August 6~7 (Wed~Thu) - Way to Home -

とうとうドイツを発つ日の朝がやってきた。

早めに起きてまずはシャワーを浴びようした時、足の爪の様子がなんかおかしい事に気付く。あれれ?く、黒い?! 一瞬なんかの病気か!?(恐)と思ったが、よくよく見るとマジックで塗ってあるんじゃん!? しかも、脛にも TATTOO よろしく童貞万歳な中学生レベルのくだらない落書きが神々しく輝いている!(笑)

中学生かよ!(苦笑) ってゆーか、どうして「色欲」などという単語を書かれるのか、まったく心当たりがありませんよ!

すぐに、他の部分・・・チンコの先に妖怪人間ベムの顔とか書かれちゃってないか(苦笑)とか、全身をくまなくチェックしたが他には即席 TATTOO は見つからずに一安心。後で寝てる時の写真見せてもらったら、額に「肉」って書いてあったけどね。(笑) それはすぐ消したらしいんだけど、顔に文字書かれて…さらにゴシゴシ擦って消されても起きないオレってホントに凄いよね。(苦笑)


シャワー後は、昨日予約した TATTOO ショップへ。今回施術してもらう Wolfgang@Schmier 似と簡単に挨拶&世間話をしつつ、一昔前の床屋風の椅子に座って早速スタート。

街中に普通にあるんですわ。町歩いてる普通のヲサーンやオバハンも、フツーに入ってたりするもんねぇ。

まずは、上腕部…肩から肘にかけての毛をT字剃刀で剃り消毒する。次に、上腕部に何か液体をスプレーし、昨日渡しておいたデザイン画の輪郭が紫色でトレースされたトレーシング・ペーパーをそこにしばらく密着させてからはがすと、皮膚に紫色の輪郭が転写された。

そして、Wolfgang が手術用手袋をはめた手に持ったペン型の電動針が唸りを上げる。針先にインクを付け、輪郭に合わせてある区画のラインを引き、その中を塗りつぶし、玉の汗のように滲み出る血を消毒剤で拭き取り、またインクを付けて別の区画のラインを・・・の繰り返し。

気になる「痛さ」は、全体的には「歯医者の一番痛い時よりは痛くない」ってっ程度だったかなぁ? でも、輪郭のラインを引いてる時はけっこう痛かったかも。思わず顔が歪んだもんね。喩えるなら、錆びたカッターナイフの刃先を皮膚に数ミリ食い込ませてガリガリやってる感じ。塗りつぶしてる時はそんなでもなかったんだけどね。最後の方は、上腕部全体がだんだん麻痺してきてあまり痛みを感じなくなってきてたし。

痛みよりもヤヴァかったのが・・・暑さ。この日はたぶん滞在中でも最も暑かったんじゃないかってくらい気温が高かったんだけど、店の奥にあるこの施術スペースは風通しが悪い上にほんとうはあるらしい扇風機も壊れてるらしく、マジで死ぬほど暑い!

そんな状態で Wolfgang と2人してキッチンペーパーで汗を拭きながら暑さと闘い、約一時間ほどで施術は終了。軟膏のようなものを塗ってしばらく待つ間に、今後のケアについての説明を受ける。3週間は水泳やバスタブなど水に浸かることや日焼けは厳禁/指定の成分の入った軟膏を日に4〜6回、3週間塗り続ける/痒くても掻いちゃダメだYO・・・などなど。

約10分後、出血が概ね治まったところで患部にラップを巻いてもらい(2時間この状態でキープし、その後剥がしていいらしい)、これでめでたく全部終わり。100ユーロを支払い、Wolfgang に丁重に礼を言って店を出た。


Masa 家に戻ると皆ちょうどお腹空いてきた頃だったので、昼飯は Dusseldorf に来た初日の晩に行った近所のイタメシ屋に宅配してもらうことに。オーダーしたのはその時とだいたい同じようなメニューだったが、やっぱりチョー美味いなぁ。(^-^)v 宅配イタリアンがこの味&この値段だってのは・・・マジ信じ難いデスわ。

図柄の中に娘の名を忍ばせてみました。親ヴァカTATTOO。(笑)

先ほどラップを巻いてもらった二の腕を見ると、密着した肌とラップの間に滲み出た血が筋状に広がり、さながら血が滴るほど新鮮な魚の切り身パックの裏側のよう。(苦笑) 時間的にも、メシ食い終えて帰り支度を進めるうちにちょうど2時間経った頃だったので、ラップを剥がしてぬるま湯で軽く洗うって拭くと、もう血液その他の体液は全然出てなくてちゃんと乾燥したサラサラな状態になっていた。(嬉)


これでとりあえず帰れる体勢は整ったが、出発までまだ少々時間があるんでおっくんと2人で近所のスーパー・マーケットへお土産を買いに行く。で、Haribo のグミを会社用として購入。わはは。アンダー1ユーロで済んだわ。(汗) 街中のお店で「普段の生活用のお菓子」をセレクトすれば、空港で買う値段の1/10で済むからねぇ。帰り道には、さっき Wolfgang に教えてもらった軟膏を薬屋で買った。


Masa 家に戻ると、時間はちょうど Dusseldorf を経つ頃になろうとしていた。たった4日間ではあるけれども、ヘヴィ・メタルと美味い酒&メシ、そして欧州の空気を存分に堪能させてくれたこの最高な部屋を出て、猛暑の中荷物を担いで3人で Dusseldorf Hbf へ。ホームに上がると、乗り込む予定の列車はすぐにやってきた。名残り惜しくも Masa と漢と漢の別れの挨拶を交わし、止め処なく溢れる涙を拭いながら(嘘/笑)ICE に乗り込んだ。いやいや、マジでこの瞬間は寂しいものがあるのよね。まぁさ、また来年も来るし!(^-^)

乗ったこの ICE はどうやら最新車輌らしく、これまで乗ったどの列車よりもゴージャスな造り。事前に予約しといた席はラッキーにも個室だったのだが、薄暗い室内にスポットライトが射すその様子は、どことなく高級なバーのようだったデス。

例年、この Dusseldorf Hbf から Frankfurt 空港までの道程はライン河の川縁を観光気分で眺望しながら走るんだけど、今年は走っても走っても川が見えて来ない・・・。どうやら今年乗ったこの列車は、これまでの反対側の河岸のちょい内陸を走っているようだ。

途中、乗務員が水入ったペットボトルを配りに来たので不思議に思って訊くと、エアコンが故障したので全員に配っているとの事。あぁ、そういえば何となく暑めだったような気がするな。この部屋は暗いしガラスもスモーク・ガラスなんで、意外と涼しく過ごせてたからね。でも、珍しい体験にちょっとだけ得したような気分。(笑)


Dusseldorf Hbf から約一時間半で、列車は Frankfurt 空港駅に到着。近代的なホームからエスカレーターを昇って空港に入り、最初の目的の場所であるアシアナ航空のチェックインカウンターを探して歩いていると、突然、目の前に息を切らせたデッカいハゲが立ちはだかり、オレらを呼び止めた。

あ、Bjorn ぢゃん。(笑)

話しを聞くと、SOILWORK ご一行様は週末に行われる韓国・釜山で開かれる「Busan International Rock Festival 2003」に参加するため(他には ARCH ENEMY, SKYFIRE, VISIONS OF ATLANTIS, RAGE らが参加)オレらと同じ飛行機で韓国に向かうらしく、近くのラウンジで飲んでたらおっくんとオレが歩いているのが見えたんで、ダッシュで呼びに来たらしい。

よかったらラウンジに来いYo! って Bjorn に誘われたので、後でお邪魔する事にしてまずはアシアナのカウンターで搭乗手続き。しかし、端末の調子が悪いらしくなかなか進まない・・・。一人ずつ電話で確認を取りながら処理を進めているその手際の悪さに辟易しながら辛抱強く順番を待ち、なんとか手続きを終えて SOILWORK の連中がいるラウンジに合流。

Olaコンビ。(笑)BassのOlaのテンションがステージでの1/69くらいしかなかったのが可笑しかったわ。

が、オレは SOILWORK の連中の席に自分の荷物とおっくんを置いて(苦笑)、お土産を買うタメに空港内を探索しに向かう。Frankfurt 空港は広くてお店もたくさんあって色々と目移りしつつも、山ほどの候補の中から適当に見繕って(いや、真剣に選んだよ!)買ってからラウンジに戻った。

元 EMBRACED の人がこんなところに!!Bjornってば、オレらを呼びに来たクセにオンナに電話しに行ってて不在だったのよ。(苦笑)

SOILWORK と共にしばらくマターリと時間を潰し、さて時間だ!ってことで、皆でラウンジを出て搭乗ゲートへ向かう。JAL を利用した過去2年とは搭乗ゲートの場所もそこまでのルートも全然違うんで、な〜んだか新鮮な気分だわ♪

ゲートに着くと既に搭乗は始まっていたので、そのまま列に並んでサクっと機中に入る。えーと、席はどこかな?席は・・・って、おわッ! ハッチを入ってすぐの2人掛けの席やんけ! 前に椅子がないので広々としているし・・・何より離着陸時用の CA 席と向かい合わせだっちゅーの!!! \(ToT)/

悦びに打ち震えながらその「神のシート」の席に着き、さらなる悦びのために CA チェック・・・をするまでもなく美女ハケーン! さらに視線をずらすとまたもや美女ハケーン!! そして・・・まさに目の前の搭乗口付近で離陸前の打ち合わせをするために CA 軍団がが集結すると・・・あ、有り得ない・・・どうなってるんだ!?・・・ほ、ほぼ全員が水準をはるかに超える美女揃いッッッ!!

Hail! アシアナ!

You're the King of the Air !! p(ToT)q

しかし・・・これはこれで落ちつかないわ。(苦笑) 全然意識する必要ないんだけど、ホントここまで上玉勢揃いだと気後れしちゃって、マジ気分が悪くなるほどだったもん。(馬鹿) 時刻どおり19時になって離陸しても、真正面に座ったマジ綺麗なおねいさんを視姦の如く凝視する度胸もなく、ひたすら悶々とするのみだったし・・・。いや、実はけっこうウブなんっすよ!マジで!(^o^;

寂しかったなぁ・・・

しかしこの席はホントいいわ。前に足を投げ出せるってのは何事にも変え難い嬉しさだ。でも、この目の前の広いスペース、その脇にあるトイレに並ぶ列ができるんだよね。つまり、目の前に人が退屈そうに並んでる状態がしばしばできてしまうわけ。中でも、頻繁にトイレに来るオヤジで毎回待ってる間に太極拳をする人がいて(苦笑)っとに気が散って仕方なかったわ。あとは、これまたすぐ脇にある上階のファースト・クラスへの階段を、まぬけヅラの糞ガキ(笑)が出入りする度に、根拠のない負け犬的な悔しさを感じてみたりね。(苦笑)

機内食は相変わらず毎食キムチ&チューブ型豆板醤付きで往路同様に非常に美味しく頂きつつ、ひらすらお代わりしてるビール効果もあって、食後はたっぷりと熟睡・・・。


目を覚ますと、周りはすでに朝の雰囲気。いや〜、たぁーっぷり寝た寝た。 しかし・・・隣のおっくんはやはり辛そうに悶々としているんだなこれが。(^o^; スンマセン、オレだけ幸せで。(笑)

その後、朝食を取ってしばらくするうちに、機は韓国・仁川空港にスムースに到着。美女 CA 軍団に見送られて機を降りる際には、する必要のない緊張(笑)が解けてホッとしたような…でも寂しいような不思議な気分だったね。なんかもうここまで来たら残すは2時間チョイのフライトなので、まだまだ外国なのにも関わらず、なんだか日本に着いたも同然の気分だわ。

ここから釜山へ向かう SOILWORK の面々とはここでお別れ。9月に日本で再会することを願って全員と握手を交わし、彼らは出国手続きへ、オレらはトランジットの窓口へと歩を進めた。


そうそう、機内に SOILWORK とは別に数人のメタラー軍団がいたんですわ。そのうちの一人は THYRFING のTシャツ着てたりして。乗ってる時は、てっきりただのファンで釜山のフェスを観に行ったりするのかな?とか思ってたんだけど、機を降りて出国手続きへ向かってる彼らは・・・ギター持ってるじゃん!? アレレ? ちょいと声を掛けてみようか? とおっくんが彼らを呼び止めて「おい!おまいら!いったい誰やねん!?」と極めてジェントルに訊いてみると・・・SKYFIRE だった。(笑)


さて、トランジットのセキュリティを抜けて、来た時同様に搭乗フロアに移動したが、出発は6時間後。ここ仁川空港から市街地までは余裕で一時間以上かかるので(だいたい成田〜東京間的なイメージね)6時間だと往復しただけで終わりそう・・・なので、ここで時間を潰すことに。

とりあえず荷物を無料のロッカーに預け、歩ける範囲をくまなく探索。お店は沢山あるが、お土産はもう既に買ったし、免税のブランド品にもさほど興味はないし、本屋に入っても立ち読みしようにもハングルで読めんし、キョンホの CD 売ってる店はないし(調べたらこのエリアにはないが、出国手続き前のエリアにはあるらしい)で、あっという間に退屈モードに。

幸い、そこかしこに無料のインターネット端末があるので(中には日本語の表示/入力が可能な端末も!)、そこで Web サーフしたりメールしたり、それに飽きたらそのコーナーの脇にあるソファーに腰掛けて、TV で現地のヴァラエティ番組を眺めたり・・・内容は全然ワカランけど。


そのうち小腹が空いてきたんで、近くのケンタッキーで腹ごしらえ。日本では見る事のない韓国独自メニューが色々とあったんで、物珍しさからその中から「プルコギ・サンド」をチョイス。レジの高校生バイト風お嬢さんに英語でオーダーすると、流暢な日本語で返答が帰ってきた。偉いね〜。しかもお支払いは「円」でOK!(驚) 肝心のお味は・・・まぁ、「焼肉のタレ味のチキン・フィレ・サンド」って感じでしたわ。でも、美味かったよ♪

そうしてウダウダしてるうちに、なんとか搭乗時刻が近づいてきたんで、荷物をピックアップして搭乗ゲートに移動し、往路同様の小さめな機に乗り込む。当然搭乗口の手前から CA チェックは始まっているのだが・・・さっきの便での有り得ない程の充実があったんで、ちょっとやそっとでは無感動になっているのよね、贅沢にも。(^o^; まぁ、思い出してみると悪くなかった・・・ハズ。(あんま覚えてナイ…/汗)


そして簡単な弁当を食ったりビール飲んだりしてるうちに2時間はあっという間に過ぎ、窓の外に日本の大地の街の灯が見えてきた。考えてみたら、こんな遅い時間に日本に帰ってくるのって初めてだもんな。そして・・・やや乱暴気味にバウンドしながら着陸。(マジちょいと恐かった/汗)


機から出て空港に入ると、案の定蒸し暑い感じ。(泣) 見慣れた周りの風景がオレらを一気に現実の世界に引き戻そうとする。が、夢以上に現実離れしていたこの一週間も、確かに現実のものだったのだ。そして、今この瞬間から再び始まる普段の生活も、この「超常体験」を糧にさらに充実したものになると確信できる。全てが終わっちゃった虚脱感も確かにあるんだけど、それをはるかに上回る言い得ぬ程の充実感が、これからまた始まる「何か」への前向きな気持ちを運んで来るんだよな。

成田から都内への移動は、オレはリムジンバス、おっくんは電車を利用ってことで、残念ながらここでお別れだ。ガッチリと握手を交わし、再会を誓い合う。

「また来年なッ!!」

・・・って、どうせ来週また呑むんだけど。(笑)

いや、マジでまた来年も!