August 6~7 (Mon~Tue) 終章 <帰国篇>

目覚ましの音で目覚めると、雨が降っているのに気付いた。あちゃー。

ここ3日間、車のシートでしかも短時間しか寝ていないので、今自分が大の字になっている柔らかめのベッドの感触が気持ちよくて気持ちよくて仕方がない。

トイレに行こうとベッドから起き上がって立ち上がると、足が痺れているのに気がついた。見てみると、両足の親指に固めのタコができ、それが同じ指の健全な部分を圧迫しているためにだとわかった。 あー、そりゃそうだわ。ほとんどずーーーーーーーーっと立ったり歩いたり踏ん張ったりしてたんだものな。

そこで、今朝はシャワーだけでなく、ちゃんと湯船に湯を張りマッサージすることに。 頭からつま先まですっぽりと入りそうな棺桶のようにデカいバスタブに、たっぷりと湯を満たしてアゴまで浸かる。

っあぁ〜〜ふぅ〜〜っ。

やっぱこーするとメチャクチャリラックスするわ。日本人やなぁ。(汗)  風呂に入りながら、痺れている親指をじっくりとマッサージすると、随分と楽になった。


そして朝食をとるため1Fに降りてゆくと、既にロビーで待っているさな☆でんがいた。揃ってレストランに入り、これまた充実した朝食ビュッフェを楽しむ。さな☆でんは相変わらず朝っぱらから漢らしい食べっぷりだ。(笑)

コーヒーもなかなか美味くて、普段朝は超小食のオレもついつい食が進んでしまう。・・・大満足。


一旦部屋に戻り、満腹の腹を抱えながら(汗)荷物をまとめる。

バック・パックに入りきらず、スーパーの袋に入れて持ち歩いていた会場で買ったTシャツ群を、なんとかバック・パックに収めてしまいたいと「衣類圧縮収納袋」でプレスすると、驚くほど小さくなった。

そして一度全部の荷物をベットの上に並べ、順番を選びながらパズルのように効率よく入れてゆく。

・・・入った! しかしもう一切何も入らない! 紙一枚すらだ!

見た目は相変わらず小さなバック・パックだが、持ち上げてみると恐ろしく重くなった。まぁ中身がブラックホールのような密度なので(苦笑)しゃーないよね。背負っちゃえばそんなに重さは感じないし。

まとまった荷を抱えてフロントへ降り、チェック・アウトを済ます。そして午後までここ Koln に留まる予定なので、それまで荷物を預かってもらうようお願いし、ホテルを出た。


マジでビビっるって。声出してビビるって。

小降りの雨の中、折りたたみの傘をさしながらまず向かうのは、ホテルからは駅の反対側に鎮座する大聖堂。

駅構内を抜けて反対側の出口から街に出ると・・・宗教的装飾が施されまくったドデカイ建造物が視界の左側に入ってきた。上を見上げると。。。。

どっひゃぁーーーーーーーー!

こ、こりゃ凄いわ。大迫力。

どこまで離れりゃいいんだっ!・・・で、諦めて分割で撮ったわさ。

全景をカメラに収めようと少し離れたところまで歩くが、カナリ離れても地面から塔の先までがファインダーに収まる気配がないので、諦めて正面入り口から内部へと入った。


内部はこれまた天井まで厳か。ステンド・グラス・フェチには脱糞モノっすよ。
ホーント彫刻系には弱いんだよな。こーゆーのも悶絶。

おぉ、天井の高い厳かな造り。多数のステンドグラスとそこかしこにある耽美な彫刻が、オレのゴシック趣味を刺激するったら刺激する。 むー、チョー幸せだ。

家族連れや女性ペアの日本人も数多く観光していた堂内を大満足するまで一通り観て回り、次の場所へ向かうためにこの大聖堂を後にした。


外からだとCD売ってるってわかんない。電器屋だと思った。

次の目的地は、昨夜 Masa に教えてもらったお勧め CD ショップ。メタルがカナリ充実しているとのことだ。大聖堂から目の前の Koln Hbf に戻り、S-Bahn で一駅の Hansaring 駅に向かう。

Hansaring 駅に着くと、メモに書いてもらったのお店の場所の方向へ歩き出す・・・と、すぐにそのCD ショップ「SATURN」を発見した。

明るく品揃え豊富な店内。

早速店に入りメタル・コーナーを探す。かなり広い上に数フロアで構成されている大型店で、CD 以外にも PC をはじめとするデジタル機器やオーディオ機器も扱うその雰囲気は、秋葉原の「石丸電気」や「ヤマギワ」に近い感じ。

メタルコーナーのホンの一角。どこの国でも同じように、たぶんメタル者の店員とかいるんだろうな。(苦笑)

すると、店の奥の一角にかなり大掛かりなメタル・コーナーが陣取っていた。さっそく見て回る。品揃えはかなり豊富で、日本だと西新宿レベルに迫るかなりマイナーなレベルまで揃っている。この店と Rock Hard 誌の情報を基にドイツ国内での Web 通販を併用すれば、日本と比較しても遜色ないメタル・ライフが送れるだろうな。

全部 MANILLA ROAD の新作。(狂)

「一角すべて MANILLA ROAD」や「一角すべて JAG PANZER」といった、狂いまくったセレクトの試聴機付き立体ディスプレイに劇悶絶。JAG PANZER を試聴してみたが、今作はなかなかイイ感じかも。

日本のバンドの CD も並んでいて、海外で配給されている DOUBLE DEALER, VIGILANTE などと共に、ANTHEM の帯付き日本盤とかもあった。(驚) 日本のバンド以外でも(ってゆーかメタルに限らず)帯付き日本盤はチラホラと置いてある。ボーナストラックとかあるからなぁ。現地盤 CD の値段は大体 27〜31DM のあたりなのだが、日本盤は 80DM 前後(!)と超お高くなっていた。

あと、「あー、ヨーロッパなんだなー」と感じたのは 「Dark-Wave / Goth」のコーナーの充実。陰鬱なジャケばっかで最高。(苦笑)

結局、さな☆でんは5枚ほど GET。オレはもうCD一枚たりとも荷物に入らないので(汗)JAG PANZER は帰国後に買う事にしてここでは何も買わなかった。


このあたりは、CD ショップや PC などの店が多いようだ。SATURN を出て駅まで戻ろうとする途中に中古屋があったので覗いてみると、やはり多くの日本盤がガラスのショーケースの中で高額な値札を付けられていた。


Hansaring 駅から再び S-bahn で Koln に戻り、ホテルに預けてあった荷をピックアップして、 Koln 駅 から ICE に乗ってフランクフルト国際空港へ向かう。

本当は余裕があったら Koblenz での観光や St. Goarshausen から Rudesheim までのライン河下り(ってゆーか上り)もしたくて色々とリサーチ済みだったりしたのだが、雨がそぼ降る空模様だったのでそれはまた次回のお楽しみと言うことに。


コブレンツの駅裏の城。いい町だよな。コブレンツ。この路線は行きと違って町並みがあまり絶えない。
城があるんだよ、城が。くー、たまんねぇ。今度来たら「古城ホテル」に泊まってみよっと。

その代わりと言っちゃあなんだが、列車はライン河沿いに走るので、車窓から風景を楽しんだ。右に左にと大きく針路を変えながら優雅に流れるライン河畔に、歴史が刻まれた城塞が次々と姿を現す。オレってばサイト名に Castle を冠していることでわかると思うが、めっちゃ城好きなのね。要は単なる様式美野郎なんだけど。

うーむ。なかなか感動だ。


風景を楽しみながら、列車はフランクフルト国際空港に併設された Frankfurt Flughafen Regionalbf 駅に到着。

あー、帰りたくないぃ・・・・と切ない気分になりながらも腹は減る。へっへっへっ、身体は正直じゃのぅ。(笑) 空港のガイドを見ながら何を食うか迷ったが、ドイツ最後の食事は地階にあったステーキ屋に決定。
ビールとフィレステーキを注文し、素晴らしい体験をもたらしてくれたドイツを称え、さな☆でんと乾杯。ステーキも美味で大満足。ホント今回は食生活も充実していたのがメチャクチャ嬉しいね。

食い終わると、良質のフレンドリーなサービスを提供してくれたウェイトレス嬢に感謝のチップを渡し、店をでた。


さて、ここからまだ一仕事残っている。実は家族用の土産をまだ一切買っていないのだ。(滝汗) 気合を入れて空港内を端から端まで巡り巡るが、なかなか気の利いたものが見つからない。ショップエリアの店をすべて見尽くしても決められなかったので、出国審査後の免税店と出発ターミナルにあるショップに賭け、出国審査を経て出発ターミナルへと向かった。

ここでふと思った・・・

・・・入国審査/出国審査ともに、Wacken のエントランスの方が数億倍厳しいやんけ!!(笑)


途中、入国した時にチェックしておいた無料インターネット端末があったので立ち寄り、順番を待って My BBS に書き込みをする。ここのネットスケープのカスタム・ブラウザは言語の変更が出来なかったので、書き込みを読むことは出来ずローマ字で書き込むに留まった。

書き込みが終ると、再び土産探しの果てしない旅を始めた。

同じところを何度も往復し、やっとのことで土産をゲット。メッチャ苦労した甲斐あって、喜んでもらえるものを GET できたと自己満足。(笑)


はー、もう帰るんだなぁ。日曜の夜のような気分。。。。

そして、出発ゲートから夕暮れの滑走路にその巨体を横たえる成田行き JL408 に乗り込む。帰りは行きのようにそうはうまくいかず、エコノミーだった。せ、狭っ! うーむ、一度贅沢な思いをしてしまうと、元に戻すのに苦労するわ。どう考えたって本来はコレなんだからのぉ。ただ、三人掛けのところを2人で使えたので、カナリゆったりと過ごせたのはラッキーだったけどね。

間もなくして、機は滑走路に向かってゆっくりと動き出した。夕暮れはさらに赤さを増していた。

Goodbye Germany!

来年の Wacken とは言わず、必ずすぐに戻ってくる! その時にはまたオレを暖かく迎えてくれ! Welcome Back! と!

そして機はスピードを急激に上げ、中空高く舞い上がっていった。

機内では相変わらず飲みまくり。(苦笑) 今度は夜なので飲むだけ飲んで寝てしまおうという魂胆だ。さな☆でんは Koln で買った CD に耳を通しつつ席で乗りまくりだ。「帰ったら PARAGON 一押しっすよ!」という訳の判んない事を口走りながら、あまりの乗りまくり具合に彼の席が揺れに揺れている。(汗)

離陸後一時間、すでにしこたま飲んだオレらの前に夕食が運ばれてきた。あっという間に平らげてさらにビールお替りのペースを上げる。

そして、知的美人スチュワーデスの袖口からチラリと覗いたゴマシオ状態の腋の下に、その業務の過酷さを痛感して共感の涙を流しつつ、眠りについた。。。


目が覚めると、朝食の時間が近づいている雰囲気だ。

まだ暗い機内の中で相変わらず ELVENKING を聴いていると、明かりが点き朝食の準備が始まった。オムレットをメインにした朝食はなかなか美味。ドリンクとしてチョイスしたトマトジュースもその時の気分にぴったりで、かなり満足することが出来た。


朝食の余韻をまずまずの美味のコーヒーを飲みながら堪能するうち、機はあっという間に日本上空を経て成田に到着。

・・・暑い!暑い暑い暑いっ!

両替所のオッサンに「暑いッスね。」つったら「ここんとこ涼しくて、今日も相当涼しいんですがねー。」というほど今日は涼しいらしいが、身体があの気候に慣れてしまっていたのでねー。カナリ参りながら、入国審査、荷物のピックアップを済ませ、来た時同様にリムジンバスで東京シティエアターミナルへ。

箱崎でレンタルしていた携帯電話を返却し、地下にある地下鉄水天宮前駅から帰路に着いた。


水天宮前駅は始発駅なので、来た時と違って100%座れるのが嬉しい。車内でさな☆でんと今回の感動を語り合いながら、話は既に来年の展望にまで飛躍している。

そうするうちに、電車はオレの家がある駅に着いた。さな☆でんに感謝を込めて別れの挨拶をし、ホームから階段を上り改札を抜けた。見慣れた風景。毎日仕事を終えて帰ってきたときと同じ風景。

だが今、その風景は今までとは確実に違って見えている。なぜならこの一週間に及ぶ凄絶なるメタル強化合宿によってメタルの洗礼を受けたオレの目には、かの星飛雄馬の目に灯る炎を遥かに凌ぐ温度と輝きを誇る Metal Flame が燃え盛っているからだ!


・・・明日からまた日常が始まる。が、これまでとの日常とは違う。新たなメタル人生が始まったのだ。

当サイトで唯一の「100」である RAINBOW "On Stage" で、オレはこう書いた。
「二十数年前、初めてこのアルバムを聴いたとき以上の感動を、今後私が音楽によって味わうことは絶対に無いと断言できる。」

これを撤回する。

LOST HORIZON のショウをはじめ、今回の体験は上記の感動に勝るとも決して劣らぬものだった。そしてこれからもメタルは永遠に進化し続ける。そう、メタルはまだまだこれからなのだ。
これからも我々メタルメイニヤの度肝を抜く音が世界の各地から登場し、観る人々の人生を変える凄絶なパフォーマンスが世界の至る所で展開されてゆくだろう。
それは、いつかこの先オレが死んでしまった後も永遠に続いてゆく Metal Rules。だからせめて生きている間は・・・この耳から入った音の信号を脳が認識できる間は、その風向きを変えながらも確実に吹き荒れ続ける Metal Wind に、翻弄され続けようではないか!


Sworn in the Metal Wind!!


そしてオレは重大なことを思い出した。。。

先週の週刊モーニング、買いそびれたぁ〜!(号泣)