Archives [Full Details] - M / 377 Albums
Jacket M.ILL.ION 81
Kingsize (2004)

生存していたこと自体が驚きのキャッチーな北欧メタラー M.ILL.ION の 5th アルバム。

今は亡き名レーベル Zero Corporation が興した90年代初頭の第2次北欧メタル・ムーヴメント以降、一時活動を中断させたりしながらも細々と活動を継続させていたらしいが、ここで聴ける当時を偲ばせる北欧叙情美とかつての SKID ROW を想わせる骨太でエネルギッシュな味わいをミックスしたかのガッツィーでタフな快活メインストリーム・メタル・サウンドは、そんな不遇のブランクを微塵も感じさせない若々しさに満ちたもの。

プレイ・楽曲ともにもソコソコの質が確保できており、このまま順調に活動を活性化させていけば今後ひょんな名盤を作る可能性もあるかも・・・と想わせる何かもアリ。  (Dec. 21, 2004)


Jacket M.ILL.ION 75
Thrill of the Chase (2008)

スウェーデンの中堅ハード・ロッカー M.ILL.ION の6thアルバム。

デビュー当初はハード・ポップ系だったが、ここ数作ですっかりタフな王道ハードロック/メタルへとシフト。 派手さ&決定打に欠ける惜しさはあるものの、メタリックなエッジとハモンドの音色が生む特徴的な英国伝統の香り、そして本来のメロディックな要素と骨太なガッツが手を組んだタッグ攻撃が心地好い。

だんだん PRETTY MAIDS に似てきたかも?  (Jun, 25, 2008)


Jacket MACALPINE 54
Eyes of the World (1990)
突如歌ものに変身?ドライヴァーみたいだったら良いけどただのPOPだ。

Jacket MACBETH 85
Romantic Tragedy's Crescendo (1999)
女声ヴォーカルと男声デス・ヴォイスのデュエットがとても素敵な、イタリア産耽美派ドラマティック・ゴシック・メタル。
曲調はともかく、スリーヴデザイン、曲名及び歌詞に至るまで、あくまで初期 TEHATRE OF TRAGEDY あたりが発散していた「耽美さ」に拘った良作だ。
正直、ドラムをはじめとする演奏の質的にはあと一歩のレベルではあるが、それがナンボのもんじゃいッ!って感じで、とにかく曲がイイ! 単純だけど大事なことだね。
聴き手の望む通りにドラマティックに展開する "The Dark Kiss of my Angel"、可愛い声で唄われるキャッチーなメロに胸キュンの "Thy Mournful Lover"、哀しみのピアノバラード "Moonlight Caress" といったハイライト・チューンはもとより、耽美ゴシック・メタルの王道を進むすべての楽曲は「ここぞ!」というところでドッと印象的なメロディがなだれ込んでくるという、聴かせどころを見事に掌握した MORTUM にも通じるセンスの良さを見せ付けている。
目玉の女声ヴォーカルを聴かせる美女 Cristina(性悪系! 好み!/笑)は、丁寧にメロディを綴ってゆく比較的癖のないタイプ(要するに並みってことね。)で、主旋律も悪くはないがバックでの♪ア~とか♪ハ~ってなコーラスがとても魅力的。それに絡み付く Vittorio のデス・ヴォイスは、ディープ系から絶叫系までを器用に操るなかなかのテクニシャンで、言葉運びのリズムの良さも◎。
各メンバーはなかなかナルシスト入ってて (^_^;)、この美しい音楽を強く印象付けるのに一役買っている。
やっぱ音楽って、純粋に音だけじゃなくってイメージ/ルックスも大事なのよね~。(またもや苦笑) (99/02/05)

Jacket MACBETH 85
Vanitas (2001)
Italy は milano 産 の耽美 Duet Gothic Metal Band MACBETH の 2nd。「まだ生きてたんだ!」と嬉しい驚きを得つつ Credit 見て更に驚いたのは、なんと前作から Singer が男女共に替わっているぢゃあーりませんか!? 前任の Cristina 嬢の性悪系美女っぷりがカナーリ好みだっただけに、多大なショックを隠し切れぬままに聴き進めると・・・これが意外に悪くない。(ホッ)
一聴して気付いたのは、前作ではちょいと危ういところのあった演奏レヴェルの格段の UP。その結果 Dynamics が激増した、最近の Gothic 勢の Trend である「ノリノリ系」への色気も少々見せつつも、基本路線は相変わらず「泣きの耽美 Gothic の王道」っつー楽曲群がなんとも魅力的。
中心人物であるDrummer Fabrizio の兄弟である新男声 Singer Andreas は、Death Growl と少々フニャっぽい普通声を交互に操る器用なタイプながら、その普通声の色気はなかなかのもの。そして注目の新女声 Singer Morena 嬢はまずは合格な美貌。あ、歌?(汗) えー、歌い上げるというよりはぶっきらぼうに言葉を発する唱法が中心の決して巧い Singer ではないデス・・・が! イタリア語での語るように唄うパートがマジでタマンネーんっすわ、これが。
同郷の LACUNA COIL をはじめ多くの Githic 勢が、その Vector をより Contemporary な方向へと向ける傾向がある昨今、Heavy かつ Symphonic に暗黒世界を綴るその手法を頑なに護り続けるその心意気はなんとも頼もしい限り! Welcome Back!

Jacket MACBETH 74
Malae Artes (2005)

イタリアはミラノの男女シンガーを擁する7人組ゴシック・メタル・バンド MACBETH の4年振りの 3rd アルバム。

前作までの王道ゴシックの耽美な香りへの拘りはそのままに、本作ではその息吹をコレまで以上にシンフォニックなメタル・ドライヴで調理したと思える、エネルギーを強く感じさせる作風だ。

冷ややかなキーボード処理とネオ=クラシカル風味もあるメロディック・ギターが対峙しながら、控えめな貞淑フィールが萌えを誘う知的美女シンガー Morena 嬢とよく裏返る中性的クリーン・ヴォイスがキモい(笑)♂シンガー Andreas のドラマティックな絡み合いを盛り立てる楽曲群は、印象的なフックとメロディを適所に展開させたよく練られたもの。 そう、この MACBETH の良いところって、とにかく曲がイイことなんだよね。

だけど、よりメタリックな風合いになったことで、これまでも不安要素だった各プレーヤの力量的な弱点がさらに露わになっちゃったのはちょいとマズイ・・・。 中心人物ならではの主張を見せる Fabrizio (dr) の下手ッぴなドラムはさらにダメっぽく浮き上がり、なかなか頑張っているリード・ギタリスト Alex (g) もスウィープこそ華麗にキメるものの所々で速弾きが完全に破綻。 そうなると、主役の両シンガーが実は特別上手はないこともあって、全体がチープなC級フィーリングに覆われてしまうんだよな。。。

シアトリカルな #6 "Good Mourning"、哀切なピアノの打鍵に Morena 嬢の可憐な独唱が乗る #8 "Keep the Secret" など前述のようにやっぱりイイ曲はあるし、前2作をソコソコ気に入っていた身としては美味しいところも確実に存在するんだけど、全体的にはちょいと残念な感じ。  (May 19, 2005)


Jacket MACHINE MEN 88
SCARS & WOUNDS (2004)

フィンランドから新たに登場した若き正統派メロディック・メタラー MACHINE MEN のデビュー・アルバム。

シンガー Antony (a.k.a. Toni Parviainen) の超 Bruce Dickinson フォロワーとしてのシンパシーをまたもや感じてまくってしまう(笑)ウルトラ・クローン歌唱の味が色濃く反映された楽曲が想起させるのは、紛れも無く IRON MAIDEN の名前だ。

が、IRON MAIDEN 的とは言っても、80'sクサレ的なピュア・メタル・スタイルでリスペクトを実践するスウェーデンの WOLF とはちょいと違う視点・・・つまり、Bruce Dickinson のソロ・キャリアの方面からアプローチだというのには、これまでの MAIDEN フォロワーになかった斬新さを感じることしきり。

そしてそれが、ヘヴィなエッジとダークでミステリアスな空気感を充満させた "The Chemical Wedding" に大接近した作風とあっちゃー、ソレを神盤と崇め奉りまくってるオレとしてはタダでは居られんっちゅーの!・・・ってゆーかセンス良すぎてビックリなんだけど。

Antony の、ややトレブリーなところが Eric Hawk (ARTCH) っぽさも感じさせる「Bruce 歌唱」(苦笑)の妙味と共に、Johnny (a.k.a. Jani Noronen), Turbo J-V (FUNERIS NOCTURNUM では Sin'equamnon って名前) のまるで Adrian Smith & Dave Murray が現代テクニックを習得したかのスリリングなギター・コラボレーションも魅力的で、#2 "The Gift", #4 "Silver Dreans" でのギター・ハーモニーには瞬殺寸前でしたわ。

驚いたのは、その IRON MAIDENBruce Dickinson な風味を運んできているのがシンガー&ギター・コンビという「上モノ」の感触だというのにも関わらず、メインのソングライターはドラマーである T-Pain (a.k.a. Jarno Parantainen) だという事実。うん、ドラマーが曲を書くバンドはやっぱり面白いよ。  (Mar. 29, 2004)


Jacket MACHINE MEN 82
Elegies (2005)

フィンランドの正統派メロディック・ヘヴィ・メタル・バンド MACHINE MEN の 2nd アルバム。

シンガー AntonyBruce Dickinson への最大級のリスペクトを込めた見事なクローン 歌唱をフィーチュアした「超“Bruce Dickinson のソロ・ワーク”タイプ」なスタイルはデビュー作同様。

2作目にして、音像を包む空気感に早くも風格めいた安定感が出てきたと思える反面、その「落ち着き」がなんとも地味ぃな感触を呼び込んでしまっているせいか、はたまたダーク&ヘヴィなマインドを持ちつつあくまでメロディックにドライヴする楽曲群が平均点な出来ながらも前作ほどのインパクトを持ち合わせていないせいか、なんだか“薄味”になっちゃったなー・・・って感じ。

つい先日 Wacken Open Air 2005 で体験したライヴ・パフォーマンスが意外にも小粒なものだったのも、この瞬間の印象としてマイナス方向に作用してしまっているのかも。。。

今でも「MACHINE MEN、好きだよ!」と胸を張って言えるいいバンドだと思えるのは確かなんだけど・・・期待がデカかっただけにちょっと惜しい出来かも。  (Aug. 14, 2005)


Jacket MACHINE MEN 86
Circus of Fools (2007)

フィンランドの正統派メロディック・ヘヴィ・メタル・バンド MACHINE MEN の3rdアルバム。

前作で薄味な小粒感を露呈してしまった彼らだが、この新作は心機一転、「超 Bruce Dickinson のソロ作タイプ(笑)」の呪縛から解き放たれたかの勢いでキャッチーなエネルギーの爆発を連続させる会心の一枚となった。

フロトマン Antony (vo) の歌唱法の根底にはこれまで通り Bruce Dickinson からの影響が強く滲んでいるし、前2作の路線を完全に消化して生まれたダーク&メランコリックなへヴィ・フックも美味しく機能しているけど、本作で最も耳を惹かれる「何か」を見据えたような垢抜け方をみせる魅力的な歌メロの充実は、これまでの彼らにはなかったものだ。

ライヴでシンガロングを誘うだろうパートも多く、2005年にWackenで観た時の「まだまだこれからのバンド」って印象を覆してもらうべく、彼らのショウをもう一度観てみたくなったよ。  (Mar, 12, 2007)


Jacket MAD DRAGZTER 82
Killing the Devil Inside (2006)

ブラジルのスラッシュ/パワー・メタル・バンド MAD DRAGZTER の2ndアルバム。

出身国のイメージを打ち破るモダンな高品質さが印象的な、超 MEGADETH タイプ (たま〜にほんのり METALLICA 調) の良盤。  (Mar, 26, 2008)


Jacket MAD MAX 69
Night of Passion (1987)
わび寂びを備え始めてしまった2ND。イントロは良いが曲にはいると...

Jacket MAD MAX 77
Night of White Rock (2006)

解散状態にあったドイツのメロディック・ハード・ロック・バンド MAD MAX が約7年振りに復活してリリースする6thアルバム。

メタリックな質感を伴ってキャッチーにドライヴする堂々たる楽曲群の、初期を超越する勢いの出来のよさには驚かされる。 Michael Voss の甘めの声とドラマティックなギター・ハーモニーがいい感じだな。  (Jan, 11, 2007)


Jacket MADAM REY 52
Madam Madam (2008)

元中日ドラゴンズ選手〜楽天ゴールデンイーグルスの初代監督、田尾 安志 氏の奥方、田尾 宏子さんが、メタル・シンガー Madam Rey としてデビュー。

・・・48歳ならではの独特の色艶は、熟女マニアとしてはマヂでたまらんデスよ!!(ハァハァ) あ、歌とか曲とかは全zen(以下略)  (Apr, 04, 2008)


Jacket MADAM REY 70
Bloody Roses (2009)

2nd。 デビュー作に比べて格段に焦点が定まってきた感アリ。

てか、すべての要素が熟女マニアのツボをナニゲに突いてくる。(悶)  (Jun, 17, 2009)


Jacket MADDER MORTEM 76
All Flesh is Grass (2001)
ノルウェーの女声暗黒変態ケイオス・ゴシック・ドゥーム。
見た感じちょいと(カナリ)ビョーキ&不健康気味の北国の5人組からアウトプットされる、引き摺るリフとオカルティックな呪詛が醸し出す邪悪さを身に纏った楽曲は、意外にもキャッチーなメロディとツイン・ギターを生かした適度なフックを含ませたバランスのよいアレンジ力によって、ちょっとひねくれた一筋縄では行かない感じながらナカナカにとっつきやすい。
ダークな哀愁とアトモスフェリックなムーディさ加減がともにそこそこあるのも美味しい。「発狂ゴシック」(笑)の ATROX に 初期 BLACK SABBATH 的要素を加味した感じかな。
禍禍しい呪詛から清らかなソプラノまで表情豊かに忙しく駆け回る女性シンガー Agnete M. Kirkevaag 嬢は、まるで映画「エクソシスト」に出(以下自粛/汗)。 ってそもそも「嬢」と呼ぶことに(以下再度自粛/滝汗)。

Jacket MADDER MORTEM 94
Desiderata (2006)

ノルウェー産変態ゴシック・メタル・バンド MADDER MORTEM の4thアルバム。

このバンドの作品に触れたのは1st以来なんだけど、プログレッシヴに不協する混沌と♀シンガー Agnete M. Kirkevaag 嬢のシアトリカルな激ウマ歌唱の交錯が異形の哀しさを放つアバンギャルドな暗黒世界観はそのまま、アンダーグラウンドを極めた結果生まれたかのメジャーなダイナミクスが全編を覆ってる・・そんな大成長っぷりにメッチャ驚いた。

腐臭漂う薄暗い地下室から放たれる怪奇なる耽美呪詛は、各メンバーの老獪極まりないアダルトなプレイアビリティによる超オーガニックなパワー・グルーヴが「本物」の手触りを形成。 さらには新たに楽曲に備わったキャッチーさと哀愁旋律の威力もあって、強力なオープニング・チューン #1 "My Name is Silence" からイキナリ、その狂気の悲哀にグイグイと惹き込まれてしまう。 いや〜マヂ凄い。 極上の酒の友だわコレ。

それにしても Agnete 嬢・・・ずいぶんと綺麗になったね。(コレデモ…滝汗)  (Sep, 11, 2006)


Jacket MADDER MORTEM 79
Eight Ways (2009)

ノスウェーはオスロを拠点とするアヴァンギャルド・ゴシック・メタル・バンド MADDER MORTEM の5thアルバム。

シンガー Agnete M. Kirkevaag 嬢 による変幻自在のカオティック歌唱が狂気と絶望を綴る様は変わらずも、楽曲は暗黒度/変態度を共に減退させて妙にアクが薄まり、やけに聴き易くなった。

アダルトなプレイの老獪なロック・ヴァイブとプログレッシヴですらあるムーディな揺らめきというバンドの本質的な魅力は減ってはいないが、本作の楽曲のエネルギーの低さがそれらを上手く生かしきっていない印象。  (Jun, 15, 2009)

 

Jacket MADISON 89
Diamond Mistress (1985)
北欧メタルマニアだったら泣いて喜ぶ曲展開。ツインGの泣きフレーズ全開。

Jacket MADISON 86
Best in Show (1986)
叙情的で、透き通ったサウンドに、攻撃的な要素も少し。北欧だ!

Jacket MADSWORD 87
The Global Village (2000)
音、内容ともに Underground Symphony 史上最高のクオリティ(笑)と思しき、イタリアン・プログレッシヴ・メタル。
モデムの回線交換ネゴシエーション・ノイズからスタートする DREAM THEATER の影響下にあるテクニカルなプログレッシヴ・メロディック・メタル・スイートは、充分なテク&センスを持ち合わせた各楽器陣による緩急を弁(わきま)えたスリル&エモーションの魅力がいっぱい。
キャッチーなメロディを組み立てる術にも長けていて、それぞれの楽曲も自己満足ではないカナリ良い出来。シンガー Andrea Bedin"Darkened Rooms" で聴けるような「静」の表現力が豊かだという点も高ポイント。
ラスト12分間の "Behind the Consciousness Memory" ~ "A New Begining?" のプログレッシヴかつキャッチー、そしてメロウな流れは圧巻。

Jacket MAEL MORDHA 73
Cluain Tarb (2005)

アイルランドのゲーリック・ドゥーム・メタル・バンド MAEL MORDHA のデビュー・アルバム

ある意味呪術的な朴訥ヴォーカルに緩急を司られながら、笛やピアノのケルティックなフォーク風味と隙間の多いヘヴィ・グルーヴがドーミィに浮き沈みする古めいたメタル・サウンドは、バトルなジャケやメンバー4人が施すペイントがウォー・メトゥな雰囲気を醸し出しつつも、実際には「ヘヴィ・メタリックな辺境フォーク/ロック・バンド」とも言えそうな意外にも素朴な味わい。

全体的には、良い意味で田舎クサイ粗野な旧式ヴァイキング・メタル(80's U.S.アンダーグラウンド・メタル的な空気感もアリ)としてのムードは非常に良好ながら、そこから一歩踏み出すには至っていない感じ。。 惜しいねー。  (Dec. 19, 2005)


Jacket MAEL MORDHA 79
Gealtacht Mael Mordha (2007)

アイルランドの自称“ゲーリック・ドゥーム・メタル・バンド”MAEL MORDHA の2ndアルバム。

前作を聴いて感じた「ヘヴィ・メタリックな辺境フォーク/ロック・バンド」と思わず表現したくなる素朴な味わいを覆い隠すように、本作ではドゥーミーなリフの破壊力とそれを絶妙にフォローする笛&ピアノによるフォーキーな叙情旋律美の質をググっと増強。

朗々系朴訥ノーマル・ヴォイスは相変わらず個性に欠けつつも、暗度高くも明確なエッジを備えた寒々しいドゥーム色とエインシェントな民族臭が反応し合うその異色なサウンドの説得力は大幅に向上したようだ。

アートワークにも通じるペイガン/ファンタジー色がほんのりと漂う様がイイね。  (Nov, 07, 2007)


Jacket MAESTRO ALEX GREGORY 88
Paganini's Last Stand (1992)
極端にクラシカルなアレンジが良い。M.ボールズがVOで参加。Gはどへた。

Jacket MAGELLAN 91
Hour of Restoration (1991)
全盛期の大仰なアメリカン・プログレッシヴを再現!たまらんっス。

Jacket MAGELLAN 82
Impending Ascension (1993)
イエス色を強めた2ND。曲はつまんなくなった。

Jacket MAGIC KINGDOM 84
Metallic Tragedy (2004)

ベルギーのネオ=クラシカル馬鹿 Dushan Petrossi (g) 率いる様式美メタル・バンド MAGIC KINGDOM の実に5年振りの 2nd アルバム。

Dushan 自身のやや粗めなギター・プレイこそ Yngwie の亜流と呼ぶのもおこがましい“ソコソコ”なレベルだが、その精神性から感じられる本気度はかなりのもので、今時珍しいほどのコッテコテなネオ=クラシカル・アレンジが施された疾走感豊富な欧州メタルに流れるメロディの構成力はなかなかのもの。聴いてて思わず口ずさんでしまいそうになる(って、別に口ずさめばいいじゃん!/汗)場面が多数登場するもんね。

デス・ヴォイスやソプラノを配して壮大な暗黒大作となったラストの13分にも及ぶタイトル・トラック #10 "Metallic Tragedy" が「らしくない」んだけどメチャかっこいいッス。

ちなみにアートワークが今のところダントツで本年度 No.1なんだけど。(馬鹿)  (Jul. 08, 2004)


Jacket MAGICA 72
Lightseeker (2004)

女性シンガーをフィーチュアしたルーマニアのメロディック・メタル・バンド MAGICA の 2nd アルバム。

声を張った時の語頭のアタックの強さが Kimbery Goss (SINERGY) を思わせながらそれよりずっと柔らかな萌え唱法も持ち合わせた紅一点シンガー Ana Mladinovici 嬢の歌唱を前面にフィーチュアした楽曲は、その SINERGY の明快なパワー・メタルがファンタジックな XaMetal テイストを大幅増量させたかのクッサい風合いだ。

そこはかとなく漂うネオ=クラシカルな様式美臭も美味しく、Bogdan "BAT" Costea (g) & 6Fingers (key)(ってすごい芸名だ/笑) の両者のイマイチ弾き切れてなくもセンスと勢いでそれをカヴァーしようとする、往年の SILVER MOUNTAIN に通じるクラシカル魂もいい感じ。

ドタバタ極まりないリズムやペラペラのプロダクションは完全にアマチュア以下のレベルだが(汗)、多数のネオクラ的悶絶の瞬間と、それらのフックをどんどん織り込んで行こうという意欲が伺える悪くない楽曲、そして歌姫 Ana タンの魅力的な歌唱のおかげで思いのほか楽しみながら全編を聴き通せる。

全編英詞な中で唯一現地語詞だったことから悶絶ゴシカル・バラードかと勝手に期待した #12 "Inluminata" が、普通のメタル・チューンだったのが残念。(苦笑)  (Mar. 04, 2005)


Jacket MAGICA 78
Wolves and Witches (2008)

ルーマニア産メロディック・メタル・バンド MAGICA の4thアルバム。

ゴシック・メタル/プログレッシヴ・メタルのエッセンスを含んだ正統メロディック・メタルは、B(C?w)級の枠の中ではあるが着実に安定感を増している。

楽曲に目新しさはないが、看板女性シンガー Ana Mladinovici 嬢 によるバンドのクラスを遥かに超越した(失礼)柔らかな透明感に溢れた実力派歌唱は、やはり非常に魅力的。  (Jun, 15, 2009)

 

Jacket MAGICIAN 83
Tales of the Magician (2007)

ブラジルの技巧派メロディック・メタル・バンド MAGICIAN の1stフルレンス・アルバム。

熱唱するハイトーン・ヴォーカルとテクニカルな演奏をフィーチュアしたいかにもブラジリアンなスタイルの楽曲は、ADAGIO meets RHAPSODY とも言えようプログレッシヴかつドラマティックな装い。 楽曲の出来にややムラはあるけど、地力の高い演奏力がもたらす良質の高揚感はなかなかの頼もしさだ。

Dirk Schlachter (b/GAMMA RAY) がミックス/マスタリングを担当。  (Feb, 07, 2008)


Jacket MAGNITUDE 9 78
Chaos to Control (1998)
中心となっている激テクギタリスト Rob Johnson のこれまでのソロ作品でのヘヴィな曲調から、S.Y.L. 的なモダン派テクニカル音圧メタルかと思いきや、意外にもクラシカルでメロディアスなまさに SYMPHONY XARTENTION ÷2の趣。
「売り」である演奏は Rob を筆頭に凄腕ベースマン Kevin Chown など、バック陣は各自ソツのない超テクでスリリングに責め立てる。シンガーは普通にそこそこ唄えるものの、これといって特徴のないタイプ。
ただ十二分にクラシカルでメロディアスなのにもかかわらず、そのドライで硬質なサウンドにはウェットな湿感が希薄で、様式のロマンがもう一つ心に迫ってこないんだよなぁ。ロマンが。ううむ。。。Rob に染み込んだこれまでのバックグラウンドのせいというよりは、ただ単にメロディそして声の魅力不足という気が・・・

Jacket MAGNITUDE 9 83
Reality Un Focus (2001)
テクニカル7弦ギタリスト Rob Johnson の超テクニカルなファスト・プレイをフィーチュアした、アメリカン・テクニカル・プログレッシヴ HM。
Rob Johnson のタッチ自体は従来どおり正確さとスピードが生むスリルに重きを置いたものだが、驚くことに、テクの羅列に終始しやや無機質で退屈だった前作とは打って変わって、歌/楽器共にその奏でるメロディに叙情風味をたっぷりと盛り込んできた。
もちろん、基本的な音像は米国産らしい都会的な垢抜けた硬質さに裏打ちされたクールなものだが、そのネオ=クラシカルなアレンジとシンガー Corey Brown のエモーショナルな歌唱が及ぼす効果と融合して、楽曲は「歌ものネオ=クラシカル様式美」かと思えるほどに非常にイイ雰囲気になっている。この上質な雰囲気が、実際の「曲の良さ」にゲタを履かせているのは否定しないが、ここまでの成長に先ずは拍手喝采だわさ。
本作には "Fright of Icarus" (IRON MAIDEN) と "Man on the Silver Mountain" (RAINBOW) の2曲のカヴァーが収録されているが、特に前者は Corey Brown の憧れの Bruce Dickinson への成りきり振りが微笑ましい出色の出来。

Jacket MAGNUM 83
Kingdom of Madness (1978)
1ST。HRとプログレッシブが混ざって英国の優しいメロでブレンド。

Jacket MAGNUM 84
On a Storytellers Night (1986)
適度に大仰、適度にプログレッシヴ、声は英国独特の湿った感じ。和む。

Jacket MAGNUM 82
Brand New Morning (2004)

英国の伝統的ハード・ロック・バンド MAGNUM の再結成2作めとなる 13th アルバム。

5th "On a Storytellers Night" までの叙情的伝説世界に心酔していたこの身にとっては翌1986年リリースの 6th "Vigilante" での突然のポップな違和感は耐え難く(今聴けば全然OKなんだけどねぇ)、それ以来この MAGNUM とはつまみ聴きする程度の疎遠な関係になっていたが、近年の Bob Catley (vo) のソロでの活躍に引っ張られて久々に購入。

うん、Bob Catley ヲジサンの老獪なる哀愁ヴォイスが響く、ベテランらしいどっしりと地に足の着いた重厚なブリティッシュ・ハード・ロックは健在で、モダンなアレンジと共にメジャー系のメロディが流れる楽曲にもしっかりとドラマティックな翳りが覆っているのがナニゲにいい感じで一安心。

随所でアクセントとして響く Mark Stanway (key) のピアノの音色が、洗練された大人だけが発散できる優雅さを醸し出しているのも素敵ね。元 THUNDERHarry James (dr) が落ち着いて叩き出すパワー・グルーヴの味わいも◎。

正直、かなり地味だし昔の全盛期ほどにはアピールしてこない音だけど、「英国」という特別な国(って刷り込まれてるんだよね/苦笑)に無くてはならないこういう音がこうしてちゃんと存在している・・・って、そんな妙な安心感を得られる好盤だわ。  (Nov. 06, 2004)


Jacket MÄGO DE OZ 86
Finisterra (2000)
スパニッシュ(歌詞も)・ドグサレ・クサ=メタル。相変わらずの最悪のアートワーク、しかもなんと2枚組の暴挙だ!(苦笑)
しかし内容は良いんだよな。この MÄGO DE OZ、楽曲のテーマとなるメインのリードメロディを奏でるのが、ヴァイオリンやフルートなのが最大の武器。基本的にはツインギターを想定した正統派伝統メタルで、多分 RIOT meets SKYCRAD ってなあたりが近い線なのかなぁ。あまりにも田舎くさい雰囲気に包まれているので、本当にそうなのか自分でも確証はないけど。(苦笑)
とはいえ、そのフレーズや民族的なアレンジが齎す煽情力は相当なもので、私を含めたヴァイオリン好きにはたまらないはず。
あ、RAINBOW"Rainbow Eyes"JETHRO TULL(曲名不明)のカヴァー演ってます。

Jacket MÄGO DE OZ 80
Rarezas (2006)

既発曲のヴァージョン違い、カヴァー、ライヴ、未発表曲などを収録した2枚組レアトラック集。

::: Disc-1 :::
01- Resacosix en Hispania (Single. 2001)
02- Pijo, comeme la polla (Sesion Inedita. Finisterra. 2000)
03- Pachamama (Sesion Inedita. Finisterra. 2000)
04- Pensando en ti (Cara B de El que quiera entender... Single. 2000)
05- Donde el corazon te lleve (del album de Jose Andrea. 2004)
06- Gracias a la sociedad (Tributo a A Palo Seko. 2005)
07- Quijote y Sancho (Patitos feos. 2002)
08- Mari Tormes (Acustico. Single Feliz Navidad Cabrones. 1998)
09- Molinos de viento (Acustico. Single Feliz Navidad Cabrones. 1998)
10- El turno de la rosa (Sintonia de La Rosa de los Vientos. 2000)

::: Disc-2 :::
01- El que quiera entender que entienda (Radio edit. 2000)
02- Man on the silver mountain (con Doro Pesch. 2001)
03- Strange world (Tributo a IRON MAIDEN. 1999)
04- Whole lotta love (Tributo a LED ZEPPELIN. 2002)
05- Ancha es Castilla (Metal Version. 2001)
06- Concierto para ellos (Tributo a BARON ROJO. 2002)
07- Molinos de viento (Directo en I Festival Rock Machina. 1999)
08- Finisterra (Directo en La Riviera. 2001)
09- El cantar de la luna oscura (Directo en Mexico DF. 2004)
10- Pensando en ti (Directo en Mexico DF. 2004)

Disc1 #4 "Pensando en ti"KANSAS - "Dust in the Wind" のカヴァー!  (Oct, 05, 2006)


Jacket MAHAVISHNU ORCHESTRA 64
The Inner Mounting Flame (1971)
J.マクラフリン率いるバンド。ヴァイオリンとのユニゾンに鳥はだ。

Jacket MAHAVISHNU ORCHESTRA 67
Birds of Fire (1972)
J.マクラフリン率いるバンド。ヴァイオリンとのユニゾンに鳥はだ。

Jacket MAIN LINE RIDERS 72
Shot in the Dark (2008)

米テキサス州ヒューストンのハード・ロックンロール・バンド MAIN LINE RIDERS のデビュー作。

パンキッシュに爆走するラフ&スリージーな80'sグラム・メタル的なサウンドは、BACKCHERRY meets HELLACOPTERS な風合いで、随所で SKID ROW っぽさが感じられるのがなんとも嬉しい。

デビュー作にして既にある種のカリズマティックな風格が漂っているのに驚かされる。  (May, 27, 2008)


Jacket MAJESTIC 93
Abstract Symphony (1999)
芯が疼く!血が滾る!魂が震える!やっぱ俺はネオクラ者なんだーッ!こん畜生! ネオ=クラシカル万々歳!!
はぁ。(一息)・・・イヤ、凄い。マジで。まさに一点の曇りも無いネオ=クラシカル様式美ヘヴィ・メタル。中心メンバー Richard Andersson がキーボード奏者ということでどうしても ARTENSION との比較は避けられないが、ハッキリ言って勝負にならぬほどこの MAJESTIC の方が魅力的。
演奏者としての視点から見ると、Richard Andersson のプレイは Vitalij Kuprij ほど運指のアクが強くなく、弾きまくるわりにエゴを感じなくて「for the Band」の良質の感覚を感じる。シンフォニック・アレンジも巧いしね。そして相棒のギタリスト Peter Espinoza (ex.ESPINOZA, NASTY IDOLS) は、Roger Stafflbach より256億倍ほど上手いのはさて置き(汗/ってホントに「年季」をも感じる巧さなんだから)「俺が主役」と言わんばかりに堂々と対抗している。そのバランスがイイんだね。
そして楽曲。これが申し分のない素晴らしい出来。琴線に触れまくりの哀愁サビメロで疾走する "Golden Sea"、切ない情感が痛いほどに伝わる泣き泣きバラード "Standing Alone"、POP 風味すら感じさせるキャッチーな "Black Moon Rising"、超ハイスピードで爆走する "Nitro Pitbull" らを筆頭に欧州の憂いに満ちた曲がテンコ盛りで、捨て曲など一曲たりとも存在しない。速い曲では超絶美旋律に心酔すると共にその圧倒的なパワーでヘッドバングを誘発し、スローパートでは職人的な絶妙の間を持って、見事なまでにMY ツボを突いてくる。確かに楽曲の端々に偉大なるネオクラ先人たちの残り香が漂ってはいるが、それがどうした! ネオクラ道とはそういうモンぢゃ!(暴言)
その楽曲の魅力をさらに高めているのがシンガーの Jonas Blum (ex.POLE POSITION)。彼がそのややハスキーな甘い声質で唄うフックに満ちたメロディラインのせいで、ともすれば演奏パート中心の楽曲が「歌モノ」としても充分以上の魅力を発散している。John West がどの曲でも変わり映えのしない2拍3連のメロでお茶を濁しているのとは大違いだ。たまに聴かせる高音で苦しそうになるところもまた、たまんなくイイ味だし。(贔屓の引き倒しね/苦笑)
さらに嬉しいのは、他のメンバーも「聴かせどころ」を持ったワールドクラスのテクニシャンっていう点。超絶ユニゾンは勿論、"Crimson Sun" で聴けるようなテクニカル・フージョン風味のテンション・プレイも高次元にこなすべーシスト Martin Wezorski のフレーズは思わず耳が追ってしまうし、ブラックメタルバンドのメンバーの如き悪人フェイスが◎なドラマー Joel Linder (ex.TENEBRE)(笑/あ、TENEBRE は暗黒系だもんな~)の強力なドラミングも外せない。
要は、本作はネオ=クラ・ファンにはマストなのでは?ってことですわ。ネオ=クラ・ファンじゃない方は・・・ゴメンね。オジさんはこーゆーのに弱いの。(苦笑) (99/02/21)

Jacket MAJESTIC 87
Trinity Overture (2000)
鍵盤魔人 Richard Andersson 率いる ネオ=クラバカ一代バンド MAJESTIC の、ベーシスト以外を一新しての新作。
ややヤケクソ的な突進力を持った前作からすると、ずいぶんと整合感が UP した感のある各楽曲は、のっけからの "Rising Force"(マジでカヴァーかと思った!/苦笑)以降、全編 "Marching Out", "Trilogy" から "Ecripse" あたりまでの YNGWIE MALMSTEEN の各楽曲、さらには SYMPHONY X、果ては WHITESNAKE までパクリフレーズ大炸裂ってな失笑寸前のマヌケさは根底にあるものの、クラシカルな構築のスリルに満ちた "Curtain of Fire" をはじめとした流石のエキサイティングな出来。
前の Jonas Blum のハスキー・ヴォイスも捨てがたいが、新シンガーの Apollo も中音からハイノートまで、なかなか堂々とした唄を聴かせている。(たまに顔を覗かせる David Coverdale を想起させるブルーズ・フィールも◎。)
しかし Richard Andersson はスゴイね。誰もいなくなったスタジオに侵入して、TD/MD 全部終わってせっかくバランスよく纏まった作品の上に新しいトラック1個追加してさらに弾き倒しちゃった(爆笑)みたいな、唄ってるバックで延々とピロピロ弾きまくる勇姿は、感動の涙で前が見えなくなるほど。(ウソ)

Jacket MAKE-UP 85
Howling Will (1984)
はっきりとしたメロディーのPOPさが魅力だった。

Jacket MAKE-UP 73
Straight Liner (1984)
随分POPになってしまいました。R&R系なこともやり出した。

Jacket MALICE 82
In the Beginning (1985)
ずばりLAのジューダス。リフの魅力は今聞いても色褪せていない。

Jacket MALICE 84
License to Kill (1987)
よりメロディアスに、より攻撃的になった2ND。やはりリフがいいんだな。

Jacket MALICE MIZER 79
Merveilles (1998)
ひゃぁ~!ビジュアル系!? なんでー、ここってめたるのぺーじぢゃないのぉ~!・・・と色眼鏡で見るのは止めよう! 北欧白塗りブラックメタルの連中だって、言うなればビジュアル系じゃん。 ワシャあ良さげな気がしたものは何でも聴くのぢゃあ~ッ!!(ふー、落ち着け、落ち着け)
MALICE MIZER はその風貌から最近のトレンド(か?)であるお化粧したロック風アレンジの歌謡バンドと同列に語られてしまいがちだが、それはとんでもない誤解である。知り合いだから擁護するわけではなく、それは余りにもコマーシャリズムとかけ離れた内容を誇るこのアルバムを聴けば明白だ。ここでは MALICE MIZER = ゴシック・バンドと言い切ってしまおう。
多彩でカラフルなパターンをもつ楽曲を、圧倒的に緻密でシンフォニックなアレンジで包み込む様は VALENCIA を彷彿させる。もちろんそれだけであれば、他のDomestic Artist にもあてはまらなくもない。それらと MALICE との決定的な違いは「ゴシックの耽美」から決して離れようとはしていない点だろう。確かに圧倒的なアルバムではないかもしれないが、シンフォニックなゴシックを好む人には一聴をお勧めする。

Jacket MALPRACTICE 77
Deviation from the Flow (2005)

TO/DIE/FOR のスーパー・ギタリスト Joonas Koto 率いるフィンランドのプログレッシヴ・メタル・バンド MALPRACTICE の 2nd アルバム from Spinefarm。

知的なテクニカル・アレンジと明快な歌メロがバランス良く均衡するややポップめのメロディック・プログレ・メタルは、TO/DIE/FOR 最大の魅力だった(笑)Joonas のネオ=クラシカルなテクニカル・プレイが満載というだけで嬉しさ全開。

ま、曲自体はちょいと緊張感足りなくて退屈だったりするんだけど、ギター・ソロ以外を早送りてしまえばさほど問題なし。(汗)  (Jun, 02, 2006)


Jacket MANDRAGORA SCREAM 87
Fairy Tales from Hell's Caves (2001)
美しき Female Vocalist Morgan Lacroix 嬢を中心とした Italian Gothic Rock Band の Debut Album。
歌唱のみならず Band の Concept 的な側面でも中心人物である彼女の Partner である Guitarist Terry Horn の手による詳細な部分まで Maniac に丁寧に作りこまれた楽曲は、Doom Metal 的変態 Metal Riff が呼び起こす狂気と、Piano, Acoustic Guitar, Strings が奏でる Classical Gothic の重厚で耽美な叙情、そして kitsch な New Wave 風味が合わさりながら、その結果生まれ出たのは瞼の裏に雨に濡れた石畳が浮かぶ上質な泣きの暗黒 Euro Pop の味わい。いやー、いいねいいね。
ふと思いついた喩えとしては、DREAMS OF SANITY"Masquerade"LIV KRISTINE"Deus Ex Machina" を Mix し、DREAM THEATER"Metropolis Pt.2 : Scenes from a Memory" に通じる繊細な Drama 性を小さじ一杯加えたってな感じかな。
その上で、Innocent な Angelic Wisper からやや Dirty な Coquettish 歌唱まで(そしてあえぎも有り/嬉)、幅広い表現力をもたらす確かな歌唱力で哀愁の暗黒美旋律を Theatrically そして Eccentric に綴る Morgan Lacroix 嬢が Album 全体を見事に Control しているのに感嘆しながら、ズズーンと引き込まれてしまうわ。
ただ、最近多いんだけど、本作でもラストで 15 分もの無音部分を挟んで最後の最後に短い Epilogue が収録されてるんだけど、こーゆーの出来ればやめて欲しい・・・。

Jacket MANDRAGORA SCREAM 84
A Whisper of Dew (2003)
美房の歌姫 Morgan Lacroix お姉タマをフィーチュアするイタリアン耽美派ゴシック・メタル・バンド MANDRAGORA SCREAM の 2nd アルバム。
本作では、前作で聴かれたエキセントリックな変態メタル色はその影を薄くし、幻想的なユーロ・ダーク=ウェーヴ・ポップな装いのマターリとした作風を前面に打ち出してきた。
とはいっても、可憐なエンジェリックなソプラノからどこか年輪すらを感じさせるシアトリカルな汚れ系歌唱まであまりにも老獪な表現力を駆使して周りの空気を完全に支配する Morgan Lacroix お姉タマの多彩な歌唱と、音楽的な面でのブレインであるギタリスト Terry Horn の弾く潤いのあるエモーショナルなギター・プレイ、そして要所で絶妙に響く弦楽が織り成すメロディックな暗黒音楽にはドゥーミーとさえ言えるヘヴィな質感はしっかりと残っていて、同じイタリア産のゴシック・メタルでも、LACUNA COIL がどこか希望的な陽光の輝きを感じさせるのに対して、この MANDRAGORA SCREAM が発散する絶望的な漆黒の狂気には些かの曇りもなく、この落ち着きが更なる深みを呼び込んでいるかのよう。
この「メロディックなんだけど微妙にアヴァンギャルド」な MANDRAGORA SCREAM 独特の感触、今回やっぱり癖になっちゃうかも。
そうそう、パワフルな叩きっぷりが耳を惹くドラマーの Mat Stancioiu、メッチャ男前やな〜なんて思ってたら、なんと LABYRINTH のドラマーなのね。  (Mar. 12, 2003)

Jacket MANDRAKE 76
Mary Celeste (2007)

女性シンガー Birgit Lau 嬢を擁するドイツ産ゴシック・メタル・バンド MANDRAKE の4thアルバム。

Birgit 嬢、チト微妙な写りだった前作のジャケ写の印象が強かったものの、今回はスゲー可愛く撮れててビックリ。(ヲンナノコッテオケショウデゼンゼンカワルカラトテモコワイヨネ...)

音の方は、往年の THE GATHERING にも通じる王道フィメール・ゴシック・メタルど真ん中。 個性的ではないけれどソコソコ良い曲も多く、このジャンルのリファレンスとなる悪くない出来かと。  (Jun, 19, 2008)


Jacket MANDRAKE ROOT 85
Tales of the Sacred (1994)
パープル&レインボウマニア必聴の反則ぱくりバンド。笑えるが捨てがたいアジあり。

Jacket MÅNEGARM 86
Dodsfard (2003)
スウェーデンのフォーキー・ヴァイキング・ブラック=デス・メタル・バンド MÅNEGARM の 2nd アルバム。タイトルの "Dodsfard" は、英語で "Death Journey" の意らしい。
CD 店に行くまでこのバンドの存在すら知らず、ヴァイキング船が燃え盛るアートワークに惹かれた(笑)だけの完全なジャケ買いだったんだけど、これが内容的にもコレを選んだ自分の審美眼を Hail したくなる(笑)当たり盤で一安心。
今時珍しくキーボードを使わず、ツイン・ギターとヴァイオリンのコンビネーションを中心にトラッドな民謡色たっぷりに繰り広げられる勇壮なヴァイキング・メタルは、かの MITHOTYN に通じるオールド・スタイルなもので、リフに見事に織り込まれたでしゃばり過ぎないメロディがボディ・ブローのように効いてくる。充分にメロディックなんだけど、メロメロになり過ぎないそのバランス感覚がなかなかに絶妙なんだよね。
安定感のある重いリズムが生む厚みのある整合感も美味しく、イイ感じにデス・メタルのアグレッションを心地良く楽しめる。
ドラム兼任(!)のシンガー Erik Grawsio のウィスパー、グロウル、そして絶叫を絶妙にブレンドした多彩な唱法を見せる迫力ある歌唱も見事で、 #4 "Agirs Vrede" をはじめ数曲で聴けるやや濁声ながら旋律感のあるノーマル歌唱も非常に魅力的だ。
物哀しいアコースティックな調べに乗って、明日なきヴァイキング達が♪ライララライ♪ライララライ〜と宴を繰り広げるエンディングの #11 "Gillesvisan" はタマランですな。  (Dec. 29, 2003)

Jacket MÅNEGARM 83
Vredens Tid (The Age of Wrath) (2005)

スウェディッシュ・ヴァイキング・ブラック=デス・メタル・バンド MÅNEGARM の 3rd アルバム。

降りしきる雨、戦馬の嘶き、そして剣と剣とが火花を散らす合戦という様々な情景を語る S.E.を織り込みながら展開するのは、勇ましさに満ちたオールド・スタイルのヴァイキング・メタル。

リフの威圧感が子宮を震わす武骨な基本スタイルは前作同様だが、甘くなり過ぎない程よさが自慢だったメロディックな装いは、濁声でメロディをなぞる旋律感とヴァイオリン/フルート/女声の活躍シーンそれぞれの増加によってさらにその傾向を増した印象で、河畔に茂る森の奥深くに響くシケシケとした荒涼たるフォーク風味は既に「フォーク・メタル」とさえ呼べそうな佇まいだ。

悶絶ヴァイオリンに失禁必至の #2 "Sigrblot"、アグレッシヴな疾走から急落するアコースティックな静粛にグッと来る #3 "Skymningsresa (Twilight Voyage)"、物悲しいアコースティックな調べに乗って高らかに勝利を歌い上げる幽玄なる終曲 #11 "Segervisa (Victory Song)" などの佳曲を配しながらも、その最高潮なムードほどには各楽曲にイマイチのめり込めない「平坦さ」が存在するのが・・・うーん、チョイと惜しい感じだよなぁ。

うーん、成長の方向性としては決して外してはいないと思うけど、個々の楽曲の惹きの強さは前作の方が上だったかな。。。  (Oct. 09, 2005)


Jacket MÅNEGARM 88
Urminnes Havd - The Forest Sessions (2006)

スウェディッシュ・ヴァイキング・デス・メタル・バンド MÅNEGARM の、アコースティック/フォークな側面に焦点を当てた7曲入(15秒のイントロを含むので実質6曲入)MCD。

本作で展開されているのは、ナイロン・ギターの儚い響きの上でヴァイオリン奏者 Janne Liljeqvist と彼の別プロジェクト TVA FISK OCH EN FLASK のメンバーでもあるゲスト♀シンガー Umer Mossige-Norheim 嬢が大きくフィーチュアされた、デス・メタルはもちろんロック色も皆無な土着的な真性トラッド/フォーク。

歌姫 Umer 嬢の朴訥ソプラノが男声ヴォーカル/コーラスのヴァイキング風味(先入観)と共に紡ぐ侘しくも美しい古えの北欧叙情は BLACKMORE'S NIGHT meets GATE な雰囲気を持つシリアスなもので、これまでの作品の中にフィーチュアされていたメロウなフォーク・パートが魅力的だったとはいえ、ここまで本格的にフォークロアなマインドを持ち合わせていたとは正直驚いた。

鳥の囀りも聴こえてくるまさに森の中で行われているかのようなこのセッション、ヴァイキング魂と共に悶絶ヴァイオリンが躍動する #3 "Utfard" をはじめ個々の楽曲の出来も押し並べて良いだけに、MCDなので仕方ないとはいえ全部で27分弱という短いランニング・タイムの物足りなさが残念。。  (Jun, 25, 2006)


Jacket MÅNEGARM 87
Vargstenen (2007)

スウェディッシュ・フォーク/ヴァイキング・デス・メタル・バンド MÅNEGARM の5thアルバム。 タイトルは "The WolfStone" の意。

リフ自体にヴァイキング精神を練り込んだ剛健な地盤はこれまでと同様に、前作MCD "Urminnes Havd - The Forest Sessions" のアコースティックな真性トラッド/フォークな作風を経たことが齎したヴァイオリン/笛/女声を程良く導入して適度な民謡臭の強化を図ったサウンドは、AMON AMARTH の無骨フィールに CATAMENIA の悲愴なヴァイキング・サイドを付加てみたら SUIDAKRA を遡って EINHERJER に大接近しちゃった・・・みたいな。(意味ワカンネー/苦笑)

シンガー Erik Grawsio (vo,dr) による、グロウルに対する比率をかなり高めた漢の哀愁満載な不器用系ノーマル・ヴォイスの旋律感が感じさせる非凡なメロディセンスと、B級ならではのデプレッシヴな荒涼感とが絡み合うそのバランスが、もしかしたらこのあたりがヴァイキング・メタルとしてのベストなのでは?・・・と思える程の絶妙な匙加減なのが超ナイス。

フォーキーな高揚感に包まれまくった #3 "En Fallen Fader", #11 "Vedergallningens Tid" あたりの佳曲を聴くに、とりあえず本作は彼らの最高傑作だと思いマス。  (Jun, 18, 2007)


Jacket MÅNEGARM 70
Live in Moscow (DVD) (2008)

2008年4月19日にモスクワCLUB GORODで行われたショウの模様を収録したライヴDVD。

やっぱさ、このクラスのバンドの実態を知ってしまうのは危険ですね…。(苦笑) MÅNEGARM、曲自体はやっぱ最強レベルだし演奏も比較的まともなんだけど、パフォーマンスの垢抜けなさは「観なきゃよかった」レベル。。。 絵的に、オーディエンスが約100名弱程度?だったり素人丸出しな安っぽいカメラ・ワーク&編集だったりっつーショボさも多少は影響してるのかも。。

それでも、やっぱり(繰り返しになるが)曲と出音自体は悪くないので、画面見ながら一緒に歌ってしまったりしてそれなりに燃えるではあるんだけど!!

ちなみに本作には、当日対バンだった ALKONOSTKALEVALA (КАЛЕВАЛА) のショウも5曲ずつ収録。 前者はリーダーと思しきベース君のウザい舞い上がり方に楽しく失笑し、後者は女性シンガー Kseniya タン (ex-NEVID', BUTTERFLY TEMPLE) の意外なキュートさ&プチ巨乳っぷりにやや萌え〜。  (Dec, 11, 2008)


Jacket MANIA 69
Changing Times (1989)
ハロウィーンくずれ。美味しいギターフレーズも有るが、曲が...。

Jacket MANIAC 34
Look Out (1988)
たぶん東側のバンド。ドイツによく有る普通のHR。

Jacket MANIC EDEN 82
Manic Eden (1994)
男のソウルを感じるVにガッツを増したGがからむオールドタイプのHR。

Jacket MANIC MOVEMENT 76
Future Dreaming Self (2001)
ベルギーのメロディック・デス・メタル・バンドの 2nd アルバム。
そのアートワークが発信する近未来的イメージをしっかりと感じさせる切れのあるクリアなエクストリーム・メタルは、非常に高い完成度を見せている。
典型的メロディック・デスの耽美な古典とソリッドなモダン・フェイスが理想に近い姿での融合を見せる楽曲は DARKANE に非常に近い志しを感じ取ることができる。
煽情的なギター・ハーモニーとクラシカルに弾きまくる派手なキーボードが絡み合いながら疾走するドラマを構築し、そこにデス・ヴォイスとメロディックな濁声を巧みに使い分けるシンガーの表現力が生命を吹き込むスリリングなアンサンブルは非常に強力。
あとは楽曲だな。。。うん、楽曲だ。

Jacket MANIC MOVEMENT 82
Dark Glitter (2009)

ベルギーのゴシック・メタル・バンド MANIC MOVEMENT の約8年ぶりとなる4thアルバム。

過去三作はデス・メタル路線だったらしいが、本作ではメンバーを一新、女性シンガー Virginia Fantoni 嬢をフロントに立てて王道なシンフォニック・ゴシック・メタルを標榜している。

歌にしても曲にしても決して個性的ではないけど、一瞬で心を掴まれる #2 "Army of Agony" に代表されるキャッチーな楽曲群はどれもよく出来ているし、要所で楽曲をリードする主張強めのギター・パートをはじめインスト陣の気合溢れるプレイも美味しい、掘り出し物的な一枚。  (May, 28, 2009)

 

Jacket MANIGANCE 81
Signe De Vie (1997)
フレンチ・プログ=メタル・バンド MANIGANCE が1997年にリリースした6曲入りデビュー・ミニ・アルバムのリイシュー盤。新たに4曲を追加収録。
2002年リリースの "Ange ou Demon" がプログ・メタル・ファンのみならず、内包したその悶絶メロディのおかげで XaMetaler からも大きな支持を得た程に好評だったのは確かだけど、それにしても今この時期に6年も前の旧作、しかもミニ・アルバムを再発するほどだったっけか?・・・と不思議に思いつつ聴いてみたら・・・いや〜、ある意味納得。コレはコレで凄い良い出来で、確かにこのままただ埋もれていくのは十分に惜しいわ。
シンガー Didier Delsaux がエモーショナルに操るハイ・トーン・ヴォイス、ギタリスト Francois Merle がワールド・クラスの安定感&センスでテクニカルに構築した悶絶フレーズ、そして鍵盤奏者 Florent Taillandier の華やかな彩りがバランス良く配置された "Ange ou Demon" にしっかり継承されているキャッチーな歌ものプログレ・メタル・スタイルはこの時点で既に完成形を見ているが、この時点では現在よりもテクニカルなプログレ風味がまだ控えめで、その代わりにカッティング・エッジなリフが快活に響く 80's MTV ハード・ロックな装いが多量に感じられるややストレートな印象だ。
中でも #5 "Aube Nouvelle" は哀愁 L.A. メタル系のメロウなハード・ロックを現代プログ=メタルの技術で調理した美味しい出来。
全体的に、フランス語の言葉の乗りのせいかメロディが時折やや捉えドコロなく聴こえる箇所もあるにはあるけど、そのメロの微妙さが逆に妙な浮遊感/あっさり感を運んでくるという思わぬ副作用を生んでたり。(苦笑)
TRIUMPH のカヴァー #8 "All the King's Horses" 〜 #9 "Carry on the Flame" が、原曲がキャッチーかつダイナミックなアメリカン・プログレ・ハードとして文句なく良い曲なだけにオマケなのにも関わらず本作のハイライトになってしまってる(汗)ように、追加収録の4曲も聴き応えアリ。#10 "Ange ou Demon Promo Medley" 聴いてたら、やっぱあのアルバムって良いメロディ多いよなー・・・と再認識シマシタ。うむ。  (Feb. 21, 2003)

Jacket MANIGANCE 86
Ange ou Demon (2002)
1997年リリースの6曲入りミニがかなり好評だったフレンチ・プログレッシヴ・メタル・バンド MANIGANCE が、あれからなんと5年の歳月を経て 2nd アルバムをリリースしたが、これがまた驚きのハイ・クオリティ!
実に良好なプロダクションにて封じ込められているのは、Florent Taillandier (key) の都会的な洗練を見せるキーボード・ワーク& Francois Merle (g) のネオ=クラシカル風味満点のフラッシーな激テク・ギターが活躍しまくるテクニカルな演奏の味わいと、それに負けない歌メロの充実にも気を配ったキャッチーなプログレッシヴ・メタルで、DREAM THEATER の 1st "When Dream and Day Unite" に通じるバランス感覚を感じるな。
全編フランス語で歌い上げるシンガー Didier Delsaux の声質&技量レベルが Rickard Bengtsson を彷彿させるためか、LAST TRIBE meets ELDRITCH(キーボードの音色が似てるので)ってな印象もアリ。
他のフランス勢同様、そのサウンドから妙に上品なエレガントさを感じ取ってしまうのは、きっとその国に対するイメージがオレに先入観を与えているからってことで。(苦笑)
テクニカルな叙情を孕みながらキャッチ−にドライヴする #1 "En Mon Nom" に始まり、かなーり ARMAGEDDON な(汗)#2 "Comme Une Ombre"、ドラマティックなバラード #6 "Fleurs du Mal"、キャッチーにハード・ロックするミドルチューン #7 "Dernier Hommage"、そして #5 "Ange ou Demon"、#12 "Messager"(母国の英雄(言い過ぎ/笑) SORTILEGE のカヴァーというマニア泣かせの選曲!渋すぎ!)という2曲の疾走メロディック・スピード・メタル・・・・と、楽曲も相当に充実。
残念ながら、フランス語なのは違和感ないッス。。。(狂)

Jacket MANIGANCE 82
Memories... Live (2004)

フレンチ・メロディック・メタル・バンド MANIGANCE の、2004年2月17日モンマルトル公演の模様を収録したライヴ・アルバム。

驚くほどにプロフェッショナルなステージを包みこむA級の質感と、そこからしっかりと迸る熱気は、予想以上にメタリック。ほんとに良いバンドだと再確認。  (Aug. 25, 2004)


Jacket MANIGANCE 83
D'un Autre Sang (2004)
フレンチ・ハイ=テック・メロディック・メタル・バンド MANIGANCE の2ndアルバム。
達観の域に達したかの高レベルな技量によって奏でられる歌モノともいえるメロディックなヘヴィ・メタルから、どこかフランスらしいハイソにな気高さを感じちゃうってのは、きっと先入観に違いない。(笑)
ただ、そのお上品な佇まいからは物足りなさを感じてしまったのもまた事実で、Francois Merle (g) と Florent Taillandier (key) の明らかにワールド・クラスのプログレッシヴ&ネオ=クラシカルな技とセンスを、Marc Duffau (b) & Daniel Pouylau (dr) のリズム隊による強靭な手数がサポートする洗練された楽曲が、数多くのパートで聴かれる悶絶フィーリングからすると意外なほどにこの耳を素通りしていく感じ。
そんな風にネガティヴに感じ出すと、キャッチーなメロディを溌剌と歌いあげるシンガー Didier Delsaux の主役感バリバリの強力な歌唱も、どことなく一本調子に聴こえてくるから不思議なもんだ。(汗)
と、現時点では良作だと判りつつもややのめり込めないでいるんだけど、ボーナス・トラックの名曲カヴァー #12 "Future World" が違和感無くハマる程に全体的に PRETTY MAIDS に準じた雰囲気を感じ取れる、非常に魅力的な一枚ではあるのは間違いないと思うよ。  (Jan. 26, 2004)

Jacket MANIGANCE 79
L'ombre et la Lumiere (2006)

おフランス産プログレッシヴ・メロディック・メタル・バンド MANIGANCE の 3rd アルバム。

煌びやかなハードエッジに叙情旋律が鮮やかに映えるどこか優美なドラマティック・パワー・メタルは本作でも健在・・・ってゆーか、まぁな〜んとなくプログレッシヴなスケール感と硬質なソリッド感を共に増強してきた印象はあるんだけど、ぶっちゃけ前作と違いがよくワカラナイ。(笑)

高品質なのは確かなんだけど・・・そろそろ飽きてきたかな・・・。  (Apr. 23, 2006)


Jacket MANIPULATED SLAVES 80
The Legendary Black Jade (2001)
大阪の Dramatic Thrash Metal Band MANIPULATED SLAVES の 2nd Album。
ドッカンドッカン&ザクザクと疾走する Brutal Metal に 叙情 Guitar が絡む「男泣きガッツ・メタル」第二弾は、全編に「一生懸命クサさ」漂うものの、まずは評判どおりナカナカの出来だ。
特に感じたのは、Death Voice 混じりに濁声で Melody を唄う Singer Hisayoshi Hiraga の醸し出す哀しみフレーヴァーの秀逸さ。Keyboard や 女声は最低限のおまけ程度に抑え、バンドの本質的な部分で「男泣き」を追求している姿勢には非常に好感が持てる。
そして IRON MAIDEN 風味満点の Guitar Work も◎。"Woman in the Ironmask" で聴ける泣きの Guitar Harmony は、正直胸にグッと迫ってきたよ。。。(泣)
あとは良い楽曲とちゃんとした録音だ! 期待!

Jacket MANIPULATED SLAVES 78
Oath in Black Tears (2006)

大阪の男泣きガッツ・メタル・バンド MANIPULATED SLAVES の4thアルバム。

Akira 嬢 (b) にビンタ張られて男泣きしたい。(夢)  (Dec, 21, 2006)


Jacket MANITOU 79
Deadlock (2006)

フィンランドのプログレッシヴ・パワー・メタル・バンド MANITOU の 2nd アルバム。

Bruce Dickinson のソロ作からミステリアスな暗黒寓話色をスパッと取り去り、代わりに CLOUDSCAPE あたりに通じる明快かつコンパクトなプログレッシヴ・フィーリングを盛り込んだスタイル。 地に足の着いた安定感とそこから伝わるメンバーが一丸となって同じ方向を目指そうとしている意欲的な勢いは、正直地味さを拭えない楽曲を魅力的な方向へとリードしている。

Markus Vanhala (g/OMNIUM GATHERUM, MALPRACTICE) による、ネオクラ風味を整然と詰め込んだいかにもフィンランドのギタリストらしい端正なテクニカル・プレイに、所々でハッとさせられちゃうのが◎。(嬉)  (Jun, 07, 2006)


Jacket MANOWAR 72
Battle Hymns (1982)
意外と音は正統的な筋肉野郎たち。全体的に押し付けがましいうるささ。

Jacket MANOWAR 87
Hail to England (1984)
極端なまでのヒロイックな世界観からしばしば失笑の対象となってしまう MANOWAR だが、こと楽曲に関しては Joey Demaio 総統のその大仰な言動に違わぬ、完膚なきまでの王道スタイルを貫き通している。
その中でも本作 "Hail to England" は、初期のドタバタ感が完全に払拭された、落ち着いて重量感溢れるヘヴィ・メタルの威厳に満ちた素晴らしい音像に支配されている。
冒頭を飾る "Blood of My Enemies" は、傷付き倒れながらも祖国のために進軍する兵士たちへの勇壮なるレクイエムの如き永遠のアンセム。シンガー Eric Adams の胸板の厚さは伊達ではない荘厳なる歌唱に、曲が始まった瞬間に涙を撒き散らしながらのヘッドバングは確実だ。
持ち味を損なうことなく上手くコンパクトにまとめあげた次作 "Sign of the Hammer" も本作と共に最高傑作の称号を授るに値する名作。
(1998/08/11:記)

Jacket MANOWAR 93
Sign of the Hammer (1986)
適度なPOPセンスを身につけてしまったために、最高傑作になってしまった。

Jacket MANOWAR 81
Kings of Metal (1988)
スラッシュを変な風に解釈してしまってペラペラの変な音。イメージは良い。

Jacket MANOWAR 80
Warriors of the World (2002)
KINKGS OF TRUE METAL WARRIOR、MANOWAR の6年振りとなる9thアルバム。
Joey DeMaio 閣下 (b)、Eric Adams 隊長 (vo)、Scott Columbus 軍曹 (dr)、そして Karl Logan 大佐 (g) という4人の漢神が21世紀となったこの鋼鉄世界に下す新たな鉄鎚は、未だ開拓心やまぬ本物のトゥルー・メタルだけが持ち得る鋼の威厳と、真の王者である余裕が溢れさす格式高き優美さが調和した問答無用の孤高さを誇る逸品。
MANOWAR 随一の名曲 "Blood of My Enemies" と同質の空気に包まれながら勇猛に進軍する "Call to Arms" で幕を開けると同時に、我が右手は同胞である左手の手首を掴むとその両の手は誰の指示でもなく自身の意思によって中空高く掲げられ、誇りに満ちた美意識を炸裂させる中盤一連のメロウな流れを経て、ラスト4曲で MANOWAR ならではのアドレナリン噴出の独壇場を見せて大円団を迎えるまで、その極限までに美しき姿勢たるや微動だにしなかった!!
・・・と My メタラー・マインドを無理やり鼓舞させてるけど、実はオレ、MANOWAR でスッゲーイイと思うのって、"Hail to England""Sign of the Hammer" だけなんだよね。(汗) "Fighting the World" 以降は、変に誇張された大味なメタルっぽさや、彼ら自身の胸板の厚さ&メタルへ忠義の深さとは比較にならぬほど薄っぺらな音色がどうも馴染めなくて。
ただ、本作では中盤に見せる思慮深く綴られたマイルドな美しさや、本領であるメタル・チューンにおいてのメランコリックな高揚の妙など、確実に心を揺さぶられる場面も多く、近作の中では比較的楽しめたかも。
・・・って程度なので、トゥルー・メタラー失格なのでございマッスル。(x_x)

Jacket MANOWAR 87
Gods of War Live (2007)

2007年春に行なわれた欧州ツアーの模様を約2時間に亘って収録した2枚組ライヴ盤。

ちょうどミュンヘンでこの激熱ショウを観たこともあって、聴く度にその時の様子を追体験できるスペシャルな一枚となった。 聴く度に、ステージ上で7色に輝く巨大なヴァイキング船、そしてその上で戦いを繰り広げるヴァイキング達の姿が、圧巻の臨場感で瞼の裏に浮かんでくる。

とりあえず、聴いてる間中はマノウォー・ポーズで微動だにせずHailだ。(笑)  (Nov, 03, 2007)


Jacket MANTIC RITUAL 84
The Executioner (2009)

米ペンシルバニア州ピッツバーグ出身の4人組新世代スラッシャー MANTIC RITUAL のデビュー。

それぞれ初期の METALLICA, SLAYER, EXODUS をミックスしたようなオールド・スタイルの疾走スラッシュ・メタル。 若さゆえの勢いの良さ、意外とウェット手触りのメロディック・ギター、そしてたまに顔を出す MERCYFUL FATE 風味の緩急の妙・・・と、チャームポイント多し。  (Apr, 09, 2009)

 

Jacket MANTICORA 83
Roots of Eternity (1999)
メロウな哀愁旋律を撒き散らしながら勇壮に疾走する、デンマーク産メロディック・スピード&パワー・メタル。
中音域でしっかりと歌うシンガーの印象からか、大仰ながら緩急の妙をきっちりと押さえた堅実な造りからか、その印象はまさに BLIND GUARDIAN
演奏は、安定感/整合感があり、クサメタル軍団の中でもかなり上手い部類。
なぜだかメロディに N.W.O.B.H.M.っぽさを感じてしまったよ。SATAN とかあの辺。あぁ、それも BLIND GUARDIAN 繋がりだな! 今気がついたわ。

Jacket MANTICORA 83
Darkness with Tales to Tell (2001)
BLIND GUARDIAN の影響たっぷりの Danish Epic Metal Band の 2nd。
多くの KUSA-METAL 軍団の同系とは異なり、Synthesizer の装飾を最低限に押さえてあくまでツインギターによる哀愁の Guitar Harmony でのドラマの演出に拘った創りは、疾走しつつも HEAVY METAL の本質に迫る「芯」を通していて、前作同様 N.W.O.B.H.M.っぽさ超満点。そしてややざらついた硬質な Guitar Riff で勇壮に疾走を重ねるその硬派なサウンドは ICED EARTH 的ですらある。
その楽曲もさることながら、特にシンガー Lars Larsen のその煮え切らない声質での歌唱が Brian Ross に似ていることから、どうしてもかの名バンド SATAN を思い浮かべてしまい、ついついニヤニヤしてしまうんだなー。いやー、雰囲気スッゲー似てるわ!現代の SATAN !

Jacket MANTICORA 85
Hyperion (2002)
デンマークのドラマティック XaMetal バンド MANTICORA の日本デビュー盤となるこの 3rd アルバム。
Tommy Hansen がミックスを手掛けた本作は、米国の SF 作家 Dan Simmons の書いた本作と同タイトルの SF 名作を下敷きにしたコンセプト・アルバム大作という造りに恥じぬ日本デビューが納得のクオリティに満ちていてる。
28世紀の辺境惑星ハイペリオンを舞台に、7人の巡礼者が遭遇する数奇な運命をモチーフにドラマティックに描かれた楽曲は、BLIND GUARDIAN のドラマティックさと ICED EARTH の漢っぽい重さを兼ね備えた前2作の流れを汲むスタイルだが、ドラマー Mads Volf の驚異的なペダル・ワークがリードするワクワクするような疾走感と、プログレッシヴ・メタル的な知的な側面を両面から強化したもので、MANTICORA が飛躍的な進化を遂げたのを感じさせる作風となった。
専任キーボード奏者を擁しながらそれに頼らぬギター主導の硬派なドラマは、力強い勇壮メロディが終始アグレッシヴに疾走しつつも、随所で女声や効果的なシンフォニーを絡ませた細かな部分にまで聴き応えを感じさせている。新ギタリスト Martin Arendal の加入によって、前作までは聴かれなかったスムースなネオ=クラシカル・プレイがふんだんに盛り込まれたのもメッチャ嬉しい〜。(^^)
シンガー Lars F. Larsen のその煮え切らない声質での歌唱が Hansi Kursch ってゆーか Brian Ross に似てることやその曲調からそこはかとなく漂う N.W.O.B.H.M. なテイストから、オレ的にはこの MANTICORA を勝手に「現代の SATAN」と位置付けているんだけど、大きな進化を見せた本作でもその辺りのフィーリングは失われてなくてホッとしてみたり。
PRETTY MAIDS のカヴァー #13 "Future World" は・・・ボチボチかな。(苦笑)

Jacket MANTICORA 87
8 Deadly Sins (2004)

デンマークの SF 文芸メタラー MANTICORA の 4th アルバム。

日本デビューとなった前作 "Hyperion" での飛躍的な進化には全くもって驚かされたが、人間の八つの大罪をテーマに据えたこの新作のコンセプチュアルな音像が感じさせる更なる旨味と完成度の前には、思わず「ば、化けたァ!?」という言葉が口を突いてしまうわ。

熱唱シンガー Lars F. Larsen の超 Hansi Kursch クローンな歌唱とそれが乗る思考派ドラマの勇猛な疾走には、相変わらず地盤に BLIND GUARDIAN が存在する事実を即座に認識させられるものの、ここに来て恐ろしく高まってきたバンドとしての基本的な地力が生む「凄み」がこの耳に突き刺さってくる。

さらに嬉しいのが、前作で我が耳を惹いた Martin Arendal (g/現 WUTHERING HEIGHTS なので本作ではゲスト扱い) の紛れも無くデンマークNo.1な凄絶ネオ=クラシカル・プレイが、このスピーディーなパワー感の中にさりげなく変拍子を絡めたりするプログレッシヴな味わいがバンドの知的なイメージを巧く増長させるドラマティックな重厚メタルの中で、楽曲を彩る重要なキーとして前作以上に魅力的に機能している点だ。楽曲に対するギター・ワークのアプローチの方法が、なーんとなく初期 ELEGY に通じる悶絶なる方法論を感じさせるんだよね。(嬉)

従来どおり単一の楽曲云々というよりはアルバム全体のムード優先・・・という流れにあるのも事実なんだけど、濃密な圧力の高さと印象的な美麗フレーズの数々に酔わされる満足感は相当に高いデス。

あ、以前から感じていた BLIND GUARDIAN からさらに遡ったルーツである「SATAN らしさ」が本作ではやや希薄に思えたんだけど、それはこの夏に実際に SATAN のライヴ観て本物の SATAN を知っちゃったからかな?(さりげなく自慢/笑)  (Nov. 13, 2004)


Jacket MANTICORA 86
Black Circus: Pt.1: Letters (2006)

デンマーク産パワー・メタル・バンド MANTICORA の5thアルバム。

濃密なコンセプトを爆裂するアグレッションと壮大な知的プログレスを持って描く様はもはや熟達の領域。 これまで以上に解像度を増したプロフェッショナルな音像の説得力の高さには驚かされるばかり。 Martin Arendal (g) のネオ=クラシカル魂の炸裂も美味ナリ♪  (Sep, 10, 2006)


Jacket MANTICORA 74
The Black Circus pt.2 - Disclosure (2007)

デンマーク産パワー・メタル・バンド MANTICORA の6thアルバム。

前作から約9ヶ月という短いスパンでリリースされた続編ということで、その印象も前作と全く変わらず。 単に内容だけ見れば概ね好印象ではあるんだけど、元々そのコンセプト&ストーリーに特に面白みがあるわけではないので、二枚続けて同じようなアルバムが続くってのはチト辛いかな。  (Jun, 20, 2007)


Jacket MANTICORE 85
Time to Fly (1994)
ELPやイエスっぽいシンフォニックなプログレ。

Jacket MAPIA ΠAΠAΔOΠOYΛOΥ 64
Σ' ENA KOΣMO MYΣTIKO (2001)
「マリア・パパドポリュー」と読むらしいギリシャの歌姫。Garden Shed で「女性ヴォーカル・ファンなら即、失神。シンフォ・ファンにも超おすすめ。とにかく、めちゃくちゃいいです!」と書いてあったが、なんのこたぁない普通のポップスだった。

Jacket MARA 85
Poetry & Motion (1994)
キャッチーでコンパクトなプログレッシブ(少し)・HR。曲良し。

Jacket MARA 88
America (1998)
94年にリリースされた、正統派ハードロックをハイセンスなプログレッシブフィーリングで包み込んだ前作 "Poetry and Mortion" は、その緊張感溢れるサウンドと、余りにもキャッチーなメロディの融合が独特の魅力を発散していたが、MARA はそれから4年を経た本作にて、幾分その方向性を変化させたようだ。
その変化を一言で表すとすれば「しっとりした」が適当かなぁ。リフではなくカッティング、そしてピアノ、アコースティックギターによるメロウでアダルトな味付け。とはいえ、間違っても退屈な「アコースティック・アルバム」などではない。スリリングな変拍子も随所で顔を覗かせるし、ハードなギターワークも健在だ。
誤解を恐れずに言うと「キャッチーで AOR な FATES WARNING 」または「PROPHET が2nd" Cycle of the Moon "からそのまま進化したらこうなったろうなぁ」てな感じを受けた。また全体を支配する都会的な感触は、TOTO 的な洗練された AOR アレンジの賜物だろう。
前作が「プログレアレンジのハードポップ」だとしたら本作は「高品質なAORアレンジの哀愁プログレッシブHR」。ワシャ好きだなぁ、こういう路線。マジ凄いアルバムのような気がする。

Jacket MARCEL COENEN 72
Colour Journey (2006)

ex-LEMUR VOICE, 現 SUN CAGED のダッチ・テクニカル・ギタリスト Marcel Coenen の2作目のソロ・アルバム。

多彩なゲスト(後述)を迎えて制作された本作は、SUN CAGED 譲りのテクニカルなプログレ・メタルはもちろん、デス・ヴォイスまで飛び出すエクストリーム・メタル、女性ヴォーカルをフィーチュアしたムーディなバラード、ファンキーなハード・フュージョン・インスト、癒しオーラを放つニューエイジ系チューン・・・と様々な作風の楽曲を並べたアルバム・タイトルどおりのカラフルな内容。

オレ的に非常に好みな Marcel のウェットなハイテク・プレイが全編に亘って堪能できるのは嬉しいんだけど、多様なスタイルを持つそれぞれの楽曲の質のバラツキ、そして参加した各シンガーの歌声の魅力の薄さが、その Marcel の妙技をイマイチ盛り立てきれていない感じなのが惜しい。

+++ Musicians on "Colour Journey" +++

Vocals:
Mike Andersson (CLOUDSCAPE)
Colleen Gray (PERSEPHONE'S DREAM)
Paul Villarreal (SUN CAGED)
Joyce Dijkgraaf (ELLEANORE)
Hans Reinders (EXIT22)
Menno Corbeek
Dennis Schreurs (SEVERE TORTURE)

Drums:
Roel Van Helden (SUN CAGED)
Spike (STORMRIDER ※1)
Hans In 'T Zandt (COOPER INC, TIME MACHINE ※2)

Bass:
Maurice Brouwers (ENGINE OF PAIN)
Richard Ritterbeeks (TIME MACHINE ※2, JESSIE GALANTE)

Keyboards:
Rene Kroon (SUN CAGED)
Bob Katsionis (IMAGINARY, FIREWIND)

Guest Guitar:
Uros Raskovski - guest guitar solo on "the Shrink"

※1 ドイツのトゥルー・メタラーぢゃなくて、Marcel がやってる別バンド
※2 イタリアのプログ・メタラーぢゃなくて、Marcel がやってる Joe Satriani のカヴァー・バンド

 (Apr. 12, 2006)


Jacket MARCEL COENEN 76
A Live Time Journey (DVD) (2006)

オランダのテクニカル系ギタリスト Marcel Coenen (SUN CAGED etc.) が2006年1月28日に地元オランダはWeertのDe Bosuilなる会場で開催したソロ名義のショウの模様を収録したDVD。

14人もの多彩なゲストを招いて、Marcel Coenen の全てをさらけ出した好ライヴ。 それにしても Marcel、メチャクチャ巧いな。。 もうちょっとで完全な球体になりそうな体型もチョー凄いが。(汗)  (Sep, 23, 2006)


Jacket MARCELLO VESTRY 72
Marcello Vestry (2008)

現在 DANGER DANGER で活躍するテクニカル・ギタリスト Rob Marcello (ex-IRONHORSE, OBSESSION, TWENTY 4 SEVEN) がシンガー Frank Vestry とタッグを組んだメロディック・ハード・ロック・バンド。

音の方はその DANGER DANGER にも通じるキャッチーな80年代型MTVヘア・メタルで、その完成度はかなり高い。 方向性や曲調がそれ系なのは全然問題ないんだけど、DANDER DANDER のライヴ音源での「わしゃシュレッドしとらんと死んでまうんや〜!」(笑) 的な激テク・ネオ=クラシカル・ゴッドっぷりを期待すると、この「楽曲と心地好いバランスのギター・パート」にはやや足りない感のある楽曲重視のスタンスは、ちょっと肩透かし。  曲自体は非常に良く出来てるんだが。。。

ま、別の形での次の作品を首を長くして待つかね〜。  (Jun, 18, 2008)


Jacket MARCHELLO 81
Destiny (1989)
ギタリストのソロ作ながら、それを感じさせないキャッチーな曲は見事。

Jacket MARCO FERRIGNO 61
Hanging Gardens (2006)

メキシコのテクニカル・ギタリスト Marco Ferrigno の2ndソロ

かの George Bellas (g) の弟子とのことだが、プログレッシヴなハード・フュージョンに乗る超スピードのハイパー・プレイは確かにソレっぽいわ。

Tony Franklin (b), Marco Minnemann (dr), Vitalij Kuprij (key) らが参加。  (Sep, 23, 2006)


Jacket MARCO SFOGLI 79
There's Hope (2008)

James LaBrie (vo/DREAM THEATER) のソロ・プロジェクト MULLMUZZLER に参加したギタリスト Marco Sfogli のソロ・アルバム。

John Petrruci (g/DREAM THEATER) を髣髴させる端整で流麗なプレイは、Lion Music リリースのギタリスト陣の中でも際立つ驚異的な上手さ。

プログレッシヴ・メタル〜ハード・ロック〜ムーディなメロウ・チューンと色々なスタイルの楽曲が、インストでありながら歌モノに通じるわかりやすさを備えているのも悪くない。

MULLMUZZLER 繋がりで Matt Guillory (key/ex-DALI'S DILEMMA) も参加。  (Dec, 10, 2008)


Jacket MARDUK 81
Rom 5:12 (2007)

スウェーデンの重鎮ブラック・メタル・バンド MARDUK の10thアルバム。

「アダムが犯した罪が死という形となり全ての人に及ぶ…」と述べる新約聖書ロマ書5章12節をテーマに、不穏なSEや不気味なミドル〜スロー・パートを多用して重厚に迫る宗教的アトモスフィアに満ちた作風。 カルトな宗教映画を想わせる“真性な恐怖”が支配する中、コントラスト高く爆発するファスト・パートが噴射する邪悪な禍々しさは圧巻。

表現力豊かなストーリーテラー Mortuus (vo) をはじめ、メンバーそれぞれのプレイが老練なエモーションに包まれているのも流石。  (Dec, 18, 2007)


Jacket MARILLION 82
Brave (1994)
静かに深く心に染み込む美旋律ブリティシュプログレ。

Jacket MARINO 81
Target (1984)
外見より質の個性派。ウリに影響を受けたGは、タメばっちりで流石。

Jacket MARIO PARGA 54
The Magician (1991)
クラシカル有り、グルーヴ有りで、焦点が定まっていない感じ。音も悪い。

Jacket MARK BOALS 84
Ring of Fire (2000)
奇しくも自身の唄う YNGWIE MALMSTEEN'S RISING FORCE の新作と同日リリースとなった Mark Boals のソロ2作目は、彼独特の堂々たるオペラティックなハイトーン歌唱が存分に楽しめる、ネオ=クラシカル・メタルの佳作。
Tony Macalpine の、往年を想わせるさすがの超安定しつつもスリリング極まりないネオ=クラシカルなファストプレイの連発も興奮ものだし、個性が強いだけにすべてを彼色に染め上げてしまう寸前の Vitalij Kuprij の独特のパーカッシヴなプレイも満載。
Virgil Donati のドラムがオフ気味で、本来の凄みの半分ほどしか伝わってこないのと、(器用な人が集合したプロジェクトならではの)「俺タチにはこれしかデキないんだ!」って、様式美に見も心も捧げてます的な勢いがあまりにも希薄なのがチト残念ではあるが。
ボーナス・トラックの、チェコシンフォニー・オーケストラ&プラハ合唱団 を従えた "Nessun Dorma" での本格的なクラシック歌唱には脱帽。

Jacket MARK BOALS 82
Edge of the World (2002)
ここ日本では未だに信者の間で熱烈な支持を受けている超絶シンガー Mark Boals の3作目のソロ・アルバム。
株式会社 VIGILANTE ライクなアート・ワーク(苦笑)のこの作品、RING OF FIRE での惨劇が脳裏にあったんで、正直言って全ぇーーーん然期待してなかったんだけど・・・これが意外と良くってビックリ。
ヘヴィ・メタル/プログレッシヴ・ロック/ハード・ポップを頂点とするトライアングルの中でそれぞれ異なったポイントに配置された楽曲の質感は、これまで彼が主体となって制作してきたアルバムの中でもカナリいい感じの部類に入るんじゃないかな?
全曲で Erik Norlander が鍵盤弾いてるせいか、ややオールド・テイストが入りつつも現代的な手法で組み上げられたプログレッシヴな空気を纏った LANA LANE にも通じるスタイルのハード・ロックからは、リラックスした雰囲気すら感じられる。
豪州のテクニカル・ギタリスト Chris Brooks の作品で彼自身のスーパー・プレイも堪能できる DREAM THEATER な味わいのオープニング・チューン #1 "Fly"LANA LANE 風味全開のドラマティックな #3 "Lady Babylon"、穏やかに広がる Neil Citron 作の #5 "Up to You"SHY に通じる哀愁 A.O.R.ハード風味の #13 "Hold On (To Our Love)"・・・と、相変わらず完璧過ぎてやや面白みに欠ける歌唱ではあるんだけど、これまでのなーんだか似合わないネオ=クラシカルな楽曲よりもこういう感じの方が Mark にはずっと合ってる気がする。中でもベストと呼べそうな #13 "Hold On (To Our Love)" の路線で固めた一枚を聴いてみたくなったもの。
まぁ、エンディングとかでついつい聞き苦しい超ハイ・トーンなロング・ノートを決めちゃう・・・なぁーんて大人げなさはご愛嬌ってことで・・・。(汗)
ちなみに、ドラムの Vinny Appice が、これまでの彼のキャリア中で最大級に複雑と思われる楽曲の中で(汗)実にいい味を出してるッス。

Jacket MARS ELECTRIC 74
Beautiful Something (2000)
John Kalodner が手がけた米産の新人。
さすがにメジャー感たっぷりの音造りで、アメリカらしい今風のガレージ・ロック手触りに甘酸っぱ系のメロディを載っけた「埃っぽい HAREM SCAREM 」といった感触。
シンガーがちょっと元気ないのが気になるが、ギタリストは何気にテクニシャンだったりする。
晴れた日のドライブのお供にいい感じだな。

Jacket MARSHALL LAW 70
Marshall Law (1990)
往年の NWOBHM を感じさせる質実剛健な感じ。意外と様式より。

Jacket MARSHALL LAW 78
Power Game (1993)
オーソドックスなパワーメタル。ハっとする所もあるがちょっと単調。

Jacket MARSHALL LAW 73
Razorhead (2008)

英国バーミガムの老舗パワー・メタル・バンド MARSHALL LAW の約9年振りの5thアルバム。

元々 JUDAS PRIEST の影響大のバンドだが、前作で強調していたスラッシーなアグレッションをさらに突き詰めた本作の風合いはまさに "Painkiller"。 正直、楽曲はイマイチだけど、英国らしい愁いたっぷりの流麗なツイン・ギターはさすがの魅力だ。  (Apr, 28, 2009)

 

Jacket MARTIRIA 76
The Age of the Return (2005)

イタリアのプログレッシヴ・ロック・バンド DUNWICH のギタリスト Andy "Menario" Menariri 率いるエピック・パワー・メタル・バンド MARTIRIA の 2nd アルバム。

MANOWARIRON MAIDENCANDLEMASSBLACK SABBATH なショッボいC級ドタバタ80'sクサレ正統メタルは、シンガーが元 WARLORDDamien King III こと Rick Anderson だというわけでもないけど、詰まる所「超 WARLORD タイプ」ってことで。

でもね、WARLORD ラヴなヲサーン的には、コレが意外にも琴線を刺激しちゃったりするんだよね。(苦笑)  (Dec. 30, 2005)


Jacket MARTY FRIEDMAN 89
Dragon's Kiss (1988)
演歌のこぶしを持つ男。感情の赴くままにGを操る様は圧巻。

Jacket MARTY FRIEDMAN 90
Scenes (1992)
喜多郎プロデュースによって彼の演歌&シルクロード魂が爆発。心にしみる。

Jacket MARTY FRIEDMAN 73
Introduction (1994)
ひたすらメロウなエキゾチックなインスト。前作より泣き要素は後退

Jacket MARTY FRIEDMAN 89
True Obsessions (1996)
良い! 初の歌ものHRがハマってる。心に刺さるエモーショナルなGは、流石。

Jacket MARTY FRIEDMAN 85
Loudspeaker (2006)

HAWAIICACOPHONYMEGADETH のギタリスト Marty Friedman の6thソロ・アルバムは、ハイ=エナジーなインストゥルメンタルが主軸。

タフ&ラウドに叩きつけるメタル・チューンに乗って独特の粘度を誇る泣きのエモーションをメロディック&テクニカルに発散する様に、このところ根付いている「怪しい日本語を操る変なガイジンタレント」の影はない。 楽曲のスタイルこそ多様だけど、冒頭に挙げたバンド群の中で響き渡っていた「魅惑の Marty 節」が、全編に亘ってガッツリと封じ込められているのがなんとも嬉しいス。

Steve Vai, John Petrucci (DREAM THEATER), Billy Sheehan, Mick Karn (ex-JAPAN) 他がゲスト参加。  (Sep, 11, 2006)


Jacket MARTY FRIEDMAN 80
Tokyo Jukebox (2009)

Marty Friedman (g) が日本のアーティストの楽曲をハード&メタリックにインストゥルメンタル・アレンジした企画盤。

#3 "天城越え" は、HAWAII 時代から現在まで育み続けられている Marty の演歌魂がドラマティックに脈打つ名演。  (Jun, 15, 2009)

 

Jacket MASI 79
Fire in the Rain (1987)
鬼気迫る速弾きを聞かせてくれる。独特のトーンも特長になってて良い。

Jacket MASI 60
Downtown Dreamers (1988)
POP&ヘヴィーにしようとして、変な風になってしまった。

Jacket MASI 80
The Watcher (1997)
YNGWIE系のGの中ではかなり好きな方。今回はバンドサウンドで正統的に責める。

Jacket MASI 78
Eternal Struggle (2001)
米国で活動する Venice 生まれのイタリア人ネオ=クラシカル・ギタリスト Alex Masi の 7th アルバム。
本作は97年の "The Watcher" 以来久々の MASI 名義(としては4作め)ということで、純粋なクラシック作として話題になった前作 "In the Name of Bach" とは意を異にする初心の立ち戻ったかのような歌モノの楽曲を中心に展開している。
腕に自慢がありながらも近年のメタル・シーンには疎いギタリストが、80年代で成長がストップしてしまった作曲センスのままに綴った楽曲は、しっかりと80年代の L.A. メタルをも吸収した耳あたりの良いネオ=クラシカル・メタルで、SCORPIONS"I'm Leaving You" を想起させる "All I Want" なんかは、哀しいかなメチャメチャオレの心にアピールしてくるやんけ。(苦笑) まぁもともと歌モノ作るの上手い人だでな。
Alex Masi 自身のプレイも、深くアーリー・リフレクションがかかった独特の空気を孕んだ音色でのウォームなタッチのスリリングなファスト・プレイは色褪せることなく魅力的で、星の数ほどのネオ=クラシカルギタリストの中でも数少ない Yngwie Malmsteen 系のさらにその中においても充分に個性的。
ただこの人、レコーディング・センスが少々欠けているんだよなぁ。本作でもせっかくのイイ曲が稚拙なアレンジ(というよりオーバーダブのショボさ)で惜しい!ってな場面が頻発してるし・・・。
そんな中で、儲けものなのはシンガー Kye Michaels の歌唱。アグレッシヴさをマイルドに包み込んてブルージーな節転がしで調理したその kelly Keeling 的な歌唱は、なかなか聴き応えアリ。

Jacket MASQUERADE 88
Masquerade (1992)
師匠はTNTとすぐにわかる。しかしこれだけ良い曲を書ければ文句無し。

Jacket MASQUERADE 80
In Disguise (2005)

限りなく活動休止状態に近かった北欧メタラー MASQUERADE の、復活ののろしとなる 4th アルバム。

前半に配置された 1st に近い趣の TNT 風味のキラキラ北欧ハードと、後半の 2nd〜3rd的ヘヴィ・チューンが混在する未発表曲集的な味わいの強い作品ながら、透明感溢れるハイ・トーン・ヴォイスとテクニカルなギター・プレイのコラボレーションはいかにも MASQUERADE な主張に満ちたなかなかのモノ。

次作での完全復活に期待デスな。  (Jan. 19, 2005)


Jacket MASS 60
New Birth (1985)
クリスチャンメタルだがストライパーより攻撃的。

Jacket MASSACRATION 75
Gates of Metal Fried Chicken of Death (2005)

南米ブラジルはペトロポリスに生息するコミック・メタル・バンド MASSACRATION の1stアルバム。(笑)

ロン毛のヅラを装着した妙な出で立ちや人を喰ったような超おバカな曲名/歌詞など、かの SPINAL TAP に通じるヘヴィ・メタルをパロったコミカルでファニーなスタンスを追求しているんだけど、肝心の(?)音の方が思いのほかイケてて、それがまた笑えるやら驚くやら。(笑)

MANOWAR に代表される漢度の高い80's U.S.ピュア・エピック・メタルのスタイルを模しちゃった楽曲群は、♪アーイ!ヤーイ!ヤーイ!ヤヤヤヤーイ!のシャウトが耳から離れない #2 "Metal is the Law" をはじめ、面白い歌詞との相乗効果のせいか意外な印象強さを備えた迷曲(笑)揃いで、フロントマン Detonator (aka Bruno Sutter) による実はなかなか真似できなかったりする超絶ハイトーン歌唱といい、それなりに出来てるのか崩壊寸前なのか良くわからなかったりするバックの演奏といい、その微妙なダメダメっぽさが逆に当時の雰囲気を上手く醸し出しちゃってるのが非常にイイ感じなんだよね。(笑)

とりあえず、我が国が誇る「それ系のヒーローwww」、HELLHOUND の最大のライバルかと。(笑)  (Nov, 12, 2007)


Jacket MASSISMO IZZIZZARI 73
Unstable Balance (2007)

スタジオ・ミュージシャンとして多くのテレビやラジオの仕事をこなすイタリア人テクニカル・ギタリスト Massismo Izzizzari の1stソロ・アルバム。

ジャズ/フュージョン/ファンク/メタルを垣根なく融合させたテクニカル・ロックの上で華麗に舞う超テク・プレイは、自身が影響されたと公言する Scott Henderson, Pat Metheny, Mike Stern, John Scofield らの流れにあるスマートでアダルトなタッチ。

こういう、一聴 BGM 的なんだけど所々でちゃんと流麗なスリルを演出するような洗練されたインストも嫌いじゃないデス。  (Jan, 12, 2007)


Jacket MASTEDON 76
Lofcaudio (1990)
ベテランミュージシャン達による典型的産業ロックプロジェクト。

Jacket MASTERMIND 77
Tragic Symphony (1994)
キーボード(MIDIギター?)をフューチュアしたELP型プログレッシヴHR。

Jacket MASTERMIND 79
Angels of the Apocalypse (1999)
スリリングさに重きを置いたハード・フージョン系テクニカル・プログレッシヴのはずだった MASTERMIND が、いきなり女性シンガーを立て、その上ネオクラシカルな様式美HMに大胆に接近。
とは言っても、音色&フレージングは従来の彼ら通り、70~80年代のインスト系プログレ風味満載なので、そこいらが気に入ってたワシとしては一安心。
それにしても Jens Johansson の鍵盤捌きは、やっぱ個性的でカッコイイわ!

Jacket MASTERMIND 85
The Way I Go (2001)
日本産メロディック・パワー・メタル・バンド MASTERMIND の 2nd アルバムである本作は、待望のメジャー配給を実現した作品とあって彼らにとっては正に試金石となる一枚。
闇を切り裂く光線を目に浮かばせる Norio Sato の押しの強いハイ=トーン・ヴォーカルを主軸に、Yoshiya Sato & Yoshiyuki Watarai によるネオ=クラシカル&テクニカルなギター・コンビネーションに彩られたその欧州型疾走ネオ=メロディック・パワー・メタル・サウンドは、THE STORYTELLER, NOSTRADAMEUS, STEEL ATACK, CRYSTAL EYES, CUSTARD らの本家と比較しても全く遜色の無いもので、特にラウドに突進する Naoyuki Hasegawa & Shinichi Kojima の強力なリズム隊と秀逸なプロダクション(特にリズム・ギターの!)が生む高揚感に於いては、それらを遥かに凌駕する感触だ。
ほんの味付け程度にキーボードや女声ボーカルによる演出を見せながらも硬質に疾走するヘヴィ・メタルは、なかなかに絶妙な曲作りによって思わずヘッドバンギングを誘われる名曲レベルの物も多く、一部の楽曲で見られるポップでキャッチーなエッセンスについても、これまで多くの J-METAL バンドが繰り返してきた「ポップへの色気が導く妙な不統一感」を感じさせない良質な魅力として有効に機能した楽曲の出来は結構イイ感じ。
とはいえ、身近なバンドだけに気になる点も幾つか目立つ。どの母音で終る音節でも徐々にイ行に移行して細かなヴィブラートを掛けるクセのあるヴォーカルと、そこそこ弾けるはずなのにフレーズによっては非常にたどたどしいプレイでその不得意さを表層にあらわすギター、そして切り貼り感漂う全体からやや浮き気味のそのリード・ギター・トラック・・・と相変わらず自国の同胞バンドには厳しいね。自分の事は棚に上げやがって。(苦笑) でもまぁこのあたりは好みの範疇なのかもね。事実、聴いてるとその懸案点を上回る曲の良さによって気持ちよく乗れるし。
しかーし、各メンバーに付けられた「愛称」だけは即刻なんとかしたほうがイイと思うよ。狙いと思われる親しみ易さは残念ながら一切皆無で、彼らがターゲットとしている洋楽メタル・ファンにとっては寒さ&痛さのみが直撃するはず。なにより、その本格派サウンドと今の愛称って、めっちゃバランス悪いって。

Jacket MASTERMIND 74
To The World Beyond (2004)

東京をベースにする硬質なメロディック・ヘヴィ・メタル・バンド MASTERMIND の 3rd アルバム。

ほんのりとクラシカル風味もアリな直球型パワー・メタルは従来通りの完成されたスタイルのものだが、エッジを増しつつキャッチーな幅を広げた楽曲により説得力を増した感のある天を突くヒステリックなヴォーカルが響き渡る様からは、しっかりと「成長」を感じ取ることができた。

そんな 80's アメリカン・メタルの豪快な風味をも感じさせる音像自体は確かに魅力的であることには間違いないんだけど、オレ的な尺度としては度を越えて粗いと思えるギター・プレイが、どーしても気になっちゃって気になっちゃって・・・勿体ない感じ。(x_x)  (Mar. 24, 2004)


Jacket MASTERMIND 80
From Here to Eternity (2006)

4th。Dennis Ward のマスタリングのおかげか、小嶋さん (dr) のドラムの音が完ッ全ッに欧州メタルなんですけど!?(驚) スゲー。  (Oct, 10, 2007)


Jacket MASTERPLAN 89
Masterplan (2003)
HELLOWEEN 解雇の憂き目に遭った Roland Grapow が、盟友 Uli Kusch ら共に踏み出した新たなステップが、この MASTERPLAN
RolandHELLOWEEN での活動で培ったユーロ・パワー・メタルを素地としながら、彼自身のルーツである王道ハード・ロック趣味なテイストを大胆に取り入れたヴァラエティ感のあるハイ=クオリティなサウンドがしっかりと封入された彼らのこのデビュー・アルバムの最大の魅力は、なんといってもシンガーの座に就いた「歌神」Jorn Lande の存在!
いや〜、この人の歌唱ったら、やっぱいつ聴いても圧巻の一言だわ。暑苦しいシャウトから爽快なハイトーン、そして渋いウィスパーまでを自由自在に操る圧倒的な歌唱力/表現力を駆使した迫力満点の超絶熱唱の前には、失禁(血尿)&脱糞(コーン入り)&3億匹射精(ヲンナノコは3g潮吹きね/はぁと)の同時テロ攻撃によってパンツの中がモノスゴイことにならざるを得んッス。
ってゆーか、この人選はある意味「反則」だよなぁ・・・。だって、バンドのステータスが彼一人の桁外れのパフォーマンスのせいで明らかに数ランク上昇しちゃってるんだもの・・・って、Jorn Lande 関連作品は全部そうなんだけどさ。(汗)
と書きながらも、実際にはバンド自体の地力もたいしたもの。MILLENIUM 時代のそれを想起させる溌剌とした歌唱が響く素晴らしいオープニング・チューン #1 "Spirit Never Die"、カヴァーか?とクレジットを何度も見直すほど Gary Moore"Out in the Fields" に酷似しつつもこの激唱の魅力の前にはパクリ云々の論議を速攻で終了させて名曲認定せざるを得ない #2 "Kind Hearted Light"、壮麗なシンフォ・アレンジが眩しいヘヴィ&プログレッシヴな #3 "Soulburn"、ゲスト・シンガー Michael KiskeJorn のデュエットが美味しい明快メロディック・パワー #4 "Heroes"Jorn 本領発揮の哀愁ハード・ロック #6 "Through Thick and Thin"、A.O.R. ハード系の風味を生かした #9 "The Kid Rocks On"、キーパー系正統メタルの魅力に溢れた #10 "Sail On"、メロウ・サイドでも行けるのを証明するバラード #11 "When Love Comes Close"・・・と、楽曲の素晴らしい充実度はもちろんのこと、心配だった(失礼/汗)Roland Grapow 自身のプレイが、ヴィブラートの振幅こそ HELLOWEEN 時代よりもマルムス度2割増しなのは置いといて己の技量に合わせてスピードを抑えたメロディックなスタイルを見せているのは事前の予想に反してなかなか好印象だし、楽曲を牽引する Uli Kusch の特徴的な弾けるパワー・ドラミングはやっぱ気持ち良かったりと、プレイ的にもイイ感じ。
ただ、#6 "Through Thick and Thin", #9 "The Kid Rocks On" のような正調な歌ものハード・ロックの風味を生かした楽曲におけるリフ/バッキングのセンスはイマサンで、Jorn Lande のアダルトな歌唱が素晴らしいだけに、その落差が少々気になってしまうのがチョイトばかり残念・・・。
・・・ってのもよく考えたらすげー贅沢だけどね。なんたって、いわゆる「キーパー系」に近い位置にいるバンドが世界最高峰のシンガーを迎えることに成功した、金字塔的作品なんだから!(短命そうだけど/汗) (Jan. 24, 2003)

Jacket MASTERPLAN 80
Back for My Life (2004)

ニュー・アルバム "Aeronautics" からの先行 EP。

「3曲が国内盤未収録」と書かれていたので GET してみたが、「Non-Album Track」 とクレジットされた3曲のうち #3 "Love is a Rock" は国内盤にもボーナスとしてしっかり収録されているし、#5 "Killing in Time (Instrumental)" はその但書き通り #4 "Killing in Time" のヴォーカルなしヴァージョン(別アレンジ)・・・ということで、純粋に国内盤未収録「曲」なのは結局 #4 "Killing in time" 一曲のみ。。。

で、その #4 "Killing in Time" は・・・まぁソコソコな感じの3連チューンだけど、Jorn Lande の歌う曲は全部聴きたいから全然アリってことで。  (Jan. 20, 2005)


Jacket MASTERPLAN 87
Aeronautics (2005)

メンツ的にとっても短命そうなイメージだったのとは裏腹に、前作と同一メンバーでしかも約2年と言うまぁ順当なスパンでの新作投入にビックリな、独諾混成メロディック・メタル・バンド MASTERPLAN の 2nd アルバム。

Roland Grapow (g), Uli Kasch (dr) の血が染み出す微キーパーなメタル・エナジーと、歌鬼 Jorn Lande の強靭なる頂上歌唱が与えるアダルトなハード・ロック風味の独特のバランス感覚が美味しい欧州ヘヴィ・メタルは、前作よりもさらに渋みと落ち着きを増した感のある重厚で深みある味わいが塗布されている感じ。

そんな作風のためか、前作の名曲 "Enlighten Me" の流れを汲むリーダー・トラック #2 "Back for My Life" をはじめ #4 "I'm Not Afraid", #9 "Dark from the Dying" らのキャッチーなミドル・ハード・チューンが特に印象的に響くね。 もちろんそれだけに留まらず、メロディック・メタル・チューンである #3 "Wounds", #10 "Falling Sparrow"、そして本作のハイライトとも言えるこれまでとはやや毛色の違う10分弱のドラマティック大作 #11 "Black in the Burn" らも、思わず身を乗り出すこと必至の充実の出来具合。

ただ、この「Jorn Lande 寄り」とも思える大人びた路線だからこそ、バック陣のセンス/技量のアダルト方面への至らなさ(って、カナリ高次元の話だけど)が感じさせるミスマッチな違和感を前作以上に感じるのも確か。相変わらず Roland Grapow は音色も豊かでタメもあるまずまず悪くないプレイを披露しながらも、やっぱ所々破綻気味なのが気になるしさぁ。  (Jan. 20, 2005)


Jacket MASTERPLAN 88
MkII (2007)

HELLOWEEN のギタリスト Roland Grapow (g) 率いるメロディック・メタル・バンド MASTERPLAN の3rdアルバムは、Jorn Lande (vo), Uli Kasch (dr) の脱退というバンドの危機を、後任に Mike DiMeo (vo/ex-RIOT), Mike Terrana (dr/ex-RAGE etc.) という「二人の Mike(≒Mk II)」を迎えて乗り越えた起死回生の一枚。

バンドの魅力の中核を担っていた両名が離脱しちゃってどうなることやら・・・と思いきや、それによるデメリットは嘘のように皆無! それどころか、キーパいメロパワとオーセンティックなハードロックが融合したスタイルの中で Mike DiMeo が持ち前の微ブルージーなエモーション・ヴォイスでいい感じに付加するアダルトな風味は、これまで以上にバランスよく響いてくる勢い。 まぁ、そう感じるのもオレが RIOT でも強硬な「DiMeo 派」だったり、ここんとこ Jorn Lande の「単色な濃厚さ」に少々飽き気味だったせいでもあるんだろうけどね。

Roland は、そのギター・プレイこそ相も変わらず突っ込みどころ満載だけど(笑)、今回 #4 "Keeps Me Burning", #6 "I'm Gonna Win", #10 "Masterplan" をはじめとする印象的なメランコリック・メロディが炸裂する出来の良い楽曲を揃えたセンスの良さには、舌を巻くばかりだ。

欲を言えば、Mike Terrana が「For the Band」に徹したやや控えめなプレイに終始しているのがちょっと拍子抜けだったりするけど、まぁ彼の笑いを誘われる程の怪物っぷりはライヴでのお楽しみってことで。  (Mar, 17, 2007)


Jacket MASTERSTROKE 64
Apocalypse (2006)

フィンランドはタンペレをホームタウンとするメロディック・パワー・メタル・バンド MASTERSTROKE のデビュー作。

堅実な演奏力で奏でられるオーソドックスな楽曲は、80年代末期から90年代初頭にかけてドイツ/オランダ/ベルギーあたりに生息していた正統派ヨーロピアン・メタル群のそれに近い感触で、今の時代に蘇ったB級ダミ声ヴォーカルが泣ける。(苦笑)

過去に Jari Tiura (vo/SNAKEGOD, MICHAEL SCHENKER GROUP), Mikko Viheriala (key/ex-DREAMTALE), Arto Tissari (b/KORPIKLAANI, CRYSTALIC) らが在籍していたことがあるらしい。  (Mar. 22, 2006)


Jacket MASTERSTROKE 64
Sleep (2007)

フィンランドのメロディック・パワー・メタル・バンド MASTERSTROKE の2ndアルバム。

いかにもB〜C級だったデビュー作と比較するとクリアでパワフルになったサウンドに幾分クオリティ感は出てきているものの、やはりその極めてオーソドックスな正統派メタルは、イマイチ(いや、いまサン…)語るべき特徴に欠けている。  (Feb, 26, 2008)


Jacket MASTODON 83
Leviathan (2004)

米ジョージア州アトランタのヘヴィ・メタル・バンド MASTODON の 2nd アルバム。

ソリッドなビートに怒号を渦巻かせるハードコア出自らしい一面もあるにはあるけど、強く打ち出されているのは、繊細な構築美の華麗な浮遊とオールド・ハード・ロック風味のオーガニックなパワーがプログレスする独特のケイオティックなダイナミクス。

とにもかくにも Brann Dailor (dr) の手数王っぷりがドカコヨス!!(惚)  (Jul, 14, 2006)


Jacket MASTODON 82
Blood Mountain (2006)

米ジョージア州アトランタのヘヴィ・メタル・バンド MASTODON の3ndアルバム。

今回も、ハードコアな肉感と神経質なプログレ・ヲタクっぽさが交錯するダイナミックなスラッジ・メタルをグイグイ引っ張る Brann Dailor (dr) の怒涛の激爆ドラミングが凄過ぎ。

曲は・・・前作の方が好きだな。  (Sep, 23, 2006)


Jacket MASTODON 85
Crack the Skye (2009)

米ジョージア州アトランタのヘヴィ・メタル・バンド MASTODON の4thアルバム。

スラッジーな混沌とメロウな旋律美をへヴィにプログレスさせながら天空へと向かってスピリチュアルな探求の旅を続けるダイナミックな楽曲の数々は、よりアーティスティックに成熟。 70年代のプログレッシブ・ロックの大御所群に通じる個性的な空気感は、得も言えぬ心地良い手触りだ。  (Apr, 01, 2009)


Jacket MATIA BAZAR 80
Matia Bazar (1976)
雨の石畳を連想してしまう素晴しい叙情性。HRではないが美しい音だ。

Jacket MATTADOR 84
Save Us from Ourselves (1994)
ハイクオリティなHM/HRをヴァラエティ一杯に聞かせるスパニッシュ

Jacket MATTSON 76
War (2005)

Lars Eric Mattsson 主宰のメタル・オペラ・アルバム。

Lars 社長の他、Andre Vuurboom (vo/ex-SUN CAGED), Bjorn Jansson (vo/TEARS OF ANGER/IMAGINERY), Lance King (vo/PYRAMAZE), Mark Boals (vo/RING OF FIRE), Vitalij Kuprij (key/ARTENSION) らが参加して作り上げたドラマティックなメロディック・メタル群は、言わずと知れた Lion Music クオリティにしては(苦笑&失礼)意外なほどに聴き応えアリ。  (Oct. 03, 2005)


Jacket MATTSON 74
Dream Child (2008)

Lion Music 代表でもある古参クラシカル派ギタリスト Lars Eric Mattsson による MATTSON 名義としては4枚目の作品。

Lars 社長MATTSON 名義では毎作異なるアプローチを試みているが、本作ではパッと見(汗)スレンダー美女な♀シンガー Adrienn Antal 嬢をフロントに立てて、なんとゴシック風味なシンフォニック・メタルに挑戦。

ブーム(?)に乗っているようで、これがなかなかどうして悪くない。 全体的に安易な軽率さを漂わせてはいるものの、持ち前の北欧メロディ・センスとプログレッシヴな風合いで調理されたドラマティックな曲々には、所々でグッと来させられる。

Adrienn 嬢に絡む男性シンガーとして、Björn Lodin (vo/BALTIMOORE) もゲスト参加。  (Apr, 25, 2008)


Jacket MATTSSON 81
Another Dimension (2000)
当サイトで、これまで何度となく「ヘボギタリスト」の代名詞と使用してきた Lars Erik Mattsson。・・・全面的に謝罪致します。(苦笑)
つーか、巧くなったねー、良かったねー。もともとフレージングのセンスは悪くなかったんで、下手じゃなくなったを通り越して「良いギタリスト」になっちゃってるところが恐れ入りました。
今回の楽曲スタイルは、ややプログレッシヴで、ややドラマティックで、やや様式がかりながらも基本的にはオーセンティックな HM。ちょいと垢抜けないながらも、Patrick Rondat, Rob Johnson, Erik Norlander, Par Lindh らのゲストも華を添えて、聴き応えあり。
これから引き合いに出すのは Axel Rudi Pell だけにするからね。(汗)

Jacket MAVERICK 71
Maverick (2005)

北の最終兵器 MAVERICK のデビュー・アルバム。

その80'sスタイルに根ざしたオーソドックスな正統ヘヴィ・メタルは、想像してたより全ッ然漢度が低い実にメロディアスな仕上がりでビックリ。

#4 "Let There be Light", #11 "Maverick" あたりで聴ける日本人離れしたヒロイックな雰囲気がいい感じね。  (Oct. 13, 2005)


Jacket MAYADOME 78
Paranormal Activity (1996)
北欧、哀愁、テクニカルと、揃っているはずなんだが、曲がねぇ・・・

Jacket MAYHEM 82
De mysteriis Dom Sathanas (1994)

ノルウェイジャン・ブラック・メタラー MAYHEM のデビュー・フルレンス。

邪悪な恐怖感が溢れるブルータルな暴虐サウンドは、先人ならではの凄みに満ちている。

てか、Hellhammer (dr) がヤヴァいくらい神。  (Oct. 20, 2005)


Jacket MCAULEY SCHENKER GROUP 89
Perfect Timing (1987)
マッコーリーを迎え、復活第一弾。違和感はあるもののマイケルらしさもあり。

Jacket MCAULEY SCHENKER GROUP 90
Save Yourself (1989)
幾らか現代的になってしまったプレーは残念だが、曲はよい。特に一曲め。

Jacket MCAULEY SCHENKER GROUP 83
MSG (1991)
モッコリーの唄を中心にしてはいるが、良く聞くと結構いい。

Jacket MCM 62
Ritual Factory (2004)

Alex Masi (g), Randy Coven (b) そして John Macaluso (dr) の激テク・トリオが、超絶技巧をぶつけ合うインストゥルメンタル・アルバム。

ここで生々しく繰り広げられるのは、空間の中でそれぞれの呼吸を読みながら語らい合うトリオならではの妙味満載のハード・。

楽曲自体が地味なので、そこかしこで聴けるネオ=クラシカルなユニゾン・プレイの疾走が生む「スリル」や変態チックな混沌フィーリングには高揚すれど、ファンキーだったり浮遊したりするフュージョンの強い場面では( ゚Д゚)ポカーンって感じ。

Alex Masi のふくよかでいて刺々しいプレイは、やっぱ大好きだと再確認したけどね。  (Jul. 18, 2004)


Jacket MCM 75
MCM:1900-Hard Times (2007)

Alex Masi (g), Randy Coven (b), John Macaluso (dr) による激テク・インスト・トリオ MCM の、北〜中米大陸ツアー中の複数の公演のテイクをまとめたライヴ盤。

そのハード・ジャズ/フュージョンな楽曲は、度外れたハイパーな技量が超テクニカルにぶつかり合うライヴならではの緊張感が実にスリリング。

ほとんどがかなり小さめの会場でのショウと思われるも、曲が始まるたびに沸き起こる適度な(苦笑)歓声の本気度に、「あ〜、こーゆーの好きな奴、アメリカにもちゃんといるんだな〜」と妙に微笑ましく感じてみたり。(笑)  (Feb, 12, 2008)


Jacket MEAT LOAF 91
Bat Out of Hell III: The Monster is Loose (2006)

英国が誇るロック・オペラの帝王 Meat Loaf の10thアルバム。

「地獄のロックライダー」シリーズ3部作の完結編となる本作でも、ドラマティック極まりないハード&プログレッシヴなロックは見事に炸裂。 軽快なピアノが哀愁を呼び込む超キャッチーな楽曲がシンフォニーを伴ってこれでもかと盛り上がる様は、まさに「これぞロック・オペラ!」な感動絵巻。 オレ的クライマックスの #8 "Alive" なんて、恥ずかしながら電車の中でマヂ泣きですわ。

聴き初めはヘタウマ系に思える Meat Loaf の歌声が、いつしか感動を司る主役として機能していることに気付かされたその瞬間の自らの恍惚感に酔うね。(笑)

Steve Vai, Brian May, John 5 がギターで参加。  (Dec, 26, 2006)


Jacket MEDINA AZAHARA 84
Donde Esta La Luz (1993)
出た!こぶしの回るスパニッシュ現地語様式美!ポップな面もあり、はまる。

Jacket MEDINA AZAHARA 75
Legend in Andalucia (1994)
スパニッシュコテコテ様式美のベスト盤。笑いながらも泣ける。

Jacket MEDINA AZAHARA 72
Arabe (1995)
スパニッシュ・アラビアン・HR。なんだかわからんがそんな感じ。笑えるがいいよ。

Jacket MEDUZA 82
Now and Forever (2002)
ギタリスト Stefan Berg を中心としたスウェディッシュ・ネオ=クラシカル・メタルの新鋭。
「ギターが弾くまくる MAJESTIC」ってな風情なのは、シンガーを MAJESTICRICHARD ANDERSON'S TIME REQUIEM に改名したけど)の Apollo Papathanasio が務めるせいだけではなく、メロディを含む楽曲の構成物の姿がそれに似ているのがその理由の大部分を占める。・・・ってか、全曲 YNGWIE MALMSTEEN'S RISING FORCE "Marching Out" に入ってそうなんですけど。(汗)
まぁそんな「泥棒系」一直線なスタイルながら、テク、安定感、楽曲のレベルとも難なく水準以上だし、Apollo のハスキーな歌声で歌われるキャッチーな叙情メロディは美味しいしで、ネオクラ者には嬉しい一枚でしたわ。
って、どーでもいいけど「永遠−それは戦慄の調」って邦題が素敵すぎ。(笑)

Jacket MEDUZA 71
Upon the World (2004)
由緒正しき北欧様式美に忠実な、スウェーデンの王道ネオ=クラシカル・メタル・バンド MEDUZA の 2nd アルバム。
安定した Apollo Papathanasio (vo) の熱唱をはじめ、前作同様クオリティ的にはなんら問題ないんだけど、全てが予定調和に終始した目新しさ皆無の「普通であることの退屈さ」を打ち消す魅力は・・・残念ながら見つからなかった。
一番のネックは、中心人物 Stefan Berg (g) のプレイの粗さなんだけどね・・・。  (Feb. 27, 2004)

Jacket MEGADETH 79
Peace Sells...But Who's Buying? (1986)
みんなで歌えるテクニカルスラッシュ。良い意味ですっごくキャッチー。

Jacket MEGADETH 90
So Far So Good...So What! (1988)
メリージェーンの雰囲気にびっくり。ジェフのテクニカルなGも聞き所。

Jacket MEGADETH 97
Rust in Peace... (1990)
紛れもなくマーティのベストプレイがギューッとつまった名盤中の名盤。

Jacket MEGADETH 92
Countdown to Extinction (1992)
前作より曲に重点を置いている。マーティは弾きまくってはいないが風格有り。

Jacket MEGADETH 87
Youthanasia (1994)
一層普通のハードロックになった。わかりやすくてしかもかっこいい。

Jacket MEGADETH 86
Cryptic Writings (1997)
MEGADETHは裏切らない! 余りにも正統なHMサウンドが炸裂!

Jacket MEGADETH 77
Risk (1999)
この音楽って、別に MEGADETH がやらんでもええんちゃうん?
あ~あ、Marty Friedman もったいね~。

Jacket MEGADETH 78
The System has Failed (2004)

MEGADETH の策略的解散を経ての再結成アルバム。通算としては10作目?

近作でのコンテンポラリに日和ったお行儀のよいキャッチーさを保ちつつも、全体的には明らかに初期に立ち戻ったメタル・マインドを駆使して作り上げられたと解る、意外な程に攻撃性を取り戻した「捻くれメタル」な作風なのは大歓迎。

だが、キャッチーでメロウなリーダー・トラック #2 "Die Dead Enough" や、スピーディな MEGADETH 節が存分に楽しめる #3 "Kick the Chair" など十分に身を乗り出すに値する佳曲の数々を擁しながらも、イマイチ作品にのめり込めない。

その訳は・・・やっぱ Chris Poland (g) のスムースなアタックのジャジーなマイルド・タッチにあまり魅力を見出せないんだよね。聴く度に「あぁ、これが Marty Friedman の悶絶タッチだったら・・・」と、無いもの強請りの溜息を毎回軽く69回以上はついてしまうのデス。

マジで曲としては決して悪くないものが多いだけに、その Chris をはじめ Dave Mustain 以外のメンツの出音から漂うこの音楽に対する本気度の低さが生むテンションの低さが残念。  (Nov. 13, 2004)


Jacket MEKONG DELTA 82
The Music of Erich Zann (1988)
超難解なハイスピード・クラシカル・プログレッシヴ・スラッシュ。

Jacket MEKONG DELTA 78
The Prinsiple of Doubt (1989)
超難解なハイスピード・クラシカル・プログレッシヴ・スラッシュ。凄い。

Jacket MEKONG DELTA 80
Dances of Death (1990)
石の上にも三年。なんだか大御所のような風格さえ身につけてしまった。

Jacket MELECHESH 75
Sphynx (2003)

イスラエル産メソポタミアン・メロディック・ブラック・メタル・バンド MELECHESH の 3rd アルバム。

かっちりと纏まったメロディック・ブラック・メタルは、硬質な整合感に満ちた高クオリティなもの。 オールドスクールなスラッシュ風味の疾走から急転して響きまくる、エスニック&オリエンタルなトリップ感が独特の美味しいさ。

プロデュースは Andy LaRocque (KING DIAMOND) で、ゲスト・ギタリストとしても #9 "Purifier of the Stars" にて素晴らしいソロを披露している。(←本作の最大の魅力 ^o^;)  (Mar. 22, 2006)


Jacket MELECHESH 76
Emissaries (2006)

イスラエル産メソポタミアン・メロディック・ブラック・メタル・バンド MELECHESH の4thアルバム。

シュメーリアンな中東風味たっぷりに放たれる重厚かつスラッシーなブラック・メタルは、独特のミステリアスな味わいが相変わらず魅力的。

前作の方が、Andy LaRocque (g/KING DIAMOND) の客演も含めギター・パートに聴き所が多かった気もするけど、総合的には本作の方が全然聴き応えアリ。  (Dec, 26, 2006)


Jacket MELIAH RAGE 52
Kill to Survive (1989)
パワーで推すタイプの少々埃っぽいところも有るHM。

Jacket MELLOW CANDLE 97
Swaddling Song (1972)

アイルランド出身のフォーク・ロック・バンド MELLOW CANDLE の、「英国フォーク/トラッド三種の神器の一つ」と称される唯一のアルバム。

メディヴァル・ブリティッシュな牧歌フィール、北欧的ですらある透明感、プログレッシヴな技巧的グルーヴ、2名の女性シンガーによる哀愁の旋律美・・・それらが繊細に組み合わさったアートなロックが詰まった、前述の喩えがぴったりのまさに神盤中の神盤。

有史以来人類によって育まれてきた音楽史が生んだ至宝ですな。  (Dec, 07, 2007)


Jacket MEMENTO MORI 86
Rhymes of Lunacy (1993)
様式暗黒ドゥームの極致! 完成度の高いバンドだ。

Jacket MEMENTO MORI 52
Song for the Apocalypse Vol.IV (1998)
スウェーデンきっての様式ギタリスト Mike Wead 率いる様式暗黒ドラマティックメタルバンドの4thアルバムは、巨漢 Messiah Marcolin を再びシンガーの座に据えて再起を図るものの、やはり以前とあまり代わり映えのしない捕らえどころのないダークな曲が並んだだけのものになってしまった。
CANDLEMASS ほどの暗黒面は表現できていないし、KING DIAMOND のダークなドラマティックさにも遠く及んではいない。また楽曲パターンが圧倒的に少ないために、一曲目から聴き始めてボーッとしていると、いつのまにか4曲目だったりする。1stで素晴らしい作品を体現できていただけに、この進歩の無さは残念極まりない。
この辺で Mike には MEMENTO MORI にも HEXSENHAUS にも見切りを付けて ABSTRAKT ALGEBRA を是非再開して欲しいものだ。(あ、MERCYFUL FATE に入ったんだっけ?)
でも彼の参加したものを見つけたらまた懲りずに買ってしまうんだろうなぁ。

Jacket MEMORY GARDEN 81
Verdict of Posterity (1998)
輸入盤店の雑誌広告の謳い文句から「様式美ゴシック/ドゥーム=デスか!?」と勝手に思い込んで超期待してしまったが、全然違いましたわ。
購入した帰りに早速この CD をセットした CD ウォークマンから流れてきたのは、ちょっとドゥーミーだけど意外にも正統派ヴォーカルが唄うしっかりテクニカル&美旋律な、CANDLEMASS, HEXENHAUS, MEMENTO MORI, MORGANA LE FAY, VENI DOMINE, TAD MOROSE らに代表されるヨーロピアン・ダーク・メタルの音だった。あ~、想像していた音とはちゃうけど、これはこれでそこそこ好みな方向なんで一安心。
特にシンガー Stefan Berglund の明朗な歌声が時に Thomas Vikstrom (ex.CANDLEMASS)を思わせることから、"Chapter VI" 時代の CANDLEMASS の香りを強く匂わせる。また、Mickey Dee (MOTORHEAD) バリのプログレッシヴなハード・ヒットを打ち込むドラマー Tom Bjorn をはじめとする演奏陣の安定したハイテクぶりと、ヘヴィでありながらクリアな好プロダクションは KING DIAMOND 的でもあると言えるだろう。
ちなみにゲストとして Kristian Andren (ex.TADMOROSE, MEMENTO MORI), Mike Wead (HEXENHAUS,MEMENTO MORI, MERCYFUL FATE) の「本家陣」を迎えている。
なにしろアコギやピアノ、ツインギターを用いた叙情の味わいもしっかりあるのが嬉しい、METALBLADE ブランドが映える安心のクオリティでっす。

Jacket MENDEED 82
The Dead live by Love (2007)

スコットランド産新世代メタル・バンド MENDEED の2ndアルバム。

平均年齢20歳そこそこという若さ溢れるバンドらしいメタルコアな先鋭エネルギーを、往年のパワー/スラッシュ/スピード・メタルを想わせる腰の据わった伝統的メタル・エッジで大胆に包み込んだサウンドは、Steven Nixon & Steph Gildea のギター・チームによる叙情的フレーズの意外なネオ=クラシカル度の高さが刺激的。

いわゆる TRIVIUM, AVENGED SEVENFOLD, 3 INCHES OF BLOOD らに類する音像なんだけど、そんな中にも欧州産バンドらしい仄かな愁いはもちろん、ANTERIOR と同様の「大英帝国の香り」がそこはかとなく漂っているのが素敵だ。 ・・・ってまぁそれはきっと先入観なんだけど。(苦笑)

そんなムードの良さの割に、個々の楽曲はちょいと弱めかな?って気もするけど、聴いてる瞬間瞬間の心地良さはめっさいい感じデス。  (Oct, 01, 2007)


Jacket MENHIR 73
Hildebrandslied (2007)

ドイツ産ペイガン/ヴァイキング・メタル・バンド MENHIR の5thアルバム。

自然崇拝を感じさせるシケシケなチープさの中で、哀愁のクサメロと朗々ときどきブラックな詠唱が流れる、「ある意味本格的」(苦笑)なサウンド。

所々にバトル・メタルな仕掛けも配されたそれなりにドラマティックな構成なんだけど、何故か全体の印象は非常に地味。 ・・・って、この地味さこそが、このクラスのこの手のバンドにとっては大きな魅力の一部だったりするんだけどね。

てことで、聴いてて和むことは確かデス。  (Jul, 07, 2008)


Jacket MENTAL HOME 74
Black Art (1998)
ロシアはモスクワを拠点とする(!/レコード会社はU.S.)大仰でドラマチックな叙情ゴシック/デス・メタル。「ロシア」といえばメタル後進国のイメージがあるが、メランコリックなギターフレーズとピアノ、パイプオルガン、ハープシコード、チャイム、ストリングスなどの多彩な音色のシンセ、そして女声コーラスなど派手に彩られたゴージャスな音像からはそんな事は微塵も感じられない。
ミドルテンポが主体の平均以上に良くできた曲は極力メロディを追おうとするデス声のせいもあって、非常に聴きやすいものだ。
・・・が、この MENTAL HOME も他の多くの同系統のバンドと同様、突出した特徴がないのが最大の弱点。またドラムがちとショボイせいか、緊張感が余り感じられないのもマイナスだな。そこそこ楽しめはするんだけど長続きはしない感じ。
なお本作にはAVI/MOVファイルが収録されていて、PC に突っ込むと最もメロディックでキャッチーな曲 "Pagan Freedom" のクリップ(クレイアニメーション)を観ることが出来る。
関係ないけど、デジパックの紙ケースって輸入盤のアノ懐かしい匂ひがして嬉しい!

Jacket MERCENARY 81
Everblack (2002)
デス/ゴシック/ダーク・メタル系を中心に最近売れっ子な耽美イラストレータ Travis Smith による幻想的なアートワークを持つこのアルバムは、デンマークのメロディック・デス・メタル・バンド MERCENARY の 2nd アルバム。
つっても「デス」なのはベーシスト Kral が兼任するロウでなかなか迫力あるデス・ヴォイスのみで、もう一人の専任シンガー Mikkel が担当する普通声のパワー・メタリックな漢系ハイ・トーン歌唱(巧い!)とウェットな泣きギターのハーモニー&テクニカルなソロ・ワークが舞うタイトでパワー感充分なテク派ドラミングが土台を支えるA級バンドの整合感漂うスラッシーなパワー・ダーク・メタルは、ICED EARTHEVERGREY あたりを連想させる上質な感触。
何といっても2人のシンガーの連携が絶妙&自然で、そのコンビネーションが生み出すなかなかに見事な慟哭の演出には、思わず惹き込まれてしまうんだよね。
中にはソリッドなグルーヴを打ち出したツマンナイ曲があったり、良いフレーズ弾いてるだけにギターにもう少々粘り気が欲しくなっちゃったり、全体的に今ひとつ突き抜け感に欠ける印象を得ちゃったりしつつも、MERCENARY ならではの長所が悶絶レヴェルで融合した名曲 "Screaming from the Heavens" 聴く度に「いや〜、コリャまた良いバンドが出てきたナァ」ってほくそ笑む晩酌タイムなのでありました。

Jacket MERCENARY 87
11 Dreams (2004)

デンマーク産メロディック・ダーク・メタル・バンド MERCENARY の Century Media からのリリースとなる 3rd アルバム。

熱唱型クリーン・ヴォイスとデス声が絡み合いながらデス・メタルのアグレッションに乗ってクライマックスに向かって突き進むドラマティック鬱メトゥは、今回 EVERGREY, NEVERMORE に肩を並べるクオリティにまで成長してきたかの嬉しい感触だ。

なにより、新加入のギター・プレーヤ Martin Buus のネオ=クラシカルな弾きまくりが、この華麗なる暗黒慕情に、欧風メタルの叙情ロマンをしっかりと運んで来ているのが嬉しいのデス。  (Nov. 02, 2004)


Jacket MERCENARY 86
The Hours That Remain (2006)

デンマークのメロディック・デス/パワーメタル・バンド MERCENARY の4thアルバム。

司令塔 Kral (b,vo)がまさかの離脱。 が、その崖っ淵の危機感が本作を渾身の傑作たらしめた。 その独特のハイブリッド様式パワー・メタルは、これまで以上に際立ったメリハリはメッチャ好印象。 もちろん Martin Buus (g) は、前作同様に扇情的なクラシカル・フレーズを連発。(嬉)  (Sep, 10, 2006)


Jacket MERCENARY 85
Architect of Lies (2008)

デンマークのハイブリッドでプログレッシヴなエクストリーム/パワー・メタル・バンド MERCENARY の5thアルバム。

初期のキーパーソンだった Henrik "Kral" Andersen (b,vo) 離脱後、前作ではハイトーン・シンガーの Mikkel Sandager がすべてのヴォーカル・パートを担当していたが、本作では新加入の René Pedersen (b,vo) がデス・ヴォイスを担当。・・・と、ようやく Kral の穴が埋まった形となった。

といっても、実は前作でもその穴をさほど感じさせていなかったので、大筋に変化なしって感じでいつもどおりメランコリックな激情の噴射を楽しめる安定した一枚に。 Martin Buus Pedersen (g) による線がやや細くも泣き度の高いネオ=クラシカル・プレイも相変わらず美味しいデス。  (Dec, 08, 2008)


Jacket MERCURY RISING 68
Upon Deaf Ears (1996)
初期Qライク型テクニカルHM。フックのない曲が異様に退屈。

Jacket MERCY 44
Mercy (1984)
NWOBHM末期に現われた。この時期にありがちなおどろおどろしい展開。

Jacket MERCYFUL FATE 80
A Corpse Without Soul (1981)
記念すべき1ST。信じがたいほどの疾走感が全編を支配している。

Jacket MERCYFUL FATE 94
Melissa (1982)
難解な展開に特異な声。北欧の透明感。邪悪さが支配する大作の数々。良い。

Jacket MERCYFUL FATE 80
Black Funeral (1983)
未発表曲 BLACK MASS 収録のシングル。

Jacket MERCYFUL FATE 96
Don't Break the Oath (1983)
泣き、暗さ、キャッチーさ、疾走感、プログレッシヴさすべてを備えた名盤。
MERCYFUL FATE は、そのシンガー King Diamond が後に結成する KING DIAMOND とともに、私が最も敬愛するバンドの一つだ。
出会いは"Melissa"。RATTのデビューミニアルバムを貸してくれた友人が、ついでに「これは訳が分からんでつまらん。おみゃーにやるわ。」と手渡してくれたのが"Melissa"だった。
「どれぐらいつまらないんだろう?」と試しに聴いてみると・・・ぶっ飛んだ!!!! あっという間に私は、ドラマティックで予測不可能な曲展開と、美しいギターフレーズ、そして狂気のヴォーカルが生み出す荒涼とした暗黒の異世界へと連れ去られてしまったのだ。
そして本作 "Don't Break the Oath"で、彼らの持つ魅力・・・悪魔的なおどろおどろしさ、北欧の水晶の如きメロディ、独特のプログレッシブな変拍子・・・の全てが一気に爆発する! その完全なる狂った暗黒世界は、この世のものとは思えぬ美しさを携えて、今なお私はそこから逃れられずにいるのである。
"Melissa"当時は「日本で MERCYFUL FATE を好きなのは、私と中山(仲の良かったメタル友達)と2人しかいないのでは!?」と思ったが、"Don't Break the Oath"で日本デビューしたころから実はカルト的な人気を誇っていることが判明して一安心。
しかしなぜこんなに MERCYFUL FATE が好きなのか、その理由は自分でも分からない。多分、その変拍子のリズムが私の心拍リズムとぴったりマッチングしているのだろう。(不整脈か!?)
それにしても再結成後は・・・余りぱっとしないなぁ。

Jacket MERCYFUL FATE 80
Live (1983)
これも海賊版同然の寄せ集めライヴ。

Jacket MERCYFUL FATE 81
Curse of the Pharaohs (1986)
未発表デモ・ヴァージョンを集めた海賊版同然の極悪だが貴重な一枚。

Jacket MERCYFUL FATE 80
From the Depths of Hell (1986)
海賊版同然の寄せ集めライヴ。

Jacket MERCYFUL FATE 83
Return of the Vampire (1992)
未発表デモ・ヴァージョン集。オフィシャルなので、CURSE OF..とは段違い。

Jacket MERCYFUL FATE 81
In the Shadows (1993)
もう往年のパワーは皆無だが、腐っても鯛。

Jacket MERCYFUL FATE 89
Time (1994)
復活第2作で完全蘇生! ドラマティックなツインGの泣きの煽りが強烈。

Jacket MERCYFUL FATE 70
Into the Unknown (1996)
類型的になってしまい、魅力薄な一枚。

Jacket MERCYFUL FATE 80
Dead Again (1998)
我が人生のバンド、MERCYFUL FATE の新作! 初期の素晴らしさはもう再現不可能・・・と、よ~~く解っているんだけど、やっぱ買っちゃうんだよなぁ、コレが。
ところが! 全然期待していなかったが、今回は意外とイケるかもしれない。
よいリフを持つオープニング "Torture(1629)" や、13分に及ぶ大作であるタイトルトラック "Dead Again" に見られるように、初期の魅力であった「訳の解んなさ」と「粗削りなROCK 魂」が多少なりとも復活しているのだ。
また本作より加入のギタリスト Mike Wead(ex.MEMENTO MORI,HEXENHAUS) が、彼にしては控えめなプレイでフォア・ザ・バンドの姿勢に徹しながらも、「ここぞ!」という場面では持ち前のクラシカル叙情センスを炸裂させているのも近作にない魅力である。
本作では、今までの MERCYFUL FATE では聴かれなかったような、非常にソリッドかつシンプルな(リズムは複雑だが!)音作りのためか、最近言うところの「ストーナー」っぽい雰囲気も(ホンの僅かだが)感じられる。とは言ってもこの疾走感はやはり純HMだ。ストーナーファンの皆様失礼しました。
あとは大胆な展開と北欧の美しき透明感だな・・・ってやっぱスゲー期待してるんじゃん!(^_^;;;)

Jacket MERCYFUL FATE 85
9 (1999)
おー! 再結成後のMERCYFUL FATE の作品で、これだけリピートして聴くのは初めてなんでははいか!?
暗黒さを押さえ、いまだかつてなくソリッドに、スピーディに展開する方法を用いたのは大正解。だって過去と同じ路線を目指したところで、マジックに満ちていた80年代の自分達を超える事は絶対に出来ないもんな。
前作で生殺しになっていた Mike Wead のギターが大フィーチュアされているのも嬉しいしぃ。

Jacket MESHUGGAH 67
obZen (2008)

スウェーデンのテクニカル・エクストリーム・メタル・バンド MESHUGGAH の約3年振りの6thアルバム。

本作からベーシストに Dick Lövgren (ex-TIME REQUIEM, LAST TRIBE)が加わったっつーので聴いてみたけど・・・やっぱ、惹かれないなぁ。 ボトム陣がルート近くのワンノートで複雑なポリリズムをシンクロさせ続けるのってが、俺的にはすごーく退屈みたい。  (Jul, 02, 2008)


Jacket METAL CHURCH 85
Metal Church (1985)
スピードに依存しながらも、聞かせるべきところを心得ている。

Jacket METAL CHURCH 89
The Dark (1986)
バラードで女を泣かせれる唯一のスラッシュシンガーD.ウェインの本領発揮。

Jacket METAL CHURCH 87
Blessing in Disguise (1989)
マイク・ハウ加入第一弾。洗練されて、いかにもアメリカでヒットしそうな音。

Jacket METAL CHURCH 88
The Human Factor (1991)
これぞメタル・フォー・ヘッドバンガーズ!ソリッドかつ切れの良い良質HM。

Jacket METAL CHURCH 89
Metal Church Live (1999)
ウォォォッ! BANGA HEAD !!
"Ton of Bricks" のイントロの16分で刻む印象的なリフが聴こえてきた瞬間、いきなり全身の血が沸騰した。そして次々に繰り出される名曲の数々。・・・この重量感、この疾走感、そしてヒステリックに空を切り裂く歌声の緊張感・・・本作には「アノ頃」の懐かし~い空気が見事に封入されている。
METAL CHURCH がもっとも魅力的だった "The Dark" リリース時あたりの音源ということで、やぱり目玉は鬼神 David Wayne の生歌唱だ。
彼の特徴あるトレブリーなダミ声は、ライブでさらに信じられぬまでの説得力を放射している。ダーティな吐き捨ての迫力、超ハイトーンスクリームの驚き、そしてバラード系チューン "Gods of Wrath", "Watch the Children Pray" で聴けるような、他のスラッシュ・シンガーには絶対に為し得ない彼ならではの潤いに満ちた哀しみの「漢声」。まさかこんなモノを聴ける日が来るとはァッ!(嬉涙) 私にとっての METAL CHURCH とは、決して Mike"HERETIC" Howe じゃなくて絶対に David Wayne なんだよっ!
しっかしこうして聴くと、如何に楽曲の魅力に溢れた名バンドであったかがよく判るな。このメンバーでの再結成、果たして結果はッ! (99/02/26)

Jacket METAL CHURCH 78
A Light in the Dark (2006)

米シアトルの古参パワー・メタル・バンド METAL CHURCH の 8th アルバム。

前作から参加のニュー(?)・シンガー Ronny Munroe (ex-ROTTWEILER) が David Wayne, Mike Howe 両者それぞれに通じる味わいを保有しているせいか、曲調も新旧 METAL CHURCH を総括するような「幅広くも焦点が定まっている」という色彩。

ワイルドに邁進するだけではない、時折エピックな思慮深さを見せたりするディープな表現力の存在が、今の METAL CHURCH の大きな魅力と思えるですよ。・・・と言いつつも #11 "Watch the Children Pray 2006" がイチバン盛り上がってしまうのは・・・ノスタル爺の悲しい性なのDeath。。(弱) てか、今のラインナップ、Jay Reynolds (g/ex-MALICE) と Jeff Plate (dr/SAVATAGE) がいるって・・・ナニゲに凄いじゃんね。  (Jun, 28, 2006)


Jacket METAL INQUISITOR 84
Doomsday at the H.O.A. (2008)

ドイツ産トゥルー・メタル・バンド METAL INQUISITOR の、2006年の Headbangers Open Air でのショウを収録したライヴ盤。

SAXON, RAVEN, IRON MAIDEN, MOTÖRHEAD, の名を思い起こさせられるNWOBHM風味の「どグサレ・ピュア・メタル」なんだけど、ツイン・ギターはメロディックだわ「歌えるスラッシュ・メタル・シンガー」的な歌唱は説得力あるわで、その予想もしなかった魅力の高さにビックリ。

2006年の Wacken で観る機会があったのに、ショウの終盤ほんの30秒ほどしか観られなかったことが今更ながらに悔やまれるわ。。。  (Jan, 13, 2009)


Jacket METAL MAJESTY 85
Metal Majesty (2003)
オランダのナルシスティック・アーティスト Valensia Clarkson(なぜか今回はファミリーネーム付きのクレジット)が、実弟 David Clarkson (dr) と組んだプロジェクトのデビュー作。
そのプロジェクト名が語るとおりメタリックな方向にフォーカスを合せた作風・・・との宣伝文句を聞いていたし、オープニング・チューンの曲名がいきなり "Grim Reeper" だったりするもんだから(笑)いったいどんなのが飛び出してくるんだ!? …と身構えしてたけど、これまでの VALENSIA 名義のアルバムよりも Valensia 自身によるギター・パートを強調した彼の関連作品中最もハードな音像ではあるけど、全然「METAL」って程ではなく「活発にロックしてる」ってレベル。
まぁ、そんなメタル・テイストの加減云々は、ピアノとオーケストレーションとコーラスがマジカルに交錯する基本部分の甘く切ない味わいの不変な魅力の前には、大きな問題ではないんだけどね。
エスニックをやや抑えてハードなギターのエッジを全面に出したことで、従来通りの賑やかさに満ちたカラフルなポップ・ワールドが幾分ストレートに響いてくるという効果が生まれていて、#7 "Deborah", #11 "Everytime It Rains Again" というメロウな曲々が「ドリーミングな“普通の”A.O.R. チューン」として見事に映えているのが嬉しい。
しっかしまぁ、#8 "His Highness Hybris", #9 "Maiden Head" という2曲の小曲をイントロとして従えた Valensia の魅力全部入りの悶絶曲 #10 "Licence to Chill"(なんちゅー曲名だ/笑)をはじめ、本作でも随所で大々的にフィーチュアされている超モノホンチックな QUEEN テイストは、ホント美味しすぎるわ。Freddie Mercury の声はおろか Brian May のギター・プレイまで一人でやっちゃうんだから、もう DNA レベルで QUEEN の素養が備わってるとしか思えない。
悪い言い方をすれば「単なる物真似」なんだけど、よくよく聴くと、手法と表現方法こそモロに QUEEN のものなんだけど、フレーズそのものやアレンジの骨格部分からは、確実に天才アーティスト Valensia 独自のものが感じられるんだよね。確かに QUEEN っぽいって要素も大きな魅力だけれど、この「Valensia らしさ」がオレにとってはイイ感じなんだわ。
これまでの作品の端々から「こりゃ相当なテクニシャンじゃん!?」と感じてた Valensia 自身のギター・プレイは、ここまで前面に出てくるとちょっと粗さが目立つかな? いやいや、充分に上手いし、Brian May フォロワーとしては満点以上だからイイんだけどさ〜。  (Dec. 18, 2003)

Jacket METAL MAJESTY 87
This is Not a Drill (2004)

日本盤から削除されていた #2 "Metal Majesty", #12 "The Moon", #13 "Bulgarian Queen 〜 Symphony in V-minor", #14 "Rock Nor Roll" の4曲を追加するとともに曲順を変更し、タイトルも一新しての「完全版」が登場。

特に #13 "Bulgarian Queen 〜 Symphony in V-minor" は、なぜ日本盤から外したのか理解に苦しむほどのハイライト・チューン。そのあまりの "Bohemian Rhapsody" っぷりには、呆れる気持ちを取り越して感動すら覚えるね。(笑)  (Jul. 18, 2004)


Jacket METAL MAJESTY 76
2005 (2005)

オランダのナル貴公子 Valensia のハード系プロジェクト METAL MAJESTY の 2nd。

自身のギター・プレイをフィーチュアしたハードな装いを強調しつつも、独特の Valensia ワールドは不変でいつもどおりカラフルに楽しめるものだ・・・が、ちょっとネタ切れ気味?

彼ならではの魅力のひとつであるパクリの数々も、今回はイマイチその切れ味を欠いているようで、どうも笑いに結びつかないんだよなぁ。  (Oct. 04, 2005)


Jacket METALIUM 93
Millennium Metal - Chapter One (1999)
・・・メタルファン全員必聴でしょ。コレ。
ひたすら濃い! ひたすら暑い! ひたすら叫べ! ひたすら「を~を~を~」と唄え! ひたすらヘッドバングだ! ひたすらエアギターだ! そしてひたすら笑え!(爆笑)
いやいや、冗談抜きで「THE TRUE HEAVY METAL of 1999」に認定です。

Jacket METALIUM 87
State of Triumph -Chapter Two- (2000)
メタル救世主 METALIUM 期待の新作は、デジパックの見開きが相変わらずのメタリウム・サイン(未来版)で感涙必至の、前作よりスケール、クオリティともにツーランクほど上げてきた感のある、熱い熱い超強力盤!
かつて ACCEPT が標榜していた、血沸き肉踊る大仰で勇猛で硬質なメロディック・メタルがここにある。
泣きのキラー疾走チューン "Break Out" をはじめ、どの曲も拳の振り上げどころ、合唱しどころ、そして姿勢を低くしての「死を賭してのヘッドバング」しどころを見事に構成したメタルに命を捧げたファンのための真のメタルチューンだ。
そして嬉しいのは、鍵盤が Paul Morris なのだ。(広瀬に劣らず RAINBOW 贔屓/汗)その他にも Jutta (ex. ZEDYAGO, VELVET VIPER)、Angie Schiliro (ex. STORMBRINGER, ZERO, KINGDOME COME)って美味しいところもゲスト参加。

Jacket METALIUM 77
Hero Nation - Chapter Three (2002)
ヘヴィ・メタルの何たるかを現世に伝える True Metal Warrior METALIUM が放つ Chapter Three。
ギタリストを SAVATAGE に、ドラマーを HELLOWEEN に引き抜かれるというある意味「優良ミュージシャン育成バンド」的な横顔も見せ始めているのは元々が「凄腕の寄せ集め」だから当たり前だっちゅー事実はさて置いて(汗)、この第3章に封入されているのも、Don AireyKen Hensley というオールド・ハード・ロック・テイストを醸し出すには最適の鍵盤奏者陣をゲストに迎えてこれまでよりも幾分メロウなメロディックさを表層に浮き上がらせながらも、相変わらずの堂々たる正攻法のヘヴィ・メタル。
ただ、前2作と比較して楽曲の暑苦しさが足りない感じ。どうしようもないくらいに昂ぶるメタル・マインドが本作ではちょっと希薄なんだよな。ラストのポップなシークレット・トラックの大仰な導入部が一番満足感高いぞ!みたいな。
出来としては全然悪くないんだけど、超期待した分普通の出来では物足りないことで。と言いつつもちゃーんと Hail しながら今後も付いて行くから。

Jacket METALIUM 87
As One - Chapter Four (2003)
ドイツが世界に誇るヘヴィ・メタル・バンドの中のヘヴィ・メタル・バンド、METALIUM の 4th アルバム。
荒々しさと緻密さのバランスが程好い粒度でテンション高く演奏される硬質なメロディック・メタルが、なんだかよくワカラナイ変な汁を撒き散らしながら驀進する様は、相変わらず漢度満点だ。
2nd, 3rd とムードこそ最高ながら楽曲的にはイマイチ・・・いやイマサンくらいな煮え切らなさを感じていたが、今回は違う! ツアーでもサポート・ギタリストを補充せずギター一本でこなすようになった成果か、Matthias Lange (g) の存在感が格段にアップ。その芯の太いエモーショナルなプレイが生む叙情味が、楽曲にこれまで以上にキャッチーな息吹きを与えている印象だわ。(嬉) Don Airey による、味付け程度ながら実に深みのあるニュアンスに満ちたキーボード・アレンジも効果的。
逆に、Henning Basse の歌うメロディ(特に A メロ)のヴァリエーションがやや乏しくて、「あれれ?このメロさっきも聴いた気が…?」って思うこともしばしばあったりするんだけど、馬鹿馬鹿しく疾走する場面も大幅に増加したこの熱き音塊の前にはチョー些細なことだ。なぜなら、街を歩いていても電車の中でも所構わずヘッドバングを誘発させる威力に充分に満ちたこのメタル攻撃に My メタル魂を試されているような感覚は、なんとも自虐的な心地良さを運んできてくれるのだから♪ 超ドラマティックな #11 "Power Strikes the Earth" で、両の拳を天に突き上げながらヲーヲーと歌っちゃう自分の崇高な姿を想像するだけで、なんだか誇らしい気分になるもんなぁ。(狂)
話題の日本人女性シンガー Saeko タン (ex-FAIRY MIRROR) は、#4 "Find Out" で Metaliana 役として予想以上に見事な歌唱を披露。実にパワフルながら、強靭なだけでなく女性的なしとやかさも覗かせていて、作品中で単なるゲスト歌唱に留まらない強力なアクセントとして機能しているのが、同胞としてはやっぱなんだか嬉しいよね。
ってかね、ブリブリと主張しまくる Lars Ratz 大先生のベースの音、それ聴いただけでヲトコのオレでも惚れそうだっちゅーねん!(苦笑)  (Dec. 19, 2003)

Jacket METALIUM 85
Demons of Insanity -Chapter Five- (2005)

ジャーマン・ピュア・メタル・メサイア METALIUM の 5th アルバム。

高密度に封じ込めた至高のメタル魂がメロディックに爆裂する硬派なパワー・メタルはこれまでの延長線上のスタイルながら、物理的/精神的両面のボトムを図太く担うバンマス Lars Ratz 社長 (b) を柱にソリッドな攻撃性と劇的なメロディを融合させる各メンバーのプレイのテンションは、過去作を完全に凌駕するかの勢いだ。

さらに説得力を増したエモーションを発散する Henning Basse (vo) の強靭なハイトーン・ヴォイスの堂々たる佇まいも凛々しいが、前作で目指し始めたシングル・ギターを想定したアプローチがここに結実した感のあるアレンジメントの中でさらに存在感を増した Matthias Lange (g) の熟達のロック・ギター・プレイが見せる良質の主張がなんともイイ感じ。

多くの楽曲には特に目新しいことはないものの、先の初来日公演でも披露された #2 "Power of Time", #4 "Cyber Horizon" という今後の代表曲になり得る2曲のスピーディな名曲のスペシャルな存在は非常に頼もしい。 LOUDNESS のカヴァー #15 "Heavy Metal Crazy Night" も意外にもハマってるし。

この手のスタイルで全15曲ってのはちょっと多過ぎだけど・・・。  (May 15, 2005)


Jacket METALIUM 76
Nothing to Undo: Chapter VI (2007)

ジャーマン漢汁噴射メタル・バンド METALIUM の6thアルバム。

剛健なエッジが焔を滾らす焦熱のメロディック・メタルは、Henning Basse (vo), Matthias Lange (g) 両者のパフォーマンスのタフ化によって一層ガッツィーになった印象。 もちろん Lars Ratz 先生 (b) のうねるブースト・ベースも気持ちヨス。

ただ、楽曲的にはここ数作の中ではちょっと弱めかな。 ライヴで盛り上がりそうなコール・パートがきっちりと配された決して出来の悪いものではないんだけど、強力なメロディを持つ決め曲が見当たらないのが残念。  (Jan, 30, 2007)


Jacket METALIUM 72
Incubus - Chapter 7 (2008)

Lars Ratz 先生 (b) 率いるドイツ産ピュア・へヴィ・メタル・バンド METALIUM の7thアルバム。

その宗教的なテーマに沿うようにダークかつシリアスな雰囲気をやや強めてはいるものの、重厚なヘヴィネスとメロディックな疾走感を両立するまさに「ヘヴィ・メタルド真ん中」な基本スタイルは全く不変。 ・・・というか、不変なのは全ッ然いいんだけど、今回は楽曲の出来がちょっと精彩を欠いてる気が?

反面、プレイ面に関してはこれまでになく非常に充実。 FIREWIND の来日公演での好演が記憶に新しい Henning Basse (vo) 堂々たる歌唱の貫禄に頷くのはもちろん、諸事情からフル参加できなかった Matthias Lange (g) をサポートすべく参加したスペイン人ギタリスト Tolo Grimalt (g) の巧さも聴きどころ。  (Feb, 07, 2008)


Jacket METALLICA 96
Ride the Lightning (1984)
まさに現代スラッシュメタルのバイブル。メロデイーとの融合。

Jacket METALLICA 95
Master of Puppets (1986)
様式の世界にまで足を踏みいれたメロディックスラッシュの嵐。
最初に "Kill'em All" が出た時点ではその余りにも安直でダサすぎるバンド名も手伝って、ただ「うるさいなぁ」としか思わなかった。(正直言って今でもそのデビューアルバムは全く興味の対象外だ。)その状況が一変したのは2ndである "Ride the Lightning" のリリースである。
後のスラッシュ・メタルのアルバムTOPの「定番」となる事になる、全く予想外の美しきアコギのアルペジオによるイントロから一転して猛爆疾走スラッシュナンバーである "Fight Fire with Fire" への傾れ込みは、言語に絶する凄まじいインパクトで、私の脳幹を鷲掴みにした。この劇的なオープニングナンバーの他にも "Ride the Lightning" に収録された、粗暴なエネルギーを発散させつつも音楽的な魅力に満ち溢れた楽曲は、さして興味を持っていなかった METALLICA というバンドを「スゲーお気に入り」にまで押し上げるに充分だった。
そして本作。「メジャーレーベル」という当時のバンドの格からはにわかに信じがたい上等な扱いで登場した"Master of Puppets"に、「考え得る限り最も進化した Heavy Metal だ!」と、舞い上がってしまったのを思い出す。極端なまでにスラッシーで、また極端なまでにメロディアスな楽曲群は、暴力的なエネルギーに飢え、また上質のメロディをも貪欲に求めていた私にとってまさにその欲求を120%満たす、うってつけだったわけだ。特にタイトルトラックの構築美ったらもう、修飾する言葉も見当たらないほどエクセレントだ!
初来日公演では、この首よ千切れて無くなれと言わんばかりにヘッドバングしまくったこの METALLICA も、次作"...And Justice for All"以降は、私にとって魅力的であった部分を少しずつ封印していき、ついに・・・。
変化する事(たとえその結果がHMでなくなったとしても)はかまわないが、「質の低下」はなんともねぇ。

Jacket METALLICA 79
The $5.98 E.P./Garage Days Re-Revisited (1987)
メンバーそれぞれのルーツを表したカヴァーアルバム。

Jacket METALLICA 88
...And Justise for All (1988)
グルーブを打ち出し、速さより重さに重点を置いた意欲作。

Jacket METALLICA 85
Metallica (1991)
いい意味でキャッチーになり、大ヒットした。

Jacket METATRONE 76
The Powerful Hand (2006)

イタリア産シンフォニック・メタル・バンド METATRONE のデビュー・アルバム。

メンバーが通うカトリックの神学校との共同プロジェクト(笑)として、ヘヴィ・メタルを通じて教義を伝道する役目も担っちゃうまさに「メロスピ版 STRYPER」。

音楽的な完成度は意外にも高く、プチ RHAPSODY なシンフォ・メタルを中心にメロハー風味のキャッチーな側面も垣間見せるなど、適度なヴァラエティもアリ。 時折 Tobias Sammet (vo/EDGUY) を想起させるマイルドかつ力強い歌声を聴かせる実力派シンガーの存在も悪くない感じ。

・・・なーんて思ってたら、そのシンガー Joe Lombardo って ORION RIDERS の彼だったのね。(驚) ちなみにドラマー Tony ZappaORION RIDERS。  (Mar. 22, 2006)


Jacket METROPOLIS 82
Power of the Night (2000)
至極高品質な都会派 A.O.R.。
Glenn Hughes を彷彿させる熱唱、上品な音色で奏でられる洗練された楽曲、そして上質のプレイ・・・と、あらゆる点で完成度が高いだけに、今ンとこ各曲の印象がちょいと淡白ながら、聴きこむうちによくなりそうな気配バリンバリン。

Jacket METSATOLL 84
Hiiekoda (2004)

エストニアのペイガン・フォーク・メタル・バンド METSATOLL の2ndアルバム。

朴訥なメタル・パートに笛/フィドル/パイプがドタパタに絡み付く「真性」なB級田舎系ペイガン風味が美味しい。 辺境っぽさ満点の単色下手絵ジャケがツヴォ杉。  (Jul, 08, 2006)


Jacket MEZZROW 60
Then Came the Killing (1990)
極めてメタリカライクなバンド。オリジナリテイは皆無に近い。

Jacket MICHAEL BORMANN 83
Conspiracy (2006)

ZENO の新作にも参加したドイツ人メロハー・シンガー Michael Bormann (ex-JADED HEART) の2ndソロ。

彼ならではの哀メロ・ハード・ロックが満載。 彼のキャリアの最高峰である LETTER X "Born into Darkness" には遠く及ばないけど、JADED HEART の作品群よりは全然好きだな。  (Dec, 15, 2006)


Jacket MICHAEL HARRIS 85
Defense Mechanizms (1991)
硬質のメタリックな感じに、叙情感、変拍子を加え、楽しめる一枚。

Jacket MICHAEL HARRIS 73
Orchestrate (2006)

米オハイオ出身のベテラン・ネオ=クラシカル・ギタリスト Michael Harris (ARCH RIVAL, REVENGE) のソロ名義としては5枚目となるアルバム。

「エレクトリック・ギターをリード楽器としたクラシック・ミュージック」とも言えそうな作りのシンフォニックなインストゥルメンタル作品。 Michael 自身のプレイは正直可もなく不可もなくってレベルだけど、ドラマティックなクラシカル・メタルに仕上がった各楽曲の印象は決して悪くない。

KING DIAMONDMatt Thompson がドラムを担当。(←これが最大のトピック/笑)  (Jan, 09, 2007)


Jacket MICHAEL KISKE 80
Instant Clarity (1996)
ヴァリエーション豊かな中、ハロウィン的なメタルチューンがやはり良い・・・。

Jacket MICHAEL KISKE 63
Kiske (2006)

HELLOWEEN の(って一生言われるんだろうな)シンガー Michael Kiske のソロ第3弾。

リラックスした雰囲気のアコースティカルなメロディック・ロック。 自然体の柔和なメロディがこの身を癒す・・・ハズなんだけど、楽曲自体の出来がイマイチでさほど癒されないのが玉に瑕。 Kiske の声も神通力薄めだし。

PLACE VANDOME あたりでもうチト踏ん張ってくれると嬉しいんだけどな。。  (May 26, 2006)


Jacket MICHAEL KISKE 64
Past in Different (2008)

HELLOWEEN のシンガー Michael KiskeHELLOWEEN 時代の楽曲をアコースティック・アレンジでセルフ・カバーした作品。

うーん、どの曲も微妙。 本作での歌メロの端々への重みの置き方を聴くと、今の彼が重視するポイントと、我々頑固な日本の HELLOWEEN ファンが求めるものとが、まったく異なっていることが浮き彫りになる。

ま、"Chameleon" 収録曲だけは原曲よりマシになってるけどね。(笑)  (Jun, 26, 2008)


Jacket MICHAEL LEE FIRKINS 79
Michael Lee Firkins (1990)
ジェフ・ベックなどをほう沸させる。

Jacket MICHAEL MONROE 80
Not Fakin' It (1989)
曲が結構良い。バンドの演奏もLAメタル的で飽きない。

Jacket MICHAEL ROMEO 78
The Dark Chapter (1995)
SYMPHONY XのGのソロ。クラシカル、プログレッシヴなGインスト。

Jacket MICHAEL SCHENKER 80
Thank You (1993)
全曲アコースティック。哀愁のGが堪能できるが、ちょっと飽きたりする。

Jacket MICHAEL SCHENKER GROUP 97
The Michael Schenker Group (1980)
我らがシェンカーの超代表作。官能のフレーズが溢れでる。

Jacket MICHAEL SCHENKER GROUP 96
MSG (1981)
Michael Schenkerがソロとして復活した前作での衝撃度はもの凄いものがあった。誰も彼もが(私のようにギタリストでなくても!)コピーした"Armed and ready"、続く哀愁ナンバー"Cry for the Nations"そしてその緩急の妙に号泣せざるを得ないインストの歴史的名曲"Into the Arena"・・・
しかしそんな前作に心酔していた私を、更なる感動の坩堝(るつぼ)に落とし込んだのが本作「神話(邦題)」だ。
本作全体を包み込む異常なほどのドラマティックな空気は後に「オーバープロデュース」と評されることになるが、私はまったくそうは思わずこの作品に欠かせないものだと思う。
それにとにかく楽曲がよく泣いている。キーボードを主軸に絶品のドラマを演出する"On and On"、キャッチーな哀愁ナンバー"Looking for Love"、そして中でも"Never Trust a Stranger"のギターソロ後半は鼻水を56万リットルほど垂らしながら鳴咽を漏らさずにはいられぬほどの慟哭を感じる。
そんな優れた曲群の上に、何とドラムが Cozy Powell(R.I.P)である。特徴のあるフィルで楽曲をグイグイと引っ張っていく様は、バンドのその後の薔薇色の未来を予感させたのだが・・・
Graham Bonnet を迎えた次作"Assault Attack"も、曲にばらつきはあるもののメランコリックなフレーズが満載の、MSG、いや Michael Schenker を語る上で前作/本作と併せて欠かすことの出来ない名盤。

Jacket MICHAEL SCHENKER GROUP 95
Assault Attack (1982)
G・ボネットの絶叫が悲壮感を高める。マイケルも暗く泣きまくる!

Jacket MICHAEL SCHENKER GROUP 93
One Night at Budokan (1982)
鬼気迫る弾きまくり聴くことのできる2枚組。

Jacket MICHAEL SCHENKER GROUP 91
Built to Destroy (1983)
小粒ながら名曲の揃った一枚。この頃からアメリカに目を向けだした。

Jacket MICHAEL SCHENKER GROUP 87
Rock will Never Die (1984)
ライヴ。デレクSt.ホルムズの歌うパートが何気にイイ感じ。

Jacket MICHAEL SCHENKER GROUP 81
Written in the Sun (1996)
薄味。第一印象どおりのドライな感触。時折見せる泣きは、相変わらず見事。

Jacket MICHAEL SCHENKER GROUP 63
The Unforgiven (1999)
元「神」、Micheal Schenker が久々に MICHAEL SCHENKER GROUP 名義でリリースしたチョットだけ期待の新作は・・・やっぱ全然駄目でした。(涙)
今回のシンガー Kelly Keeling (ex. BATON ROUGE, BLUE MURDER, JOHN NORUM) の David Coverdale っぽい唱法をフューチュアしたシンプルでブルージーな骨太 HR は、節々に Micheal Schenker ならではの泣きフレーズも聴かれて、一聴するに「おっ!」と思うが、残念ながらそれ以上の印象を受けるには至らなかった。
なんせ曲が魅力に乏しい。アレンジは全ぇ~ん然練り込まれていないし、メロディラインも印象に残らない。スカスカのサウンドプロダクションも、いかにも安直に録られたことを示唆しているし・・・。
全般に顔を出している彼独特のギタープレイだけを採ってみれば、相変わらず「神」のレベルにあるだけに、このレベルの楽曲ではもどかしさだけが募ってしまうな。残念。(99/03/31)

Jacket MICHAEL SCHENKER GROUP 62
Story Live (1999)
ははは。。。はぁ。もはや「威厳ゼロ」。プレイにも精彩がないねぇ。
ヴォーカルもショボイし。録音も×。

Jacket MICHAEL SCHENKER GROUP 52
Arachnophobiac (2003)
もはや何名義でそれぞれが何枚目でって全然フォローしきれてない(する気もない)Michael Schenker
この MSG 名義での久々のアルバムでのシンガーは、Chris Logan なるブルーズ・テイストの奴。そのせいか楽曲もブルージーなテイストの地味なハード・ロックが主体。
近年の Michael の中では比較的冴えを見せるプレイが映えるシンプルなアレンジなのはいいんだけど、やっぱり曲が圧倒的につまらない・・・。(涙)
ちなみにベース・プレーヤは Stu Hamm。(驚)  (Aug. 19, 2003)

Jacket MICHAEL SCHENKER GROUP 70
In the Midst of Beauty (2008)

Michael の他は Gary Barden (vo), Neil Murray (b), Don Airy (key), Simon Phillips (dr) という神懸ったメンバーで制作された2008年作。

Gary Barden の復帰に身を乗り出したが、確かにあの声ではあるものの、声域や歌い回しが当時とは随分異なるために、彼に期待した魅力を感じるには至らず。。

楽曲的にも、往年の雰囲気を加えようという努力は見えるが、近年の糞のような作品群よりは幾分マシってレベル。

あと、やっぱ Dean の音色、合ってないし。  (Jun, 12, 2008)


Jacket MICHAEL SWEET 35
Michael Sweet (1994)
ストライパーのシンガーの初ソロ。バリバリのAORでがっかり。

Jacket MICHELE LUPPI'S HEAVEN 83
Strive (2005)

イタリアン・メタラー VISION DIVINE の現シンガー Michele Luppi のソロ・プロジェクトのデビュー作。

ここでは A.O.R. タッチのライトなハード・ロックを展開しているが、VISION DIVINE"Stream of Consciousness" を聴いて感じたとおり、彼の透明感に溢れたマイルドなハイトーン・ヴォイスは、そういったソフトな路線に実に良く似合うね。

ただ、BOSTON, KANSAS などかつての US 産業プログレ・ハード勢に通じる味わいも感じられる楽曲の上で響く Michele の歌唱は、艶やかかつ力強い素晴らしいものだというのは確かながら、強靭なへヴィ・メタルが地盤にあってこそそのコントラストの威力で更に魅力を増すとも思えたな。 ソフトな曲にマイルドなヴォーカルって・・・普通だもん。(^-^;  (Sep. 29, 2005)


Jacket MICHELLE YOUNG 80
Marked for Madness (2001)
美貌の実力派米国人女性シンガー Michelle Young の 2nd アルバム。
GLASS HAMMER のアルバムや CLIVE NOLAN & OLIVER WAKEMAN のコンビによる "Jabberwocky", "The Hound of the Baskervilles"、そして Magna Carta からの "Leonardo, The Absolute Man" といったストーリー性のあるプログレ作品への参加で知られる彼女らしく、本作は Clive Nolan をプロデュースに迎えて気合の入ったシンフォ作品に仕上げてきた。
英語圏バリバリの明快な歌唱に逆に違和感を感じたりする(狂笑)Michelle Young 嬢自身の、艶やかに張った堂々たる歌い上げからナイーブなソプラノ・ファルセットまで豊かな表情を見せる見事な歌唱が感情移入過多気味にシアトリカルに展開する音世界は、終始垢抜けた人工的シンフォニックさに塗りたくられた LANA LANEAYREON に通じるドリーミングな感触。
Clive Nolan 色の強い壮麗なアレンジは魅力的だが、それがやや冗長な展開を見せたり時に楽曲のメロディそのものの味わいを薄めてしまっているのでは?と感じられる欠点もアリ。
冒頭の "Marked for Madness" での Carl Groom によるゲロ泣きのギターは何度聴いても悶絶!

Jacket MIDIAN 82
Soulinside (1998)
この MIDIAN なるイタリアン・プログレッシヴ・メタル・バンドの唯一の作品(?)"Soulinside" は、でレビューされていてスッゲー気になっていた一枚で、やっとのことでゲット。しかもバーゲン品。(苦笑)
本作は1994年リリースということで、当時の日本には現在のようなイタリアン・メタルに対する受け皿が整っていなかったために、マニアの間でも全く話題に上らなかったことが容易に想像できるが、世が世であればそこそこナニだったのではないか・・・と想像することが可能な、なかなかのクオリティだ。
メタル・エッジとポンプ的な空間をメリハリ良く配置した難易度の高い変拍子中心のサウンドは、各プレーヤによる高次元な演奏もあって複雑ながらも緊迫感に満ちている。同時に、末期NWOBHM ~ 初期北欧メタルにありがちな熱唱型ヘタウマシンガー(軽量級の Messiah Marcolin (ex.CANDLEMASS) ってな趣がある!)が綴るとっつきやすいメロディが、B級メタル的な明快さをも醸し出していて、これまたいい味を出している。
ネオクラシカル&エモーショナルに激早弾きしまるギターもカナリ凄すぎるが、それ以上にこの MIDIAN の最大の特色となっているのは、何といっても泣きまくるヴァイオリンの悲しい響きでしょう。全編でキュコキュコと鳴り渡る哀愁の旋律に、気分はまさに「ユーロ・ロック万歳!」。
イタリアン・プログレッシヴ・メタルの隠れた名盤に認定してもいいよね。

Jacket MIDNATTSOL 85
Where Twilight Dwells (2005)

「真夜中の太陽」という意味を持つバンド名を掲げた、ノルウェーの(メンバーにはドイツ人もいるけど)新たなフォーク・メタル・バンド MIDNATTSOL のデビュー・アルバム。

かの CRADLE OF FILTHNymphetamine ツアーにも同行してたらしい純白の歌姫 Carmen Elise Espanaes 嬢 (vo) が THEATRE OF TRAGEDY のゴシック女王 Liv Kristine Espanaes 姐さんの実妹ってことから「王道フィメール・ゴシック・メタル」かと思いきや、確かにそう言っても決して間違いない耽美な暗黒臭はあるものの、このしっかりとトラッド/フォーク風味のヘヴィ・メタルな音像は「フォーク・メタル」と呼んだ方がしっくりくるかもね。

容赦なくツイン・バスを踏み込む勢い良いリズムに乗る、2本のギターと鍵盤が生みだす即効性の高いケルティック・アンサンブルのヘヴィ・メタルな疾走感、そして Carmen 嬢の朴訥歌唱がなぞるキャッチーなフォークロア・メロディが、時に融合し時に対照的に落差を演じたりしながら北欧神話世界を悶々と綴るミスティックな叙情サウンドは、いそうでいないナカナカ絶妙な路線のような気もするなぁ。

Carmen 嬢の、Liv 姐さんよりは当然オーラ薄めながらどことなく血統めいたものを感じさせなくもない(←完全に先入観)“ややフワ歌唱”は、抑揚が希薄な分やや淡白な印象も受けるけど、その素人クサさが逆に素朴な民謡色を強める好結果を導いている・・・と思えるのはやや贔屓目かな? 実際、#3 "Unpayable Silence", #5 "Desolation", #9 "Paleting", #11 "Tapt Av Hap" らの BLACKMORE'S NIGHT に通じる味わいもあるメタル色薄めのメロウ系チューン群では、非常に魅力的に北欧フォーク風味を醸し出してるし。

#11 "Tapt Av Hap" で聴ける、TNT "End of the Line", KAMELOT "Forever" でも聴き覚えのある Edvard Griegs"Solveigs Sang" のフレーズの引用も印象的だけど、オレはやっぱ #3 "Unpayable Silence" の悶絶泣きメロディがカナーリ気に入ってマス。

あッ、Carmen 嬢と共に“紅二点”として君臨する Birgit Ollbrunner タン (b) の存在も忘れちゃいかんッス! S系! 性悪! 踏んで(以下略)  (Feb. 01, 2005)


Jacket MIDNATTSOL 80
Nordlys (2008)

ノルウェーの自称「Nordic Folk Metal」バンド MIDNATTSOL の2ndアルバム。

フォーク/ケルトな味わいが少々後退し、普遍的なシンフォニック・ゴシック風味が増した印象。

THEATRE OF TRAGEDY 〜 現 LEAVES' EYES の歌姫 Liv Kristine の実妹 Carmen Elise Espanaes 嬢 (♀vo) とベース・プレーヤ Birgit Öllbrunner 嬢という二人の美女をフィーチュアしたアピアランスの良さは相変わらず。 特に Birgit タン は激ツヴォな感じにハァハァ。(萌)  (Jun, 12, 2008)


Jacket MIDNIGHT SUN 75
Another World (1997)
もっと北欧っぽいドラマティックさを期待したが・・・。安直なAOR的HR曲が多い。

Jacket MIDNIGHT SUN 88
Above & Beyond (1998)
前作 "Another World" は、オープニングを飾る様式スピードナンバーを除いては「北欧様式美のニューカマー!」的な触れ込みからは程遠い拡散した作風がちょいと残念だったが、この2nd "Above & Beyond" では誰かの入れ知恵があったのかどうかは定かでないが、私のような「北欧=哀愁の美旋律」と直結してしまうリスナーが期待する北欧メタルの理想的な作風を実現していて、思わず拍手もの。
とにかく前作とは打って変わって、全曲が哀しみ系での曲調で統一されているのが嬉しい。キャッチーなフックを生み出す Pete Sandberg のポップセンスとなかなか扇情力の高いギターを聴かせる Chris Palm の伝統的な様式嗜好が非常にバランスよく融合している印象を受ける。所々で顔を出す TRIBE OF GYPSYS を連想させるエスニックな感触も「ヴァラエティ」として楽しめこそすれ、違和感には至っていない。
また、本作から参加した北欧メタル歴戦の勇士である大物ドラマー Hempo Hilden の安定した重量感あるリズムがクオリティアップに貢献しているのも忘れちゃならないポイントだ。やっぱ好きです、こういうの。

Jacket MIDNIGHT SUN 87
Nemesis (1999)
確かにメロメロ!最高傑作でしょう。いいギタリスト入れたな。
トゲがとれてスムースになった。いいよ~。

Jacket MIDNIGHT SUN 75
Metalmachine (2001)
Swedish Metal Band MIDNIGHT SUN の 4th Album は、シンガーを Pete Sandberg から Jakob Samuel にチェンジすると共に、音楽性も旧シンガー Pete Sandberg のナイーヴな触感をフィーチュアしてきたこれまでの路線から一転、「いかにも HEAVY METAL」なタフさの大幅な導入がカナリの意外さ。
"Metal Gods", "Steel to Steel", "Metal Machine"・・・と、「実はパロディなんじゃないのか???」と勘繰りたくなるほどの超 Metal なタイトル&歌詞がずらりと並ぶ楽曲群は、バンドや各メンバーのこれまでの経歴とこの音のギャップから滲み出る「無理やりっぽさ」が、本作を本気で聴く気をやや削ぎながらも、旋律の組み立て方自体は従来通りのものだということに気がつくと実はあまり違和感はなかったりするんだな。
ANNIHILATOR が平伏すほどの過剰なソリッド・エッジのストロング・リフを前面に押し出しながらも、やはり要所要所では本来 MIDNIGHT SUN が持っていた北欧らしいマイルドな味わいが満載で、ハイ・テンションなスクリームからメロウな叙情の描写まで見事にこなす新シンガー Jakob Samuel の明快な歌唱は、Pete Sandberg より遥かに好みのタイプだし、ギタリスト Magnus Karlsson は相変わらず現在の北欧随一のセンスフルなスピード・プレイを聴かせてくれているしで、美旋律メタルとして純粋に楽しめる。
ただ、そのソリッドなメタルっぷりを演出する部分の練り込みが甘めなために、曲によっては退屈な時間が過ぎ去るだけ・・・って事態にもなりがち。ボトムの薄い音作りも NG だしね。
これでも悪くはないんだけど、できれば次作ではぜひ元の音楽性に戻ってくださいな。

Jacket MIDTOWN 79
Living Well is the Best Revenge (2002)
米ニュージャージーのエモコア。2nd。ポップなメロがクーーール。  (Nov. 13, 2003)

Jacket MIKAEL ERLANDSSON 79
The 1 (1995)
哀愁のメロディ満載の「産業ロック」的HR。北欧エッセンスが美味しい。

Jacket MIKE TERRANA 83
Man of the World (2005)

RAGE その他数多くの場でその凄腕を振るい、最近では Kiko Loureiro (g / ANGRA)の初ソロ作 "No Gravity" での「神っぷり」も記憶に新しい怪物米国人ドラマー Mike Terrana の7年振りの 2nd ソロ・アルバム。

本作で繰り広げられているのは、メロディックなモダン・ハード・フュージョンを中心に、トライバルなリズミック・チューンからジャジーなスタイルの曲まで幅広いタイプのフュージョン系インストゥルメンタルの数々。

Mike の天賦の才能を余すとこなく封じ込めたドラム・オリエンテッドな作風は、仮に限りなく BGM に近い和んだ雰囲気(苦笑)を醸し出す場面であっても、その奥深いセンスと圧倒的なテクニックの凄みが、彼独特の抜けの良いアタック感と共に容赦なく耳に飛び込んでくる感じ。

・・・つっても、買った動機は全編で魅惑のギター・プレイを聴かせる Cyril Achard (g, key) の存在なんだけどね。(汗) 特に超 CYRIL ACHARD'S MORBID FEELING タイプ(笑)のプログレ・フュージョン・チューン #2 "Native Tongue" での眩暈を誘いまくりのスーパー・プレイが次々と繰り出される様は圧巻! 他に、Victor Smolski (g, b, key/RAGE), Kevin Chown (b / ARTENSION, MAGNITUDE NINE) らも参加してマス。

RAGE はスルーしても Mike Terrana のソロは買う。それが C.o.P. クオリティ。(変)  (Jul. 07, 2005)


Jacket MILAN POLAK 74
Guitar Odyssey (2005)

オーストリア出身のテクニカル・ギタリスト Milan Polak の1995年のデビュー作 "Guitar 2001" に新たな曲を追加して再販されたニューバージョン。

激ウマ!(驚) 超 Greg Howe タイプのハード・フュージョンながら、時折みせる粘りのある泣きフィーリングがイイ感じ。  (Apr. 05, 2006)


Jacket MILAN POLAK 71
Straight (2007)

オーストリアのテクニカル・ギタリスト Milan Polak の3rdアルバム。

自身の歌をフィーチュアした Richie Kotzen 路線の歌物ハード・ロック。  (Nov, 13, 2007)


Jacket MILLENIUM 79
Millenium (1997)
テクGをフーチュアしたHR。「過去の曲」ってのでリアルタイム性がないのが,感情移入を妨げる。

Jacket MILLENIUM 87
Angelfire (1999)
おぉ、これは我々オヤジメタラー(苦笑)が思い浮かべるメロディック・ハード・ロックの一つの理想の姿では?
哀愁たっぷりのキャッチーなメロディとそれを彩る壮麗なコーラスが、考え抜かれた凝ったギターリフの上を乱舞し、そこに、各曲毎にハイライトを演出する見事なまでに起承転結を踏まえて構築された、叙情的テクニカルギターソロが切り込んでくる・・・。
そしてそのギタリスト Ralph Santolla は、少々強引な喩をするならば「ネオクラシカルな Michael Schenker」ってタイプ!
なにより、前作で感じられた「過去の資産」的正体不明な胡散臭さが払拭され、バンドとしての存在感溢れる好盤に仕上がったのが喜ばしい限り。
しかし、これほどの素晴らしい内容を誇りながら手放しで絶賛できないのは、やっぱシンガー J.Todd Plant の「ソツなくこなすが華がないヴォーカル」のせいだね。

Jacket MILLENIUM 91
Hourglass (2000)
神秘的なアートワーク、圧倒的な歌唱力とギター・プレイ、開放感と哀愁が絶妙の好バランスで融合した楽曲・・・完璧だ! 崩壊寸前の FAIR WARNING の抜けた穴を、完璧にカヴァーしうる一枚かも。
Ralph Santolla のテクニカルでエモーショナルなタッチに満ちた構築美に輝く叙情ギターと、紛れもなく人類史上数本の指に入るであろうテクニカル・シンガー Jorn Lande"Hourglass", "I will Follow" でのディープな味わいは絶品。本当に凄いシンガーだ。)の生み出すマジックがアンビリーバボーな欧州味満点のアメリカンハードは、メジャー展開に叙情の愁いが射し込む絶品の出来。
シークレット・トラックである JEFFERSON STARSHIP "Jane" も素晴らしい!
ソロ作でもそうだったけど、Jorn Lande の哀愁 A.O.R.に対するセンスって、俺的に超ストライクなんだよな~。

Jacket MILLENIUM 75
Jericho (2004)

米フロリダ産メロディック・ハード・ロック・バンド MILLENIUM の 4th アルバム。

前作 "Hourglass" の出来があまりに良かったんで仕方ないんだけど、そこで凄絶なる歌唱を聴かせていた歌鬼 Jorn Lande と、今回呼び戻された 2nd までのシンガーだった Todd Plant とでは・・・比較に(以下略)

Ralph Santolla (g) の叙情味溢れる端正なテクニカル・プレイの泣き度が確実に UP してるだけに、聴いててカナーリもどかしいですわ・・・。  (Jun. 12, 2004)


Jacket MIND FUNK 80
Mind Funk (1991)
スラッシュ、ファンクに、リリカルな要素も加え、ききやすい。

Jacket MIND ODYSSEY 77
Nailed to the Shade (1999)
MIND ODYSSEY って、ここまで DREAM THEATER っぽかったっけ? で、ここまで整合感のあるハイ・クオリティな音造りが出来るバンドだったっけ? イヤー、化けるもんだね~。
本作で聴けるのは、明らかに DREAM THEATER を土台としたテクニカル・プログレッシヴ・メタル。それもヘヴィ・メタルの側面からのアプローチによって、メタル・エッジのザクザクした重さに溢れたもので、演奏技術に全く不安な所が無い各メンバーによって支えられた楽曲は、クリアかつタイトにまとまった良質な録音のせいもあって緊張感たっぷり。
どの曲も革新的でソリッドな印象ながら、サビになると突然メロディック・メタルとして責めるパターンが多く、ついつい「あ~、全部この路線だったらいいのに~」と思ってしまう。そのサビメロで垣間見せるメロディ・センスはカナリのもので、"Apollo13", "Not with Me" あたりなんてチョー好みな感じ!
それだけにプログレッシヴな部分の魅力の足りなさが残念だ。要は DREAM THEATER 寄りの拡散する部分を聴かせるには、チョイトだけ引出しの中身が少ないかな?・・・という印象だね。
またシンガー Mario Le Mole の、Ralf Scheepers (PRIMAL FEAR) が James Labrie (DREAM THEATER) のフィーリングで唄っているような歌が気持~ち音痴で、肝心のロングトーンで微妙にピッチを外してしまっているのも、上手い人だけに惜しいところ。
ま、クオリティはこの手の中では相当に高いよ。音もカナリ良いし。

ちなみにボーナスである TOTO のカヴァー "St.Georgeand the Dragon" は・・・残念ながらイマイチ。結構この曲の存在が買ったメインの動機だったんだけどな~。(99/03/05)

Jacket MIND'S EYE 41
Into the Unknown (1998)
やっても~た。今年聴いた中で多分一番退屈。感想もなにもあったもんじゃありません。

・・・合掌。

え、ダメ?
ぢゃあ・・・捉えドコロのない曲を延々と繰り返す FATES WARNING タイプです。もういいですか? この辺で許して下さい。(苦笑)

Jacket MIND'S EYE 78
...Waiting for the Tide (2000)

スウェーデンのプログレッシヴ・メタル・バンド MIND'S EYE の2ndアルバム。 Lion Musicから2006年にリリースされた再発盤。

"Into the Unknown" の悪夢(汗)があったのでこの2nd、そして続く3rdは未聴だったんだけど、現フロントマンの Andreas Novak (vo) が加入した本作では、もう現在の雰囲気に近くなってたのね。  (Sep, 11, 2006)


Jacket MIND'S EYE 81
A Work of Art (2002)

スウェーデンのプログレッシヴ・メタル・バンド MIND'S EYE の3rdアルバム。 Lion Musicから2005年にリリースされた再発盤。

再発にあたり、QUEENSRYCHE"I will Remember" のカヴァー、そして未発表の疾走チューン "End of the Line" を追加収録。  (Sep, 11, 2006)


Jacket MIND'S EYE 89
Walking on H2O (2006)

スウェーデンのプログレッシヴ・メタル・バンド MIND'S EYE の 4th アルバム。

実は1977年のデビュー作 "Into the Unknown" がオレ的にはあまりに退屈で(汗)このバンドの作品を買うことは二度とないだろうと思ってたんだけど、ソロ・プロジェクト NOVAK のデビュー作 "Forever Endeavor" の出来の良さが印象的だった Andreas Novak (vo) の存在、そしてバンドのプレイン Daniel Flores (dr,key) の近年の各所での質の高い活躍っぷりに免じて(笑)手を出してみましたよ。

そしたらナニガナニガ!? 本作から飛び出してきたのは、メロディック・ハードの軽やかな旋律美とポンプな開放感をドラマティックなスリルで包み込んだ、カラフルに洗練された極上のシンフォニック・プログレッシヴ A.O.R. ハード・ポンプ!

あレれ? MIND'S EYE ってこんなだったっけか?・・・と疑問を抱く間もなく、淡白でな地味ぃだった前述のデビュー作での悪夢はどこへやら、冒頭のシンフォニックなイントロダクション #1 "Earth - The Movie" から思わずぐいぐいと引き込まれてしまう本作は、大作をキャッチーに纏め上げる古くは GENESIS, KAYAK, KANSAS らに通じる手法を駆使した、近年のバンドでは A.C.T に近い手触りを感じさせる逸品だ。 いや〜、ホンマ和むわ、コレ。

ただ、いくら「史実に基づき人類の歴史を辿った壮大なコンセプト・アルバム」・・・といえども、ボーナス含め全14曲80分は・・・ちょいと長いナ。。 ま、いい言い方をすれば「聴き応えタプーリ」ってことで。(苦笑)

そういえば、本作のギター・パートはベーシストの Johan Niemann (THERION) がプレイしてるらしいんだけど・・・充分以上にメッチャ巧いんデスけど!?(驚)  (Jan. 24, 2006)


Jacket MIND'S EYE 89
A Gentleman's Hurricane (2007)

スウェーデン産プログレッシヴ・メタル・バンド MIND'S EYE の5thアルバム。

メロハーなエモーションとシンフォニック・パワーがシネマティックな劇的さで交錯する本作は、プログレッシヴなメロディック・ヘヴィ・メタルとしても、ヘヴィ・メタリックなプログレッシヴ・ロックとしても、双方の視点から見てそれぞれで一級品と思える圧巻の完成度。 凄いわコレ。

それにしても Johan Niemann (b/THERION)、ギターもメッチャ巧いのね。。。(悶)  (Feb, 28, 2008)


Jacket MIRRORTHRONE 74
Carriers of Dust (2006)

スイスの一人ブラック・メタラー Vladimir 君 (vo,g,b,syn,programming) によるシンフォニック・ブラック・メタル・プロジェクト MIRRORTHRONE の 2nd アルバム。

壮麗極まりないゴージャスなオーケストレーションがファスト・ドラミング(打ち込み)と共に荒れ狂う全4曲46分の大作志向の楽曲は、宅録レベルを超越した非常に完成度の高い濃密な仕上がり。 アヴァンギャルドかつクラシカルな感触は「進化系 ARCTURUS」と喩えたくなるものだが、オレ的にはあえて「スイスの KADENZZA」と勝手に命名してしまいたい。(笑)

ただやっぱり、打ち込みドラムのスケール感の無さ/響きの浅さは、暗黒系に必要な独特のムードを削いでしまっている気はするなぁ。。  (Apr. 12, 2006)


Jacket MISANTHROPE 80
Immoral Misanthrope (2001)
フランスの変態テクニカル・プログレッシヴ・メロディック・デス の重鎮 MISANTHROPE が、ネオ=クラシカル・デス方面のベクトルを強めて攻めてきた。
これまでの彼ららしい圧倒的な音密度と何でもアリの訳のわからんごった煮感を保持した上で、弾きまくりのギター&キーボードを壮麗なるシンフォニックな装いで包み込んだゴージャスでドラマティックな出で立ちは、CHILDREN OF BODOM 的な「直接的な判りやすさ」を芽生えさせている。
味でもあった独特のアクと深みはちょっと減っちゃったような気もするが、売りである Jean Jacques Moreac の驚愕のベースプレイは健在。

Jacket MISERATION 77
Your Demons, Their Angels (2006)

Jani Stefanovic (dr,g,b/AM I BLOOD, SINS OF OMISSION, RENASCENT, DIVINEFIRE, ESSENCE OF SORROW, CRIMSON MOONLIGHT) と Christian Alevstam (vo/SCAR SYMMETRY, UNMOORED, TORCHBEARER, INCAPACITY, QUEST OF AIDANCE, ANGEL BLAKE, SOLAR DAWN) がタッグを組んだの新デス・メタル・プロジェクト MISERATION のデビュー・アルバム。

タフなブルータリゼーションズの中で、Jani 系列のバンドではおなじみの Patrik Gardberg (AMMOTRACK, DIVINEFIRE, UNMOORED, TORCHBEARER) & Thomas 'Plec' Johansson (UNMOORED) のギター・チームによる超テクニカルなギター・パートが舞う慟哭サウンドは、今となっては決して目新しいスタイルではないものの、その完成度の高さには驚かされる。  (Dec, 22, 2006)


Jacket MISERY INC. 81
Random End (2006)

フィンランド産メロディック・エクストリーム・メタル・バンド MISERY INC. の 2nd アルバム。

スラッシュ・リフがクランチーに刻まれるアグレッションの上には妙に素直な明快ノーマル・ヴォイスが載り、そこから急転するキャッチーなサビではデスなグロウルが邪悪に響くという「逆メタルコア」(笑)な面白風味を発散しつつ、全体の印象は極めて正統派なパワー・メタルだったり。

スラッシュ・パートの風合いにジャーマン様式スラッシャー PARADOX っぽさを感じたりしながら、全体のレトロモダンな正統的エクストリーム・タッチは TRIVIUM っぽいかも?・・と、無理やり形容しようとしてもチョイと難しい独特のサウンドは、クセになりそうな新鮮さアリ。

メロディに封じ込められた北欧独特のメロウな憂いと、ドラマティックに展開する構築美系ギター・ソロの存在も大きな魅力で、それらが上手く結実した #9 "Truth" にはかなーりツヴォな感じでハマり中♪  (Apr. 13, 2006)


Jacket MISHA CALVIN 80
Evolution (1993)
T・マーティンの素晴らしい歌唱が魅力のドラマティックなHR。

Jacket MISSA MERCURIA 81
Missa Mercuria (2002)
VANDEN PLAS, SILENT FORCE, PINK CREAM 69 といったドイツのプロダクション Bottom Row Promotion に在籍するバンドらによる壮大なメタル・オペラ・アルバム。
収録されている楽曲は、まさに前述のバンド群のスタイルをミックスさせたかの風合いのプログレッシヴな味わいもある重厚なシンフォニック・ヘヴィ・メタルがメイン。しいて言えば VANDEN PLAS 寄りではあるかな。Gunter Werno (Key) の名が作曲クレジットのトップにあることだし。
全体としてスケールの大きなドラマティックなストーリー・アルバムとして纏まってはいるんだけど、それぞれの楽曲は意外とコンパクトで一曲単位で楽しめるものになっていて、Andy Kuntz, D.C. Cooper, David Readman という各バンドの看板を張る実力派シンガーの素晴らしい歌唱がたっぷりと堪能できる。
中でも特にグッときちゃうのが D.C. Cooper の歌うメロディック・パワー・メタル・チューン #3 "Devine Spark" で、彼がこれまで歌った数々の楽曲の中でも上位に入るんじゃないかってくらいに良く出来ているんだな、これが。
それだけに、曲々を繋ぐ S.E. 的役割も果たしている雰囲気モノのインスト(16曲中7曲がインスト)が退屈なのと EDENBRIDGESabine Edelsbacher 嬢を始めとする3人の女声シンガーが歌う曲がどれもイマイチな出来なのがチョッチ残念・・・。

Jacket MISTER KITE 84
The Hunger (2004)
スウェーデンのプログレッシヴ・メタル・バンド MISTER KITE の MCD。
プログレッシヴさは楽曲の端々やプレイの手法に滲む程度で、基本的にはエモーショナルな歌唱が映えるモダン・ガレージなアレンジのダークな内省歌モノのハード・ロック。
ギターによる叙情がシッカリと配されているのがポイント高いし、普遍的なロックとしてクオリティ激高なので、近日リリース予定の 2nd アルバムが楽しみだ。
ちなみに Mats Bergentz (dr) は、かの SILVER MOUNTAIN の初期のメンバーだったらしい。  (Jan. 29, 2004)

Jacket MISTER KITE 71
Box of Fear (2004)

スウェーデンのプログレッシブ・メタル・バンド MISTER KITE の 2nd アルバム。 先行シングル "The Hunger" を聴いて期待してたけど、そこでも聴けたラウド/ガレージ・ロック的なモダンな乾きを強調した楽曲が多くてちょっと残念。メロディ自体はそれほど悪くはないんだけど。

ちなみに、ドラマーは SILVER MOUNTAIN の初代メンバーらしい。  (Mar. 24, 2004)


Jacket MISTHERIA 83
Messenger of the Gods (2004)

イタリア人キーボード・プレーヤ Mistheria 氏が主宰する、ネオ=クラシカル・プログレッシヴ・メタル・プロジェクト@Lion Music。

無名に近いコア・メンバ+ゲストの大勢の準ネオクラ系プチ著名アーティスト群で壮大に綴るのは、なかなかの柔硬の配慮っぷりを見せるテクニカル/プログレッシヴ・メタルに優美でスリリングなクラシカル・エッセンスをたっぷりとまぶした、非常に魅力的なスタイルの大仰な楽曲群。

メインでヴォーカルを努める Max Romano なるシンガーの James LaBrie を意識しまくった唱法と、中心人物 MistheriaRichard Andersson を髣髴させる良質にエゴイスティックな鍵盤魔人第2号っぷりが、“DREAM THEATER meets TIME REQUIEM”ってな表現をも生み出す・・・っつっても、音密度こそ高くもそれらが全く整理しきれていないイカニモ時間とお金をかけていない的なドタバタで乱暴な音像は“三流フォロワー的”なものなんだけど。(汗)

それでも、随所で炸裂しまくる豪華(?)ギタリスト陣と Mistheria の鍵盤の悶絶ネオ=クラシカル超絶技巧対決はなかなかの聴き応え。特に Mistheria 氏の見事にネオクラな弾き倒しっぷりっつったら、もし本作を2004年中に聴いていたら間違いなく Best Keyboard Player に選出していただろうと確信できるインパクト! ピアノもかなり上手そうだしね。

んな感じで、以下自分が聴く時に便利な主要ゲスト・リスト。

2. Zeus will Storm the Earth
    Rob Rock (vocals)
    Neil Zaza (guitar solo)
3. The Chimera
    Marcel Coenen (guitar solo)
    John Macaluso (drums)
4. The Beast of the Maze
    George Bellas (guitar solo)
    John Macaluso (drums)
5. King Midas
    Diego Reali (guitar solo)
    Maurizio D'Andrea (guitar solo)
6. Dynasty of Death
    Jeff Kollman (guitar solo)
    Rick Renstrom (guitar solo)
    Ron Thal (guitar solo)
    Tommy Denander (guitar solo)
8. Witch of the Demons
    Alex Masi (guitar solo)
    Michael Von Knorring (drums)
    Maurizio D'Andrea (guitar solo)
9. Dragon's Teeth
    Barry Sparks (bass)
    Anders Johansson (drums)
10. Messenger of the Gods
    Maurizio D'Andrea (guitar solo)
11. Titans
    Rob Rock (vocals)
    Thorbjorn Englund (guitar solo)
    Tony Hernando (guitar solo)
    Max Arminchiardi (guitar solo)
12. Eternity
    Hubi Meisel (vocals)

店頭 POP には Roy Z, Joe Stump, Michael Romeo の名もあったハズだったんだけど・・・?(謎)  (Jan. 20, 2005)


Jacket MITHOTYN 87
In the Sign of the Ravens (1998)
"ヴァイキング・メタル"なる新ジャンルの帝王として君臨することになった(笑:だって彼らだけしかいないだもん)スウェディッシュ・デス・バンドの1st。
シンガーのデス声は凄みが無く拍子抜けするものの、その後ろで鳴り響く勇壮極まりない曲が醸し出す扇情性たるや並みではない。「帝王」云々は最早冗談ではない。
北欧の諸伝説やケルト神話からの影響を強く感じさせるファンタジックなフレーズの数々は、死地に赴く異教徒の絶望的な哀しみを彩り、今夜もまた聴くものをバイキング達の連座する厳寒の地へと誘う。
デス界に生きる人間ならば、いや、そうでない人にもぜひ一聴していただきたい名盤。

Jacket MITHOTYN 78
King of Distant Forest (1998)
1st "In the Sign of the Ravens" が輸入盤市場で話題を呼んだバイキング・デス・メタルバンドの2nd。
前作では、悲しみに彩られた異教徒の死に様を謳った勇壮かつダイナミックな曲で聴くものの涙を絞り取ったが、本作においては残念ながらその極端なまでの扇情性は若干後退している。そのかわり粗削りさを感じさせた部分はさっぱりと姿を消し、整合感がアップ。疾走パートの大幅導入とあいまって、良質のメロディック=デス/ブラックと呼んでも差し支えない出来栄えだ。
ただ個人的には1stの雰囲気に惚れ込んでいただけにちょっと残念。

Jacket MITHOTYN 75
Gatherd Around the Oaken Table (1999)
前作である2nd "King of Distant Forest" で普遍的なメロディック・デス/ブラックに随分と接近していたので、どうなる事やらと心配していたが、3枚目にして記念すべき日本デビュー盤となる本作では、北欧の諸伝説やケルト神話からの影響を強く感じさせるファンタジックなフレーズの数々が、死地に赴く異教徒の絶望的な哀しみを彩り、聴くものすべてをバイキング達の連座する厳寒の地へと誘う程の名作である1st "In the Sign of the Ravens" の路線に立ち戻ったクサクサでシケシケでコテコテなヴァイキング・メタルを展開していて一安心。
豊潤なツインギターが織り成す泣きの民謡フレーズが全編で鳴り響き、威風堂々たる男性コーラスによる勇壮なる哀愁旋律が魂を鼓舞させ琴線を刺激する。
70年代HR的なダイナミックなリフと、サビの合唱が堪らない "In the Clash of Arms"、そして極限の哀しみを演出するアコギからドラマティックに悲哀に満ちた激情を展開する "The Guardian" は秀逸の出来。
・・・と書くと如何にもスゴそうだが、これまで同様主旋律を唄う(喚く?/笑)デス・ヴォイスが迫力不足なのが相変わらず弱いのと、音楽性を1stに戻したのはいいとして、2ndで結構良かったレコーディング・クォリティまで1stのショボさに戻ってしまったのが、非常に残念ではある。

Jacket MNEMIC 57
Passenger (2007)

デンマークのフュージョン・フューチャー・メタル・バンド MNEMIC の、新たなシンガーに Guillaume Bideau (ex-SCARVE) を迎えた2ndアルバム。

#3 "Meaningless"Roy Z (g/TRIBE OF GYPSIES) がソロ弾いてるというのでその部分だけを楽しみにしてたんだけど・・・ソコソコでしたな。。orz  (Jun, 05, 2007)


Jacket MOAHNI MOAHNA 89
Temple of Life (1994)
末期サバスを想わせる重い様式サウンド。ロニー派のVが最高にはまってて気持ちいい。

Jacket MOAHNI MOAHNA 75
Why (1997)
はぁ~,期待してただけに,この拡散のしかたは残念。

Jacket MOB (THE) 84
The Mob (2005)

Doug Pinnick (vo,b/KING'S X), Reb Beach (g/WHITESNAKE, ex-WINGER, DOKKEN), Kelly Keagy (dr,vo/NIGHT RANGER), Timothy Drury (key/WHITESNAKE, ex-EAGLES) というイマイチ“スーパー”に成りきれない(苦笑)面子が揃ったオールスター・グループ THE MOB のデビュー・アルバム。

バンド名の地味さがこのバンドの将来に暗い影を落としているような気がするけど、内容自体は思いのほかイイ感じでビックリ。 クリアなハード・エッジとエモーショナルで深みのあるメロハー・ヴォイスが 80's メインストリームな雰囲気を醸し出すメロディック・ハード・ロックは、Reb Beach が近年にない程に弾きまくるテクニカルなギター・ワークも効果的な、メジャー感に溢れたもの。

実際の楽曲の出来はソコソコながら(汗)、その耳触りが良さについついリピートしてしまう好盤ッスな。  (Nov. 27, 2005)


Jacket MOB RULES 81
Savage Land (1999)
「ヘボジャケで損してる大賞」があったら、間違いなくノミネートされるであろうダメダメジャケの下には、印象的で大仰なメロディを配した、恥かしいほどに実直なB級(褒めてる!)メロディック・ヘヴィ・メタルが隠されている。
RIOT+MANOWAR といった雰囲気のしっかりした楽曲に、ハードポップを唄ってもそれなりにサマになるだろう、マイルドでスムースなヴォーカルが乗るという一風変わったスタイルは独特で、下手ではないが上手くはない(苦笑)ギタリスト2人が奏でまくるツインギターのウェットなハモリも、何とも魅力的。
しかし何度聴いても不思議なのが、このバンドの持つアメリカのバンド的な妙な垢抜け具合。ハードポップを唄ってもそれなりにサマになるだろう、シンガーのタイプのせいか、同郷でメジャー感溢れるHMを聴かせる JADED HEART、そして北欧ながらブリティッシュ/アメリカンを上手くブレンドさせている RENEGADE あたりをなぜか連想してしまう。まぁ、バンド名とジャケがコレなんで、余計ギャップがあるんだろうな。(苦笑)

Jacket MOB RULES 77
Temple of Two Suns (2000)
その最低レベルなヘナチョコジャケとは裏腹な充実した内容が印象的だった前作と同様、本作も見栄え以上の出来に仕上がっていて、メンバーの経験豊富っぽい風情に違わぬ安定感はなかなかのもの。
随所にシンフォアレンジを施した落ちつきのある大仰ながらコンパクトに纏まったメロディックなヨーロピアン・パワー・メタルは、製作に Sascha Peath, Thomas Rettke, MiroHEAVENS GATE 組が関わったのがうなずけるクオリティの高いもので、そう言われてみれば、Sascha Peath 関連作品の中では最も HEAVENS GATE 指数(といっても後期)が高いかもしれない。
ドラマティックなマイナー・メタルを主軸をしながらもポップめの曲やバラードなどを盛り込んだヴァラエティ感のある流れは聴き応えアリ。ヘナチョコながらよく唄っているシンガーもカナリ健闘してるよ。
あ、"Celebration Day" は名曲指定デス。

Jacket MOB RULES 84
Hollowed be Thy Name (2003)
ジャーマン・メロディック・メタル・バンド MOB RULES の 3rd アルバム。
謎センスなヘンテコ・ジャケ(笑)こそ相変わらずだが、その内容は前2作を継承した方向性でありつつそのクオリティを大幅にアップさせた「化け」を感じる充実っぷりで、本作で日本デビューってのも充分に納得の一枚。
正統派ヘヴィ・メタルに新世代シンフォニック・メタルの煌びやかさを適度にミックスした重厚かつドラマティックなサウンドは、ドラマー Arved Mannott の叩き出すしっかりと根を張った屋台骨が支える安定感、そしてハイ・クォリティな楽曲を構築するツインギター+キーボードのアンサンブルの妙が端々に噴出させているメランコリックな叙情がナイス。聴いててついつい悶絶するポイントが多いのが嬉しいんだよね。
確かにシンフォニック・メタルとしては少々地味な出で立ちかもしれないけど、オレはこの「落ち着き」が逆に心地良いッスわ。・・・って、ヲサーンだからか?(苦笑)
ただ、シンガー Klaus Dirks の微妙にヘナチョコ気味な声質(歌唱力/表現力は意外と高いと思う)は、好き嫌い分かれるかも。それでも、この男が歌うメロディのキャッチーさの質は EDGUY に通じる何かを感じ取れる魅力的なものであるのは確か。メンバー全員、ルックスは悲しいほどに EDGUY と共通点皆無だけど。(号泣)
あ、Roland GrapowPeavy Wagner がゲスト参加してマス。  (Mar. 09, 2003)

Jacket MOB RULES 78
Among the Gods (2004)

ドイツの中堅メロディック・メタラー MOB RULES の 4th アルバム。

シンフォニックな側面もありつつ、あくまで地に足の着いたドラマティックな正統派メタルは、相変わらずこれまで同様に年の功的な安定感バッチリ・・・なんだけど、やっぱり相変わらずこれまで同様に地味なんだわさ。。。

メロディの端々に感じる EDGUY 風味のフックに、思わず身を乗り出しそうになる魅力があるのは、相変わらずこれまで同様にナイスなんだけど。  (Aug. 25, 2004)


Jacket MODEST ATTRACTION 74
Modest Attraction (1999)
本作は、かのスウェディッシュお約束ネオ=クラシカル様式 HR バンド NARNIA のシンガー Christian Liljegren が在籍するバンド MODEST ATTRACTION が残した "The Truth in your Face"(94), "Divine Laxuary"(96) という2枚のアルバムから抜粋して再構成したものだ。
ここで聴けるのは、ハモンドオルガンとワウ・ギターが時にアグレッシヴに、時にプログレッシヴに、時にファンキーにロックンロールする、生々くも原始的なハードロック。その印象はバンドのイメージを決定付けるのに一役買っているファルセットによる華麗なコーラスワークのせいか、DEEP PURPLE というよりは URIAH HEEP の趣。
恐ろしくレイドバックした雰囲気を漂わせているが、スピーディーな疾走パートが多かったり、ほんのりと北欧ハードポップのキャッチーさをも漂わせているなど、それなりに現代を感じさせるクオリティになっているのが面白い。
ただ、本来のバンドの魅力とは少々異なる味付けであろう、大作 "15Years"、疾走クラシカルな "Troubled Child"、哀愁 HR 的なテーマリフが美味しい "Everyone's a Star" といったラスト3曲が特に輝いているのが何とも・・・。(99/03/31)

Jacket MONSTER MAGNET 73
Superjudge (1993)
60年代サイケからサバスあたりの影響を感じさせる。へヴィ・ロック。

Jacket MONSTRUM 72
VIII Dzien Tygodnia (2007)

ポーランドの正統派へヴィ・メタル・バンド MONSTRUM の2ndアルバム。

ハード・ロック的なヴァラエティも垣間見せる雄々しきオーセンティック・メタルは、ツイン・ギターの叙情旋律が堂々と響く実直な安心感に満ちたスタイル。

現地語による歌唱が辺境メタルっぽさを増幅させつつも、そのプレイ&プロダクションのクオリティは辺境レベルを超えた高さでビクーリ。  (Jan, 30, 2007)


Jacket MOODY BLUES (THE) 76
Every Good Boy Deserves Favour (1971)
牧歌的な雰囲気のプログレッシヴの名盤。

Jacket MOODY BLUES (THE) 72
Long Distance Voyager (1981)
モダンなアレンジを全面に出している。

Jacket MOON MADNESS 90
All in Between (2008)

フィンランドはタンペレのメロディック・ハード・ロック・バンド MOON MADNESS の1stフルレンス・アルバム。

“女神の二の腕”を持つむっちり美女シンガー Heidi Bergbacka 嬢 (マヂで結構好みデス/照) をフロントに立て、かつての ALYSON AVENUE や最近のところでは AGNES に通じるキャッチーな北欧ハード・ポップ/ロックを展開しているんだけど、バック陣によるアレンジメントが何故かハモンド鳴り捲りの DEEP PURPLE 系70年代風味ガッツリってところがMYツヴォにハマり過ぎでヤヴァい。

その特徴的なオルガン・サウンドを操る鍵盤奏者 Turkka Vuorinen (key/ex-DREAMTALE) のプレイに呼応するように、ギタリスト Otto Hallamaa もイイ感じに指が引っ掛かり系の Ritchie Blackmore 直系なエモーショナル・プレイを連発する様も美味しい・・・って、この感触ってフィンランドっつーよりスウェーデン産のバンド的だよなホントに。

全編悶えドコロ満載なんだけど、現代フィンランドのバンドらしいクリアなメランコリアと70年代テイストが融合した #7 "Ain't No Angel"、バンド名の由来はやっぱ CAMEL なの?と考えさせられるムーディなバラード #8 "Victims of the Moon"、そこから一転してハモンド&ギターがバトるエキサイティングな疾走チューン #9 "Thunder"、そして Ritchie 度高し!(笑) のアラビアンな終曲 #10 "On the Edge of Madness"・・・ってな終盤の盛り上がりは特にタマランです。  (Jul, 01, 2008)


Jacket MOON STRUCK 78
First Light (2000)
より IRON MAIDEN ちっくな IN FLAMES って感じの、スウェディッシュ泣き泣きメロデス。
ツインギターの洪水と、アコギなどを使ったドラマティックな場面転換がかなりイイ感じ。そのしょぼいジャケからは想像もつかないナイスな内容だったわ~。儲けもの。
普通声で歌うバラード・パートもありんす。

Jacket MOONLIGHT 87
Floe (2000)
ポーランド産女声ゴシック。
女声マニヤの方々の多くが2000年度ベストの上位に本作を挙げていたので、遅ればせながら GET・・・・・・!!いやはや、それが超納得の内容ですわ。見逃してました。怖ゎあっ!
とにかく様々な表情を器用に表現することができる東欧美女 Maja Konarska お姉たまのウィスパー・ヴォイスに昇天寸前。ポーランド語ってのがこれほどまでにポイント高いとはね。
その歌唱を支える楽曲アレンジも見事で、メタル・リフの破壊的な一太刀、ピアノ&ストリングスの優美な響き、エスニックな香り漂う異国の楽器の魔術的な音色、垢抜けた軽快なビート、それらが手を変え品を変え陰鬱なる美しき静謐さを演出した結果全体を支配した、雨の石畳が似合うユーロ・ポップの慕情がたまらなくナイス。
ワールドミュージックの土俵でも十分にイケそうよ。

Jacket MOONLIGHT 79
Yaishi (2001)
前作 "Floe" の驚きの充実が印象的だった、ポーランド産女声ゴシック・バンド MOONLIGHT の 6th アルバム。英語盤とポーランド語盤が両方あったんだけど、一瞬たりとも迷うことなくポーランド語盤を GET。
ワールドミュージック的な風合いの垢抜けさ加減を感じさせた前作より些かマニアックな感触の本作は、ユーロな慕情漂うデジ=ポップや、静謐なる耽美ゴシック・チューンといった美しい側面は勿論、典型的プログレ・ゴシック・メタルや執拗な反復がトリップを誘うサイケデリック・ドゥームな楽曲まで、全てがアンダーグラウンドなマジックに包まれている。
ポーランド語がそうさせるのかどうかは定かぢゃないが、東欧美女 Maja Konarska お姉たまのアンニュイかつコケティッシュな官能的歌唱が異国情緒満点でタマンネーんだよね。
メロディの即効性にはやや欠ける嫌いがありながらも、後半から終盤 "Jesugej von Baatur" 〜 "∞" 〜 "Nic" 〜 "Gebbeth" にかけてのドゥーミーな暗黒美がじわじわと染み込む快感は捨て難いものがあるんだよなぁ。

Jacket MOONLIGHT 81
Candra (2002)
ポーランド産ダーク・ゴシッカー MOONLIGHT の 7th アルバム。今回も店頭には Polish / English の両方のバージョンが並んでいたが、迷うまでもなくポーランド語盤をチョイス。
冒頭の #1 "Ronaa" のサイケデリックなヘヴィネスにドギマギしたのも束の間、ノイズが脳のひだの奥深くを侵食する感覚に心地良さすら覚え始めた頃に聴こえてきた Maja Konarska お姉たまによる異国情緒満点のアンニュイなエキゾチック歌唱に、今回もやっぱりヤれらてしまうんだよな。
彼女の官能的な歌声が存分に堪能できる #5 "Zobaczyc Siebie"、#7 "Luna"、#8 "Dobranoc" といった清廉なスピリチュアル・チューン群、そして往年の THE GATHERING を思わせる風味の耽美ゴシックな #2 "Luna II" なんかはタマランですわ。
狂気のケイオスが13分超に亘って美しく渦巻く大曲 #6 "Asuu" のような反復グルーヴの魔力に包まれた呪術音楽でも、絶望的でありながらそれでいて癒されるような穏やかな美しきにも満ちているのが凄い。
ドラマー Maciej Kazmierski の凄みのあるプレイがバンドの格を上げているのも◎。

Jacket MOONLIGHT AGONY 81
Echoes of a Nightmare (2004)

ツイン・ギター+キーボードを要するスウェーデンの6人組メロディック・メタラー MOONLIGHT AGONY のデビュー・アルバム。

シンガーに、先の FIREWIND 来日公演でおなじみの(苦笑)スリランカ人 Chitral Somapala を据え、シンフォニック・アレンジを絡めた欧州系疾走メタルを展開しているが、その Chitral のはしゃぎキャラにそぐわぬ(笑)落ち着きあるハスキーな歌唱が、平均年齢20代前半という若いバンドに風格めいたものを与える効果を生んでいるのが面白い。

骨格こそやや類型的なんだけど、オーケストレーションの質が禍々しい壮麗さを含んだ北欧シンフォ・ブラックに通じるものだったり、たっぷりと配された叙情メロディが牧歌的なポンプ風味を漂わせていたりと、彼らならではの個性なファクターが散見されるのは、他の同系統のバンドと比べて意外と強みではあるかも。

次作のアナウンスが聴こえてきたら、けっこう期待してしまいそうだなぁ。  (Aug. 25, 2004)


Jacket MOONLIGHT CIRCUS 78
Outskirts of Reality (2000)
かの BLACK JESTER が改名した、イタリア~ノオヤジ系テクニカル・シンフォニック様式 HM。
シンガーが BLACK JESTER 時代の人より相当上手くなった(といっても・・・/汗)だけでも、全然印象が違う。
プロダクションのせいか「田舎の SYMPHONY X 」(苦笑)って風情だが、テクニック的にも安定しているし、グッと来るネオ=クラシカル具合のパートもたっぷりとあるし、大曲揃いで聴き応えはあるしで、意外といいかも~。大穴。

Jacket MOONLIGHT COMEDY 67
Dorothy (2007)

イタリア産プログレッシヴ・メタル・バンド MOONLIGHT COMEDY の2ndアルバム。

高い演奏能力を競わせると同時にメロディにも気を遣う昨今の DREAM THEATER チルドレンど真ん中なスタイル。

忙しさを感じさせる技巧的な圧力がいかにもイタリアらしいアートなユーロ・ロック風味に繋がってると思わせる部分は悪くはないが、ちょいと散らかり過ぎなのと各人のプレイの無個性さがイマイチ。  (Dec, 11, 2007)


Jacket MOONLYGHT 85
Progressive Darkness (2004)

カナダは Quebec 産シンフォニック・ゴシック・メタル・バンド MOONLYGHT のデビュー作。

男女シンガーの清濁交えた多彩な歌唱、そして笛/ヴァイオリン/フルート/アコーディオンなどのフォーキーな響きを武器にした大作主義の高密度な劇的サウンドは、耽美ゴシックの暗黒美やブラストが疾走するブラック・メタル風味も存在しつつも、陰陽を行き来する煌くメロディが壮麗に乱舞するその旋律重視な空気感は、普通に「シンフォニックなヘヴィ・メタル」と呼べる範疇だ。

プレイ・ボタンを押して即流れ出る #1 "Fantasy" の冒頭の、女声シンガー Jessica Bell 嬢(ゲスト扱い)による印象的なメロディがリードするクッサクサなドラマティック・イントロから瞬時に得られる即効性の高い悶絶感が最後まで持続するドラマティック・メタルの秀盤ながら、様々な要素を盛り込んだ結果メンバー間に場面場面でのプレイのポイントについて意外と大きな意識のずれがあるのでは?と深い読みしたくなるドタバタ感が生むアマチュア臭さが気になるのも確か。

まぁそんなC級感も、アルバム・タイトルどおりのプログレッシヴな息吹・・・それも辺境プログレに通じる独特の荒涼な味わいを抽出するのに有効に作用していると思い込めば、全然OKなんだけどね。(^^)  (Aug. 21, 2004)


Jacket MOONSORROW 70
Voimasta ja Kunniasta (2001)
フィンランド産メディヴァル・ウォー・メタル・バンド MOONSORROW の 2nd アルバムは、収録曲は6曲ながら、最初のイントロを除いて全曲が7〜13分の長尺という大作指向な一枚。
楔帷子に身を包み返り血に紅く染まりながら剣を構える素敵すぎるメンバーによって作り出されたハイ・クオリティなヴァイキング=デス・メタルは、Spikefarm から登場するだけのことはある納得の高品質盤だ。
クリアで厚みのある極上と言っても差し支えないであろうプロダクションの中、喚き散らされるブラック・ヴォイスにヲーヲー歌う勇壮なる普通声コーラスが絡み、堅実なテクニックを持つバンドが一丸となって勇壮なる哀しみのヴァイキング・フレーズを壮麗なシンフォ・アレンジを纏いながら進軍する様は一聴して「圧巻!」の2文字が脳裏を占領する。
が、なぜかオレのメタル・ハートったら、この上質な音楽対して鼓舞する姿勢を示さなかった。リリカルな展開やグッと来るメロなど、パート毎に考えると相当に悶絶指数は高いのだが、アルバム一枚総合でみた時には十分にドラマティックではあるんだけど平坦さを感じてしまう展開と、そしてやはりギター・ソロが皆無なのが痛かったのかなぁ? うーむ、不思議だなぁ。
ちなみにギター、キーボード、アコーディオン、マウス・ハープなどをこなす中心人物 HENRI URPONPOIKA SORVALI は、FINNTROLL でキーボードを弾いている Trollhorn その人デス。

Jacket MOONSORROW 94
Kivenkantaja (2003)
凍てついた湖畔で鎖帷子に身を包み剣を掲げる5人の戦士・・・フィンランドの抒情派真性ヴァイキング・デス・メタル・バンド MOONSORROW の 3rd アルバム。
全ての楽曲の作曲とキーボード、リズムギター、マウスハープ、アコーディオン、クリーンヴォーカルなどマルチに担当する中心人物 Henri Urponpoika Sorvali は、FINNTROLL でキーボード&オーケストレーションを担う Trollhorn その人。
個人プレイは控えめに、バンドが一丸となって民謡クサいメロディをシンフォニックに綴るドラマティックな中世北欧世界はある意味 THERION 的な大仰さすら感じられる壮麗さで、前作 "Voimasta ja Kunniasta" はその質の高さに驚嘆しつつも全体になんだか平坦に聴こえてしまってイマイチ響いてこなかったんだけど、本作も6曲で53分という前作同様の大作指向にも関わらず、さらに緩急を増したその極上の叙情世界は一切冗長に感じることなく心を揺さぶるわ。
BAL-SAGOTH に迫る勢いでの大仰さが圧巻の #3 "Jumalten Kaupunki - Tuhatvuotinen Perinto (City of the Gods - Legacy of a Thousand Years)" に代表される、哀しき漢声クワイア全開の勇壮なる一大ヴァイキング絵巻に耽溺しつつ、その最後を飾る #6 "Matkan Lopussa (At the Journey's End)" で、ゲストの Petra Lindberg 嬢(この声はきっと「嬢」でOKに違いない!/笑)の穢れ無きエンジェリック・ヴォイスが天空より舞い降りて全てを粛清する崇高なる清らかさの前には、「悶死」以外のリアクションは有り得ないッス!
全編フィンランド語(たぶん)だけど、歌詞カードに英訳ついてるので感情移入できるのも◎。  (Mar. 12, 2003)

Jacket MOONSORROW 88
Verisakeet (2005)

フィンランドの Epic Heathen Viking Metal Band MOONSORROW の 4th アルバム。

5曲で71分という超大作に仕上がった本作は、特悶絶級の名作だった前作 "Kivenkantaja" の流れを汲む超ドラマティックな戦史絵巻の本筋に変わりは無かれど、その絵筆を壮麗なシンフォニック・ドライヴの高揚感から北欧プリミティヴ・ブラック特有の寒々しい荒涼感へと持ち替えたかの、やや硬質な肌触りになった印象だ。

最初一聴した時こそ、前作に比べるとやや淡白と思える抑え気味の展開とその尺の長さに冗長さを感じたものの、聴けば聴くほどにじわじわと効いてくる MOONSORROW 独特の情景的な味わいはやっぱり美味。 喩えるならば、前作 "Kivenkantaja" は戦士自身の目線でリアルタイムな激情を描いた戦場日記、そして本作 "Verisakeet" は、雪を頂き聳える山々、精霊の住まう森や木々、そして冷たくそよぐ風とそれに乗って高らかに舞う鳥たちら自然そのものがマクロな視点で俯瞰した永き戦いの歴史・・・という感じかな。

確かに即効性は減退したけど、歌詞を追いながら(オフィシャル・サイトに英詞アリ)聴き進めるうちに、古の大自然への大いなる畏怖と共に生きる戦士達の死の行軍が目に浮かぶ雄大なドラマの凄絶な暗黒サウンド・トラックに、いつの間にか首までどっぷりですわ。 今では、鳥のさえずりや無音が延々と続く“間”でさえも、至福の瞬間の連続に思えるほどだもんな。(盲目笑)

ちなみに、Fiddle,Jouhikko,Recorder 等を駆使して悶絶フォークロアな旋律美を塗布しているのは、僕らの Hittavainen (KORPIKLAANI) だよん。  (Mar. 15, 2005)


Jacket MOONSORROW 86
V: Havitetty (2007)

スオミ・ヴァイキング・メタルの雄 MOONSORROW の5thアルバム。

本作は、#1 "Jaasta Syntynyt / Varjojen Virta" (Born of Ice / Stream of Shadow), #2 "Tuleen Ajettu Maa" (A Land Driven into the Fire) の2曲のみの収録で全56分という、素ン晴らしい(笑)大作志向。

この世の終焉の地獄絵図をスローな音使いで淡々と綴る様子を「冗長」・・・と言ってしまえばそれまでだけど、緩やかな起伏と共にじわじわと盛り上がるある意味フューネラル・ドゥーム的ですらあるペイガン・ダークウェーヴに自身の波長を同調させて生まれる破滅的なトリップ感の心地好さを愉しめるのは、この長大な手法だからこそとも言える。

・・・と、この世界にどっぷりと心酔しつつも、もしこれをフルでライヴで演られたらチョイとばかりシンドそうだなぁ・・・なんて考えちゃうのも正直なトコロ。(^o^;  (Jan, 11, 2007)


Jacket MOONSORROW 87
Tulimyrsky (2008)

フィンランドのヴァイキング・メタル・バンド MOONSORROW の新曲/過去曲のリメイク/カヴァー曲をフィーチュアした5曲入りEP・・・って“EP”とは名ばかりで、全5曲合わせてのランニングタイムが1時間以上という通常のアルバムとなんら変わらぬヴォリュームから得られるお腹一杯な満足感は素敵杉。

このところの MOONSORROW の超大作志向を受け継ぐ新曲 #1 "Tulimyrsky" は、9章で構成される約30分にも及ぶ一大叙事絵巻。 大地と天空の神々の姿が目に浮かぶような清閑な風景描写から "Firestorm" を意味する曲名どおりにペイガンなアグレッションを渦巻かせる雄大なエピック・メタルは、最初は冗長に感じるけど慣れてくるとそのスケール感のデカさが快感神経をジワジワと刺激し始める。

そしてもう一つの目玉は、METALLICA の名曲カヴァー #2 "For whom the Bell Tolls"。 原曲を見事に MOONSORROW カラーに染め上げることに成功しているドラマティックなヴァイキング・アレンジは見事で、もしこの曲がかの名盤 "Kivenkantaja" に収録されたと仮定してもそれが何の違和感ないと確信できるほど。 いや〜、カッコイイわ。

その他、1stフル以前のデモ収録曲のリ・レコーディング版 #3 "Taistelu Pohjolasta", #4 "Hvergelmir" も、プリミティヴなブラック色と現在の MOONSORROW のエピックな味わいが同居したナイスな出来だし、マニアックな MERCILESS のカヴァー #5 "Back to North" の壮大な独自解釈っぷりも面白い。  (Aug, 20, 2008)


Jacket MOONSPELL 88
Wolfheart (1995)

ポルトガル産ブラック/ゴシック・メタル・バンド MOONSPELL の1stフルレンス・アルバム。

シンフォ・ブラックとゴシックが理想的な融合を見せる耽美なアグレッションが素ン晴らしい名盤。


Jacket MOONSPELL 86
Irreligious (1996)

ポルトガル産ブラック/ゴシック・メタル・バンド MOONSPELL の1stフルレンス・アルバム。

後の作品につながるクールなゴシック・テイストを大幅に増量。 #11 "Full Moon Madness" が名曲過ぎて死ぬ。


Jacket MOONSPELL 88
Sin/Pecado (1998)
この新作は、彼ら MOONSPELL がポルトガル出身であるという地理的なハンデを全く感じさせない超高品質な先進的ゴシックアルバムだ。
HM的なリフやアコースティックギター、シンフォニックなキーボードなど従来の美旋律ゴシックの手法を踏襲しつつも、様々なサウンドエフェクトによって彩られた時にテクノ/ニューウェーブ的な退廃の美学をも感じさせるメロディックな楽曲群は、自らを新たな領域へと進化させている。
その方法論は "Promised Land" での QUEENSRYCHE を彷彿させるが、彼らとは違いこの "Sin/Pecado" からはメタルのもつエキサイトメントは些かも失われていない。
MOONSPELL は本作により、ゴシックのモダン化の先頭を走る PARADISE LOST に一番近いバンドになったと言えるが、"One Second" よりこの "Sin/Pecado" の方が遥かに「メタル的な聴き所」が多く、ずっと好きなアルバムだ。

Jacket MOONSPELL 80
Memorial (2006)

ポルトガル産ゴシック・メタル・バンド MOONSPELL の 7th アルバム。

KATATONIAOPETH な風味をグッと強めつつ、アグレッシヴにブラストする初期に通じるデス・メタリックなテイストをも取り戻した、これまでの集大成的な作風。 要所要所で惜しげもなくシンフォニックな装飾を絡める堂々たるサウンドは、相変わらず出身国を全く感じさせない高い完成度を誇っている。

主にアコースティック系な静のパートに悶絶ポイントを見出しながらも、全体としてはメロディ/展開共に即効性がイマイチ低いのが難点か・・・。 ま、重厚でクリアな音像はそれだけで十分に魅力的なので、今後聴き込むうちにどんどん良くなってきそうではあるな。  (Apr. 25, 2006)


Jacket MOONSPELL 86
Under Satanæ (2007)

ポルトガル産ベテラン・ゴシック/デス・メタル・バンド MOONSPELL が'94年リリースのMCD "Under the Moonspell" とそれ以前に制作したデモを現メンバで再録した嬉しい企画盤。

バンドの根底に流れる民族的な妖しさを、近年のややモダンなゴシック・テイストではなくアグレッシヴなデス/ブラック・メタルで包み込んだスタイルの楽曲群は、今の世でも十分に新しさを感じさせるほどに刺激的! オリジナル盤は未聴なので、純粋に「原点回帰した新作」として楽しめて実にお得だわ。(苦笑)

AVA INFERICarmen Simoes 嬢 (♀vo) がゲスト参加。  (Jul, 07, 2008)


Jacket MOONSPELL 88
Night Eternal (2008)

ポルトガルの古参ゴシック/デス・メタル・バンド MOONSPELL の9thアルバム。

様々な要素を採り入れながら深化を続けてきた彼らだが、本作ではここに来てその根幹となる“妖しいダークネス”を完璧に具体化する術を見つけたかのように、照準にブレのない重厚な暗黒世界を展開することに成功している。

前作で印象的だった強靭なデス/ブラック的硬度にシンフォニックなダーク・プログレッシヴの深遠さを大きく付与した高品質なサウンドは、中期のゴシカルな風合いと初期のアグレッションを融合させたと思えるような、俺が MOONSPELL に求め続けてきた理想的なスタイルだ。(嬉)

Anneke van Giersbergen 嬢 (ex-THE GATHERING) をフィーチュアしたゴシック・チューン #4 "Scorpion Flower" がめっさイイ感じスな〜。  (Dec, 30, 2008)


Jacket MORDRED 83
Fool's Game (1989)
ツインギターを生かした疾走するベイエリアスラッシュ。まだファンク色薄。

Jacket MORGANA 83
Angel (2000)
イタリアからまた一つ超強力なシンフォニック・クサメタルが上陸!!!(HEAVEN 風/爆笑)・・・ってのはあながち冗談ではなく、確かにこの MORGANA は、それ方面の好きモノには堪らない魅力のあるバンドで、SIGMA と共に LABYRINTH を追撃する位置に立つだろう。
イタリアン・クサメタル独特の疾走を中心としながら、北欧ハード・ロック的な哀感を醸し出す安定した叙情を随所に埋め込んだサウンドは、壮麗で奥行きのあるオーケストラル・パートの有機的な感触を殺さず封じ込めた迫力あるプロダクションのクオリティも手伝って、なかなかのインパクト。ウォームでウェットなネオ=クラシカル・ギターもいい感じ。
冒頭こそ、中高音域中心のヘタウマ(いや、決して「ウマ」くないな/汗)シンガーの歌唱と、バック陣の充実した演奏とのギャップには「ア・・・アレェ!?」と違和感を禁じえないものの(汗)、曲が進むにつれ気にならなくなってくるし。

Jacket MORGANA LEFAY 65
Knowing Just as I (1993)
ダークなパワーメタル。

Jacket MORGANA LEFAY 68
Grand Materia (2005)

スウェーデンの正統派ダーク・メタル・バンド MORGANA LEFAY の、バンド名を LEFAY からもとに戻しての通算9作目のアルバム。

相変わらずの、堅実だけど地味ぃ〜なパワー・メタル。 良く出来てはいるんだけど・・・やっぱ地味だな。  (Jun. 23, 2005)


Jacket MORGUL 79
All Dead Here... (2005)

ノルウェーのシンフォニック・ブラック/ゴシック・メタル・バンド MORGUL の、Century Media から Season of Mist へ居を移しての 5th アルバム。

ほとんどの楽器をこなすマルチ・ミュージシャン J を中心として、ブラック・メタルの醜悪な破壊力とゴシカルな暗黒の格調高さを武器に描くホラー・テイストのダークな世界観のドラマティック&シアトリカルな雰囲気が、そこはかとなく KING DIAMOND 風味なのが嬉しいね。

正直、個々の楽曲的にはソコソコで全体的なクオリティもソコソコな感じなんだけど、随所で鳴り響く名手 Pete Johansen (THE SCARR, THE SINS OF THY BELOVED, SIRENIA) の悶絶ヴァイオリンが呼び込む暗黒耽美なムードの美味しさがタマランくて、満足度の数字はついつい甘めになってしまいますな。(汗)

メタル・パートのメリハリがもっと出てこれば今後最強な一枚を作りそうな気はするんで、この MORGUL、引き続きヲチって行きますデス。  (Aug. 14, 2005)


Jacket MORIFADE 71
Imaginarium (2002)
スウェディッシュ・メロディック・パワー・メタル・バンド MORIFADE の 2nd。
しなやかなマイルド系ハイ・トーンとツイン・ギターの奏でる叙情メロディに、キーボードが控えめなシンフォニック・アレンジを付加する落ち着きあるスタイルからは、NOSTRADAMEUS や初期 NOCTURNAL RITES あたりと同系統の色彩を見て取れる。
演奏も実に安定しているしプロダクションも良好・・・っつーことで、クオリティとしては安心できるほどに高いが、押しが弱いというかさらりと流れていくというか、どうにも引っ掛かってこないのが不思議なんだよな。ただ単に曲が惜しいところでツマンナイだけなのか?
1曲め、哀しく美しきアルペジオに導かれて粒の揃ったテクニカルなギター・ハーモニーが疾走する "Lost within a Shape" が流れ出た瞬間は、「おぉ!こ、これはっ!」と思ったんだけど・・・後が続かなかった・・・。
ま、良い物持ってるのは確実なんで、今後に期待っす。

Jacket MORIFADE 74
Domi<>Nation (2003)
スウェーディッシュ・メロディック・パワー・メタル・バンド MORIFADEAndy LaRocque プロデュースによる 3rd アルバム。
安定した演奏/歌唱で奏でられる硬質かつドラマティックなクオリティの高い欧州メタル・サウンドはなかなか聴き応えアリだけど・・・類型的でこれといったアピールが少ないのも事実。決して悪くはないけど・・・まぁまぁかな。
2000年リリースのミニアルバム "Cast a Spell" 全曲をボーナスとして収録。  (Sep. 16, 2003)

Jacket MORK GRYNING 76
Maelstorm Chaos (2001)
MORK GRYNING は、ETERNAL OATHDraakh Kimera が本職のドラムをはじめヴォーカルも担当するなど中心的な役割を担うスウェーデンのメロディック・ブラック・メタル・バンドで、本作は No Fashion レーベルからの3枚目のアルバム。
荘厳なイントロダクションこそ木目の細かいオーケストラルな雰囲気バリバリだが、それ以降の本編ではシンフォニックさをやや控えめに、細かなリフ刻みが激烈ブラストに乗るいかにも王道ブラック・メタルな佇まいが目立つ。
そんな一見暴虐なサウンドだが、主にその展開のキーとなっているのがネオ=クラシカル素地を垣間見せるメロディック・ギター・ワークだという点が、この MORK GRYNING の最大のポイント。ギタリスト Goth GorgonKING DIAMOND に通じる正統メタル的構築美たっぷりに丁寧に旋律を組み上げたギター・パートは、楽曲に叙情の輝きを与えている。
宗教的ムードを湛える荘厳なクワイヤを挿入しながら感動的と言えるほど大仰に邁進する "The Menace" に代表される所々でヨレつつもそれなりにしっかりと作りこまれた楽曲群は、B級の上といったブラック・メタルとしてはある意味理想的な感触かもね。
それにしても、横縞の白黒メークは・・・ちょいとカコワルくないっすか?・・・(微汗)

Jacket MORNING 60
Hour of Joy (2005)

オランダのゴシック・メタル・バンド MORNING のデビュー作。

アートワークが魅惑の出来を誇っているだけに、プレイボタンを押して飛び出てきた稚拙なプレイと近年では珍しいほどにペラッペラの薄さを誇る劣悪なプロダクションに「しょ、しょぼいなぁ〜。。。」と思わずため息が漏れた。。。

THE GATHERING, LACUNA COIL らの王道フィーメール・ゴシックと NIGHTWISH 的なシンフォニック・メタルの中庸な路線は決して外してはいないし、個々の楽曲も所々で聴かせどころをアピール、そして看板女性シンガー Saskia van Heugten 嬢も芯のあるなかなかの巧さ・・・と、素材そのものは悪くないんだけど、作品としての魅力は薄いなぁ。  (Nov. 28, 2005)


Jacket MORO/MARTIN 85
The Cage II (2002)
イタリアン熟練ギタリスト Dario Mollo と 英国人シンガー Tony Martin のコラボレート・プロジェクト THE CAGE が、その名を MORO/MARTIN と変更しての3年ぶりの 2nd アルバム。
Dario Mollo 自身の、様式系の早弾きを折込みつつもブルーズ・ベースの強固な基盤を感じさせるエモーショナルなギター、そして一聴して「やっぱ Tony Martin イイッ! 」と思わず叫んでしまうドラマティックな熱唱(惚れるわ)が見事に結実した、ライト過ぎずかといってヘヴィ過ぎない適度に重厚なドラマティック・ハード・ロックが、これまた程よいヴァラエティ感を持ってズラリと並んでいる。
THE CAGE としての前作、そして歌神 Glenn Hughes と組んだ VOODOO HILL と、悪くはないが正直シンガー自身の魅力以外には突出した良さも感じられないというやや中途半端な印象の作品が続いていたが、ここに来てやっとプレイ/楽曲の両面で充実を見せ始めたのが嬉しいね。無理して歌神 Glenn Hughes を雇うよりも、無理なくお互いの良いところを引き出せそうな Tony Martin と組んだ方が Dario Mollo のためにもいいのかも。(勝手な推測)
PFM でも 活動する Roberto Gualdi のパワー・ヒットするドラムの心地良さと、久々に耳にする Tony Franklin の図太くのたうつフレットレス・ベースの妙味が随所で楽しめるリズム隊の充実振りも、オマケ的に得した気分。

Jacket MORPHIA 80
Fading Beauty (2004)

オランダの7人組ゴシック・ドゥーム・メタル・バンド MORPHIA の 3rd アルバム。

男声メインながら、全体を包む耽美なムードはナカナカ悪くない感じ。  (Sep. 07, 2005)


Jacket MORS PRINCIPIUM EST 85
Inhumanity (2003)
フィンランドで新に産声を上げたテクニカル・メロディック・デス・メタル・バンド MORS PRINCIPIUM EST のデビュー作・・・ってゆーか、パッと見てすぐバンド名読めんがな!(苦笑)
モダンで硬質な疾走感を漂わせる SLOILWORK な下地に、CHILDREN OF BODOM の影響を垣間見せる悶絶にエモなネオ=クラシカル・ギター・プレイを存分に振りかけたこの方向性は、ヤヴァいくらいに魅力的。
リフに切れの悪さを実感させる部分があったり、出来が良いながらも各曲毎の差別化や突き抜け具合の不足とかって楽曲へのちょっとした物足りなさを感じるなど、実際に初めてアルバムを通して聴いた第一印象は、サンプル訊いて膨らませてた期待よりは正直やや下回っちゃったものの、Jori Haukio & Jarkko Kokko のギター・コンビによる CACOPHONY 級の超絶な弾きまくりの前には、そんなとりあえずのイマイチな印象な部分もどっかに吹っ飛んでしまうわ。
終始凄まじいスピード・プレイを奏でながらも、テクニック自体をひけらかすに終わらずセンス良くスリルを構築する様には悶絶を禁じ得ず、曲中に絶妙に配された広がりを感じさせるフレージングの美味しさにも目を見張るばかり。
デス・メタルでありながら全編を計算されたモダンな冷静さが覆い尽くしているのが、良くも悪くもこの MORS PRINCIPIUM EST の印象を決定付けている気がするけど、緻密なアレンジの奥深さも手伝って、聴き進めるほどに良さが滲み出てくる好盤と思えるってことには間違いないな。
ちょいと IN FLAMES っぽさもあるデス・バラード(って、なんじゃそれ/笑)#10 "Into Illusion" で聴かせるシットリした雰囲気が、この次に繋がる何かを期待させるしね。(この曲のギター・ソロがこれまたマジ絶品なんだよな〜)  (May 26, 2003)

Jacket MORS PRINCIPIUM EST 89
The Unborn (2005)

“モスプリン”の愛称で老若男女すべてのメタラーに親しまれる(未確認)フィンランド産メロディック・デス・メタル・バンド MORS PRINCIPIUM EST の 2nd アルバム。

フューチャリスティックなモダン・テイストが呼び込む北欧ならではの冷気漂うクールな空気感とアグレッションを増したエッジーな破壊力がさらに効果的に強調されたことで、スマートに整った激烈なブルータリティから展開と共に雪崩れ込む強烈な哀感が更なるコントラスト得たのは大きなトピックだ。

もちろん、2003年リリースの衝撃のデビュー作 "Inhumanity" で悶涙を搾り取った類稀なるキラピロ慟哭ギター・ワークは、本作でも縦横無尽に乱舞しまくりで(嬉)、リフやリズムの造り自体は所によって SOILWORK だったり IN FLAMES だったり CHILDREN OF BODOM だったり ARCH ENEMY だったりする(美味しいトコ全部やんけ!/笑)ものの、その凄まじきスリリング・センスで構築されるアメイジングなテクニカル叙情ギターの存在が、このサウンドを MORS PRINCIPIUM EST 独自の音像たらしめていると言えるだろう。

オープニング・チューン #1 "Pure" の歌い出しでいきなり飛び出す女声が意表を突きながら前半はやや小粒にまとまった感触を得つつも、後半、タイトル・トラック #7 "The Unborn", #8 "Fragile Flesh" での怒涛の畳み掛けと、思慮深い陰鬱ヘヴィネスに悶える #9 "Pressure" から美しい女声スキャットが激情のドラマの終焉を優しく告げる本編アウトロ #10 "The Glass Womb" への流れが発散するゴシカルな風合いは威力抜群。

ただ、その最大の魅力のギター・パートがやや線が細めな録れ方になってしまっているために、せっかくの悶絶感がリフの中に埋もれてしまって飛翔しきれないもどかしさを感じる場面があるのがちょっとだけ残念。。。 まぁ些細なことなんだけど。  (May 29, 2005)


Jacket MORS PRINCIPIUM EST 84
Liberation = Termination (2007)

フィンランド産メロディック・デス・メタル・バンド MORS PRINCIPIUM EST の3rdアルバム。

メカニカルに高速回転するスマートなブルータリティの中で Jori Haukio & Jarkko Kokko のスーパー・ギター・チームが豊潤なハイテク・メロディを煽情力たっぷりに乱舞させるスタイルはこれまでと大きくは変わらずながら、ヴォーカルとリフ/リズムのパワー感を増加させてその鋭利な切れ味を大胆に研ぎ澄ましたサウンドは、新世代らしいモダニズムを強化させてきた感もアリ。

「ギター・ソロ≧曲」(苦笑)なオレ的には、この特A級の悶絶ギター・パートの存在だけでEverything OKではあるんだけど・・・正直、前2作に比べると曲自体はイマイチ弱めかなぁ。 キラキラ度もチョイ控めだし。。

・・・といっても、#4 "Finality", #5 "Cleansing Rain" あたりの劇的な慟哭展開には十分に悶涙がチョチョ切れちゃうし、他の曲もこうして繰り返して聴くうちにツヴォに入りつつはある感じ。(ポジティヴ) ま、今後にも引き続き期待ってことで。  (Feb, 21, 2007)


Jacket MORTAL LOVE 83
All the Beauty... (2002)
ノルウェー産フィメール・ゴシック・メタル・バンドの新星 MORTAL LOVE の Massacre Records からのデビュー盤。ゴシックでこのバンド名・・・ってだけでカナーリ来るんだよなぁ〜(病気)・・・と、そんな動機で買ったにも関わらず、内容的にも充分満足できるものだったんで良かった良かった。
しっかりとメタリックな音圧リフを柔らかなキーボードで包んだ王道ゴシックとキャッチーなフィンランド系メランコリック・ゴシックの中間あたりのスタイルは、少々淡白なんだけどそれがかえって最近では稀有な「暗黒耽美」な風情を感じさせているのが面白い。
適度なノリノリさ加減がナイスな #2 "Crave Your Love"、淡い北欧メランコリーが浮遊する #3 "Beautiful One"、ブリッジでの弦楽の絡みが素晴らしい壮麗かつヘヴィな #4 "Falling on You"、激情のロマンが炸裂する #6 "Hate to Feel"、ドゥーミーな暗黒グルーヴが美味しい #8 "Mortally Beloved" に代表されるキャラ立ちの良い収録曲の主役はやっぱり美しき女声シンガー Cat たんで、そのお姉たま風のルックスとは裏腹な可愛らしくもの溌剌とした可憐ヴォイスには萌え萌え必至。堂々とした熱唱から少々気だるいニュー・ウェーヴ風歌唱まで歌いこなす幅の広さにも惚れるね。
惜しむらくは、ギター・ソロの出番が少ないこと。ギター相当巧そうなのに・・・チョー勿体無い!

Jacket MORTAL LOVE 85
I have Lost... (2005)

ノルウェーのフィメール・ゴシック・メタル・バンド MORTAL LOVE の 2nd アルバム。

看板♀シンガー Cat 嬢のちょっと疲れたOL風ルックスとはイメージの異なる可憐な萌えヴォイスをフィーチュアした完成度の高いゴシック・メタルは、出来のよかったデビュー作同様の、その魅惑のバンド・ネームが伊達ではない充実っぷりが嬉しい。

ベースを王道耽美ゴシック・メタルとしながら、そこに振り掛けられた多彩なエッセンスが呼び込む天性のポピュラリティの存在がこの MORTAL LOVE の魅力だが、本作ではその楽曲/アレンジのヴァリエーションが更に広がり、キッチュなニュー=ウェーヴ・ゴスからシンフォニック・ゴシック、そして微ドゥーミーなヘヴィ・チューンまでまさに「女声ゴシック全部入り」ってな風合いだ。

その“多彩さ”が所々で楽曲に散漫な印象を与えるネガティブ・アイテムとして作用してしまっているのも確かだけど、淡いグルーヴに照らされる清らかなメロディがたまらない #4 "Adoration"、涼しげなドライヴ感に自然と身体が揺れる #5 "Senses"、切なさに満ちたまさに王道シンフォ・ゴシックな #8 "Sanity"、センチメンタルに盛り上がるヘヴィ・ワルツ #9 "Identity" といった佳曲の存在が、このアルバムの総合的な印象をグッと良いものにしている。

バック陣の演奏も極上だし、スタジオ技術をセンス良く導入したサウンドのクオリティもかなりのモノだし、2作目にして中堅の上の方まで歩を進めることに成功しそうな力作だわコリャ。  (Jun. 01, 2005)


Jacket MORTAL LOVE 80
Forever will be Gone (2006)

ノルウェーのメロディック・ゴシック・メタル・バンド MORTAL LOVE の3rdアルバム。

一聴して得たのは、ここに来て優美な王道耽美ゴシック風味をググッと強めた印象。 「ゴシック・メタル全部入り」な幅広さを感じさせた前作までと同様のモダンなヴァリエーションを残した上で何か焦点が定まったような本作の「スマートな LACUNA COIL」的な纏まり方は、意外と心地よかったりする。

看板美女シンガー Cat 嬢の魅惑の萌え歌唱もやや正統的な透き通り方にシフトしてるけど、主にモダン・サイドの楽曲で響くコケティッシュな歌声はやっぱキュートで素敵スな。(萌)

ただ個々の楽曲的には、悪くはないんだけど前2作と比べるとイマイチパッとしないんだよなぁ、今のところ。 ま、もうチョイ聴き込んでみるか。  (Dec, 03, 2006)


Jacket MORTAL SIN 64
Mayhemic Destruction (1987)
オーストラリアから登場のメタリカフォロワー。

Jacket MORTUM 88
The Druid Ceremony (1998)
何はさて置き、正式メンバーである女性シンガー Tinna Carlsdoller の素晴らしい歌声にクラクラ! メンバーショットでも鋲つきリストバンドを装着した男どもの中心に位置しているとおり、曲の中核を成すのは彼女の魅惑のフィメール・ヴォイスだ。
哀しみを振りまきながら疾走するシンフォニック・ブラックパートはクオリティは高いが正直言って他のバンドとの明確な差別化はできないものの、彼女のパートが絶妙になだれ込んでくると状況は一変する。明快でわかりやすく、しかも即効性があるメロディはコンテンポラリな魅力を持っており、ブラックメタルでありながらさながら THE GATHERING のようなすがすがしい風をも運んでくる。
その他の演奏陣に目を移しても、重量感に満点の安定したドラムやオーセンティックなフレーズの数々がHMマインドを刺激するギターも◎で、普通のHM 的なパートでは「耽美な IN FLAMES 」的な感触も。キーボードは先だって "Amorous Anathema" で壮麗なる暗黒美を堪能させてくれた EMBRACED のメンバーが弾いているのもいいね。
プロデュースは Andy LaRocque(KING DIAMOND) がバンド自身とともに手がけている。
いやー、マジでかなり気に入りましたよ、これは。

Jacket MOSTLY AUTUMN 86
The Last Bright Light (2001)
Heather Findlay(シンガー)、Angela Goldthorpe(フルート&リコーダー)という2人の麗しき(←これが非常に大事)英国美人を含む、英国はヨークの7人組フォークロア・プログレッシヴ・ポップ=ロック・バンド。
このバンド、BLACKMORE'S NIGHT のサポートアクトを務めた経歴をはじめ、Ritchie Blackmore と縁の深いトラッド・グループ DES GEYERS SCHWARZER HAUFENAlbert Dannenmann のゲスト参加、ドラマーの名が Jonathan Blackmore(謎笑)・・・と、なんだか妙に Ritchie Blackmore とリンクする要素が多い。
それは音楽的にも同様で、PINK FLOYD よろしく浮遊する仄かな泣き、GENESIS 的な寓話風情景描写力から THE FLOWER KINGS を思わせる明快な現代シンフォ・パワー・ポンプ風味の噴出に至るこのバンドの持つ多種多様な魅力の引出しに中において、BLACKMORE'S NIGHT 的な中世ルネッサンス音楽のフレーヴァーが醸し出す愁いは確実にそのうちの重要な一つになっているし、David Gilmour 真っ青に泣きながら浮遊するギターは、ギターの引っ掛かるようなフィンガリングやスライドのフィールが時に Ritchie Blackmore 的。そして場違いなほどに RAINBOW ちっくなアップテンポのパワー・チューンのタイトルが "Never the Rainbow" つーのは。。。(汗)
・・・と RAINBOW 関連事項で盛り上がるのは広瀬@Burrn! に任せるとして(笑/実際この関連は買ってから判ったことだし)、それを持ち出すまでもなくこの MOSTLY AUTUMN の音楽は十分に魅力的。時にキャッチーに、時に淡々と、時にメロメロに・・・と様々な表情を見せる洗練さと朴訥さの両面を備えた楽曲の数々は、メインを張る素朴なプログレ声の男声に耳を惹くヘヴンリーな女声を絡ませながら、終始軽快に哀愁を奏でる笛系がトドメを刺すっつー、タマらなくグッと来る逸品揃いなんでね。

Jacket MOSTLY AUTUMN 82
Music Inspired by the Lord of the Rings (2002)
Heather Findlay 嬢 (Vo, G, etc.)、Angela Goldthorpe 嬢 (Flute, Recorders, Vo) という2人の美女を擁する、注目の英国シンフォ・プログレ・バンド MOSTLY AUTUMN の 4th アルバムは、「The Lord of the Rings(指輪物語)」を題材にしたトータル・アルバム。
物語の始まりを予感させるシンフォニーに幕を開け、壮大に広がるシンフォ・プログレ、リズムの強いハード・ロック、フィドル&リコーダーが舞うケルトなトラッド/フォークと様々な側面を見せながらリリカルにクラシカルに展開するサウンド・アート。雰囲気としては BLACKMORE'S NIGHT に近いかな。
3〜5分という比較的尺の短い小曲を集めた雰囲気モノの一枚だが、緑の草原に安堵が広がるこの穏やかな叙情世界は、耽溺したら戻って来れないかの心地良さに満ちている。
とにかく、Heather 嬢の女声がたまんないんだよね。ってゆーか、これも男声要らないッス。(苦笑)

Jacket MOSTLY AUTUMN 85
Passengers (2003)
英国の男女ツイン・ヴォーカルを擁する7人組シンフォニック・プログレッシヴ・ロック・バンド MOSTLY AUTUMN の 5th アルバム。
伝統的なルネッサンス系シンフォ・プログレと開放的な近代ネオ=ポンプなアレンジとを併せ持った垢抜けたアンサンブルが奏でる、英国のバンドならではの柔らかな田園描写とエネルギッシュでダイナミックなロックが融合した楽曲が震わすなだらかな空気は、このアルコールを帯びきった細胞の中に静かにしかし確実に入り込んでくるですわ。
ケルティックともいえるフォークロア風味を持ちながら、中後期 GENESIS や現在の PINK FLOYD にも通じる浮遊しつつも芯のあるポピュラリティ溢れるキャッチーなロックの魅力は本作でさらに研ぎ澄まされたかのようで、ハード・エッジな曲での BLACKMORE'S NIGHT っぽさも健在。まぁ、#5 "Caught in a Fold" でのあからさまな "Sixteenth Century Greensleeves" っぽさは少々やり過ぎって気がしなくもないけど。(苦笑)
ってかね、オレの心の叫びが届いたのか、麗しき歌姫 Heather Findlay オネイタマの柔和さの中に力強さを秘めた萌え歌唱のフューチュア度がコレまでになく高いのが本作の一番のポイントだったり。(^-^;
そんな風に今回多くの場面でその出番を Heather タンに譲った気配のある男性シンガー Bryan Josh だけど、ギター・プレーヤとしては相変わらず David GilmourAndrew Latimer かってな「空間漂い系」の泣きのナイスなギター・プレイを披露しまくってマス。
ちなみに、Heather タンAYREON の次作 "The Human Equation" に参加ッス♪  (Feb. 15, 2004)

Jacket MOSTLY AUTUMN 77
Heart Full of Sky (2007)

英国のシンフォニック・ロック・バンド MOSTLY AUTUMN の7thアルバム。

そこはかとなく漂うケルト色にも耳を惹かれる伝統的な田園風味の美味しさはそのままに、今風のUKギター・ロック勢にも通じるソリッドなラウド・エッジとキャッチーなドライヴ感を加えた、多彩さが際立つ一枚。 そんなやや拡散気味の捉え所のなさまでもを、イギリス的なプログレッシヴ/ポンプ・ロックの王道たる味わいの一部と思わせる、その雰囲気作りの巧さは流石だ。

つーかぶっち