August 3 (Sat) -The Second Day -
昨日とは正反対のピーカン!(嬉)

寒さに震えて寝入ったにも関わらず、その明るい日差しに幻惑されて眠りから覚めた時には、車内はじっとりと汗ばむほどの暖かさに包まれていた。

ドアを開けると、朝の爽やかな空気が車内に流れ込んでくる。そして車外に出ると・・・

ウヲーーーーーッ! 快晴だーーっ!!

思わず MANOWAR ポーズで天空に向かって身体を伸ばす。うーん、メチャクチャ気持ちイイ! 昨日の17時間のメタル漬けによる身体の疲れ&足の痛みも、とりあえずどこかに飛んで行ってしまったようだ。


早速シャワーを浴びにシャワー・ブースへ向かう。昨日は天候が悪かったために待ちなしでシャワーを浴びれたが、さすがにこの天気だとシャワーを所望する奴も多いらしく、列に並んでしばらく待つことになった。

去年の一般駐車場のシャワー・ブースで並んで待ってる時は、並んでる多くの子のノープラ具合を凝視しながら上質な大人の時間を堪能したんだけど、今年はちょっと違う趣向でのプレシャス・タイム

バック・ステージ・エリアにいる女の子って、一般のお客さんよりゴージャス&奇麗な割合が高いんデスわ。ま、「バック・ステージ」ってその性質上(汗)やっぱそうなるやね。

で、その列に並んでる女の子たちが・・・本来ならゴージャス系で奇麗にしてるんだけど、その起きて間もない寝不足でボロボロの姿が・・・妙にソソるんですわ! メイニヤとしては! イイッ!(苦笑)

そーんな邪まなことで頭をイパーイにしながらのシャワー待ちはあっという間に過ぎ去り(まぁ楽しい時間は速く感じるからねー)、あっという間に順番が廻ってきてサクッとシャワる。今日はちゃぁーんと温水が出て、非常に快適だ。(嬉)


よくもまぁ一晩でこれだけの藁を撒いたもんだな〜。お疲れ様デス。

サッパリして車に戻ると時刻は9時半・・・ってことで、支度を整えてフェスティヴァル・エリアへ向かう。雨の心配がないと支度も簡単で良くて超楽々で嬉しいね。

会場へ足を踏み入れると、今日は定刻通りに開場したようで、セキュリティ・チェックを済ませたメタルヘッズがボチボチと会場内に入ってきているようだ。

昨日は会場全体が雨のために沼のようなぬかるみ状態になっていたが、今朝来てみるとこの広大なフェスティヴァル・エリアのほぼ全体に夜を徹して藁が撒かれたようだ。

主にファッション系のお店が並んでる辺り主に食い物系のお店が並んでる辺り

その撒かれた大量の藁のおかげで、足元のコンディションはほとんど問題ないってレベルまで回復しており、今日一日・・・17時間に亘るメタル・シャワーを快適に浴びつづけることが出来そうだ!


まずは腹ごしらえ。今朝の朝食は匂いにつられてヴルストに決定。そして飲み物はカミ〜ンのお気に入りの娘がいるテントまでわざわざ行って(笑/いや、ホントに可愛いかったッス)ビールをチョイス。まだ朝10時前だっつーのに。(笑) だって今日はもう暑いんだもの。

うむ、このヴォリューム、そしてこの味。これも Wacken の醍醐味の一つだな。そうしてヴルストな朝食を取りながら STORMWITCH を観るために True Metal Stage へ歩を進めようとすると、Party Stage で最終日の幕開けを告げる演奏が始まった。


ほんとに Eric Adams 先生っぽくて、しかもショボイので、かなり爆笑だったっす。

せっかくだからちょっと観ていこうと Party Stage に近づくと、そこで演奏していたのは ROTTWEILLER なるドイツのバンド。

まだまだ数少ない観客を相手に熱い系の漢メタルを炸裂させているが、観客の反応はイマイチ。ま、こうしてちょっと聴いていても、その曲はお世辞にも魅力的とは思い難いものだったし。

衣装、振る舞い、歌唱法全てにおいて Eric Adams 先生への傾倒を露わにしたシンガー氏の存在だけが、記憶の片隅に残っているだけだな・・・。

ってことで速攻で既に STORMWITCH がスタートしてしまっている True Metal Stage へ急いだ。


いや〜、ホントよかった。ロートルな雰囲気もあまりなくて。

STORMWITCH は、たぶん復活作からの曲であろうなかなか魅力的な曲でショウをスタートさせていた。ステージ前にはアサイチだというのに相当数のメイニアが集結しており、彼らの想像以上に若々しいステージングに狂喜している。

1曲目こそ知らない曲だったが、2曲目の "Stronger than Heaven" 以降の往年のナンバーのオン・パレードには「こりゃ彼らこそ欧州型メロディック・スピード・メタルの元祖なのかも?!」なんて盛り上がりつつ、やっぱ "Eye of the Storm" では思わずヴルストを落としそうになるほどに興奮しちゃった。


STORMWITCH が30分の短いステージを終えると、その場の周りにいた数人のメタル野郎どもが「もるげーん!koh!」つって・・・オレ、昨日君らに会ったんだって? ごめーん! 全然覚えてナイッス!・・・とは言わずに適当に推理して話合わせながらしばらく歓談。ホンマスソマソソ。(反省)


そうしてると、隣の Black Metal Stage でチリの CRIMINAL が爆撃を開始した!


ザクザク疾走なモダンなデスラッシュ。ガッチリしてるよ。こんなナリして激テクでゴザイマス。

音圧たっぷりの硬質スラッシュだが、こうして聴くと随分モダンなフィーリングを強く感じる。それはたぶん「あれ?いたっけ?」って印象だったキーボードが何気に活躍してたせいもあるかな?

メンバーはそれぞれ相当なやり手なんだけど、その中で突出してたのがギタリスト。その迷彩短パンを履いた五分刈りでガタイのいい労働者系のオッチャン、普段はヘヴィ・リフを生み出しながらステージ上をノッシノッシと円弧を描くモッシングしてるんだけど、ソロ・パートになると急に超テクニカルに超ファストなフレーズを弾きまくる弾きまくる。(驚)

去年の SOILWORK の Ola に次いで、「出音と見た目にギャップがあるで賞」を勝手に授与しときました。


ボーカルの奴が・・・キモチワルイんですよ。(好きな人ごめん)

CRIMINAL の終演を待たずに、EVERGREY を最初から観ようと Party Stage へ。どうやらセッティングに戸惑ったようで、開演予定時刻をチョイト過ぎて EVERGREY 独特の世界の幕が切って落とされた。

美しいダークさに包まれたヘヴィ・メタルに予想以上に集まった観客の反応はすこぶるイイ感じ。へぇ〜、人気あるのね〜。(驚)

アルバムで耳を捉えた Tom と Henrik のツボを押さえた味のあるテクニカル・ギター・ワークは、ライヴでもバッチリのコンビネーション。"The Masterplan" のメロウなソロ・ワークが容赦なく My 涙腺を刺激する。

ただ、出音が薄っぺらいチープなものだったのと、Tom の歌唱が情念込め過ぎに感じてチョット耳障りだったんで、全体の印象としては「うーむ、やっぱアルバムの方がいいなぁ・・・」だった。けっして悪いショウではなかったんだけどね。


EVERGREY を数曲聴いて、そそくさと True Metal Stage へ走る。

そう・・・去年無念の当日キャンセルとなった WIZARD のリヴェンジだ!


みんなこのケツと足見てました。Sven もステージ上で見てました。(笑)ま、全体的には「ややショボ」だったんだけど。(汗)

その疾走は XaMetaler を悶絶させるに十分なクッサさを持ってるんだけど、正直そんなにまとまっていないちょいと素人っぽさ漂うもの。

つっても、"Hammer, Bow, Axe and Sword" の際には叫ばせて貰いましたよ。やっぱ結構人気あるみたいで相当数の XaMetaler が集結してたんだけど、そいつら皆の「Hammer! Bow! Axe! and Sword!!!」という叫びには、馬鹿馬鹿しいまでのメタル愛をひしひしと感じたね。まぁそいつらの多くは、ステージ下手脇でビデオを構えるデーハーなネーチャンの網タイツ及びケツに釘付けだったようだけど。(苦笑)

あとはシンガーの Sven が漢らしいフロントマン振りで堂々と聴衆をコントロールしている様が、前夜祭の夜のゴキゲンな姿とは全然違って(あたりまえや/苦笑)ちょっと笑えてみたり。(^^)


ここらでチョイト休憩しようとプレス・ポイントに戻る。時刻は正午を過ぎたあたりだ。まだそんなに・・・いや全然疲れてなかったんだけど、ミネラル・ウォーターが無性に飲みたかったのよね。朝からずっとビールだったから・・・。(汗)

休みついでに携帯&デジカメのこまめな充電をしながらしばらくイスに腰掛けていると、勇壮なデス・メタルの爆音が聴こえてきた。あ、AMON AMARTH じゃん、いかん!忘れてた!(汗)


マジでカッケーーーーー! 見応えアリ!!

プレス・ポイントを出て Black Metal Stage に着くと、AMON AMARTH・・・5人のヴァイキングの末裔たちのショウは、既にかなり後ろの方までメタルヘッズが集まって相当な盛り上がり。

驚いたのはバンド全体から発散されるパワー感で、見事な演奏力が実現する緩急の妙は、やや平坦な印象があったアルバムよりも遥かにドラマティック! さすがにこの手のバンドにしては珍しいほどにツアーを重ねているその実績はだてじゃない。特にドラマーは印象的で、ブラストでも全く破綻しないヌケの良いパワー・ドラミングには何度も「コイツスゲー!」と独り言を漏らしたほど。

立派な顎鬚を蓄えた無骨なシンガー(デカい!)の、聴きやすい哀愁系デス・ヴォイスと「アニキ」的なカリスマ・フィーリングも◎だったな。

そして、体格の良い長髪4人が、モニタ・スピーカの前に並んで扇風機ヘドバンをかます様は実に壮観。こちらもつられてグリグリと「高速扇風機ヘドバン返し」。(笑)

いやー、良いバンドだった! AMON AMARTH!


予想外のナイスなショウに顔をホクホクさせながら、MEZARKABUL を一目見ておこうと Party Stage に注意を向けると・・・あれ? 静かなんだけど・・・? MEZARKABUL もう終わっちゃったのかな?

・・・聞くと、どうやら MEZARKABUL は出演時刻が遥か後方に変更になり、本来彼らが出演するはずだったこの時間帯は空きになってしまったらしい。

こりゃ一回最新情報を GET しとかなヤヴァいかもと思い、急いでプレス・ポイントに戻って掲示板の最新スケジュールを確認・・・。

うひゃ〜〜〜〜〜! メッチャクチャ変わっとるやんけ!?!?

Party Stage では VANDEN PLAS と SINERGY の、そして Wet Stage では DREAM EVIL と VISION DIVINE の出演順がそっくり入れ替わり、その後の Party Stage はもうぐちゃぐちゃに入れ替え・・・ってな大規模な変更が発表されていたので、持参したランニング・オーダー表にメモ書きで修正を加えてるまさにその時、事務局の女性がまたまた最新のスケジュール表を持ってきて掲示板に貼り出し始めた・・・。

やはり Party Stage の出演順が二転三転している。うーむ、こりゃこの先荒れそうな予感。まめにここに戻ってチェックしないと、とんでもないことになりそうだ・・・。


取り急ぎ最新情報をメモって、VICIOUS RUMORS を観に True Metal Stage へ。

VICIOUS RUMORS・・・4th アルバム "Welcome to the Ball" までは超大好きなバンドだったんだけど、その後の Carl Albert の死、そしてここ数作の作風が趣味に合わないこともあって、最近は VICIOUS RUMORS というバンド自体に全く興味を示していなかった。なので、このショウも最初は「まぁ数曲昔の曲を演ってくれりゃ万々歳かな〜」なんて軽い気持ちで臨んだんだけど・・・。


あぁ、オレって VICIOUS RUMORS 大好きだったんだナァ・・・って再確認したっすわ。

うわぁ〜〜〜〜〜〜! ゴメンナサイ!! ゴメンナサイ!!!

やっぱ VICIOUS RUMORS サイクォーーーーーーーーーーッ!!!

だって、演奏されたのは1曲を除いてすべて 4th アルバムまでの曲(しかもその1曲は新曲)なんだもん!

シンガーは一つ前のアルバム "Cyberchrist" で歌ってた Brian O'Connor だが、コイツが結構上手い! 当然、故 Carl Albert と比較するのには無理があるものの、そのストロングなパワーとハイ・トーンの伸び具合は、往年の楽曲を当時のイメージどおりに楽しむのに確実に一役買っている。

リード・ギタリスト Ira Black も相当なテクニシャンで、Mark McGee の難易度の高いフレーズをいとも簡単に再現するどころか、さらに高速フレーズを絡ませながらスリリングに展開させるソロ・プレイは実に観応えがあった。時折、長く伸ばした顎髭に付けたシルバーの飾りにケツまで伸びた長い髪が絡まり、演奏中に非常に邪魔そうにしていたのが印象的だ。

先のメンバーだった Steve Smyth といい、Geoff Thorpe のギタリストを見る目の確かさには驚かされるばかりだが、その Geoff Thorpe 自身のプレイも初来日公演から比較するとビックリするほど巧くなっていた。苦労したのね・・・Geoff・・・。(涙)

とにかく、1曲目の "Digital Dictator" から最後の "On the Edge" まで、身体の芯に染み込んだ合いの手やら歌メロやらを叫ぶわ歌うわヘドバン三昧だわで、死にそうに興奮した初来日公演を思い出すほどに良いショウだった!(嬉)


ショウの途中、隣にいたドイツ野郎が、ノリながらも慣れた手つきで固形樹脂を削り&削ったナイフを利用して器用に炙りながら紙巻きタバコを作成・・・と、ここまでならこの会場中で頻繁に見る光景なんだけど、そいつはそれを2つ作成すると「Hey! お前のだ。Tokyoooooo!」と、オレにそのメタル愛のこもったスペシャルアイテムをくれようとする。

わぉ、なんて優しいお方! ドイツノヒトタチ、ミナトテーモシンセツネ!

・・・でもオレ、タバコすら吸えないんだよねー。(汗)

オレ「あー、ごめん、オレ、吸えないんだわ。」
野郎「ははは、知ってる知ってる。日本じゃご法度なんだってな。 でもここはドイツだから大丈夫だって。楽しもうぜ、ブラザー!
オレ「いやいや、そうじゃなくて、オレタバコ自体が吸えんのよ。煙くて。だからそれもちょいと無理だわ。」
野郎「マジで? こいつがヤヴァいんじゃなくて?」
オレ「うん、マジで。せっかく作ってくれたのにゴメンねー。」
野郎「・・・OK... No Problem! (反対隣のやつに)Hey! お前にやるよ!」
反対隣の男「わぉ!あんがと! 何、お前日本から来たの? スゲーな!」

・・・後はいつものとおり。(苦笑)

今にして思えば、VICIOUS RUMORS のショウの最中、妙にハイだったのはコイツらの周りに立ち込めてた副流煙のせいだったのかもシレマセン。(汗)


ほんとに大 Timo そっくりでびっくりー。

VICIOUS RUMORS の余韻に浸りながらも、小走りに Party Stage へと向かう。そこでは THUNDERSTONE のショウが既に中盤に差し掛かっているところ。

デビュー・アルバムをリリースしたばかりのタイムリーな今回の参加ということもあって、ステージ前にはカナリの人垣が出来ているが、盛り上がりという点では今ひとつ・・・かな?

元 ANTIDOTE というリード・ギタリストこそなかなかの巧者だったのと、キーボード&ドラムの TUNNELVISION 組がまぁそこそこ悪くない・・・ってレベルのプレイを披露していたのに比べ、声は小 Timo だが見かけは大 Timo という「一人凸凹 Timo」なシンガーがノシノシと左右に落ち着きなく歩きながら発する歌声はアルバム程に良さを感じなかったし、ギタリスト同様に元 ANTIDOTE だというベース・プレーヤに至ってはオレの耳にはすっげー下手に聴こえたんデスけど・・・。(涙)

そんな各メンバーの力量云々を抜きにしても、今日こうして実際に観る THUNDERSTONE は演奏もパフォーマンスもなんだか地味で、イマイチ身体の中から・・・こう・・・何かが沸き上がってこない感じ。うまく説明できないなぁ・・・。

STRATOVARIUS meets SONATA ARCTICA なスタイルの楽曲こそ身を乗り出しそうになるんだけどね。実際にアルバムにはかなり惹き付けられたし。


THUNDERSTONE のショウ終了後、そのショウを楽しんでいた Japanese 軍団と付近にいたイタリアの(?/忘れた)メタルヘッズを交えて「ハード・ポップについて」(笑)とかのくだらない雑談をかました後、それぞれ次のバンドを観るために散って行った。

オレのターゲットは KALMAH。場所は Wet Stage だ。


北欧儚げ系美形集団でゴザイマス。

実は KALMAH ってヲタ系の童貞メトゥな連中だと勝手に思い込んでたんだけど、ステージ上に現れたのはタトゥーな上半身を露わにした長髪長身の激メタルな方々。まぁ北欧人なので、その肌はピンクがかってるほどに真っ白デスが。(汗) そんな中でキーボードの Pasi のみが坊主頭&黒Tシャツなのがなんだか笑えるが、その立ち姿は文句なく「カッコいいメタル・バンド」って印象だ。

ショウが始まり、ネオ=クラシカルなデス・メタルをアルバム通りの演奏力で見事にこなす彼らだが、ステージングが大人しめなせいか会場のリアクションも程々。

しかし、音だけ聴いてるとアルバムよりもギターが目立った音像で結構イイ感じで、しかも比較的淡々とした控えめなアクションなのだが、これが逆に意外とクールでカッコよかったり。それもそのはず。彼らってば素のルックスがカナリ良さげなんだよね。

実際、終演後に会った Yumijon さん& kira さんは、「イイもん見たっ!思わぬ儲けもんっ!」と目を輝かせながら実に生き生きと話しておられました。(苦笑)


この後は FALCONER と HOLLENTHON がのバッティングする魔の刻・・・。HOLLENTHON の方が5分だけ早く始まるので、先にそっちを観て途中で FALCONER に移動するスケジュールを予定してるんだけど、どっちもスゲー観たいバンドなだけに半分ずつってのは非常に心苦しい・・・。でもどうしても両方観ときたいんで、こればっかりは仕方ないな。


去年の SOUL DOCTOR みたいなもんやね。

HOLLENTHON も今いるこの Wet Stage に登場するんだけど、開演までまだ30分近くあるんでその間場内をプラプラとうろつくことに。

通りがかった Perty Stage では、スイスのメロディック・ハード SHAKRA が熱演していた。その健康的な骨太ハード・ロックが青空に気持ちよく広がっている。集まった観衆もマターリとその様子を楽しんでいるようだ。

オレはといえば、そんな SHAKRA のステージの遥か後方で約6.9秒ほど足を止めただけで、グッズ販売のテントをチェックして廻る。


会場には、CD、アクセサリー、Tシャツ他の衣類、その他雑貨など沢山のグッズ販売のテントがある。今回はフェスティヴァル・エリアの外側にはほとんど出なかったので詳細は不明だが、エントランスの手前に「メタル・マーケット」という大規模なテントもあったらしい。

フェスティヴァル・エリア中でやはり一番見応えがあるのが、会場のほぼ中央に位置するオフィシャルのTシャツ売り場。

色々あるのよ〜〜。品揃えが刻々と変化するのでチェックが大変っすわ。
でも XL ばかり・・・。(泣)

大きなテントの3面を使って様々なメタルTシャツがディスプレイされているのは、見ているだけで楽しい〜。

ただ、ディスプレイされてるシャツが売り切れたらその空いた場所に新しいバンドやデザインが登場するって具合に、毎日(いや、時刻によっても)品揃えが変わるので、予算が決まってる身としては「買い時」を見極めるのが非常に難しい! あとはやっぱサイズ。ジャパニーズ・チビなオレ的には、ほとんどが XL サイズなのはちょっと辛い・・・。なので、今年は WACKEN 2002 の記念Tシャツと BORKNAGAR のロングスリーヴの計2枚を買うに留まりましたデス。


それにしても、今日は本当に気持ちイイ気候。気温的にはこの地にしてみればカナ〜リ暑い方ではあるらしいんだけど、日本と違ってジメジメ感が皆無なのが本当に快適。


気持ちいい〜(^o^)/

ステージから離れた場所では、多くの人が藁の上に座り込んだり寝そぺったりしながら、思い思いにマターリと過ごしている。もちろん BGM は贅沢にも遠くのステージから充分な音量で聴こえて来る生演奏だ。


ホントに通り過ぎただけ(汗)

一通り買い物&マターリ・タイムを満喫した後は、買ったものを置きに一旦車まで戻り、速攻で HOLLENTHON の登場を待つ Wet Stage へと舞い戻る。

道すがら True Metal Stage でショウを展開する NUCLEAR ASSAULT を横目で見ていたが、当時からそれ程思い入れのなかったバンドなので、そのまま素通り・・・。(汗)


再び Wet Stage に到着すると、何故かテントの中に入るのも一苦労ってほどに超満員。あれれ? 次、HOLLENTHON のハズだよなぁ・・・も、もしやまた変更に?・・・と思った瞬間、"Y Dying Goch" がスタートした。


すっげー人気でマジビックリ。でもホント上手いバンド。曲もイイし。

あ、やっぱ HOLLENTHON だ! ・・・は、いいんだけど、何?この人数、そしてこの盛り上がりは? 皆歌ってるし!?(超驚)

去年リリースの "Wish Vilest of Worms to Dwell" で初めてこのバンドの存在を知った身としては、その CD から感じ取れたこの変態シンフォ・デス・プロジェクトの佇まいはもっと小規模でマニアックなものだっただけに、この眼前で大勢の観衆が熱狂している様は俄かに信じ難いほど。

しかし、そういったバック・グラウンドを考慮せずにこのテント内に響き渡る素晴らしくゴージャスな出音だけを聴けば、この観客の反応は充分に納得できるものだ。

荘厳なクワイヤとオーケストレーションのサンプルを伴走に付けて、複雑な楽曲を易々と掻き分けて進む厚みのあるタイトな演奏は、切れ/重さ/グルーヴともに水準以上のレベルで聴き応え充分。なんちゅーか、一音一音に表現力ってゆーか深みを感じるんだよね。

もしこの模様が夕方に外の広いステージで行われていたなら、間違いなく昨年の THERION 級の感動を得られると確信できるなぁ。

聴きたいと思ってた "Wish Vilest of Worms to Dwell" からのキラー・チューン、"Y Dying Goch"と "To Kingdom Come"(サビのクワイアに合わせて合唱が巻き起こるなんて想像もしてなかった!!)が聴けたところで、この素晴らしいショウの途中で残念ではあるけどとりあえず満足して、FALCONER の待つ Party Stage に向かうべく、テントを出た。


時刻は16時を少し廻った頃。Wet Stage から Party Stage へと向かう。

いんや〜、今日の気候は本当に気持ちいいな。まさにメタル日和


人口密度が高くなってきた・・・。

そろそろセミ・ヘッドライナー級が続々登場する時間帯ということで、観客の数もかなり多くなってきているみたいだ。


ってゆーか、ギターの奴の体型、日本じゃありえないよな・・・。(汗)

Party Stage に近づくに従って、遠くで聴こえていた FALCONER のヴァイキング・メタルが、徐々にその輪郭をはっきりと形作ってゆく。

そしてステージ前に到着するや否や始まった曲は・・・なんと代表曲 "Upon The Grave Of Guilt"!!! 奇跡だ! やっぱり神がいるっ!

見事な緩急を見せるドラマティックな楽曲に Mathias のマイルドな歌声が心地良く響く。そして・・・

♪いぇぃいぇぇえええええぇ〜えぇ〜〜!

♪をぉうをぉおをおおおおぉ〜〜〜〜!!!

ぐをーーー! 大満足! FALCONER、なんつってもこの曲が聴き・・・いや、歌いたかったのだ!

とりあえず満足感を得たところで、次の "We Sold Our Homesteads" から落ち着いて FALCONER のステージを観ると、Mathias・・・服装も含めて完全にどっかの商店主のオサーンだな。(苦笑) 実は若いんだっけ?

まぁ音の方はそんな見てくれとは無縁の勇壮な哀愁ヴァイキング・メタルで、独特のメロウな雰囲気のブレンドされ具合がイイ感じなナイス・ショウだった。


全然見えないっつーーーーのっ!(悲)

FALCONER を観終えると、隣の Black Metal Stage で演奏中の IMMORTAL へと移動。

これがまたもの凄い人だかりで、こりゃそう簡単にはステージの全貌が見える位置まで辿り着けそうにないな・・・と、ほぼステージ脇に近い位置で観賞した。この位置だと、メンバーがステージ前方に出てきたときだけ、たま〜にその白塗りの神々しいお姿が拝見できるって程度なんだけど。(汗)

この IMMORTAL、熟達なバンドだけあって、プラック・メタルそのものの相当な轟音ながら各楽器がクリアで非常にバランスのいい音を出している。ブルータル極まりない音の塊の中に息衝くメロディがジワジワと溢れてくるのがよくわかる、整合感に満ちたとにかくハイ・クォリティなサウンドには「さすが!」と唸ることしきり。ただ、曲そのものはそんなに好みじゃなかったなぁ。(汗)


さて、またまたバッティングしているショウをハシゴする時間がやって来た。今度は SINERGY と VISION DIVINE。SINERGY はつい先日日本で観たからいいかな? とも一瞬思ったりしたけど、やはりカッコいいバンドは何度でも観たいもの。なので、まずは Party Stage において5分だけ先にスタートする SINERGY のショウをチェック!

SINERGY のショウは、Kimbery の「The! Bitch! is! Baaack!」の掛け声を合図に威勢良くスタート!

キンちゃん、気合入ってたなー。

おぉ、Kimberly、来日公演の時よりも随分声が出てるじゃないか!(嬉)

相変わらず勢いよく爆発するバンドの演奏は非常にアグレッシヴで、エネルギッシュなヘヴィ・メタルの楽しさを存分に堪能させてくれる。

このギター・ハーモーニー、まさに神業っすわ。

どの曲にもたっぷりと配された Alexi と Roope のハイテク・ツイン・ギターも、やっぱり聴けば聴くほどスリリングでタマンネーですな。

STONE ファンが昂じて Roope の大ファンなんで、彼の見せ場で Alexi に劣らぬ・・・どころか更なる余裕もを感じさせるスーパー・プレイが連発されると、思わず頬が緩んでしまうって。

でも Roope 本人は、二人が絡むアクションの時でも常に後方でサポートに回っていたりと、謙虚に Alexi に花を持たせているような感じ。そこがまたとっても大人で素敵ぃ〜。(はぁと/苦笑)

コイツがまたいい男なんだよねー。

そして、サポート・メンバーながら、音はもちろんヴィジュアル面でも大いに貢献しているベース・プレーヤ Lauri Porra も、バンド全体を観ていてもついつい目を奪われてしまう、実に華のあるプレーヤーだ。

幅広いであろうバック・グラウンドが窺える多彩なテクニックを交えながらアグレッシヴにパフォームする姿は、来日公演でも目にしているせいか、オレの意識の中では既に SINERGY の魅力の一部になっている。

既に正式メンバーとして Melanie Sisneros 嬢の加入がアナウンスされていて、彼の任期はこの夏のツアーまでなのだが・・・うーん、こうして見ているとバンドとの相性もヨサゲなので、とっても惜しいな・・・。ま、Melanie 嬢にも期待ッス。

オレと同じポーズ&顔をしてくれました。(嬉)

なーんてあーだこーだ言いつつ、やっぱり一番美味しいとこを持ってくのは Alexi。いやー、目前で見てたら、やっぱメチャクチャカッコいい男ッスわ。惚れちゃうかも!(笑)

と、存分にショウを楽しみ、名曲 "Beware the Heavens" で悶絶完全燃焼したあたりで、この SINERGY と平行して Wet Stage でプレイしている VISION DIVINE の下へ全力でダッシュ!


息を切らしながら Wet Stage のテントに転がり込むと、ステージ上で Fabio 様が熱唱なさってるお姿が目に飛び込んできた!


あー、Andrewの写真もっと撮っとけばよかった。。。

いやいや〜、Fabio 様の歌声、RHAPSODY の来日公演でも股間をびっしょりと濡れさせてもらったけど、この VISION DIVINE で聴いてもやっぱイイ〜。

この VISION DIVINE、正直アルバムはあまり好きじゃないんだけど、こうしてライヴで聴くと結構イケるじゃーん!


相変わらず実は毛深い Fabio 様。もう君だけでいいよ。ギター。(笑)

VISION DIVINE のアルバムでは RHAPSODY の時よりややソリッドでメタリックな唱法を多用している Fabio 様だけど、ライヴとなると RHAPSODY での歌唱に近い大仰でオペラティックな歌いまわしが顔を出すみたい。もちろんその変化は大歓迎で、その熱唱は「聴き惚れる」って言葉がまさにぴったりなほど艶っぽい。

・・・と感心しながらよーく観てたら、なんとギタリストが Olaf ぢゃないじゃん? アレ? Olaf が脱退したのって LABYRINTH ぢゃなかったっけ?  VISION DIVINE も辞めちゃったんだっけ???

ステージ上でギターを構えているのは、なかなかのルックスの若そうな兄ちゃん。しかもコイツがゲロウマでビックリ! スウィープの最高音部あたりに右手タップを絡ませるマジカルなファスト・プレイをビシバシと決める決める。その光速プレイに「味わい」は希薄だけど Olaf には求めるべくもなかった整合感を彼と比較にならんほど持ち合わせてるってだけで、オレ的には高ポイントだ。

あ、そうか。今ここで VISION DIVINE がイイと思えるのは Olaf がいないからか。LABYRINTH でも VISION DIVINE でもオレ的には彼の癇に障るギター・プレイが癌だったから・・・。(汗)

で、帰国後に判明した事を追記しとくと、この若きギタリストはライヴ要員のサポート・セカンド・ギタリスト Federico Puleri 君。この日 Olaf は機材トラブルで最初の数曲だけでステージを降りてしまい(そんなんアリかいな!?)その後は本来リズム・ギター担当だった Federico 君が Olaf のパートも弾いていたとのこと。ちなみに Federico 君は SEVEN GATES ってバンドのメンバーで、そのバンドではギターは持たずリード・シンガーを担当しているそうだ。


うん、惚れるね。惚れる惚れる。

ショウが終わるとすぐ、真っ黒に日焼けした裸の上半身を藁まみれにした謎の屈強な東洋人が「kohさん?」と声を掛けてきた。「TyTAN ッス」 「Oh! TyTAN! Nice to Meet Yooou!!」(って、ここではもう相手がナニ人とか英語だか日本語だかよくわかんなくなるんだよね/汗) ニューヨークから参戦した彼・・・カナリの謎キャラだ。(笑)

しばらく話してると愛しい Fabio 様が出てきた! さすがに人気者で次から次へと人が来るんで、「こないだ日本で観たよ。Greatだったッスー」程度しか話せなかったのがちょい残念。


オサーン

ほどなく、何故か周りに DOMINE のメンバーが登場。しかも5人全員が仲良く勢揃い。(笑)

周りにいたファンと共にマターリと話したり写真撮ったりしてたんだけど、そのうちに誰からともなく「じゃ、皆で撮ろうか!」という話になった・・・のはいいんだけど、なにがどうなったのか結局その集合写真を撮るカメラマン役になったのは、その時偶然カメラを手にしていた Morby その人。(笑) わははは。主役が写真に収まらんでどーするねん。(苦笑) ってかアレ、誰のカメラだったんだろ・・・?


さて、そうこうしてるうちに、Wacken Open Air 2002 のオレ的ヘッドライナー(笑)DREAM EVIL の時間が近づいてきた。ステージ上でメンバー自身がセッティングする姿を目にするうちに否応にも期待に胸が高まり、心地良い緊張感がこの身をじわじわと侵食してゆく・・・。

そして・・・素晴らしい一時が幕を開けた!!!! DREEEAAAAM EEEEVIIIL!!!!!


DREEEAAAAM EEEEVIIIL!!!!!

うをーーーーーー! すっげーーーーーー!!

今年現時点までにリリースされたアルバムの中では RHAPSODY と一二を争う程にオキニなこの DREAM EVIL を、いち早くこうして生で体験できているってその事実だけも悶絶なのに、そのサウンド自体も魅力たっぷりだ。

オフィシャルのメンバー・ショットでのメイク&強面ではなく素顔で勝負する熟達のメンバー(Gus G はちょっとアイ・ライン入ってたナァ/汗)が、「ファンと等身大」と「メタル・スター」のちょうど中間辺りの絶妙な立ち位置から実に自然体なパフォーマンスで提供する今のシーンにありそうでないキャッチーなヘヴィ・メタルは、「オレはメタルが好きだーーっ」っていう感情が沸き起こる敏感な部分をピンポイントで刺激してくる!


ガスジーたんトテーモカコイイYOFredrik も何気に真のメタリアンなんだよね

今ここにベールを脱いだ注目の Gus G のプレイそしてパフォーマンスは、想像以上に凄まじかった! スリリングなファスト・プレイはもちろん、微妙なニュアンス・コントロールによる泣きのエモーションもたっぷりなのがなんとも嬉しい。

そしてこれも別の意味で注目だった Fredrik のパフォーマンスも「プロデューサーの道楽」の域を完全に超越したもので、注意深くプレイしながらも常にアグレッシヴに観客に向けてリフ攻撃を迫る様には、多くの人が Rudolf Schenker の姿を重ねたんじゃないかな。

どっからどう見てもセキュリティにしか見えない5弦ベース使い Peter(その場では「いがぐり君」と命名/苦笑)と、耳当たりのよい声質を武器に健闘を見せるシンガー Niklas(その場では「ビバリーヒルズ」と命名/苦笑)も良いプレーヤーだ。

"The Chosen Ones" で重厚なコーラスをサンプルを使ったりしていたが、基本的にはメンバー自身によって結構クオリティの高い「漢コーラス」を実現させていたのも印象的。


常に客にアピールするステージングもなかなか!オレはいま元 KING DIAMOND のメンバーを見ている!!!(笑)

超興奮しててどの曲をどの順番でやったのかはサッパリ覚えてないけど、"Losing You" と "H.M.J." 以外は全曲やった?・・・ような気がする。疾走する "The Prophecy", "In Flames You Burn" では狂ったようにヘッド・バングし、"Heavy Metal in the Night" では当然のように叫び・・・と、まさに至福の一時!

途中、特に終盤になると、尺を間違えたり歌詞を忘れたりちょっとリズムがバラけ気味になったり Niklas にやや疲れが見えたり・・・とリハ不足を露呈する場面もあったが、この素晴らしいヘヴィ・メタル・ショウを楽しむのにはさして支障はなかったな。

その屋台骨を支えていたのが元 KING DIAMOND の(←悪いけどコレにこだわるよ!/笑) Snowy Shaw! 黒いボクサーパンツ一丁(普通の下着のやつ!/笑)でとにかくラウドに(時々「うるさ過ぎだー!」って思ってしまうほど)叩きまくるその底なしのパワーは、全バンドでセッティングを変えつつ共用しているドラム・キットが壊れないかと心配になるほど。でも KING DIAMOND ファンとしては、こうして生 Snowy Shaw を観れたってのは本当に感慨深いよ。


上手い・・・っていうか「いいギター弾く!」って言い方が正しいね。

いや〜、やっぱ Gus G イイわ。巧いだけなく弾いてる姿がカッコイイ。「顔で弾く」という基本も押さえ、客を煽ることも忘れないパーティー・アニマルなギター・ヒーロー・タイプ。これからも素晴らしいプレイを沢山聴かせて欲しい。

で、ショウは制限時間イッパイで一旦終了したんだが、観客のアンコールを求める拍手が鳴り止まない! Party Stage でこんなの見たことないぞ!?(驚)

しばらくしてメンバーが再度登場して「やるぞー!!」って感じで盛り上がったんだけど、ステージ奥で Fredrik が「時間ないからダメダメ」ってな素振りを見せている。しばらくやり取りがあって「やっぱ時間過ぎてるし無理か・・・」と諦めかけた時、Fredrik が折れてギターを手にして・・・・アンコールは "Hail to the King"! 思わぬプレゼントにテント内の狂喜は最高潮に達し、盛大なシンガロングと共に素晴らしいショウは幕を閉じた。


ショウの後、脇にいた Gus G と Snowy Shaw を、ほとんどミーハーそのもののノリで(汗)捕まえる。

こいつ、メチャクチャ女好きそう。自分と同じ匂(以下自粛)瞳が真っ青で吸い込まれそう〜。でもパンツ一丁。

Gus G、メチャクチャ人あたりがいいッス。カナ〜リ気さくなパーティー野郎って雰囲気満点で、向こうからどんどん喋ってくる感じ。そんなに一度にイパーイ聴き取れないって。(汗)

Snowy Shaw には、オレが如何に過去の KING DIAMOND を愛していたかを切々と語ってしまった。(汗)「KING DIAMOND では日本に行けなかったけど DREAM EVIL ではやっと行ける!」ってパンツ一丁で喜んでた。(笑)

2人と日本での再会を約束し(つっても観客としてだけどね)、満足感と共に Party Stage を後にした。


さて、お次は何だ? ・・・お、EDGUY だ!

予定表を確認すると、その裏では SUIDAKRA, HEATHEN と魅力的なバンド達がプレイするというのが悩みどころだが、ここは心を鬼にして先日の RHAPSODY との来日公演にて素晴らしいパフォーマンスで驚かせてくれた EDGUY に専心して観ようと決意し、カミ〜ンと共に True Metal Stage へ向かった。


時刻は19:30になろうとしている頃で、空の様子は夕方ちょっと手前って感じ。昼間の強かった日差しは緩んで涼しい風がメタル・フィールドに心地良く流れる中、EDGUY の連中が "Fallen Angels" と共にステージに勢いよく飛び出してきた!


EDGUY、お世辞抜きで良いバンドだわ。

イントロに続いて歌と共にゼブラのコートをなびかせた Tobi がセンターに飛び出すと、一際大きな歓声が上がる。

驚きだったのはこの EDGUY の異常なまでの人気の高さで、ステージから相当離れた辺りまで観客が密度濃く集まり、そのうえ皆拳を振り上げ歌いヘッドバングしている・・・というヘッドライナーもビックリの光景が繰り広げられていた。

かくいうオレも、大好きな "Tears of a Mandrake" では泣きそうになりながら歌い、来日公演では演らなかった "Babylon" では狂喜しながらヘッド・バング&シンギングに勤しみ、そしてこれも初めて生で聴く "Avantasia" も声の限り歌う歌う歌うったら歌うっちゅーねん!(笑)

そんなオレとカミ〜ンの周りでも、メタル・ヘッズ軍団がステージも見ずに狂ったように暴れていたし。(苦笑)


若さも爆発!受けも抜群によかったー。

小さな身体を大きなアクションでカヴァーしながらよく動く Tobi は反応の良い聴衆を上手くさらにクレイジーにさせ、Jens, Dirk のダブル・アクスが(プレイ自体はそこそこながら/汗)Eggi の大きなヘッド・バングと共に堅実に楽曲を引っ張る若々しいショウ運びを観ると、ホント大舞台が良く似合うバンドなんだなぁ・・・と認識を新たにさせられる。あとは、来日時には気付かなかったが、土台を支える Felix が意外にも巧いプレーヤだと今更気が付いてみたり。

とにかく、大きな火柱が上がり(ステージから随分離れた場所にいたオレらまで熱風が届いた!)その炎がステージ・セットに広がったり要所でパイロが火花を高く吹き上げながら爆発するなどの大規模な演出と、その演出に負けない堂々としたステージングを見せるバンド、そしてそれに応える大観衆と、全てが来日公演の時の「RHAPSODY のサポート」という姿からは想像できない程のスケールの大きさを感じさせたショウだった。チッタで観た時は「まだまだ単独では・・・」と思ってたけど、これ観たら「全然イケるぢゃん!」って思っちゃったもん。


EDGUY のビッグ・ショウが終わると、日がそろそろ傾きかけてきて会場は徐々にヘッドライナーの登場に相応しいロケーションへとその姿を変えようとしている。


こういうロケーションで座ってると、一生こうして過ごしたくなっちゃうわ。

そろそろ疲れが見えてきたメタルヘッズのまた〜り度の高まりも顕著で、あちこちの藁の上で座り込んでいる姿も目立つようになってきた。「マジ寝」してる奴もけっこういたなぁ。(苦笑)

次に観る予定の BLIND GUARDIAN のスタートまで90分ほど時間があるので、ここではカミ〜ンと共に一旦バック・ステージに戻ることにした。ふぅ、休憩休憩・・・。


まずは空腹を満たそうとテント内を物色。すると6ユーロ(陶器で出来た意外にしっかりした皿を返すと1ユーロ戻ってくる)のスパゲティを発見! 早速、たぶんカルボナーラっぽいモノだろうと想像できる「ベーコン&クリーム」をオーダーすると、店先のネーチャンが告げた待ち時間通り、約2分で出来上がってきた。見た目はやっぱカルボナーラで、とても美味しそうだ。

テーブルは既に空きがないっぽいので、ビール・スタンドの脇にあるダスト・ボックスの上をテーブルにして(汗)食いだす・・・おー、こりゃ美味い! とこのチープ極まりないスパにすら舌鼓を打っていると、さっき観た DREAM EVIL の Fredrik がやって来た。

数時間前の Great なショウの感動を伝え、10月の来日公演のことなどを話す。事前に Peter とメールで「プレイしてくれたら最高だナァ」「あぁ、プレイすると思うよ」ってやりとりしてた "Losing You" を演らなかった事を訊くと、「あの曲にはクワイアとオーケストレーションのサンプルが必要なんだよ〜」・・・って、アンタ "The Chosen Ones" でサンプル使っとったやんけ!? って無粋な突っ込みはせず、来日公演の時は是非よろしく〜♪と念を押し。「うーん、本当は生のストリングス・セクションとクワイアで出来たらいいんだけど」・・・・こりゃたぶん来日公演でもプレイしなさそうデス・・・。(汗)

その後は、プレスの奴と話たりしながら(NUCLEAR ASSAULT のメンバーをずっとプレスと勘違いして話してたなーんて失礼なこともあったり・・・/大汗)、ビール飲みながらカミ〜ン& Bjorn@SOILWORK とマターリ。

空腹なのに持ち合わせが無くてやや不機嫌になりつつあった Bjorn(苦笑)は、カミ〜ンに食事代を貰ったら急に元気になっちゃって。(笑) ビールとピザ抱えて戻ってきた時の笑顔が素敵過ぎ。(苦笑)

・・・なんて遊んでたらあっという間に BLIND GUARDIAN の登場まであと僅かって時間に。速攻でバック・ステージを出て、ちょいと急ぎめに True Metal Stage へと走った。


写真、ほとんどボケボケだった・・・。

さて、今年の Wacken Open Air のメインのヘッドライナーである BLIND GUARDIAN だ。

彼らのショウを観るのは92年以来10年振り。月日が経つのは早いのぉ・・・。(しみじみ) 4th "Somewhere Far Beyond" まではメチャクチャ好きだったけどそれ以降急に醒めてしまったオレとしては("Imaginations from the Other Side" すらダメなんよ・・・/汗)、今日のショウは BLIND GUARDIAN の生演奏を堪能するというよりは、「BLIND GUARDIAN と地元の数万人の観客のセットがどのような盛り上がりを見せるか」を肌で感じてみたいという楽しみ方がメインって感じ。

人波を掻き分け結構前の方まで行くと、"War of Wrath" からショウがスタート・・・って、周りにデカい奴が多くて何も見えん!(汗) そして噂どおり皆が歌いまくりやがる! サビだけでななくAメロからうるさいほどに歌い、さらに深めのファンになると、ギター・フレーズ、挙句はドラム・フィルまで歌いまくる!(笑)

ステージは見えんは押され放題だわ観客クワイア(笑)はうるさいわで、さすがに辛くなってきたんで早くも後方に撤退開始。


しかし・・・下がっても下がっても下がっても下がっても雑踏が途切れることなく、気が狂いそうになる。どーなってんだ!? 諦めずにしばらく後方へ進むと、やっと息苦しくない程度のスペースがあるところまで来たんで、そこで見ることに。はぁ〜、ホントに凄い大観衆だ。見たとこ3万人はいるんじゃないかな?
この大観衆の様子は、後日事務局から送られてきた W:O:A 2003 用のイメージ画像に使われてるんで、ちょいとここに載っけてみよっか。

ステージ前はこういう感じっすよ。行きたくなるっしょ?

・・・と、この写真のさらに右奥の方で全体の雰囲気を楽しみつつ観始めたわけだけど、曲が "Welcome to Dying" になるとさすがに血が騒いで周りの奴等と大騒ぎ。そして、最近の彼らの曲の中では珍しくお気に入りチューンとなった "Nightfall" では、気が付くと涙ながらの絶唱をかましてました。(苦笑)

ここまで後退してもやっぱり周りの客は歌いまくっている。その中でも面白かったのが、オレの左後ろにいた長身のドイツ男。こいつってば、一言さえも漏らさぬ勢いで完璧に歌っちゃってて、しかも Hansi へのなりきり方が半端じゃない。声質はもちろん発声具合から語尾の震え方といった端々の部分まで見事にクローンになりきってて、もう「名人芸」の領域。そのうえ Hansi より明らかに巧い!(笑)

時々そいつの歌唱にグッと来ると(苦笑/いや、マジで巧かったんよ)、振り向いて親指を立てたりしながらこのビッグ・スケールなショウを満喫してると、目前の人垣からひょこっと Masa が出てきた。(驚) よくもまぁこの数万人の雑踏の中で偶然出会えるもんだな。さすがブラザー。うははは。(笑) 彼も最初は前の方にいたが、やっぱ辛くなって後退してきたらしい。そして彼はさらに後方へと撤退して行った。

その後しばらくそこで観てたオレも、ちょっと空気が欲しくなってきたんで(皆が歌ってるせいでオープンエアなのに酸素が希薄に感じる!/汗)さらに後退・・・ってゆーかキリが無いので今度は横移動。しばらく闇雲に進んで、やっとのことで「BLIND GUARDIAN を観ている人」の集団から抜け出した。

すると、偶然にも数メートル離れた場所でマターリとステージを眺めるおっくんを発見。おっくんが買ったおつまみ(マッシュルームにホワイトソースがかかった謎の食物/苦笑・・・でもなかなかイケた!)を食しながら、マターリと堪能。


♪Valhaaaallaaaa〜〜!と遠巻きながら密かに悶絶したあたりで、ちょいと疲労を感じてきたので一旦プレス・ポイントに戻ることに。

ベンチに腰掛けて休息しながら、ついでに恒例の充電なんぞをしつつゆっくりしていると、なじみのポルトガル人カメラマン(名前忘れた)が「Hey, Koh! Sabbatだぞ! 行くぞ!」と肩を叩く。「興味ねぇよ! 日本人ってだけで安易に SABBAT や METALUCIFER と結びつけるの止めてくれないかな〜。」という本心は言わず(笑)、彼に「あぁ、後で行くよ」と気の無い返事だけを返す。

そのまま休んでいると、隣のベンチに Kimbery@SINERGY がやってきた。どうやらどこかの媒体の取材らしく、その横でスタッフがカメラやらなんやらのセッティングをしている。

するとオレと目が合った Kimbery が「Hi, 日本から来たの?」と声を掛けてきた。「Hi,Kimbery, そのとおりだよ〜ん」。その後今日のショウの話や来日時の話、そして「MasaIto's Rock City」の話(苦笑)などをするうちに取材の準備が整い、「また日本でね」と言って彼女は取材に突入。

あのね、Kimbery、話してみるとめちゃくちゃキュートっすわ。こりゃ Alexi 共々カップルで惚れとくのかも!(笑)

とりあえず疲れも癒えたみたいなので(Kimbery 効果か?/笑)、誘われた手前もあり Perty Stage に SABBAT を観に行ってみる。

遥か前方の BLIND GUARDIAN のステージでは花火が打ち上げられ、このメタルな宴が今がクライマックスであることを高らかに宣言しているようだ。


オレにとっては「色物」としか思えないんだよ。ごめんね〜。

いや〜、SABBAT、受けてる!スッゲー受けてるYO!(^o^)

だって、定番のケツ丸出しメタル・パンツを着用したベース兼任のシンガーが後ろを向くたびに「見ろよ!アレ!あひゃひゃひゃ!」とドイツ人はステージを指差し、腹を抱えて大喜びなんだもの!

そしてラストのギター・クラッシュでは、ステージ前は大爆笑の渦! こーゆーアトラクションは人種を超えてみんな好きだね。こりゃ SABBAT 同様に海外展開してる我が国のパフォーマンス集団、電撃ネットワークもうかうかしていられないぞぅ! あ、来年はこのポジション担当としてりっとねるじんまに出て欲しい!(笑)

ただ、このファニーなナイス・パフォーマンスの背後に流れてたメタルっぽい音色の音楽は、全然好みじゃなかったなぁ。


ウドおぢさん、身体にメカをイパーイ装着して、さながら集中治療室みたいだった・・・。(汗)

SABBAT の後、再びバック・ステージのビア・スタンド近辺でマターリと雑談&休憩。時刻は午前0時半をまわり、今年の W:O:A もそろそろ佳境を迎えつつある。

次の U.D.O. は True Metal Stage だ。Udo Dirkschneider を最後に見たのは、1986 年の ACCEPT 2度目の来日ん時だから・・・16年ぶり!?(汗)

この U.D.O. もさっきの BLIND GUARDIAN と同じように、最近の作品にはあまり興味が湧かない・・・。そう、オレ的には「Mathias Dieth のいない U.D.O. なんて・・・」って気分なのだ。それでも、往年の ACCEPT の名曲をあの声で楽しめればいいか!そういう機会さえ滅多にないわけだし!・・・と割り切ってショウを楽しんだ。

知らない曲(多分最近の持ち曲)でスタートしたショウは、初盤で早くも "Metal Heart" が登場! うわーーー! やっぱ燃える! 随分後方で観てたんだけど、周りのメタル・ヘッズも凄まじく盛り上がってる。ギター・フレーズに合わせて数万人の漢クワイアがヲーヲー♪と夜空に広がる様は圧巻で、全身に(歌ってる舌の先まで!)鳥肌が広がる。

何気に感動しちゃってると(苦笑)、続いてはこれまた超好きな "Midnight Highway"!(嬉) ACCEPT では Peter Baltes が歌ってた胸キュンなBメロがたまらない。その後も "Livin' for Tonight", "Princess of the Dawn", "Balls to the Wall", "Screaming for Lovebites", "I'm a Rebel" と ACCEPT ファンのノスタルジーを満たす名曲の数々に超悶絶!! 大観衆の漢クワイアは最強!

そして2度目のアンコールのラストで・・・ついに出た!"Fast as a Shark"!!! 首が・・・モゲます・・・。(死) これでもし続けて "Breaker" 演ってたらマジで死んでたかも・・・。

それにしても Udo はさらに音域狭くなったな・・・。(汗) そして Stefpan Kaufman は未だにドラマーの印象しかなくてギター姿に違和感が・・・。あ、でもこんなにギター弾けるとは思わなかったッス。(苦笑)


不運としか言い様がない・・・

そしてとうとう Wacken Open Air 2002 最後のバンドの出演時刻、午前2時15分が近づいてきた。Party Stage 最後のバンドは HAGGARD。地元ドイツのオーケストラル・デス・メタル・バンドだ。

しかし、定刻になっても一向にショウがスタートしない。どうやら機材トラブルのようだ。スタッフが右往左往しながら機材チェックを繰り返す中、バンド後方両サイドに配置された弦楽隊と合唱隊が、それぞれ音合わせを続けている。

この HAGGARD、本来は16人編成みたいだけど、今日このステージ上にいる人数を数えてみたら14人だった。(苦笑)

・・・そのまま20分も経った頃だろうか? やっと準備が整ったらしく、バンドはたくさんのおねいさんを含む弦楽隊、合唱隊とともにクラシカルな演奏をスタートさせた。

おねいさん、けっこう奇麗だった! パンツもちょっとだけ見えそうだったし。おねいさんに混じってオサーンが・・・。

HAGGARD の演奏は、時にソプラノの独唱や弦楽器のソロ・パートがフィーチュアされりする緩急に溢れたとてもナイーヴなアーティスティックなものなのだが・・・

ステージ上では大勢の人がひたすら踊りまくってました。何故かは謎デス。。。

最寄の Black Metal Stage でプレイする酔いどれスラッシュ・メタル ONKEL TOM(←コイツらデス) の音量があまりにも凄まじい轟音であるため、HAGGARD お得意のメロウなクラシカル・パートがほとんど・・・いや、全くといっていいほど聴こえない!(悲)

結局、機材トラブルによって20分遅れでスタートした HAGGARD のステージは、全くいいところのないまま定刻の3時にきっぱりと終了させられ、Party Stage 前に集結したファンからは凄まじいブーイングの嵐が。もちろん、バンドにではなくステージ管理側に向けてだ。しかし、決定している終演時刻以降のプレイは実現せず、14人のメンバーはステージを去っていった。

うーん、これは少々後味が悪いが、まぁこういう事もあるさ。それが Wacken だ! と自分を納得させながら、素晴らしい思い出を沢山残してくれたこのフェスティヴァル・エリアを再度ひととおり見回し、しっかりとこの目に焼き付けてバック・ステージ・エリアへと戻った。


Hail! VICIOUS RUMORS!!!!

バック・ステージでは相変わらず大勢のアーティスト/プレスが盛り上がってるが、ここに来てどっと疲れが出てきたので(U.D.O.が効いた・・・/汗) Alex, Bjorn らを始め知った顔にだけ軽く挨拶回りをし、駐車場へと向かうことにした。

出口付近で VICIOUS RUMORS の Geoff とドラムの Dan がいたので、おっくんと共に最後に軽く話す。次のアルバムの話で "Digital Dictator" そして "Welcome to the Ball" というキーワードが語られたのには、アレだけのショウを見せてくれた彼らだけに本当に期待が高まってしまった。


駐車場上を車に向かって歩いていると、未だに Party Stage 前で騒いでいると思われる HAGGARD ファン達の叫びが聞こえてきている・・・。どうなったのかちょっと気になるな。。。

そして車に着くと昨日同様に速攻で寝に入る。今日の気温は程よいので、毛布を軽くかける程度で充分だ。靴と靴下を脱いで疲れた足を開放し、その心地良さに唸るのが先か眠るのが先か・・・ってくらいにあっという間に爆睡の淵に転落してしまった。(「この夜はマジで2秒だったよ。」by おっくん)