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さぁ、とうとう待ちに待った旅立ちの日がやってきた。 時差対策のため睡眠もソコソコに早起きし、(日本〜ドイツ間には、夏季は7時間の時差)シャワーを浴びてから家族と軽く朝食を摂って家を出た。 家族の心配の焦点はただ一つ。「生きて帰って来れるかどうか」だ。(苦笑) なんつっても、昨夜は「最後の食事は何がイイ?」とか訊かれた程だ。一応、思い残すことがないように My Most Favorite Food of Universe である「餃子」をリクエストして食ったオレもオレだけどさ。(汗) ってさー、行き先が先進国だから、東京をうろうろするのとそんなにリスクは変わらんっつーの。ってゆーか東京の方がかえって危ないかもな。 |
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さな☆でんとの待ち合わせ場所である最寄駅のホームに約束の時刻よりちょいと早めに降り立つと、ホームの端に、表面がメタル・バンドのステッカーで覆われた異様なスーツ・ケースに腰掛けた、一般人にはとてつもなく近寄り難い空気を発散する一人のメタル漢がいた。さな☆でんだ。彼は早めに到着し、すでに待っていたのだ。律儀な漢である。 我々はメタリウム・サインで挨拶を交わし、この旅の前途を祈りながらちょうど滑り込んできたラッシュの通勤電車に乗り込んだ。。。 満員。。。 うー、ドイツに辿り着くためにはこんな苦行を乗り越えネヴァならんのか!(涙) |
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・・・しばらく苦行を強いられ、混雑と暑さが妙な快感に変わろうかというそのとき、電車は終点である水天宮前駅に到着。 飛行機のチェックインと出国審査までを、混み合う成田ではなく箱崎にある東京シティエアターミナル(通称T-CAT)で済ませてしまおうという目論見だ。 その読みどおり、T-CAT は案の定これ以上ないほど閑散としていた。
ところが、初っ端の X 線による荷物検査で、さな☆でんのメタル・スーツ・ケースがいきなり見事に NG 判定。最初ッからやってくれるわ、この男。犯人はメタル・ステッカーではなく、Zippo の油。万が一の時に引火するからダメとのことで、その場でライターに給油。
残りは缶ごと没収ということで解決し、目の前にある人っ子一人並んでいない JAL のカウンターでチェック・イン。 カウンターの姉さんに航空券を渡すと、「ビジネス・クラスでお取りできました」とボーディング・パスを渡された。ビジネス・クラス! ドイツの代理店通して買った格安チケットなのにビジネス・クラス! こんな小汚いメタル中年ペアなのにビジネス・クラス! あぁ神様ありがとう。 |
その後ここ T-CAT では、予約しておいた海外用レンタル携帯電話のピックアップ、日本円のドイツマルクへの両替、うっかり買い忘れてた KDDI スーパーワールドカードの購入、そして出国審査までを済ませ、リムジンバスでいざ成田へレッツゴー。 箱崎から、定刻どおり一時間弱で成田に到着。
空港の敷地内に入るときに、検査官が車内に乗り込んできていろいろとチェックをする検問があるのだが、この「検査官」、茶パツ&ピアスの超若者とコギャル風パツキン娘っつー「おぃおぃ!こいつらバイトちゃうんけ!」って連中で、確かに形式的なものだとは思うがあまりにも説得力なさ過ぎ。(苦笑) ってオレも全然人のこと言えんか。(汗) |
意外と空いている成田空港で、我々はまず軽く昼飯を食うことに。 あまり時間もないのでチラッとだけレストラン街を徘徊する。 しかし何の変哲もないうどんに付けられた950円という値段を目の当たりにして、怒りを抑えながら近くのマクドに即直行。
あっという間に食い終わってそそくさと搭乗ゲートへと向かったが、途中のセキュリティ・チェックで、またまたさな☆でんが X 線検査に引っ掛かる。
原因と思われるものを次々とその身から取り出しつつ何度もゲートをくぐるが、何度くぐってもピポピポと恥ずかしい警告音が鳴り響く。 結局、先が円周形の棒状のハンディ金属探知機で身体中を探索され、めでたく放免となったが、いやー、つくづく美味しい男だ。
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しかし、ここで思いがけぬ悪夢がオレの身を襲うこととなる。 搭乗ゲートに着き、窓の外に駐機するこれから搭乗する JL407 便の白い巨体を目にしたとたん、オレはある重大なことを思い出してしまったのだ。 「あーっ、飛行機に乗らなかんかった!!!」
そう、オレってば実はメッチャ飛行機嫌いなのだ。たぶん無意識のうちにこの事実を認識するのを避けていたのだろう。。。 うー・・・、急激に全身の血の気が引いてゆき、手の震えが止まらない。だが、これを克服せネヴァ Wacken Open Air なんぞ到底参加できないのだ。ナーヴァスになりつつも、「毎日星の数ほどの飛行機がちゃんと飛んでるんだ。この成田発 Frankfurt 直行便も、昨日もその前もその前の前もズーーーーっと安全に大勢の人を運び続けてるんだ。だから今日だって大丈夫なのだ!!」と必死に自分に言い聞かせる。もう一人の自分の「落ちた飛行機に乗ってた人も、たぶんみーんなそう思ってたんだけどね。ケケケケ。」という悪魔の囁きをやっとのことで振り払い、なんとか回復。搭乗可能時刻になると、錯乱することもなく無事に飛行機の中に乗り込むことに成功した。
うーん、こんな窮地にでも自分を見事に制御できちゃうオレってば大人ぁ〜・・・ってちょっと誇らしげだったり。(間違い) |
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ビジネスクラスのシートは流石に超ゆったりで、この贅沢スペースもオレの恐怖心を軽減するのに手を貸してくれた。 「このふかふかなシートならば、落ちてもきっと助かるぞ!」(苦笑)なーんて滅茶苦茶なことを自分に言い聞かせるうちに、機は離陸体制に。 延々と滑走路を巡り巡った末、突然エンジン音が急激に轟音に変わり、普段決して味わうことのない重力が背中にかかる・・・が、ここまでに自らがかけた強力な自己暗示の前には、もう恐怖などは微塵も存在しない! そう、オレは勝ったのだ!
I know everything !!! ・・・いやー、でもマジで克服できてよかったっすわ。(安堵嬉)
機はあっというまに安定飛行の体制に入り、ドリンク・サービスということで我々は当然の如く躊躇なくビールをオーダー。 妙齢のベテラン・スチュワーデス(うーん、いい表現だ/汗)から一番搾りを頂き、まずは乾杯するも、まだ彼女がオレらの隣の人にドリンク振舞ってるのにすでに御替りを要請。(汗) |
ッツー調子で、さな☆でんとベシャリつつ、合間に機内食を食いつつ、持ってきた BLACKMORE'S NIGHT の CD 聴きつつ、少年マガジン読みつつ、各席毎に付属のモニタ画面で「スターリングラード」と「スター・トレック 叛乱」の2本の映画もフルで観つつ、ひたすら飲み続ける。
ビール一缶に一袋ついてくるあられ系のおつまみが食いきれずにどんどん溜まってゆく・・・と思ったら、オレだけかい!? さな☆でんったら見事に全部平らげとるやんけ!!(笑)
と、いろいろ時間を潰すもさすがに 12 時間は強敵で、日本時間 13:00 発でドイツ時間 18:00 着というスケジュールでは 12 時間のフライト中ずっーーと昼間なのでなっかなか眠くならんっちゅーおまけ付きではあったが機は順調に飛び続け、夕食を摂ったくらいを境に、窓の外にドイツの大地が見えるようになってしばらくするとあっけなく Frankfurt 国際空港に無事到着。 いやいや、やっと Wacken に一歩近づいたって感じで、訳もなくテンションが上がる。
すると降り際にラテン系の美人スチュワーデスが潤んだ瞳で(妄想)オレの袖を引っ張って呼ぶのでナニナニ?って聞いてみると「ネェ、ワタシ、今晩ココニ泊マッテルノ。後デ来テネ。(はぁと)」なぁーんて、スワッ! 嬉しい事態が早くも勃発かァッ! と思いきや、「ワタシ、メタリカ、ダイスキデェース!」だって。まぁこれはこれで嬉しいのでヨシとしよう・・・っつーか、もっと早く言ってくれって感じぃ。 |
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入国審査は、いたって簡単だった。 初のドイツ人との会話に微妙に緊張しながら「Tag」(こんちわ)と言ってみると、向こうも「Tag」と返してきた。いいねいいね。通じてるやんけ。で、あとはパスポートを見せるのみで判子を押してもらってあっけなく終了、「Danke」(ありがと)と言って通過し、Baggage Claim でさな☆でんのメタル・スーツ・ケースをピック・アップして、広ーい空港内を S-Bahn(近距離電車)の乗り場、そして DB(ドイツ鉄道/日本で言えば JR に相当するもの・・・かな)の窓口がある地下を目指して進む。道中、構内に CD 売り場を発見しつつも、とりあえず今は先を急ぐことにした。
それにしてもこの Frankfurt 国際空港は広い。 が、事前の念入りな下調べが効を奏してまるで幾度となく通った道であるかのように難なく地下の DB の窓口に到着し、日本で買って来たジャーマン・レイル・パス(DB 乗り放題のパス)を有効にするための判子を押してもらう。ここでも窓口のネーチャンに「Tag」と言ってパスを差し出すと、「Tag」とともに柔らかな微笑が返ってきた。ドキリ。(苦笑)
以降オレの口から頻繁に出ることになった「Tag」は、このネーチャンの発音をお手本としたものであったことをここに書いておこう。 |
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空港から約10Km離れた Frankfurt 中心地にあるホテルに向かうため、その DB 窓口の脇から更にもう1フロア下にあるホームから S-Bahn に乗り込み、Frankfurt am Main Hbf 駅を目指す。 ちなみにドイツの電車は、乗るときも降りるときもドアを手で開なければならない。(八高線みたいだ/苦笑) 手で開けるといっても、電車によってボタンを押す形式だったり取っ手型のレバーを操作する形式だったりと差異はあるが、ワンアクションの後は自動的に開くセミ・オートっぽい感じで、閉まる時には自動で閉まる。最初に実際に目で見て体験した時には、カナリの衝撃だったよ。 それにドイツの鉄道には「改札」という概念がなく、駅で切符を買って車内で検札を受けるシステムで、切符を持たずに検札にかかると運賃とともに多額のペナルティが待っているらしい。 |
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電車が発車してまもなく地下から地上に出ると、目の前にドイツの風景が広がった。 「ウワー! スゲェ! ドイツだドイツ!」と否応なしにテンションが上がる。 Frankfurt am Main Hbf 駅に近づくと、歴史のあるっぽい洋式建築の建物の数々が目前に迫り、自分が今ヨーロッパにいることの実感が改めて襲ってくる。 うーむ、カナリ幸せな感じ。
10分程で到着した Frankfurt am Main Hbf 駅は、テレビや映画で観た欧州のターミナル鉄道駅そのもののつくりで、構内には多数のお店もあって初っ端から異国情緒バリバリでちょいと感激。
そして、早速駅から徒歩1分のホテルへ向かう。 |
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ホテルは駅の出口から出て真ん前と激近で、カウンターにいた気のいいラテン系オヤジに予約の旨を告げチェックインをお願いすると、オレ宛てにメッセージが届いていると言う。見ると、カミさんからの「無事着いた?FAX」だった。 ラテンオヤジに「おー、日本にいるワイフからの『無事着いた?FAX』だわ、コレ。」 と教えると、オヤジは「ワォ!」つって、さな☆でんに向かって「残念ながら君には来てないんだよねー」っつーから、「あぁ、こいつは独身だからさ」って言ったら「ワォ!」だってさ。どーゆー意味やねん。(謎)
そんなやり取りを経てキーを貰い、それぞれ部屋へ向かう。(シングル2室なのね) |
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まずは、駅前からまっすぐと伸びる、旅行ガイドには必ず「危険地帯」としてその名が挙がっているカイザー通りを抜けて市街地へ向かうことに。 まだ全然明るいし平気だろう・・・と、そこへ行ってみると、ユーロ・ビート系の大規模なイベントがあるらしく、すでにヤバゲな若者たちが座り込んだり踊ったりで通りが一杯だが、不思議と怖い雰囲気はないのは「他人を威圧する」って行動をそれぞれの人がとってないせいかも。渋谷センター街のほうが百万倍ガラ悪いわ。
通りにはポルノ・ショップもちらほらあるがまともな店がほとんどで、オープン・カフェが多くどこもなかなか盛況だが、店頭に書いてあるドイツ語のメニューが全く理解不能なためにどうにも入り辛い。(泣)
途中、通りがかりにインターネット・カフェがあったので場所を確認しつつ、Lemmy@MOTORHEAD を髣髴させる酔いどれオヤジとドイツで初メロイックを交わしつつ、飯屋を求めて繁華街であるツァイル通りの方まで歩くが、ヨサゲな店はどこも満席。(泣) |
結局、ゲーテ通りの店に決定。席に着きしばらく待つ、待つ、待つ・・・と注文をとりに来たので、ビールとピザとサラダを注文し、そしてまたしばらく待つ、待つ、待つ・・・。(汗)
しばらくしてやっとこさ運ばれてきたビールは、午後10時になろうとしながらまだまだ明るいドイツの町並みの素晴らしいロケーションと涼しい気候のせいか、めっちゃ生ぬるかったけれども格別の味がした。そして更に待った後に来たピザとサラダも絶品。しかも安い。 美味い食事をゆっくりと楽しんで、ガイドブックを見ながらドイツ語での「お勘定」にチャレンジ。ウェイターに「Die Rechnung bitte.」と伝えると、見事に伝わったものの妙に笑っている。まさに苦笑って感じだ。そして隣席のオッサンもがはがはと笑いながら「Hey! Good Job!」と親指を立てている・・・。どうやら相当に楽しいアーンド厳しい発音だったようだ。(汗) 以降、二度と挨拶以外のドイツ語を話さず英語で通したのは、言うまでもないだろう。(苦笑) |
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店からホテルまでは再び歩く。湿気の少ない涼しい風が非常に心地よい。 途中、行きにチェックしたインターネット・カフェに立ち寄り、掲示板に書き込む。ここは日本語表示がOKだった。もちろん入力はできないけどね。 ちょいと不明点を尋ねようと店員呼んで話したら、最後に「シェーシェー」と言われた。(笑) ど、どうやらチャイニーズと間違われたらしい。まぁ確かにチャイニーズ・レストランが多い界隈ではあったけどさ。 |
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書き込みを終え、再びホテルに向かって歩き出す。 まだ先ほどのユーロ・ビート祭りは続いてて、周りが暗くなったのにあわせてヤバイ連中も明らかに増えている。なかには腕に注射器を刺したままトローンと気持ちよさそうに座り込んでるクソバカジャンキー様もいらっしゃって(!/汗)、一気に緊張感アッープ。ホテルに着いたらほんとホッとしたわ。 さな☆でんと明日の朝にノックしあう時間を決め、以降は部屋で冷蔵庫のビールを飲みながら(無料で飲み放題なのだ!)ザッピングしながらテレビを見る・・・と、ついついビールを噴き出しそうになった。ドイツのテレビって、チンコ&マンコ放映がノー・プロブレムなのね。(驚) うーむ、恐るべしグレイト・ジャーマニー! そして明日の Wacken 入り&前夜祭への期待に胸を膨らませつつ(当然前述の TV 観て My 愚息も少々膨らみ気味/笑)、あまりにも長い一日が終るのであった。 |




















