIOUS が帝王 THE CROWN 亡き後の My メロディック・デスラッシュ欲を満足させる重要な位置に居座るのは間違いないね。  (Dec. 20, 2004)


Jacket IN A SPLIT SECOND 85
It Happens (1999)
アイリッシュ系イギリス人男女によるケルティック・ニュー=エイジ・ユニット。
ビートを刻むリズム楽器はほとんど登場せず、哀愁に満ちたアコースティック・ギターと崇高なまでに清々しいエンジェリック・ソプラノ・ヴォイスが浮遊する、大気的サウンド。
ケルトの大地に染み込んだ悲哀なる歴史の叫びが淡々と綴られる、ある意味様式美に満ちた作品。癒されるよ。
【 警告 -- これから本作品を入手して楽しもうという方へ -- 】
この素晴らしい作品に心底から耽溺楽したいのであれば、決して中ジャケの女性シンガーのフォトを見ないでください!(笑)
お願いですから、声だけで美女を想像するだけに留めてください! 真実を追究しないでください~~~っ!(笑)

Jacket IN FLAMES 84
Lunar Strain (1994)
アコGと女声Vの叙情的なフレーズが涙を誘うメロディック・デスラッシュ。

Jacket IN FLAMES 89
The Jester Race (1996)
泣きのメロ度がさらにUP! 3拍子が多いのが気になるが、まぁ良いでしょう。

Jacket IN FLAMES 95
Whoracle (1997)
とにかくその激情が内包する泣きのメロディが言語に絶する美しさ!
前作までに感じられた若干チリチリした埃っぽさが一掃され、かっちりまとまった高品質HMに仕上がった。

Jacket IN FLAMES 90
Colony (1999)
いいね! 気持ちいい!!
震えるほどの哀しみの激情に身悶えさせてくれた名盤である前作 "Whoracle" の延長線上にありながら、積極的に新たな要素を加えつつも今まで以上に正統派HM に接近した快作だ。
いまや完全に「IN FLAMES タイプ」として定着した感のある、輪郭のはっきりとしたエッジの立った硬質なリフ&リズムの上を、美麗にして流麗なメランコリック・メロディが乱舞するというスタイルは一層の完成を見せており、まさにメロディック・デス・ピラミッドの頂点に位置するに相応しい出来を見せ付けている。
IN FLAMES のキモである Jusper Stromblad の紡ぐメロディの扇情力の高さは、既に周知のとおりだが、本作では、飛躍的に表現力を増した Anders Friden のデス・ヴォイスとの相乗効果、そして今まで以上に研ぎ澄まされたアレンジの妙によって、驚くべき事に聴いているうちに第2のシンガーが叙情に満ちた哀愁のメロディを歌い上げているかのような錯覚に度々陥ってしまうほど、聴き手の微妙な部分に迫ってくる。
楽曲も粒ぞろいで、サビでの仄かに聞こえてくるカウンター・メロディがグッっとくる "Embody the Invisible"、Aメロのムーディでメロウな歌がナイスな "Ordinary Story"、ギターソロのエモーショナルな導入部に涙せずにはいられない "Zombie Inc."、オルガンの音色が素晴らしいフックになっている "Colony"、そしてファンの期待を絶対に裏切ることはないであろう典型的Jusper 節が炸裂する "Scorn", "Coerced Coexistence"(ゲストの Kee Merchello (ex.EUROPE)のギターソロが凄絶!)、"Insipid 2000" ・・・。
いや~、いいわ! 気持ちいいッ!! コレしか言い様がないよ。

Jacket IN FLAMES 88
Clayman (2000)
どこを切っても IN FLAMES の印が確認できる、王者が王者たる風格を知らしめるに充分な威厳に満ちた逸品。
ツインギターの哀愁旋律は過去最大級のエモーションで襲い掛かってくるし、Anders Friden のカリスマティックな表現力にはもはや脱帽するしかない。
しかも "Whoracle", "Coloney" で、メランコリック・エクストリーム・メタルの一つの完成形を見せたと思いきや、さらに新機軸を織り込みながら進化を続ける姿は、感動的ですらある。
疾走しながらも衝撃のキャッチーさを見せる "Pinball Map"(あ、聴いてたら急にピンボールやりたくなってきた/笑)、バラード調の "Satellites and Astronauts"、正統派メタルの血潮が滾る "Suburban Me"(ギターソロが絶品! なんだか Chris Amott っぽいんだけど・・・)、ボーナスながら良く出来た "Strong and Smart" などがお気に入り。

Jacket IN FLAMES 82
Reroute to Remain (2002)
IN FLAMES の 6th アルバムは、プロデュースに MESHUGGAH, STRAPPING YOUNG LAD を手掛けたことで知られ最近では DARKANE, SCARVE それぞれの新作、そして話題の NOCTURNAL RITES "Shadowland" でも先鋭的ヘヴィさにメロディを融合させて垢抜けたサウンドを創るその手腕を揮った話題のプロデューサー Daniel Bergstrand を迎え、ワールド・ワイドなエクストリーム・ミュージックへ脱皮せんとする決意に溢れた意欲作。
先にアドヴァンス音源を聴いた時には「こりゃダメだ・・・もう買わないかも」って思ってたんだけど、リリースに先駆けて都内で開催されたリスニング・パーティ以降のつとむの常軌を逸した盛り上げに洗脳されて(笑)つい買っちゃた。で、じっくり聴いてみたらこれが思ったより悪くないじゃん。
確かにイワユル Nu-Metal な風合いも大胆に導入されているし、各楽器の生々しい鳴り方も今風のサウンドに近い。が、その「ヘヴィ&モダン方向への変化」よりも、可聴域ギリギリのところで空間を彩色するアトモスフェリックなキーボードとドラム・ループとで間を埋めるアート・ワーク通りのクリアで緻密な混沌世界を演出するアレンジや、時にジャンプをも誘う爽快ですらあるキャッチーなサビが醸し出すコンパクト&スマートな進化の方がより耳を捉えてしまう。
それでも、独特のギター・フレーズの運びにいつになく絶叫するAnders Fridenの凄味が絡むのを聴かせるエクストリーム・メタルの芯は、根本的に何も変わっていないと確信できる。むしろ物議を醸し出しそうな曲にこそ、メランコリーが息づいていたりするしね。
しかし、それだけにスタイルの変化云々ではない以前から気になっていた楽曲/フレーズ/リズムのパターンの少なさがより浮き彫りになったようにも感じるし、慟哭を演出する悶々としたギター・ハーモニーの妙が堪能できる箇所が格段に減少したのも、正直寂しいなぁ。
これまでになくダイナミックでカッコイイ進化形メタルを生み出したことは間違いないと思うんだけど、過去の素晴らしい作品と比べると・・・複雑な心境ッス。

Jacket IN FLAMES 91
Come Clarity (2006)

今やモダン・メタルの震源として君臨するまでの存在となった感のある、スウェディッシュ・エクストリーマー IN FLAMES の 8th アルバム。

クールな進化論の探求を感じさせた 6th 〜 7th は、スタイルの変化云々ではなく、錆付いたお家芸の叙情ギター・ワークを含む「楽曲の本質部分の陳腐化」そのものが聴く気を失せさせていた・・・が、本作はそんな仮死状態だった楽曲の生命力が、再び大きく息を吹き返したっぽい感じぢゃん!?

フォロワーへの求心力を照射するインオーガニックなソリッド感漂うヌーメトゥな手触りの貪欲な視線はそのままに、大胆にも初期に近いアプローチへと揺り戻した Bjorn Gelottte & Jesper Stromblad による叙情ギター・ワークと、益々カリスマティックな装いを高めていく Anders Friden (vo) が歌い叫ぶ慟哭の旋律感の鬩ぎ合いが生む相乗効果を、久しぶりにしっかりと感じることができる。

スピード感をいきなり爆発させるオープニング・チューン #1 "Take This Life"、哀愁の北欧旋律が淡く浮遊する #3 "Reflect the Storm"、スウェーデンの人気女性ポップ・シンガー Lisa Miskovsky 嬢 とのデュエットをフィーチュアした十八番的キラー・チューン #4 "Dead End"、泣きの悲愴グルーヴが渦巻くメロウ・バラード #6 "Come Clarity"、超ライヴ映えしそうな怒涛のアグレッシヴ・ナンバー #7 "Vacuum"、「メ、メロスピィ!?」な(笑)#12 "Vanishing Light"・・・と3分台中心にコンパクトにまとまった佳曲群からビリビリと伝わってくる風格と挑戦が闘うエキサイトメントは実に刺激的だ。

前々作 "Reroute to Remain" あたりから大きく聴こえだした繊細なキーボード・エフェクトが、今ここに完成の域に達したかのように、荒涼たる北の原野に消え入るアトモスフェアーを見事に彩色している点も特筆しときたいッス。  (Feb. 02, 2006)


Jacket IN FLAMES 78
A Sense of Purpose (2008)

9th。 基本的には傑作だった前作と同路線なのだが、曲の均一化が激しく感じられるためかイマイチのめり込めない。 一瞬一瞬を切り取ると決して悪くはないんだけど。  (Jun, 12, 2008)


Jacket IN HEAVEN 64
Darchangel (2005)

ギリシャの6人組ゴシック・メタル・バンド IN HEAVEN の 1st フルレンクス・アルバム。

攻撃性を含んだメタリックなドライヴ感と王道ゴシックのダラダラとした退廃の耽美を、ちょいとモダンなアレンジで調理して聴かせるそのスタイルは、狙いとしては意外と鋭いところを突いている感じ。

・・・が、決め手に欠ける楽曲、そして看板歌姫 Elvira Mitraka 嬢が「気の抜けた Kimbery Goss」的な声色で歌う抑揚の少ない単調なメロディが、全てを台無しにするほどに退屈極まりない・・・。

インナーも含めアートワークが非常にそそられるものだけに(実際、ジャケ買いだし/汗)、この内容との落差は残念無念。。  (Dec. 09, 2005)


Jacket IN SLUMBER 73
Scars Incomplete (2007)

THIRDMOON, EISBLUT のシンガー Wolfgang Rothbauer をフィーチュアするオーストリア産メロディック・デス・メタル・バンド IN SLUMBER の2ndアルバム。

適度なブルータリティにツイン・ギターの哀愁ハーモニーを馴染ませた、初期 IN FRAMES, DARK TRANQUILLITY に倣った清く正しい北欧メロディック・デス。

詳細まで思慮深くキッチリと作りこまれた相当な完成度の高さには舌を巻くが、肝心な楽曲はありがちなものがツラツラと。。。 決して悪い出来ではないけれど、いまいち特徴に欠ける印象の薄い一枚。  (Dec, 11, 2007)


Jacket IN SOLITUDE 76
Eternal (2000)
このポルトガル産の IN SOLITUDE、広告や店頭では「ゴシック」という扱いだったりするが、確かにジャケやダークでメランコリックな曲調から滲む雰囲気はゴシック的であるものの、普通の HM に限りな~く近い、言うなれば「耽美メタル」なステートだ。
メインで唄うのは、ややダミ声ながらしっかりとメロディックに唄う Hansi Kursch ( BLIND GUARDIAN ) 似の男声で、そこに稀にゲストの女声が絡む程度。
オーセンティックなメタルリフで構成されたダークなミディアム系チューンは、周りの空気を淡く彩色するストリングス系シンセ、そして仄かにネオクラシカルな様式美ギター(これがなかなかにソロイストタイプでいい感じ)で味付けされている。
確かに録音も粗いしリズムもややドタバタ気味だが、ある種の閃きを感じる魅力的な一枚であることには間違いない。

Jacket IN SOLITUDE 63
Opus: Universe (2001)
ポルトギース・ダーク耽美メタルの 2nd。
何気に様式フレーズを絡ませてくる手管を用いるソロイストタイプのギタリストがリードするのは、微妙にダーク・シンフォ・ゴシック風味もあるオーソドックスなヘヴィ・メタル。
特長の希薄な男性シンガーの歌う平坦ながらメロディックな旋律、そして欧州の片隅的フィーリングバリバリのマイナー臭が、前作では意外にも良い方向に転んでいたんだけど、本作ではそれらが醸し出すドタバタ感が極端にマイナス方向に作用しちゃっているなぁ。
前作の様子からちょっとだけ期待して買ったんだけど、イマイチ残念な結果。。。

Jacket IN THIS MOMENT 80
Beautiful Tragedy (2007)

米カリフォルニアのメタルコア・バンド IN THIS MOMENT のデビュー・アルバム。

メタル・クイーンを夢見て息子と共にニューヨークから上京(?)してきたブロンド巨乳美女シンガー Maria Brink タン の絶叫とエモ声を使い分ける歌唱パートを大きくフィーチュア。

「女性シンガー版 SHADOWS FALL」と称されているのを見かけるけど、モッシーなブレイクビートのアグレッションよりも、時にゴシカルだったりするエモーショナルな雰囲気が支配的なのがイイ感じに好み。  (Dec, 13, 2007)


Jacket IN THIS MOMENT 78
The Dream (2008)

米ロサンゼルスのフィメール・フロンテッド・メタルコア IN THIS MOMENT の2ndアルバム。

そのタイトルどおりドリーミングな美麗さを発するジャケに呼応するように、内容も前作と比較してグッとメロディックな方向にシフト。 シーン随一の巨乳美女シンガー Maria 嬢の歌声も「あれーこんなに上手かったっけ?」てくらいエモーショナルに進化しており、メタルコアっつーよりメタル・エッジのアメリカン・ガールズ・エモ・ロックって風合いが強め。

これで、歌われているメロディが画一的なものじゃなければ、もっとよかったんだけど・・・。  (Dec, 08, 2008)


Jacket INCRAVE 65
Dead End (2008)

スウェーデンのメロディック・パワー・メタル・バンド EVERGRACEINCRAVE と改名してリリースした2ndアルバム。

平均年齢22歳の短髪6人組ながらその出音はなかなか本格的で、スピードに頼らぬ落ち着きは NOCTURNAL RITES, THUNDERSTONE に通じる味わいあり。 ただし、そんな雰囲気のよさとは裏腹に、楽曲自体の魅力はカナーリ薄め。  (Jun, 25, 2008)


Jacket INDIGO DYING 70
Indigo Dying (2007)

チリ出身で現在は米国をベースに活動する女性シンガー Gisa Vatcky 嬢をフィーチュアしたハード・ロック・プロジェクトのデビュー・アルバム。 カヴァー曲が中心ということで Michele Luppi (vo/VISION DIVINE) をフィーチュアした LOS ANGELS と同シリーズってことかな。

John Macaluso (dr/ex-TNT, YNGWIE MALMSTEEN, RIOT), Fabrizio Grossi (b,programming, aco.g/STARBREAKER), Tommy Denander (g) ら腕利きの「Team Frontiers」(笑) が脇を固める力強いロック・アレンジの上で、Gisa 嬢の溌剌歌唱がメロディックに映える。 前述のようにカヴァー曲メインなんだけど、幸いにも(?)原曲を知らないものばかりなので、普通にオリジナル・アルバムとして聴けるス。(汗)

Michael Kiske (vo/ex-HELLOWEEN), Mark Boals (vo/ROYAL HUNT, THE CODEX, ex-YNGWIE MALMSTEEN, RING OF FIRE) がゲスト参加。  (Feb, 07, 2008)


Jacket INDUKTI 86
S.U.S.A.R. (2005)

ポーランドのプログレッシヴ・ロック・バンド INDUKTI のデビュー・アルバム。

暗黒なマインドスケープをアヴァンギャルドに描く幻惑のヘヴィ・アンサンブルは、KING CRIMSON, TOOL, NEUROSIS らの名が引き合いに出されるのが納得のトリップ・メタリックな質感で、専任女性ヴァイオリン奏者 Ewa Jablonska 嬢が全編で浮遊させる弦の音色による硬軟のコントラストが帯びさせている独特のエスニックな色合いが美味しい。

硬質なモダニズムにトラッドな呪詛を融解させた「近未来の呪術儀式」の、東欧ならではの暗度に沈む絶望的な閉塞感は心地好いの一言で、深夜に呑んでて更に泥酔度を高めたい欲求に駆られた時のアイテムとして本作が今後重宝されることは必至。(病)

基本的にはインスト主体なんだけど、散発する歌唱パートをサポートするゲストシンガーが RIVERSIDEMariusz Duda だというのもポイント高いスな。  (Jun, 25, 2006)


Jacket INEXIST 54
Am I Senseless? (2004)

ロシア産メロディック・デス・メタル・バンド INEXIST のデビュー・アルバム。

DIVINE SOULS タイプ。 超テキトーなサウンドプロダクションにも萎える。  (Dec. 30, 2005)


Jacket INFERNAL DREAMS 79
And I Dream... (2000)
ポーランドの様式系テクニカル・シンフォ・デス。
絶叫型デス・スクリーム主体ながら、所々に普通声メロディや地響きデス・グロウルを交えるヴォーカル、そしてむやみに疾走しない落ち着き目の曲調ながら、ピアノやシンセによるアトモスフェリックなシンフォニック・アレンジと、テクニカルなフックによる場面転換が織り成す大仰さは、さしづめ小粒な DIMMU BORGIR って趣か。カラフルでドリーミングでケイオティックなジャケ通りのサウンドと言えるな。
タイトさに欠け切れがないリズム隊がチト難点ながら、端々でやや破綻気味に弾き過ぎながらも、ギターヒーロー然としたウェットでエモーショナルなタッチはなかなかナイスな様式ギターが聴きどころ。叙情パートの哀感もまずまず。
ちなみに CD-EXTRA 仕様で、ビデオクリップ一曲入り。

Jacket INNER VISIONS 74
Control the Past (2004)

DREAM CHILD で、現在 RHAPSODY にてツアー・ギタリストを努める Dominique Leurquin (g) 率いるフランスのメロディック・パワー・メタル・バンド INNER VISIONS のデビュー作。ベースは現 RHAPSODYPatrice Guers

メロディック&ドラマティックな典型的ヨーロピアン・メタルだが、シンガーの英国的な湿り気を持ったマイルドな声質の味わい深いさは特徴的。  (Sep. 29, 2004)


Jacket INNERWISH 77
Inner Strength (2006)

ギリシャのメロディック・パワー・メタル・バンド INNERWISH の3rdアルバム。

今時珍しいほどに清く正しいツイン・ギターの実直メロパワは、スピード控えめで技術アピールも必要最低限・・・と、奇を衒うことの一切ない80年代正統派メタルど真ん中なスタイルで、オフィシャル・バイオに書かれているとおり FIFTH ANGEL, RIOT の名を思い起こさせるもの。

メンバー・ショットの年季の入ったヲサーンっぷりが妙に納得できちゃうような、眩暈がするほど馬鹿正直な野暮ったさに包まれているんだけれど、シンガー Alexandropoulos Babis がマイルドな歌唱で綴る歌メロやツイン・ギターが奏でる叙情フレーズに、何気にグッとくる場面が多かったりするもんだから始末が悪い。(苦笑)

#4 "Lonely Lady" がかの Q5 のカヴァーだというマニアックさも面白いな。  (Jul, 08, 2006)


Jacket INSANIA 83
World of Ice (1999)
スウェーデンから出現したヨーロピアン様式パワーメタルの新星。(って程でもない/笑)一言でSTRATVARIUS + NOCTURNAL RITES + EUROPE ÷5(笑)って感じ。やや頼り無くも勇壮な哀愁メロディを丁寧に歌い上げるシンガーの声質からNOCTURNAL RITES が一番連想されるな。
稚拙な技術、ショボい録音(特に鍵盤)、ありきたりの展開・・・と、聴く気が失せそうな明らかにC級な要素に溢れていながら、それを補って有り余るクッサい哀愁メロディの魅力が好き者を確実にノックアウトする、マニアには涎モノの一枚。日本デビューには程遠いクオリティだが、ほっとくのは勿体無い・・・って雰囲気だね。
そういや、スウェーデンにはもう一つ INSANIA っているらしいね。よー知らんけど。

Jacket INSANIA 72
Sunrise in Riverland (2001)
スウェデッシュ・クサメタル の 2nd。
ツイン・ギターのクサクサフレーズが乱舞する疾走チューンズが、笑いとともに(苦笑)胸に迫る感動を運んでくる力作であるものの、HELLOWEEN をはじめとするあんまりにもあんまりなパクリの数々がその喜びを帳消しにするほどの興醒め具合。オレってばあんまりオリジナリティの無さを気にしない方だけど、この原典の引用の仕方は聴いててあまり気持ちよくないなぁ。。。
プレイ、録音ともに、クサメタルとしての質は紛れもなく高い部類に入るだけに、うーむ残念ナリって感じぃ。

Jacket INSANIA 88
Agony - Gift of Life (2007)

瑞ストックホルムのメロディック・メタル・バンド INSANIA の4thアルバム。

初期の恐れを知らぬ豪快なパクリッシュ・メタルっぷりが、この INSANIA を失笑の対象としていた。 正直、本作でもモトネタの存在を感じる部分はなくはない・・・が、ここに収録されたキーパい疾走感とナイーヴな哀感が手に手をとって北欧の空を飛翔する楽曲群は、そんなことが些細に思える程に純粋にカッコイイ。

シンガー Ola HalenTimo Kotipelto (vo/STRATOVARIUS) にも通じるナイスなヘナチョコ系ハイトーンがクサさを倍増させる「疾走クサメタル」としての高揚感の高さもさることながら、ウェット&ファストにネオ=クラシカル魂を爆発させる Peter Ostros (g/JADED HEART, GYPSYS HEART) 、ヴィンテージに歪ませたオルガンを激しく叩く Dimitri Keiski (key,vo/GYPSYS HEART etc.) の両者のエゴ強めな大活躍がMY王道様式美マインドを強烈に疼かせまくる様が、俺的にはなにより魅力的。

いつの間にやら本格的なメタル・アクトに成長しちゃって、早くも次作がメチャクチャ楽しみですわ。 あ、その前に Peter が弾いてる JADED HEART の最新作を買わんと!(苦笑)  (Dec, 10, 2007)


Jacket INSOMNIUM 83
In the Halls of Awaiting (2002)
フィンランド産の新鋭メロディック・デス・メタル・バンド INSOMNIUM の CandleLight からのデビュー盤。
ケースに貼られたステッカーに記された「Classic melodic Scandinavian metal akin to vintage IN FLAMES, early AMORPHIS except even better!」ってななんともソソる文言に釣られて購入したが、これがまさにそのとおりの音像でビックリ。かつてコレほどまでに的確に内容を言い表したメーカ発コピーが存在しただろうかっ!(言い過ぎ/笑)
全編に配されたメランコリックなギター・フレーズの上でディープなデス・グロウルが悲嘆の叫びを上げる初期 AMORPHIS の美しき暗黒描写に、IN FLAMES を髣髴させるコンパクトなメロディック・ドライヴを融合させたそのスタイルは超魅力的。
幽玄たる粛清空間を彩るアコースティックな味わいは格別だし、プロダクションのクオリティもかなり高い部類に入るってことでそのムードは最高潮なのだが・・・・・ギター・ソロ・メイニアなオレの欲求を満たす「ギター・ソロ」なパートが殆どないぢゃんか!
うーむぅ、コレに激情のギター・ソロが絡めばマジで無敵レベルなのだが・・・そうは問屋が卸さないらしい・・・。まぁ不満な点はそれくらいなんだけどさ、そのポイントが全体の印象に及ぼす影響はあまりに大きいよな・・・。
つっても、楽曲の出来は相ぅ当ぉ〜にイイ感じなので、それなりには楽しめマッスル。

Jacket INSOMNIUM 83
Since the Day It All Came Down (2004)

フィンランド産メロディック・デス・メタル・バンド INSOMNIUM の 2nd アルバム。

前作同様、中期 IN FLAMES の慟哭な哀愁と初期 AMORPHIS の暗黒な荒涼感を持ち合わせたサウンドが発散しまくる耽美なムードはやはり格別だ。

これまた前作同様に、正直決め手に欠けるではあるけど、アートワークの秀逸さもあって、ついつい繰り返し手にとってしまう好盤。  (Jun. 12, 2004)


Jacket INSOMNIUM 79
Above the Weeping World (2006)

フィンランドのメロディック・デス・メタル・バンド INSOMNIUM の3rdアルバム。

初期の IN FLAMES / DARK TRANQUILLITY / AMORPHIS に通じる古き良き「叙情メロデス」スタイルを頑なに守り通す稀有な存在感は本作でも健在で、ゴシックの洗礼を受けたような耽美な泣きフィーリングを前面に推し出した楽曲の出来も秀逸。

ただやっぱり、前2作同様に各メンバーのプレイの息吹というかエモーションというか・・・その類の「迫ってくるモノ」が決定的に足りないんだよなぁ。 今回は曲がコレまで以上に充実しているだけに、余計にそのあたりの惜しさが浮き上がってくる感じ。。  (Sep, 25, 2006)


Jacket INTESTINE BAALISM 80
Banquet in the Darkness (2003)
日本のメロディック・ブルータル・デス・メタル・バンド INTESTINE BAALISM の 2nd アルバムは、英国の Blackend Records からのリリース。
基盤となるのは、強硬なブラスト・ビートにゲボゲボ・デス・ヴォイスを載せた、キーボード類での装飾を拒んだ硬派なアーリー・スウェディッシュ・デスラッシュなスタイル。
そして、そこに大胆に導入されているのが ARCH ENEMY を思わせる激情タッチで展開されるギター・ハーモニーのメロディックな味わいで、そのメロウなヴィブラートを纏った流麗な叙情フレージングの悶絶感こそが INTESTINE BAALISM の最大の特徴であり魅力だろう。アドリヴ・ソロで少々弾けてない部分はあるけど・・・さ。(汗)
ギター・パートの充実にばかりに耳を捉えられてしまう事実が語るように、イマイチ楽曲の面白みに欠けていたり、下水道一歩手前なデス・ヴォイスの質が少々好みと違ったりはしつつも、こうして我が国から本場の連中と並べても一歩も引けを取らないレベルの作品を作り出せるバンドが登場したというのは、素直に嬉しいね。
アートワークのセンス/質へのこだわり方もナイスだし!  (Apr. 16, 2003)

Jacket INTO ETERNITY 87
Buried in Oblivion (2004)

カナダ産テクニカル・プログレッシヴ・デス・メタル・バンド INTO ETERNITY の CENTURY MEDIA からのリリースとなる 3rd アルバム。

#1 "Splintered Visions" でいきなり流れ出すネオ=クラシカルなアルペジオの端整な響きを聴いただけでこの身を乗り出しながら早くも全てを許容しそうになったが(笑)、それに留まらず、その後圧倒的な演奏力の高さを持って目まぐるしく展開されるテクニカル・メタルの洪水の波間を半ば呆然としながら漂っている最中ずっと、前記の冒頭のインパクト同様の高揚感を維持し続けることができた充実の一枚だ。

圧迫感のあるアグレッシヴなダーク・メタル・リフが不条理にのたうつその上でネオ=クラシカルな悶絶テクニカル・ギターが華麗に舞い、そこによく伸びるハイ・トーン・ヴォーカルとデス・ヴォイスを幾重にも重ねた知的でメロディックなサウンドは、NEVERMORE の陰鬱なブルータリティと THEORY IN PRACTICE の強引な構築力を手に入れた SHADOW GALLERY・・・という贅沢な喩え方をしたくなる、非常にクオリティの高い逸品。

楽器陣の演奏が生むスリルも素晴らしいが、普通に上手いメロディックなクリーン・ヴォーカルとデス・ヴォイスのコンボが見事なリード・シンガー Chris Krall を含め、5人のメンバー中4人がデス・ヴォイスを、そして2人がクリーン・ヴォイスを担当するという層の厚いヴォーカル・パートが「人の声」の威力の大きさを感じさせているのも◎。

ただ、焦点を発散させる複雑な展開がこの手の変態系バンドにありがちな捉えどころのなさを生んでいたり、いかにもスタジオで作り込みました的な人工的なエンベロープ感が、有機的な愁いというものを非常に希薄にしていたりするのも事実だけどね。

#8 "Buried in Oblivion", #10 "Morose Seclusion" らの優れたアコースティック叙情チューンでのメランコリーが、各曲それぞれに上手く練りこまれるようになってくると、さらに恐ろしい存在になってきそう。

近い将来「超 INTO ETERNITY タイプ」という言葉がそこかしこで聞かれるようになるのでは?・・・と思えるような、「突き抜けた何か」を持っていることを実感させる良いバンドですわ。(^^)  (Apr. 04, 2004)


Jacket INTO ETERNITY 57
The Scattering of Ashes (2006)

カナディアン超テクニカル・プログレッシヴ/デス・メタル・バンド INTO ETERNITY の4thアルバム。

THEORY IN PRACTICE に心酔する近未来型 SHADOW GALLERY」ってな風合いこそ前作を踏襲しているものの、備わった多くの機能をそれぞれ闇雲に強化し過ぎた結果、機能不全を起こしちゃった・・・みたいなとっ散らかった無機質さが、本来の魅力を致命的なまでに薄めてしまっているのが残念。

なにより、前作で多くの悶絶ポイントを作り上げていたネオ=クラシカルなギター・ワークが、今回は「単なるピロピロ」に成り下がってしまっているのが厳しいわ。。  (Sep, 29, 2006)


Jacket INTRINSIC 47
Intrinsic (1988)
正統的なパワーメタル。メイデン+メタルチャーチという感じ。

Jacket INTRUDER 70
Live to Die (1987)
オーソドックスなスラッシュ。安定したギターはセンスよし。

Jacket INTRUDER 74
A Higher form of Killing (1989)
所々に、ヴォーカリストの良いセンスが発見できるが、あとは凡スラッシュ。

Jacket INTRUDER 72
Psycho Savant (1991)
イントルーダーならではの味が無くなってしまった。

Jacket INTRUDER 77
Dangerous Nights (1999)
BONJOVI 初期の超名曲 "Runaway" のクレジットにソングライターとしてその名を刻む George Karak(ギタリスト)を中心としたバンド/プロジェクト。
確かに楽曲は素晴らしい。アメリカン・ハードロックの中でも如何にも日本人が好みそうなウェットな哀愁に彩られた方向性を持った軽快なナンバーが目白押し。メロディラインの構成力も絶品の域に達しているといっても言い過ぎではないと思う。
ところがなかなかうまく行かないもので、シンガー、そしてプロダクションが好みじゃないんだな。これが。
シンガーである SHOTGUN SYMPHONYTracy White はやや(カナリ