Aug.4: W:O:A - An Eve

ついに W:O:A 当日(前夜祭)の朝がやってきた。 Aussenalster(外アルスター湖)に面したドデカい窓辺に立って上空を眺めると、現時点ではとりあえず雨の心配はなさそうな様子。 昨夜の突然の雨で少々ナーヴァスになってたけど、まずは一安心だ。

朝食を食べにレストランに向かう途中、既にロビーではスーツに身を包んだ方々が開いたノート PC に PowerPoint のプレゼン資料を表示させながら商談中だったり・・・。 そしてその横を通り抜けてレストランに入っても、大半のゲストが朝も早よから何故かキチンとした身なりだ・・・が、んなことには一切構わず、メタTの胸を誇らしく張りながらジェントルにガン食い。 ってか、ここの朝食、何食ってもトロけそうにウメ〜。(幸)


不思議なもので、この W:O:A への凱旋を一年間チョー楽しみにし続けていたのに、昨晩はそれまでのドイツ滞在の満足感からかイマイチ実感が湧いていなかった・・・。 まぁなぁ、昨日まではホンット笑えるほどにごく普通の観光客だったもんなぁ。(汗)

が、当日を迎えたとたんにメタル・テンションは急激に上昇し、気分は完ッ全に W:O:A モード! やっぱ W:O:A の威力は凄いね。 起床して以来、脳内では常に Battle Metal@TURISAS が♪パパパパー!と鳴り続けてるし。(笑)

んーな感じで急激に盛り上がりつつ、時刻は 11:00、「いざ聖地 Wacken に向かわん!」と白亜のホテルをチェックアウトし、荷物を抱えて歩いて Humburg Hbf(中央駅)へ。

既に思い思いのTシャツに身を包んだ Wackeners が集結しつつある駅舎に入ると、Dusseldorf から ICE に3時間半揺られてちょうど到着したメタル・ブラザー Masa と電話で携帯で連絡取り合って、いつもの西口のコンコースのあたりでいつものように合流。 今年は3月に一回来日してるせいか、全然久々って感じじゃなかったよなぁ。(苦笑)


ひとまず階上のカフェで「Team Wacken 2005」結成ミーティングと称してマターリと和みつつ、オレは 12:00 ごろコーヒーを半分程飲んだところで中座して、同じ構内にある AVIS の窓口でレンタカーの手続き。 受付のオバちゃんが「アナタ、去年も来たわよねぇ?」って。 あぁ、オレもよーく覚えてるよ、オバちゃん♥(熟女愛)

本当は車は 13:00 に借り出し予定だったんだけど、何が起こるかわからないこの W:O:A 道中、もし前倒しに動けるならそれに越したことはない・・・ってことで、数分で手続きを終えてカフェに戻るとサクっと出発してしまうことに。 ・・・が、駐車場に向かおうと駅舎から出てみると・・・す、既に雨が降ってるんですけどッ!?(泣)

幸いなことに、雨粒が落ちてくる空にはところどころ晴れ間が覗くいわゆる「お天気雨」で、早い速度で流れる雨雲の流れの加減かほんの数十秒のうちに雨脚が弱くなったところで、駅の一本裏手にあるパーキング・タワーに猛ダッシュで GO。


オバちゃんに教えてもらった地下2階のエリアで我々 Team Wacken 2005 を待っていたのは、黒光りする真新しい OPEL Vectra Wagon 3.2 だ。

後部ラゲッジに荷物を積み込み、3人で車に乗り込むと・・・をを!この METAL GLORY OPEL 号(今名付けた/笑)、今までに借りた車の中で室内が一番広々としてるかも!(嬉) シート・ポジションを整え、忘れちゃならないスイッチ類の場所チェックを終えると、我らが METAL GLORY OPEL 号はパーキングを飛び出して Hamburg の町へ!・・・と、勢い良く行きたいところなんだけど、実際にはパーキングから出て5mのところで早くも一旦停車して、目の前のスーパーで2㍑の水×12本と非常食(クッキーなど)を買い込んでからレッツゴー。


この METAL GLORY OPEL 号、何が嬉しいかって、なんとカーナビ装備!!

これまでも交通規制やら標識の読み違えやらなんやらで市街で道に迷うことがあって、そーゆー時ってマジで総白髪飛び越えてツルッパゲになるくらいに精神的ストレスを感じるんですわ。 ドイツ語の地名ってやっぱ読み辛くって、一旦迷ってしまうと地図を持ってても現在地がどこかすらわからなくなっちゃうんだよね。

なので、自車の現在地がマップ上で簡単に確認できるカーナビの存在は、ホンット泣くほど嬉しかったのデス。 ちなみにこのナビ、表示も読み上げもドイツ語で逐一 Masa に訳して貰いながら使ってたんだけど、帰り道にふとダッシュボードの中を覗いたら、そこに英語版のシステム DVD が隠れてた…。(遅)

基本的には晴れ模様ながら先ほど同様にお天気雨が断続的に度々襲ってくる他は、市内〜アウトバーンの道程はまったくもって順調そのもの。 GAMMA RAY の新作を BGM に意味なく♪アーライと似非ゴッド・ヴォイスを発しまくりながら、しばし快調にクルーズ。 3.2㍑ V6DOHC 211馬力 の METAL GLORY OPEL 号、一瞬だけ 180km/h 出してみたけど超安定してたですよ。

特に渋滞もないままスムースに辿り着いた出口 Schenefeld でアウトバーンを降り、会場に向かう一般道に合流するが・・・アレ? ここも全然渋滞してない? 毎年この道は会場に向かう多くのメタル・カーで溢れ、数珠繋ぎでノロノロ運転を余儀なくされる「W:O:A 渋滞」が恒例だっただけに、この空き具合は拍子抜け・・・。 やっぱ、早めに来ると全然違うってことか。(教訓)


結局、出発から約一時間もかからず、VIP/Press/Artist 向けの窓口が設置されている会場手前のスーパー・マーケットに到着。 去年までは小さなプレハブのコンテナだった受付窓口は、今年は大きな倉庫風の建物にグレードアップされているようだが、ここでは先ほどの道路の空き具合とは打って変わって、事務局に認証されてパスの発行を待つ人たちが既に長蛇の列を連ねている。。

到着時にはまだ受付が始まってなかったようで、多分受付開始時刻と思われる 14:00 を境に、列はじわじわと前方に進み始めた。

幸いにも直近の雨の気配は去ったまずまずの天候の下で列に並んでる最中に、IDOっち&いずみっくす夫妻もこの場に到着して無事に合流。 車で初参戦にも関わらず、道に迷う等のトラブルもなくスムースに到着できてホントなによりだ。(安堵)

・・・と異国の地での再会を喜んでいると、耳を劈(つんざ)く爆音と共に会場付近の上空を超低空飛行でアクロバティックに何度も往復するドイツ空軍(だろうなきっと)の戦闘機の姿に超ビビリまくり。 聞くと、そうして雨雲を蹴散らしているんだそうな。 スゲー! なんか今年は金かかってるやん!?

そうしながら並び続けること約2時間弱、16:00前になってやっと我々の順番となり、全員それぞれ無事パスをゲット。 速攻でそのスーパー・マーケットを出て、住宅地を抜けてバック・ステージ・エリアの裏側に位置するゲスト用のパーク&キャンプ・エリアに車を滑りこませると、既にけっこう埋まってるながらも比較的会場に近めの場所を見つけて METAL GLORY OPEL 号とIDOっち&いずみっくす夫妻の「Ideological MASA-IDO 号」(今勝手に命名/笑:つか、全く同じ OPEL でした)を停車させた。


ツツツツ着いた━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━ !!


いやいやいやいや、何度体験しても、この緑の芝の上に両足で立った瞬間の安心感ったら言葉で言い表せないほどに大きいわ。



無事に聖地に戻ってこれた安堵感に包まれながら、車の後方に Masa が持ってきた W:O:A テントを設営。 つってもこれは Masa 一人で(もしくはヤツが誰かを連れ込んで)寝るためのもの。 なんでも、オレとヲクーンのダブル・イビキ・シンフォニーの美麗ハーモニーが、彼にはややブルータル過ぎて睡眠が阻害されるのでその対策・・・とのこと。 このヘタレがぁッ!(笑)

そして、身の回りの携帯品の準備を整え、昨年とはまた微妙に配置が異なるバック・ステージ・エリアを通り抜けて、細い通用口(?)から待ちに待ったフェスティヴァル・エリアへ。。



ハイ!ハイ!ハイ!ハイ! 今年もキタ━━━━━━(゚∀゚≡゚∀゚)━━━━━━!!!!

眼前に広がる広大な空間と、そこを埋め尽くすべく世界中から集結したアホアホオーラ全開の愛すべきメタル馬鹿どもの姿、そしてその背後でメタル・ファイヤーが爆発するその時をじっと待つ巨大なダブル・メガ・ステージ。 おぉ、これだよ! これ!

なにはなくとも、まずはビール・スタンドにてそれぞれ W:O:A カップにビールをサーヴして貰い・・・乾ン杯ーーーィ! うむ、本当にタマラン瞬間だ。 そうしてビールを飲みつつ、18:00の開演までフェスティヴァル・エリア内をフラフラと歩いて、フードやグッズの屋台の場所などを軽〜く確認。


そうしているうちにも、エントランスからは思い思いのメタTに身を包んだメタル戦士たちが途切れることなく入場し続けている。 うーん、今年の前夜祭は例年になく観客数が多い感じ?


空を見上げると、所々に雲はあるものの基本的には晴天で雨の心配は無さそうなんだけど、地面はこのところの雨でぬかるんだ箇所があるのか、カナリの広範囲に藁が敷き詰められている。 多くのメタル・ヘッズがその上で座ったり寝転がったりしながら、マターリと「そのとき」を待っていると、TRUE METAL STAGE で今年のトップバッターを努めるという栄誉を得たノルウェーのゴシック・メタラー TRISTANIA の演奏が突然始まった。 時刻は定刻どおりキッカリ 18:00。 さぁ、第16回 Wacken Open Air の幕開けだ!


最新作のオープニング・チューン "Libre" で始まった TRISTANIA のショウは、その最新作で見せたソリッドでモダンな色合いを濃く感じさせるものだった。 正直、以前の壮麗な耽美ゴシック路線の方が好みではあったけど、それでも以前の TRISTANIA らしさを良質に消化したと好意的に思えるこの恐ろしく完成度の高いショウは、これはこれで全然アリっしょ。


・・・つかね、事前にわかっちゃあいたんだけど、予想通ぉーりに終始釘付けでしたわ、麗しき巨乳美女シンガー Vibeke Stene タンの美貌に。(萌) いやー動きがクネクネとエロいエロい。 もちろんその美貌同様に透き通るような歌声も素晴らしく、前述のエロ・アクションとともに繰り出される萌え歌唱が更なる威力を発揮する "My Lost Lenore", "Crushed Dreams", "Angellore" ら初期の名曲群の前に、早くも悶死。。。 うーん、ドしょっぱつからイキナリ萌え死んでしまうとは。。 ま、いいか。 ゴサーなんで。

あ、デス声担当 Kjetil Ingebrethsen のモヒカンの両側にタトゥーが入ったルックスもインパクト大だったな。


TRISTANIA のショウが終了すると、バラバラバラバラという大きなローター音と共に会場上空に軍用の武装ヘリが登場。 かなりの低空飛行で雲間を何度も蛇行するこのヘリは、どうやら先ほどの戦闘機同様に雨対策の一環らしい。 オーディエンスの声援(?)に白いヘルメットの乗員が上空からメロイックで応えると、会場は妙な盛り上がりを見せてまシタ。 噂では、さっきの戦闘機もこのヘリも、この日のヘッドライナー NIGHTWISH が費用を出して飛ばせた・・・らしい? NIGHTWISH、スゲー。


しばしのインターバルの後、19:15 に巨大な白い十字架がステージ上に置かれた TRUE METAL STAGE に姿を現したのは、マッド・モンク Messiah Marcolin 先生。 そう、CANDLEMASS だ!


最新作 "Candlemass" からの "Black dwarf" で幕を開けたショウは、その完全復活作を中心に 1st "Epicus Doomicus Metallicus" そして 2nd "Nightfall" の初期2枚からの楽曲を織り交ぜたセットで「初期と変わらぬ“今”の CANDLEMASS」の健在っぷりを見事にアピール。

その体躯同様にふくよかな朗々ヴォイスを邪悪に響き渡らせる Messiah Marcolin 先生の神々しいお姿は、2002年にこの Wacken で観た時以上にエネルギッシュで、広いステージ上を所狭しと歩き回りながら隙あらばビートに合わせてヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイ!と煽りまくるその熱いパフォーマンスに、会場は恐るべき盛り上がりを見せてたデス。

サウスポーなリード・ギタリスト Lars "Lasse" Johansson のエモーショナルなテクニカル・ギターも、CANDLEMASS の重要な魅力の一つとして実にスリリングに冴え渡りまくり、もちろん屋台骨をしっかりと支える御大 Leif Edling 先生の独特のオーラを放っておられましたよ。

終盤の "At the Gallows End" では、2バンドめにして早くも死を賭すほどに真剣な激ヘドバン・・・。 うーん、最初からこの調子だとペース配分的に非常にヤヴァいんだけど!(汗)



お次の OOMPH! はパスして、しばし休憩ターイム。 20:00 をまわって会場にやや夕方ムードが漂い始めた中、まずはお約束のステーキ・サンドで腹ごしらえ。 やっぱ何度見ても(&食っても)すッげーインパクトだわ。コレ。 当たり外れによっては肉が固かったりするけど・・・まぁ気にするな。 ここは観光地だから。(笑)


食後、腹ごなしにフェスティヴァル・エリア内を散策。 途中オフィシャル・マーチャンダイズのテントがあったので、Masa が持ってきてて具合よさそうだった「W:O:A 寝袋」を求めてみたところ、その商品はエントランスの外にあるグッズ・ショップ村「メタル・マーケット」内のお店だけで取り扱ってる・・・とのこと。 もちろん、まだ時間もたっぷりあるしってことで、迷わずフェスティヴァル・エリアを出てメタル・マーケットへ GO だ。


メタル・マーケットに着くと、まずはオフィシャル・マーチャンダイズで目的の寝袋を15ユーロ(安っ!)でゲット。 一緒に、毎年恒例のオフィシャル W:O:A シャツも。 そして、ここまで来たついでに他のお店もゆっくりプラプラ〜。


寝袋とTシャツを置きに一旦車に戻った後でフェスティヴァル・エリアに再入場するころには、あたりはスッカリすっかり日暮れモード・・・つーか、な、何この人混みは!? これまでの前夜祭で体験したことのない程の人口密度の高さで集結したメタルヘッズが今か今かとその登場を待っているのは・・・NIGHTWISH!


 そして時計は22:15、現在の欧州ナンバー・ワン・メタル・バンド、NIGHTWISH が、この Wacken の地に4年ぶりに再降臨した!


NIGHTWISH のショウは、本日のヘッドライナーに相応しい桁違いのスケール感に包まれた、それはそれは素晴らしいものだった。 セット自体は "Dark Chest of Wonders" からスタートした先の来日公演とほぼ同じ流れのものでありながら、巨大なステージに映えるど派手なライティング/炎の演出とそれをフルに使いこなすバンドの圧倒的な存在感、そして万単位の熱狂的な観客の声援は、「えーっと、名前なんだっけ?あのブラジルのバンド…」(by 会場にてある外国人プレス談)の前座という立場に甘んじていたあの時とはまったく別バンドの様相だ。


夜空に美しく響く Tarja のオペラティック・ヴォイスの色艶、当夜は調子よくシッカリ歌えてた(苦笑)Marco の獣性、そして取り憑かれたように激しいヘドバンを繰り返す Tuomas 様によるオーケストレーションの威厳が渾然一体となって繰り広げるドラマティックなスペクタクルに、感動が幾度も幾度もこの胸にこみ上げる。

しっかし NIGHTWISH のファンって驚くほどカワイイ娘が多いのな!(涎) 普通 W:O:A の会場で見かけるヲンナノコって言うとほとんどは(略) そんな多くの女性ファンはもちろん、屈強な野郎までもが Tarja に合わせて裏声でホーホーと歌いまくるユーモラスな様は、その人気の高さを改めて実感させられる光景でもあったな。

アンコールの "Over the Hills and Far Away" からラストの "Wish I Had an Angel" へのキラーな流れでこれ以上ないほどに最高潮に盛り上がりきったショウのエンディングでは、花火が天高く打ち上げられて、ここ北ドイツの夜空を赤く染め上げる。 何発も何発も上がっては次々に美しく散ってゆく花火をただただ見上げて、何故か「あー、夏休みだなぁ…」なんて考えながら至上のシアワセに酔い痴れるうち、あまりの感動にジワーっと一筋の涙が頬を伝った40歳の夏。 キモイぜ。


終演後は、初日にも関わらずの充実っぷりにおののきつつ、上がりまくりのテンションのまましばらくバックステージで楽しく飲み。



Piet Sielck 軍曹の意外なオーラにビビッてみたり、Thomen Stauch があまりにも普通のヲサーンでビクーリしたり、Tom Angelripper 師匠が当夜は素面(しらふ)で全然面白みなかったり(笑)、Messiah Marcolin 先生の予想外の気さくな笑顔にチョー癒されたりしてるうちにイーイ感じに酔っ払い、眠くなってきたので車に戻る。


例年は運転席のシートをリクライニングさせてそこで寝てたんだけど、今年は後部座席の背もたれを前方に倒し、広くなったラゲッジスペースに完全に横になって寝ることに。(ヲクーンは例年通り助手席で)

気温は随分と低く、先ほど購入した W:O:A 寝袋にすっぽりと包まれた状態でちょうど心地良い感じだ。 ってゆーか、すっげー寝心地いいぞ、この状態!

・・・なーんて暗闇の中で喜んでるうちに即落ち。。